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2009年10月21日 (水)

実践学園vs都国分寺

Kumazemi Report 2009-10-18
第88回全国選手権東京Bブロック3回戦
駒沢補助競技場(晴)
実践学園   vs   都国分寺
1
0 前半 0
0 後半 0
0 延前 0
1 延後 0
0

駒沢補助球技場で行なわれた準々決勝第1試合は実践学園と国分寺の顔合わせでした。

試合開始のホイッスル後まもなくの立ち上がりは、まず実践学園が仕掛けます。すぐに、シンプルなパスを繋ぎながら、サイドへ展開、右サイドから入ったクロスに合わせてゴール前でヘディング、そしてそのこぼれ球を詰めるシーンがありました。しかし、これは惜しくもクロスバーに阻まれます。

このビッグチャンスを機に実践学園がペースを掴みます。前半8分には中央から打ったシュートがゴールキーパーを越え、無人のゴールに吸い込まれていくような場面がありましたが、国分寺DFが必死に戻ってゴールライン手前でクリアします。

国分寺も押されたままではなく、15番の選手がスルーパスに鋭く反応した2列目から一瞬にして飛び出し、巧くあわせてシュートチャンスを作りますが、これは惜しくも決めることが出来ません。前半は両チームともに何度と無くチャンスをつくるものの、得点に繋げることが出来ず、0対0まま終了します。

Img_4923_2

後半に入ってから、実践学園がサイドを使った攻撃で国分寺を攻め立てますが、前半にも増して国分寺のディフェンスラインは統率され、高い集中力で堅固な守備網を築きます。しかし、徐々に実践学園の高いクロスに長身12番の選手の高さを活かしてゴールを狙う場面も増えていきます。しかし、それでも国分寺ディフェンダーはきっちりと体を寄せ、決してフリーでは打たせません。

一方、国分寺はややディフェンシヴになりながらも、タイミングを見計らってはカウンター気味の攻撃を仕掛け、特に一気にスピードを上げてドリブルで持ち込む10番の選手が目を引きました。後半31分には、この10番の選手そのままドリブルで持ち込んでシュートを撃ちますが、実践学園GKがこれをファインセーブ、守備の堅い両校の痺れる試合展開になってきます。

結局、守備が崩れなかった両チームの攻防は前後半80分では決着がつかず、延長戦へともつれ込みます。

延長に入ってからはやや地力に勝る実践学園が押し気味に展開、延長前半3分には実践学園9番のヘディングシュート、続く9分には19番のダイナミックなボレーシュートと実践学園の好機が増えていきます。しかし、国分寺の堅い守備を崩すことが出来ません。

国分寺もロングボールを駆使して繰り返しカウンターを狙いますが、実践学園のディフェンスも国分寺に負けず劣らず堅固で、落ちついてきっちりこれに対応します。

しかし、決着をつるプレーは突然起こりました。このまま無情のPK戦かと思われた延長後半8分、実践13番の選手でしょうか、クロスボールに見事なヘッドで合わせてドンピシャリと決め、ついに国分寺ゴールを打ち破りました。そして、結果的にこれが西が丘行きを決める値千金のゴールとなりました。

試合終了とともに崩れおちる国分寺イレブンを見て、何とも言えない気持ちになりましたが、実践学園応援団が用意されていた団扇の裏面にある「心で勝負」の文字が目に入ると、本当にこの心で負けなかった実践学園のゲーム内容に感動を覚えました。

実践学園は西が丘の舞台で都東久留米総合との準決勝ですね。国分寺高校の分まで精一杯プレーしてください。

Img_4945

大いに期待しております。

取材:ぬまちちぶ(速報隊2号)

2009年10月20日 (火)

東海大菅生vs堀越

Kumazemi Report 2009-10-18
第88回全国選手権東京Aブロック3回戦
駒沢第2球技場(晴)
東海大菅生   vs   堀越
7
4 前半 2
3 後半 0
2

Aブロック準々決勝、駒沢第二の第3試合です。この時点で私は親指のみならず、腰と首も痛くなってきておりました。しかし、ゲームの方は、動きにくくなった親指をさらに高速に動かさざるを得ないほど激しい試合になりました。

ゲームは、開始直後から堀越が優位に進め、前半3分4分と立て続けにチャンスを掴みます。特に4分の左サイド突破からのクロスに合わせた攻撃は、堀越のコンディションの良さを感じました。

対する東海大菅生はこの流れるような堀越の攻撃に相手を捕まえきれておらず、劣勢を強いられます。このような展開の中、前半9分でした。これまた絶妙なスルーパスからのクロスに10番の選手が合わせて堀越が先制します。

さらに続く前半10分、またもサイドから仕掛けた攻撃で東海大菅生GKがペナルティエリア外まで引っ張り出されてしまい、がら空きになったゴールにまたも堀越10番の選手が正確なロングキックでゴールに蹴りこみ、あっという間に2対0となります。両手を挙げる堀越10番の選手のそばでは、東海大菅生の選手達が何が起こったのかわからないような顔で立ちすくんでいました。

しかし、この堀越の疾風怒濤の2得点が眠れる獅子を起こすことになります。

ベンチからの指示も飛んでいたものの、2点ビハインドとなった東海大菅生はもはや吹っ切れたか俄然動きが良くなり、2点目を失した2分後の前半12分、左SH7番の選手の物凄いダイレクトボレーが決まり、1点差に詰め寄ります。速報にも書きましたが、一生懸命堀越2点目を携帯に打ち込んでいる間にこのゴールが生まれ、申し訳ないのですが見逃してしまいました。

これはえらいことになってきたと思っていた矢先の前半15分、東海大菅生エース10番の選手が中央をドリブル突破、スピードで堀越DFラインを引きちぎってシュート、GKが必死にセーブして弾いたところをきっちり詰めて同点ゴール、あっという間に試合が振り出しに戻ります。

