日大三vs暁星
Kumazemi Report | 2010-09-19 |
第89回全国選手権東京Aブロック2回戦 |
早大東伏見グラウンド(晴) |
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日大三高vs暁星高、は白の暁星のキックオフで始まりました。
前半4分日大三11番の選手がペナルティーエリア外左からこぼれ球をダイレクトでミドルシュートを打ちますがこれはゴール右上へ外します。
前半5分暁星右サイド10番の選手からのセンタリングをゴール前へ走り込んだ14番の選手がダイレクトのハーフボレーでゴールを狙いますが、これは左に外れます。惜しいシュートでした。この後、前半は一進一退の攻防が展開されますが、どちらかと言えば日大三がゴール前まで攻め込むシーンが多かったように思いました。
暁星は6番の選手を右サイドに配置し、日大三DFの裏の大きなスペースに縦にパスを入れ、これを6番の選手がダッシュして追いつき、クロスを入れてシュートに繋げるパターンを繰り返しますが、なかなか得点にはつながりません。暁星の6番の選手は最後まで良く走り、良くボールに絡んでいました。
そして前半終了間際の36分、日大三が攻め上がり、左サイドから中央へ送ったパスに中央に居た3番の選手が右足のアウトサイドでシュート。これがDFに当たり、コースが変わってゴール左側へ吸い込まれます。
前半終了間際のこの日大三の先制点で、前半は1対0で終了しました。このゴールを決めた日大三の3番の選手は、体は大きくありませんが俊敏な動きで暁星守備陣をかく乱しているシーンがありましたので、何かやってくれそうな感触が立ち上がりからありました。
後半はピンクの日大三のキックオフで始まりました。開始早々、暁星が右サイドからセンタリングし、中央の選手がヘディングでシュートしますが、これはオフサイドの判定。続く後半4分には、再び暁星が縦一本のパスで攻め上がります。その後、スローインからチャンスを作り7番の選手がシュートしますが枠を外します。
さらに後半9分、暁星が速攻で右サイドを上がり、アーリークロスで中央の13番の選手に合わせますが、これはオフサイド。このように後半立ち上がりは追いかける暁星が攻勢に出ます。
後半12分、暁星ベンチは先に動き、13番の選手に代わり12番の選手えお投入、さらに後半16分には11番の選手に代わって20番の選手、14番の選手に代わって2番の選手を同時に交代、運動量を上げて得点を奪いに行きます。
この交代後の数分の間は暁星が豊富な運動量と早い展開でゲームを支配しているように感じました。
そんな中の後半14分、日大三はゴール前で細かいパスを4~5本つないだ後、右のファーサイドでフリーになっていた10番の選手に左からクロスを入れて、10番の選手がヘディングで押し込みますが、これはオフサイド。
後半20分には日大三ベンチも19番の選手に代えて7番の選手を入れ、体制を整えようとします。しかし、後半22分、日大三のゴール方向へグラウンダーで放り込まれたボールを暁星の選手が猛チャージで追いかけてきます。
これに日大三GKはペナルティーエリアの外でクリアーするかエリアの中まで待って捕球するか少し躊躇してしまったか、ペナルティーエリアの外ではクリアーせずにエリア内まで下がりながら捕球しようとしたところ、暁星の選手の猛ラッシュもあってか捕球ミス、これをトップスピードでボールを追いかけてきた暁星の選手は見逃さず、GKを置き去りにしてボールをゴールへ流し込みました。これはGKにとってはとても辛い瞬間だったはずですが、見ている私もミスによる失点の辛さを知っているだけに胸が痛み、気を取り直して頑張ってほしいと思いました。これで試合は1対1の振り出しに戻ります。
後半24分、追いついた暁星が勢いを増してゴール前へなだれ込み、双方の選手が入り乱れる中、何回かシュートしますがDFとGKの捨て身の守備に阻まれ得点はできません。
しかし、後半25分、押され気味だった日大三は、9番の選手が右サイドからゴール左側へシュートを叩き込み、2対1と勝ち越します。
追いついて押せ押せになりながらよもやの勝ち越しをくらった暁星は、後半28分、6番が中央突破でディフェンスを一人かわしてシュートまで行こうとしますが、これは日大三DFの懸命のスライディングではじかれます。
ラスト10分となった後半30分、日大三は6番の選手に代わって12番の選手を入れます。
後半32分、縦パスに反応した暁星左サイド8番の選手が走り込んでシュートしますが、ゴール右へ外します。さらに暁星は後半33分には右サイドからのセンタリングを中央の8番の選手に合わせようとしますが、これはわずかにパスコースがずれてしまいました。この時間帯、暁星は右サイドから何度も攻め上がりますが、焦りからかラストパスの精度が僅かにブレるシーンが見られました。
後半36分、暁星はトップの10番の選手にロングパスを入れ、日大三DF4番の選手とのマッチプレイをしかけますが、これは日大三4番の選手が勝ちます。暁星FWの選手と日大三DF4番の選手の攻防は随所に見られましたが、このDFの4番の選手は強く、かなり効いていました。この戦いは迫力があって見ごたえがありました。
後半39分には暁星がCKを得て、ほとんど全員が上がっていきましたが、得点には至りません。徐々に時間が無くなってくる中、暁星は必死の攻めを展開しますがゴールを割る事は出来ず、このまま試合は終了、日大三が暁星を破る大金星をあげました。
1点を争う攻防で、気合の入った迫力がある試合でした。また、選手交代のベンチワークも色々想像させてもらいました。
取材:GG
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日大三はこつこつと強化してきたのでしょうね。名門相手に名前負けせず、ミスで追いつかれながらも突き放しての勝利は本当に見事でした。
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