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2010年10月 2日 (土)

かえつ有明vs修徳

Kumazemi Report 2010-09-19
第89回全国選手権東京Bブロック2回戦
都東久留米総合高グラウンド(晴)
かえつ有明   vs   修徳
1
0 前半 0
1 後半 0
0

都東久留米総合グラウンドの第2試合、かえつ有明と修徳の対戦です。

序盤からディフェンスライン裏へとボールを入れ合う縦に速い展開となります。お互いの守備陣のコントロールの良さが際立ち、最初の10分だけで何度もオフサイドが取られました。両チームの守備の意識の高さは試合を通して感じられるものとなります。 少しずつ流れを引き寄せていったのは修徳でした。12、16、17分と立て続けにクロスボールからのシュートを試みます。18分には、右サイドで起点となっていた7番の選手が膝を痛めたようで、代わりに17番の選手が入りますが、この選手も右サイドで次々とチャンスを作っていきました。かえつ有明18番の選手が対応することが多かったのですが、この両選手のマッチアップは非常に見応えのあるものとなりました。 Img_1439 修徳は前半26分、右サイド9番の選手のセンタリングに10番の選手がシュート、これはクロスバー上へと外れます。試合を優位に進めながらもなかなか枠内へとシュートを撃てない、もどかしい時間が続きました。

ここまで修徳の攻撃によく耐えてきたかえつ有明は、前半ラスト10分で反撃に出ました。31分に左サイド突破を試みると、続く35分には11番の選手だったでしょうか、抜けだしてシュートしますが、これは修徳GKが防ぎました。前半はこのまま、両者無得点で終わります。 後半立ち上がりも、両チームとも積極的にゴールを目指したプレーを披露します。中盤の選手の攻守の切り替えの速さもさることながら、前線の選手の守備を厭わない姿勢がそこに加わり、目まぐるしい一進一退の攻防となりました。

後半9分、修徳は右サイドから切り込んで2度シュートを放ちますが、いずれもかえつ有明GKがナイスセーブで阻みます。21分に修徳8番の選手が思い切りの良いミドルシュートを撃つと、これがポストを直撃!これで勢いが出たのか、修徳はここから次々とチャンスを作っていきます。 27分には途中交代の14番の選手だったと思いますが、クロスボールに飛び込むもGKがクリア。33分にはペナルティエリア内での混戦からシュートしますが、再びGKがファインセーブ。かえつ有明GKはこの日大当たり、最後尾からチームを鼓舞し続けました。 あっという間に時間が経過し、このまま延長戦突入かと思われた後半39分のことでした。自陣でボールを奪取したかえつ有明3番の選手が、右サイドを勢い良くドリブルで駆け上がります。ゴールライン際まで持ち上がってから中の選手にパスすると、そこからボールをつなぎ、最後は11番の選手がシュート。これが劇的な決勝ゴールとなりました。 Img_1466 陽射しが強く気温も上がり続ける中で、最後まで精一杯のプレーを見せてくれた選手の皆様に拍手を贈りたいと思います。試合を通して濃密な内容のサッカーをした両チームの完成度の高さが印象深い試合でした。 取材:コータロー

2010年9月22日 (水)

実践学園vs明治学院

Kumazemi Report 2010-09-19
第89回全国選手権東京Aブロック2回戦
実践学園高尾グラウンド(晴)
実践学園   vs   明治学院
5
4 前半 1
1 後半 0
1

実践学園高尾グラウンド第一試合です。運営サイドにアクシデントがあって試合開始が40分遅れ、何とも言えない雰囲気の中ゲームが始まります。

試合開始31秒でした。左サイドに攻め入った実践学園ですが、ここで浮き球を角度のないところから蹴り込んで先制します。速報打ち込みスタンバイの確認をしている最中の出来事でした。

ここから実践学園の怒涛の攻撃が始まり、これ以上序盤で失点したくない明治学院はまずは防戦に腐心せざるを得なくなります。しかし、実践学園の分厚い攻撃は明治学院中盤を守備に追わせ、しだいに明治学院エース10番の選手と中盤の間に距離ができ始めます。これで、実践学園CB陣は余裕を持ってこの10番の監視することができ、長めのボールが彼に供給されても、1対2で封じ込みます。

明治学院は相手が実践学園とあって、ディフェンシヴに戦いながらも、チャンスには逆襲を怖がらずに攻め上がり、何とか10番の選手にフィニッシュをと目論んでいたと思います。

しかし、実践学園は引き気味になった明治学院に容赦なく攻め込み、前半7分に右からのロビングにヘッド合わせ2点目、16分にこぼれ球をボレーと20分経たぬうちに3対0とします。

Img_0894

何が何だかわからないうちに3点差つけられた明治学院ですが、前半25分にはエース10番の選手の粘りから11番の選手がタテに抜け出しシュート!惜しくも右サイドネットを直撃するというシーンもありました。やはり、明治学院攻撃のカギはこの10番の選手が握っています。

