東京朝鮮vs修徳
Kumazemi Report | 2018-10-28 |
第97回選手権東京大会Bブロック準々決勝 |
実践学園高尾グラウンド(晴) |
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実践学園高尾グラウンド第三試合は、東京朝鮮対修徳の一戦です。近年の両校の選手権都大会ですが、修徳は昨年は都東久留米総合に初戦敗退で二年前は二回戦で帝京に敗退、対する東京朝鮮はここ三年続けてブロック4強と、修徳には分が悪い感じです。
しかし、この両校、ちょっと盛って大げさに言いますが、私が記憶する限り1980年代から選手権で当たった暁にはそれはそれで表現しにくいほどものすごい壮絶な戦いをしてきたわけで、オールドファンにとってこのカードには緊張から否が応でも緊張が走るわけであります。
しかし、時代は変わり、高校サッカー部はスマートで素敵でカッコいい部活動になりました。何より保護者の皆様から校名エンブレム入りのマフラータオルを手に、黄色い声援を送っていただけるスポーツコンテンツになったのです。三十年という月日は、プロリーグの誕生、日本代表のワールドカップ出場常連化そして少子高齢化という世相などを経て、高校サッカーと選手と保護者の関係性をも変容させたと言えるでしょう。
能書きこれくらいにして試合の方ですが、お互い削り合う展開ではなく、さすがに球際は厳しいながらもスピーディに攻守が入れ替わるスリリングな展開となります。
しかし、開始2分でした。左サイドのダイレクトを織り交ぜた速いパス交換から一気に抜け出した東京朝鮮5番の選手がトゥキックで修徳ゴールニアサイドに突き刺して先制します。第二試合の駒大高もそうでしたが、試合開始直後に得点が動く試合となりました。
修徳はここまですべて一点差勝ち、シードの東京朝鮮も総体では二試合一点差で勝ちあがって関東第一には3対3からPK負けと、僅差の激しい戦いを多く経験している両校ですので、先制点がどれほど重要かは十分わかっているでしょう。なので、この時間での失点は修徳にとっては痛かったかもしれません。
それでも失点後の修徳はエンジンフルスロットル状態で攻撃を開始し、10番の選手を中心に得意のサイド攻撃をこれでもかと仕掛けます。特に左サイドからが多かったです。これはおそらく作戦だったのだと推測します。
対する東京朝鮮は大柄でパワフルながらスピードもあって足下も上手い6番の選手が目立っていました。とにかくこの両チームはサボらないのです。選手全員が声出し合って足止めずに動き回り、ピンチには体を張ったプレーで守ります。
前半はこのまま1対0で終わりますが、試合としてはほぼ互角、前半の後ろ半分はやや修徳の流れだったかと思いました。
ここでお詫びがございます。
私はこの日青梅方面でのゴルフ終わりで高尾に参上、日中汗ばむ陽気だったゆえ半袖にウィンドブレーカーだった私は、太陽が沈んだ10月下旬の高尾の寒さに耐えきれず、ハーフタイムで退散となりました。本当すみません。西多摩を甘く見てました。
結果は皆様すでにご存じのとおり2対1で東京朝鮮が勝利しましたね。4年連続4強進出おめでとうございます。次は帝京とのご近所対決、これもオールドファンには手に汗握るカードとなりました。
この試合、もし後半観戦されて本ブログをご覧になった方がいらっしゃいましたら、お手すきのときに後半の様子をコメントいただけますと幸いです。
東京朝鮮の皆さん、準決勝がんばってください。そして、敗れた修徳ですが1年生2年生にスーパーな選手がいるようですので、来期も要注目で行きます!
※暗くなる前にかろうじて撮影できた1枚載せます。
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