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2008年1月20日 (日)

新人戦都大会1回戦結果(1/20)

今日20日に行われた16試合の結果です。横綱は安泰、大関級では都国分寺、早稲田実業、実践学園、東京成徳、堀越の5校が姿を消し、シード組10勝に対して地区予選組は6勝でした。

【東京都新人戦1回戦】

勝利チーム 試合結果 次の相手
帝京(横綱) 2-0東海大菅生(張出関脇) 國學院久我山
國學院久我山(張出大関) 2-0日本学園(関脇) 帝京
本郷(張出小結) 3-0京華(関脇)       成立学園
成立学園(横綱) 8-0都江戸川(小結) 本郷
都駒場(大関) 8-0都調布南(小結) 保善
保善(関脇) 4-0都国分寺(張出大関)  都駒場
かえつ有明(関脇) 2-1農大一(関脇)    駒大高
駒大高(関脇) 2-1早稲田実業 (大関) かえつ有明
都つばさ総合(大関) 3-1都豊島(前頭筆頭)       足立学園
足立学園(張出大関) 1-0実践学園(大関)     都つばさ総合
関東第一(大関) 1-0八王子(小結)       駿台学園
駿台学園(張出関脇) 3-0東京成徳(張出大関) 関東第一
修徳(大関) 2-1中大杉並(小結)       暁星
暁星(張出大関) 4-0都東大和南(張出関脇)     修徳
正則学園(関脇) 1-1PK4-3堀越(張出大関) 都三鷹
都三鷹(横綱) 2-0東工大附属(張出関脇)     正則学園

この時期にチーム力云々を語るのは時期尚早ですが、保善、駿台学園の3地区組は強そうですね。

都東大和南と都調布南は残念でしたが、いずれも相手が相手ですからこの結果にうなだれることなく、この冬のトレーニングで課題をしっかり克服して総体予選で暴れて欲しいです。

次戦は4月16日ですが、帝京vs國學院久我山、修徳vs暁星という春から初夏の東京勢力図を占うのに見逃せないカードがあります。

Hata

08年度もすでにスタートしておりますが、私は今年もエネルギーのある限り現場に足を運びたいと思っておりますので、応援よろしくお願いします。

2008年1月15日 (火)

流経大柏vs藤枝東

Kumazemi Report 2008-01-14
第86回全国高校サッカー選手権決勝
国立競技場(晴)
流経大柏   vs   藤枝東
4
1 前半 0
3 後半 0
0

第86回選手権も昨日14日に決勝が行なわれ、見事、流経大柏が優勝いたしました。大前選手を中心とした得点力もさることながら、守備力が凄まじく、正直今の日本のユース年代でこのチームから得点を奪うのは極めて困難であろうと思いました。組立、攻撃、守備どれをとっても本当にすばらしく、史上最強の高校サッカー部です。

藤枝東は名門復活とサッカー王国復刻を一身に背負ったプレッシャーなのか、卓越した個人技とピッチを広く使った戦術で都三鷹に完勝したあの姿が見えません。対する流経大柏は藤枝東がどう出てこようと関係ないといった感じで、最初から伸び伸びプレーし、ガンガンいきます。

そして今日の試合はうんだらかんだらと同伴のメンバーと話していた開始6分、流経大柏があっという間に先制します。右サイドを駆け上がったキャプテンから低めのクロスを受けたエース10番大前選手が、藤枝東DFを2人引きつけながらキープ、巧みな技術でかわそうとしていたところをシュートを打たれたらたまらんということでもう1人のDFが寄って3人がかりで潰そうとします。しかし、小柄ながらがっちりとしていていかにも屈強そうな大前選手はバランスを崩すこともなくフリーの8番村瀬選手へボールを通し、受けた村瀬選手が難なくゴール左に蹴り込んだのです。