しかし、後半28分、実践学園は中央タテパスの落としから11番の選手が抜け出して4点目を決めます。実践学園は左サイドのキャプテン10番の選手が巧みな仕掛けと正確なクロスで攻撃を組み立て、守っては高さとうまさを兼ね備えた守備陣が安定さを発揮します。

ただ、大きくリードして気抜けしたわけではないと思いますが、前半34分に守備のミスから明治学院に1点を献上、前半は4対1と実践学園リードで終わります。

後半何とか立て直して1点返したい明治学院でしたが、開始5分、右サイドスローインから頭で繋がれ11番の選手にヘッドで押し込まれ、実践学園に5点目を決められてしまいます。

しかし、ここから一気に崩れるのではなく持ちこたえ、10分過ぎから大きなサイドチェンジを織り交ぜるなどしていい展開が見られるようになります。

そして後半18分の明治学院のベンチワークで中盤の間延びが解消され、10番の選手の孤立度合いなくなってきていいリズムになってきます。

後半29分には、逆に実践学園が11番の選手に代えて13番の選手を投入、35分には8番の選手に代えて大柄な15番の選手を投入、リズムを掴みかけた明治学院にこれでもかと圧力をかけます。このシーンを見て、実践学園の選手層の厚さを感じました。さすがです。

この後も明治学院は何とかもう1点返そうと必死に攻撃を仕掛けますが、このままタイムアップ、実践学園が5対1で勝ちました。

明治学院は前半やや気負いと硬さが感じられ、百戦錬磨で試合巧者の実践学園にそこを突かれて早い時間に3点失点しまいましたが、10番の選手や、この日攻守に献身的な動きを見せた8番の選手、時おり見せたドリブル突破が切れ味抜群だった11番の選手など、地区予選3試合で27得点無失点のチーム力は見ることができました。

パンフレットを見る限りでは1、2年生も多いようですし、来期も楽しみですね。Catch The Dream!

Img_0852

kumazemi's favorite players 2010:明治学院の8番

2010年9月21日 (火)

日大三vs暁星

Kumazemi Report 2010-09-19
第89回全国選手権東京Aブロック2回戦
早大東伏見グラウンド(晴)
日大三   vs   暁星
2
1 前半 0
1 後半 1
1

日大三高vs暁星高、は白の暁星のキックオフで始まりました。

前半4分日大三11番の選手がペナルティーエリア外左からこぼれ球をダイレクトでミドルシュートを打ちますがこれはゴール右上へ外します。

前半5分暁星右サイド10番の選手からのセンタリングをゴール前へ走り込んだ14番の選手がダイレクトのハーフボレーでゴールを狙いますが、これは左に外れます。惜しいシュートでした。この後、前半は一進一退の攻防が展開されますが、どちらかと言えば日大三がゴール前まで攻め込むシーンが多かったように思いました。

暁星は6番の選手を右サイドに配置し、日大三DFの裏の大きなスペースに縦にパスを入れ、これを6番の選手がダッシュして追いつき、クロスを入れてシュートに繋げるパターンを繰り返しますが、なかなか得点にはつながりません。暁星の6番の選手は最後まで良く走り、良くボールに絡んでいました。

Img_5272

そして前半終了間際の36分、日大三が攻め上がり、左サイドから中央へ送ったパスに中央に居た3番の選手が右足のアウトサイドでシュート。これがDFに当たり、コースが変わってゴール左側へ吸い込まれます。

前半終了間際のこの日大三の先制点で、前半は1対0で終了しました。このゴールを決めた日大三の3番の選手は、体は大きくありませんが俊敏な動きで暁星守備陣をかく乱しているシーンがありましたので、何かやってくれそうな感触が立ち上がりからありました。

後半はピンクの日大三のキックオフで始まりました。開始早々、暁星が右サイドからセンタリングし、中央の選手がヘディングでシュートしますが、これはオフサイドの判定。続く後半4分には、再び暁星が縦一本のパスで攻め上がります。その後、スローインからチャンスを作り7番の選手がシュートしますが枠を外します。

さらに後半9分、暁星が速攻で右サイドを上がり、アーリークロスで中央の13番の選手に合わせますが、これはオフサイド。このように後半立ち上がりは追いかける暁星が攻勢に出ます。

後半12分、暁星ベンチは先に動き、13番の選手に代わり12番の選手えお投入、さらに後半16分には11番の選手に代わって20番の選手、14番の選手に代わって2番の選手を同時に交代、運動量を上げて得点を奪いに行きます。

この交代後の数分の間は暁星が豊富な運動量と早い展開でゲームを支配しているように感じました。

そんな中の後半14分、日大三はゴール前で細かいパスを4~5本つないだ後、右のファーサイドでフリーになっていた10番の選手に左からクロスを入れて、10番の選手がヘディングで押し込みますが、これはオフサイド。

後半20分には日大三ベンチも19番の選手に代えて7番の選手を入れ、体制を整えようとします。しかし、後半22分、日大三のゴール方向へグラウンダーで放り込まれたボールを暁星の選手が猛チャージで追いかけてきます。

