中大杉並vs佼成学園
Kumazemi Report | 2018-04-29 |
平成30年度総体支部予選1回戦 |
都石神井高校(晴) |
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平成30年度総体南支部予選@石神井高校です。両校とも昨年度は都大会出場はありませんでしたが、5地区では力のある学校と認知されているチーム同士の戦いになりました。
新人戦5地区トーナメントでは、中大杉並が日大二、早大学院、都鷺宮に勝って8強まで行ってますので、私としましては新入生の加入はあったものの現時点でのチーム力は少し中大杉並の方が上かなという見方でした。
中大杉並のキックオフで始まったこのゲーム、大型FW16を擁して8番の選手と22番の選手が攻撃を組み立てる中大杉並に対して、テクニシャンの10番とストロングタイプのFW11番の選手で速攻スタイルで主導権を握りたいのが佼成学園という感じでした。
両軍コンパクトな陣形を作りますが、流れは序盤から風上の中大杉並が掴み、動きが速くてドリブルの上手い22番の選手がチャンスメークをしていきます。私はこの中大杉並22番の選手を「中杉のサビオラ」と命名させていただきました。
すると前半11分、中大杉並は流れるような展開から左サイドにフリーで張っていた7番の選手に決定的なチャンスが生まれますが、これは決めきれませんでした。
続く前半17分、またも左サイド7番の選手が供給したロビング気味のボールに確か11番の選手が合わせて流し込み、中大杉並が先制します。
強風下の風下ということもあって、ストロングスタイル11番の選手を生かしきれない佼成学園は辛抱の時間が続きます。ところが、29分、この11番の選手が一瞬空いたところを見逃さずに右足一閃、ミドルシュートを放ちます。何とか中大杉並GKが指先で触ってボールをバーの上へ逸らしましたが、触ってなければ間違いなく入ってました。ここで11番の選手がストロングなところを見せ、中大杉並は肝を冷やすことになります。しかし、前半はこのまま中大杉並リードで終了しました。
後半、風上に立った佼成学園はハーフタイムに6番の選手を投入、勝負に出ます。しかし、始まってすぐ1分後、中央突破を図った中大杉並は出ましたサビオラ22番の選手が巧みな個人技とスピードで佼成学園DFを振り切って左足でシュート、GKが体で止めに入ったもののボールはゴールに吸い込まれ2-0となります。
痛い時間帯の追加点献上となってしまった佼成学園ですが、個の力はあるもののなかなか連動がはまらず、苦しい展開が続きます。強風下の土のグランドということもあったとは思いますが、みんなして浮き球を処理しなければならない場面が多く、なかなかいいタイミングで足下に入ってこない11番の選手にとっては不運な感じがしました。
この後両軍ベンチが動いて次々に選手交代を実行、逃げ切りを図る中大杉並と何とか1点返したい佼成学園のせめぎ合いが続きましたが、ゲームはこのまま終了、中大杉並が勝利しました。
佼成学園は俊足DF5番の選手がサイドを突破して上がって行ったり、サイド攻撃からGKと交錯しながらも決定的チャンスを作ったりと後半の後半からいい流れになってきていたので、もう少し早くこれが出てきてたらまた違った展開になっていたかなと思いました。
10番の選手は本当に上手ですし、繰り返しますがFW11番の選手は強烈ですので、夏に向けて面白いチームになるのではないでしょうか。
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