Sensei1 Sensei2 Sensei3

Sensei4 Sensei5

あまりに早い先制弾被弾で、藤枝東は浮き足立った、というかパニックに陥ったかもしれません。藤枝東は守備陣がボールを奪って中盤へ繋いでもあっと間に寄せられパスコースを消され、攻守の切り替えが速くてかつマークを外さない流経大柏に対し、何をどうすればいいのかわからなくなっている感じを受けました。流経大柏は活動範囲が広くて得点力のある大前選手を、いつどこにいるのか一瞬わからなくする周りの選手のアクションと上條選手のどんな体制でも執拗に前を向こうとするプレーがすばらしかったです。正直、守る方としては上條選手の方が怖かったのではないでしょうか。大前選手自身が「僕の得点はみんなのおかげです」と言っていましたがうなずけました。この言葉は心の底からでてきた衷心からの本音の告白に違いありません。

Kasiwa_shusan Kasiwa_difense

上の写真は前半の藤枝東の攻撃シーンで、左サイドとバイタルエリア付近を撮ったものです。効果的な攻撃になるであろうコースとスペースは消されており、勝率五分五分かか四分六分以上で不利なところで勝負するしかありません。Matsuda

それでいて流経大柏はみんな1対1がめっぽう強く、テクニックある藤枝東もどうにもなりません。あの松田選手もサイドに流れて深い位置への切り込みを図りますが、これも徹底的に阻止します。

左の写真は藤枝東の松田選手と流経大柏3番天野選手の後半右サイドでの1対1ですが、ここでも天野選手は半身に構えて松田選手を中側に誘い、見事に突破を止めてボールを奪いました。

このように1対1で負けず、速いプレスで中盤を制圧して河合選手にも仕事させず、シュートも撃たせず、攻撃では少ないタッチと突破を織り交ぜ藤枝東守備陣を翻弄、必ずフリーの選手を作り出してはそこへラストパス、そして撃つ方は正確にボールを捕らえてGKの届かないところへ蹴りこむ・・・凄まじいの一言です。

Oomame3tenme Kasiwa4tenme1

今大会は島原商などの古豪の出場、都三鷹の快進撃、名門藤枝東の決勝進出と話題の多い大会でした。

昨年に続いて長い間教育に携わり、こつこつ努力され、人生賭けて高校サッカーに取り組んできた指導者が栄冠を勝ち取りました。努力を重ね、耐えに耐えて信じてやり続けてきた方が最後に報われるというのは、今の社会に最も大切な価値観ではなかろうかと私は思います。全国高校サッカー選手権においては、今年もこれが見事に具現されました。

これで私の2007年度のゲームリポートは終了です。

2008年1月 9日 (水)

都三鷹の軌跡

あのミラクル4連勝でBブロックを制した選手権都大会から全国選手権準々決勝で藤枝東に敗れるまでを時系列でまとめてみました(都大会東京朝鮮戦の記事はコートンハンクス様にご投稿いただいたものです)。

第86回全国高校サッカー選手権大会東京都大会Bブロック

  1. 第1戦  2007年 9月23日(日) 対 東京朝鮮(駒沢補助球技場)
  2. 準々決勝 2007年10月21日(日) 対 関東第一(駒沢補助球技場)
  3. 準決勝   2007年11月11日(日)  対 都立駒場(駒沢陸上競技場)
  4. 決勝戦   2007年11月17日(土)  対 早稲田実(西が丘サッカー場)

第86回全国高校サッカー選手権大会

  1. 1回戦  2007年12月30日(日) 対 高知中央(国立競技場)前半後半
  2. 2回戦  2008年 1月 2日(水) 対 矢板中央(西が丘サッカー場)
  3. 3回戦  2008年 1月 3日(木) 対 宮城県工(駒沢陸上競技場)
  4. 準々決勝 2008年 1月 5日(土) 対 藤枝東    (市原臨海競技場)

私は大会前に勝ち負けを予想するような記事は選手に対して非礼なのでしないのですが、今だから言える当時の率直な感想を述べますと、Aブロックに帝京と成立学園が入ったので、Bブロックを制するのは関東第一か修徳で割って入ってくるとしたら実績ある国士舘、國學院久我山、暁星だなと思っておりました。

