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2009年5月24日 (日)

駒澤大学高vs早稲田実業

Kumazemi Report 2009-05-23
平成21年度高校総体都大会1次(F)決勝
実践学園高尾グラウンド(晴)
駒澤大学高   vs   早稲田実業
3
0 前半 0
3 後半 0
0

実践学園高尾グラウンド第二試合です。実力校同士の熱い戦いになりました。昨年ついにベスト4の壁を突き破った駒大高がどんなチームになっているのか、早実はいかなるチームカラーなのか、みどころ満載のゲームでした。

序盤はお互い出方うかがうかと思いきや、開始1分には早実にファーストシュートがあり、直後には今度は駒大高が早実DFのちょっとした連携ミスを突いて決定的な場面をつくるなど、何か嵐を予感させる出だしでした。

お互いにあまりこねくり回さず、駒大高は俊足FW11番の選手を活かし、早実は前を張る3人を活かす、といったシンプルに攻撃する印象を受けました。しかし、セカンドボールの奪い合いは両校激しいものがありました。

何回も戦ってるであろう両校は、相手のストロングポイントを出させないゲーム運びで、膠着する時間もけっこうありましたが、駒大高のディフェンスラインはカバーリングの意識が高くて安定、対する早実はセカンドボール確保で勝り、前半はやや早実優勢で0対0で折り返します。

後半に入ると早実の勢いが増し、駒大高は長めのフィードを使い、速攻気味の攻撃に活路を見出すような展開になり、9番⇒11番のホットラインがチャンスを作るなどだんだん駒大高も盛り返します。ところが、早実もそう簡単には駒大高にリズムを作らせず、後半13分にすごい場面が出ます。

早実11番の選手が左サイドをドリブル突破、駒大で前期からレギュラーのキャプテン4番の選手に1対1を挑み、重心が左足に乗ったところを右を抜く狙いすましたシュートを放ちます。思わず入ったと思いましたが、駒大高GKのものすごい横っ飛びもあって惜しくも決まりません。しかし、このプレーは凄かったです。

Img_6419 Img_6422

これで流れをぐっと引き寄せた早実は続けて右サイド攻撃からチャンスを作るなど、早実ペースになりかけます。なりかけますと表現したのは、この後の駒大高タテ一本からループに持ち込んだプレーの直後に夏場特有の「給水タイム」が取られ、結果論ですが、ここで流れが変わったような気がしたからです。

そして再開直後の後半22分、早実の不用意なバックパスを駒大高攻撃陣がかっさらってそのまま流し込み、やや劣勢だった駒大高に先制点が転がり込むのです。これだからサッカーはわからないのです。

追う展開になった早実は後半26分、28分と続けて選手を交代、攻撃的な流れを掴みにいきますが、逆に駒大高は後半35分、鮮やかなパス交換で早実左サイドを崩して見事なシュートが決まり、点差を2点に拡げます。このサイドの崩しはすばらしかったです。

Img_6432

残り時間が少なくなって早実は前掛かりになって激しく攻撃しますが、逆に駒大高にカウンター攻撃から終了間際にPKを献上、これを決められ3対0となり、勝負アリとなりました。

3対0というスコアとなるような内容ではありませんでしたが、サッカーには流れというものがあり、ときおりこの流れがゲームを予想外の展開に誘っていく場合があります。あらためてサッカーにおける「流れ」の怖さを見たような気がしました。

2009年5月23日 (土)

実践学園vs攻玉社

Kumazemi Report 2009-05-23
平成21年度高校総体都大会1次(E)決勝
実践学園高尾グラウンド(晴)
実践学園   vs   攻玉社
3
2 前半 1
1 後半 0
1

やっぱりインターハイはこうでなくちゃ!と感じた真夏のような中、実践学園高尾グラウンドでEブロック決勝が行われました。駒沢も行けたのですが、攻玉社が実践学園にどう挑むのか、これをこの目で確認すべく、ここ高尾に参りました。

序盤から実践学園が東京ヴェルディ船越優蔵選手を髣髴とさせる9番の選手のポストプレー中心に攻め入ります。この9番の選手は空中戦の強さだけでなく、ポストプレーが上手く、足もとの技術もしっかりしている脅威のFWです。