これに日大三GKはペナルティーエリアの外でクリアーするかエリアの中まで待って捕球するか少し躊躇してしまったか、ペナルティーエリアの外ではクリアーせずにエリア内まで下がりながら捕球しようとしたところ、暁星の選手の猛ラッシュもあってか捕球ミス、これをトップスピードでボールを追いかけてきた暁星の選手は見逃さず、GKを置き去りにしてボールをゴールへ流し込みました。これはGKにとってはとても辛い瞬間だったはずですが、見ている私もミスによる失点の辛さを知っているだけに胸が痛み、気を取り直して頑張ってほしいと思いました。これで試合は1対1の振り出しに戻ります。

後半24分、追いついた暁星が勢いを増してゴール前へなだれ込み、双方の選手が入り乱れる中、何回かシュートしますがDFとGKの捨て身の守備に阻まれ得点はできません。

しかし、後半25分、押され気味だった日大三は、9番の選手が右サイドからゴール左側へシュートを叩き込み、2対1と勝ち越します。

追いついて押せ押せになりながらよもやの勝ち越しをくらった暁星は、後半28分、6番が中央突破でディフェンスを一人かわしてシュートまで行こうとしますが、これは日大三DFの懸命のスライディングではじかれます。

ラスト10分となった後半30分、日大三は6番の選手に代わって12番の選手を入れます。

後半32分、縦パスに反応した暁星左サイド8番の選手が走り込んでシュートしますが、ゴール右へ外します。さらに暁星は後半33分には右サイドからのセンタリングを中央の8番の選手に合わせようとしますが、これはわずかにパスコースがずれてしまいました。この時間帯、暁星は右サイドから何度も攻め上がりますが、焦りからかラストパスの精度が僅かにブレるシーンが見られました。

後半36分、暁星はトップの10番の選手にロングパスを入れ、日大三DF4番の選手とのマッチプレイをしかけますが、これは日大三4番の選手が勝ちます。暁星FWの選手と日大三DF4番の選手の攻防は随所に見られましたが、このDFの4番の選手は強く、かなり効いていました。この戦いは迫力があって見ごたえがありました。

Img_5276

後半39分には暁星がCKを得て、ほとんど全員が上がっていきましたが、得点には至りません。徐々に時間が無くなってくる中、暁星は必死の攻めを展開しますがゴールを割る事は出来ず、このまま試合は終了、日大三が暁星を破る大金星をあげました。

1点を争う攻防で、気合の入った迫力がある試合でした。また、選手交代のベンチワークも色々想像させてもらいました。

取材:GG

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

日大三はこつこつと強化してきたのでしょうね。名門相手に名前負けせず、ミスで追いつかれながらも突き放しての勝利は本当に見事でした。

2010年9月20日 (月)

都東久留米総合vs足立学園

Kumazemi Report 2010-09-19
第89回全国選手権東京Bブロック2回戦
都東久留米総合高グラウンド(晴)
都東久留米総合   vs   足立学園
2
1 前半 1
1 後半 0
1

朝から快晴に恵まれた都東久留米総合グラウンドでは、この日3試合が開催されました。第1試合は都東久留米総合と足立学園の顔合わせ。いつ見ても惚れ惚れする綺麗なピッチでキックオフです。

試合は比較的落ち着いた、ゆっくりとしたペースで始まります。しっかりと攻撃を組み立てる意図が両チームにあったのだと推測しますが、それに加えてお互いに中盤でのチェックが速く、どちらも自由にボールを回せないいという側面もあったように見えました。こうした中でも足立学園は前半8分に、東久留米は9分と11分にゴールに迫ります。 中盤での濃密な攻防がしばらく続き、両チームとも単発的なシュートを撃つにとどまる時間帯が続きます。

この流れを変えたのは26分の東久留米でした。中盤やや左でボールを持った5番の選手が、逆サイドへとパスを出すと、これを受けたフリーの7番の選手が狙いすましたシュートを決めます。東久留米が1回戦と同じく7番の選手の得点で先制します。 Img_1371 足立学園は直後の29分、右からのコーナーキックのボールがこぼれたところを、9番の選手だったと思いますが、右サイド角度の無い位置からシュート。これがゴールネットに突き刺さり、あっという間に同点に追いつきました。 ここからハーフタイムまでは東久留米が押す時間となりました。32分には右からのクロスに15番の選手が飛び込みますが惜しくもボールに触れず。34分にはゴール正面でパスをつないでから10番の選手がシュート、これは枠の上に外れました。前半は1-1で終わります。