Img_8304_2 

ここから完全に目を覚ました東海大菅生が猛然と堀越に襲い掛かり、前半29分には右CKから、先ほどドリブルで堀越を切り裂いたエース10番の選手がヘッドで決めて3対2と逆転、35分には中央攻撃からまたもや10番の選手が抜け出してシュートを決め、4対2となります。前半はこのまま東海大菅生2点リードで終了しました。

Img_8340

前半壮絶な点の取り合いとなったこの試合、後半はさすがに落ち着くかと思われましたが、2点先行をあっという間にひっくり返された堀越は心の切り替えができなかったのか、後半開始早々の5分にカウンターから11番の選手のクロスに9番の選手にダイレクトで合わされて5点目を失ってからは、東海大菅生タイガー軍団に一方的に攻撃されてしまいました。

見ていた感じでは、堀越イレブンから焦燥感はなく、いつもどおりのプレーをしようという雰囲気を感じましたが、精神的に優位に立った東海大菅生に抗う力はなくなっていたのかもしれません。

この後、後半30分には、これまたカウンターからの左クロスに9番の選手がダイレクトで蹴り込み6点目、後半34分には右CKからのゴール前混戦で6番の選手が押し込み7点目、結果的に2点先行された東海大菅生が、その後7点取り返すという大逆転を演じ、西が丘行きの切符を手にしました。

昨年の選手権は地区予選敗退とここ最近は苦しんでいる感がある堀越ですが、今年は2勝してブロックベスト8まで来ました。

私は、堀越の平成元年の都大会決勝も平成3年の都大会決勝も西が丘で見ました。今年の都大会2勝を足がかりにぜひ復活してほしいと思っています。

こう考えると、見たわけでないのにこんなこと言うのもおこがましいですが、帝京、暁星、修徳のように、東京で何十年もずっと上位の強豪校として存在し続けているということはものすごいことであり、関係者の皆様の熱意と努力は、それはそれは並大抵のことではないに違いないということがよくわかります。

この第三試合が終わった時点で、私は放心状態となりました。

2009年10月19日 (月)

成立学園vs駒大高

Kumazemi Report 2009-10-18
第88回全国選手権東京Aブロック3回戦
駒沢第2球技場(晴)
成立学園   vs   駒澤大学高
2
1 前半 1
1 後半 0
1

この日は大学院の1単位捨ててまで4試合速報に臨んだところ、第一試合の熱戦ですでに親指がよく動かなくなってきた状況の中、第二試合が始まりました。昨年、決勝進出でベスト4のカベを乗り越えた駒大高校の登場です。しかし、相手は成立学園、これも興奮するゲームとなりました。

駒大高はいつもの赤黒じゃなくて白のユニフォーム、成立学園はお馴染みブルーの縦じまです。見どころはどう考えればいいかなぁ、なんて考えていた前半2分、あっという間に成立学園が先制します。駒大高ゴールまでかなり距離のあるやや右側深い位置で得たFKをファーサイドの放り込み、その競り合いから生まれたセカンドボールを8番の選手が押し込んだものです。あっという間でした。

この後も成立学園は小柄ながらスピードがあり、ピッチを縦横無尽に走り回る11番の選手を核弾頭に攻めまくり、駒大高が押し込まれていきます。前半15分にはこの成立学園11番の選手がそのスピードで中央を抜け出し、GKと激突して一時フィールド外で手当てを受ける場面もありましたが、すぐ戻ってきたところみると相当体も強そうな感じがしました。

先制され押し込まれながらも、時間の経過とともに落ち着いてきた駒大高ですが、前半19分にスピードに乗ったワンツーから11番の選手が強烈なミドルを放つなど、盛り返していきます。駒大高が盛り返してくる前に追加点取ってゲームを優位に進めたい成立学園ですが、高さを持つ9番の選手が駒大高キャプテンDF10番の選手にがっちりマークされ、なかなか思うように行きません。それでも前半30分に見せてくれた11番の選手から28番の選手そして8番の選手と流れるようなパスワークによる攻撃は、さすが成立学園と唸ってしまいました。

しかし、前半33分でした。駒大高が右サイドを基点に攻撃を仕掛けてボールを成立学園ゴール付近まで運び、ここでペナルティエリアやや真ん中左寄りの位置取りをしていた7番の選手が、ゴールを背にしてボールを受けたところ、何の迷いもなく振り向きざまに右足一閃、この強烈ミドルが成立学園ゴール右隅に突き刺さり同点となります。いや、このシュートはすごかったです。私、あっけにとられてしまいました。

Img_8206

前半はこのまま1対1のまま終了、勝負は後半に持ち越されます。

後半に入ってからは、追いついた駒大高がサイドを使った攻撃で成立学園を苦しめ、4分にはそのサイド攻撃から中央にいた同点ゴール決めた7番の選手に通って絶好機となりますが、ここは成立学園GKがすばらしい飛び出しで防ぎました。この後も駒大高、成立学園ともに一歩も譲らず、一進一退の展開となっていきます。

このような1点を争う緊迫した展開で後半中ごろに差し掛かりますと、ベンチワークがポイントになったりしますが、このゲームで最初に動いたのは成立学園でした。後半15分に8番の選手に替えて15番の選手を投入します。すると駒大高は後半20分に6番の選手に替えて18番の選手を投入します。この間、両校ともCKのチャンスがありましたが、後半はあえて甲乙つけるとすれば、やや駒大高の方がリズムが良かったような気がします。

さらに成立学園は後半29分に10番の選手に替えて20番の選手を投入、おおっ!と思いましたが、そこは選手層の厚い成立学園、そしてこのメンバーチェンジが後々功を奏することになります。

