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2010年5月24日 (月)

私武蔵vs工学院

Kumazemi Report 2010-05-22
平成22年度高校総体都大会1次決勝
駒沢補助競技場(晴)
私立武蔵   vs   工学院
2
0 前半 0
2 後半 0
0

駒沢補助競技場の第3試合、武蔵対工学院のリポートです。延長戦やPK戦を勝ち上がってきた両チームの対戦、気になっていました。

試合最初のシュートは武蔵11番の選手。ゴール正面からのシュートは工学院GKがしっかりとキャッチしました。武蔵はこの11番の選手の長身を活かそうと積極的にロングボールを使います。一方の工学院は10番の選手が司令塔となり攻撃を指揮します。この10番の選手がボールを持つとほぼ常に2人が奪いに来るのですが、抜群のキープ力で譲らず、味方に確実にボールをつなげていきました。特に左サイド7番の選手との連携が素晴らしく、何度か良い形を作っていきます。

前半は中盤で主導権を握った工学院が押す展開で進みます。28分には10番の選手がドリブルで2人を置き去りにしてミドルシュート、32分には右からのクロスからゴールを狙います。決定的だったのは36分、左サイド、ペナルティエリアわずか外から5番の選手の放ったシュートは、惜しくも逆サイドのポストに当たってゴールインとはなりません。前半は0−0のまま終わりました。

後半は立ち上がりから、両チームとも前半以上に積極的にゴールを目指します。1分に武蔵10番の選手がミドルシュートを撃てば、2分には工学院9番の選手がスルーパスからGKと1対1の局面を迎えるなど、先制点を獲りたい気持ちの出たプレーが続きました。11分、15分にもそれぞれゴールまであと一歩のところまで迫ります。

ゴールへの予感が高まっていく中、それを現実のものとしたのは武蔵でした。19分、右サイドからのコーナーキックを、DF3番の選手が見事頭で合わせてゴールネットへ突き刺します。

P1110245

待望のゴールに武蔵応援団からは大歓声があがりました。1点ビハインドの工学院はやはり10番の選手を中心に、まず1点を返そうと攻め続けます。24分には5番の選手がミドルシュートを試みますが、枠を捉えることはできませんでした。

後半31分、試合を決定づける武蔵の2点目が決まります。今度は左コーナーキック、ゴール前に生まれたスペースに飛び込んで行ったのは再び3番の選手。工学院の攻撃を最終ラインで凌ぎながらの2得点、文字通り攻守に大活躍の勝利の立役者となりました。

P1110246

どちらが勝っても不思議ではない試合だったと思います。そんなゲームを引き寄せた武蔵に勝負強さを感じたのは私だけでしょうか。関東大会の予選でもあの帝京をPK戦の末に破っていますし、今年のチームはひと味違う何かを持っているように思えてなりません。

工学院もここまで勝ち上がってきたことを糧にして、選手権でも都大会に顔を出してくれることを期待しています。

2010年5月23日 (日)

國學院久我山vs多摩大目黒

Kumazemi Report 2010-05-22
平成22年度高校総体都大会1次決勝
駒沢第2球技場(晴)
國學院久我山   vs   多摩大目黒
5
3 前半 0
2 後半 0
0

総体東京都大会一次トーナメント決勝です。

決勝戦計8試合が行われた駒沢公園から、國學院久我山と多摩大目黒の一戦のリポートです。早大学院を接戦の末に破った多摩大目黒が、言わずと知れた強豪校の國學院久我山に挑む形となりました。

決勝だからなのでしょうか、出だしは両チームとも少し固くパスミスもちらほら見受けられました。しかしそれもほんのわずかのこと、前半2分、まずは多摩大目黒がパスを何本かつないでから5番の選手のシュートでゴールを狙います。直後の3分、國學院久我山はゴールキックが左サイド裏のスペースへ向かうと、走り込んだ16番の選手が折り返します。これをファーサイドに詰めた11番の選手が押し込んで先制点を奪います。あっという間の出来事でした。

