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2018年12月31日 (月)

国士舘vs米子北

Kumazemi Report 2018-12-31
第97回全国高校サッカー選手権1回戦
駒沢陸上競技場(晴)
国士舘   vs   米子北
0
0 前半 1
0 後半 0
1

第97回全国高校サッカー選手権1回戦、@駒沢陸上競技場です。

今日は久しぶりに高校サッカーが見たいと言っていた大学生の息子と一緒に会場に向かいました。もちろんチケットは前売りを買ってます。冬の駒沢陸上競技場メインスタンド側は超寒いとわかっていたので、沸かしたてのお茶を入れたポット持参での観戦としました。でも、ものすごく寒かったです。

国士舘は平成15年度第82回大会以来の久しぶりの選手権出場です。あの時は國學院久我山を破っての出場、優勝したのは平山選手や兵藤選手ら超高校級がたくさんいた国見でした。他には、市立船橋には増嶋選手やカレンロバート選手が、作陽には青山敏弘選手が、星稜には豊田陽平選手がいました。あと忘れてはいけないのが2年生ながら岡崎選手も滝川第二で出てました。こう見ると選手権出場校の人材輩出力はすごいですね。

さて、試合の方は風下米子北のキックオフで始まりました。立ち上がり慎重に行ったか、国士舘はやや静かな立ち上がりで少し動きが硬い感じがしました。一方、プレミアリーグで揉まれてきた米子北は開始早々立て続けにCKのチャンスを得るなど果敢に国士舘陣内に攻め入ります。

国士舘は東京都大会を勝ち上がるにつれて守備が安定し、少ないチャンスをしっかりモノにして来ましたので、おそらくこの試合も守備意識を高くしてゲームを落ち着かせ、徐々に主導権を握って接戦に持ち込むという作戦だったのではないかと勝手に想像しました。

しかし、前半7分に国士舘DFのやや中途半端な守備を突いた米子北14番の選手に右足を振り抜かれ、先制を許してしまいます。早い時間に先制を許してしまった国士舘は早く同点にすべく攻撃を仕掛けますが、米子北の速い出足に手を焼き、また強風下のため攻撃への切り替えは空中戦を避けたいところだったのですが、なかなか地上戦に持ち込めない不運もあってやや劣勢に立たされます。

Img_6225

米子北はさすがプレミア組、球際が強くてクリアボールやこぼれ球の出どころの読みがうまく、国士舘にカウンター攻撃をさせません。特に27番の選手の読みがすばらしく、国士舘のビルドアップやカウンター攻撃をかなりの確率で阻止してました。この米子北27番の選手はプレー自体は地味ですが相当能力は高いと見ました。

前半はこのまま米子北1点リードで終了します。選手交代は国士舘の方が先に動き、ハーフタイムで11番の選手を下げて16番の選手を投入します。この交代は国士舘の監督の後半への戦術意思がはっきりとくみ取れるもので、見事なベンチワークだと思いました。

Img_6250

ここから国士舘は交代で入った16番の選手が左サイドで仕掛けまくって攻撃の流れを引き寄せます。前半は思い切って仕掛けるようなシーンが少なかったので、この16番の選手の仕掛けは米子北を焦らせたのではないでしょうか。国士舘は180cm以上はある長身FW19番を擁していますが、当然ながら中央でのマークはきついので、ポンポン中に入れるのではなくサイドでのドリブルや速くて短いパス交換で米子北DFを外へ引っ張り出して中央守備陣形を崩したかったんだと思いました。

しかし、米子北のプレッシャーもいっそう速くて激しくなり、国士舘はなかなか決定機を創出できません。

国士舘ベンチは50分、56分さらに69分、78分に選手交代を行い、遮二無二1点を取りに行きますが、時間は刻々と過ぎていき、アディショナルタイム3分が表示されるまでずっと1点ビハインドが続きます。

米子北ももはやこの1点を守るのみと、65分、75分、79分に守備固めの選手交代、試合は1点を巡って総力戦の様相を呈してきますが、ゲームの方はアディショナルタイムに入った82分に国士舘DFが痛恨のPK献上、しかしこれを米子北が外してしまうという出来事がありながら、前半の得点を守り切った米子北が1対0で勝利しました。

