都野津田vs都保谷
Kumazemi Report | 2009-05-03 |
平成21年度高校総体地区予選南支部決勝 |
都杉並総合高グラウンド(晴) |
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各地で開催されている総体支部予選から、南支部決勝の1つ、都野津田VS都保谷のリポートをお届けします。
前半立ち上がりから、保谷が主導権を握っていきます。中盤での効果的なプレッシャーが良く効き、野津田が前につなげようとするボールをことごとく奪い取り激しく攻め立てました。前半20分頃には2本続けてのミドルシュートもあり、得点の予感がし始めます。そして24分、左からのコーナーキックのクリアボールを拾った5番がミドルシュートをゴール左上に決め、保谷が待望の先制点を決めました。
追う形となった野津田は26分に18番がミドルシュートを放つなど、何度かシュートの場面がありましたが、保谷に中盤でうまく守られていたこともあり、流れを引き寄せることができません。前半はこのまま保谷1点リードで終わります。
保谷のシュートで幕を開けた後半も前半の流れが続くかと思われましたが、少しずつ中盤でボールを持てるようになってきた野津田が、攻撃にかける時間を増やしていきます。後半13分には、ゴール正面でパスを受けた9番が振り向きざまにシュートしますが、これは右に外れました。また、左サイドの3番にボールが良く渡り、そこを起点とした組み立てが目立つようになります。
保谷も攻撃の手は緩めません。15分、17分とキャプテン10番が左サイドを巧みにドリブル突破してチャンスを作ると、18分には右サイドのセンタリングから11番がシュートする形を作ります。左サイドの10番、右サイドの7番が次々と突破する攻撃は迫力満点でした。
保谷の厚みのある攻撃を、飛び出し判断の良いGKを中心に守り続けた野津田にチャンスが訪れたのは後半33分。左サイドで奮闘していた3番が中へ入れたボールからゴール前で混戦となり、そこから7番が同点ゴールを決めました。これでスコアは1-1、このまま延長戦に突入します。
延長戦は、お互いに勝利への気持ちが全面に出た激しい20分となりました。延長前半8分、保谷左サイド7番からの絶妙なセンタリングにファーサイドで合わせようとしますが、ここは野津田GKが腕を伸ばしてファインセーブ。延長後半4分には、野津田10番のフリーキックが高く巻いた弾道でゴール右上に向かいますが、今度は保谷GKがナイスセーブを見せる番でした。手に汗握る攻防が続いていきます。
均衡を破るゴールが生まれたのは延長後半8分のことでした。ハーフウェーライン付近からのロングボールに反応した野津田9番がディフェンスラインの裏へ飛び出すと、落ち着いたシュートでゴールネットを揺らします。保谷は残されたわずかな時間も諦めることなくゴールを目指しますが、スコアは動かぬまま試合終了のホイッスルが響きました。
試合を通して緊張感の漂う、どちらが勝ってもおかしくない名勝負でした。野津田は総体都予選で、保谷は選手権地区予選で、より成長した姿を見られるのを楽しみにしています。素晴らしい試合をありがとうございました。
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