Img_6280

そして、前半6分、この9番の選手が左からのクロスにさっと頭で合わせて、あっという間に実践学園が先制します。挑む立場の攻玉社としては、先に入れられるという最悪の展開になりますが、押されながらも相手に流れを完全に渡さず、粘り強く守りながら速攻でチャンスをうかがいます。前半24分には攻玉社のミドルシュートが実践学園ゴールのクロスバーをかすめるシーンもあり、「行ける!」と感じた攻玉社も受身にならずに果敢に攻め入るようになります。そして27分、左サイドからの展開から7番の選手がスルーパス、これを受けた11番の選手が前を向いて勝負に持込み、競り勝ってシュート、これが決まって攻玉社が同点に追いつきます。

Img_6291

しかし、実践学園は慌てません。追いつかれた2分後、攻玉社陣内バイタルエリア付近で混戦状態を作り、そこから思い切りよくミドルシュート、これが攻玉社DFに当たってコースが変わりゴールに吸い込まれ、これまたあっと言う間に勝ち越します。地力に勝る実践学園優勢の中、前半はこのまま折り返します。

後半に入っても球際に強い実践学園が圧力をかけ続け、後半4分にはまたも9番の選手が二アサイドから強烈なシュートを放ちますが、これはポスト直撃でした。このような運も味方につけた攻玉社も粘り強く守ってカウンターを狙います。そして最大の運が来たのが後半5分でした。左サイドの突破を図られた実践学園DFが、ペナルティエリア内で痛恨のファウル、攻玉社がPKを得ます。これをチームの支柱である10番の選手が右端狙ってキック!しかし、読み切っていた実践学園GKが見事にセーブ、実践学園応援団がヒートアップしました。

ここから実践学園はメンバーを入れ変えてきますが、攻玉社も下向くことなく、体を張ってディフェンス、1点差のまま白熱したゲームとなります。それでも実践学園守備陣の間延びしないようラインをきっちりコントロールする技術は見事で、攻玉社の速攻の目をことごとく潰していきます。

そして後半34分でした。実践学園が攻玉社陣内ペナルティエリアすぐ右で得たFKを見事なキックで攻玉社ゴール右隅に決め3対1と突き放します。ここから、少し寄せが甘くなったところを実践学園は攻撃の手を緩めず攻め続け、ゲームは3対1で実践学園が勝利しました。

サッカーの神様は決して片方のチームだけに味方することはないですね。両チームに同じように「運」が発現しました。しかし、強豪相手にアウェーの中で攻玉社は本当によく戦いました。本郷と日本学園を下した実力はホンモノです。現3年生が選手権予選をどうするのか、私に何か物言う資格はないですが、実力ある爽やかなチームなので、ぜひもう一度公式戦で見たいです。kumazemi's favorite players 2009:攻玉社の11番

2009年5月20日 (水)

東海大高輪台vs桐朋

Kumazemi Report 2009-05-17
平成21年度高校総体都大会1次(D)2回戦
都狛江高校グラウンド(晴)
東海大高輪台   vs   桐朋
2
1 前半 0
1 後半 0
0

総体都大会1次予選Dブロック準決勝、桐朋高校と東海大高輪台高校の試合をリポートします。狛江会場は、第1試合の途中から吹き始めた強風が更に勢いを増してきましたが、こちらも時間通りのキックオフとなりました。

試合開始から両校ともに果敢にボールを奪いに行く激しい展開となりますが、強風の影響もあって正確なロングフィードが難しい時間が続きます。

前半15分くらいから徐々に東海大高輪台がペースを掴み始め、桐朋のディフェンスラインがやや低くなりますが、桐朋はボールを奪うと前の11番の選手が飛び出し、そこへ長めのパスを入れて反撃します。中盤の支配はやや東海大高輪台の方に分がある状態ですが、最後は攻め崩させない桐朋のディフェンスは見事でした。

Pimg_3970

しかし、前半32分でした。ペナルティエリア付近ゴールやや右のポジションで、東海大高輪台10番の選手に綺麗なパスが通りますが、これを慌てることなく落ち着いて桐朋ゴール左へ決め、東海大高輪台が先制します。これで少し落ち着いた東海大高輪台は、直後の前半34分、今度は左サイドから中央に入ったボールに9番の選手が上手く合わせますが、これは桐朋ディフェンダーが必死に体を張ってディフェンス。このまま前半を高輪台の1点リードで折り返します。

