Social Media

取材記事の検索ができます 高校名入れてみてください


ご協力お願いします

  • Quickvoter

    Q.見聞録を見た私は

    高校サッカー部員です
    クラブユースにいます
    中学生です
    部員の保護者です
    サッカー指導者です
    高校サッカーファン!
    女子マネです


    -view results-

    by pentacom.jp

ユニオンスポーツ

【特別掲載】第101回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

  • 決勝戦のスコア
    インテンシティとコンパクトネス。Japan's Wayを示してくれました。

kumazemi's favorite players new era

  • 岡山学芸館19番木下選手
    ポストコロナ2022から私がこの目で見た素敵な選手をご紹介いたします。

kumazemi's favorite players 2018

  • 帝京10番の選手
    2018年度の私が勝手に好きになった選手をあげていきます。

kumazemi's favorite players 2012

  • 修徳の14番
    1年のブランクに再開すべきか悩みましたが、やっぱりやります。

kumazemi's favorite players 2010

  • 明治学院の8番
    2010年、この企画も4期目に入りました。少しずつでも続けます。

kumazemi's favorite players 2009

  • 修徳11番宇都宮選手
    2009年私が将来性があってイケてて面白いと思った選手たちです。

kumazemi's favorite players 2008

  • 実践学園8番
    2008年は仕事の関係であまり取材に行けなかったです。

kumazemi's favorite players 2007

  • 繁澤選手(都三鷹)
    2007年、新人戦からインターハイ、選手権とずっと追いかけました。

kumazemi's favorite players 2006

  • 久留米20野村選手
    2006年夏から冬、私がグラウンドで出会えたすばらしい選手たちです。

【特別掲載】第85回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

  • 応援席に挨拶する盛商イレブン
    2007年1月8日の感動劇です。応援マネージャーはガッキーでした。

【特別掲載】第86回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

  • 終了のホイッスル
    流経大柏は半端じゃなかったです。大前選手あっぱれ。

Football Photo

  • 都城東8番の選手(2013年関東大会予選)
    私が撮影した高校サッカー写真集です。favorite playersも入ってます。

My Relaxation

  • お盆の駒沢公園
    心の趣くままに撮りとめたフォトブックです。息抜きしましょう。

Sanctuary

  • 新国立競技場
    数々の激闘が繰り広げられてきたみんなの思い出の場所です。

アクセスランキング

Powered by Six Apart
Member since 12/2006

2010年12月31日 (金)

駒澤大学高vs大津

Kumazemi Report 2010-12-31
第89回全国高校サッカー選手権開幕戦
国立競技場(晴)
駒澤大学高 vs 大津(熊本代表)
2
1 前半 1
1 後半 0
1

快晴の国立競技場での開幕戦となったのは激戦の東京都Aブロックを制した駒大高と、熊本の名門大津高校の顔合わせとなりました。この日は非常に気温が低く、観戦には防寒対策無くしてはいられないほどでしたが、両校イレブンの気迫のこもる戦いは寒さを吹き飛ばすものでした。

立ち上がりは駒大高が仕掛けます。前半1分過ぎには、駒大9番高平選手がミドルを放ちます。ボールは枠をp捉えますが、ここは大津GKがきっちり捕球しました。対する大津は前半3分、左サイドから9番米良選手へパスを供給しますが、駒大高DFも必死に体を寄せこの場面を凌ぎます。

そして前半7分でした。都大会でも再三見せていた駒大高8番の黒木選手からのロングスローを、11番須貝選手がシュート、こぼれたボールが右に詰めていた駒大高9番高平選手の前へ絶好の形で流れ、これを落ち着いて蹴り込み、駒大高が今大会初ゴールとなる先制点を決めました。

Photo

続く前半10分には、駒大高は左サイドからの大きなクロスに10番山本選手が合わせますが、これは大津GK落ち着いてクリアします。この時間、大津は序盤にいせていたエース9番米良選手にロングボールを集める攻撃パターンから、サイド攻撃のパターンに切り替え、駒大高最終ラインの手前に出来たスペースを狙って攻め立てます。

前半17分、右サイドからのパスを大津10番若杉選手が受けると、ディフェンス二人をかわし、素早い反転から左足でシュート、これが駒大ゴールに決まって大津が同点に追いつきます。この場面も若干空いた最終ラインの手前のスペースに走り込んできた若杉選手に高い技術を駆使されの失点でした。

Photo_2

これで試合は振り出しとなります。その後も前半21分、大津8番車屋選手のミドルシュートを駒大高GK岸谷選手がパンチングでクリアする場面や、前半35分には駒大高左サイドからのグラウンダーのクロスに10番山本選手がスライディングシュートを合わせる場面など双方攻撃を仕掛ける場面がありましたが、前半は1対1のまま折り返します。

後半開始直後の4分、大津はペナルティエリア付近でのFKを得ますが、駒大高GK岸谷選手も高い集中力でこれを決めさせません。逆に駒大高は後半13分、8番黒木選手が左に大きくサイドチェンジを織り交ぜ攻撃、これは決まりませんでしたが、大きくサイドを使って揺さぶる攻撃が出てきます。

そして後半27分でした。駒大高は距離のあるFKを大きくゴール前に入れると、これを大津DFはヘッドでクリアしかしこのボールに駒大高8番黒木選手が右サイドで奪取、すぐさまゴール前にロビングを供給、これに駒大高11番須貝選手がダイビングヘッドで合わせ、駒大高が勝ち越します。

