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2009年11月30日 (月)

帝京vs成立学園

Kumazemi Report 2009-11-28
第88回全国選手権東京Aブロック決勝
西が丘サッカー場(晴)
帝京   vs   成立学園
0
0 前半 0
0 後半 0
0 延前 0
0 延後 0
0
4 PK 2

Aブロック決勝。この壮絶な横綱対決、記事はご勘弁願います。

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覇権奪還!

2009年11月28日 (土)

都東久留米総合vs修徳

Kumazemi Report 2009-11-28
第88回全国選手権東京Bブロック決勝
西が丘サッカー場(晴)
都東久留米総合   vs   修徳
1
0 前半 0
1 後半 0
0

東京Bブロックは2005年以来3年ぶりの全国大会出場を目指す名門修徳高校と2006年に都久留米高校以来、新たに東久留米総合高校になってからは初出場を狙う両校の激しい決勝戦となりました。場内は9000人を超える観客に見舞われ、この第2試合も引き続き超満員のまま試合が開始されました。

開始早々の前半2分、東久留米総合が右コーナーキックをニアに入れ、これに合わせにいきますが、修徳は落ち着いてクリア、逆に修徳は4分にCK、10分にFKを得るも東久留米の厚いDFに攻撃を阻まれます。ここからは中盤での激しい展開となりますが、東久留米DF陣は修徳にサイドのスペースを突かせない守備を徹底します。

Img_8654

東久留米は15番佐々木選手が何度と無くチャンスを作ります。前半17分、東久留米の左コーナーからの攻撃はゴール前の混戦を生み、6番の選手が左足でシュートを撃ちますが、これは修徳のGKが右手でファインセーブ。続く24分にも左サイドから柔らかいドリブルで数人交わして持ち込んでのまシュートも修徳GKが堅実にさばきます。

一方修徳は前半22分、右サイドからのクロスを中央で受けてシュートに持ち込みますが、準決勝のような効果的なサイド攻撃を展開できません。この後もセットプレーからの攻撃はありながらも、お互いの得ストロングポイントを消し合う展開は、なかなか決定的な場面が現れず、前半はスコアレスのまま折り返すことになります。

前半は、東久留米は徹底して左サイドのスペースを意識して決してラインを下げることなく足を動かし続け、修徳は左右のみならず中央からの攻撃も含む展開を見せました。また、両校激しいプレッシャーとフィジカルの強さを見せる展開でした。

後半に入って3分、東久留米右サイド14番の選手のドリブル突破は惜しくもラインを割ってしまいますが、続く9分には左サイドから展開した攻撃では修徳ゴール前で決定機を作りますが、フィニッシュまで持ち込めません。一方修徳は18番の選手をを投入した直後の11分、一瞬空いた左のスペースからのサイド攻撃を展開、ニアサイドで10番の選手がダイビングヘッドで合わせますが、わずかに左ポストの外。このあたりから一気に試合のボルテージが上がっていきます

続く13分、東久留米はペナルティエリア内で受けた10番の選手が素早く反転してシュートを放ちますが、これは枠の外でした。さらに15分、またも東久留米は10番の選手が起点となり右サイドからのクロスでチャンスを作るも修徳DFは集中して守ります。

修徳も押されたままではなく、17分、右サイド7番の選手から6番の選手へ出たパスからクロスと思いきや、直接狙ったようにも見えたシュートはクロスバーを直撃、これは惜しかったです。

そしてゲームは東久留米が20番の選手を投入直後の20分に動きます。左のショートコーナーから、この20番の選手が上げたクロスに2番金丸選手がドンピシャのタイミングでヘディングシュート、これが修徳ゴールにズバッと決まり、遂に東久留米が先制点を奪います。

しかし、まだ残り20分。準決勝東京朝鮮戦のあの修徳の怒涛の攻撃の記憶がよみがえります。それでも、東久留米はこの得点後も攻撃の手を緩めることなく修徳を攻め続けます。ここで東久留米は19番の選手を投入、ワントップ気味のシステムを変更します。しかし、このあたりから若干流れが変わり、これまで相当足を動かしてきた東久留米に足を攣ってしまう選手が見え始めます。

このままでは終われない名門修徳の最後の攻撃がここから始まりました。32分に得たフリーキックを蹴るのは11番。東久留米の壁を回転の掛かったボールがうまく抜け、ゴール左上枠に見事な放物線を描きますが、これが何と左ポスト内側に当たって反対側へ転がりでます。東久留米には運があるなと感じざるを得ないシーンでした。

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続く33分には左コーナーキックから東久留米GKの弾いたこぼれ球をシュートに持ち込むもキーパー正面。35分には大きなサイドチェンジから逆サイドの11番の選手がシュートを打つも左に外してしまいます。ここでロスタイム3分の表示。それでも修徳の仕掛ける猛攻を東久留米は疲労困憊ながらも必死に守り、開校3年目にして全国大会初出場を勝ち取りました。

今年の修徳イレブンは例年にも増してすごいサイド攻撃を見せる攻撃的なチームでした。その修徳イレブンが、試合終了のホイッスルの後、立ちあがれないシーンを見て、目頭熱くなりました。東久留米総合にはこの修徳の涙の分も全国大会で暴れて欲しいと思います。