前半、國學院久我山の攻撃のアクセントとなっていたのはFW16番の選手。ディフェンスラインの裏を常にうかがい、中央から左に流れながら相手陣内を深くえぐる動きは非常に効果的なものでした。

リードを許した多摩大目黒でしたが、決して押し込まれているという印象は無く、後ろからしっかりと繋ぐサッカーで同点ゴールを目指します。中盤でパスの供給源となる10番の選手、右サイドで脅威となった14番の選手、体をうまく使ったポストプレーでターゲットとなった11番の選手など、それぞれのテクニックを活かした攻撃を繰り出して行きました。また、どの選手も当たりに強く、キープ力があるという印象を与えてくれます。

P1110180

そんな多摩大目黒の攻撃を、素早い寄せと数的優位で摘み取っていく國學院久我山は25分、4番の選手がGKとの1対1を制して追加点を上げます。さらに38分には、得意のボール回しから10番の選手が右サイドを切り込んでのシュートで3点目。チャンスを確実にゴールに結びつけた國學院久我山の3点リードでハーフタイムとなりました。

後半に入っても多摩大目黒のボールを大事に繋いでの攻撃は変わりません。しかし司令塔10番の選手へのプレッシャーがいよいよ強まると、思うような連携ができず苦しくなってきます。すると長身DF3番の選手が前線へ上がり、長いボール主体の攻撃へとシフトしたのでした。後半21分、ペナルティエリアを飛び出してロングボールをクリアしようとした國學院久我山GKのボールがDFに当たり跳ね返ります。すかさず無人のゴールを狙いますが、DFの体を張ったブロックで1点を返すことができません。この一連のプレーで何かあったのでしょうか、國學院久我山は17番のGKが交代で入りました。

一方の國學院久我山は、4番、20番の選手が主役となり攻撃の手を緩める事なく試合を進めていきます。23分には20番の選手が左サイドで粘ってセンタリングを上げると、4番の選手が迫力あるダイビングヘッドでゴール。30分過ぎには今度は右サイドから20番の選手がボールを上げると、再び4番の選手がドンピシャのタイミングで合わせてハットトリックを達成しました。

P1110216

國學院久我山は終盤にもいくつかチャンスを迎えましたが、ここは多摩大目黒GKがファインセーブでゴールを割らせません。またDF陣は、一矢を報いたい多摩大目黒の攻撃を最後まで危なげなく跳ね返し続けました。終わってみればスコアは5−0。抜群の攻撃力を見せてくれた國學院久我山が、見事な勝利で2次トーナメント進出を決めたのでした。

多摩大目黒は足下のテクニックに優れた選手が多く、ボールを大切に、意図のあるパスを繰り返して組み立ていこうとする印象を受けました。状況によってはパワープレーもできるのは大きな武器だと思います。選手権予選では台風の目になる可能性ありと見ました。

P1110210

2010年5月 5日 (水)

駒澤大学高vsかえつ有明

関東大会東京都予選決勝です。今日は夏の陽気でした。

序盤、駒大高は11番の選手のワントップ気味でサイドを意識した展開、対するかえつ有明はきちんとつないで17番の選手のオーバーラップと10番の選手のスピードを活かす展開です。

駒大高は、昨年からレギュラーの10番の選手と6番の選手が動き回り、7番の選手の高さを使いながら、最後屈強なFW11番の選手のフィニッシュにつなげる攻撃です。この11番の選手、決して一人でドリブル突破したり、強引に撃ったりしないのですが、とにかく屈強でボディバランスがよく、運動量も多いのでかえつ有明守備陣は手こずっていました。

その駒大高は前半7分、結果的にかえつ有明GKに阻止されますが、右からのクロスにゴール前二人で詰めるチャンスがありました。

かえつ有明は、駒大高の激しいプレッシャーで持ち前のパスサッカーがなかなかうまくいかず、やや苦しい立ち上がりとなります。前半12分にはボールを奪って攻撃に切り替える際にパスをカットされ、そのまま中央にいた駒大高10番につながれてクロスバーをかすめるシュートを浴びる場面もありました。

