帝京vs東京朝鮮
Kumazemi Report | 2009-05-06 |
平成21年度関東大会東京予選決勝 |
駒沢第2球技場(晴) |
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既に関東大会出場を決めている帝京と東京朝鮮が、春の東京チャンピオンの座をかけて駒第2球技場で対戦しました。
立ち上がりから、まさに決勝戦にふさわしい濃密な内容のサッカーが展開されていきます。前10分頃までにお互いにスルーパスからのシュートがありましたが、いずれもGKがセービングしました。両チームとも攻撃と守備の切り替えが非常に素早く、研ぎ澄まされた集中力でプレーしていることが観ている側にもひしひしと伝わってきます。
そんな中で主導権を握っていったのは帝京でした。相手への寄せのスピードが速く、東京朝の選手がボールを持つとあっという間に数的優位を作ってカットしていきます。前線でも2列目から選手がどんどん飛び出していき、クロスボールへのターゲットを多くしていました。前半22分の、左サイドからのボールに2人が飛び込むプレーは、ゴールにこそなりませんでしたが迫力のあるものでした。
次々と上がってくる帝京の選手に対応するため、どうしても引き気味になってしまった東京朝鮮でしたが、最終ラインでボールを奪ってからは前線の選手へテンポ良くつなぎます。10番、15番、16番の3人がキープしてタメを作り、活発に動く11番の選手などが追い越していく場面が見られました。23分にはその11番がセンタリングに合わせてヘディングしますが帝京GK内田君がキャッチ、25分には中盤でボールを奪取し16番から15番へスルーパスが出ますがオフサイドの判定となりました。主導権は握られているものの、決して受け身にはなりません。
帝京は28分に右から11番がエリア内に侵入し、こぼれたボールを7番が詰めますがGKが防ぎます。また34分に東京朝鮮10番がドリブル突破から放ったシュートもGKに阻まれます。息つく暇もない前半は0-0で終わりました。
後半に入っても緊迫した流れは続きます。後半13分、相手のミスからボールを奪った東京朝鮮11番が左サイドを駆け上がる10番にパス、丁寧にシュートしますがGK内田君のファインセーブに阻まれました。試合が動いたのはその5分後のことです。
後半18分、ペナルティエリア内で浮いたボールを、帝京14番が倒れ込みながらうまくボレーシュートしてゴールへ突き刺しました。待望の先制点は帝京があげることとなりました。
東京朝鮮は直後の19分、ゴール正面からループシュートを放ちます。これはクロスバーを越えていきましたが、まず1点を取り返す、という気持ちの伝わってくるシュートでした。24分には右サイドでのパス交換から14番がシュートしますが、GK内田君が正面でキャッチしました。
ボールを持った相手への激しいプレッシャーを維持する帝京は、後半30分過ぎから怒濤の勢いで攻め込みます。コーナーキック、スルーパス、ミドルシュートなど様々な形で次々と東京朝鮮ゴールに襲いかかります。そして38分、9番がゴール右約45度から強烈なミドルシュートを撃つと、GKはこれを弾ききれずゴールへと吸い込まれていきました。残り時間わずかで帝京が2点リード。このまま試合は終わるかのように思われました。
しかし、東京朝鮮は最後までゴールに向かいます。40分に11番だったでしょうか、ゴール左からシュートを流し込み1点差に詰め寄りました。さらに猛攻は続き、さすがの帝京もこの勢いに押しこまれます。終了間際には右コーナーキックからファーサイドに絶妙なボールが上がりますが、帝京GK内田君がナイスキャッチで防ぎました。そしてタイムアップ。激戦の末に春の東京を制したのは帝京でした。
試合を通して安定していた帝京の守備は素晴らしいものでした。昨年選手権も経験したGK内田君の存在も大きいでしょうが、チーム全体が走り続けることを厭わず有機的に相手にプレッシャーをかけ続けるのには脱帽します。関東大会でもこのアグレッシブな守備を見せて欲しいものです。
東京朝鮮も敗れはしましたが、完成度の高いチームという印象を受けました。今日の試合終盤で見られたような、「ここだ!」という時の迫力ある攻撃は非常に魅力的です。今年も軸となるチームの1つとして、東京高校サッカーシーンを盛り上げてくれそうですね。
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