実はあの東京朝鮮戦は隣の第二球技場で同時刻に始まった農大一vs都葛飾野を観てまして、陽が暮れて肌寒くなってきたので残り7~8分を残して補助球技場にちょっと寄って帰ろうとしたのです。だから写真が真っ暗になった後半の終わり間際のものしかないんです。この時、試合をご覧になっていたご父兄が「3対1か~」と話していたのが聞こえたので、「東京朝鮮から1点取るんだから三鷹はさすがだな」と勝手に解釈していたところ、大きな勘違いだったのであります。そして三鷹が東京朝鮮を破ったこの日をもって封印を解き、次の関東第一戦は絶対に観ようと決心したのです。というのも実は私は現役高校生だった26年前から山下先生を存じ上げており、三鷹を取材すると間違いなく気付かれてしまうことからずーっと取材を封印していたのです(本当のところ下手な記事書くと怒られそうで行けなかったのです・・・)。

しかし、今大会でその封印を解きました。そして解いて本当によかったです。夢と感動をいただくことができました。

関東第一戦の記事では、あの山下先生のガッツポーズを撮って載せましたが、あの試合の後にお会いして「おめでとうございます」と申し上げたところ、「いいこと書けよ。あとTシャツくれ」と凄まれ(笑)ました。もちろんkumazemi-Tシャツは三鷹高校職員室宛に宅急便でお届けいたしました。

私が先生に教わったことの中の一つに「自分より背が高い相手に密着マークされた状況でもヘッドで勝つ方法」という技?がありました。これは荒技でして、今やったら下手するとイエローカード(笑)ものですが、私はこの技を体得し、小柄だがヘッドの強いFWとして長くレギュラーでプレーできたのであります。

下の写真は、準々決勝の日に息子と特急さざなみで行った市原臨海競技場の入り口でうちの息子が「あっ!山下監督だ!」と先生を発見、藤枝東戦直前のセンシティブな状況にもかかわらず快く写真撮影に応じていただいた時のものです。

Img_2626

この日、山下先生はご父兄や応援団が到着するこの時間帯、会場入口あたりを徘徊(笑)していました。何で徘徊していたか、何となくですが、私にはわかります。

こういうところが決して指導者然としてだけ振舞うのではなく、人間くさくて人を惹きつけるところなんでしょうね。

初の選手権出場、そしてベスト8進出、本当におめでとうございます。

そしてお疲れ様でした。

でもいいお正月でしたね。

※一杯やるときはいつでも携帯に鳴らしてください!青戸でも吉祥寺でもどこでも馳せ参じます!

2008年1月 6日 (日)

決勝戦を前に

準決勝は流経大柏と藤枝東が勝ち、14日の決勝は藤枝東vs流経大柏となりました。インターハイ3回戦の再戦ですね。この時は1対0で流経大柏が勝ちましたが、もう四半期過ぎてますからどうなるかはわかりません。

ここまでの戦いを見ますと両校とも勝ち上がっていくにつれて本調子になってきているように思えます。必ず1回か2回はどうもうまくいかずに苦戦する試合や実力の拮抗した相手との激戦があるものですが、両校ともそのあたりを取りこぼさないのはやはりさすがとしか言いようがありません。両校とも守備が堅くてスターを擁し、そんでもって選手層が厚いので、総力戦のすごい試合になるでしょう。

去年はやたらとPK戦の多い大会でしたが、今年は大体例年どおりの数に戻りました。しかし、星陵、鹿実が初戦で姿を消し、帝京や前橋育英といった関東の実績あるチームも二戦目で敗退、初戦で青森山田を破った昨年の準優勝校の作陽も三回戦で姿を消すなど、準々決勝までは波乱が多かった大会と言えるのではないでしょうか。その中で津工業と都三鷹のがんばりは、ここまで大いに大会を盛り上げるものでした。