Photo_3

この綺麗なゴールに私は言葉を失い、抱き合う選手たちの姿がとても美しく映りました。追う展開となった大津は、後半33分、FKからのこぼれ球を5番植田選手が必死に詰めますが、駒大高DFにクリアされゴールになりません。続く後半34分、大津は若杉選手と宮本選手を下げ、17番と20番の選手を投入して転機を図ります。しかし、時間は刻一刻と過ぎ、このままアディショナルタイム3分を終えようとする時でした。

大津がロングボールをヘッドでつないで一気に駒大高ペナルティエリア内に進入したところ、必死に後ろから止めに行った駒大高はファウルを犯してしまい、何とこの時間帯に大津にPKのチャンスを与えてしまいます。歓喜する大津とうなだれる駒大高。鮮やかなコントラストを描く緑のピッチ上にはキッカーのキャプテン4番藤本選手が登場します。静まり返る中、藤本選手が蹴った左コースには、駒大高GK岸谷選手が見事な読みで反応し、これをセーブ。するとここでゲーム終了のホイッスルが鳴り響き、駒大高が初出場にして国立競技場での開幕戦に勝利しました。

Pk

都大会決勝の帝京との試合と同様、我慢を強いられる厳しい試合を勝ち抜いた駒大高の次戦は星陵です。強豪ですが、これまでの練習を思い出してください。それに皆さんには運があります。トーナメント戦は、運のあるチームがその流れをキープしたまま大仕事をすることが多々あります。が大事です。

それにしても敗れたとは言え、大津の選手の皆さんの高い技術力には驚きました。九州の実力を実感しました。昨年のルーテル学院に続き、熊本県勢との開幕戦は記憶に残る開幕戦となりました。

取材:ぬまちちぶ

2010年11月13日 (土)

都駒場vs國學院久我山

Kumazemi Report 2010-11-12
第89回全国選手権東京Bブロック決勝
西が丘サッカー場(晴)
都駒場   vs   國學院久我山
1
1 前半 0
0 後半 0
0

Bブロック決勝戦の舞台まで勝ち上がってきたのは都駒場と國學院久我山。両校応援団の大きな声援をバックに試合が始まりました。

最初に相手ゴールに迫ったのは都駒場でした。前半6分、左サイドからのパスを受けた10番の選手がGKとの1対1を制してシュートを決めますが、オフサイドがあり得点にはなりません。國學院久我山もすかさず反撃に出ます。8分に右サイド11番の選手からのクロスボールにフリー10番の選手が合わせようとしますが、わずかに届きません。9分には7番、11番の選手のコンビネーションで右サイドを突破すると、7番の選手がシュート。これはDFが弾きコーナーキックとなりますが、そのこぼれ球から10番の選手のシュートが決まります。しかしこのプレーも直前にオフサイドがありました。両校とも得点にこそならなかったものの、ゴールまでの形はきっちりと作ってきます。

前半13分、中盤左サイドの都駒場の選手がペナルティエリア内へ鋭いパスを出します。10番の選手が体勢を崩しながらもボールを触り後ろへと軽く戻すと、それを9番の選手がダイレクトでシュート。これが見事にゴールネットに突き刺さります。あっという間の、流れるようなボールの軌跡に会場は大きな歓声に包まれました。 Img_2301 都駒場はこれまでの試合でも堅固な守備を披露してきましたが、この日も中盤でボールを持った選手に対して複数人で激しく奪いに行きます。それに対して國學院久我山の選手は、持ち前のテクニックで包囲網をかいくぐりパスをつなげます。ボールを支配しチャンスを窺う國學院久我山と、しっかりとした守備でゴール前に近づけさせない都駒場という構図が続きました。 前半35分、自陣からのボールを國學院久我山11番の選手が受け左サイドへと出します。そこから10番の選手がシュートしますがGKが弾きます。さらに11番の選手が押し込もうと詰め寄りますが、これもGKがキャッチしました。前半は都駒場の1点リードで終わります。

後半に入っても、追う國學院久我山が攻める形は続きます。前線で活発に動き回る10番、11番の選手へどんどんボールを入れていきます。都駒場はほぼ全員が自陣に戻り守備に力を傾けますが、ボールを奪ってからは素早く両サイドへ長いパスを通し、積極的にシュートを狙っていきました。20分には、右サイドから中へ切れ込んだ11番の選手が強烈なシュートを放ちますが、GKがファインセーブで阻みます。 この時間帯から國學院久我山がより一層厚みのある攻撃を仕掛け始めます。24分、右サイドのフリーキックから4番の選手がヘディングしますが、これはGKがキャッチ。31分には右サイド突破から9番の選手がミドルシュート、ゴール右へと外れてしまいます。さらに32分、ハーフウェーライン付近での素早いリスタートから、10番の選手がGKと対峙します。ループシュートでゴールを狙いますが、GKの素早い飛び出しもあり、ボールはクロスバーの上を越えていきました。 iImg_2286 スコアボードが動かないまま時間は経過していきます。36分、國學院久我山9番の選手がスルーパスに抜け出しますがオフサイドの判定。直後にはコーナーキックからヘディングシュートがありました。ゴール前へのパスに対して何人もの選手が飛び込んでいく迫力満点の攻撃を続ける國學院久我山でしたが、この日の都駒場は最後まで落ち着いた守備で失点を許しません。1点を守りきった都駒場が全国への切符を獲得しました。 両チームのスタイルがよく出ていた試合でした。西が丘を沸かせてくれた選手たちに大きな拍手を贈りたいと思います。都駒場の全国初戦は古豪滝川第二との対戦となりました。会場はここ西が丘です。

