駒澤大学高vsかえつ有明
関東大会東京都予選決勝です。今日は夏の陽気でした。
序盤、駒大高は11番の選手のワントップ気味でサイドを意識した展開、対するかえつ有明はきちんとつないで17番の選手のオーバーラップと10番の選手のスピードを活かす展開です。
駒大高は、昨年からレギュラーの10番の選手と6番の選手が動き回り、7番の選手の高さを使いながら、最後屈強なFW11番の選手のフィニッシュにつなげる攻撃です。この11番の選手、決して一人でドリブル突破したり、強引に撃ったりしないのですが、とにかく屈強でボディバランスがよく、運動量も多いのでかえつ有明守備陣は手こずっていました。
その駒大高は前半7分、結果的にかえつ有明GKに阻止されますが、右からのクロスにゴール前二人で詰めるチャンスがありました。
かえつ有明は、駒大高の激しいプレッシャーで持ち前のパスサッカーがなかなかうまくいかず、やや苦しい立ち上がりとなります。前半12分にはボールを奪って攻撃に切り替える際にパスをカットされ、そのまま中央にいた駒大高10番につながれてクロスバーをかすめるシュートを浴びる場面もありました。
そして前半23分、駒大高は左コーナーキックのチャンスに、DF背にしてニアポストに立っていた11番の選手に見事にボールを合わせてヘッド一発で先制点をもぎ取ります。
さらに、前半36分には、ゴール前やや右、距離にして25mのFKをまたもや11番の選手が左隅に直接蹴り込み、2対0となります。
このように前半は完全に駒大高ペースで、かえつ有明には苦しい展開でした。
後半に入ってからは気温も上がり、さしずめ総体都大会のような感じになってきますが、駒大高の激しいプレスは衰えず、2点入れた11番の選手も前線でプレスをかけ、自軍DFラインに押し上げる時間を与えます。ここらあたりは本当によく鍛えられていると感じました。
後半12分には、駒大高11番の選手が、右からのアーリークロスに胸でトラップしてそのままボレー、惜しくもバーを越えてしまいましたが、もう誰も止められないといった感じになってきます。
しかし、後半16分、駒大高の中盤のプレスがやや甘くなったところを、かえつ有明は素早く右に展開、その折り返しに11番の選手がシュートを放つチャンスがありました。このあたりから、暑さと点差が影響したか、駒大高の運動量が少し落ちてきます。
そして、後半25分でした。かえつ有明は駒大高中盤でのパスをカット、速攻を仕掛けて右に展開、受けた7番の選手が慌ててアタックに戻ってきた駒大高DFと最後並走しながらもループを決め、1点差に詰め寄ります。
これでゲームはわからなくなります。
しかし、30分、追い上げムードのかえつ有明にこの日二枚目のイエローでの退場者が出るというアクシデントが発生、再度気合を入れなおした駒大高は直後の32分に右CKから4番の選手がドンピシャリのものすごいヘディングシュート決め、3対1とします。
ゲームはこのまま終了、駒大高が優勝、タイトルを手にしました。今日の3点はいずれもセットプレーでしたが、全体的にバランスが良くてスキがなく、個々の技術も運動の質も量もすばらしいものがあり、今年も旋風を巻き起こしそうな予感がします。
駒大高の皆さん、関東大会がんばってください。そしてぜひタイトル取ってきてください。
kumazemi's favorite players 2010:駒大高の6番
承知いたしました!
投稿: 駒高ファン様<kumazemi | 2010年5月 7日 (金) 01:25
くまぜみ様のレポートをいつも楽しみにしています。
今年度の駒大高の仕事師6番をフォーカスしていただき嬉しく思います。
インハイ予選では是非、シャビの次は10番メッシをフォーカスしてください。
投稿: 駒高ファン | 2010年5月 6日 (木) 22:56