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2010年9月17日 (金)

保善vs都片倉

Kumazemi Report 2010-09-12
第89回全国選手権東京Bブロック1回戦
駒沢補助競技場(晴)
保善   vs   都片倉
2
2 前半 0
0 後半 0
0

駒沢補助球技場第2試合は、強豪保善高校と都大会初出場の都片倉の対戦です。初めての都大会出場ということもあり、少し控えめながら保護者の皆様の期待感あふれる応援もあって、私もフレッシュな感覚で観戦しました。

序盤は保善がボールを保持する時間が多かった感じですが、都片倉も右サイドからのクロスにヘディングでシュートシーンをつくります。保善は10番、6番の選手が左サイドからチャンスを作ろうとする場面が多かったように思えました。

前半15分、保善は左CKからヘッドでゴールネットを揺らしますが、このプレーはファウルとなり先制には至りません。続く20分にも、保善は右サイドから素早く展開、前で待ち構える長身9番の選手にクロスを合わせますが、都片倉はDF陣が必死に耐えます。

給水タイムの後、25分にも右CKからのボールに、高さで勝る保善9番の選手が頭ひとつ抜け出ててヘッドを試みますが、これは惜しくも枠の外でした。この時間帯、保善はひたすら長身の9番の選手にクロスを合わせる攻撃で攻め立てますが、都片倉の必死の守備になかなかゴールを割れません。

しかし、前半35分でした。保善は右サイドからのCKを、マークが手薄になっていたファーサイド3番の選手がドンピシャのヘディングシュートを叩き込み、先制点を奪取します。さらに続く39分、右CKを保善9番の選手がヘッドで競り、このこぼれ球を再び9番の選手が右足で蹴り込み、保善が2点目を奪います。

前半終了間際にもCKからのヘディングに飛び出したGKを越えてゴールに吸い込まれていくところを、もうこれ以上の失点を許さんとばかりに都片倉DFが必死にクリア、前半はこのまま2対0で折り返します。

前半の保善は、高さのある9番の選手を活かし、セットプレーから2発決めましたが、後半に入ってもその勢いは衰えず、ゲームをリードしていきます。

しかし、都片倉も吹っ切れたか、後半10分、右サイドからのクロスに3番の選手がヘディングシュート、これは惜しくも決まりませんでしたが、アグレッシヴな展開を見せ始めます。ここから徐々に都片倉に流れが傾き、パスが繋がるようになります。

Img_8185

後半18分には、保善のDFラインがやや引いているのをみた都片倉11番の選手が、綺麗なミドルシュートを放つなど、いい流れがフィニッシュに繋がるようになってきます。前半に比べてやや動きが落ち、中盤にスペースが出来始めた保善は、すかさずベンチが動き、7番の選手に代えて14番の選手を送り込みました。

後半23分、やや受けに回っていた保善は左サイドでボールを奪うとシンプルに6番→11番と繋いでシュートに持ち込みますが、ゴールには至りません。後半は一進一退の攻防を繰り広げますが、どちらかというと都片倉の方が観衆を沸かせるプレーがありました。

しかし、都片倉の反撃もゴールには至らず、ゲームはこのまま2対0のまま終了、保善が2回戦へ進出しました。強豪が強豪たる所以は単に成績だけでなく、ここまで積み重ねてきた一つひとつの「経験」を本番で生かすからですね。あらためて感じました。猛暑でしたが、都片倉の粘りもあり、素晴らしいゲームでした。

Img_8216

取材:ぬまちちぶ

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

都片倉のユニフォーム、かっこいいです。

2010年9月16日 (木)

都三鷹vs早大高等学院

Kumazemi Report 2010-09-12
第89回全国選手権東京Bブロック1回戦
駒沢補助競技場(晴)
都三鷹   vs   早大学院
1
1 前半 0
0 後半 0
0

猛暑の中、駒沢補助球技場で行われた第一試合の都三鷹高校と早大学院の対決をリポートします。

ゆっくりとした立ち上がりかと思いきや、初めにに仕掛けたのは早大学院でした。中央でパスをつないでいる間に出来た左サイドのスペースへ展開すると、そのままシンプルに三鷹ゴール前にクロスを入れてきます。静かな立ち上がりとなった都三鷹でしたが、徐々にエンジンが掛かってきたのはこの10分過ぎからでした。