取材:TEAM kumazemi

2010年11月11日 (木)

都駒場vs都東久留米総合

Kumazemi Report 2010-11-07
第89回全国選手権東京Bブロック準決勝
西が丘サッカー場(晴)
都駒場   vs   都東久留米総合
2
0 前半 0
0 後半 0
2 延前 0
0 延後 1
1

Bブロック準決勝2試合目は都立校同士の対戦となりました。西が丘には青空が広がり始めます。

キックオフから直接ゴールを狙ってきた都東久留米総合は、2分にもクロスボールから7番の選手がシュートを試みます。対する都駒場は3、4分とミドルシュートで先制点を狙います。両チームとも最終ラインから前線までの距離を縮め、厚みのある中盤でボールを回しながら自分たちの形を作ろうとしていきました。

そんな前半の主導権を握ったのは都東久留米総合でした。19分、21分と左サイドからのクロスボールで惜しい場面を作ると、30分には右サイドから10番の選手のフリーキックに14番の選手が合わせます。さらに32分、先程シュートを撃った14番の選手が右サイドをドリブルで持ち上がってセンタリング。9番の選手が飛び込みますが、これはGKがキャッチしました。相手の勢いにやや押され気味の都駒場でしたが、25分にはオーバーラップした2番の選手が絡むチャンスを作るなど、防戦一方というわけではありません。このまま0-0でハーフタイムとなります。

後半は都駒場11番の選手のシュートで幕を開けました。そこからやや落ち着いた展開が続きましたが、10分を過ぎてお互いにビッグチャンスが巡ってきます。まずは11分、都東久留米総合14番の選手がロングボールに走りこみ、飛び出してきたGKを交わしてゴールライン際角度の無い位置からシュートします。これはDFがカット、戻ってきたGKがしっかりとボールを掴みました。直後の12分には今度は都駒場4番の選手のクロスにファーサイド11番の選手がヘディング。ボールはポストに直撃します。手に汗握る攻防に、両陣営の応援も一層盛り上がっていきました。 Img_2130 後半も20分頃に差し掛かると、都東久留米総合がボールを持つ時間が徐々に増えていきます。前線で存在感を示す7番の選手がボールに触る回数が増えてきたように感じました。都駒場は固く守った状態から縦に素早いボールを入れてチャンスを窺います。両者あと一歩のところまでは行くのですが最後の決定打が出ず、決着は延長戦へと持ち越されました。

延長前半、最初にゴールに迫ったのは都東久留米総合でした。4分、ゴール正面やや左、およそ30mの位置でフリーキックを獲得。10番の選手のシュートはわずかにクロスバー上へと外れました。 ゴールが生まれたのは延長前半も終盤の9分のことでした。都駒場の、延長戦から交代で入った18番の選手だったでしょうか、シュートしたボールがDFに当たったのか浮き上がり、ループシュートとなってゴールへと吸い込まれていきました。そして10分には、8番の選手が約35mものミドルシュートを豪快に決めて、あっという間に都駒場が2点のリードを奪います。 Img_2177_2 もう後の無い都東久留米総合は、延長後半に怒涛の猛攻を仕掛けました。バックスタンドの応援団だけでなく、ゴール裏で応援していた地元の少年団と思われる子供たちもありったけの声を出して選手を後押しします。そして5分に、ペナルティエリア右でパスを受けた6番の選手が落ち着いてゴールを決めて1点差に詰め寄ります。 Img_2199 9分、左コーナーキックが右サイドに流れると、もう一度中へと折り返します。GKをすりぬけて無人のゴールを横切っていくボールを、何とか押し込もうと懸命に足を伸ばしますが、わずかに届きません。これが最後のチャンスとなり、試合は2-1で都駒場が勝利しました。

 前後半80分間も激しいものでしたが、延長戦に入ってからの異様とも言える熱気は凄まじいもので、私たちも試合終了後に脱力してしまうほどでした。西が丘の歴史に、そして観ていた人びとの記憶に残る素晴らしい試合だったと思います。両校の選手、関係者の皆様、ありがとうございました。 取材:コータロー 速報:のっぽろ

2010年11月10日 (水)

駒澤大学高vs成立学園

Kumazemi Report 2010-11-06
第89回全国選手権東京Aブロック準決勝
西が丘サッカー場(晴)
駒澤大学高   vs   成立学園
2
0 前半 0
2 後半 0
0

Aブロック準決勝2試合目です。満員のバックスタンドから割れんばかりの大歓声が送られる中、キックオフを迎えました。

この試合、立ち上がりから非常に激しい両者のぶつかり合いとなりました。前半1分に成立学園9番の選手がファーストシュート。続く2分には10番の選手のクロスから8番の選手がゴールを狙いますが、これは左ポストに直撃します。駒澤大学高は6分、11番の選手がゴール右から思い切りの良いシュートを放つと、8分には甘いクリアボールを奪った10番の選手がゴール前に飛び込みます、さらに12分に再び11番の選手が、15分に8番の選手のロングスローから9番の選手がチャンスを作りました。 Img_8825 押し気味に試合を進める駒澤大学高では、ツートップ10番、11番の選手の前を向く意識の強さが非常に目立って見えました。また、フリーキックにロングスローとセットプレーを一手に引き受ける8番の選手の存在感も光ります。

