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2018年1月 8日 (月)

前橋育英vs米子北

Kumazemi Report 2018-01-05
第96回全国高校選手権準々決勝
駒沢陸上競技場(曇)
前橋育英   vs   米子北
3
2 前半 0
1 後半 0
0

第96回全国高校サッカー選手権準々決勝、駒沢陸上競技場会場の第2試合です。悲願の初優勝を狙う前橋育英に米子北が挑みました。

米子北と言えば鹿島アントラーズ昌子選手の母校として有名で、山陰屈指の強豪校です。インターハイでは初戦で富山第一に惜敗しましたが、今回の8強進出はプレミアWESTで戦ってきた実力通りの結果です。

対する前橋育英ですが、こちらは説明不要の全国トップクラスの実力を持つ名門校です。ちなみにインターハイは流経大柏に0対1で敗れての4強でした。いかなる組み合わせであろうと足下すくわれることなく勝ち上がってくる最強軍団です。

前橋育英のキックオフで始まったこの試合、静かな立ち上がりなものの正確な技術から繰り出されるパスワークで前橋育英が主導権を握ります。とにかくキープ力がずば抜けていてボールを失わないのです。一方で米子北も決して深追いせず、無理しない感じでゲームが進んでいきます。

この流れの中、前半21分右CKをファーで落としたところを3番の選手がダイレクトで蹴り込み前橋育英が先制します。ポゼッションは前橋育英が優位だったもののゲームの流れ的には悪くなかった米子北にとって、このセットプレーのよる失点は痛かったです。できれば前半は0対0で行きたかったです。

と言いますのも、本大会ベスト8が出揃った3回戦終了時点の全40試合のうち、実に35試合で先制点を奪った方が勝っています(PK戦含む)。先制されての逆転勝利はわずか5試合しかないのです。これだけ全国から強豪が集まる一発勝負は先制点が極めて重要ということなのです。

そして続く前半27分、左サイドの突破から低くて速いボールにニアで22番の選手が合わせて前橋育英が追加点を奪います。このあたりから米子北は前橋育英陣内に攻め入ることもなかなかできなくなり、苦しい展開になります。

私も今から10年近く前に小学生クラブの指導者やってたことがあるのですが、このような展開になった時に劣勢を強いられたチームの指導者は何をどうしたらよいのか、今もっても解を持たずにいます。

前半はこのまま2対0で前橋育英リードで終わります。

ハーフタイムに交代枠を使用した米子北でしたが、後半に入っても高い技術に裏打ちされたリズムの変わらないじっくり攻撃で前橋育英優位でゲームは進みます。その前橋育英もベンチが動き、64分に8番の選手に代えて13番の選手を投入します。

すると68分、交代で入ったフィジカル強そうな13番の選手が、米子北DFの寄せをもろともせずに左足を振りぬいて3点目をゲット、ベンチワークも見事にはまって3対0となりこれでほぼ勝負アリとなりました。

Img_5824

結果的に横綱が横綱相撲で完勝した形になりましたが、米子北の8強進出も鳥取県の高校サッカーに新たな歴史を刻んだことを忘れてはいけません。これから山口、鳥取、島根のチームはどんどん強くなっていくものと思います。

2018年1月 7日 (日)

上田西vs明秀日立

Kumazemi Report 2018-01-05
第96回全国高校選手権準々決勝
駒沢陸上競技場(曇)
上田西   vs   明秀日立
3
2 前半 1
1 後半 1
2

第96回全国高校サッカー選手権準々決勝、駒沢陸上競技場会場の第1試合です。堅守明秀日立対速攻上田西の対決となりました。

県予選を無失点で勝ち上がり、本大会でも堅守を発揮している明秀日立と長野県勢として久しぶりの上位進出を果たした上田西の対戦です。

茨城というと80年代世代は古河一か水戸商かとなるわけですが、茨城含め現在の関東全域はその時とは大きく勢力図が変わりました。東京では帝京が第88回大会(2009年度)から、埼玉では武南が第85回大会(2006年度)を最後に本大会から遠ざかっております。そんな中、2000年代に入って県大会で優勝、準優勝、4強は多く経験している上田西は長野では強豪です。しかし、このような上田西も80年代90年代は県大会上位に進出できず苦しい時代を経験しているのでしょう。