前半13分、早大学院の最終ラインからゴールキーパーへややルーズなバックパスを都三鷹は見逃さず、ここに詰めてシュートを打ち込みますが、これは早大学院GKが落ち着いて対処します。このあたりから三鷹のパスが繋がり始め、中盤を支配する時間が増えてきました。三鷹は中盤で14番の選手がタメをつくってから左右のスペースへ展開し、早大学院を揺さぶります。

前半18分、都三鷹の敵陣右サイドへ展開されたパスを体を張って止めにいったプレーで早大学院にイエローカード、猛暑の中、押され気味の早大高等学院が必死にプレーした結果でした。

給水タイムを経てからの前半26分、都三鷹の右コーナーキックに、ファーサイドでドンピシャのヘディングシュート、決まったか!と思いましたが、ここは早大学院GKが防ぎます。

前半30分を経過したあたりから早大学院の中盤にややスペースができ始め、都三鷹優勢の時間が続きます。

前半31分、右サイド三鷹7番の選手から14番の選手にパスが通ると、そのままペナルティアーク付近からシュートを放ちますが、早大学院GK正面でした。前半39分には、早大学院が右サイドからロングパスを入れ、都三鷹ゴールに迫る場面もありました。

このまま前半が終了と思った前半40分、都三鷹17番の選手のミドルシュートが決まり、都三鷹が先制します。これは一瞬の出来事でした。都三鷹17番に対して早大学院DFはきっちりと寄せることが出来ず、フリーで打たせてしまいました。

Img_8120

後半も開始早々の右コーナーキックからのヘディングシュートなど、立ち上がりから都三鷹のは撃は手を緩めません。しかし、都三鷹は早大陣内で長くプレーするものの得点には至らず、落ちそうになる仲間を「ここで運動量を落としちゃダメだ」というゲキの声も上がっていました。

徐々に疲労の色が濃くなる後半の後半に差し掛かると、今まで防戦に徹せざるを得なかった早大学院がボールを保持する時間が増えてきます。

後半35分には両チームが選手交代を行い、都三鷹、早大学院ともに19番の選手がピッチに入ります。後半37分、ペナルティエリア内で三鷹14番の選手のシュートがGKに弾かれ、こぼれ球を8番の選手がシュートを撃ちましたが、これは惜しくもクロスバーに阻まれます。

続く39分には、途中交代で入った三鷹19番の選手が長い距離をドリブルし、一人でゴール前に持ち込みそのままシュートしますが、これも僅かにゴール右へ外れてしまい、追加点を上げることができません。

早大学院も最後まで諦めずにカウンターを狙いながら都三鷹を攻め立てますが、試合は無情にもここで終了のホイッスル、1対0で三鷹の勝利となりました。

攻撃する時間は都三鷹の方が多かったですが、やはり選手権都大会の初戦という舞台では、全国ベスト8の実績を持つ都三鷹とて、なかなか思い通りにはいかないものですね。

暑の中で走り続けた両チーム、本当に素晴らしい試合をありがとうございました。

取材:ぬまちちぶ

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都三鷹辛勝スタート、早大学院はさすが5地区代表です。

2010年9月15日 (水)

都東大和vs都江北

Kumazemi Report 2010-09-12
第89回全国選手権東京Bブロック1回戦
私立武蔵高校グラウンド(晴)
都東大和   vs   都江北
2
0 前半 1
2 後半 0
1

私立武蔵高校会場第2試合です。こちらも都立対決となりました。もはや都大会常連となっている都江北と激戦8地区で強豪揃いのブロックをオール完封で突破した都東大和の対戦です。

とにかく暑く、第1試合の選手たちを見ていてこの試合もきついだろうなと想像していましたが、案の定、前半途中でみんな汗びっしょりになっていて、後半は足をつる選手が続出するゲームとなりました。

比較的大柄な選手が多く、高さを活かしながらシンプルに攻める都江北に対し、都東大和は左右の選手が張り出し、外から中、外から中と攻撃します。特に都東大和左サイド7番の選手のこれでもかと繰り出すシザースフェイントは、録画してうちの小5の息子に見せたくなりました。

Img_0825

ゲームは一進一退で進みますが、都江北は上述の都東大和7番の選手の中央への切り込みを多少人数をかけてでも阻止、奪ったボールは手数をかけずに前線へ預ける展開ですが、前半14分これが見事にはまり、都江北が先制します。中央ポスト役の選手がバックヘッドで流したボールを14番の選手が拾って右に持ち出し、一振りで強烈に突き刺しました。