後半立ち上がりも、やはり中盤での激しいボールの奪い合いとなりました。セットプレーやドリブル突破で打開を図りますが、両チームともしっかりとしたディフェンスで付け入る隙を与えません。 後半14分、東久留米の選手がドリブルでペナルティエリアに入り込んだところでファールを受け、PKを獲得します。キッカーは10番の選手、ゴール左へと放ったシュートは足立学園GKが見事弾きました。このファインセーブに沸き上がる応援団に呼応するかのように、足立学園は2つのチャンスを作り東久留米ゴールへと迫ります。試合の流れが一気に加速しました。 Img_1406 東久留米は21分、左サイドを突破して強烈なシュート。23分には足立学園9番の選手が背後からのボールに走りこみますがトラップが合わず。27分に今度は東久留米9番の選手がミドルシュートを放つと、GKが触りクロスバーに弾かれます。さらに34分、足立学園のシュートをGKが弾いてコーナーキックになると、そのクリアボールから東久留米がカウンター、11番の選手のシュートはGKのナイスセーブに阻まれました。

そして37分、ついに均衡が破られます。東久留米11番の選手だったでしょうか、右サイドを突破してからのシュートを見事に決めてリードを奪いました。足立学園は残り少ない時間で猛攻を仕掛けますが、東久留米はこれを耐え抜きこのままタイムアップ。非常に見応えのあった一戦は東久留米が制しました。 敗れてしまいましたが、足立学園は守備の意識の高さが非常に際立った素晴らしいチームでした。勝ち上がった東久留米は、次戦かえつ有明との対戦。こちらも壮絶な試合になりそうです。

取材:コータロー

2010年9月18日 (土)

東京成徳vs東海大高輪台

Kumazemi Report 2010-09-12
第89回全国選手権東京Bブロック1回戦
駒沢補助競技場(晴)
東京成徳   vs   東海大高輪台
2
0 前半 0
2 後半 1
1

駒沢補助球技場第3試合は、東京成徳と東海大高輪台という実力校同士の顔合わせとなり、試合開始から激しい立ち上がりとなりました。

前半3分、東京成徳は中盤でボールを奪うと、やや前めにポジショニングを取っていた東海大高輪台GKの位置を確認すると、ループシュートを狙います。これは枠の外へ外れてしまいますが、創意的な攻撃に観衆が湧き上がります。

一方、東海大高輪台は、前半6分に9番の選手が、左サイドから相手DFを引き連れたままシュートに持ち込みますがこれは枠の外でした。続く前半10分にも東海大高輪台は10番の選手がゴール前で相手DFのマークを外してパスを受け、そのままフィニッシュにつなげ、徐々にエンジンがかかってきます。乗ってきた東海大高輪台は、前半20分、9番の選手がスルーパスに反応して上手くDFの裏に飛び出してシュートを放ちますが、これはオフサイドの判定でした。

前半の東海大高輪台のプレッシャーはかなり効き、この素早い寄せに東京成徳はなかなか流れを自分に引き寄せられません。すると前半27分、東海大高輪台は、ショートコーナーからファーサイドにクロスを上げ、落としたボールをもう一度ヘッドで押し込みますが、東京成徳DFも堅い守備でゴールを割らせません。豊富な運動量で中盤を制しつつあった東海大高輪台ですが、東京成徳も最終ラインでは落ち着いて対処、両チームとも前半は無得点に終わり、勝負は後半に持ち越されます。

前半をはやや東海大高輪台のペースでしたが、これだけの猛暑の中であの運動量でしたので、後半はどう出てくるか、このあたりをフォーカスポイントに後半を見てみました。

後半5分、東京成徳11番が相手ペナルティエリア内へドリブルで持ち込んでシュートを放ちますが、東海大高輪台GKはこれをパンチング、東京成徳が少しずついいリズムになってきます。

続く後半8分には、右CKからのチャンスに、ファーサイドへ詰めていた東京成徳14番の選手(混戦で少し自信がありませんが・・・)が、東海大高輪台ゴールネットを揺らし、東京成徳が先制します。

Img_8260

徐々に疲労が見え始め、前半に比べてやや運動量が落ちてきた東海大高輪台に対し、流れをたぐり寄せつつあった東京成徳は、後半14分に左サイドから7番の選手がシュート。そしてこの3分後の後半17分東海大高輪台のかけたオフサイドトラップを東京成徳14番の選手が絶妙のタイミングで飛び出してGKの位置をよく見てループ、ボールは緩やかな弧を描いて東海大高輪台ゴールに吸い込まれ、2点目をゲットします。

前半苦しみながらも後半2点先行した東京成徳は、ここからさらに加速するように畳みかけていきます。後半27分には2点目を決めた東京成徳14番の選手が左サイドから短い小刻みなタッチのドリブルで相手DFを4人交かわした場面では、観衆からどよめきが起こっていました。

追いかける立場の東海大高輪台も、このままでは終わるわけにはいかず、後半28分、相手ボールを奪うとシンプルにつないで左サイドから展開、ここからのクロスを11番の選手がヘッドを決めて1点返します。ここから東海高輪台はどんどんクロスを放り込む迫力ある攻撃で同点を狙いますが、無情にもここで試合終了のホイッスルが鳴り響き、2対1で東京成徳が勝利しました。