残念ながら東京勢は両校とも初戦で姿を消してしまいましたが、勝ったり負けたりするのがスポーツですので、次頑張ればいいです。今回国士舘の選手権1勝は持ち越されましたが、夏場苦しみながらも東京代表になったことはものすごく意味のあることだと思います。歴史ある強豪私学には常に「ならでは」の苦しみがあると勝手に想像しますが、このゲームはNEW国士舘の新たな一歩となるに違いありません。

NEW国士舘がんばれ

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Kumazemi_new_rogo

2018年10月30日 (火)

東京朝鮮vs修徳

Kumazemi Report 2018-10-28
第97回選手権東京大会Bブロック準々決勝
実践学園高尾グラウンド(晴)
東京朝鮮   vs   修徳
2
1 前半 0
1 後半 1
1

実践学園高尾グラウンド第三試合は、東京朝鮮対修徳の一戦です。近年の両校の選手権都大会ですが、修徳は昨年は都東久留米総合に初戦敗退で二年前は二回戦で帝京に敗退、対する東京朝鮮はここ三年続けてブロック4強と、修徳には分が悪い感じです。

しかし、この両校、ちょっと盛って大げさに言いますが、私が記憶する限り1980年代から選手権で当たった暁にはそれはそれで表現しにくいほどものすごい壮絶な戦いをしてきたわけで、オールドファンにとってこのカードには緊張から否が応でも緊張が走るわけであります。

しかし、時代は変わり、高校サッカー部はスマートで素敵でカッコいい部活動になりました。何より保護者の皆様から校名エンブレム入りのマフラータオルを手に、黄色い声援を送っていただけるスポーツコンテンツになったのです。三十年という月日は、プロリーグの誕生、日本代表のワールドカップ出場常連化そして少子高齢化という世相などを経て、高校サッカーと選手と保護者の関係性をも変容させたと言えるでしょう。

能書きこれくらいにして試合の方ですが、お互い削り合う展開ではなく、さすがに球際は厳しいながらもスピーディに攻守が入れ替わるスリリングな展開となります。

しかし、開始2分でした。左サイドのダイレクトを織り交ぜた速いパス交換から一気に抜け出した東京朝鮮5番の選手がトゥキックで修徳ゴールニアサイドに突き刺して先制します。第二試合の駒大高もそうでしたが、試合開始直後に得点が動く試合となりました。

修徳はここまですべて一点差勝ち、シードの東京朝鮮も総体では二試合一点差で勝ちあがって関東第一には3対3からPK負けと、僅差の激しい戦いを多く経験している両校ですので、先制点がどれほど重要かは十分わかっているでしょう。なので、この時間での失点は修徳にとっては痛かったかもしれません。

それでも失点後の修徳はエンジンフルスロットル状態で攻撃を開始し、10番の選手を中心に得意のサイド攻撃をこれでもかと仕掛けます。特に左サイドからが多かったです。これはおそらく作戦だったのだと推測します。

対する東京朝鮮は大柄でパワフルながらスピードもあって足下も上手い6番の選手が目立っていました。とにかくこの両チームはサボらないのです。選手全員が声出し合って足止めずに動き回り、ピンチには体を張ったプレーで守ります。

前半はこのまま1対0で終わりますが、試合としてはほぼ互角、前半の後ろ半分はやや修徳の流れだったかと思いました。

ここでお詫びがございます。

私はこの日青梅方面でのゴルフ終わりで高尾に参上、日中汗ばむ陽気だったゆえ半袖にウィンドブレーカーだった私は、太陽が沈んだ10月下旬の高尾の寒さに耐えきれず、ハーフタイムで退散となりました。本当すみません。西多摩を甘く見てました。

結果は皆様すでにご存じのとおり2対1で東京朝鮮が勝利しましたね。4年連続4強進出おめでとうございます。次は帝京とのご近所対決、これもオールドファンには手に汗握るカードとなりました。

この試合、もし後半観戦されて本ブログをご覧になった方がいらっしゃいましたら、お手すきのときに後半の様子をコメントいただけますと幸いです。

東京朝鮮の皆さん、準決勝がんばってください。そして、敗れた修徳ですが1年生2年生にスーパーな選手がいるようですので、来期も要注目で行きます!