成立学園はまだリズムを掴みきれていないようでしたが、積極的にシュートする10番の選手、細かいボール捌きでDFを翻弄する9番の選手を中心に、攻撃を組み立てていきます。 28分に成立学園に、31分に駒澤大学高にそれぞれコーナーキックのチャンスがあると、そこからのラスト10分は駒澤大学高が激しく攻め立てる時間となりました。33分、右サイドからパスを受けた9番の選手がシュート、これは味方に当たってしまいます。37分には左コーナーキックをニアサイドで7番の選手が触り、11番の選手がシュートしますが、惜しくも左に外れました。39分、40分にもミドルシュートを放った駒澤大学高のペースで前半は終わります。

後半立ち上がりも駒澤大学高が3、4、5分と立て続けにゴールに迫ります。成立学園も6分、10番の選手が左サイドをドリブル突破してシュートする良い形を作りました。8分、駒澤大学高は右からのセンタリングに9番の選手がシュート、これがゴール右上に突き刺さり先制に成功します。ゴール裏までびっしりの応援団から怒涛の歓喜の声が押し寄せてきました。 Img_8918 成立学園はすかさず反撃に出ます。11分に10番、8番の選手のコンビネーションからチャンスを作ると、16分には投入されたばかりの20番の選手が起点となってシュートまで持ち込みますが、ここはDFがカットしました。さらに20分、23分と19番、12番の選手を投入。徐々に流れを引き寄せていきました。

しかしここで再び駒澤大学高に得点が生まれました。26分、ゴール正面でボールを持った10番の選手が、右に流れながら強烈なシュートをゴールに叩き込みます。 成立学園にとっては苦しい失点となってしまいましたが、一度引き寄せ始めた流れは変わりませんでした。29分、20番の選手がスピードを活かして右サイドを突破しコーナーキックのチャンスを得ると、続く33分にも同様の場面を作ります。また、DF4番の選手が前線に残るなど厚い攻撃を仕掛けていきますが、駒澤大学高も体を張った守備で一歩も譲りません。ロスタイムにはその4番の選手のミドルシュートがありましたが、無情にもバーの上へ。あっという間に過ぎ去っていった80分間は、駒澤大学高に軍配が上がりました。

両チームの意地がぶつかり合ったような、壮絶な試合でした。駒澤大学高は決勝で王者帝京に挑みます。私が言う事ではないかもしれませんが、成立学園イレブンの分まで、全てを出し切って欲しいと思います。 取材:コータロー 写真:ぬまちちぶ 速報:のっぽろ サポート:コリンズ調布&カトリーヌ

2010年11月 7日 (日)

國學院久我山vs東京実業

Kumazemi Report 2010-11-07
第89回全国選手権東京Bブロック準決勝
西が丘サッカー場(晴)
國學院久我山   vs   東京実業
4
3 前半 0
1 後半 0
0

昨日のような見事な快晴とまではいかないものの、明るく気持ち良い空気の中で始まった準決勝2日目。まずは國學院久我山と東京実業のイレブンが西が丘のピッチに姿を現しました。

最初にゴールへ近づいたのは東京実業でした。前半5分、左サイドのスローインから9番の選手がボールキープ、そこからクロスボールを入れますが、これはGKがキャッチします。この9番の選手、試合を通して前線で効果的な動きをしていたように感じました。國學院久我山は8分、9分と9番、11番の選手がシュート。こちらもGKが防ぎました。11分には東京実業左からのロングスローに、18番の選手がペナルティエリア内で競り合います。

 國學院久我山は、少ないタッチでどんどんパスをつなげていくお馴染みのスタイルでやや押し気味に試合を進めます。それに対して東京実業は中盤で2、3人で相手選手を囲むプレスを徹底しボールを奪い、そこからディフェンスライン裏へロングボールを入れていきました。 19分、東京実業14番の選手が左サイドを持ち上がり、中へ切れ込んでのシュート。20分には再び左14番の選手から中央9番の選手へ。巧みなトラップでボールを捌き、11番の選手へとつなげますがシュートまで持ち込めません。

21分、今度は國學院久我山が大きなサイドチェンジからゴールを狙います。 一進一退の攻防が続く中、23分に國學院久我山が先制します。ゴール正面でボールを持った9番の選手が、相手DFの間を無理矢理突破してゴールを決めました。会場がどよめく、素晴らしいプレーでした。 Img_1874 直後の23分に東京実業は14番の選手のクロスから18番の選手がシュートと反撃に出ますが、ここからゴールで勢いのついた國學院久我山の猛攻を受け始めます。31分、左コーナーキックからグラウンダーのクロスが入ると、ニアサイド8番の選手が鋭いシュートで追加点をあげます。さらに33分、9番の選手が右サイドからゴール正面へとドリブル、エリア内の11番の選手との見事ワンツーから3点目を決めます。

9番の選手の大活躍で攻撃力を爆発させた國學院久我山があっという間にリードを3点に広げ、前半は終了します。 後半に入ると、得点差に余裕のある國學院久我山は無理をせず、それでいてここぞという場面では一気に加速して追加点を狙います。東京実業はキープ力のある選手が多く、中盤で相手ボールを奪ってからサイドへしっかりとつなぎ、そこを起点としてゴールチャンスを作ろうという意図があったように思えました。その流れで良い形はできるのですが、最後シュートを撃つところで國學院久我山DFが自由にさせません。

少しでも早く1点を返したい東京実業にとってはもどかしい時間帯となりました。 後半21分、國學院久我山に4点目が生まれます。中央やや左でボールを受けた8番の選手がGKを交わすシュート。カバーに入っていた東京実業DF3番の選手が何とか防ごうと体全体で飛び込みますが、勢いのあるボールはゴールへと吸い込まれていきました。 Img_1953 東京実業は19分に投入していた10番の選手に加え、34分に9番、17番の選手もピッチへ送り込み相手ゴールを目指し続けました。両サイドからのセンタリングや直接フリーキックで果敢に狙いますが、固い守りに跳ね返されます。ロスタイムに得たフリーキックがゴール上へと外れるとそこでホイッスル。國學院久我山の決勝戦進出が決まりました。