そして前半23分、駒大高は左コーナーキックのチャンスに、DF背にしてニアポストに立っていた11番の選手に見事にボールを合わせてヘッド一発で先制点をもぎ取ります。

Img_0209 Img_0211

さらに、前半36分には、ゴール前やや右、距離にして25mのFKをまたもや11番の選手が左隅に直接蹴り込み、2対0となります。

このように前半は完全に駒大高ペースで、かえつ有明には苦しい展開でした。

後半に入ってからは気温も上がり、さしずめ総体都大会のような感じになってきますが、駒大高の激しいプレスは衰えず、2点入れた11番の選手も前線でプレスをかけ、自軍DFラインに押し上げる時間を与えます。ここらあたりは本当によく鍛えられていると感じました。

後半12分には、駒大高11番の選手が、右からのアーリークロスに胸でトラップしてそのままボレー、惜しくもバーを越えてしまいましたが、もう誰も止められないといった感じになってきます。

しかし、後半16分、駒大高の中盤のプレスがやや甘くなったところを、かえつ有明は素早く右に展開、その折り返しに11番の選手がシュートを放つチャンスがありました。このあたりから、暑さと点差が影響したか、駒大高の運動量が少し落ちてきます。

そして、後半25分でした。かえつ有明は駒大高中盤でのパスをカット、速攻を仕掛けて右に展開、受けた7番の選手が慌ててアタックに戻ってきた駒大高DFと最後並走しながらもループを決め、1点差に詰め寄ります。

Img_0268

これでゲームはわからなくなります。

しかし、30分、追い上げムードのかえつ有明にこの日二枚目のイエローでの退場者が出るというアクシデントが発生、再度気合を入れなおした駒大高は直後の32分に右CKから4番の選手がドンピシャリのものすごいヘディングシュート決め、3対1とします。

Img_0284

ゲームはこのまま終了、駒大高が優勝、タイトルを手にしました。今日の3点はいずれもセットプレーでしたが、全体的にバランスが良くてスキがなく、個々の技術も運動の質も量もすばらしいものがあり、今年も旋風を巻き起こしそうな予感がします。

駒大高の皆さん、関東大会がんばってください。そしてぜひタイトル取ってきてください。

Kumazeminame

kumazemi's favorite players 2010:駒大高の6番

2010年5月 4日 (火)

駒澤大学高vs東京朝鮮

Kumazemi Report 2010-05-03
平成22年度関東大会東京予選準決勝
駒沢第2球技場(晴)
駒澤大学高   vs   東京朝鮮
3
0 前半 1
3 後半 0
1

晴天のもと行われました準決勝第2試合はぬまちちぶがレポートします。

燦燦とピッチを照らす日差しは「夏」を感じさせるほど強く、たまに吹きこんでくる風に観戦している僕たちには心地よさを感じましたが、選手たちのスタミナに影響を及ぼすのではないかと心配しました。

今年の駒大高の試合は、2回戦の東海大菅生戦で初めて観戦しましたが、昨年にも増してバランスの良さと技術の高さを感じ、春の段階ですがいい仕上がりの印象を持ちました。

一方、帝京を退けた武蔵高校を3回戦で9点も取って撃破した東京朝鮮高校の破壊力ある攻撃も大いに魅力的で、楽しみな対戦となりました。

試合開始早々から東京朝鮮のハードフィジカルな攻撃が駒大高を攻め立て、空中戦でも頭一つ抜け出す高さもあってやや東京朝鮮が優位に試合を進めます。

駒大高は前半5分、右サイドから10番の選手がクロスを放り込みますが、東京朝鮮GKが落ち着いて処理します。駒大高はサイドの展開から相手を揺さぶる攻撃パターンで今日も崩していくのかなと考え事していた前半11分、東京朝鮮は自陣でボールを奪うと、縦にシンプルなパスを繋いでペナルティエリア付近まで持ち込み、右サイドにスペースを作っていた11番?の選手でしょうか(逆サイドにいたので正確に見えませんでした)、このパスを受けるとそのまま持ち込んで飛び出してきたキーパーをしっかり見極めて駒大高ゴール左に先制点を叩き込みました。相手のボールを奪ってからゴールまで、時間をかけずに決めたゴールでした。