後半32分には成立学園がカウンターから駒大高守備陣と3対2の優位な局面を作りますがこのビッグチャンスを決められず、すると間髪いれず成立学園は何と11番の選手を下げて16番の選手を投入、ベンチも慌しくなってきます。

さらに、後半39分には、成立学園のセンターサークル付近からのFKから決定的チャンスが生まれます。そして、この決定機はさきほど投入された20番の選手のところに行って彼がそのままシュート!決まったか!と思いましたが、これを駒大高GKが神がかり的セーブでこれを阻止、場内どよめきが起こります。

ここで私は「この試合も延長戦だ」と確信し、右手親指のストレッチを始めようとした矢先のロスタイムに入った後半42分でした。成立学園はゲットした右CKからのチャンスを、後半から投入され、ものの数分前の決定機を阻止されてしまった20番の選手が待ち構えてヘッド、これが駒大高ゴール左に吸い込まれ、2点目が入ります。直後に終了のホイッスル、成立学園が後半ロスタイムにコーナーキックからヘッド一発決勝点を上げるという劇的な幕切れになりました。

Img_8271

第一試合は暁星がロスタイムにコーナーキックから同点弾、第二試合は成立学園がロスタイムに同じくコーナーキックから決勝弾です。野球で言えば9回裏二死走者なしからの起死回生の同点ホームランとサヨナラホームランです。

敗れた駒大高ですが、前半こそ主導権握られたものの、その後盛り返して成立学園をかなり追い詰めました。正直、後半は駒大高の流れだったと思います。キャプテンDF10番の選手は昨年もレギュラーで前から見ていますが、すばらしいボディスタイル持ってますね。ぜひ卒業後もプレイを続けて欲しいです。

しかし、この後の第三試合が、ここまでの二試合とは打って変わって速報が追いつかない壮絶なゲームになろうとは、この時点では誰も思ってもいなかったはずであります。

kumazemi's favorite players 2009:駒大高の9番

2009年10月18日 (日)

暁星vs都駒場

Kumazemi Report 2009-10-18
第88回全国選手権東京Aブロック3回戦
駒沢第2球技場(晴)
暁星   vs   都駒場
1
0 前半 0
1 後半 1
0 延前 0
0 延後 0
1
4 PK 3

見事な秋晴れの駒沢第二会場、準々決勝第一試合です。私は初めての4試合フル速報隊員として9時前に現地入りしました。

駿台学園を寄せ付けず、國學院久我山にも完勝したここまでの戦いぶりから、暁星はかなり強いと思っていましたが、さすが山下監督率いる都駒場、そうは問屋がおろさない、名門を土俵際まで追い詰める見事な戦いぶりでした。

ゲームの方は開始直後から地力に勝る暁星が積極的に攻め込みます。1分にはゴール前混戦からファーストシュート、続く2分にも右サイド大きな展開から決定機を掴むなど、受ける姿勢の全くない雰囲気でした。

対する都駒場も前半7分にこの日最初のシュートを放ちますが、直後の8分、暁星左サイド展開から中央14番の選手にクロスバーかすめるシュートを浴びるなど、序盤は都駒場やや劣勢で展開していきます。

都駒場は技術が高くスピードのあるFW11番の選手を中心に攻撃を仕掛けるのですが、いかんせん1人では國學院久我山を完封した暁星守備陣を崩すことはなかなかできません。しかも、暁星は寄せも速くプレッシャーがきついので、最終ラインでボールを奪っても、浅い位置で待ち構える暁星4番、8番、16番の選手達の定置網に引っかかってしまい、攻撃への構築がなかなかできません。

しかし、都駒場はよく耐え、集中して守って失点につながるような危機は回避していきます。前半はこのような感じで暁星が優勢のまま終わりました。

後半に入ってすぐ、いきなり上述都駒場の11番の選手が、持ち前のスピードを活かしてドリブルで中央突破を図ります。スピードのある選手は往々にして細かい技術が不足している場合がありますが、この選手は技術もかなり高いレベルにあります。昨年の帝京にいた奥山選手みたいな感じです。

そして後半8分でした。会場がおおっとどよめくシーンが訪れます。

Img_8038

守備を修正し、リズムを取り返してきた都駒場がスピーディな展開からファインゴールを決めます(上の写真)が、これは無情にもオフサイド。前半押し込まれていた都駒場が先制か!という、ゲーム展開的には最高のシーンは幻となってしまいました。しかし、ハーフタイムで指示があったのでしょう、その修正ポイントを具現してリズムを取り返し、あわや先制かと思わせたこの情景は都駒場に勢いを与え、逆に暁星から前半のようなリスクを恐れないアグレッシヴさを奪っていきます。

続く後半11分には、都駒場の5番の選手と11番の選手が見事なワンツー、これが暁星のファウルを誘ってFKをゲット、そしてこのFKを10番の選手が直接狙うも惜しくも右サイドネット直撃、これで完全に前半と打って変わって都駒場が息を吹き返しました。

ここから両軍ベンチが動き出します。まずは後半12分に都駒場が3番の選手に替えて13番の選手を投入、すると今度は暁星が10番の選手に替えて5番の選手を投入、するとその1分後に都駒場が7番の選手に替えて14番の選手を投入と総力戦の様相を呈してきます。

そして後半20分でした。暁星GKのちょっとしたミスを突いてボールを奪った都駒場がその折り返しを頭で押し込み、先制します。

Img_8050

よもやの先制を許した暁星はここから猛反撃、連続攻撃で攻めたてますが、その最中の後半36分、都駒場ベンチは流れを断ち切ろうとしたか、何と攻撃の中心11番の選手に替えて20番の選手を投入、残り数分になってボルテージは最高潮に達します。