試合は明秀日立のキックオフで始まります。上田西はボールを奪ったら手数をかけないで前線9番か10番の選手に送り、そこから攻撃を組み立てます。対する明秀日立は攻守のかなめである10番の選手を起点に27番の選手をからめたアグレッシブな攻撃を展開します。

すると前半12分でした。二本目の左CKを上田西DFのヘッドのクリアが流れてしまったところを10番の選手が蹴りこみ、明秀日立が先制します。10分過ぎという時間帯も決めた選手が10番ということで明秀日立にとっては願ってもない展開になります。

しかし前半13分、上田西9番の選手が左サイドをドリブル突破したチャンスにペナルティエリア内で明秀日立の選手が不用意なファウルで倒してしまい、上田西がPKを獲得、これを2番の選手が落ち着いて決めて試合は振り出しに戻ります。

これはあくまでも私の主観ですが、これが今日の試合のポイントの一つになったような気がします。というのも、結果的に明秀日立側にイエローカードが3枚(上田西はゼロ)出たことでもわかるように、やや明秀日立にファウルが多く、このいったん途切れて相手ボールでリスタートするファウルが明秀日立の堅守リズムを崩してしまったのではないかと感じたからです。

そして前半21分、上田西の左CKのチャンスに6番の選手がニアに低く蹴りこんだところにDF2番の選手が突っ込み、ここに明秀日立DF2人が引っ張り込まれたのですが、意表をついてボールは誰にも触れることなくそのまま明秀日立ゴールに吸い込まれ、上田西が逆転に成功します。ニアサイドを2人のDFがケアしていたので、中央からファーサイドでキャッチングかパンチングの準備をしていたGKは全く反応できませんでした。これは無理もありません。およそゴールインするとは思えないプレーが逆転ゴールに繋がるわけですから、この時間帯の流れは上田西にあったと言ってよいでしょう。

Img_5710

それでも明秀日立が上田西の攻撃をファウルで止めるシーンがやや目立つのは気になりました。上田西のシンプルかつ速くタテに入れるサッカーがやりづらかったからかもしれません。

前半はこのまま上田西1点リードで折り返します。そしてハーフタイムでは両軍指揮官が動き、選手を入れ替えてきます。

その後半開始直後の41分、左サイドからのロングスローをバックヘッドでゴール前へ流し、ここに3番の選手がダイレクトで合わせて上田西が3点目を奪います。このコーナーキックと同じくらいの威力を持つロングスロー+バックヘッド攻撃ですが、これ上田西は相当練習している技だなと私は見ました。

徐々に攻守の要である10番の選手にもいい形でボールが収まる機会が少なってきた明秀日立は、先制したもののひっくり返されて2点ビハインドになったことでかなり苦しくなります。

このあたりから両軍選手交代を入れてゲームの流れの奪い合いを演じますが、これが吉とでたのは明秀日立でした。50分、奪ったボールを上田西のお株を奪う速いタテ展開で中央へ、そこでDF引きつけておいて左に流れた27番の選手に見事なパス、受けた27番の選手はもう自分が決めてやると言わんばかりに1対1を仕掛けて見事に突破、左足の振り抜いてゴールを決めます。これで1点差となりゲームはわからなくなります。

これで息を吹き返した明秀日立は球離れも良くなって速い攻撃を仕掛けていきます。57分には11番の選手に変えて9番の選手を投入します。このあたりからボールを持つと何かが起きそうな気がする明秀日立27番の選手に私の眼はクギづけになりました。

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しかし対する上田西も攻撃こそ最大の防御と決して引いて守るわけでもなく攻め込みます。確か後半にCKが4本あったと思いますが、これは攻撃したら何とかシュートで終わらせる姿勢の表れとも言え、この上田西の粘り強い攻撃スタイルは特筆すべき点だと思います。

ゲームの方は堅守明秀日立と流れをうまく掴んで真っ向勝負した上田西に軍配が上がりました。上田西の準決勝進出は長野県勢初の快挙ということです。

対する明秀日立はいつもの本調子ではなかったかもしれません。正直堅守の明秀日立が前半で2失点喫するとは予想していませんでした。しかしこれも高校サッカーです。

翌7日準決勝、上田西は横綱前橋育英に果敢に挑みましたが、残念ながら敗れてしまいました。でもベスト4は立派です。また一つ今後も注目すべき高校が信州から出現しました。

Kumazemi_new_rogo

2017年8月17日 (木)