両校バランスのとれた良いチームでしたが、個々の選手のカラーがよく出ていた東京成徳に勝利の女神は微笑ました。次戦の日大一高戦も楽しみにしています。

Img_8281

取材:ぬまちちぶ

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

東京成徳は前半辛抱して後半に勝負に出たみたいですね。「成徳」の古代文字的漢字表記ナイスです。

多摩大目黒vs都野津田

Kumazemi Report 2010-09-12
第89回全国選手権東京Aブロック1回戦
清瀬内山B(晴)
多摩大目黒   vs   都野津田
4
1 前半 2
2 後半 1
1 延前 0
0 延後 0
3

駒沢第2球技場の第1試合は、このところメキメキと力をつけてきた多摩大目黒と、選手権都大会常連となった都野津田が登場です。同じ6地区同士でお互いをよく知るであろう両校の対戦には、壮絶な結末が待っていました。

立ち上がりまず仕掛けたのは多摩大目黒でした。1分にコーナーキックから20番の選手がファーストシュートを撃てば、5分には8番の選手のセンタリングに長身センターバック3番の選手が飛び込みます。多摩大目黒はこの3番の選手が攻守においてキーマンとなります。また右サイド4番の選手が鋭い動きでペナルティエリアへ切れこむシーンも目立ちました。11分にはスルーパスからゴールを決めますが、オフサイドの判定で得点とはなりません。

受身で試合に入った都野津田でしたが、14分、ワンチャンスを逃さず先制点を奪います。右サイドで10番の選手が粘ってクロスボールを入れると、1人の選手がうまくDFを引きつけて作ったスペースに14番の選手が走りこみ、ゴール左上へとシュートを決めました。さらに18分、再び14番の選手が今度はペナルティエリア内で相手をかわしてのシュートで追加点をあげます。キャプテンの2ゴールで都野津田が先手を取りました。 Img_0950 しかし多摩大目黒も早い時間に1点を返します。25分、右サイドへ出た1本のロングパスに11番の選手が走りこむと、飛び出してきたGKの頭上を浮き球でかわし落ち着いてシュートを決めました。都野津田もすかさず反撃。28分に14番の選手がロングボールに合わせて走りこんだところを、素早く反応したGKと交錯してファールを獲得します。GKにはイエローカード、ゴール正面絶好の位置からのFKは3番の選手が蹴りますが、クロスバー上に外れました。

前半30分以降は多摩大目黒が持ち前の精度の高いパス回しで同点ゴールを模索します。次々と前線へボールを入れることで相手を押しこめ、中盤に生まれたスペースを上手に使って攻めていました。都野津田には苦しい時間帯となりましたが、最終ラインでボールを跳ね返し、1点リードのままハーフタイムを迎えます。

後半も前半終盤の勢いそのままに多摩大目黒が押します。前半と同様に右サイド4番の選手の効果的な仕掛けが見られました。ただ都野津田も懸命なディフェンスを見せ、簡単にはシュートを打たせません。 試合の転換点となったのは後半10分でした。コーナーキックからの競り合いの中で、多摩大目黒の選手がレッドカードにより退場となります。16分には都野津田が、右の8番の選手からのパスを14番の選手がふわりと浮かせたシュートで決め、スコアを3-1としました。攻守に渡って抜群の存在感を示していた14番の選手のハットトリックで、都野津田がゲームをグッと引き寄せます。

1人少なく2点を追う多摩大目黒は、ここでゲームプランをガラッと変えてきました。空中戦で圧倒的な強さを誇る3番の選手を前線に固定しパワープレーに徹します。都野津田は同じくセンターバック3番の選手が対応しますが、次々と放り込まれるロングボールへの対処に精一杯の時間帯が続きます。28分には多摩大目黒8番の選手のゴール正面でのFKが、ゴールポスト左上を直撃するシーンもありました。 Img_1028 後半32分、ロングボールに走りこんだ多摩大目黒3番の選手が都野津田DFと競り合う中で笛が吹かれます。会場がしばし静まり返る中、主審はペナルティスポットを指差しました。このPKを多摩大目黒7番の選手が決めてスコアは3-2に。これで勢いに乗った多摩大目黒はいよいよ熾烈に攻め立てます。

押す多摩大目黒に押し返す都野津田。時計は既にロスタイムに突入していましたが、試合はここでは終わりませんでした。多摩大目黒の選手がゴールへ向けて蹴った浮き球が、GKの手をすり抜けてゴールへと吸い込まれます。直後にタイムアップの笛が吹かれ、劇的な同点ゴールにより決着は延長戦に委ねられることとなりました。

延長前半2分、多摩大目黒15番の選手のクロスから5番の選手のシュートは枠の右へ。4分、都野津田9番の選手の距離のあるループシュートはクロスバー上へ。中盤を省略したゴール前での戦いが繰り広げられますが、やはり追いついた勢いなのでしょうか、多摩大目黒は1人少ないことを感じさせません。そして9分、右サイドからのクロスに多摩大目黒の選手がシュート、GKかDFの選手が一度はクリアしましたが、そのボールが都野津田の選手に当たりオウンゴールとなりました。多摩大目黒がこの試合初めての、そして決定的なリードを奪います。