Img_7532

早い時間帯での失点に、駒大高は東海大菅生戦の時とは違う流れの前半が続きますが、それでも気迫のこもったプレーを続けます。

前半14分には東京朝鮮GKが飛び出してボールをクリアしようと足を上げたところ、駒大高11番の選手の顔面に当たってしまい、イエローカードが出ます。ペナルティアーク付近から11番の選手が蹴ったFKは、壁を越えて東京朝鮮ゴール左隅に飛びますが、これは惜しくもポストに弾かれてしまいまた。

前半も25分を過ぎるあたりから、徐々に駒大高は攻め急ぐようになり、東京朝鮮の速いプレッシングにパスコースを消されては、カットされる時間が続きます。

Img_7564

前半34分に駒大高8番の選手が気を吐いて持ち込んで右サイドを駆け上がる10番へパス、そのままシュートに持ち込みますが、これは惜しくも左に外れてしまいました。こういう本来のサイド攻撃が見えるようになってきたなと思えてきたところで前半終了のホイッスル。1対0と東京朝鮮リードで折り返します。

恐らく監督のゲキが飛んだのでしょう、ハーフタイムで冷静さを取り戻してきた駒大高は、後半開始早々3分、右サイドからドリブルで相手を3人ほど抜き去った8番の選手が綺麗なクロスを中央に放り込んでこれをヘディング、ゴール!と思えましたが、オフサイドフラッグがあがり、同点とはなりません。

しかし、前半は東京朝鮮に合わせるようにピッチ中央での展開を続けてきた駒大高は、後半からピッチを広く使い始めると、まず後半11分に、左サイドからこぼれ球を10番の選手ががすかさずキープし相手キーパーを落ち着いて交わして同点弾を蹴り込みます。

続く15分には、右サイドへの大きなサイドチェンジから中央にスペースを作った8番の選手へクロス、これをドンピシャのヘディングで逆転ゴール。さらに続く17分には東京朝鮮DFラインでのパスミスを狙っていたかのように10番の選手がボールを奪取、そのままドリブルで持ち込んでシュートを決め、あっという間に3点を奪い、僅か6分強で一気に流れも変えてしまいました。

後半36分に東京朝鮮がカウンターを仕掛け、左サイドからのクロスにで合わせますが、駒大高は落ち着いてセーブし、試合はこのまま3対1で駒大高が勝利しました。

Img_7589

駒大高が5日の決勝戦でかえつ有明といかに戦うのか、非常に楽しみですが、インターハイも視野に入れて、より進化した駒大高サッカーに期待します。

2010年5月 3日 (月)

かえつ有明vs大成

Kumazemi Report 2010-05-03
平成22年度関東大会東京予選準決勝
駒沢第2球技場(晴)
かえつ有明   vs   大成
1
1 前半 0
0 後半 0
0