でも決勝は新サッカー王国千葉県代表の全日本ユース王者と元祖サッカー王国静岡県代表となっているので、本大会は今年最後にユース年代チャンピオンチームを決めるのにふさわしい大会であると思います。

昨年の決勝は盛岡商vs作陽というカードで、作陽が先制したもののスピードスターを擁する盛岡商業が逆転勝ちで頂点に立ちました。

今回はどんなドラマが待っているのか、今から楽しみですね。

2008年1月 5日 (土)

都三鷹vs藤枝東

Kumazemi Report 2008-01-05
第86回全国高校サッカー選手権準々決勝
市原臨海競技場(晴)
藤枝東   vs   都三鷹
2
1 前半 0
1 後半 0
0

都三鷹の選手の皆さん、お疲れ様でした。すばらしい戦いでした。感動しました。

「ひたむきにやる」「一生懸命やる」「ズルしないでやる」「諦めないでやる」「明るくやる」「仲間を思いやりながらやる」・・・ここまでのみんなの戦いぶりから思い起こしたことです。もう疲れて疲れて仕方がないでしょう。私が言うのも何ですが休ませてあげたいです。

今日は選手権で藤枝東と準々決勝を戦った証のみでご容赦ください。

Photo Photo_3

Photo_4 Photo_5

Vs Photo_6

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すでに進路が決まった選手もいるとは思いますが、受験が控えている3年生は『ここ集中!』でがんばってください。

Photo_13

ゲームについては、ちょっと休んでから書いてみます。

2008年1月 4日 (金)

kumazemi's PHOTO、ケーブルテレビに出る!

いよいよ5日は全国高校サッカー選手権準々決勝、三鷹が名門藤枝東に挑みます。三鷹の快進撃は今朝の読売新聞にも大きく取り上げられていました。メディアの露出が増えるにつれ、山下先生もどんどん全国区の有名人になっていきますね。

さて、話は変わりますが、皆様「武蔵野三鷹ケーブルテレビ」をご存知でしょうか?三鷹高校に関係している方はこの地区の地元の方が多いので既知のことと思いますが、実は昨年12月21日放送の「デイリー武蔵野三鷹」という情報番組のスポーツコーナーで「~三鷹高校サッカー部全国へ!~」という特集があり、何とそこで私の写真が使われたのであります!

きっかけは制作を担当している保坂さんという方が私にメールを送ってくれたことです。喜んで提供させていただきました。しかし、驚きはこれだけではなく、TEAM kumazemiの紅一点CONNYは、何とこのデイリー武蔵野三鷹の月曜日を担当するキャスターだったのであります!下の写真は開幕戦の撮影を行っているところを盗撮?したもので、左がその保坂さん、右は遠藤さんです(遠藤さんのお名前はCONNYが教えてくれました)。

Photo Photo_2

CONNYが言うには保坂さんも遠藤さんも「よそじーず」という四十代のチームのメンバーらしく、毎日楽しく仕事しているそうです。いつも撮る方の方々が撮られるというのはどんな感じなのかというところに興味がいってしまいますが、仕事そのものは激務で、ピッチにいた遠藤さんはこのカメラ担いで両校ベンチ付近を走り回っていました。スタッフの方々の仕事への熱い思いがいい映像になり、すばらしい番組につながっていくのですね。

そしてそのCONNYなのですが、30日開幕戦にTEAM kumazemiの一員として国立競技場に来ており、真剣な眼差しでイケメン、じゃなくてがんばるプレーヤーをウォッチしておりました。スポーツをこよなく愛し、アスリートをきちんとリスペクトする女性で、本業はプロダクションに所属しているタレントさんです。皆様どうぞ応援よろしくお願いします。

そこで今日は特別にCONNYのオフショットをお見せいたします(画像をクリックしていただきますとより鮮明になります)。

Conny1_4

かわいいでしょ。

2008年1月 3日 (木)