延長後半、両チームとも残る力を振り絞ってプレーしました。追う都野津田は、ここまでも効果的だった3番の選手のロングスローでゴール前にボールを放り込み、なんとか同点に持ち込もうとします。しかしここは多摩大目黒ディフェンスが踏ん張りました。都野津田は8分にイエローカード2枚での退場者を出して万事休す。100分間に及んだ激闘は多摩大目黒に軍配が上がりました。 Img_1044 試合終了後、グラウンドで握手を交わし、肩を抱き合う両チームの選手の姿がとても印象的でした。このシーンが、どちらも全力を尽くした試合を物語っていたように感じています。 取材:コータロー

修徳vs日大二

Kumazemi Report 2010-09-12
第89回全国選手権東京Bブロック1回戦
駒沢第2球技場(晴)
修徳   vs   日大二
3
0 前半 1
3 後半 0
1

駒沢第2球技場に最後に登場したのは修徳と日大二のイレブン。徐々に色濃くなる空の下で、1回戦最後の試合のキックオフを迎えました。

立ち上がり、修徳がいきなり押し込みます。2分にパスを繋いでから11番の選手が、4分にはセットプレーから9番の選手がシュートします。9番の選手はまさに”修徳のセンターフォワード”といった空中戦に強いストライカーで、立て続けに得たコーナーキックでは脅威となっていました。セットプレーもさることながら、サイドに預けてクロスボールという形で攻め立てる修徳に、日大二はほぼ全員が引いてのディフェンスを見せます。

しばらくは修徳の時間帯が続くかと思われましたが、前半13分、会場をどよめかせるゴールが日大二に生まれます。左サイドでボールを持った18番の選手が、中へドリブルで切れ込みながら1人、また1人とかわしていきます。そして4、5人は抜き去ったところでシュート一閃、ゴールネットを揺らしました。あまりに素晴らしいゴールに日大二応援団は歓喜に包まれます。私も思わず見惚れてしまい写真を撮ることができませんでした(すみません…)。

このゴールで試合の流れが変わりました。主導権を握っていた修徳はペナルティエリア付近まではボールを運べるものの、シュートへ持ち込めなくなります。それに呼応するように日大二がリードを広げようと攻めて行きます。 お互いに次の得点を奪いに行くアグレッシブな展開が続きました。その中でゴールへ肉薄したのが38分の修徳。右コーナーキックをファーサイドで折り返してのシュート後、ゴール前は大混戦となりますが、ここは日大二DFがナイスクリアで難を逃れました。日大二の1点リードで試合を折り返します。 Img_1278 ハーフタイムを終えて、修徳が再び主導権を取り返します。後半8分、左サイドでのパス回しを起点として、ペナルティスポット付近でボールを受けた選手が後ろへ戻すと、待ち受けていた6番の選手がシュートを決めて同点に追いつきました。

直後の9分、今度は日大二3番の選手がフリーキックのこぼれ球をミドルシュート。これは修徳GKがファインセーブで防ぎました。 ここで修徳ベンチが動きました。15分に14番の選手を、22分には19番の選手を投入してきます。特に15分の交代は、ターゲット9番の選手に代えて素早く相手陣内をかき回すタイプの14番の選手が入ったことで、攻撃のタイプに変化が生まれたように感じました。 ここから修徳の迫力ある猛攻が始まりました。

押し込まれながらも最終ラインで懸命な守備を見せる日大二ですが、後半33分、ついに修徳が逆転に成功します。ペナルティエリア内からのシュートが弾かれたところを、11番の選手が再度のシュートでゴールへ突き刺しました。 日大二は残りわずかな時間、同点を目指して前に出ます。37分にはFKからのこぼれ球をスルーパスでつなげますが、これはオフサイドの判定。それでも最後まで諦めずにゴールへと向かいますが、後半ロスタイム、逆に修徳がゴール前での混戦から決めてリードを広げました。そしてここでタイムアップ。底力を見せた修徳が2回戦進出を決めました。 Img_1289 修徳の激しい攻撃を凌ぎつつ、そのゴールを脅かし続けた日大二、敗れはしましたが見事な試合でした。すっかり暗くなったグラウンドで戦い続けた選手の皆様、応援されていた保護者、関係者の皆様に拍手を贈らせて頂きたいと思います。

取材:コータロー

2010年9月17日 (金)

都東久留米総合vs安田学園

Kumazemi Report 2010-08-12
第89回全国選手権東京Bブロック1回戦
駒沢第2球技場(晴)
都東久留米総合   vs   安田学園
5
5 前半 0
0 後半 0
0