先制された都東大和ですが、特に慌てることもなく、ていねいにパスをつないで外に出し、そこからサイド攻撃をしかけます。都江北はこの攻撃に時に複数で対応、前半はこのまま都江北1点リードで折り返します。

Img_0822

リードする都江北の後半への入り方は悪くなかったと思うのですが、後半開始直後の2分に都東大和に同点ゴールを奪われてしまいます。これでゲームは振り出しに戻ったのですが、追いついた都東大和の動きがよくなり、パスワークも冴え、執拗にサイドから仕掛けます。

このあたりから少し都江北DFの顔つきが険しくなり、都東大和もアウトオブプレー時にふくらはぎを伸ばしたりする選手がちらほら出てきて、両軍我慢比べの様相を呈してきます。

そして後半16分、パスの精度の高い東大和がドリブルからエース10番の選手が決め、ついに勝ち越します。都東大和はこのゴールの直前に左サイドを連続ワンツーで突破し、低い弾道のクロスをニアに合わせるシーンがありましたが、サイドを切り崩す練習は相当していると見ました。

暑さと1点を争う緊張感は否が応でもミスが許されない展開を生み、選手の体力を奪っていきます。後半24分には都江北が都東大和最終ラインでのパス回しをカット、9番の選手が強烈なミドルを見舞うシーン(惜しくも外れますが)がありました。

足にきている選手が多かった都東大和はベンチが動いて27分と30分に選手交代、追いかける都江北も13番の選手を投入、ラスト10分の攻防に試合の行方が預けられます。しかし、この後も足をつる選手が続出、猛暑の中のゲームは選手本来のパフォーマンスを発揮させません。でも、都東大和は疲れきった感じを醸し出しながらも1点差を守りきり、二回戦に駒を進めました。

勝った都東大和は個性的なチームですね。しかもパスワークが上手いです。都江北はサイド攻撃への対応、特に左7番の選手が巧みなフェイントと、スピードでタテへ行くとみせかけて中へ切り込んでくるプレーに前半からけっこう手を焼いている感じでしたので、これが疲労となって後半に影響したかもしれません。

しかし、実力的には互角で、それぞれが異なる攻撃スタイルを持つ両校の戦いは観る人の目を引きました。

都東大和は、足をよくマッサージして80分足つらないでプレーし続けられれば、今大会旋風を巻き起こす予感大です。

kumazemi's favorite players 2010:都東大和の7番

2010年9月14日 (火)

本郷vs堀越

Kumazemi Report 2010-09-12
第89回全国選手権東京Bブロック1回戦
私立武蔵高校グラウンド(晴)
本郷   vs   堀越
4
2 前半 1
2 後半 1
2

東京の名門校同士が早くも1回戦で激突しました。堀越は総体で修徳をPKで破りベスト11、本郷は都大会一次トーナメント決勝に進出しました(都駒場に延長で敗退)。

キックオフ前の練習で、本郷は中央でダイレクトのパス交換から左右のサイドに大きく展開、そこからのクロスに飛び込んで合わせる戦術の確認をだいぶしていました。そして、これがゲームに大きく影響します。

堀越はスピードのある6番の選手の突破など織り交ぜますが、序盤はやや本郷優勢でゲームが進みます。両校ともロングスローを多用するのも目を引きました。

そんな中前半9分、左サイドコーナー寄り深い位置からの折り返し(遠くてよく見えなかったのですが、右サイドに位置する11番の選手のように映りました)に、ヘッドで合わせ、その撥ね返りを押し込んで本郷が先制します。あっという間でした。

Img_0793

しかし、堀越もその3分後の前半12分、右コーナーキックのこぼれ球に9番の選手が反応、見事ミドルシュートを決め、これまたあっという間に同点に追いつきます。

ここからは本郷はゲーム前練習のとおりに中央パス交換からサイド、そこからのクロスにだーっとなだれ込む戦法、堀越は上述6番の選手のスピードと9番の選手の高い技術を軸に攻撃を仕掛けます。そして、本郷はこの戦法を終始仕掛け続けることになります。

ちなみに本郷右サイド11番の選手の身体能力はすごいものがありました。次戦も要チェックです。

このまま前半終わるかと思っていた40分、本郷は右タッチライン際で得たFKのチャンスにまたもやゴール前にだーっとなだれ込んでヘッドで押し込み、勝ち越します。堀越にはこの魔の時間帯の失点は痛かったと思います。