初戦はここ西が丘です。臆することなく、東京代表の誇りを胸に、熱い戦いを期待しています。

記事:ぬまちちぶ サポート:kumazemi、コータロー、ヨンプラザ中野、ピアノマン、カトリーヌ,、補助ゲリラ

kumazemi's favorite players 2009:修徳の11番(宇都宮選手)

2009年11月 9日 (月)

都東久留米総合vs実践学園

Kumazemi Report 2009-11-08
第88回全国選手権東京Bブロック準決勝
西が丘サッカー場(晴)
都東久留米総合   vs   実践学園
1
0 前半 0
1 後半 0
0

Bブロック決勝進出をかけての第1試合はここまで堅守で接戦をものにしてきた東久留米総合と実践学園との組み合わせとなりました。

長身の選手が揃う実践学園は、序盤からハードなプレーを見せますが、最初のシュートシーンは前半4分の東久留米総合11番の選手でした。一方、実践学園は前半5分の左CKを長身10番の選手の頭に合わせますが、やはりこの10番の選手は常に相手を脅かす存在ですね。続く前半19分には、実践学園が左サイドから逆サイドへの大きなサイドチェンジを展開、一瞬外れたマークに実践学園8番の選手が反応、東久留米総合GKと1対1の場面を作りますが、ここは東久留米総合GKがタイミングよく飛び出し、ファインセーブで防ぎました。

この後も実践学園は3番の選手のロングスロー、右サイドから切れ込む8番の選手の仕掛けのプレーなどで、都東久留米総合陣地に攻め入りますが、都東久留米総合DFは落ち着いて対処し、その後は決定的な場面を作らせません。ここらあたりはさすが「堅守の東久留米だ」と感じました。

前半30分くらいからは、都東久留米総合のショートパス攻撃がいいリズムを作り出し、実践学園DFラインが徐々に下がっているように見えました。前半終了間際には東久留米14番の選手が自軍ゴール前で拾ってから、50mくらいはあったであろう長い距離をドリブルで持ち込むシーンもありましたが、前半はスコアレスのまま折り返します。

実践学園の前半は、サイドを使った効果的な攻撃を駆使しながらも、ややゴール前で時間を掛けすぎてしまいシュートまで持ち込めない感じでしたが、ここを後半どう対応してくるか、対する東久留米総合は中盤をきちんと構成しながら、足を止めない持ち前の粘りの展開でどうゴールに迫るのか、これを楽しみに後半開始を待ちました。

後半の立ち上がりは実践学園でした。後半4分に得たFKから19番がヘッドで合わせるもこれはゴールネットの上、続く10分にもゴール右からのFKのチャンスを掴みます。一方、都東久留米総合は人とボールが連動するようになり、どんどん追い越してスペースを作っては仕掛けるサッカーを展開します。この時間帯の都東久留米総合は、MF10番の選手、DF6番の選手が容赦なくオーバーラップを仕掛け、後半15分には、11番の選手から左サイドに流れるようなパスを繋いで14番の選手から5番の選手につなぎシュートへ持ち込みました。

ゲームが動いたのは後半29分でした。左CKからのこぼれ球を都東久留米総合13番の選手がヘディングでゴールへ決め、遂に東久留米総合が先制点を叩き出します。

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残り10分となったところで先制された実践学園は、3人の選手交代を行って攻撃を仕掛けますが、都東久留米総合は足を止めることなく集中して守ります。後半終了間際の39分には、実践学園の決死のダイビングヘッドも飛び出しますが、これは僅かゴール左へ逸れてしまいます。

しかし、実践学園の決して諦めない必死のプレーも東久留米総合の堅守に阻まれ、このまま試合は終了、生まれ変わった東久留米総合が開校3年目にして西が丘行きの切符を手にしました。

相手に持ち味を出させない東久留米総合の堅守もすばらしかったですが、実践学園の統率のとれた守備にも目を見張るものがありました。この両校の守備意識の高さが、堅い守りをバックに1点を争う好ゲームとなりました。これを見事にプロデュースした両校監督に感謝いたします。

Img_5661

Bブロック決勝戦はイタリア対オランダという感じになりました。楽しみですね。

取材:ぬまちちぶ 速報:ヨンプラザ中野 輸送担当:防府天神鱧

2009年11月 8日 (日)

修徳vs東京朝鮮

Kumazemi Report 2009-11-08
第88回全国選手権東京Bブロック準決勝
西が丘サッカー場(晴)
修徳   vs   東京朝鮮
4
0 前半 2
4 後半 0
2

東京Bブロックの準決勝第2試合は、本大会下馬評高き東京朝鮮と虎視眈々と代表の座を狙う名門修徳が対決するという見逃すわけにはいかないカードとなりました。

キックオフ直後から修徳は右サイドの7番の選手と左サイド11番の選手が躍動、得意の攻撃スタイルをみせます。しかし、最初にゴール前まで仕掛けたのは東京朝鮮でした。前半5分、右サイドから持ち込んだ7番の選手からのパスを10番の選手がペナルティエリア付近からシュートを放ちます、これは修徳GKの正面でしたが、やはり、東京朝鮮の不動のエース10番ユン・ヨンスン選手のシュートはものすごい威力です。