Img_6161

※暗くなる前にかろうじて撮影できた1枚載せます。

Kumazemi_new_rogo

2018年10月28日 (日)

駒澤大学高vs國學院久我山

Kumazemi Report 2018-10-28
第97回選手権東京大会Bブロック準々決勝
実践学園高尾グラウンド(晴)
駒澤大学高   vs   國學院久我山
2
1 前半 1
1 後半 0
1

久しぶりに高尾に来ました。高尾駅から会場までの道中、立って挨拶しながら案内をする実践学園サッカー部の皆様、本当にありがとうございます。毎度の光景ですが、本当に頭が下がります。部活動は今いろんな意味で岐路に立っていますが、物事を決める側の方々はぜひきちんと現場を見て議論していただきたいと思います。

さて、今日の観戦はBブロック準々決勝実践学園高尾会場第二試合です。第一試合の帝京vs堀越(2対1で帝京勝利)の途中に会場入りしたんですが、もはや寸分の立つ場所もないくらいの観客数で、私は列に並んで会場入りを待つこととなりました(約1時間)。

さて、夏のインターハイのこの二校ですが、駒大高は都大会二次トーナメント初戦敗退、國學院久我山は本大会に出場して2勝(神戸弘陵に3対0、星稜に3対0、大津に0対2)して16強に入りました。ですので駒大高が國學院久我山に挑むという図式になります。

試合の方は開始早々駒大高にファーストシュート、直後に國學院久我山がバイタルエリアやや左20m強のFKが生まれるなどアグレッシブに始まりました。駒大高にはクラウチを彷彿とさせる11番の選手を前線に置き、中盤での速いプレスと空中戦で流れを掴もうとします。

対する國學院久我山はもはやその名詞となっている「華麗なパスサッカー」を展開、ただ勝つだけでなく彼らが背負う「美しく勝」たなければならない使命感をピッチで表現します。

しかし、前半14分、サッカーでは往々にして起こる「挑戦者が先に点を取る」現実が現れます。FKからのゴール前の混戦ごちゃごちゃっとしたところ押し込んで駒大高が先制します。このシーンでの盛り上がりはすごかったです。そもそも今日のこの試合の観客数は、およそこの実践学園高尾グラウンドの観戦者収容キャパシティを超えた状態でありました。

追う立場になった西の横綱はそれでも自分たちのサッカーを展開、正確な技術と巧みなダイレクトプレーで焦ることなくゲームを展開、すると2分後の16分でした。左サイドからの攻撃から低くて速いクロスを入れると駒大高DFが対応しきれずボールがファーサイドへ、このボールを落ち着いて蹴り込んでアッという間に國學院久我山が同点に追いつきます。

駒大高は國學院久我山攻守に切り替えの要である14番の選手だけに対してでなく、中盤全体で早め早めにプレッシャーをかけてパスサッカー封じを展開していたのですが、このシーンではやられてしまいました。

Img_6142

追いついた國學院久我山はリズムが良くなりますが、駒大高ベンチはここで動き、31分に長身FW11番の選手に代えて14番の選手を投入します。私、この14番の選手のヘアスタイル、好きです。

前半はこのまま同点で終了、勝負は後半ということになりました。

後半の入りのリズムは國學院久我山で、後半2分(42分)に敵陣中央から強烈ミドル、これを駒大高GKが止めるも威力が強烈過ぎてファンブル、するとボールが願ってもないところ出てきて完全フリーとなった国学院久我山の選手がゴール右サイド狙って押し込みましたが、惜しくもポスト右をかすめ、外してしまいます。場内にどよめきとためいきと悲鳴が交錯するほどのビッグチャンスでした。

でも、これは強烈ミドル後の一瞬の出来事で、駒大高DFが強烈過ぎて立ったまま見ているしかなかったところを素早くこのこぼれ球に反応、体制を崩しながらも一か八かで蹴るのではなく右スミを狙ったものであり、単に決定機を外したものではなくてすごいプレーだったのです。

しかし、ピンチの後にチャンスありとはよく言ったもので、失点を免れた駒大高は直後の後半3分に中央から左そして右と揺さぶった後のクロスに絶対的エース10番の選手がヘッドを決め、ついに勝ち越します。

Img_6146

このシーンも結果的にアシストとなるクロスを入れた右サイドの駒大高の選手も、ファーストタッチをゴールから遠い位置にボールを流してしまったのですが、寄せが一瞬遅れたところを半ば強引にサイドボレー気味に蹴り込んだものです。これがハーフライナーみたいな速いボールになってどんぴしゃりとなりました。

勝ち越された西の横綱は久我山スタイルを貫きながら猛攻を仕掛け、横綱から3点取るのは至難の業と認識している駒大高は必死の守備、この手に汗握る展開に時間が消費されていきます。