後半に入っても本郷の空中戦殺法は冴え、空中戦対応と暑さと本郷11番の選手への対応もあってか堀越DF陣が徐々に不安定になっていきます。

そして後半11分でした。奪ったボールをただ蹴るのではなく、効果的に繋げようと必死に模索していた堀越DFに、本郷9番の選手が執拗に絡んでボールを奪取、これを逆に本郷は慌てずに繋いでGKと1対1の局面を作り出してループ気味に決め、3対1とします。

Img_0802_2

その3分後の後半14分には、再び本郷前線の選手がこれまた執拗に堀越DFに絡んでボールを奪取、今度はボールを受けた9番の選手が見事にコントロールされた浮き球でネットを揺らし4点目、試合前には予想だにしなかった展開になっていきます。

ここから両軍ベンチが動き出して矢継ぎ早に選手交代、これがひと段落した後半25分に堀越が1点返して2点差、残り15分ありましたし堀越の底力を考えると、にわかゲームはわからなくなります。

しかし、本郷は7番の選手に代えて3番の選手を投入するなどして簡単に流れを渡さず、最後は激しくなりましたが、このまま本郷が堀越の追撃を振り切り、2回戦にコマを進めました。

それにしてもこの本郷のスタイルは、見ていてよほど徹底的に練習してきたんだろうな思いました。でなければこれだけ高い再現性は維持されないでしょう。

対する堀越ですが、前半終了間際の失点が痛かったです。これで後半のゲームプランを変更せざるを得なくなったのかもしれません。

今年の本郷はひと味違いますね。

2010年9月12日 (日)

都大泉vs都狛江

Kumazemi Report 2010-09-12
第89回全国選手権東京Aブロック1回戦
早大東伏見グラウンド(晴)
都大泉   vs   都狛江
1
0 前半 0
1 後半 0
0

いよいよ都大会が始まりました。9月も10日過ぎたというのにうだるような暑さの中、13試合行われました。まずは東伏見で行われた大泉対狛江の都立対決です。

立ち上がりは一進一退でしたが、都大泉は14番の選手を中心に都狛江のディフェンスの裏を狙い、都狛江はFW7番の選手にボールを入れてそこに周囲の選手が絡んでいく攻撃です。この都狛江7番の選手を都大泉DFはかなり意識していました。

Img_0771

しかし、流れ的には都大泉がやや優勢に展開、都狛江は辛抱してカウンターを仕掛けます。都狛江はこの暑さの中でも守備の集中は切れず、前半19分の都大泉19番の選手からの裏を突く見事な右サイド縦パスにも必死に反応して守ります。

押し込まれる都狛江も、前半21分には6番の選手がバーをかすめるすごいミドルを放ち、引きっぱなしにならず抗戦します。

前半30分には、都狛江が右サイドから5番の選手が見事なクロス、これに10番の選手がフリー気味でヘディングシュートを撃ちますが、惜しくもGK正面でした。

Img_0766_2

それにしても、都大泉18番の選手の都狛江7番の選手に対するマークは執拗で、相当警戒しているように見えました。

前半はこのまま終了、勝負は後半に持ち越されます。

後半に入り、序盤の主導権は都狛江が握ります。後半4分には40mはあるFKを意表を突いて右サイドに出し、そこからの折り返しのクロスにヘッドで飛び込むシーンもありました。

ここで後半上がり目のポジションに位置していた18番の選手が12分に負傷退場、代わりに12番の選手が入ります。すると、その5分後には都狛江が9番の選手に代えて15番の選手を投入、暑さに体力を奪われていく中、両軍ベンチも動き出します。

この20分過ぎまでは都狛江がペースを握り、心なしか都大泉の運動量が落ちたように見えました。そんな中、後半26分、都大泉は中央ポストプレーから右に展開、チャンスを作ります。

疲労の色が濃くなる中、両軍必死に足を動かしていましたが、ラスト10分を切った後半31分、都狛江が中盤で左から右にサイドを変えようとした横パスを都大泉14番の選手がカット、そのまま中央やや左をドリブルで駆け上がり、都狛江DFが慌てて戻って寄せる前に左足を振り抜いてゴール右に突き刺し、都大泉がついに均衡を破ります。