すると後半38分でした。暁星が激しく攻め立てる中、ドリブル突破を試みた3番の選手が都駒場の選手の体を張ったディフェンスで負傷、そのまま担架で運び出されます。続行不可能と判断した暁星ベンチは間髪入れずに20番の選手を投入、両校激しい戦いでここまでもところどころピッチに倒れこむ選手はいましたが、ついに負傷退場者が出てしまいます。

試合再開後の暁星FKの場面、すでに私の腕時計は後半40分を指していましたが、このFKを13番の選手が祈る気持ちで直接狙いましたが、ボールは無情にもクロスバーの上を通っていきました。この時、暁星応援席ではぽつぽつと席を立ち始める方がいらっしゃいました。実際、私も暁星これまでか、と思いました。

しかし、天は暁星を見放しませんでした。もうこれで正真正銘最後のワンプレーだった後半44分の暁星左CK、都駒場が必死にクリアしたボールが暁星選手の前へこぼれ、それを思い切りミドルシュート、すると都駒場の選手に当たったこぼれ球がこれまた絶好の位置へ弾き出ていき、暁星がこれをズバッと決めて、何と最後の最後、土壇場で暁星が同点に追いつきます。歓喜する暁星イレブンにうなだれる都駒場イレブン、あまりにも対照的な両チームを見て、理屈もへったくれもなく、一瞬の偶然で点が入ってしまうサッカーとは、何とエキサイティングで残酷なスポーツなのかと思いました。

ゲームはこの後、延長戦に入り、前後半暁星優勢の展開でしたが、土壇場で追いつかれた都駒場も気力を振り絞って守ってPK戦までもつれこみましたが、西が丘の切符は暁星が手にしました。

それにしても、林先生対山下先生と別の切り口での観方もできたこのゲーム、やはりもつれにもつれて興奮するゲームとなりました。それは地力で勝る暁星相手に必死にプレーした都駒場の選手達の奮闘によるものと言って間違いありません。

それにしても、「西が丘サッカー場」というのは、東京の高校生のいろんな部分を引き出します。しかし、この時点ではまだ、僕はこの日、この会場で、このようなシーンを再び観ることになるとは、全く想像していませんでした。

kumazemi's favorite players 2009:都駒場の11番

2009年9月27日 (日)

堀越vs東京実業

Kumazemi Report 2009-09-20
第88回全国選手権東京Aブロック2回戦
菅生学びの城グラウンド(晴)
堀越   vs   東京実業
3
1 前半 0
2 後半 0
0

菅生学園学びの城グラウンド、第2試合は堀越と東京実業が登場です。

堀越は細かいパス回しからの組み立て、東京実業はロングボールをシンプルにターゲットへと当てていく展開で、試合は幕を開きます。最初に決定機を迎えたのは東京実業。前半10分に右サイドからのクロスをファーサイド14番の選手が頭で折り返すと、ペナルティエリア中央の9番の選手がこれをトラップ。背中にDFを背負った状態から振り向きざまにシュートします。GKが防ぎましたが、鮮やかな流れ、動きのプレーでした。

堀越は直後の12分、中盤でボールを奪うと9番の選手がドリブルで上がっていきます。そのままエリア内へと侵入しシュートを決めて先制に成功しました。

このゴールで勢いがついたのか、ここから堀越の時間帯が始まります。中盤で素早くタイトな寄せを徹底し、東京実業の選手がボールを持ってもなかなか前を向かせません。攻撃に切り替わってからは右サイドに流れる9番の選手を起点として、追加点のチャンスをうかがいます。時にワンタッチでボールを捌くテンポの良いサッカーを披露しました。

思うように前に出られない東京実業ですが、ここぞという場面ではしっかりとフィニッシュまで持ちこみます。前半20分にはカウンターから14番の選手がシュート。また34分には積極的なミドルシュートもありました。前半は堀越1点リードのまま終了します。

P1100029

後半立ち上がりは両チームともゴールへの強い意志を感じられるプレーが目立ちました。2分には東京実業の8番の選手だったでしょうか、シュートを放ちますが堀越GKがナイスセーブ。5分には今度は堀越が右サイドからのパス交換でシュートに持ちこみますが、これはクロスバー上へと外れます。どちらにゴールが入ってもおかしくない状況の中、東京実業は後半6分にFW11番の選手を投入し前線の活性化を図ります。

後半11分、堀越に追加点が生まれます。中盤から右サイドへ見事にパスが通ると、前半からポイントとなっていた9番の選手が再び持ちこんでシュート。リードを2点に広げます。東京実業は後半15分に20番の選手を投入し局面打開を狙うと、19分にはセットプレーからチャンスとなりますが、ゴールには結びつきません。そして後半24分、堀越に3点目が入りスコアは3-0となりました。

さあここから!という時間帯に得点されリズムが途切れてしまった東京実業ですが、ラスト10分も諦めることなくゴールを目指します。しかし堀越は選手交代などで中盤での激しいプレッシャーを最後まで緩めず、チャンスの芽を摘み取っていきました。後半37分のミドルシュート、39分のフリーキックなど惜しい場面もありましたが、堀越守備陣の厚い壁は最後まで崩れません。このまま堀越が3-0で勝利を手にしました。

P1100034

堀越の動きのある中盤は魅力的でした。東海大菅生との次戦は相当に激しい試合となるのではないでしょうか。この試合で2点を決めた9番の選手がいる堀越右サイドと、東海大菅生DFのマッチアップは見応えあると思います。

2009年9月26日 (土)

東海大菅生vs足立学園

Kumazemi Report 2009-09-20
第88回全国選手権東京Aブロック2回戦
菅生学びの城グラウンド(晴)
東海大菅生   vs   足立学園
2
2 前半 1
0 後半 0
1

壮大な自然に囲まれた菅生学園学びの城グラウンド。正午に第1試合がキックオフとなりました。

強豪校同士の対戦ということもあり序盤から動きのある展開になるだろうと予想していましたが、その通り両チームとも素早い寄せで激しくボールを奪い取りにかかる、中盤での主導権争いでゲームの幕が開きます。どちらもしっかりとパスをつないで攻撃を組み立てたいという意図伝わってきました。

