駒澤大学高vs成立学園
Kumazemi Report | 2010-11-06 |
第89回全国選手権東京Aブロック準決勝 |
西が丘サッカー場(晴) |
![]() |
|
![]() |
Aブロック準決勝2試合目です。満員のバックスタンドから割れんばかりの大歓声が送られる中、キックオフを迎えました。
この試合、立ち上がりから非常に激しい両者のぶつかり合いとなりました。前半1分に成立学園9番の選手がファーストシュート。続く2分には10番の選手のクロスから8番の選手がゴールを狙いますが、これは左ポストに直撃します。駒澤大学高は6分、11番の選手がゴール右から思い切りの良いシュートを放つと、8分には甘いクリアボールを奪った10番の選手がゴール前に飛び込みます、さらに12分に再び11番の選手が、15分に8番の選手のロングスローから9番の選手がチャンスを作りました。 押し気味に試合を進める駒澤大学高では、ツートップ10番、11番の選手の前を向く意識の強さが非常に目立って見えました。また、フリーキックにロングスローとセットプレーを一手に引き受ける8番の選手の存在感も光ります。
成立学園はまだリズムを掴みきれていないようでしたが、積極的にシュートする10番の選手、細かいボール捌きでDFを翻弄する9番の選手を中心に、攻撃を組み立てていきます。 28分に成立学園に、31分に駒澤大学高にそれぞれコーナーキックのチャンスがあると、そこからのラスト10分は駒澤大学高が激しく攻め立てる時間となりました。33分、右サイドからパスを受けた9番の選手がシュート、これは味方に当たってしまいます。37分には左コーナーキックをニアサイドで7番の選手が触り、11番の選手がシュートしますが、惜しくも左に外れました。39分、40分にもミドルシュートを放った駒澤大学高のペースで前半は終わります。
後半立ち上がりも駒澤大学高が3、4、5分と立て続けにゴールに迫ります。成立学園も6分、10番の選手が左サイドをドリブル突破してシュートする良い形を作りました。8分、駒澤大学高は右からのセンタリングに9番の選手がシュート、これがゴール右上に突き刺さり先制に成功します。ゴール裏までびっしりの応援団から怒涛の歓喜の声が押し寄せてきました。 成立学園はすかさず反撃に出ます。11分に10番、8番の選手のコンビネーションからチャンスを作ると、16分には投入されたばかりの20番の選手が起点となってシュートまで持ち込みますが、ここはDFがカットしました。さらに20分、23分と19番、12番の選手を投入。徐々に流れを引き寄せていきました。
しかしここで再び駒澤大学高に得点が生まれました。26分、ゴール正面でボールを持った10番の選手が、右に流れながら強烈なシュートをゴールに叩き込みます。 成立学園にとっては苦しい失点となってしまいましたが、一度引き寄せ始めた流れは変わりませんでした。29分、20番の選手がスピードを活かして右サイドを突破しコーナーキックのチャンスを得ると、続く33分にも同様の場面を作ります。また、DF4番の選手が前線に残るなど厚い攻撃を仕掛けていきますが、駒澤大学高も体を張った守備で一歩も譲りません。ロスタイムにはその4番の選手のミドルシュートがありましたが、無情にもバーの上へ。あっという間に過ぎ去っていった80分間は、駒澤大学高に軍配が上がりました。
両チームの意地がぶつかり合ったような、壮絶な試合でした。駒澤大学高は決勝で王者帝京に挑みます。私が言う事ではないかもしれませんが、成立学園イレブンの分まで、全てを出し切って欲しいと思います。 取材:コータロー 写真:ぬまちちぶ 速報:のっぽろ サポート:コリンズ調布&カトリーヌ
コメント