それでも横綱に焦りが出たかなかなか効果的な縦パスが入らず、駒大高の素敵なヘアスタイルの14番の選手がどんだけ体力がるのかと思わせるほど追い掛け回してました。

結局ゲームはこのまま駒大高が逃げ切り、2対1で勝利しました。

選手権都大会は上手いから勝つわけでもなくデカいから勝つわけでも速いから勝つわけでもなく、80分の間にほんの何回かくるチャンスを運よくモノにできたチームが次に進んでる気がしました。

Img_6149

写真は前半國學院久我山ゴール前での攻防です。

Kumazemi_new_rogo

2018年5月21日 (月)

帝京vs明大明治

Kumazemi Report 2018-05-20
平成30年度高校総体都大会1次(H)決勝
駒沢第二球技場(晴)
帝京   vs   明大明治
6
2 前半 1
4 後半 0
1

平成30年度高校総体東京都大会Hブロック決勝戦、正直申しますと今日はこの帝京を観るために駒沢に来たようなものであります。過去のノスタルジーに浸るつもりはありませんが、やはり高校サッカーの歴史を語る上で帝京はその中心に位置するわけであり、だからこそ近年の状態をものすごく憂うわけでもあります。もう一度頂点に立ってほしい、そう私世代は本気で願うのであります。

さて、その帝京、関東大会都大会では4強に進出するも駿台学園に負けて関東大会の切符は逃しましたが、そのプロセスでは成立学園を倒しており、大いに期待して観に来ました。

しかし、試合開45秒くらいで速攻から早々と失点しまいます。以前のめちゃくちゃ強かった時代の帝京も、速攻食らった時に最終守備ラインが不安定になることがしばしばあったことは記憶していますが、今日もそのクセがいきなり出てしまいました。

しかし、そこにいるだけで相手守備陣をかき乱す長身20番の選手に攻守のかなめ10番の選手、運動量が豊富でもスピードもある9番の選手、トニ・クロースみたいな6番の選手などタレントが揃っている帝京が巧みなパスワークとものすごく速いプレッシャーですぐさま主導権を握ります。

帝京は誰一人サボらないパスアンドゴーと完璧なパススピードで足下、足下と繋いできて明大明治を翻弄します。しかし、それをわかっている明大明治も飛び込まずに入ってくる選手をきっちり捕まえてそこで奪取する作戦を採ります。先制した後もそれをきっちりやっていました。

しかし、前半13分、帝京右CKから押し込まれて追いつかれてしまいます。ここまでゲームの流れの中ではうまく凌げていたので、このセットプレーからの失点は痛かったです。

Img_6088

追いついた帝京はその後も実力をいかんなく発揮し、どんどん明大明治を追い込みスタミナを奪っていきます。やっとの思いで自陣でボールを奪取しても帝京の守備への切り替えとそれに伴うプレシャーの速さとキツさは、前述のスタミナだけでなく戦意をも喪失させるほどのものだったのではないでしょうか。

35分にはゴール正面から強烈な一発をくらって勝ち越され、2対1と帝京1点リードで折り返します。後半は明大明治のスタミナがどこまで持つかと、失点リスクをどこまで冒して点を取りに行くのかが私の注視したいポイントでした。ある意味帝京相手に前半で1点のビハインドならば想定範囲、もしくは意図どおりとも言えなくもないです。何せトーナメントには「PK戦」があるのです。

しかし、後半アタマから帝京はエンジン全開で攻め立て、48分、49分、50分と3本続けてのCKに左右の揺さぶりにだんだん明大明治もいっぱいいっぱいになってきます。そして、51分にゴール前中央からミドルを突き刺されて3点目を献上、続く52分には左から揺さぶられて4点目、さらに53分にも左から右ファーサイドのクロスにヘッドで押し込まれて5点目を取られて、後半始まって十分そこそこで3点取られてしまいました。この時間帯、明大明治は少しパニック状態になってしまったのかゴールに近い位置にいる帝京の選手をきちんと捕まえきれていませんでした。

帝京はこの後も攻撃の手は緩めず、しかも選手各自がボール保持者への速いプレッシャーとセカンドディフェンダーに回った場合の素早い準備、奪ったボールは不必要に持たないですぐに動かして相手の守備への切り替えを容易にさせないなど、タレント性だけでなくやるべき仕事を全員がきちっとやり通しました。

ゲームは60分にもう1点追加して帝京が6対1で勝利しました。45秒失点でどうなることかと思いましたが、帝京の底力を感じた試合でした。

明大明治は苦しい展開ながら10番の選手が何とか打開しようと一生懸命プレーしていたのが印象に残りました。というか、彼は技術がありますし、ドリブル突破がうまいです。ときおり見せた帝京の選手を数人引きづりながら突破を図るシーンはとてもカッコよかったです。さすが10番!

