修徳vs実践学園
Kumazemi Report | 2023-05-05 |
関東大会東京都大会決勝戦 |
駒沢第二球技場(晴) |
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真夏を思わせる暑さの中、久しぶりに駒沢第二球技場に来ました。2023年度関東大会東京予選決勝です。
プリンスリーグ参加校を除いた第101回全国高校サッカー選手権大会2次予選ベスト16のチームと令和4年度(2022年度)新人選手権大会の各地区上位2チームの30校で開催された大会です。
ここまでの4試合、18得点無失点で勝ち上がってきた修徳と駿台学園、都東久留米総合、東海大高輪台といった強豪を倒して勝ち上がってきました。
試合は、開始直後から修徳が押し気味に進め、実践学園がしぶとく守ってカウンターを狙うという展開が続きます。この実践学園のカウンターは鋭く、決定機につながりそうな場面もありましたが、さすがここまで無失点の修徳、そう簡単にはシュートを打たせません。
修徳はボール保持者への速いアプローチでパスコースを限定、そこにきっちりセカンドディフェンダーがアタックしてボールを奪っていきます。試合前、修徳は3m×3mくらいのグリッドでの3対1の鳥かごをずーっとやってましたが、なるほどです。
すると前半14分、修徳は実践学園陣内バイタルエリア付近で9番の選手が相手ボールを奪い、これを右に展開、混戦からゴール前に流れてきたボールを難なく押し込んで先制します。
ここからさらに実践学園は苦しい流れになり、33分にゲットした右コーナーキックも狙いすぎてミスキックしてしまうなど、完全な修徳の流れで前半が終了します。
それにしても修徳のFW9番の選手はすごいですね。運動量が多いわけではないのですが、打点の高井ヘディングにタテへのスピード、的確なポストプレーと、高校生の中に1人プロが混ざっている感じです。
後半に入っても主導権は修徳で、6番の選手の落ちない運動量と9番の陰に隠れて忍者のように決定機を狙う11番の選手が、実践学園相手に余裕をも感じさせるプレーを続けます。
そして後半6分、右サイドタテ一本にオフサイドぎりぎりから抜け出した9番の選手がそのままスピードに乗ってゴール右斜め45度からシュートを決め、2対0となります。
それでもあきらめずに食らいついていく実践学園は、失点してから3分後に修徳選手のハンドからPKを得ます。しかし、これを決めることができず、流れを引き戻すことができません。
失点を免れた修徳はさらに勢いを増し、ゲームを支配していきます。
しかし、後半25分に修徳が得た左約20mくらいのFK後のプレーでマイボールにした実践学園は左サイドから速攻を仕掛け、そこから逆サイドの右に展開、修徳DF陣を揺さぶってゴール前で混戦を作り出し、ここから流し込んで1点返します。ここでの修徳の守備ですが、やや油断した感じがしました。
これで流れが一変、修徳は防戦に追われます。そして流れを掴んだ実践学園は立て続けに選手を交代、7~8分の間に4人の選手を送り込んで、1点もぎ取りに行きます。
それでも、久しぶりのタイトル奪取に燃える修徳はこの実践学園の怒涛の攻撃を防ぎ切り、2対1で勝利、優勝しました。
今年の関東大会は東京で開催されるようです。武南も出てくるようですし、楽しみですね。
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