続く前半7分、東京朝鮮がファウルからFKを得ます。中央やや左、ゴールまで約30mくらいの位置だったと思いますが、これを直接狙ったボールが見事に修徳ゴール右に突き刺さり、セットプレーから東京朝鮮が先制します。

しかし、驚いたのはこの後11分の東京朝鮮の攻撃です。中盤でのボール争いから右サイドに展開、フリーで受けた東京朝鮮11番の選手が思いきりよくペナルティエリア外から左足ミドルを一閃、放たれたボールは無回転のまま修徳ゴール左に突き刺さります。何と開始10分で東京朝鮮が修徳相手に2点をリード、東京朝鮮恐るべしといった感じの序盤となります。

2img_5714

一方修徳は、前の試合でもキーとなった左サイドの11番の選手がスペースを作ってはしきりにボールを呼び込むのですが、東京朝鮮もこの修徳のストロングポイントを消すべくこのスペースを潰し、修徳の思うようなゲームを展開にはさせません。それでも、前半21分頃には、修徳がダイレクトやワンタッチの速いパス交換を織り交ぜてスペースを作り、東京朝鮮DFラインの裏を突くチャンスを作りますが、これはGKと交錯しファウルとなってしまいました。このあたりから、2点ビハインドとなった修徳も徐々にエンジンが掛かってきた感じはしました。しかし、前半はこのまま東京朝鮮2点リードで折り返します。

2点追う形になった修徳は何か仕掛けてくるのか?はたまた東京朝鮮はこのリードを守り抜くのか?このように後半の激しくなるであろうゲーム展開を大いに期待していたのですが、実際には私たちの期待も想像もはるかに超越した展開になります。

後半まずは両チーム選手交代を実施、東京朝鮮は14番、修徳は14番と15番を投入しましたが、開始早々に修徳と東京朝鮮と両校にイエローが出てしまい、激しい立ち上がりとなります。

しきりに左サイドを攻め続けていた修徳キーマン11番の選手がファウルを受けます(彼は負傷し一旦ピッチを出ます)が、ここで得たFKを今度は修徳が直接狙います。ボールは東京朝鮮ゴールマウスを捕らえますが右ポストを直撃、しかし、これをきっちり詰めていた15番の選手が押し込んで修徳が1点を返します。選手交代ずばり的中、しかもセットプレーからのこのゴールを機に修徳の動きが俄然良くなっていきます。忘れてならないのは、前半あれだけ左サイドから展開していたのに、後半は右サイドからの展開中心に変えた修徳の戦術転換です。これが東京朝鮮右サイドを面白いように崩します。

1img_5734_2 

押せ押せになってきた修徳は続く後半11分には、再三狙い打ちしていた右サイド7番の選手からのクロスに9番の選手がドンピシャヘッドを打つも惜しくもGK正面、直後の12分にはこれも右サイドからのクロスに中央10番の打ったシュートのこぼれ球を11番の選手が決めてついに修徳が同点に追いつきます。このシーンでは修徳はツキも呼び込んでいる感じがしました。

追いついた修徳の猛攻はまだ続き、後半14分、空いた右サイドを9番の選手が長いドリブルで持ち込んでそのままシュートの場面がありました。そして、続く後半15分でした。またも右サイドからの早いクロスにこれまで再三チャンスを演出する側だった11番の選手がドンピシャのタイミングでヘッドでこの日2点目を決め、ついに逆転します。

3img_5752

よもやの逆転を喰らった東京朝鮮も負けじと19分、6番の選手がFKを直接狙い、壁を綺麗に越えていきましたが、これは修徳GKも必死のパンチングでクリアします。しかし、相手に流れを渡さず攻撃の手を緩めない修徳は、後半21分、これでもかと完全にバランスを崩した東京朝鮮右サイドをえぐり、7番の選手のクロスに左サイド11番の選手がシュートを決めて4点目を奪取、修徳11番宇都宮選手のハットトリックが成立します。

後半の15分間で4点をもぎ取って逆転した修徳は後半を支配しますが、東京朝鮮も意地を見せ、34分の絶好の位置でのFKは名キッカー6番の選手に託されましたが、これは惜しくもバーに嫌われ、このまま4対2で修徳が3年ぶりの決勝の舞台へ駒を進めました。

この試合、修徳が後半見せたサイド攻撃の完成度の高さはすばらしかったです。東京朝鮮も10番の選手を中心に全員が高い技術があり、本当に最後まで質の高いサッカーを見せてくれました。個人的には東京朝鮮がまさか4失点するとは全く予想だにしていませんでした。

この試合は本当にスペクタクルなゲームでした。両校の選手に感謝し、心から拍手を贈りたいです。

kumazemi's favorite players 2009:東京朝鮮の10番

2009年10月26日 (月)

成立学園vs暁星

Kumazemi Report 2009-10-25
第88回全国選手権東京Aブロック準決勝
西が丘サッカー場(曇)
成立学園   vs   暁星
2
1 前半 0
1 後半 1
1