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明大明治には人工芝のグラウンドあって練習環境も良いですからさらに技術をつけ、それでもって鰻とか和牛赤身肉とかたくさん食べてスタミナつけて選手権予選で旋風起こしてください。

kumazemi's favorite players 2018:帝京の10番

Kumazemi_new_rogo

2018年5月20日 (日)

都城東vs昭和第一学園

Kumazemi Report 2018-05-20
平成30年度高校総体都大会1次(J)決勝
駒沢第二球技場(晴)
都城東   vs   昭和第一学園
2
0 前半 1
1 後半 0
1 延前 0
0 延後 0
1

平成30年度高校総体東京都大会Jブロック決勝です。都城東と聞くとちょっと古いですが平成25年度の関東大会予選の堀越戦を思い出します。

昭和第一学園は実力校桐朋や曲者錦城などが入ったブロックを勝ち上がってきました。学校の場所は立飛の駅から近く、もう少し北に行くと五日市街道に出ますね。

さて、試合の方ですが、これは両チームがお互いの持ち味を存分に出した好ゲームとなりました。

選手間の距離を開けすぎないコンパクトな陣形で守備を固める昭和第一学園に対し、都城東は大型ながらハイレベルな技術を持つエース11番の選手を軸に徹底的にパスサッカーにこだわるチームでした。

しかし、前半9分でした。昭和第一学園9番の選手のフォローの強風を生かした意表を突くロングシュートが見事に決まり、昭和第一学園が先制します。都城東にとっては虚を突かれた感じの失点でした。

ここから昭和第一学園は左サイド10番の選手とスピードのある9番の選手、そして典型的センターフォワードの11番の選手に攻撃を任せ、2番、3番(キャプテン)4番の選手を中心に守備的シフトで都城東に対抗します。

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都城東は技術力の高い個の集団による高いポゼッションと11番の選手のハイレベルなプレーで優位に進めますが、昭和第一学園の粘り強い守備になかなかシュートまで持っていけません。都城東がサイドから仕掛ける時もボール保持者への間合いを素早く詰めて簡単にクロスを上げあせず、中央がしっかり相手を捕まえる時間を稼ぎます。もちろん11番の選手のこともしっかり取り囲んでました。前半はこのまま終了、昭和第一学園としては狙い通りだったのではないでしょうか。

後半は、昭和第一学園が足を止めずに守備の集中を切らさずやり切れるか、都城東は持ち前の組織力を生かしたサッカーで強固な守備をこじ開けられるのかが見どころになります。

ゲームは後半になっても昭和第一学園の粘り強い守備は綻びを見せる気配はなく進みますが、よほど自信があるのでしょう、都城東は追う立場で後半を迎えても自分たちのサッカースタイルを愚直なまでに貫き通します。

すると54分に昭和第一学園のミスから都城東が決定的チャンスを掴みますが、シュートをゴール左に外してしまいます。これは昭和第一学園からすると正直「助かった・・・」感があったと思います。ただ、このあたりから昭和第一学園にやや疲れてきたかなと思うシーンが目立ち始めます

続く60分にも都城東はエース11番の選手のヒールパスからの惜しいミドルシュートもあり、徐々に都城東の組織サッカーが逃げる昭和第一学園をじわじわ追い込んでいきます。この時間帯は昭和第一学園にとってはかなりキツい時間帯だったと思います。実際に足をつる選手も何人か出てました。

それでも昭和第一学園リードの時間はどんどん過ぎていき、いくばくか都城東にツキもないなと感じるシーンもあったりして、昭和第一学園の逃げ切りが濃厚となっていきます。

私の手元の時計も後半39分を回ろうかというところでアディショナルタイム4分が表示され、私も正直都城東ここまでかと思いました。

しかし、後半80+1分、都城東はサイド攻撃からファーサイドへのクロスに(遠かったので見えなかったのですがたぶん10番の選手)が頭を一振り、見事なヘッドで同点ゴールを奪います。昭和第一学園DFは最後の最後に自陣中央ゴール前で相手を捕まえ損ねてしまいました。