都三鷹vs宮城県工

Kumazemi Report 2008-01-03
第86回全国高校サッカー選手権3回戦
駒沢陸上競技場(晴)
都三鷹   vs   宮城県工
2
2 前半 0
0 後半 0
0

夢ではありません。三鷹がここ10年帝京以外の東京代表が成し遂げられなかったベスト8進出を果たしました。

今日は3試合目で疲れもピークでしょうし、相手の宮城県工は鹿実とのフィジカル戦を完勝、強烈な攻撃陣を擁するチームでしたので今日はヤマ場だと思っていました。昨日の鹿実vs宮城県工の試合がどんな試合だったか、下の写真でイメージしてください。

5vs9 15vs7

昨日の肉弾戦の影響だったのでしょうか、三鷹のキックオフで始まったこのゲーム、宮城県工はプレッシャーのかけ具合で三鷹を下回り、前半劣勢を強いられます。逆に三鷹は戦うごとに守備力が向上しており、この日もほとんどディフェンスは綻びを見せず、宮城県工の8番、9番、10番の選手を完封する見事なゲーム運びを展開しました。

三鷹は相手に自由にさせないようがっちりマークして守りますので、守から攻への切り替えの際に少ない人数、つまり数的不利な状況で前へボールを運ばなければならないケースが多いのですが、ここでも連動した動きと少ないタッチでつないでいくパスサッカーを展開します。逆に宮城県工は奪ったボールの展開スピードが昨日より遅く、ここを三鷹に狙われて思うように攻撃ができません。

このような流れの中の前半11分、矢板中央戦決勝点の再現のような4番繁澤選手のゴールが生まれます。矢板中央戦の時よりかなり深めの位置で得たFKを5番酒井選手がゴール前へ蹴り込み、ここに4番繁澤選手と20番林選手の二人が一気にGKに競り合いを仕掛けたところ、ボールはGKの手からこぼれ、先制ゴールとなりました。5番酒井選手はキック力があってしかも正確ですね。しかし、この場面、ゴール前で警戒したいたはずなのに宮城県工の守備陣は競りかけず、GKは相手二人と競り合う形になってしまいました。もしかしたらここらあたり昨日の鹿実戦の影響が少しあったかもしれません。

1 2

先制した三鷹ですが、持ち味の粘り強い守備、即ち綻びを見せない守備のポイントに一つに常に逆のサイドや後ろから上がってくる選手への徹底したケアが上げられると思います。ここらへんは本当によく声やジェスチャーで確認し合っていますね。あと一つ挙げるとすれば1対1の強さ、というかうまさです。飛び込んで一発でやられる場面は少なく、もし抜かれてもそれを見越した別の守備者がすぐに飛んできて寄せていきます。これをダイレクトプレーをふんだんに織り交ぜた速攻をちらつかせながら80分やり続けますから、相手はたまったものではありません。勝ち進んでいるのはただ運がいいわけででも偶然でもないのです。

試合の方は優勢に進める三鷹が24分に追加点を上げます。これも見事でした。宮城県工が4番キャプテンの選手のロングスローで深く攻め込みますが、これを三鷹DFがクリア、ボールがいったん自陣左サイドまで押し戻されます。このライン際で宮城県工7番の選手がキープして組み立て直そうとしていたところを三鷹11番吉野選手と14番玉江選手が急襲、挟みこんでボールを奪います。とその直後、手でボールの欲しいところを指しながらスペースに走りこんでいた10番白井選手にそのままパス、白井選手は見事なファーストタッチで前を向き、GKをかわして流し込みました。

いや、本当に見事でした。ここでも三鷹とは逆に宮城県工守備陣はボールのあるサイドに気を取られていて逆サイド方向から走りこんできた白井選手をケアしていませんでした。それにしても常にこういう場面を狙っていてしかもゴールに結び付けられる白井選手はある意味特殊な才能を持っていると言えるでしょう。強い、速い、高い、うまい、といった外国人型ストライカーばかりに目が行きがちですが、ジャパニーズスタイルを確立するなら白井選手のようなストライカーを目標とすべきではないでしょうか。

