実践学園vs城北
Kumazemi Report | 2010-04-11 |
平成22年度関東大会東京予選1回戦 |
実践学園高尾グラウンド(晴) |
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いよいよ本格的に高校サッカーシーズンが始まりました!今年も東京各地の会場で数多くの名勝負やドラマが生まれるのだと考えると、それだけでワクワクしてしまいますね。
TEAM kumazemi一同、気持ち新たに取材させて頂きますので、今年もよろしくお願いいたします!
今シーズン初の取材は心地良い暖かさの実践学園高尾グラウンドから。まずは第一試合、城北と実践学園の両イレブンが緑の綺麗な人工芝のピッチに整列しました。
実践学園は前半2分に長身11番の選手のヘディング、6分にはコーナーキックからのボールを13番の選手のシュートで仕掛けます。対する城北も5分に8番の選手が左サイド突破で見せ場を作ると、10分にはキャプテン5番の選手がやはり左サイドで粘り9番の選手のシュートへと繋げました。
前半10分頃から実践学園の攻勢が始まります。DFラインからのロングボールを11番の選手が中心となってポストプレーで落とし、それを拾って繋げる展開が見事にハマリ出しました。両サイドからのクロスは城北守備陣が体を張って防ぎますが、その分次々とコーナーキックを獲得しゴールへ肉薄していきます。それでも17分の9番の選手のシュートは城北GKのナイスセーブで、20分の何度目かわからないコーナーキックからのヘディングはポストに嫌われ、なかなかゴールを割ることができません。
押し寄せる実践学園の波を返すことに精一杯な時間が続いた城北は、28分に大きなチャンスを迎えました。10番の選手が右サイドでバックパスをカット、GKと1対1となります。しかしこれは実践学園GKが素早い飛び出しで防ぎ、得点には結びつけられません。33分には再び10番の選手が、飛び出してきたGKを交わすようにゴールライン際からシュートしますが惜しくも外れます。
実践学園は37分、右コーナーキックにファーサイドの選手があとわずかで合わせられるシーンがありました。同じような形で何度もチャンスを作った前半でしたが、最後の最後で城北の選手が気迫溢れるディフェンスで守りきったのでした。結果スコアレスでハーフタイムとなります。
城北8番の選手のシュートで始まった後半は、早い時間に両チーム1枚ずつ交代のカードを切る、新たな展開を予感させる立ち上がりとなります。その予感が現実のものとなったのは後半9分のことでした。右サイドを突破した選手からのクロスボールを、交代で入ったばかりの実践学園18番の選手だったでしょうか、待ち構えていた逆サイドでしっかりとゴールに送り均衡を破ります。さらに5分後、クリアボールを拾った10番の選手がペナルティエリア左側からシュート。これがゴール右側のサイドネットを揺らしリードを2点に広げました。
この2つのゴールにより流れが変わりました。追いかける城北が前へ前へと全体的に上がってきたのに対し、実践学園はその裏をロングボールで狙う場面が目立つようになります。また正午近くになり気温が上がったせいか、選手達に疲れの色が見えるようになってきました。26分には足を痛めた(つったようにも見えました)城北10番の選手を、5番の選手が背負ってピッチ外に出るという場面もあった程です。このような難しい時間が続く中、両チームともゴールを目指すプレーを繰り返しますがスコアは動かず。後半に2点を決めた実践学園が2回戦進出を決めました。
城北には見どころを何度も作った10番の選手、攻守に渡ってポイントとなった8番の選手、ファイト溢れるプレーでチームを引っ張った5番の選手など魅力的な選手が沢山見受けられました。これから夏を経てどう成長していくのか楽しみなチームですね。実践学園ではやはりキャプテン10番の選手に言及しないわけにはいきません。正確なキックでゴールチャンスを演出したかと思えば、最終ラインに入ってチームを支える。彼の率いるチームの活躍、こちらも楽しみです。
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