戦いはこのまま延長戦へ突入、両軍必死に決めにかかりますが、エネルギーの残量は自分たちのスタイルを貫き通す都城東にやや分があったのでしょう、延長前半6分にこの試合4本目の右CKから8番の選手が押し込んで都城東が逆転、このまま押し切って都城東がアディショナルタイムの起死回生同点ヘッド弾からの逆転勝利を収めました。

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足をつってピッチ外に出る選手が昭和第一学園の方に出てましたので、前半から守備に費やした走量は相当のものだったのだと思います。でも本当によくがんばりました。シャツ、パンツ、ストッキング全て緑一色の単色ユニはすごくカッコよく、また背中に「蹴球」と書かれたTシャツを着た健気な働きぶりの女子マネージャーさんと貫録あるサングラスの指導者の方のコントラストがいい絵になっている楽しそうなチームですね。ひと夏超えた選手権予選、期待しています!

Kumazemi_new_rogo

2018年4月29日 (日)

中大杉並vs佼成学園

Kumazemi Report 2018-04-29
平成30年度総体支部予選1回戦
都石神井高校(晴)
中大杉並   vs   佼成学園
2
1 前半 0
1 後半 0
0

平成30年度総体南支部予選@石神井高校です。両校とも昨年度は都大会出場はありませんでしたが、5地区では力のある学校と認知されているチーム同士の戦いになりました。

新人戦5地区トーナメントでは、中大杉並が日大二、早大学院、都鷺宮に勝って8強まで行ってますので、私としましては新入生の加入はあったものの現時点でのチーム力は少し中大杉並の方が上かなという見方でした。

中大杉並のキックオフで始まったこのゲーム、大型FW16を擁して8番の選手と22番の選手が攻撃を組み立てる中大杉並に対して、テクニシャンの10番とストロングタイプのFW11番の選手で速攻スタイルで主導権を握りたいのが佼成学園という感じでした。

両軍コンパクトな陣形を作りますが、流れは序盤から風上の中大杉並が掴み、動きが速くてドリブルの上手い22番の選手がチャンスメークをしていきます。私はこの中大杉並22番の選手を「中杉のサビオラ」と命名させていただきました。

Img_5979_3

すると前半11分、中大杉並は流れるような展開から左サイドにフリーで張っていた7番の選手に決定的なチャンスが生まれますが、これは決めきれませんでした。

続く前半17分、またも左サイド7番の選手が供給したロビング気味のボールに確か11番の選手が合わせて流し込み、中大杉並が先制します。

強風下の風下ということもあって、ストロングスタイル11番の選手を生かしきれない佼成学園は辛抱の時間が続きます。ところが、29分、この11番の選手が一瞬空いたところを見逃さずに右足一閃、ミドルシュートを放ちます。何とか中大杉並GKが指先で触ってボールをバーの上へ逸らしましたが、触ってなければ間違いなく入ってました。ここで11番の選手がストロングなところを見せ、中大杉並は肝を冷やすことになります。しかし、前半はこのまま中大杉並リードで終了しました。

後半、風上に立った佼成学園はハーフタイムに6番の選手を投入、勝負に出ます。しかし、始まってすぐ1分後、中央突破を図った中大杉並は出ましたサビオラ22番の選手が巧みな個人技とスピードで佼成学園DFを振り切って左足でシュート、GKが体で止めに入ったもののボールはゴールに吸い込まれ2-0となります。

痛い時間帯の追加点献上となってしまった佼成学園ですが、個の力はあるもののなかなか連動がはまらず、苦しい展開が続きます。強風下の土のグランドということもあったとは思いますが、みんなして浮き球を処理しなければならない場面が多く、なかなかいいタイミングで足下に入ってこない11番の選手にとっては不運な感じがしました。

この後両軍ベンチが動いて次々に選手交代を実行、逃げ切りを図る中大杉並と何とか1点返したい佼成学園のせめぎ合いが続きましたが、ゲームはこのまま終了、中大杉並が勝利しました。

佼成学園は俊足DF5番の選手がサイドを突破して上がって行ったり、サイド攻撃からGKと交錯しながらも決定的チャンスを作ったりと後半の後半からいい流れになってきていたので、もう少し早くこれが出てきてたらまた違った展開になっていたかなと思いました。