ゴールデンウィーク真最中ですが、今日は駒沢第二球技場で行われた関東大会東京予選を見に来ました。

もはや強豪の仲間入りを果たしているかえつ有明対成長著しい大成高校の一戦です。

ここまで大成は、初戦国分寺に1対0、2回戦ではあの暁星に3対0と完勝、そして準々決勝では何と実践学園に3対0と完封して勝ち上がってきました。

対するかえつ有明は都東大和南、都駒場、都東久留米総合と都立の強豪を撃破してのベスト4です。

開始直後からややディフェンシヴな大成に対して、かえつ有明は前半7分には右からの攻撃で中央からフリーでシュートを放つ(ポスト直撃)など優位に試合を進めます。

かえつ有明は15番の選手が巧みにゲームをコントロール、攻撃では10番の選手と17番の選手のスピードを活かしてダイナミックに展開します。

Img_0126

守備では、必ずボール保持者にきっちりファーストディフェンダーが詰めて判断する時間を極力短縮、逆に大成はこの速い詰めに遅攻がしにくく、速攻に活路を見出します。

そして前半23分、大成は自陣からその速攻を仕掛け、大きく左の10番の選手に展開、それを見た11番の選手が猛然とトップスピードに乗って中央に走りこみ、そこへ10番の選手が見事な横パスを通し、決定的チャンスが生まれました。結果的にGKに阻まれたのですが、受けた横パスをダイレクトで撃ってもよかったかもしれません。しかし、この判断に必要な時間はおそらく100分の1秒くらいだったでしょう。チャンスは確実に決めたいFWの性から言って無理もありません。

この後もかえつ有明がボール保持率で優位に立ちますが、少し大成の守備において全体的にプレスがやや甘い感じがして心配していたのですが、前半36分、これを突いてかえつ有明の17番の選手が豪快ミドルを決め、かえつ有明が先制、今大会初めて大成が失点します。

Img_0125

1対0のまま後半に突入、序盤から流れはまだかえつ有明でした。しかし、後半10分、左サイドのスローインから見事なクロスが供給され、これを11番の選手がフリーで受けシュートを放ちますが、かえつ有明GKの見事なセービングで阻まれてしまいます。

同点を狙って攻撃を急ぐ大成に対して、かえつ有明は前述の15番の選手がボールをあっちこっちに配球、本当彼はいぶし銀の選手です。しかし、かえつ有明はボール支配はするものの、ややフィニッシュに積極性が足りなかったようにも見えました。

後半30分近くから両軍ベンチが動き出し、29分と34分にかえつ有明が、32分と38分に大成がメンバーチェンジを行います。

特に29分の大成のメンバーチェンジでは、11番の選手が下がってしまい、一瞬「ええっ」と思ったんですが、代わりに入った18番の選手はポストプレート相手を背負ってのプレーが抜群に上手く、なるほどと納得でした。

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ゲームはこのまま1対0でかえつ有明が勝利、決勝に進みました。両校個々の選手にそれぞれ持ち味があってこの先楽しみだなと思いました。ただ、このゲームでは経験の差が出たかもしれません。かえつ有明の試合運びの上手さが光りました。

大成はこの大会で大きな自信をつけたのではないでしょうか。すぐ総体予選が始まりますが、ここでの活躍も期待しています。

Kumazeminame

2010年4月12日 (月)

日本学園vs東海大高輪台

Kumazemi Report 2010-04-11
平成22年度関東大会東京予選1回戦
実践学園高尾グラウンド(晴)
日本学園   vs   東海大高輪台
2
1 前半 0
1 後半 0
0

実践学園高尾グラウンドの第二試合は日本学園と東海大高輪台の顔合わせ。少し風が出てきたことで、桜の花びらが舞い散る中での試合となりました。

先手を取ったのは日本学園、前半2分のことでした。10番の選手が左サイドをドリブル突破し、ゴール前に詰める16番の選手へボールを送ります。立ち上がりのこのワンプレーの勢いそのままに、日本学園は前線の選手がボールを奪うチャンスを虎視眈々と狙い、細かいパスを次々と繋げて攻撃を組み立てました。16分には左サイドの10番の選手が少し後ろに戻したボールを3番の選手がセンタリング。ニアサイドの9番の選手はあとわずか届きませんでしたが、クロスボールに対してニアに果敢に飛び込んでいくシーンはこの後も何度も見られました。