Photo

後半は球際の強さと粘りを取り戻した宮城県工がDF3番の選手のスパイスの効いた動きとプレーなどもあってチャンスを作り出しますが、三鷹の守備が崩れることはなく、このまま2-0で三鷹の勝利となりました。

高校生の秘めた能力というのはすごいですね。私は三鷹を東京予選から何回も観てますが、明らかに別のチームになってます。見てて逞しくなったのがわかります。自信に満ち溢れてます。

次は藤枝東です。王国復活を賭けるあの藤枝東です。

「勝てば国立だ」ではなく、「藤枝東に勝ちたい」と感じて試合に臨んでください。

2008年1月 2日 (水)

都三鷹vs矢板中央

Kumazemi Report 2008-01-02
第86回全国高校サッカー選手権2回戦
西が丘サッカー場(晴)
都三鷹   vs   矢板中央
1
0 前半 0
1 後半 0
0

1時間前には会場に着くように家を出ましたが、着いたらすでに長蛇の列、三鷹の快進撃を一目見ようと大勢のファンが西が丘サッカー場につめかけていました。

というわけで私は出遅れたわけですが、試合での三鷹は出遅れることなく開始直後から全開、これまた手に汗握るすごい試合になりました。今日はkumazemi's favorite players 2007:都三鷹の4番繁澤選手であることを最初に申し上げておきます。

試合前のスタンドでは暖かく風も弱く感じたのですが、始まる頃のピッチには北風がやや強く吹いていました。三鷹は国立競技場開幕戦だった1回戦よりさすがに落ち着いた立ち上がりを見せ、風上に立ったこともあってやや優位に進めていきます。4分にはロングシュートがバーを叩くシーンもありました。

対する矢板中央は攻撃に絡む8番、9番、10番の選手が技術も高く、したたかで一瞬で相手を置き去りにするスピードを持っています。ボールを奪ったら9番の選手をターゲットにして攻撃を仕掛けますが、この9番に気を取られていると10番の選手や左サイドの8番の選手が飛び込んできます。特にこの10番の選手は囲まれようが一人二人ががっちり寄せていようが、一瞬で振りほどいてゴールに突き進んでいくのです。非常にデンジャラスな選手でした。

しかし、三鷹は持ち味の集中を切らさずにカバーリングをしっかりした粘り強い守備とサボらず全員が動いてつなげるサッカーを展開、スーパーエースを擁する矢板中央と互角以上に渡り合います。

Photo_3 事実、10分には右スペースから玉江選手がシュート、16分には炭谷選手のミドル、20分には北見選手からの見事なロングフィードから白井選手がシュート、と風上の優位性も利用しながらチャンスを多く作り出していました。しかし、いいリズムながら決めきれずに時間が過ぎていきます。

しかし、決めきれないながら0-0で前半を終えるも、後半訪れる劇的瞬間を予感させるプレーが随所にありました。

それはDF4番繁澤選手の数々のプレーです。

守備では果敢に体を張り、自陣ゴール前競り合いでも勇気を持って戦いを挑み、攻撃時、特にセットプレーでは上がって相手の背後に飛び出してゴールを狙うなど、守備も献身的にきっちり役割を果たしながら攻撃でも相手にプレッシャーをかけていました。何より休むことなく動き続けていました。

Photo_2 1_3

後半に入って風上に立った矢板中央はボールの支配率を高め、前へ前へと出てきました。三鷹は奪ったボールの最初の出所をことごとく狙われ、矢板中央は完全に前半の劣勢を撥ね返してきました。

Df しかし、三鷹はカバーリングを怠らない粘り強い守備で完全に崩されることはありませんでした。

ただ都大会決勝早実戦や開幕戦でセットプレー、それもコーナーから失点していたので、18分、20分、21分と立て続けに来たコーナーキックのピンチにはハラハラしました。が、今日の三鷹DF陣はセカンドボールをなかなか拾えずに我慢が続く時間帯でも集中が切れることはありませんでした。