駒沢第2球技場の第3試合は、昨年の覇者、都東久留米総合に安田学園が挑む形となりました。暑さはピーク、黙って座っているだけでも厳しい中でのキックオフです。

試合始まってすぐの前半3分、東久留米が先手を取ります。ペナルティエリア左でパスを受けた7番の選手が、柔らかく放物線を描くシュートを放つと、GKが触りますがゴール右へと吸い込まれていきました。この7番の選手、リーチが非常に長くて足元の技術も高い攻撃のキーマンで、試合を通して存在感を示していました。 Img_1177 安田学園は中盤でキャプテン8番の選手を中心に、10番、18番の選手などがボールをもらい前線へとつなげていきます。しかし東久留米のディフェンスを前に、なかなかシュートの形まで持ち込めません。9分にはミドルシュートもありましたが、枠を捉えることはできませんでした。 東久留米は中盤でボールを回しつつ、ここぞという場面で鋭いボールを入れて相手を崩します。19分、見事なワンツーからのシュートが弾かれたところを、20番の選手が詰めてリードを広げると、33分には低い弾道のクロスにを9番の選手が合わせて3点目。さらに37分に11番の選手がライン裏へ抜けだしてから、39分には18番の選手がGKをかわしてそれぞれゴールを決め、前半終わって5-0というスコアになりました。

ラスト10分での3得点、安田学園には重くのしかかるものとなってしまいました。 後半に入っても東久留米ペースは続きます。3分、自陣深い位置でボールを奪うと、シンプルなパス5本でシュートまで持ち込むカウンターを見せます。あっという間に攻守が入れ替わる、スピード感溢れる印象的なプレーでした。安田学園は4分のコーナーキックの場面で良いボールが入ります。ニアサイドで競り合ったボールはそのままGKの目前を通過しますが、惜しくも誰も触れずに流れてしまいます。 ここからは東久留米がディフェンディングチャンピオンの試合運びを見せました。

スタンドから大勢の応援団が声をかける安田学園もボールを奪おうと必死にプレスをかけますが、東久留米は磐石のボールキープで寄せ付けません。逆に隙を見つけては追加点を狙っていきました。 Img_1230 安田学園に大きなチャンスが訪れたのは後半21分、右サイドから18番の選手だったでしょうか、クロスを入れてなんとかシュートで終わろうとします。が、これも東久留米DFに阻まれました。試合は最後まで主導権を握り続けた東久留米が勝利、王者の貫禄を見せつけました。連覇に向けてまずは好発進、ですね。 安田学園にとっては、なかなか持ち味を出させてもらえない苦しい試合でした。しかしその中でも、自分たちの積み重ねてきたサッカーをしようという姿勢は感じられました。聞くところによると都大会出場は7年ぶりだったとのことです。次は2年連続での出場を目指して練習を積み重ねて欲しいと思います。

取材:コータロー

実践学園vs東海大菅生

Kumazemi Report 2010-09-12
第89回全国選手権東京Aブロック1回戦
実践学園高尾グラウンド(晴)
実践学園   vs   東海大菅生
3
1 前半 1
2 後半 1
2

午前10時、高尾の実践学園グランドで、実践学園のキックオフで 試合開始。

開始10秒で実践学園がいきなりファウルし東海大菅生の選手がうずくまり、この試合はちょっと荒れるのかな?と心配に なりました。

前半9分には早くも東海大菅生の2番に代わって12番が入ります。 実践学園は11分に右サイド6番(間違っていたらごめんなさい) からゴール前に走り込んだ9番へドンピシャのセンタリング、これを9番が見事に決めて先制します。まったく見事なセンタリングと ヘディングシュートでした。

若干実践学園に追い風が吹いた後に両チームとも一進一退で迎えた34分、東海大菅生が右サイドへ配球し、実践学園ディフェンスが ペナルティーエリアの外でキープしたところへ東海大菅生の選手が ラッシュしてボールを奪うとそのままペナルティーエリアの右外を縦へ駆け上がり、ゴールライン間際でゴール前にいる7番へグラウンダーのセンタリング。この時実践学園キーパーと東海大菅生FWが交錯しますが、体ごと滑り込んだ11番が見事にゴールへ流し込みました。

試合は1対1となりますが、体を張ってゴールを守ろうとした実践学園ゴールキーパーが頭部を負傷し約10分試合中断。その後、キーパーは頭にテープをぐるぐるに巻き復帰しました。このナイスファイトを観衆は大きな拍手で迎えました。

Img_5245

ロスタイムとなった46分には、東海大菅生がFKからきれいに9番→5番→7番とワンタッチでつなぎ、7番が右足のアウトサイドでゴールを狙うものの左へ外してしまいます。 前半50分、東海大菅生のペナルティーエリア右外で得たFKを実践学園2番が強烈なシュートで狙いますが、これはわずかにゴールの左上へ外れます。 前半はこのまま1対1で折り返します。

後半1分には東海大菅生のコーナーキックで実践学園の選手が負傷し10名での対応がしばらく続きました。

後半6分、実践学園が左サイドで得たFKをファーサイドのペナルティーエリア手前の2番の選手の頭に合わせ、これをきれいにヘッドで中央の11番へ折り返し、11番が胸トラップして反転して落ち着いてゴールへ流し込み、実践学園が2対1とリードします。