東京実業イレブンは最後まで全力でのプレーで試合を記憶に残るものにしてくれました。1、2年生も多かったようですので、横断幕にあった「不撓不屈」の精神で再び西が丘の舞台に戻ってきてください。赤と白のユニフォーム、シンプルなデザインが緑の芝に映えてカッコよかったです。 國學院久我山は決勝で都駒場と激突します。壮絶な試合になることは必至ですね。 取材:コータロー 速報:のっぽろ

2010年11月 6日 (土)

帝京vs関東第一

Kumazemi Report 2010-11-06
第89回全国選手権東京Aブロック準決勝
西が丘サッカー場(晴)
帝京   vs   関東第一
2
1 前半 0
1 後半 0
0

いよいよ舞台は西が丘。秋晴れの空の下、第一試合開始を告げるホイッスルが吹かれました。

バックスタンドに両校の応援団が陣取り、ブラスバンドの演奏も聞こえる独特の雰囲気の中、どのような立ち上がりになるかと思っていた矢先の前半7分、帝京の先制ゴールが生まれます。左からのコーナーキックに、10番の選手がニアサイドで合わせると、ボールは吸い込まれるようにゴールへと入ってきました。

直後の5分には、関東第一が細かいパスをつないでからスルーパス、これに10番の選手が走りこみますが、帝京DFとGKが連携してボールを奪います。 序盤から動きのある展開となったこの試合、帝京は持ち前の寄せの速さで相手ボールを奪いにかかります。ボールを持った選手に対して2、3人で囲んでいく場面は、帝京らしいプレーとして見慣れていてもやはり迫力のあるものでした。関東第一はそのプレッシャーをかいくぐって細かいパスをつなぎゴールへと向かいます。両チームのボールに対する執念がプレーに表れたように、時折激しいコンタクトも見られました。 Img_8811_1 帝京は12分に右コーナーキックから、ファーサイドで2番の選手がヘディング。これはゴール右へ外れますが、この選手は試合を通して空中戦での強さを披露してくれました。

20分には関東第一11番の選手が左サイドで粘り強くキープし、チャンスを演出します。足元の細かいタッチが印象的な、攻撃のアクセントとなる選手でした。 試合は帝京ペースで進んでいきます。センタリングからヘディングシュートで何度もゴールを脅かしますが、関東第一GKが安定したセービングで凌ぎます。34分には、クロスボールをキャッチしたGKからカウンターが始まり、リズム良くパスをつないで最後は8番の選手が同点のチャンスを迎えます。しかしシュートはポスト上へと外れてしまいました。前半は帝京1点リードで折り返します。

後半開始と同時に関東第一は中盤15番の選手、センターフォワード19番の選手を投入します。フレッシュな選手が入り、まずは同点に追いつきたいところでしたが、後半9分、帝京が追加点を奪いました。コーナーキックからペナルティエリア内で混戦となり、7番の選手がシュートを決めます。 Img_8777_1 追いかける関東第一は、右サイドバック2番の選手の積極的なオーバーラップや、9番の選手のドリブルなどでゴールへと近づきますが、帝京の堅い守備の前になかなかシュートを打たせてもらえません。20分に交代で入った16番の選手も果敢にドリブル突破を試みますが、帝京は2、3人に囲んでボールを奪っていきます。前がかりになる関東第一に対して、しっかりと守備をしてから無理をせずロングボールでチャンスを作る帝京、という構図の後半中盤の時間帯となりました。

時間が残り少なくなっていく中、関東第一は最後までゴールを狙い続けました。36分、センタリングにファーサイドで競り合いますが、GKと接触してファールとなってしまいます。38分には2番の選手がふわりと浮かせたパスをゴール前へ送るもオフサイドの判定。このままタイムアップを迎え、帝京が4年連続での決勝戦進出を勝ち取りました。 帝京強し、という印象が残った試合でした。4年続けての全国出場へ向けて、決勝戦でも変わらぬサッカーを見せてくれるのが楽しみですね。敗れはしましたが、関東第一イレブンは西が丘まで勝ち上がったことを誇りに思ってください。最後まで前を向いて懸命にプレーする素晴らしいチームでした。 取材:コータロー 写真:ぬまちちぶ 速報:のっぽろ サポート:コリンズ調布&カトリーヌ

2010年10月24日 (日)

都駒場vs成蹊

Kumazemi Report 2010-10-17
第89回全国選手権東京Bブロック準々決勝
都東久留米総合高グラウンド(晴)
都駒場   vs   成蹊
2
1 前半 0
0 後半 1
0 延前 0
1 延後 0
1

第2試合は都駒場と成蹊の対決となりました。総体代表の都駒場に成蹊が挑むという形でたったとは思いますが、実際にはゲームの行けは行方が最後までわからない壮絶な戦いになりました。

キックオフのホイッスルが鳴るとすぐに都駒場のペースの展開となり、左右のサイドを効果的に使って攻撃を仕掛けていきます。対して成蹊のDFラインは集中力をもって対処していきます。

Photo_3

前半22分、都駒場はゴール前混戦から7番の選手がシュートを放ちますが、ゴール捕らえられません。続く25分には左のCKのボールを頭で落としてチャンスを作りますが、成蹊DFが落ち着いてクリア、28分のFKのチャンスは直接狙いますが、クロスバーの上に外れてしまいます。序盤はこのように押し気味の都駒場がたたみかけます。