後半に入ると、東海大高輪台はワイドな展開をが多くなりましたが、1点を取りに行かねばならない桐朋の攻撃機会も増えてきます。前半同様、桐朋のディフェンスラインは決して高い位置ではなく、MFも引き気味でFWとの間のスペースが目立ちますが、桐朋右サイドバック2番の選手やFW11番の選手が何度も何度も繰り返し長い距離を走るカウンター攻撃は迫力がありました。

しかし、後半26分にサイドチェンジのパスに右サイドで落ちついて受けた東海大高輪台7番の選手が、そのままペナルティエリアに持ち込み、前目のポジションをとっていた桐朋GKの上を勢い抜く放ったシュートを放ち、これが桐朋ゴール左に突き刺さって東海大高輪台2点のリードとなります。

Pimg_4007

試合はこのまま2対0で東海大高輪台が勝利し、Dブロック決勝(対暁星)進出を決めました。しかし、暁星は強いです。決して一人でがんばりすぎず、連係プレーで束になってかかって行きましょう。

2009年5月18日 (月)

駒澤大学高vs都狛江

Kumazemi Report 2009-05-17
平成21年度高校総体都大会1次(F)2回戦
都狛江高校グラウンド(晴)
駒澤大学高   vs   都狛江
1
0 前半 0
1 後半 0
0

総体都大会1次予選Fブロック準決勝第1試合、駒澤大学高校と都狛江高校の試合です。前夜からの雨は朝方まで降り、グラウンドはだいぶ緩い状態でしたが、都狛江高校にも駒澤大学高校にもたくさんの応援が駆けつけ、大いに盛り上がる中、試合は時間通りに開始されました。

ゲームの方は、やはり緩い足下にいつも通りのプレーが出来ないといった感じでしたが、先にチャンスを掴んだは駒大高校で、ゴール左25mくらいの距離で得たフリーキックを直接狙いました。これは都狛江GKに阻まれてしまいますが、この後もフィールドを大きく使った展開を試みるものの、やはりピッチコンディションの悪さからかやや苦しんでる様子でした。

しかし、徐々に両校、やや重のピッチに慣れてきて、前半20分には駒大高20番の選手がドリブルシュート、これは惜しくもゴール左へ外れてしまいます。ただ、こういうグラウンドコンディションで、遠目から低いシュート打たれるとGKは嫌なものですよね。

Pimg_3852

前半26分には駒大高GKのちょとしたミスを都狛江FW9番の選手が詰めますが、これは駒大高DF2番が懸命のディフェンスでクリア、この後にはペナルティエリア右サイド20番の選手がフリーの9番の選手にパス、決定的と思われた場面を創出しますが、これはインサイドに引っ掛けてしまい、枠の左へ外してしまいました。

続く32分には、今度は駒大高10番の選手が胸トラップ⇒そのままボレー!という場面、20番の選手の右サイドからゴール前に持ち込み放った低い弾道のシュートの場面があり、前半は駒大高優勢で進みました。しかし、決定的な場面は作りきれないまま、前半を折り返します。

後半に入って駒大高は9番の選手を起点として、厚い攻撃を仕掛けます。後半13分、この9番の選手が右サイドで受けたボールを、じっくり中央の上がりを待って出した低めのボールに、走りこんだ10番がこれに合わせるも、ボールはクロスバーの上へ。前半から決定的な場面で踏ん張りを効かない足下に何度となくチャンスを逃します。

ゲームはほぼ駒大高が支配しながらも、後半30分に都狛江14番の放ったミドルレンジからのシュートはボールを完璧にミート、しかし、コースが甘く駒大高GK正面にいってしまいました。このような都狛江のカウンター攻撃には、狛江応援団も一斉に沸きました。

そして、もう40分を回ってロスタイムに入った頃、駒大高右サイド8番から前方中央に大きく出したボールに駒大高11番の選手が都狛江ディフェンダーを3人引き連れたままシュートに持ち込み見事ゴールを決め、これが決勝点となって駒大高がFブロック決勝へ駒を進めました。