第1試合の熱気も冷めやらぬままに、もう1つの準決勝がキックオフとなりました。雨は上がったものの芝はまだスリッピー、そして冷たい風が吹き付けます。

強豪同士の対戦にふさわしく、序盤から迫力のあるゴール前でのプレーが次々と生まれていきました。成立学園は前線の3人、9番、10番、11番の選手が暁星ディフェンスラインの裏を狙いチャンスをうかがいます。長身の9番の選手はポストプレーやリーチの長さを存分に活かしたボールキープで攻撃のアクセントとなっていました。前半13分に10番の選手がドリブル突破を見せると、14分には11番の選手がシュートに持ちこみ成立学園応援団を大いに沸かせます。

Seiriz_shoot2jpgやや押され気味の立ち上がりとなった暁星は、前半15分に高い位置でボールを奪うと9番の選手がシュート。成立学園GKが何とか触ったボールはクロスバーに弾かれました。暁星はこの後も中盤で数多くのボールを奪いチャンスにつなげていきますが、その立役者となったのが4番、5番、8番の選手。自由にポジションを替えながら攻守両面でチームを引っ張っていきます。

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お互いに一歩も譲らぬ一進一退の攻防が続いていた前半36分、成立学園が先手を取ります。ディフェンスライン裏へと出たボールを、10番の選手が見事に浮かせたシュートでGKをかわしてゴールへと送り込みました。前半は成立学園1点リードで終わります。

後半に入り、追いつきたい暁星は全体的に前がかりとなり、対する成立学園はカウンターを狙う構図となります。前半も激しいプレーは見られましたが、後半になるとボディコンタクトはさらに激しいものとなりました。両チームの気持ちの強さが表れているようでした。

後半15分を過ぎた辺りから試合のテンポが速くなります。18分にワンタッチでつないでから成立学園10番の選手がシュート、23分には暁星が左サイドから崩します。25分には成立学園10番の選手が今度はスルーパスを出すと、9番の選手がシュートしますが暁星GKがナイスセーブを見せました。手に汗握るとはまさにこういう展開のことを言うのでしょう。

後半28分、暁星は10番の選手を投入し状況の打開を図ります。そして直後の29分、右サイドでボールを受けた9番の選手が強烈なミドルシュートを決めて1-1の同点に持ちこみました。スタンドを埋め尽くした暁星応援団が選手達と共に喜びを爆発させます。

残り10分で同点となった試合はますます激しさを増していきます。32分、左サイドをオーバーラップした成立学園5番の選手のシュートは暁星GKが弾きました。37分には暁星がコーナーキックから、38分には成立学園がフリーキックからそれぞれゴールを狙いますが、いずれも得点には至りません。

第1試合に続いて延長戦に突入かと思われた後半39分、試合を決定づけるゴールが生まれます。成立学園2番の選手が左サイドでボールを持ち上がると、もの凄い勢いで走り込んできた11番の選手へとパス。トップスピードでボールをコントロールした11番の選手は、ペナルティエリア左からグラウンダーのシュートを打ちます。ボールはゴール右へと吸い込まれ、成立学園に勝利と決勝戦進出をもたらしました。

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決勝まであと一歩で涙を飲むこととなった暁星ですが、ここまでの試合はどれも見ている者をワクワクさせてくれるものでした。最後まで気持ちの強さを見せてくれた選手達、素晴らしい応援でチームを後押しした応援団の皆様に拍手を贈らせて頂きたいと思います。

流れるようなパスと、2列目から次々とゴール前に飛び込んでくる迫力満点の攻撃で決勝戦まで勝ち上がった成立学園。帝京の堅い守備陣とのマッチアップは壮絶なものになることでしょう。2年前、同じく西が丘で両校が演じたビッグゲームが思い出されます。今年はどんな結末が待っているのでしょうか…

取材:コータロー(速報隊1号)&ぬまちちぶ(速報隊2号)&カトリーヌ

2009年10月25日 (日)

帝京vs東海大菅生

Kumazemi Report 2009-10-25
第88回全国選手権東京Aブロック準決勝
西が丘サッカー場(雨)
帝京   vs   東海大菅生
1
0 前半 0
1 後半 1
0 延前 0
0 延後 0
1
5 PK 3

今年も西が丘の季節がやって参りました。あいにくの空模様とはなりましたが、キックオフ1時間前の開場時間には既に多くの人が集まります。両校のブラスバンドや応援団が徐々にバックスタンドを埋めていくと、期待感や緊張感の合い混ざった独特な雰囲気が醸成されてきました。ファイナリストの座を懸けた試合がいよいよキックオフです。

序盤から両校のゴールへ向かう姿勢が鮮明に表れた展開となりました。帝京は前半4分、8分、10分と、それぞれロングフィード、パス交換、コーナーキックからチャンスを演出しますが、この試合のキーマンの1人となる東海大菅生GKの好判断もあり得点には至りません。東海大菅生も9分、12分と11番、7番の選手が右サイドからの突破でゴールを狙います。非常にスピーディーな展開に、あっという間に15分が経過していきました。