2_2

前半30分が経過するも都駒場の攻撃時間が長く続きますが、成蹊はゴール前の堅い守備で決定的な場面を作らせません。前半34分、再び訪れたFKの場面で、キッカー都駒場8番の選手が直接狙ってきたシュートも、成蹊GKがパンチングでクリア。しかし、ここまで都駒場の激しい攻撃を凌いできた成蹊DF陣でしたが、前半36分、駒場11番の左サイドからのクロスにタイミングバッチリのヘディングシュートは、ついに堅守の成蹊ゴールをこじ開け、都駒場が先制します。

攻め続けるも得点できなかった都駒場が先制したことで、都駒場への流れが加速するかと思われましたが、それ以上に成蹊の集中力が上がっていきます。前半終了寸前には、都駒場10番の選手が決定的場面でシュートを打ちますが、成蹊GKがスーパーセーブ、追加点を許しません。このまま試合は駒場1点リードのまま後半へ折り返します。

後半に入っても容赦ない都駒場の攻撃が続きますが、後半12分、成蹊9番の選手が駒場DFの最終ラインの裏へ回るとそこに綺麗なスルーパスが通り、あっという間にGKと1対1となり、これを9番の選手が落ち着いて決めて、成蹊が同点に追いつきます。

前半にあれだけ攻め続けながらもなかなか追加点を取れずにいた都駒場にとって、押しながら決めきれずにいたこの時間帯の失点は痛かったのではないでしょうか。本当にこの同点劇で流れは変わってしまいました。ここから成蹊が盛り返していきます。

成蹊は都駒場の中盤で回すパスをインターセプトする場面が見られるようになり、後半21分には成蹊10番の選手がパスの乱れをついてインターセプトすると、そのままドリブルで相手ゴール前に持ち込むプレーもありました。しかし、都駒場DFもきっちり体を寄せていき、簡単にはシュートを打たせません。

後半24分には成蹊GKが都駒場の2連発の攻撃をファインセーブで死守、自軍に傾きかけたこの流れを相手に離しません。中盤は都駒場に制されるものの、成蹊の仕掛けるカウンターに会場は沸きあがります。、

この後は両校とも得点を決めることができず、延長戦へ突入します。

延長前半3分、都駒場はゴール前クロスを頭であわせ、こぼれ球を詰めるも、成蹊GKの神懸かったファインプレーで阻止されます。しかし、延長後半に入ってすぐ、駒場が遂に2点目を上げ(申し訳ないのですがよく見えませんでした)、都駒場がこのまま逃げ切り、西が丘行きを決めました。

成蹊の堅固な守備を軸にしながら、少ないチャンスをモノにする展開で優勝候補都駒場高校を苦しめたこの試合、私にとっても記憶に残る試合となりました。どんなに相手が強豪であっても、信じて100分走り抜いたイレブンには脱帽です。都駒場の皆さんは成蹊イレブンの分まで、次回の東久留米戦、全力で戦い抜いてください。

次戦の対都東久留米総合戦はファンは見逃してはならないゲームですね。これは本当に楽しみです。ものすごい試合になると思われます。

取材:ぬまちちぶ

2010年10月22日 (金)

都東久留米総合vsかえつ有明

Kumazemi Report 2010-10-17
第89回全国選手権東京Bブロック準々決勝
都東久留米総合高グラウンド(晴)
都東久留米総合   vs   かえつ有明
6
1 前半 0
5 後半 0
0

西が丘行きの切符をかけて、都東久留米総合高校とかえつ有明の準々決勝の顔合わせとなりました。この強豪対決は、かえつ有明が持ち合わせる高い技術力と東久留米総合の高い組織力のぶつかり合いとなりました。

ゲームが始まるとかえつ有明の早いパスはテンポ良く回り、東久留米はプレスを掛けますがなかなかボールを奪うことが出来ません。開始早々3分、かえつ有明はFKはを10番の選手が直接狙ってきますがこれはゴール左に外れます。かえつ有明の正確無比で早いパス回しは、中盤での良いリズムを確実に作っていきます。

一方、東久留米はこの時間帯、なかなかボールを優位に保持することができませんが、一瞬の隙からボールを奪うと、ロングパスで大きく前方へフィード、一気に相手陣地を攻め立てていきます。

前半15分、東久留米はボールを奪うと右サイドの14番の選手から前に走りこむ18番の選手に長めのボールが供給され、これをシュートまで持ち込みますが、惜しくもゴールマウスを捕らえられません。しかし、この攻撃パターンが後々この試合の重要な場面を演出していきます。

前半18分には、東久留米7番の選手がドリブルで相手をかわして左足でシュートに持ち込みますが、これは惜しくもゴール右。中盤でボールを支配するものの、なかなか相手ゴール前で決定的な場面を作れないかえつ有明に対し、東久留米はかえつ有明最終ライン付近にできるスペースへどんどん走りこみ、長いパスを効果的に使ってチャンスを作り出していきます。

そして前半25分でした。ペナルティエリア左外、角度のない位置からのFKを、東久留米10番の選手がGKのポジションをよく見て直接決め、東久留米が先制します。

Photo

追う立場になったかえつ有明は早い時間で追いつきたいところではありますが、中盤は優位に展開するも、ゴール前での決定的な場面を作ることがなかなかできません。逆に先制した東久留米は、前半34分、右サイドから11番の選手が入れたクロスに8番の選手がドンピシャのヘッドで合わせますが、これはクロスバーの上でした。