後半16分、東海大菅生のDFがペナルティーエリア内で奪ったボールを実践学園の選手が奪い返したところへ、奪われた東海大菅生の選手が後ろからチャージしてしまい、実践学園がPKを得て、これを10番キャプテンが落ち着いて決めて3対1。

両チーム共に少しDFラインとFWの距離ができ始め、少し長めの縦パスに続き、DF裏をえぐる様な縦パスが多くなり始めた25分、実践学園11番が左サイドをゴールライン際までえぐり、ゴールに迫ってシュートしますが、珍しい事にほとんど角度の無いキーパーとゴールの間を逆サイドに抜けていきます。

既にロスタイムとなった43分、東海大菅生20番が左からのスルーパスに反応し正面でシュートを打ちますが、これは惜しくもゴール右へ外れます。これで万事休すかと思った45分、東海大菅生7番がペナルティーエリア外の左からミドルをゴール右に突き刺し、3対2とします。 しかし、ここでタイムアップ。

両チームとも、猛暑の中、良く走り、何度もゴール前へ迫り、闘志あふれるプレーを続けましたが、結果は実践学園が3対2で東海大菅生を退けました。

Img_5241_2

結果論ですが、両チームとも決定的なチャンスがとても多かっただけに、もっと点の取り合いになっていてもおかしくない試合だったなと思いました。

取材:じいじ

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じいじさん、1回戦屈指の好カードの取材、ありがとうございました。

駿台学園vs都葛飾野

Kumazemi Report 2010-09-12
第89回全国選手権東京Aブロック1回戦
駒沢第2球技場(晴)
駿台学園   vs   都葛飾野
8
2 前半 2
6 後半 1
3

駒沢第2球技場の第2試合は駿台学園と都葛飾野の対戦です。観客席は風があり多少暑さを和らげてくれますが、ピッチ上の気温は相当高くなっていると思われました。

試合は序盤から動きのある激しい展開となりました。どちらもサイドを起点にしてチャンスを作ろうという意図を持ち、ピッチを幅広く使った攻撃を見せます。試合が動いたのは13分、都葛飾野11番の選手が中盤でボールを受けると、ドリブルで持ち上がりペナルティエリアへ進入。ゴールライン際角度の無い位置から巧みなシュートでゴールを決めます。すると駿台学園もすかさず反撃。スルーパスに反応して見事にDFライン裏へと抜けた2番の選手が同点ゴールを決めました。 Img_1086_2 両チームとも攻撃の手を緩めること無く試合は進みます。都葛飾野は7番、9番、10番、11番の各選手を中心にボールを回しながら得点の機会を伺います。小柄な彼らが体格の良い駿台学園DFの間をかいくぐってゴールへ向かうシーンは非常に迫力あるものでした。

駿台学園ではゴールを決めた2番の選手に加え、強靭なフィジカルを存分に活かしたダイナミックなプレーをする9番の選手が攻撃陣を引っ張ります。スタイルの違う両校の攻め合いにあっという間に時間が経過していきました。

前半34分、都葛飾野が再びリードを奪います。ペナルティエリア内左で7番の選手がボールをキープ。DFにカットされますが、このボールを10番の選手が奪いクロスを入れると、中央9番の選手がゴールへと流し込みます。しかし駿台学園はまたも直後の36分に試合を振り出しに戻しました。左コーナーキックをファーサイドで折り返すと、5番の選手がまず飛び込みます。ボールがこぼれたところを9番の選手がしっかりと詰めて同点としました。息をもつかせぬ展開の前半は2-2で終わります。

後半も目まぐるしい展開で幕を開けます。8分、駿台学園のクロスボールが都葛飾野DFに当たりオウンゴールに。直後の9分には都葛飾野9番の選手が、右からのクロスボールをきれいなボレーシュートでゴールネットに突き刺してスコアは3-3となりました。 駿台学園の攻撃力が大爆発するのはここからでした。12分に10番の選手のゴールでリードすると、19分、23分、24分と立て続けに決めて気づけば4点のリードを奪います。出すパスがことごとく繋がりフィニッシュまで持ち込んだこの時間帯、都葛飾野にとっては悔やんでも悔やみきれない十数分間となってしまいました。 Img_1153_2 大きく差をつけられた都葛飾野ですが、まずは1点返そうと得意のパス回しでゴールを狙います。しかし余裕を持った守備を見せる駿台学園をなかなか崩すことはできません。ならばとミドルシュートで局面打開を図りますが、こちらも奏功しませんでした。

逆に駿台学園は35分にパス1本から9番の選手が8点目を決めて試合をクローズ。このままタイムアップとなりました。 試合の流れを上手く掴んで大量得点で勝利の駿台学園、各選手の身体能力の高さもさることながら、攻撃のバリエーションの多さも目を引きました。次の対戦相手は国士舘、激しい一戦となりそうです。 都葛飾野は速いパス回しで崩していく攻撃のスタイルがとても印象的でした。この試合で引退の3年生もいると思いますが、このスタイルは来年も引き継いで、同じ舞台で披露して欲しいと思います。

取材:コータロー