成立学園vs実践学園
Kumazemi Report | 2010-10-17 |
第89回全国選手権東京Aブロック準々決勝 |
実践学園高尾グラウンド(曇) |
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Aブロック準々決勝の好カード、壮絶な試合になりました。
開始直後から成立学園のパスサッカーが冴え、前半5分に早くも中央10番の選手から左に位置した9番の選手につなぎ、受けた9番の選手が一瞬でかわしてシュートを放ちます。
続く前半6分にはCKから4番の選手がヘッドで合わせるもこれはバーの上、序盤は成立学園が優位に展開していきます。
対する実践学園はディフェンシヴにいくことは予め想定範囲内といった感じで常に守備のバランスを取り、長めのボールを駆使しながらカウンターを狙います。特にコレクティブゾーンで複数で挟みこむ守備と、サイドでプレーする9番の選手の中への切り込み封じが徹底されていました。
しかし、この9番の選手と8番の選手が小柄ながら縦横無尽に動き回り、左利きのエース11番の選手の正確無比なポストプレーから連動して少ないタッチでリズミカルな攻撃を仕掛けます。
そんな中の前半11分、実践学園は速攻から右に展開、そこからの深めのクロスを落としたところに足を投げ出すようなボレーが決まり先制点か!と思いましたがこれは危険なプレイでノーゴールとなります。
このプレーの後の前半18分には実践学園が成立学園陣内でパスをカット、そこから右サイドに大きく展開してチャンスを作るなど押され気味の実践学園が息を吹き返します。
成立学園はゴール前に放り込むようなチャンスメイクはせず、11番の選手のポストプレーを絡めて、徹底して空間を使わずに地面を使うサッカーを展開、見ごたえのあるゲームは前半は0対0で折り返します。
後半に入っても両校意地をかけた戦いを展開、一瞬たりとも気を抜けないすばらしいゲームになりますが、後半4分、実践学園は得た右FKからのボールに3番の選手が競り合い、飛び出した成立学園GKの手より零コンマ何秒先に頭で触ってゴールネットを揺らし、実践学園が先制します。
地面を制され押されていた実践学園はセットプレーから空中戦で先制、狙い通りの展開になります。
ここから成立学園ベンチが動き出し、後半16分に仕掛けられる15番の選手を投入、後半24分にはエース11番の選手が中央からシュート、直後に18番の選手を投入と流れを手繰り寄せようとします。それにしても成立学園の選手層の厚さには驚きました。
時間が刻々と過ぎる中、32分には実践学園が負傷した2番の選手に代えて20番の選手を投入、10分を切って両校激しさが増してきます。そして、タイムアップまであと5分という後半35分、右からゴール左奥深めのGKが出られないポイントへ完璧に放り込まれたロビングから、成立学園エース11番の選手が起死回生のヘディングシュートを叩き込み、ここでゲームが振り出しに戻ります。
そして試合はこのまま1対1で終了、延長に入りますが、逃げ切れなかった実践学園も気合を入れなおして互角に戦い、西が丘行きチケットの行方は運命のPK戦に委ねられた結果、幾ばくかの運を持っていた成立学園の手に収まりました。
それにしてもすばらしいゲームで、終わった後、しばらく放心状態になりました。高校サッカーってgreatです。
日大三はどうでしたか?
投稿: エム | 2010年10月22日 (金) 02:17
帝京戦をおねがいします。
投稿: 珠虫 | 2010年10月21日 (木) 14:54
実践も成立もナイスな試合で感動しました。
毎日の仕事に疲れていますが、エネルギーと勇気を頂いたようです。
これからも双方良きライバルとして活躍してください。
投稿: エール | 2010年10月20日 (水) 21:16
久留米対かえつお願いします
投稿: | 2010年10月19日 (火) 20:52
いよいよ西が丘の切符をつかんだ8チームが決まったわけですね。いつも写真の臨場感から、試合の激しさが伝わってきます。
次回の投稿も楽しみにしています。
投稿: WBK | 2010年10月18日 (月) 19:47