かえつ有明も負けじと前半35分、右サイドからのクロスに逆サイドでフリーでシュートを放ちますが、枠外へ外してしまい、この決定的な場面をものにすることができませんでした。そして、試合は前半終、東久留米1点リードで後半へ折り返します。

後半も立ち上がり、かえつ有明はリズミカルにパスを繋いで左サイドを切り崩すと中央の17番の選手にクロスを放り込み、ボレーシュートの体勢に入りますが、このシュートは空を切ってしまいます。後半開始直後からエンジンを入れ替えたかのようなかえつ有明の攻撃でしたが、この時間帯でも同点に追いつくことはできません。ここから前半の緊迫とした流れから大きく試合の流れが変わります。

まずは後半4分、右サイド東久留米18番の選手から中央の14番の選手へパスを受け、14番の選手はそのまま相手GKを落ち着いてかわして無人となったゴールにシュートを決めて2点目。13分にはかえつ有明がペナルティエリア内でのハンドを取られ、東久留米10番の選手がこのPKを落ちついて決めて3点目。続く15分には右サイドから東久留米10番の選手のFKに東久留米3番の選手がヘディングで合わせて4点目。立て続けの東久留米の攻撃は15分間で3点を追加し、4対0と大きくリードします。

Photo_2

かえつ有明も後半18分、右サイドから持ち込んで7番の選手のシュート、29分にはゴール前のこぼれ球を8番の選手がシュート、32分の10番の選手のシュート、いずれもフリーで決定的と思われる場面を作り出しますが、いずれもゴールマウスを捕らえる事ができません。逆に東久留米は後半35分、右サイド3番の選手のパスに9番の選手が相手GKの位置を見ては、綺麗な弧を描くループシュートで5点目を決めます。

後半ロスタイムの時間帯では東久留米6番の選手が右サイドから持ち込んでシュート。そのこぼれ球を19番の選手がきっちり詰めて6点目を叩き込みました。

試合はこのまま終了、6対0という予想外のスコアで東久留米総合がかえつ有明を破り、今年も西が丘行きのチケットを手にしました。ポゼッションは確実にかえつ有明に軍配が上がるゲームでしたが、相手のスペースをうまく突いて、シンプルにゴール前での好機を何度と作り、それをきっちり得点に結びつけた東久留米が得点を重ねていきました。

東久留米総合の次の相手は都駒場です。これは、本当に楽しみです。

取材:ぬまちちぶ

2010年10月17日 (日)

成立学園vs実践学園

Kumazemi Report 2010-10-17
第89回全国選手権東京Aブロック準々決勝
実践学園高尾グラウンド(曇)
成立学園   vs   実践学園
1
0 前半 0
1 後半 1
0 延前 0
0 延後 0
1
4 PK 3

Aブロック準々決勝の好カード、壮絶な試合になりました。

開始直後から成立学園のパスサッカーが冴え、前半5分に早くも中央10番の選手から左に位置した9番の選手につなぎ、受けた9番の選手が一瞬でかわしてシュートを放ちます。

続く前半6分にはCKから4番の選手がヘッドで合わせるもこれはバーの上、序盤は成立学園が優位に展開していきます。

対する実践学園はディフェンシヴにいくことは予め想定範囲内といった感じで常に守備のバランスを取り、長めのボールを駆使しながらカウンターを狙います。特にコレクティブゾーンで複数で挟みこむ守備と、サイドでプレーする9番の選手の中への切り込み封じが徹底されていました。

しかし、この9番の選手と8番の選手が小柄ながら縦横無尽に動き回り、左利きのエース11番の選手の正確無比なポストプレーから連動して少ないタッチでリズミカルな攻撃を仕掛けます。

そんな中の前半11分、実践学園は速攻から右に展開、そこからの深めのクロスを落としたところに足を投げ出すようなボレーが決まり先制点か!と思いましたがこれは危険なプレイでノーゴールとなります。

Img_0986

このプレーの後の前半18分には実践学園が成立学園陣内でパスをカット、そこから右サイドに大きく展開してチャンスを作るなど押され気味の実践学園が息を吹き返します。

成立学園はゴール前に放り込むようなチャンスメイクはせず、11番の選手のポストプレーを絡めて、徹底して空間を使わずに地面を使うサッカーを展開、見ごたえのあるゲームは前半は0対0で折り返します。

後半に入っても両校意地をかけた戦いを展開、一瞬たりとも気を抜けないすばらしいゲームになりますが、後半4分、実践学園は得た右FKからのボールに3番の選手が競り合い、飛び出した成立学園GKの手より零コンマ何秒先に頭で触ってゴールネットを揺らし、実践学園が先制します。

Img_1019

地面を制され押されていた実践学園はセットプレーから空中戦で先制、狙い通りの展開になります。

ここから成立学園ベンチが動き出し、後半16分に仕掛けられる15番の選手を投入、後半24分にはエース11番の選手が中央からシュート、直後に18番の選手を投入と流れを手繰り寄せようとします。それにしても成立学園の選手層の厚さには驚きました。

時間が刻々と過ぎる中、32分には実践学園が負傷した2番の選手に代えて20番の選手を投入、10分を切って両校激しさが増してきます。そして、タイムアップまであと5分という後半35分、右からゴール左奥深めのGKが出られないポイントへ完璧に放り込まれたロビングから、成立学園エース11番の選手が起死回生のヘディングシュートを叩き込み、ここでゲームが振り出しに戻ります。