前半19分、東海大菅生が左サイドでフリーキックを得ます。キッカー8番の選手が蹴ったボールはファーサイドへ向かい、完璧なタイミングで選手が飛び込んで行きます。が、帝京GKが見事なファインセーブでゴールを守りました。

このプレーで勢いに乗った東海大菅生は、20分、23分とクロスボールから得点を狙っていきました。両サイドから精度の高いセンタリングが上がりますが、中でも8番の選手のボールは毎回会場からどよめきが聞こえる程の鋭さで、ゴール前での激しい競り合いを生み出します。これを堅牢な帝京ディフェンスが跳ね返していくシーンは迫力満点でした。

前半も残すところ10分程。帝京が相手ゴールに押し寄せる時間が始まりました。東海大菅生は、コーナー付近で競り合った6番の選手が負傷してしまう不運なアクシデントがありましたが、15番の選手が交代で入り猛攻を凌ぎます。31分には帝京左サイドから切り込んでのシュートを、東海大菅生GKがナイスプレーで防ぎました。35分にはコーナーキックから打点の高いヘディングを放つなど、帝京は休む間もなく攻め続けます。東海大菅生は38分、ボールを奪ってからのロングフィードに10番の選手が走りこみチャンスとなりますが、今度は帝京GKが飛び出してクリア。両者一歩も譲らない前半は0-0で終わります。

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この両チームは関東大会と総体の予選でも対戦していますが、思い返せばどちらも拮抗した激しい内容の試合でした。この試合もまだまだ凄いことになる、そう予感しつつ後半開始の時間となりました。

後半立ち上がり、帝京が一気に東海大菅生ゴールに押し寄せます。13分には左サイドでタメを作った8番の選手から10番の選手へ、そこからクロスが上がり17番の選手が頭で合わせる流れるような攻撃も出てきます。17分には再び左サイドからボールを入れ次々とシュートを打ちますが、東海大菅生の体を張った必死の守備をこじ開けることはできませんでした。

今度は東海大菅生が流れを引き寄せます。18分に8番の選手のセンタリングから合わせると、23分、25分と10番の選手がシュートしますが、隙を見せない帝京ディフェンスが攻撃を凌ぎます。

後半26分、ついに試合が動きます。ここまでも攻撃のアクセントとなっていた帝京8番の選手が、左サイドに出たボールへ走り込むと、飛び出してきた東海大菅生GKを巧みにかわすシュートでゴールネットを揺らしました。帝京は直後の28分にもコーナーキックをニアサイドで合わせる決定機がありましたが、これは東海大菅生GKが素晴らしい反応で弾きます。

後半ラスト10分、後が無い東海大菅生はチーム全体が前に出てゴールを目指しますが、帝京の堅牢な守りをなかなか崩せません。そして迎えたロスタイム、右サイドからのセンタリングを、15番の選手が混戦の中で押し込んで試合を振り出しに戻します。壮絶な試合の行方は延長戦に委ねられることとなりました。

 

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延長前半の10分間は目まぐるしく過ぎて行きました。帝京がセットプレーから次々とチャンスを作り、東海大菅生が懸命に守る時間が続きます。7分には、東海大菅生7番の選手のクロスのこぼれ球を19番の選手がコントロールしてシュートに持ちこもうとしますが、帝京DFがすかさずカット。続く9分、帝京18番の選手のゴール正面からの強烈なシュートは、東海大菅生GKがこの日何度目かわからないファインセーブでゴールを割らせません。

延長後半に入っても両チームの勢いは全く衰えません。6分に東海大菅生がクロスボールのこぼれ球を押し込もうとするも帝京DFがブロック。8分には全く逆の場面がありましたが、今度は東海大菅生DFがシュートを打たせません。こうしてお互いに力をぶつけ合った100分間のプレータイムが終了し、勝負はPK戦へと持ち越されます。そしてこれを制した帝京が決勝戦への切符を勝ち取りました。

試合後の東海大菅生イレブン、そして応援団からは敗れてなお爽やかな印象を受けました。帝京をここまで追いつめられるチームはそう多くはありません。西が丘の歴史に大きな足跡を残したことを誇りに感じて欲しいと思います。また個人的なことで恐縮ですが、今年東海大菅生の多くの試合を見せて頂けたことを幸運に思いますし、深く感謝しています。

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私みたいな素人が言うのも失礼かと思いますが、今年の帝京イレブンの勝負強さは本物です。同じ相手と3度死闘を演じ3度とも勝つのは並大抵のチームにはできません。3大大会東京完全制覇まで残るはあと1試合。最後の相手は、成立学園です。

取材:コータロー(速報隊1号)&ぬまちちぶ(速報隊2号)&カトリーヌ

2009年10月24日 (土)

帝京vs私武蔵

Kumazemi Report 2009-10-18
第88回全国選手権東京Aブロック3回戦
駒沢第2球技場(晴)
帝京   vs   私立武蔵
4
2 前半 0
2 後半 0
0