東海大高輪台は受け身となりながらも、最終ラインからボールを大事に回して相手の隙を窺います。押し込まれていてどうしても前線に人数を割けない状況下で、ミドルシュートでや両サイド深い位置からの突破で局面打開を狙っていきました。

前半31分、終始主導権を握っていた日本学園に先制点が生まれます。左サイド3番の選手のセンタリングに対して、ニアサイドに選手が飛び込みディフェンスを引きつけると、ファーサイドの9番の選手だったでしょうか、待ち構えていたように見事にゴールを決めました。この得点で勢いに乗った日本学園は、前半残り時間で次々とチャンスを作ります。37分には10番の選手のシュート、39分には9番の選手のダイナミックなヘディングがありました。

後半始まってすぐの2分、再び日本学園が得点を奪います。中盤でボールを持った10番の選手がDF3人を引き連れながらペナルティエリアに入り込み、左足で見事なゴールを決めました。素晴らしいプレーに日本学園応援団は沸きに沸きます。

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後半6分、東海大高輪台にビックチャンスが巡ってきます。高くバウンドしたボールを9番の選手がヘディング、GKの頭上を通しましたが日本学園DFが間一髪でクリア。惜しくも得点差を縮めることができません。それでもこのプレーからでしょうか、徐々にではありますが東海大高輪台のボールがゴール前まで繋がる場面が増えてきました。両チームとも次の1点を求めて、攻め合いの様相を呈してきます。

日本学園は11番の選手が右サイドで巧くボールをキープし攻撃の起点となると、東海大高輪台では18番の選手が左サイドで存在感を発揮します。東海大高輪台は17分に10番の選手、18分に7番の選手が立て続けにシュート。22分には日本学園9番の選手がロングボールからGKと1対1の局面を迎えます。そして30分、GKがファンブルしたボールを東海大高輪台10番の選手がすかさず詰めますが、シュートまでは持ち込めませんでした。

後半32分、接触プレーで東海大高輪台GKがどこかを強く痛めたようで、しばらく試合中断となります。その後プレーに復帰はしましたが、最後まで痛みを必死に堪えていることが観ている側にも伝わってきていました。試合終了までピッチに立ち続けた彼に拍手を贈りたいと思います。また元気な姿を見せてください。

最後まで日本学園らしいパスサッカーが印象的な試合でした。毎年テクニシャンを擁してパスで崩すサッカーを見せてくれる日本学園、今年も見逃せないチームの1つですね。一方、この日は思うように自分たちのサッカーが出せなかった東海大高輪台ですが、試合中に「運べ!」という声がよく聞かれました。目指しているサッカーのイメージがしっかりとしているということなのだと思います。そのイメージを体現した試合を観られるのを、楽しみに待ちたいと思います。

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2010年4月11日 (日)

実践学園vs城北

Kumazemi Report 2010-04-11
平成22年度関東大会東京予選1回戦
実践学園高尾グラウンド(晴)
実践学園   vs   城北
2
0 前半 0
2 後半 0
0

いよいよ本格的に高校サッカーシーズンが始まりました!今年も東京各地の会場で数多くの名勝負やドラマが生まれるのだと考えると、それだけでワクワクしてしまいますね。

TEAM kumazemi一同、気持ち新たに取材させて頂きますので、今年もよろしくお願いいたします!

今シーズン初の取材は心地良い暖かさの実践学園高尾グラウンドから。まずは第一試合、城北と実践学園の両イレブンが緑の綺麗な人工芝のピッチに整列しました。

実践学園は前半2分に長身11番の選手のヘディング、6分にはコーナーキックからのボールを13番の選手のシュートで仕掛けます。対する城北も5分に8番の選手が左サイド突破で見せ場を作ると、10分にはキャプテン5番の選手がやはり左サイドで粘り9番の選手のシュートへと繋げました。