このように矢板中央押せ押せの中後半24分、三鷹ベンチは19番大木選手を投入、対する矢板中央ベンチは32分に10番を下げて長身の17番の選手を投入して勝負に出ます。

そして「その時」はPK戦がちらつく後半37分に訪れました。確か14番玉江選手だったと思いますが、左サイドからドリブルを仕掛け、方向を変えて中へ切り込んでいこうとしたところを矢板中央4番の選手に倒されFKを得ます。圧倒的に押し込まれながら凌いできた後半もあと3分しかなく、三鷹のラストチャンスかという場面になりました。

このFKを炭谷選手が奇をてらわず普通にゴール前に蹴りこみます。そしてこの蹴りこまれたボールのたどりつく先は4番繁澤選手だったのであります。疲れた体の最後の力を振り絞るかのように繁澤選手が矢板中央GKとの競り合い勝負に出ました。

1

この競り合いに勝った繁澤選手の強靭な上半身の捻りから生み出されたヘディングシュートは相手の誰にも触れることなく矢板中央ゴールに吸い込まれ、この劇的なヘディングシュートが決勝点となりました。

2_2 3_2

全員が役割を果たそうという姿勢で、決して手を抜かず、仲間を信じて必死にプレーする三鷹の勤勉フットボールが16強まで来ました。明日はベスト8かけて鹿実を破った宮城県工との試合です。私が今日見たところではあの鹿実に完勝でした。はっきり申し上げて宮城県工の個々は速くて強くてうまいです。ただ、今の三鷹ディフェンスを完全に崩しきる組織攻撃力があるかどうかはわかりません。いつもどおりにやれば必ず勝機があります。私たちに夢を見させてください。

2008年1月 1日 (火)

謹賀新年

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、30日に開幕しました第86回全国高校サッカー選手権ですが、今日1回戦15試合が行われました。

Photo

帝京は愛媛県代表の済美に3対0で勝ち、我らが東京代表は平成11年度第78回大会の帝京、國學院久我山以来二校揃っての初戦突破となりました。

その他の結果は以下のとおりです。

【1回戦】

勝利校 試合結果 次の相手(1月2日)
近大和歌山 3-1羽黒 前橋育英
前橋育英 5-4奈良育英 近大和歌山
高川学園 3-0岐阜工       近大附
近大附 1-1PK4-3星稜       高川学園
藤枝東 1-1PK5-4香川西 室蘭大谷
室蘭大谷 0-0PK5-3境 藤枝東
矢板中央 3-1大分鶴崎  都三鷹
北越 2-1島原商  日章学園
日章学園 1-1PK4-2水戸短大附 北越
東福岡 4-1松商学園 野洲
野洲 1-0韮崎 東福岡
那覇 1-0福井商 神戸科学技術
神戸科学技術 1-1PK5-3秋田商 那覇
広島皆実 3-0尚志 帝京

星稜、島原商が姿を消し、藤枝東と室蘭大谷は辛勝発進となりました。

明日、藤枝東vs室蘭大谷、野洲vs東福岡といった好カードがありますが、私的には何と言っても都三鷹vs矢板中央と帝京vs広島皆実です。

しかし矢板中央はかなり強そうですね。2年生のすごいストライカーがいるみたいです。

でもサッカーは1人でやるわけではないので、三鷹がいつもの「素早くつなぐ全員サッカー」ができれば勝機はあります。決勝早実戦で見せたあのワンタッチやダイレクトを多用して局面を打開、あっという間にフィニッシュまで持っていくパスサッカーと決して綻びを見せない粘り強い守備。三鷹は全選手がサボらずきちんと自己の役割を果たす「勤勉フットボール」が持ち味です。

明日もぜひがんばってください(セクシーな男より勤勉な男の方がカッコイイよ!)