駒沢第2球技場のラストゲームは16:45キックオフ。陽が落ちてひんやりとした空気の中で始まりました。

試合は帝京のゴールで幕を開けました。前半4分、7番の選手が目の覚めるようなミドルシュートをネットに突き刺し、早々とリードを奪います。

サッカーほど前評判が当てにならないスポーツもありません。グラウンド上では最後まで何が起こるかわからないものです。それがわかっていても、帝京のいきなりの先制点に「一方的な試合になるのだろうか」との考えが頭をよぎってしまいました。しかし、この考えが間違いだったことを、すぐに武蔵イレブンが教えてくれます。

空中戦でのぶつかり合いや1対1の局面ではフィジカル面で上回る帝京が圧倒しますが、ゲーム全体ではお互いに攻め合う魅力的な展開となりました。武蔵が前半10分に右サイドを起点としてGKと1対1のチャンスを作れば、帝京は17分にオーバーラップしたDFの強烈なシュートで追加点を狙います。熱心な武蔵応援団の歓声も加わり、すっかり暗くなったグラウンドに熱気が満ちてきました。

前半25分を過ぎたころから、帝京が攻める時間が続くようになります。27分には再び7番の選手がミドルシュートを決めてスコアを2-0とします。右サイドでボールをもらってから、中へと持ちこんでの素晴らしいシュートでした。ここから前半終了までは帝京の猛攻となりますが、武蔵はチーム全員での体を張った守備でゴールを割らせません。帝京の2点リードでハーフタイムを迎えます。

後半立ち上がりも帝京ペースで始まりました。6分に帝京7番の選手が右サイドからのクロスボールをヘディングで決め、見事ハットトリックを達成します。ボールを支配しさらなる得点を狙う帝京と、押し込まれながらも懸命な守備からカウンターのチャンスをうかがう武蔵といった構図となっていきました。後半18分には20番の選手のゴールで帝京が4点目を奪います。

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後半20分、30分と帝京主導で時間が経過していきますが、両チームとも全く疲れを感じさせない全力でのプレーを披露し続けます。追いかける武蔵イレブンからは、何とか一矢を報いたいという強い気持ちが伝わってきました。前線でなかなかパスを繋げることができず、主にセットプレーからチャンスを狙いますが、帝京守備陣の堅い牙城を崩すことができません。終始試合をコントロールし続けた帝京が4-0で勝利し、準決勝進出を決めました。

帝京の次戦は、この日攻撃が爆発した東海大菅生との顔合わせとなります。息つく暇もない激しい展開となること必至の、素晴らしい試合となることでしょう。楽しみですね。

最後まで諦めず全力プレーの武蔵イレブンには拍手を贈らせて頂きます。ギリギリの人数でここまで勝ち上がってきたこと誇りに思ってください。また、応援団の皆様の暖かさも印象的でした。来年も是非注目させて頂きたいと思います。

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取材:コータロー(速報隊1号)&kumazemi(速報隊4号)&補助ゲリラ(運転手)

修徳vsかえつ有明

Kumazemi Report 2009-10-18
第88回全国選手権東京Bブロック3回戦
駒沢補助競技場(晴)
修徳   vs   かえつ有明
2
0 前半 0
2 後半 0
0

薄暗くなった中行われた駒沢補助競技場第4試合は修徳対かえつ有明です。

ゲームは、前半3分のショートコーナーをシュートまで持っていった場面や、前半7分の左サイドからゴール前に切り込んでのシュートなど、序盤はかえつ有明優勢でゲームが進みます。両校とも豊富な運動量を武器に、かえつは巧みな技術、修徳はお馴染みサイドのスピードと、お互いカラーを出しながら戦います。前半9分には、修徳が左サイドからのFKに9番の選手がヘディングで合わすチャンスがありましたが、これはかえつ有明GK正面でした。

かえつ有明は足を止めず、球際にも強いプレーを見せ、修徳にチャンスらしいチャンスを与えませんが、前半18分、ついにこれぞ修徳という展開が生まれます。それは、修徳左サイド11番の選手からの展開です。しかし、何回も戦っているであろう両校、勝手知ったるかえつ有明もなかなか決定機を作らせません。

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前半30分を回ったころから、序盤押し込まれていた修徳もペースを取り戻していきますが、かえつ有明は守備の集中が切れることはなありません。前半37分には、かえつ有明が右に大きくできたスペースに走りこんだ4番の選手を使ったカウンター気味の攻撃を見せ、クロスからシュートにつなげる攻撃を見せましたが、ゴールを割るまでには至りません。すると、今度は修徳が前半39分、ペナルティエリアすぐ外からフリーでミドルを打ち込みますが、かえつ有明GKが素早く反応、こちらも得点を許しません。

前半終了間際は両チームともゴール前の攻防がとありましたが、締まったゲーム展開のまま0対0で前半を折り返します。

後半もかえつ有明の攻撃で幕を開けます。右CKを3連続で得ますが、修徳に空中戦を挑むのは不利とみたか、ショートコーナーを多用、しかし修徳の厚いディフェンスに阻まれシュートまでは持ち込めません。そして、このゲームの最初のゴールシーンは思いもよらない形で迎えます。