Img_0783

主導権を握っていただけに、このビルドアップしようとしていたところの逆襲は痛かったですが、虎視眈々と相手のパスの強弱を予測、しかもきっちり決めてくる都大泉14番の選手を褒めるべきでしょう。

都狛江はこれでも下を向くことはなく、どんどん攻撃を仕掛け、都大泉は逃げ切りを図るのに精一杯なるまで押し込んでいきましたが、無情にもゲームはこのままタイムアップ、粘る都狛江をミスを逃さず突いて先制した都大泉が1点を守りきり、勝利しました。

両校とも総体で部活に区切りをつけた3年生がいたのではと想像しますが、ゲームは激しくもファウルの少ないクリーンな試合展開で、見てて気持ちよかったです。

勝った都大泉の次の相手は駒大高ですが、どんな強豪でも初戦は硬くなるものです。すばらしいゲームを期待します。

kumazemi's favorite players 2010:都大泉の14番

2010年8月22日 (日)

都狛江vs成城学園

Kumazemi Report 2010-08-18
第89回全国選手権東京大会6地区予選
駒沢第2球技場(晴)
都狛江   vs   成城学園
3
1 前半 1
1 後半 1
1 延前 0
0 延後 0
2

続々都大会出場校が決まっていく中、少々遅くなってしまいましたが、8月18日の駒沢第2球技場17時キックオフの都狛江と成城学園の一戦をリポートします。遠くの空で雷が光り、音が轟く中で試合開始のホイッスルが吹かれました。

序盤は探り合いの時間になるかと思われた出だしでしたが、あっという間に試合が動きます。前半7分、左コーナーキックから狛江3番の選手がドンピシャのヘディングで先制。11分には今度は成城学園6番の選手が粘ってボールをサイドへ出すと、そこからのクロスに10番の選手が合わせてすぐさま同点に追いつきました

ここから両者とも次の1点を取りに行く姿勢が鮮明に表れます。やや押し気味に試合を進めたのは成城学園。14分に左コーナーキックから11番の選手がヘディング、また前半ロスタイムにも同じく11番の選手が右サイドに流れながらのシュートを見せました。前半は1対1のままハーフタイムに入ります。

薄暗くなり照明が点いた後半立ち上がり、狛江が再びリードを奪います。後半4分、9番の選手のシュートが弾かれたところを7番の選手が押しこみました。対する成城学園は8分に9番の選手がシュートしますが、これはGK正面へ飛びます。この時間帯から、両チームとも中盤で手数をかけずシンプルにゴール前へボールを運ぶようになり、攻守が次々と入れ替わる素早い展開となりました。また、どちらも積極的な交代でフレッシュな選手をピッチに送り込みます。

Img_0622

終盤に入り、1点ビハインドの成城学園の猛攻が始まります。まずは32分、ロングボールがゴール右上ポストに当たり、こぼれ球を詰めますがこれは惜しくも枠の外へ。35分には9番の選手がクロスボールに倒れ込みながら合わせますが、これも左ポストに嫌われました。そしてロスタイム、10番の選手がボールを持つと、ペナルティエリア右に流れてシュート。これがゴールに吸い込まれ、成城学園が土壇場で同点に追いつきました。奇しくも直後にタイムアップとなり、決着は延長戦へと持ち越されます。

延長前半は狛江が押し気味に進めました。2分、5分とシュートを撃つと、8分、ペナルティエリアに送ったロングボールがそのままゴールに入り三度リードを奪います。そして延長後半、成城学園は1分、4分とゴール前で見せ場を作りますが、狛江ディフェンスがよく防ぎました。ロスタイムにもドリブル突破からシュートを試みますが、体を張った守備をかいくぐることはできません。ここで試合は終了、狛江の都大会出場が決まりました。

サッカーは最後の最後までどうなるかわからないとはよく言われることですが、まさにそれを実感した試合でした。2度追いついた成城学園と3度突き放した狛江、どちらも力を出しきりました。両チームに心から拍手を贈らせていただきます。

Img_0563

2010年8月19日 (木)

都野津田vs都立大付属桜修館

Kumazemi Report 2010-08-18
第89回全国選手権東京大会6地区予選
駒沢第2球技場(雨のち晴)
都野津田   vs   都立大付桜修館
4
3 前半 0
1 後半 2
2