Img_5969

10番の選手は本当に上手ですし、繰り返しますがFW11番の選手は強烈ですので、夏に向けて面白いチームになるのではないでしょうか。

Kumazemi_new_rogo

2018年4月28日 (土)

関東第一vs都狛江

Kumazemi Report 2018-04-28
関東大会予選東京都大会
駒沢第二球技場(晴)
関東第一   vs   都狛江
1
1 前半 0
0 後半 0
0

関東大会東京予選の準決勝です。夏日となった快晴の駒沢第二球技場には多くのファンが来場しました。

すでに東京の高校サッカーの「顔」となっている横綱関東第一に実力都立高が挑みました。都狛江は昨年度総体予選では支部予選決勝で国士舘に勝って都大会一次トーナメントに進出、選手権予選では都大会2回戦まで進んで都東久留米総合に惜敗と力のあるチームです。

都狛江のキックオフで始まったこの試合、個々の力で優位に立ち強力FWを擁する関東第一に対して、都狛江はマークを外さないようにマンツーマンに近い布陣で臨みました。序盤は静かな立ち上がりで、マークがきついので関東第一は中⇒外⇒中⇒外と揺さぶりながら攻撃を組み立てているように見えました。

Img_5838

それでも都狛江はこの準決勝までの道のりで東海大菅生、駒込、大成相手に無失点で勝ち上がってきているだけあって、さすがに守備の固いチームだなというのがよくわかりました。特に関東第一の9番の選手には5番の選手ががっちり張り付くなど、厳しいマンマークに関東第一も攻めあぐねる時間が長くなっていきます。

しかし、関東第一はほとんど足下見ないできょろきょろしながら速く正確にプレーし、しかもピッチを所狭しと動き回るキャプテン10番の選手がゲームを演出します。このレベルになれば当たりまえかもしれませんが関東第一のクロスはボールスピードや高さがいかなる状況でも正確なので、都狛江が一瞬でも中で捕まえきれずにフリーにしたら早々と失点していたでしょう。それでも都狛江は守りのチームらしく、決して自由にはやらせませんでした。前半何本かあった関東第一のセットプレーは、マークがきついゴール前を避けるためかファーサイドに蹴りこむ場面が多かったです。

成功確率が低いプレーは選択せず、サイドを使ってじわじわ崩しにかかっていた関東第一でしたが、前半37分、都狛江の自陣内遠めのFKからのボールを奪った関東第一はボールを受けた8番の選手が左サイドをドリブルで激走、そのまま一気に都狛江陣内深いところまで突破してシュート、ボールは都狛江ゴール右隅に決まって関東第一が先制します。綻びを見せない組織的守備の都狛江に対して守備陣形が整わないところを一気に狙っての得点でした。これは見事というほかなかったです。対する都狛江は戦略的にも非常に痛い時間帯の失点となりました。これにより都狛江の後半は、前半0-0の作戦は崩れて1点ビハインドの戦術に切り替えなければならなくなりました。

ハーフタイムに両校1名ずつ選手を替えてきた後半ですが、やはり都狛江がアグレッシブに行きます。50分には関東第一が決定的チャンスを作りますが神ががったプレーでセーブし、まだ都狛江に流れがあるなと思いました。できれば流れがあるうちに多くのチャンスを作りたい都狛江ですが、関東第一も守りは固く、特に一人ひとり個の守備意識は高くて相手が一瞬でもプレーの選択に迷いが出たと見るや一気に間合いを詰めてミスを誘発させます。ボール保持者は次のプレー、いや次の次のプレーまでイメージしてないとあっという間にボールを奪われてしまいます。また、トラップする際に相手の重心がかかっていない方に収めるとかアーリーヒットでプレー空間を瞬時に確保するとか、何を今さら言ってんのあんたは素人か、と言われそうですが関東第一は全部できてました。

ゲームはこのまま1対0で関東第一が勝利、決勝に進みました。敗れたとはいえ、強豪相手に失点しないサッカーを追及する都狛江はすばらしい結果を残しました。これまでやってきたことは間違いではなかったことが証明されました。都狛江の「組織的守備力」と関東第一の「個の守備」の競演は、サッカーにおける守備ということをあらためて考えさせられたゲームでした。

※13番の選手が創った都狛江の最後の最後の決定的チャンス、惜しかった!これ決まってたら結果はわからなかったね!

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kumazemi's favorite players 2018:都狛江の13番

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