先手を取ったのは足立学園。前半6分に右サイドを突破しゴールライン際から折り返しのボールを入れると、6番の選手だったでしょうか、ゴール左サイドネットにきれいに流し込みます。しかし東海大菅生はその5分後、前半11分にゴール前で高くバウンドしたボールを、11番の選手が巧く頭で押し込み試合を振り出しに戻しました。

ここからもお互いに一歩も譲らない白熱した時間が過ぎていきます。少しずつですが主導権を握っていった東海大菅生が、持ち前の両サイドを広く使ったダイナミックなボール回しで好機を演出します。前半18分にはロングボールから9番の選手のシュートがありましたが、これは足立学園GKがナイスセーブ。この9番の選手は後にも左サイドから切れ込んでゴールを狙うなど、前線でのアクセントになっていました。

中盤をやや抑えられ気味の足立学園は、手数をかけずシンプルに前線にボールを入れてきます。このあたり臨機応変な対応ができるのは見事でした。こちらも9番の選手が右サイドから中へ切れ込む動きを何度も見せ、攻撃陣を活性化させます。前半29分、ハーフウェーライン付近右サイドから、左サイド20番の選手へと見事な対角線のパスが通ります。ドリブルで持ちこんでからのシュートは惜しくも左へ外れますが、素晴らしいプレーでした。

目まぐるしい展開の前半終了間際、結果的に決勝点となるゴールが生まれます。東海大菅生左サイドからのセンタリングを、足立学園DFがクリアしようと足を伸ばしますが、当たったボールはゴールへと吸い込まれました。思いもよらない形で均衡が破れ、ハーフタイムを迎えます。

P1100020

後半も真っ向勝負の様相を呈します。両校とも自分たちのスタイルを崩すことなく、サイドを起点とした攻めで次の得点を奪いに行きます。好ゲームと呼ぶに相応しい息をもつかせぬ攻防が続きました。

後半20分、足立学園にビッグチャンスが到来します。中盤から出たスルーパスに、ここまでも独特の存在感を放っていた6番の選手が抜け出してシュート。これは東海大菅生GKがファインセーブで得点を許しません。26分にはクロスボールのこぼれ球を9番の選手が拾い、DFともつれながらシュートしますが、こちらもGKが判断の良い飛び出しで防ぎました。

足立学園にはもどかしい終盤となりました。次々とゴール前でチャンスを作るも、東海大菅生の懸命な守備をこじ開けられず、なかなかシュートで終わらせることができません。この流れは最後まで変わることなく、東海大菅生が激戦を制することとなりました。

P1100024

「運」という言葉を軽々しく使うのはピッチで戦い抜いた選手達に失礼だとは思いますが、どうしてもサッカーにおける運の存在を感じずにはいられない試合でした。イタリア代表カラーがカッコいい足立学園イレブンが姿を消してしまったのは残念ですが、先輩達の気持ちを引き継いだチームが見られることを、来年の楽しみにしたいと思います。

東海大菅生の次戦は堀越との試合です。ボールを持つことを基本とする両チームの対戦、どんなドラマが生まれるのでしょうか。

2009年9月25日 (金)

日本学園vs城北

Kumazemi Report 2009-09-20
第88回全国選手権東京Bブロック2回戦
都東久留米総合高グラウンド(晴)
日本学園   vs   城北
6
2 前半 0
4 後半 0
0

赤の日本学園vs白緑縦縞の城北の試合は12:00日本学園ボールでキックオフしました。

開始1分には早くも日本学園がシュートまで行きますがゴール右に外れます。続く3分にも左サイドを突破してシュートまで行きますが、これは左に外します。 
前半4分、城北は左サイドを突破しFKを得てゴール前の攻防になりますが決定打とはなりません。
前半8分押し気味に展開する日本学園8番が右から切れ込んで中央へドリブルで入り、ミドルシュートを打ちますがクロスバー上へ外しました。

そして前半11分でした。日本学園10番がゴール前でこぼれ球を受け、落ち着いてゴール左へ流し込み日本学園が先制します。
前半15分には城北10番がドリブルで持ち込みますがシュートまでは至りません。続いて城北7番がスルーパスに反応しますが、これは日本学園DFがカバーします。
前半21分、日本学園8番が中央を突破しゴール前へ迫りますがシュートには至らず。 逆に24分には城北8番がこぼれ玉を直接ミドルを撃ちますが、不運にも味方に当り外れます。 

前半25分、城北10番の見事なボール捌きと切り返しに思わず日本学園DFが足を引っ掛けてしまいFKを与えますが得点にはなりません。 前半28分には城北10番へ出たパスを7番へ折り返しシュートしますが、これは日本学園GKがキャッチ、続く29分、日本学園は今度は正面遠目のFKを得て、これをサインプレーで7番が流れたところへ配球し7番がダイレクトシュートを放ちますがゴール右へ外れてしまいます。 ここまでは日本学園の時間帯が続きますが、城北DFも体で日本学園の攻めを跳ね返し守ります。

そして前半35分、日本学園7番が中盤右サイドからドリブルで中へ持ち込み、右足のアウトサイドに掛けたインステップで強烈な弾丸シュートをゴール左へ突き刺し、追加点を奪いました。ジャストミートされ低い弾道のミドルシュートで、これぞ「弾丸シュート」と言えるもので、すばらしい得点シーンでした。
2点を追う城北ですが、前半36分37分とゴール前にせまり、6番が足元に入ったパスをうまくトラップして振り向きざまに反転シュートしますが、日本学園GKがキャッチ、そして前半は日本学園2-0城北で終了しました。