終始ゲームを支配しながらも駒大高はなかなかゴールを決めきれませんでしたが、最後まで攻撃の手をゆるめることなく得点に執着したことで、最後のゴールが生まれた気がしました。

Pimg_3937

前半終了したあたりから風も強くなり、ボールコントロールが難しい状況で戦った両校、本当お疲れさまでした。もう少しコンディションの良い状態でやれていれば・・・と思ってしまいましたが、グラウンドが土であろうと人工芝であろうと、乾いて硬かろうが雨でぬかるんでいようが、いつでもどこでもきちんと基本スキルを発揮できることが大事です。

駒大高、次は早実ですね。

2009年5月12日 (火)

都野津田vs中央大学高

Kumazemi Report 2009-05-10
平成21年度高校総体都大会1次(H)1回戦
都東久留米総合高グラウンド(晴)
都野津田   vs   中央大学高
6
2 前半 1
4 後半 0
1

総体1次トーナメントHブロックから、都立東久留米総合高校グラウンドで開催された都野津田と中央大学高の試合です。

立ち上がりペースをつかんだのは中央大学高でした。中盤でパスがよく回り、リズムよく攻めの形を作っていきます。開始早々の前半6分には9番のシュートで先制点を奪い、これ以上ない試合の入り方となりました。その後もしっかりとしたパス交換、緩急をつけたボール運びでチャンスを作り、18分、20分とフィニッシュまで持ちこむシーンが見られます。

P1090407

リズムをつかむのに苦労しているように見えた都野津田は、前半20分頃の給水休憩を終えてから徐々に前に出てきます。24分にチャンスを迎えていた9番が、その4分後にドリブルから切れ込んでのシュートでスコアを1-1としました。この得点シーンもそうでしたが、両サイドの空いたスペースにシンプルにボールを入れる形がハマっていきます。ハーフタイム間際の38分には、右サイド7番からのセンタリングから12番だったでしょうか、ヘディングで押し込んで逆転します。

直接の因果関係があったかどうかはわかりませんが、給水休憩後に流れが変わった前半でした。サッカーは流れのスポーツとはよく言われますし、夏の試合はこの辺りもポイントになってくるのかもしれません。

後半最初の10分は都野津田が一気に流れを引き寄せます。2分に右からのクロスを9番がヘディングで、直後の3分には左からのコーナーキックに7番がボレーシュートで合わせて一気に2得点を追加します。さらに8分、ペナルティエリア右から14番が狙い澄ましたクロスをあげると、9番がハットトリックとなる得点を再び頭で押し込んでリードを広げます。

P1090405

短い時間で離されてしまった中央大学高でしたが、ゴールへ向かう気持ちは変わらずに前に出て行こうとします。しかし、かなりの暑さだったこともあり、あと少しのところで足が出なかったり、わずかなズレでボールが繋がらないという場面が目立ち始めます。思うようなプレーができないもどかしさが伝わってくるかのような時間が続きました。

終盤に入っても前線からのプレッシャーを緩めない都野津田は後半28分、スルーパスから途中出場の16番がゴールを決めます。スコアはここから動かず試合終了となりました。

都野津田は地区予選決勝から2試合連続での逆転勝ちです。チームに勢いのある証拠なんでしょうね。この日ハットトリックの9番を中心に、流れに乗ったときの攻撃陣は非常に迫力がありました。

逆転されてしまった中央大学高でしたが、最後まで懸命にボールを追い続ける姿、素晴らしかったです。敗れた悔しさをバネに、今度は選手権予選で勇姿を見せてください。

2009年5月11日 (月)

修徳vs国士舘

Kumazemi Report 2009-05-10
平成21年度高校総体都大会1次(A)1回戦
都日野台高グラウンド(晴)
修徳   vs   国士舘
3
2 前半 2
1 後半 0
2

総体都大会一次トーナメントAブロック日野台会場第二試合です。観戦料払うべきではないかと思えるこの両校の対決、前半はパンチの応酬、後半は距離を測って一撃必殺を狙う、というような激しい展開でした。