都豊島vs杉並学院

Kumazemi Report 2017-08-17
第93回全国選手権東京大会1次ブロック戦
駒沢補助競技場(曇)
都豊島   vs   杉並学院
1
1 前半 0
0 後半 0
0

選手権一次予選、8月17日駒沢補助競技場です。

両校ともインターハイは支部予選で敗退(都豊島は支部決勝で対都城東に0対2、杉並学院は初戦桜美林に1対1からPKで敗退)していて、この選手権では是が非でも都大会出場を果たしたいと臨んだ1回戦です。

両校とも試合前のアップからこの大事な初戦に向けての気合いが感じられましたが、特に杉並学院はことのほか入念にアップしていました。杉並学院は昨年の選手権で都大会出場を果たし、初戦で敗れたものの都立の強豪日野台に最後まで食い下がった実績があります。対する都豊島も一次予選決勝で都国立に惜敗して都大会に行けなかったものの、その都国立は都大会初戦を突破し都東久留米総合に敗れたものの善戦していましたので、こちらもその実力は推して知るべしです。

試合は杉並学院のキックオフで静かに始まりましたが、こういう初戦はゲームへの入りがとても重要なのですが、開始早々杉並学院が不用意なファウルで都豊島にFKを与えてしまいます。このFKから都豊島がCKをゲットしますが、この一発目の右CKをニアで合わせて都豊島があっという間に先制します。

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先ほど申しました通り初戦は入りがとても大事なのですが、落ち着く前の開始早々に失点してしまった杉並学院はまず追いつくために運動量増やして攻撃的に行かざるを得なくなります。精神的にも優位に立った都豊島は慌てず無理せず守備のバランスを崩さないようにゲームを進めます。

杉並学院は小柄ながら運動量も豊富でスピードがあってドリブルの上手い10番や12番の選手がサイドから仕掛けていきます。中央の守備が堅い都豊島相手にチャンスを作るには、このサイド攻撃は有効ではないかと思いました。それにしても杉並学院10番の選手は非常に面白いプレーヤーで、ぜひ上のカテゴリーでも挑戦して欲しいなと思いました。

20分を過ぎても杉並学院のいい攻撃のリズムは続いて都豊島はやや守勢に回りますが、とにかく守備が堅固で決定機をほとんど作らせません。外野から見てると攻めあぐねているように見えるのですが、これは都豊島のディフェンスのなせる技なのでしょう。相当守備の練習に時間を費やしてきているなと感じました。

前半はこのまま都豊島が1点リードで終了します。ポゼッションでいうなら60%対40%くらいで杉並学院だったのではないかと思います。

後半に入っても杉並学院の10番と12番が織りなすドリブル突破攻撃は機能するのですが、とにかく都豊島のバイタルエリアからペナルティエリアにかけての中央の守備は本当に見事で、杉並学院は良い形でシュートを打てず、このプロセスは良いが結果につながらない流れに焦燥感が増していきます。

このような展開の中、杉並学院ベンチが動きます。少し疲労が見えていた12番の選手に替えて11番の選手を投入、流れを変えて1点を取りに行きます。この11番の選手はピッチに投入されるや否や積極的にボールに絡み、時折見せるドリブルは前へ前へという気持ちを感じさせるものでした。

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しかし、都豊島も60分前後からベンチの指示もあったか出足が良くなり、杉並学院へのボール奪取のアグレッシブさが戻ってきます。杉並学院も68分に3番の選手に替えて19番の選手を投入、攻撃の枚数を増やしますが、都豊島も34分に7番の選手に替えて11番の選手を投入、杉並学院はさらに大詰め80分過ぎのアディショナルタイムになっても13番の大柄な選手を投入、逃げきりを図る都豊島に対して杉並学院はあきらめない姿勢を見せます。

しかし、アデョイショナルタイムを3分超とったところでゲーム終了のホイッスル、開始早々にセットプレーであげた1点を守り切った都豊島が初戦を突破しました。

敗れたものの高速ドリブラーを複数枚持ち、技術の高い守護神GKを擁した杉並学院も今後楽しみなチームです。試合終了後に応援席への挨拶が聞こえましたが、顧問の先生と外部指導者がタッグを組んで教育の視点を失わずに多感な高校生を目標に向かて誘導する苦労が滲み出ておりました。

久しぶりに取材しましたが、カメラが重く感じられ、かなり腕の筋力が低下していることがわかりました。鉄アレイでもうひと頑張します。

Kumazemi_new_rogo