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後半は城北のキックオフで開始します。

直後の後半1分、日本学園がクリアしたボールを城北DFが自陣ゴールへ向かって下がりながら見送り、キーパーに預けようとしたところを狙いすました日本学園8番が城北DFを追い越してGKの前でかっさらい、ゴール右へ流し込み3点目をゲットします。城北守備陣の連携ミスもありましたが、それを予測していたかのように日本学園8番が猛ダッシュで走り込む様は、僅かな可能性でも労力を惜しまず得点に結び付けようとする姿勢が感じられました。

しかし、後半3分、日本学園の選手が反則で一発レッドとなり、日本学園は10名で戦うことを余儀なくされます。そしてその直後、日本学園ベンチが動き前半から精力的な動きで貢献してきた8番に代えて18番を投入します。

その直後の後半7分、日本学園はFKからのボールがゴール前でこぼれたところを押し込み、4点目を追加、更に1分後には日本学園10番が右サイドからのシュートを見事にゴール左へ入れてあっという間に5点目を上げます。サッカーでは一人少なくなった方がいい流れになることはよくあることですが、この日の日本学園も10人で戦っている感じをまったく感じさせません。

その後も日本学園が押し気味で時間が経過して行きますが、後半12分には城北7番がゴール前へ走り込みキーパーと絡みながらシュートしましたが、これは惜しくも右サイドネットに外します。シュートを防ぐために飛び出した日本学園GKは城北7番と交錯して負傷しましたが、何とかその場で手当てをして数分で試合再開しました。

後半20分を過ぎた辺りから城北は左右逆サイドに大きく展開して局面打開を図ります。サイドチェンジのパス精度は高くチャンスへ結びつきそうなのですがなかなか決定的な状況まではいけません。この時間帯でも11人対10人の影響あまり感じられませんでした。

後半途中から日本学園はCF18番を前線に置いて、他の選手は引き気味に試合を進めます。そういう状況の中、城北もミドルを放ちますがクロスバーの上に外れます。 そして29分日本学園は守備固めなのでしょうか11番に代えて19番が入ります。 後半31分には城北も8番に代えて16番が入りました。

後半30分を過ぎた辺りから城北の時間帯となります。ようやく数的有利の恩恵が出てきたのでしょうか?この時間帯の日本学園の攻撃は、3選手のみで他の選手は守備固めなのか前へは出てきません。日本学園は3人のみの攻撃でもシュートまで行きますが得点にはなりません。城北はやや攻め急ぎ始め、ミドルを打ちますが枠を捉えられません。

後半37分には城北のセンタリングを日本学園GKがパンチ、こぼれ玉に両チームの選手がもつれて城北の右CKになります。これを走り込んできた城北7番にニアで合わせてヘディングしますが惜しくもクロスバーを越えます。続く後半39分には日本学園が城北陣の左サイドへ持ち込み細かくパスを回してキープ、これを10番が中央へ向けてドリブルで持ち込み、ゴール左45度から放ったシュートが決まって決定的な6点目を奪います。

後半43分、日本学園は10番を下げて16番を投入、直後に7番が見事なスピードのあるドリブルで左サイドを突破してゴール前へ左から持ち込みます。ここに中央から左方向へ斜めに走り込んだ日本学園18番が7番を追い越し、足元に来たボールをゴールへ入れますが判定は18番のオフサイド。

ロスタイムも5分を過ぎ、一矢報いたい城北は日本学園ゴールへ向けて攻め入りますが、得点には至らず、ゲームはこのまま日本学園6対0で城北を下しました。 後半は10人で3点奪って城北を完封、日本学園はかなり強いです。

※取材:GK16さん(kumaゲリラ最高齢、OVER50)。GK16さんはこの後急いで帰宅、シニアサッカー公式戦に出場したそうです。人生を楽しんでおられます。

2009年9月24日 (木)

都東久留米総合vs東京成徳

Kumazemi Report 2009-09-20
第88回全国選手権東京Bブロック2回戦
都東久留米総合高グラウンド(晴)
都東久留米総合   vs   東京成徳
1
1 前半 0
0 後半 0
0

後半ユニフォーム東久留米総合対うすい山吹色と濃紺のユニフォーム東京成徳の試合は、強風の中、成徳大学ボールのキックオフで始まりました。

開始早々いきなり東京成徳が東久留米総合ゴール前へ迫りますが東久留米総合が守り逆襲をかけて、前半2分には右コーナーキックを得ますがこれは東京成徳GKがキャッチ。 東久留米総合はダイナモ的な動きで8番が左サイドを駆け上がりますが決定的なチャンスまでは至りません。

前半7分東久留米総合は東京成徳ゴール前で10番がチャンスを作り、左コーナーを得ますが東京成徳GKがキャッチ。 その後も東久留米総合11番が右サイドから東京成徳ゴールラインギリギリを中への突破を試み押し気味に進めます。 この流れの中から東久留米総合10番が右から中へ突破してシュートしますが惜しくもゴール右へ外れます。この時間帯、更に東久留米総合は右からクロスを入れますが、これは成徳大学GKがキャッチ。
前半12分には、東京成徳が右サイドへ展開し粘り強くボールに絡むことでゴール前の混戦に持ち込みますが、これは東久留米総合GKがボールを確保します。

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前半18分、東久留米総合が左サイドを攻めあがって粘り、ペナルティーエリア外の左45°FKを得ます。 この時、東京成徳ディフェンスが負傷し、再開までにしばらく時間が有りました。そして前半19分、FKを東久留米総合8番が見事な右足シュートでゴール左上へ打ち込み東久留米総合が先制します。

東京成徳は挽回を図るため攻め上がり、前半22分には中央からループ気味のミドルを放ちますが、これは東久留米総合GKが必死のジャンプとパンチで、何とかクロスバーに当てて逃れます。 その跳ね返りが幸運にも東京成徳の選手の前へ落ち、フリーでシュートを打ちますが、右へ外してしまいます。会場では悲鳴とドヨメキとため息が渦巻きました。ミドルに始まったこの一連のチャンスは東京成徳にとっては本当に惜しい時間帯でした。