始まってすぐでした。4分くらいでしょうか、国士舘がゴール正面やや左でのFKを直接叩き込んで先制します。

Img_6198

しかし、先制された修徳の攻撃も激しく、16分、右サイドでボールを受けた選手がタテに突破、上げた低めのクロスに7番の選手がボレーで突き刺し、同点となります。

Img_6213_2

とにかく両チームとも攻守の切り替えが速く、プレッシャーも激しく、攻めてたと思ったら一瞬で守備に回るという感じで、見てて凄みのある展開でした。

追いつかれた国士舘ですが、エースでキャプテンの11番の選手が精神的支柱なんでしょうね、みんな鼓舞し合いながら、これまた激しく攻撃を仕掛けます。そして24分でした。ゴールまでは距離があったたものの、浮き球に反応した国士舘6番の選手が思い切りよくボレー、アウトがかかったボールが修徳ゴール左隅に吸い込まれ2対1と勝ち越します。

すると今度はその直後の25分、早めに入れたロビングに6番の選手が国士舘GKが出てくる前にバックヘッド、そのボールが国士舘ゴールに吸い込まれ、あっという間に2対2の同点となります。

ここからまたゲームは激しさを増し、東京を代表する名門校同士の戦いは意地と意地のぶつかり合いの様を呈し、勝負は後半に持ち越されます。

Img_6248

後半はハーフタイムでの指示もあったかもしれませんが、打ち合いという感じではなくなるものの、それでもボールの奪い合い、1対1の攻防どれをとってもド迫力、サッカーにおいて「ボールを受けて前を向く」ことがこれほどまでに困難なことなのか、と唸ってしまいました。

すると国士舘ベンチが動き出し、8分、23分、26分と選手交代を敢行、修徳ベンチは対照的に動かないという状況の中、観ている誰もが延長とかPKに考えが及ばないような、両校の何が何でも決勝点となるであろう次の1点を「先に取る」という気迫を感じました。

しかし、ゲームは思いもよらぬ展開になります。後半33分くらいだったと思います。修徳が国士舘ゴール前に攻め入ったんですが、何か変な動き(遠くてよく見えなかったのですが、何か国士舘の選手がアウトオブプレーになったかのように止まったように見えました)から、ボールを拾った修徳の選手がそのまま蹴り込み、常に先行されていた修徳が3点目を取ってついにリードします。

何が起こったのかわからないのでこの件については触れるつもりはありませんが、名門の意地と意地がぶつかり合い、前半は激しい点の取り合いが展開され、後半は必死に守って1点を争う、というハラハラドキドキするいいゲームだったので、ちょっぴり残念な気持ちになってしまいました。

試合はこれが決勝点となって修徳が勝ちました。これで次戦は成立学園vs修徳ということになります(これも凄そうです・・・)。

2009年5月10日 (日)

成立学園vs都日野台

Kumazemi Report 2009-05-10
平成21年度高校総体都大会1次(A)1回戦
都日野台高グラウンド(晴)
成立学園   vs   都日野台
4
1 前半 0
3 後半 0
0

今日から総体都大会が始まりました。二次トーナメント進出枠は8。A~Hのブロック別に戦います。その中で、全国大会出場経験のある4校が入ったAブロックを見に都日野台高校に行ってきました。

関東大会予選では東海大菅生に延長戦の末0対1惜敗、今大会支部予選も二試合とも零封してきた都日野台が成立学園にどう挑むのか、組合せ見たときから行くと決めておりました。

その成立学園ですが、大型FW9番の選手を擁し、サイドチェンジを頻繁に行ってグラウンドを広く使い、サイドから仕掛ける時はほぼ必ずボール保持者を追い越して厚みのある攻撃を展開します。

都日野台は中盤構成力でまともに組み合わずにシンプルな攻撃を展開、高いテクニックとスピードを持つ10番の選手にいい向きでボールを供給しようと14番や9番の選手が動き回ります。前半7分には、この攻撃が功を奏して中央から突破を図り、あわやというシーンがありました。

Img_6165

総合力で上回る成立学園ですが、ここまでは攻撃面でやや最後の詰めに正確さを欠き、押しているものの決定的な場面をなかなか作れません。

そんな中の前半24分、都日野台が速攻を仕掛け、パスを受けた10番の選手がタテへ行くとみせかけて絶妙な右足アウトサイドでのパスを中央へ供給、これを受けた9番の選手がノートラップで、これも右足アウトにかけた見事なシュートを打ちます。私も思わず「入った!」と立ち上がりそうになったんですが、完全に成立学園GKの頭上を抜けたボールは、無情にもクロスバーを直撃、これは運がなかったとしか言いようがないシーンでした。