駒沢第2球技場から15時キックオフの都野津田VS都立大付属桜修館の6地区予選決勝戦のリポートをお届けします。直前に降った雨は止みましたが、荒天を予感させる強い風が時折吹く中のキックオフとなりました。

立ち上がりはお互いに持ち味を出してゴールへ向かう展開となりました。野津田は中盤10番、14番の選手を中心に、都立大付はスピードのある9番の選手、キープ力のある10番の選手へボールを集め、しっかりとパスを繋いで攻撃を組み立てていきます。そんな中先手を取ったのは野津田でした。前半9分、良いディフェンスを見せていた3番の選手が持ち上がり縦に浮いたボールを出すと、11番の選手がペナルティエリア中央で頭に合わせて先制点を決めました。

ここからリードした野津田ペースの時間が続きます。両サイドを広く使ったパス回しでボールをキープし、また守備面でも素早い寄せで相手チャンスの芽を摘み取るなど、文字通り試合を支配しました。受身にならざるを得ない都立大付は、前線の選手がディフェンスライン裏を狙いますがシュートまで持ち込むことができません。

前半21分、野津田に追加点が生まれます。9番の選手が右サイドを迫力あるドリブルで突破、そのままペナルティエリアに切れこんで逆サイドへパスを出します。そこからのシュートは一度はクリアされますが、14番の選手だったでしょうか、ゴールへ押し込みました。さらに25分、またも右サイド9番の選手のクロスを、今度は10番の選手が流しこんで3点目。勢いに乗る野津田が一気にリードを広げ、そのまま前半は終了します。

Img_0284

後半に入ると、都立大付がより前のエリアでプレーできるようになります。後半5分には10番の選手が左サイドから、続けて8番の選手が右からクロスを上げるなど、ゴール前での惜しい場面が見られるようになりました。しかしここで再び野津田9番の選手が登場します。右サイドからクロスをあげると、10番の選手がこの日2点目となるゴールを決めてスコアを4−0としました。

これで勝負あった、と思ったのですが、都立大付はここから地力を見せ始めます。後半14分、ロングパスに抜けだした9番の選手の鮮やかなループシュートで1点を返すと、17分には左からのクロスに18番の選手が見事なボレーシュート。これは野津田GKが抑えますが、ハーフライン付近でボールを奪えるようになった都立大付に勢いが出てきました。

Img_0433

ただ、この日の野津田は一枚上手でした。攻守両面で大活躍の10番、14番の選手を中心に、時間が経過しても寄せの早さは衰えません。都立大付10番の選手がドリブル突破を試みる場面が多くありましたが、すぐに3人、4人と寄せてきて自由にプレーさせませんでした。それでも都立大付は32分、8番の選手から9番の選手へパスが通りシュート。続く34分には、またもライン裏に抜けた9番の選手が、ディフェンスに囲まれながらもゴールを決めて差を2点に縮めました。しかしこのままタイムアップ。野津田が都大会出場権を勝ち取りました。

実は野津田と都立大付の地区決勝での顔合わせは3年連続、いずれも野津田の勝利に終わっています。観客席に都立大付の昨年の選手と思われる方々がいらっしゃっていましたが、とても悔しい思いだったろうと忖度します。これから主役になる選手の皆様には、この悔しさをバネにして都大会出場へ向けて切磋琢磨して欲しいと思います。

2010年8月18日 (水)

都石神井vs都武蔵丘

Kumazemi Report 2010-08-17
第89回全国選手権東京大会5地区予選
都石神井高校グラウンド(晴)
都石神井   vs   都武蔵丘
3
1 前半 2
2 後半 1
3
5 PK 4

猛暑の盛り、例年通り選手権地区予選がスタートしています。都立石神井高校グラウンドで行われた都石神井と都武蔵丘の試合のリポートです。

試合開始直後、あっという間に武蔵丘が先制点を決めました。あまりの早さに不意をつかれて確認できなかったのですが、おそらくゴールを決めたのは18番の選手だったと思います。いきなりのビハインドに落ち着きを取り戻すのに時間がかかったのでしょうか、石神井はパスがなかなか繋がらない時間が続きました。しかし左サイドで9番、10番の選手の存在感が出始めると、ボールが回るようになります。

武蔵丘は10番の選手が中盤で攻守両面に活躍します。ボールを持つと相手選手に囲まれるのですが、そこをかいくぐる場面も何度かありました。19分に武蔵丘は右サイド7番の選手のセンタリングからゴールに肉薄すると、22分に今度は左サイドを20番の選手が突破し、そのクロスを11番の選手が冷静にゴールへ流し込みます。