そして試合はこのまま1対1で終了、延長に入りますが、逃げ切れなかった実践学園も気合を入れなおして互角に戦い、西が丘行きチケットの行方は運命のPK戦に委ねられた結果、幾ばくかの運を持っていた成立学園の手に収まりました。

それにしてもすばらしいゲームで、終わった後、しばらく放心状態になりました。高校サッカーってgreatです。

Img_1051

2010年10月 9日 (土)

駒大高vs都大泉

Kumazemi Report 2010-09-19
第89回全国選手権東京Aブロック2回戦
早大東伏見グラウンド(晴)
駒澤大学高   vs   都大泉
7
2 前半 0
5 後半 0
0

駒大vs都大泉の試合は赤のジャージに黒パンの駒大のキックオフで始まりました。

前半2分駒大は都大泉DFの裏のスペースへ縦パスを入れて、これに追いついたFWの選手がシュートしますが、これはGKがキャッチしました。 続いて3分にはDFの2番の選手がロングシュートを打ちますが、都大泉DFに当たりCKになります。 

前半5分、駒大は右サイド外側を2番と8番の選手でえぐろうとしますが都大泉19番の選手が気合のカット。波状攻撃で都大泉のゴールへ押し寄せる駒大は前半6分、右のタッチライン深い位置からのロングスローにゴール前ニアサイドの7番の選手が頭で合わせます。 このボールがゴール左側ニアサイドを守っていたキーパーの右側、ファーサイドへ吸い込まれ、駒大が先制しました。

ロングスローからの攻撃はこの後もたびたび展開されますが、大きな武器です。

前半10分には駒大が右中盤の位置から左へ大きくサイドチェンジ気味のアーリークロスを入れ左サイドから入ってきた選手がシュートまで行きますが、これは都大泉GKがキャッチします。都大泉はなかなか攻め手がない中、7番キャプテンが縦一本でチャンスを作ろうとしますが、うまく前線の選手に繋がらず良い形の攻撃が出来ずにいます。

前半14分頃には、駒大が深い位置のスローインをたて続けに3回得て、ロングスローで得点を狙いに行きますが、都大泉も同じ形での得点を許すものかと守ります。

前半18分、駒大10番の選手と8番の選手がワンツーで都大泉のDFラインを突破し、10番の選手がそのまま都大泉のゴールを目指してフルスピードでドリブルしてゴール右側へシュート。2対0となりました。見事なワンツーパスで手数をかけずにきれいに一瞬で最終ラインの裏を突く攻撃はまるでお手本のようで見事でした。

前半21分、都大泉の久しぶりの攻撃で左から右への展開の後、6番の選手からスルーパスが出ますがこれは駒大のGKがキャッチしました。前半27分、駒大は右サイドの8番の選手からのセンタリングを11番の選手がヘディングで狙いますが、これはゴール右へ外れました。

前半41分、駒大10番の選手が右サイドをワンツーパスで突破しゴールへ迫り決定的なシーンを作りシュートしますが、都大泉GKが脚一本でファインセーブ!

前半は終始駒大高が押し気味で2対0で終了しました。

後半はブルージャージの都大泉のキックオフで開始しました。都大泉は後半開始から二人の選手を交代させ反撃に出ようと考えたようです。

後半4分、駒大高が左サイドの中盤から4人が絡むワンタッチパスで高い位置へボールを運びます。このワンタッチパスの交換は素晴らしくテンポ良くあっという間にバイタルゾーン近辺まで迫りました。

続いて、左サイドから強めのグラウンダーのセンタリングを、右からゴール中央へ都大泉DFを引き連れて走り込んだ選手に入れますが、これをゴール中央の選手は都大泉DFを引き連れたまま見事にスルー、ファーサイドからより確実な態勢で入ってきた6番の選手を完全にフリーにしてしまい、この6番の選手がシュート、3対0となりました。ワンタッチのパス交換に始まり最後のシュートまできれいに連携した攻撃は素晴らしいものでした。駒大は続く後半7分にも駒大高は追加点をあげて4対0とします。

後半21分、都大泉10番の選手が気迫あふれるプレイで駒大DFのクリアーボールに体を張ってアタックし跳ね返ったボールがゴール前へ転がって行き一瞬都大泉のチャンスかと思われましたが駒大DFの落ち着いた処理でクリアーされます。

そして後半27分、後半交代で入った駒大高13番の選手がペナルティーエリア内左へ持ち込み、落ち着いて決めて5対0とします。

31分には、駒大右からのクロスを駒大のFWがGKの前でかっさらって流し込み、1点追加し6対0。後半35分駒大は、右サイド6番の選手から縦へスルーパスを入れ、8番の選手がペナルティーエリア内の右サイドからシュートしますがGKがファインセーブ、しかし、はじかれたボールが駒大8番の選手の足元に転がります、これを8番の選手が6番の選手へラストパスを送り6番の選手がシュートしますがGKがファインセーブしコーナーキックとなりました。今日の都大泉GKは休む暇がありません。

Img_5287_3 

後半37分、駒大高は右サイド6番の選手が左ファーサイドへクロスを入れ、折り返したボールをゴール前の19番の選手が都大泉GKの前でオーバーヘッドキックで決め、7対0、試合はこのまま終了、終始波状攻撃で攻めた駒大が勝利しました。
普段の練習の成果だと思いますが、まるでフットサルのようにワンタッチやツータッチで短いパスを回して相手DFラインを崩し、裏へ出たところで振り切り、最後は見事な連携でゴールを奪う駒大は素晴らしいチームだと思いました。

Reported by GG