前半24分には東久留米総合が右CKを得て、ファーサイドからニアサイドへ走り込んで来る20番に合わせます。ジャンプヘッドでシュートしますが、惜しくもクロスバーの上へ外してしまいます。
前半32分には東久留米総合14番が右サイドから東京成徳ゴールライン上を中へ切り込んで行きグラウンダーでマイナスのセンタリングを入れますが、これは合わずに逆サイドのタッチラインまで転がってしまいます。 14番の迫力のある突破でした。

前半36分、今度は東京成徳が左サイドでFKを得ます。これを9番に合わせてヘディングシュートに持っていきますがクロスバーの上へ外れてしまいます。 この直後に東久留米総合は右サイドで11番へスルーパスを通そうとしますが、これは東京成徳DFが見事なカット。

前半39分、東京成徳10番が右サイドのペナルティーエリア外で倒されてFKを得ます。これを低い弾道でゴール前へ入れますがDFがカット。更に東京成徳の右サイドバック(だと思います)5番がクロスを入れますがこれもクリアされてしまいます。

前半40分、東久留米総合は右サイドの長い距離を自陣からドリブルで駆け上がります。この時、同時にゴール前へ向かって何と5人もの選手が走り込んで行きました。すごい迫力の攻め上がりでしたが残念ながらクロスは合わず決定的なチャンスまでは行きません。

そして前半は東久留米総合1対0東京成徳で終了しました。 

大きな影響は無いようですが試合開始時に比べて少し風が弱まった中、後半は東久留米総合のキックオフで始まりました。 東京成徳ベンチは後半から1名を交代投入しました。

後半開始から数分間、東久留米総合の時間帯が続き、24番が低い弾道のシュートまで行きますがこれはGKがキャッチ。後半6分には東京成徳8番が東久留米総合DFを細かくかわして6番へパスします。これを6番がシュートしますが高過ぎました。7分には東京成徳10番から9番にパスが出てこれをシュート。しかしDFにカットされ跳ね返ったところを10番がもう一度シュートしますが右へ外れてしまいます。惜しいチャンスでした。

その後、東久留米総合は2回のCKを得ますが、何れも東京成徳DFにクリアされます。更に東久留米総合が押し気味に展開しますが決定的な状況までは行きません。 東京成徳はハーフライン近くのサイドから2番がアーリークロスを入れるなどトライしますがこちらも決定的な状況にはなりません。

後半17分、東久留米総合は左サイドを突破してファーサイドの14番へクロスを上げます。これを14番が中へ折り返しますがセンターの選手とは合いませんでした。

後半18分東久留米総合ベンチが動き、14番に替わって17番が入ります。20分、東京成徳はスローインから8番がドリブルで中まで持ち込みシュートしますがDFの足に当たりCKをゲット。 このCKはGKがキャッチします。東久留米総合は8番と9番の精力的な動きに10番の足技を絡めて攻撃を仕掛けています。

後半22分、やはり東京成徳2番がアーリークロスを放り込み8番がシュートに行きますが、これはタイミングが合わず空振り、ゴール前でもつれ合っての攻防が起きますが、何とか東久留米DFがクリアしました。

後半25分、東京成徳ベンチは8番に代えて15番を投入し、一進一退の攻防が続き、東久留米ベンチも30分に20番に代えて19番を投入。直後に東京成徳が右サイドから何回か攻めますがなかなかシュートまではいけません。

後半33分には試合開始から東久留米総合のダイナモ役を果たしてきた8番の足が攣ってしまい15番に交代します。
後半34分、東久留米総合は7番から11番へスルーパスを出しますが、長過ぎて東京成徳GKがキャッチ、続く後半35分には東久留米総合5番がFKを東京成徳GK前へ走り込んだ11番の頭に合わせ、これを11番が流し気味にシュートしますがクロスバーを越えていきました。

後半36分、東京成徳が2本続けてCKのチャンスを得ますが得点には結びつきません。そしてその後も東京成徳は東久留米総合サイドで押し気味に試合を進め、16番が右サイドからシュートまで行きますが浮いてしまいクロスバーを越えます。この試合終了に近い時間帯は最後の気力を振り絞る東京成徳の時間帯となっています。ロスタイムも東京成徳が攻め入りますが得点は生まれず、ついに後半もタイムアップ、ゲームセットとなりました。 

とてもスピーディーで緊張感のあるすばらしいゲームを東久留米総合が1点を守りきり勝ち抜けました。東京成徳も惜しいチャンスがありました。結局勝負は1本のFKで決しましたが、痺れる試合でした。

※取材:GK16さん(kumaゲリラ最高齢、OVER50)

2009年9月23日 (水)

暁星vs國學院久我山

Kumazemi Report 2009-09-20
第88回全国選手権東京Aブロック2回戦
駒沢補助競技場(晴)
暁星   vs   國學院久我山
2
0 前半 0
2 後半 0
0

駒沢補助グラウンド第4試合は、國學院久我山と暁星の名門対決が行われました。

試合開後、久我山が美しいショートパスをテンポよく繋ぎながら、徐々に暁星エリアに攻め入るといった展開を見せます。ゴール前での狭いスペースでパスを繋ぎ、そのまま久我山11番がシュートに持ち込みますが、これは暁星GKパンチングでクリアします。

久我山は前半15分くらいまで、代名詞とも言えるパスサッカーを展開、暁星陣内に攻め込みますが、今日の暁星は寄せが速く、そして球際の強さを発揮して、久我山にリズムを掴ませません。その暁星はセットプレーでの惜しい場面もありつつ、中盤では速いプレスを繰り返し行い、久我山にペースを握らせず一進一退で流れていきます。