Img_0132

ここから両チームともコンタクトプレーが目立ち始めました。中盤での激しいボールの奪い合いからゴールを狙いますが、どちらもシュートまで持ち込めません。しかし前半ロスタイムに石神井が1点を返します。右コーナーキックからのシュートがポストに跳ね返ったのを、3番の選手が押し込みました。このゴール直後にハーフタイムとなりましたが、この時間帯での得点は大きな意味があったのではないでしょうか。

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後半もいきなり試合が動きました。後半5分、石神井のシュートの場面でハンドがありPKが与えられると、これを8番の選手だったでしょうか、ゴール右に決めて試合を振り出しに戻します。さらに21分、石神井がこの試合初めてのリードを奪います。7番の選手だったと思いますが、約30mのロングシュートを見事にゴール右隅に突き刺しました。しかし武蔵丘も29分、縦に入った浮き球を6番の選手が絶妙なシュートでゴールへ送ります。これでスコアは3−3。ここから一進一退のめまぐるしい攻防が始まります。

後半32分、石神井20番の選手が狙うループシュートはGKがキャッチ。ロスタイムに入った39分には、武蔵丘20番が左サイドを長い距離ドリブルしてクロス、11番の選手が飛び込むもわずかに届かず。終了間際には石神井10番のクロスバー直撃のミドルシュート。さらに20番の選手がGKと1対1の局面を迎えますが、武蔵丘GKがナイスセーブ。次々と生まれるチャンスに観客もヒートアップ、試合を決めるゴールへの期待は高まりました。しかしここでホイッスル。勝負はPK戦へと持ち越され、足一本でシュートを止めたGKの活躍で石神井が勝利し、次戦へ駒を進めることになりました。

他に感想が思い浮かばないくらい、素晴らしいという表現がぴったりな試合でした。日陰の全く無いグラウンドでプレーした選手、両チーム関係者の皆様には頭の下がる思いでいっぱいです。

2010年6月21日 (月)

都駒場vsかえつ有明

Kumazemi Report 2010-06-20
平成22年度高校総体都大会2次2回戦
駒沢補助競技場(曇)
都駒場   vs   かえつ有明
2
1 前半 1
1 後半 0
1

梅雨の季節特有の湿気が多い気候でしたが、駒沢補助グランドで行われた準々決勝第一試合の駒場vsかえつ有明戦をぬまちちぶがリポートします。

試合開始のホイッスルからボールを動かしながら仕掛けたのはかえつ有明でした。左コーナーキックからのチャンスを得ますが、都駒場GKも落ち着いてこれを処理します。かえつは運動量多く、早いパス回しは試合開始からペースを作り始めますが、前半7分の都駒場のコーナーキックで試合が動きます。やり直しとなった2回目のコーナーキックからのクロスに、ファーサイドに走りこんだ都駒場4番が見事に相手DFの裏を取り、ヘディングでかえつゴールに先制点を叩き込みます。

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立ち上がりのリズムが良かっただけにかえつ有明としては、このセットプレーからの失点は悔やまれるシーンでした。ここで気落ちせずにボールを動かしながら攻撃を組み立てるかえつ有明は、前半10分、右サイドから球足の速いグラウンダーのパスを中央に入れると、ダイレクトでシュートへ繋げますが、都駒場GKも必死のパンチングでこのピンチを乗り切ります。流れるようなリズムで時間を掛けずに相手ゴールを脅かす、こういった攻撃はかえつ有明の持ち味ですね。

そして、かえつ有明はここで得たコーナーキックから同点に追いつき、あっという間にゲームを振り出しに戻します。続く前半14分、かえつ有明は右サイドから短いパスで相手のDFを揺さぶり、ペナルティエリア外からシュートを打ちますが、都駒場も懸命の守備でこの時間を耐えます。都駒場の中盤陣もこの時間あたりから立て直しを図り、前半はお互い1得点ずつ奪う形で後半へ折り返します。

均衡したゲームに、両校ともプレーが熱くなりますが、後半立ち上がりの3分、都駒場がシンプルに組み立てると右サイドから入ったボールに9番の選手がダイレクトで打ったシュートが決まり、再びリードを奪います。対するかえつ有明は後半10分、6番の選手の負傷で得たFKに18番がヘディングで合わせるもバーの上。続く11分、6番がパスを受けてからドリブルでGKを交してシュートを決めるも、オフサイドフラッグが上がり、惜しくもノーゴールと猛攻が続きます。