前半10分頃から実践学園の攻勢が始まります。DFラインからのロングボールを11番の選手が中心となってポストプレーで落とし、それを拾って繋げる展開が見事にハマリ出しました。両サイドからのクロスは城北守備陣が体を張って防ぎますが、その分次々とコーナーキックを獲得しゴールへ肉薄していきます。それでも17分の9番の選手のシュートは城北GKのナイスセーブで、20分の何度目かわからないコーナーキックからのヘディングはポストに嫌われ、なかなかゴールを割ることができません。

押し寄せる実践学園の波を返すことに精一杯な時間が続いた城北は、28分に大きなチャンスを迎えました。10番の選手が右サイドでバックパスをカット、GKと1対1となります。しかしこれは実践学園GKが素早い飛び出しで防ぎ、得点には結びつけられません。33分には再び10番の選手が、飛び出してきたGKを交わすようにゴールライン際からシュートしますが惜しくも外れます。

実践学園は37分、右コーナーキックにファーサイドの選手があとわずかで合わせられるシーンがありました。同じような形で何度もチャンスを作った前半でしたが、最後の最後で城北の選手が気迫溢れるディフェンスで守りきったのでした。結果スコアレスでハーフタイムとなります。

P1100924

城北8番の選手のシュートで始まった後半は、早い時間に両チーム1枚ずつ交代のカードを切る、新たな展開を予感させる立ち上がりとなります。その予感が現実のものとなったのは後半9分のことでした。右サイドを突破した選手からのクロスボールを、交代で入ったばかりの実践学園18番の選手だったでしょうか、待ち構えていた逆サイドでしっかりとゴールに送り均衡を破ります。さらに5分後、クリアボールを拾った10番の選手がペナルティエリア左側からシュート。これがゴール右側のサイドネットを揺らしリードを2点に広げました。

P1100925

この2つのゴールにより流れが変わりました。追いかける城北が前へ前へと全体的に上がってきたのに対し、実践学園はその裏をロングボールで狙う場面が目立つようになります。また正午近くになり気温が上がったせいか、選手達に疲れの色が見えるようになってきました。26分には足を痛めた(つったようにも見えました)城北10番の選手を、5番の選手が背負ってピッチ外に出るという場面もあった程です。このような難しい時間が続く中、両チームともゴールを目指すプレーを繰り返しますがスコアは動かず。後半に2点を決めた実践学園が2回戦進出を決めました。

城北には見どころを何度も作った10番の選手、攻守に渡ってポイントとなった8番の選手、ファイト溢れるプレーでチームを引っ張った5番の選手など魅力的な選手が沢山見受けられました。これから夏を経てどう成長していくのか楽しみなチームですね。実践学園ではやはりキャプテン10番の選手に言及しないわけにはいきません。正確なキックでゴールチャンスを演出したかと思えば、最終ラインに入ってチームを支える。彼の率いるチームの活躍、こちらも楽しみです。

P1100930

2010年1月 2日 (土)

ルーテル学院vs帝京

Kumazemi Report 2009-12-31
第88回全国高校サッカー選手権開幕戦
国立競技場(晴)
ルーテル学院   vs   帝京
3
1 前半 0
2 後半 1
1

激戦の東京Aブロックを制し、3年連続34回目の出場となる帝京が、国立競技場での開幕戦カードに登場、あの大津高校を熊本県大会で破って全国に出てきたルーテル学院と戦いました。余談ですが、ルーテル学院が2年前初出場した時に、kumazemiさんの(やや遠めだそうですが)お母様方の親戚もベンチ入りしていたそうです。

試合の方は、両校相手の出方を伺うような立ち上がりでしたが、15分過ぎあたりから徐々にルーテル学院にテンポのあるパスや、サイドからの攻撃が形作られるようになり、流れを引き寄せ始めます。

そのルーテル学院ですが、前半25分には右サイドから出たグラウンダーのクロスに飛び込んだ11番の選手が合わせるチャンスがありました。これは惜しくも枠の外に外してしまいますが、一瞬にして決定的なチャンスを作るこの全国のレベルに、会場は沸きあがります。続く前半26分には、ルーテル学院が右サイドのスローインから素早く右サイドにスペースを見つけてそこから攻撃、24番の選手からの早いグラウンダーのクロスに中央で11番の選手ががダイレクトで合わす場面もありました。