かえつ有明CK3連発直後の後半3分、かえつ有明が右から攻め込んできた修徳の選手にペナルティエリア内でファウルを犯してしまい、なんと修徳がここでPKを得ます。これを修徳7番の選手が落ち着いて決め、先制点が修徳に入ります。相手を見て戦術を決めるというより、自分たちのストロングスタイルを愚直なまでに貫く修徳ですが、ゴールは得意のサイド攻撃ではなくPKからでした。

これで勢いに乗った修徳は、これでもかこれでもかと左サイド11番を起点とした攻撃を仕掛け、かえつ有明がこの左サイドに気を取られていると逆サイドに振ったりと、いいリズムになっていきます。後半8分には、この左サイドからのアーリークロスにヘディングシュート、続く9分には、これまた左サイドからの低い弾道のクロス(これは中央合わず)、さらに11分にはCKからボレーと、立て続けにかえつ有明ゴールを脅かします。この修徳の両サイドを広く使ったスピーディな展開は見ごたえがありました。

しかし、これを耐えたかえつ有明も反撃を開始、高度なテクニックに、ダイレクトプレーを織り交ぜ、フィジカルの強い修徳守備陣を振り回し始めます。そして、後半16分にはカウンターから4番の選手が修徳GKと1対1になる決定的チャンスが来ますが、修徳GKがハラルド・シューマッハー(古い!)ばりの信じられないスーパーセーブで阻止します。これは本当にすごかったです。このあたりから激しいゲーム展開になりました。だんだん時間がなくなってきた後半37分、かえつ有明がFKをゲット、これを直接狙い、こぼれ球にも反応して詰めますが、惜しくも枠外でした。

そして、このピンチを凌いだ修徳は、終了間際の39分、今まで繰り返し仕掛けてきた修徳11番の選手のクロスに6番の選手が合わせてゴールを決め、勝負を決定づける2点目を奪いました。そして、試合はこのまま終了、この激しいゲームは2対0で修徳が制しました。

かえつ有明の技術、運動量、パスワークはすばらしいものでした。ただ、勝利の女神は毎年ロッベンみたいな選手を擁し、シンプル&スピーディなサイド攻撃という歴史的スタイルを持つ修徳に微笑んだのです。

次の準決勝、修徳は東京朝鮮との試合です。修徳にとって西が丘は帝京の次に庭みたいなものですが、相手の東京朝鮮は相当手ごわいです。特にエースの10番ユン・ヨンスン選手は高校生レベル超えてます。この点も含めてみどころの多い、激しい準決勝になるでしょう。

取材:ぬまちちぶ(速報隊2号)&kumazemi(速報隊4号)

2009年10月23日 (金)

東京朝鮮vs保善

Kumazemi Report 2009-10-18
第88回全国選手権東京Bブロック3回戦
駒沢補助競技場(晴)
東京朝鮮   vs   保善
3
2 前半 1
1 後半 0
1

駒沢補助競技場準々決勝第3試合は保善対東京朝鮮です。

序盤、激しいボールの奪い合いがありながらも、5分が過ぎたあたりから東京朝鮮が流れを掴んでいきます。前半8分、東京朝鮮14番の選手がペナルティエリアの外から打ち込んだ枠を捕らえたシュートは、保善GKのパンチングで得点には至りませんでした。

この勢いのまま、前半11分でした。東京朝鮮7番の選手ががゴール前に持ち込み、保善GKをかわして打ったシュートは見事に保善ゴールに決まり、東京朝鮮が先制します。そして、その3分後の前半14分、東京朝鮮はCKからのこぼれ球を11番の選手が押し込んで立て続けにゴールを決め、2対0となります。ここから東京朝鮮押せ押せになりますが、保善もここで一気に3点目決められますとかなりきつくなることから、集中して守り、徐々に盛り返していきます。

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しかし、東京朝鮮エース10番の選手が、高い個人技で相手DFをひきつけたまま一瞬で外して放った強烈なシュートを見て、これは保善が流れを奪い返すのはそんなに容易ではないなと感じました。

このまま東京朝鮮の流れで終わるかと思えた終了間際の前半39分、保善は右CKからのボールを10番の選手がドンピシャのヘディングで1点を返します。この時間帯の追撃ゴールで、勝敗の行方は全くわからなくなりました。保善が後半どう巻き返すのかを想像しつつ、ハーフタイムに入ります。

しかし、後半開始早々の2分、東京朝鮮エース10番の選手がドリブル突破を図って、GKと1対1になり、これを落ち着いて決めて3対1となります。立て直しの機会を伺う間もなかったこの時間帯の追加点は、保善にはかなり効いたのではないかと思います。これでスコアは3対1となります。

それでも反撃を狙う保善は後半10分、右サイドからのロングボールに8番が胸でトラップしてからのシュート、しかし、東京朝鮮DFはこの選手にきっちり体を寄せ、自由にさせないハードな守備で阻止します。ここからは東京朝鮮がテンポ良く中盤でパスを回し、保善ゴールを向いてプレーする時間帯が長くなっていきます。

押し込まれた保善のディフェンスラインもやや下げざるを得ない状態となり、カウンター攻撃が増えますが、ラストパスを高い精度で供給することが出来ず、決定機を創出できません。