かえつ有明は左サイドから9番が何度となくドリブルで切れ込んでいきますが、都駒場は決定的な場面を作らせず、やや引いた守備で耐えます。この後、かえつ有明GKのファウルに一発レッドカードが出てしまい、一人少ない人数で戦うことになってしまいますが、かえつ有明は最後まで諦めることなく都駒場ゴールに立ち向かいました。しかし、無情にもこのまま試合は2対1で終了、都駒場の勝利となりました。

ゲーム中のボール支配に関しましてはかえつ有明に歩があったように映りましたが、80分のゲームプランの中で、辛抱しながらも、得点のタイミングを逃さずに決めることが出来た都駒場は、試合巧者ですね。かえつ有明は春から確実に力をつけて来ていますし、ひと夏越えた選手権予選が本当に楽しみです。

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2010年6月20日 (日)

駒澤大学高vs私武蔵

Kumazemi Report 2010-06-20
平成22年度高校総体都大会2次2回戦
駒沢補助競技場(曇)
駒澤大学高   vs   私立武蔵
4
2 前半 0
2 後半 0
0

梅雨の合間で晴れたり曇ったりの天気でしたが、少し暑い駒沢補助球技場に西の横綱登場です。

私武蔵は長身FWエース11番の選手にボールを集めた攻撃を試みますが、ゲームは序盤から駒大高が押し気味に進めます。前半6分には、駒大高に10番の選手がゴール前フリーとなる決定的場面もありました。

ディフェンシヴに戦う私武蔵は、やや下がり気味の位置でボールに絡む10番の選手や9番の選手が上述の長身FW11番の選手にタテ一本で打開を図りますが、駒大高は守備を固める私武蔵に対して、意識的にサイド攻撃を展開、7番の選手や8番の選手が絡んで時折大きなサイドチェンジを織り交ぜながら私武蔵ゴールに迫ります。

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このような展開の中、前半20分くらいでした、右に流れた10番の選手がゴール前の9番の選手にパス、これを落ち着いて流し込んで駒大高が先制します。執拗なサイド攻撃にやや迫り来るボール保持者10番の選手に意識が向きすぎたか、9番の選手を捕まえきれませんでした。

この後も駒大高はサイドからクロスを入れてゴール前空中戦に持って行ったり、上げないで切り込んでいったりと攻め続け、私武蔵の体力を奪っていきます。

そして、前半26分、左サイドの崩しから中央の6番の選手にパスがとおり、やや寄せが甘かったところをすかさずシュート、これが決まって2対0となります。

しかし、前半終了間際の私武蔵の攻撃の場面では、右サイドのワンツーから10番の選手が飛び出すいい攻撃も見られ、駒大高の早いプレシャーに対抗するには、いったん足元に入れてからの展開より、このような少ないタッチで早く11番の選手に入れる方が効果的ではないかと思いました(これは口で言うほど簡単ではないのですが・・・)。

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前半はこのまま終了しますが、後半に入っても駒大高のサイド攻撃は容赦なく、右に流れた10番の選手が持ち前の個人技でゴール前フリーになっていた9番の選手へパスを通す場面もあり、剛柔巧みに使い分ける駒大高の強さの一面を見ました。

この直後駒大高は8番の選手のクロスに9番のヘッドが決まって3対0、疲れの見え始めた後半29分には、バイタルエリア付近でコントロールミスを逃さずボールを奪取した11番の選手がリフティングしながらボレーを突き刺し4対0となり、勝負ありとなりました。

それでも私武蔵は果敢に1点を取りに行き、32分に左から絶妙なボールが長身FW11番の選手にわたり、駒大高GKと1対1になる場面がありました。ここは確実に行こうと思ったのでしょう、最後フィニッシュが0.5テンポ遅れてしまいました。

ゲームはこのまま終了し、駒大高が勝ちましたが、それでも私武蔵は総体都大会二次トーナメントまで進出し、堀越破ってのベスト8ですからすごいです。高校サッカーの悩ましいところで、ここから3年生は選手権予選までやるか後輩に託すか微妙な時期に入っていきますが、悔いのないように過ごしてほしいなと思います。

Kumzeminame