格上チームと戦ってて「やった!」と思ったシュートが、GKのファインセーブやこのようなクロスバーやポストに阻まれると、見てる方は「これはいけるぞ!」と思ったりするのですが、やってる方はこんなチャンスまたくるかな・・・なんて弱気になったりするんですよね。それぐらい強豪校がじわじわかけてくる圧力はすごいのです。

この直後の24分でした。成立学園が繰り返し仕掛けていた右サイド攻撃から高いクロスを入れ、このボールにトールタワー9番の選手が競り合いながら見事なヘッドを決め先制します。これはすごかったです。

Img_6169_2

先制された都日野台ですが、30分と36分にフィニッシュまで行く攻撃があり、34分の成立学園のこれまた右サイドからの攻撃で決定的場面もしのぎ、前半はこのまま終了します。

後半、点を取りに行かなければならない都日野台でしたが、10分に右ショートコーナーからヘッドで押し込まれ2点目を献上、14分にはこれまた右コーナーキックから10番の選手にヘディングシュートを決められ0対3、ここまでの3点すべてヘディングで決められてしまいました。確かに成立学園は背の高い選手が2枚揃っていますが、上背があるだけでヘッドで3点入れられるわけではないです。読み、体の使い方、空間認知力が優れているんですね。ならば、いいボールを上げさせないようにするしかないのですが、これでもかと繰り返す成立学園のサイド攻撃はボール保持者がスピードでタテを切り裂くだけでなく、後ろの選手が追い越していく中で展開されていきますので、防ぐには相当の瞬間スピードとこれを繰り返す持久力が要ります。

都日野台ベンチは28分に19番の選手を投入、ホームグラウンドで大勢の観戦者がいる中1点を奪いにいきますが、ややプレッシャーが甘くなってきたところを逆に突かれ、終了間際の40分にゴール前混戦からとどめの一発を決められ、4対0で成立学園が勝利いたしました。

駒沢補助で現在柏レイソルで活躍されている大津選手擁する成立学園見たとき、目ん球飛び出そうになりましたが、今日のヘッド3発も圧巻でした。さすがです。

敗れはしましたが、都日野台の戦い方は間違っていなかったと思います。東海大菅生、成立学園と上半期に公式戦で戦えたこの経験、選手権予選に生かせるかどうかはこれから約3ヶ月の練習にかかっています。がんばってください。

Kumazeminame

2009年5月 6日 (水)

帝京vs東京朝鮮

Kumazemi Report 2009-05-06
平成21年度関東大会東京予選決勝
駒沢第2球技場(晴)
帝京   vs   東京朝鮮
2
0 前半 0
2 後半 1
1

既に関東大会出場を決めている帝京と東京朝鮮が、春の東京チャンピオンの座をかけて駒第2球技場で対戦しました。

立ち上がりから、まさに決勝戦にふさわしい濃密な内容のサッカーが展開されていきます。前10分頃までにお互いにスルーパスからのシュートがありましたが、いずれもGKがセービングしました。両チームとも攻撃と守備の切り替えが非常に素早く、研ぎ澄まされた集中力でプレーしていることが観ている側にもひしひしと伝わってきます。

そんな中で主導権を握っていったのは帝京でした。相手への寄せのスピードが速く、東京朝の選手がボールを持つとあっという間に数的優位を作ってカットしていきます。前線でも2列目から選手がどんどん飛び出していき、クロスボールへのターゲットを多くしていました。前半22分の、左サイドからのボールに2人が飛び込むプレーは、ゴールにこそなりませんでしたが迫力のあるものでした。

次々と上がってくる帝京の選手に対応するため、どうしても引き気味になってしまった東京朝鮮でしたが、最終ラインでボールを奪ってからは前線の選手へテンポ良くつなぎます。10番、15番、16番の3人がキープしてタメを作り、活発に動く11番の選手などが追い越していく場面が見られました。23分にはその11番がセンタリングに合わせてヘディングしますが帝京GK内田君がキャッチ、25分には中盤でボールを奪取し16番から15番へスルーパスが出ますがオフサイドの判定となりました。主導権は握られているものの、決して受け身にはなりません。