200909204

しかし、前半15分を過ぎた頃から、心なしか久我山のDFラインが下がり始め、暁星陣内でのプレー時間が減ってきます。そして前半19分、暁星は右コーナーキックからヘディングシュートを見舞います。これは惜しくも合いませんでしたが、続く28分にはバイタルエリアからのドライブの掛かったシュートを放ち、徐々に暁星がゴールを襲う機会が増えてきます。ディフェンディングチャンピオンの久我山も流れを渡すまいと前半30分に9番の選がゴール前で美しい個人技を披露、DFを交わしてループを放ち、さらに32分には10番が左サイドからのグラウンダーのクロスからのシュートと、暁星ゴールを脅かします。

しかし、いずれもゴールを割ることができず、両者互角の攻防で前半が終わりかけようとした前半39分でした。暁星の左サイドからのクロスを久我山DFがクリアして得た右CKにヘディングで合わせ、ついに暁星が均衡を破ります。前半終了間際のセットプレーからの先制点が、暁星のムードを一気に湧きたてることとなりましたが、ゲーム展開としては五分五分で後半へ折り返します。

前半、あれだけプレスを効かせた暁星のスタミナは大丈夫なのか?久我山は気持ちを切り替えて持ち前のパスサッカーの冴えをみせるのか?このあたりが後半のポイントになるであろうと思いました。

後半の立ち上がりは久我山でした。左サイドから11番が持ち込んでそのままシュートを放ちますが、これは暁星GK落ち着いてセーブします。しかし、久我山はDFからのバックパスをキーパーがまさかのトラップミス、あわやオウンゴールといった、いつもの久我山からは想像できないミスが出たり、中盤ではパスを繋ぎながらもラストパスでは精度を欠いてしまう等、久我山は暁星の勝利への執念にいつものプレーがなかなかできません。対する暁星は心配していたスタミナも落ちることはなく、守備では集中も切らさず、久我山を追い詰めていきます。

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そして後半23分でした。暁星は、ヘディングシュートがクロスバーに当たって跳ね返ってきたこぼれ球を9番の選手が落ち着いて押し込み、欲しかった追加点をゲットします。久我山も反撃を試みますが、暁星はスタミナ切れを起こすことなく動き回り、守勢に回らず終始手を緩めることなく攻め続け、強豪國學院久我山を破りました。

相手のストロングポイントを消し去り、球際で負けず、持てるフィジカルと途切れることの無いスタミナを持ち合わせた暁星には「強さ」を見せられました。一方、久我山は今年も本当に素晴らしい技術とチームワークを兼ね揃え、最後まで諦めない姿を見せてくれました。終始途絶えることなく声援を送る久我山1、2年生はきっと3年生の姿を糧に来年、選手権に挑んでくれると思います。

2009年9月22日 (火)

都駒場vs都城東

Kumazemi Report 2009-09-20
第88回全国選手権東京Aブロック2回戦
駒沢補助競技場(晴)
都駒場   vs   都城東
4
0 前半 0
4 後半 1
1

駒沢補助球技場第2試合は駒場と城東の都立高対決となりました。

両校、激しい中盤のボール争いが続きますが、序盤で先に仕掛けたのは駒場でした。5分過ぎから両サイドをうまく使いながら相手陣内に入り込み、シュートまで持ち込むシーンを何度となく見せます。しかし城東GKの堅守にゴールを割ることはできません。

前半18分には駒場が左CKからのこぼれ球をペナルティエリアやや外で拾った6番がそのままシュート、枠に飛びますが、これも城東GKがファインセーブします。駒場は押しながらもなかなか決定的場面を創出できない時間帯が続きますが、中盤では簡単にボールを失うことはなく、自軍へ傾いた流れをきっちりキープします。

2009092002

しかし、前半32分、駒場6番のパスが演出した胸でトラップ→ボレーは、惜しくもクロスバーに嫌われてしまったものの、破壊力抜群のシュートに会場がどーっと湧きます。このシーンを目の当たりにした城東ですが、ひるまずに35分には惜しくも枠の外でしたがいいミドルシュートで応戦します。このような展開で両校、カウンター気味の攻撃が多かったですが、両校ともディフェンスに集中力を切らすことはなく、前半をスコアレスのまま終了します。

後半に入って立ち上がり早々の4分、あれほど集中切らさず守っていた城東ディフェンスを駒場8番が左サイドから持ち込んで崩してシュート、これが決まってあっという間に駒場が先制します。

続く後半7分には駒場14番がシュートのこぼれ球をきっちり決め、さらに後半13分には右サイドからのクロスに合わせてで3点目をゲット、前半堅守に阻まれていた駒場がたった10分強で3点もぎ取ります。城東は中盤での駒場のパスの出所を抑えきれず、ウラのスペースやサイドを広く使われて揺さぶられ、バランスを崩される形となりました。

後半27分にはここまで駒場のゲームメイクの軸となってきた10番がゴール前でのボールを落ち着いて拾って駄目押しの4点目を決めます。しかい、城東は下を向いてあきらめることなく、果敢に駒場ゴールへ迫り、後半33分、ついに左サイドからのクロスをきっちりトラップしてシュートを決め、ついに駒場から1点を奪取します。

しかし、試合は3点差のままタイムアップ、4対1で駒場が城東を破って準々決勝進出を決めました。

2009092005

前半掴めそうで掴めなかったリズムをハーフタイムで何かを修正したのでしょう、後半はピッチを大きく使いながら、相手の裏を突く攻撃が随所に見られました。試合は駒場が完勝でしたが、城東にとって後半33分の得点はきっと次につながっていくでしょう。

駒場の準々決勝の相手は、國學院久我山を倒した暁星です。これは両監督の采配含め要注目の一戦ですね。