後半24分には東京朝鮮10番の選手の威力のあるミドルシュートがポストに嫌われ、後半25分には、最後保善DFの意地のスライディングで枠の外へはじき出されましたが、同じく10番の選手が保善GKと交錯しながらもシュートを打つなど、東京朝鮮エース10番の選手を中心に攻め立てます。

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保善もあきらめずに力を振り絞って東京朝鮮ゴールへ仕掛け続けましたが、ゲームはこのまま終了、3対1で東京朝鮮が準決勝進出を決めました。

最後まで東京朝鮮にくらいついた保善にはすごい闘志を感じましたし、東京朝鮮エース10番の選手の高校生離れしたプレーもあって、見ごたえのある素晴らしい準々決勝でした。東京朝鮮は久々の西が丘で名門修徳との準決勝、しかも一発勝負です。

このカードは間違いなくすごい試合になります。

取材:ぬまちちぶ(速報隊2号)

2009年10月22日 (木)

都東久留米総合vs日本学園

Kumazemi Report 2009-10-18
第88回全国選手権東京Bブロック3回戦
駒沢補助競技場(晴)
都東久留米総合   vs   日本学園
2
1 前半 0
1 後半 1
1

駒沢補助競技場第2試合は、今大会初戦で早実を破った日本学園と都東久留米総合の組み合わせとなりました。

立ち上がり早々、日本学園が左サイドからファーサイドへ入れたクロスにヘッドで合わせるチャンスがあり、続く前半6分には右CKからの二次展開でペナルティエリアまで攻め込みます(ここはファウルを取られてしまいました)。

一方、東久留米も右サイドのオープンスペースに出たボールを中央へ折り返してのシュートや、FW12番の選手ががフリーで持ち込んでのシュートを打つなど応戦、立ち上がりは両チームともに良い形を作ります。そして前半13分、最初の決定機が日本学園に訪れます。これは左サイドからのセンタリングに逆サイドでフリーで受けた11番がそのままDFを交わすというものでした。しかし、このピンチは東久留米GKが正面でセーブします。

続く前半16分、今度は東久留米が右サイドから5番の選手がが中央へ持ち込み、体勢を崩しながらも打った見事なシュートを放ちますが、得点に至ることが出来ません。日本学園は守備に敷いた4バックがきっちりとブロックを形成、東久留米に有効なスペースを与えない守備を集中して行います。

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ゲームが動いたのはこの後の前半24分でした。東久留米10番の選手が中盤に空いたスペースにドリブルで進入、いったん右サイドへ出したボールが再び10番の選手につながってできたゴール前混戦から、日本学園DFを押し込むようにシュート、これがゴールに吸い込まれて東久留米が先制します。

先制され、前半のうちに追いついておきたい日本学園は、前半32分、相手のミスからボールを奪い、素早く展開、右サイド8番の選手から繰り出されたクロスにヘッドで合わせ、そのセカンドボールにフリーの10番が反応してシュートまでいく場面がありましたが、東久留米DFも必死に守り、前半はこのまま東久留米1点リードで終わります。

後半早々、日本学園はFKのチャンスに、ボールが飛び出した東久留米キーパーの頭上を越えていく場面がありましたが、これは惜しくもラインを割ってしまいます。1点ビハインドで攻め立てる日本学園に対し、リードする東久留米はやや守勢にまわり、この時間における中盤での優位性は日本学園にありました。ここで、この流れを変えようとしたか、東久留米ベンチが先に動き、選手交代を行います。

後半15分過ぎから20分あたりも、日本学園はサイドから、中央からと攻撃の手を緩めることなく東久留米を攻め立てますが、東久留米DFの集中力はすばらしく、そう易々とチャンスを作らせません。それでも攻め続ける日本学園は、後半31分、敵陣ペナルティエリアすぐ右での決定的チャンスを掴みますが、ここも東久留米DF2番のスライディングで好機を逸してしまいます。

忍耐の時間を乗り越えた東久留米は、後半37分、パスを何本か繋いだ後、左サイド11番がミドルレンジのシュートを放ちますが、そのボールは日本学園GKの手を弾き、クロスバーに当たったところを9番の選手が押し込んで追加点をもぎ取ります。この時点で残り時間3分、しかし、日本学園は決してあきらめず、怒涛の攻撃を見せ、18番の選手のシュートで1点を返します。しかし、あまりにも時間がなさ過ぎました。日本学園の反撃もここまでとなり、2対1で都東久留米総合の名において初の西が丘行きの切符を手にしました。

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この東久留米の勝利は、苦しみながら勝ち取った貴重な勝利です。次戦は実践学園ですが、少し時間が空きます。必ず課題は修正されて臨んでくることでしょう。準決勝が楽しみです。

実は私たちkumaゲリラの中では、日本学園をダークホース的存在と見ていました。そして、カギは準々決勝と見ていたのですが、やはりここがポイントでした。しかし、早実を破って城北に大勝してのブロックベスト8は立派です。次の世代のチームにも期待しています。

補助競技場は低い視点で見ざるを得ないゆえ、ところどころ見間違い、見落としがあるかもしれませんが、何卒ご容赦ください。

取材:ぬまちちぶ(速報隊2号)