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2007年1月 8日 (月)

盛岡商業vs作陽

Kumazemi Report 2007-01-08
第85回全国高校サッカー選手権決勝
国立競技場(晴)
盛岡商(岩手)   vs   作陽(岡山)
2
0 前半 0
2 後半 1
1

第85回全国高校サッカー選手権決勝です。準決勝とはうって変わって絶好のコンディションで行われ、盛岡商業が逆転で作陽を破って4080校の頂点に立ちました。

Photo_131 Photo_132

ゲームは序盤からスピードのあるFWを有する盛岡商業が早い出足でペースを握ります。ファーストシュートは9番成田選手でした。

Photo_134この成田選手、とにかく速いんです。作陽の守備陣も十分リサーチ済みで対応も決まっていたと思いますが、チャンスと見るや切り裂くようなドリブルで仕掛けていきます。結果的にこの成田選手のすごいスピードがこの決勝戦に決着をつけることになります。

対する作陽も盛岡商業の早い出足に苦しみながらも、攻撃に出たときはフィニッシュまでいく場面が多く、押していながらなかなかいいシュートを打てない盛岡商業とは五分五分だったでしょう。前半39分には作陽桜内選手の決定的なヘディングシュートもありましたが、前半は0対0でした。

後半、作陽は飛び道具を出してきます。

9番村井選手の投入です。桜内選手に代わって出てきました。右足の怪我でこの大会はフル出場できることが難しい状態なのですが作陽のエースです。

Photo_135このエースが「さすが」とうなる仕事をします。後半10分過ぎのことでした。

盛岡商業の右サイド攻撃のボールを奪った3番桑元選手がそのままドリブルで駆け上がりエース村井選手にパス、3人に囲まれた村井選手は体全体と右足を使って見事に反転、そのまま右足を振り抜きます。そしてこのシュートがクロスバーを直撃、詰めていた村井選手にパスを出した3番桑元選手がヘッドで押し込み先制します。

ものすごい歓声でした。36,000人の国立競技場が一瞬揺れた感じがしました。

Photo_136 しかし、下を向かない盛岡商業は持ち前のスピードを生かした攻撃を仕掛け、後半19分に右サイド攻撃で8番千葉選手がPKを得ます。

キッカーは11番林選手。あの雨中の八千代戦で決勝ゴールにつながる見事なコーナーキックを蹴ったレフティです。キックが正確なんですね、PK戦のときも1番を蹴るそうです。

大観衆が固唾を呑んで見守る中、ゆっくり助走を開始した林選手、左足でゴール左隅を狙って蹴りました。しかし、無情にもボールはポストをかすめていきました。ここでも何とも表現できないどよめきが起こりました。

ガッツポーズする作陽、肩を落とす盛岡商業。この時間でこういった状況になるとほぼ流れは作陽に向いていきますが、ここで盛岡商業齋藤監督がこの流れを断ち切るかのようにすぐ動きます。

Photo_137 俊足FW13番大山選手の投入です。直後の後半26分、この切り札大山選手が左サイドを突破、先制点を挙げた桑元選手を振り切りゴール前へセンタリング、このボールがPKを失敗してしまった林選手の足元へ行きます。そして左足でシュートしますがミートせずにボテボテに。しかしこのボテボテボールが体を投げ出して止めにいった作陽DFの股下を抜けてまたもや林選手にとって絶好の位置に転がり出てきます。これをつま先で押し込んで同点になります。

2度の大きなミス(PKとこのシーンでの最初の左足のシュート)をしたこの2年生FWに天は3度目のチャンスを与えました。そしてこの2年生FWはこのチャンスを見事に決めました。きっと日ごろ熱心に練習し、誠実に生きているのでしょう。でないと天はここまでチャンスを与えてはくれません。

選手交代がズバリ的中し、息を吹き返した盛岡商業ですが、何せ相手は静岡学園戦で追いつかれた1分後に勝ち越したチームですから、下向かずに再三攻撃を仕掛けます。ここで残り10分切りました。私の席の前後は小学生のちびっ子だらけだったんですが、この熱いスタジアムに少しでも長くいたくて「延長!延長!」と大合唱してました。

後半40分でした。自陣危険な位置でのFKをしのいだ盛岡商業は、高速ドリブラー9番成田選手が左サイドを突破、DFを振り切ってゴール前へパス、二アサイドにDFと並走して詰めてきた盛岡商業の選手がスルー、このボールに8番千葉選手が合わせてゴール右へ流し込み勝ち越します。

作陽もおなじみ7番宮澤選手→11番小室選手のホットラインであきらめずに攻撃しますが、盛岡商業も集中を切らさず守り、ロスタイム2分もしのぎきって2対1で盛岡商業が勝ち、見事栄冠を手にしました。

Photo_140

盛岡商業はすばらしいチームです。正確に蹴って止める、フルタイム走りきる、周りを観て11人でやる、決してあきらめない、これらがサッカーの本質の本質であることを目の前で体現してくれました。

登録25選手の約半数が県内地元中学出身、半数が県内クラブ出身とどの都道府県にもごく普通にある公立高校が4080校の頂点に立ちました。全国大会で勝てるかどうかはその高校のサッカー部を取り巻く環境で決まるわけではないようです。では、何なのか。その答えはやっぱり日々の練習にあるような気がします。

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コメント

あけましておめでとうございます。
先日の高校サッカー決勝はとても見ごたえのある試合でした。
本文にもあるように、高校を取り巻く環境が変わってきたことを歴史的に証明する試合でした。
今の選手達はちょうどJが発足したときに小学校にあがる前くらいの世代ですよね。
指導者も日本のサッカーを強くするための意識を高めてきた賜物がこの普通の高校の全国制覇に繋がったのだと思います。
斎藤監督・野村監督をはじめ多くの指導者が自身をもてるようになった貴重な大会だったのではないでしょうか。
出身地・広島皆実も準々決勝まで勝ち進みました。作陽・野村監督は国泰寺出身で地元にも縁があり力も入りました。

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