P1090374

帝京は28分に右から11番がエリア内に侵入し、こぼれたボールを7番が詰めますがGKが防ぎます。また34分に東京朝鮮10番がドリブル突破から放ったシュートもGKに阻まれます。息つく暇もない前半は0-0で終わりました。

後半に入っても緊迫した流れは続きます。後半13分、相手のミスからボールを奪った東京朝鮮11番が左サイドを駆け上がる10番にパス、丁寧にシュートしますがGK内田君のファインセーブに阻まれました。試合が動いたのはその5分後のことです。

後半18分、ペナルティエリア内で浮いたボールを、帝京14番が倒れ込みながらうまくボレーシュートしてゴールへ突き刺しました。待望の先制点は帝京があげることとなりました。

東京朝鮮は直後の19分、ゴール正面からループシュートを放ちます。これはクロスバーを越えていきましたが、まず1点を取り返す、という気持ちの伝わってくるシュートでした。24分には右サイドでのパス交換から14番がシュートしますが、GK内田君が正面でキャッチしました。

ボールを持った相手への激しいプレッシャーを維持する帝京は、後半30分過ぎから怒濤の勢いで攻め込みます。コーナーキック、スルーパス、ミドルシュートなど様々な形で次々と東京朝鮮ゴールに襲いかかります。そして38分、9番がゴール右約45度から強烈なミドルシュートを撃つと、GKはこれを弾ききれずゴールへと吸い込まれていきました。残り時間わずかで帝京が2点リード。このまま試合は終わるかのように思われました。

しかし、東京朝鮮は最後までゴールに向かいます。40分に11番だったでしょうか、ゴール左からシュートを流し込み1点差に詰め寄りました。さらに猛攻は続き、さすがの帝京もこの勢いに押しこまれます。終了間際には右コーナーキックからファーサイドに絶妙なボールが上がりますが、帝京GK内田君がナイスキャッチで防ぎました。そしてタイムアップ。激戦の末に春の東京を制したのは帝京でした。

試合を通して安定していた帝京の守備は素晴らしいものでした。昨年選手権も経験したGK内田君の存在も大きいでしょうが、チーム全体が走り続けることを厭わず有機的に相手にプレッシャーをかけ続けるのには脱帽します。関東大会でもこのアグレッシブな守備を見せて欲しいものです。

東京朝鮮も敗れはしましたが、完成度の高いチームという印象を受けました。今日の試合終盤で見られたような、「ここだ!」という時の迫力ある攻撃は非常に魅力的です。今年も軸となるチームの1つとして、東京高校サッカーシーンを盛り上げてくれそうですね。

P1090385

2009年5月 5日 (火)

2009総体支部予選結果

総体支部予選が終了、下表の通り都大会出場校が決まりました。

【総体支部予選勝ちあがり校】

支部 都大会出場校 ひとこと
東支部

筑波大附、都城東、都小岩、都小松川

本郷、獨協、中大高、郁分館、足立学園

都小松川が学習院破る

中支部

城北、都美原、駿台学園、芝浦工大

都小山台、東京、攻玉社、東京実業、

東海大高輪台、成城

東京成徳、都美原に敗れる

東実、正則学園を延長で下す

攻玉社快進撃

南支部

都田無、都大泉、成城学園、佼成学園、

日大二、早大学院、都狛江、学大附属、

都野津田、都富士

都石神井、都保谷が姿消す

都富士が東亜学園破る

農大一PKに散る

西支部

都東久留米総合、都東大和南、成蹊、

都日野台、都松が谷、都国分寺、

工学院、頴明館、大成、桐朋

強豪都立揃い踏み

創価は破れる

それにしても都富士が東亜学園に完封勝ちしたのには驚きました。どんなチームなのか興味津々となってきました。都富士出身の女房に早速教えてあげたところ、「へぇ、そうなんだ」と何ともつれない返事で終わってしまいましたが・・・

ここのところ石神井が今一歩勝ち切れず、なかなか都大会に出て来れないのが残念です。5地区は激戦区なので仕方ないところもありますが、私もあのエンジのファンなので、選手権での奮起に期待です。