Img_6370

そして、前半32分に試合が動きます。ルーテル学院の右サイドでの短いパス交換を帝京がインターセプトしかけたところをルーテル学院9番の選手が奪い返し、そのまま中央の空いたスペースに持ち込んで帝京ディフェンダーを引きつけてシュート、低い弾道となったボールがをゴール左隅に決まり、今大会初ゴールとなる先制点が生まれます。

前半終了間際の40分には両校、ゴール前でチャンスを作りますが、両校に決めきれず、ルーテル学院が1点をリードしたまま後半へ折り返します。

後半は、帝京に最初のチャンスが訪れます。FKを直接狙い、ルーテル学院DFの壁を超え、GK目の前でバウンドしたボールにルーテル学院GKがパンチング、このボールにに帝京がヘッドで合わせに行きました(惜しくも枠の外)。しかし、続く後半16分でした。帝京は自陣からのFKをゴール前までロングボールを供給、ボールはやや前目に位置取っていたGKの頭上を超えていきますが、ここに帝京10番キャプテンの稲垣選手がDFをくっ付けたまま上手くヘッドで合わせ、ついに帝京が同点に追いつきます。これで試合の行方は全くわからなくなります。

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ここから、王者帝京が流れを掴むかと思ったのですが、今日の帝京は重圧からかパスの精度がいまいちで、リズム感のあるサッカーがなかなかできません。逆に同点に追い付かれたルーテル学院の方が、カウンター攻撃やサイド攻撃を織り交ぜたいい流れのサッカーを展開、タテ一本で相手の裏を突く攻撃も仕掛けるなど、いいリズムを作っていました。

そして、後半28分でした。相手ボールを奪ったルーテル学院は素早くカウンターを仕掛け、前方の11番の選手にロングフィードのパスを出すと、これを落ち着いて頭でトラップ、帝京ゴールキーパーが飛び出している位置を確認すると、瞬時に選ループを選択、ボールはキーパー頭上を弧を描きながら越えていき、勝ち越しゴールとなります。

ゴールを決めたルーテル学院11番山本選手が両手で掲げた「1番」ポーズに、バックスタンド応援席は俄然湧きあがります。勝ち越された帝京は後半34分、右、左、左と立て続けのCKのチャンスを掴みますが、全員が戻ってゴール前を固めるルーテル学院の堅い守備を崩すことが出来ません。

そして、このまま終わってしまうのかと思えた後半39分、帝京GKがペナルティエリアの外へ飛び出してヘッドでクリアしたボールが、絶好調のルーテル学院11番山本選手の足元へ、山本選手はそのまま正確なダイレクトキックでがら空きのゴールを狙います。このロングシュートは、またもや見事な放物線を描きながらバーぎりぎりをかすめて帝京ゴールに吸い込まれ、試合を決める3点目となりました。

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試合はこのまま終了、ルーテル学院が第88回大会のオープニングマッチを制しました。

敗れた帝京ですが、昨年87回大会初戦で優勝した広島皆実をあと一歩まで追い詰めながら無念のPK負けでした。私自身、この試合は帝京復活の足がかりになったと思っていまして、事実、今年の東京の(新人戦、総体、選手権の高体連ベースの)公式戦では負け知らずの完全制覇だったのでした。今回それでも全国はそう簡単には勝たせてもらえないという厳しい現実をもまた実感させられました。

しかし、現在の全国どこの代表校も優勝する力を持つ時代となったのは、Jリーグ発足による地域における普及促進があるにせよ、80年代に帝京が王者として君臨、選手権のメディア効果と相まって標的であり目標となって牽引してきた歴史もあるでしょう。私はファンとしてカナリア軍団の復活を大いに期待しています。

取材:ぬまちちぶ