西支部の都松が谷、都東大和南は安定してますね。また、中支部の攻玉社ですが、東工大附属をPKで振り切り、大東大一を破っての本大会出場、☆特注です。

今年の全国総体は奈良ですよね。有休取って行きたいです。

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PS.kumazemi、左足踵骨負傷、全治2ヶ月・・・まじ痛ぇ

2009年5月 4日 (月)

都田無vs専大附属

Kumazemi Report 2009-05-03
平成21年度高校総体地区予選南支部決勝
私立武蔵高グラウンド(曇)
都田無   vs   専大附属
2
1 前半 1
1 後半 0
1

総体南支部予選の都大会出場決定戦、私立武蔵会場です。それにしてもいいグラウンドですね。所用があってキックオフには間に合わなかったのですが、概ね8割以上は見ることができました。しかも、すばらしいゲームでした。

到着しましたらすでに専大附属が先制点を上げた後で、都田無が追う展開でした。専大附属の8番の選手は右サイドでボールを受けると、間合いを計りながら一気に加速、あっという間に突破して、きっちりクロスを入れてきます。見ててワクワクする選手でした。

対する都田無は専大附属のスピーディな動きにやや押され気味でしたが、全員がよく動き、全員攻撃全員守備といった感じのいいチームだなと思って見てました。特に16番の選手の危険察知能力は相当高く、鋭い読みとカバーリングがかなり効いていたと思います。

ゲームを優位に進めていた専大附属ですが、なかなか追加点が取れません。すると、前半半ばだったと思いますが、都田無が右コーナーキックのチャンスに、ファーにいた選手がヘディングで押しこみ、同点に追いつきます。サッカーでは、押されながらも凌いでいた方が、セットプレー決めて一気に盛り返すケースがよくありますが、このゲームも結果的にそういう展開になりました。

Img_61521対1の同点で折り返した後半、都田無は長身ドリブラー10番の選手が思いっきり暴れ出し、専大附属も止められない場面が続出します。10番に気を取られていると個人技があって反転が上手な14番の選手に嫌なところ突かれ、徐々に専大附属の出足が遅くなっていきます。これを感じ取ったか都田無は縦を急がず、きちんとボールをつなぐようになり、リズムがよくなります。

後半9分には都田無が同点弾と同じようにファー狙いコーナーキックからのヘディングシュートがクロスバーを叩く場面がありました。これは相当練習していて自信があるのでしょうね。

選手個々の技術、スピード、パワーで勝る専大附属ですが、10番の選手が右に左に縦横無尽に動くものの孤立したり無理な体勢からシュートを撃ったりと少し焦っているのかなと感じました。

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都田無はすばらしかったのは、サボる選手がいると成立しない全員攻撃全員守備戦法を貫く姿勢です。この戦法を負けたら都大会に行けない試合で、しかも先制され追いつかなければならない展開でやるのですから、メンタルも相当強いチームと見ました。

このような流れの中、後半30分でした。都田無が右サイドから攻撃を仕掛け、7番の選手がミドルシュート、これをGKがキャッチしきれなかったところを11番の選手が押し込み、2点目が都田無に入ります。7番の選手が撃ったミドルは、最もGKの取りにくい位置でバウンドしました。

苦労しつつもイマジネーション豊かにゴール前まで攻め上がる専大附属に対して、難しいことしないのですが、シンプルにチャンスを作る都田無でした。あと、都田無はの10番の選手は自分の力に相当の自信持っていますね。自信あふれるアグレシヴなプレーは見ている者を引き付けます。

ゲームはこのまま2対1で都田無が勝利し、都大会の切符を手にしました。サッカーに“たられば”は禁物ですが、専大附属は前半にあのコーナーで追いつかれる前に、追加点が取れていたら、後半に一歩出足が遅くなることもなく、全く違う展開になっていたと思います。しかし、専大附属は個々の選手の能力は相当高く、運動量も豊富で、そのスピード生かした攻撃には一昨年の修徳を髣髴とさせる迫力がありました。正直、地区予選で敗退するようなチームではありません。

都田無の皆さん、都大会でも今日のような劣勢でも自分を見失わない、何事にも動じない淡々とした全員サッカー、ぜひ見せてください。