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【特別掲載】第101回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

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【特別掲載】第85回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

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【特別掲載】第86回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

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2006年10月30日 (月)

日大二vs専大附属

Kumazemi Report 2006-11-02
平成18年度東京都新人選手権5地区1回戦
都杉並総合高グラウンド(晴)
日大二   vs   専大附属
2
1 前半 2
1 後半 0
2
5 PK 4

新人戦から一戦リポートします。これも運ですが、私としましては過去の実績から都大会で戦えると想像できる両校が、地区予選で当たるのは少しもったいないぁと思いました。そしてゲームの方もやっぱり最後までもつれる激しいゲームになりました。

前半は10番の選手のゲームメークでワントップ気味の専大附属がペースを握っていました。1-1で迎えた前半33分、専大附属が右サイドからの攻撃に対して日大二GKがペナルティエリアを飛び出してしまい、直接FKのチャンスを得ます。

このFKに専大附属ゲームメーカー10番の選手が相手DFより先に飛び込んでヘディングシュートを放ちます。日大二DF2番の選手より走りこんだ位置もジャンプしたタイミングも完璧に勝り、ドンピシャのヘディングシュートになります。そして、このボールがポストに当たってはね返ったところを押し込みました。日大二からはオフサイドのアピールがありましたが、そのまま得点が認められ、これで専大附属が2-1と勝ち越します。前半はこのまま専大附属1点リードで終わりました。

後半は一転日大二が猛攻を仕掛けます。後半7分、9分、12分には立て続けに決定的場面を作り出します。しかし、専大附属はGKの神がかったすばらしいプレーでこの場面は防ぎきりました。それにしても専大附属GKの反応はすごかったです。GKとしては小柄な方だと思いますが、至近距離での反応や飛び込む勇気とタイミングは高いレベルの技術を持っているとみました。

その後も専大附属のフォーメーションがやや間延びしたこともあって、日大二は波状攻撃をかけます。後半20分にも中央から惜しい攻撃がありました。この間延びしたのが原因かもしれませんが、後半の専大附属は10番の選手がボールに触れることが前半に比べて少なくなった感じがじました。ちょっと「守ろう」という意識が強くなっちゃったのかもしれません。

対する日大二はやや中央からの強引なこじ開け攻撃が多いものの、完全にリズムを掴んでいました。そして、後半28分専大附属は中央から仕掛けに仕掛けられて同点に追いつかれます。このシュートはどんなすごいGKでも防げなかったと思います。本郷高校時代の加藤好男さん(現JFAナショナルトレセンコーチ)でも無理ですね。

ゲームはこのままタイムアップ。PK戦にもつれこみました。このPK戦も5人全員蹴って決まる流れになり、5-4で日大二が次に進みました。ここで両チームのPK戦を全てお見せします。専攻の専大附属は×○○○○、日大二は全員決めました。日大二の次の相手は都立杉並総合高校です。

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kumazemi's favo rite players専大附属の1番(GK)

2006年10月29日 (日)

新人戦が始まりました

選手権予選は佳境に入っていますが、一方新しいチームでの戦いも始まっています。東京の新人戦の結果と千葉、埼玉選手権予選の結果です。

【東京都新人戦地区大会】

○4地区(千代田区・港区・大田区・品川区・島嶼)

  • 都立九段3-1都立神津

○5地区(練馬区・中野区・杉並区・西東京市)

  • 都立西2-1都立井草
  • 都立練馬2-1都立大泉
  • 佼成学園7-0都立杉並工業
  • 日大二2-2PK5-4専修大附属
  • 都立杉並総合8-2東京大学教育学部附属高校
  • 都立保谷2-1杉並学院
  • 都立冨士8-0学芸大付属大泉
  • 私立武蔵3-1明大中野
  • 東亜学園8-0都立練馬工業

○6地区(目黒区・世田谷区・町田市・狛江市・稲城市)

  • 大東学園6-0都立小川
  • 日本学園6-0日大桜丘
  • 和光2-0都立成瀬
  • 都立町田5-0都立国際
  • 玉川学園5-0都立若葉総合

○7地区(三鷹市・調布市・府中市・国立市・立川市・日野市・多摩市・八王子市)

  • 昭和第一2-0多摩大聖ヶ丘
  • 都立八王子東5-0明星
  • 都立南多摩3-0都立永山
  • 都立調布南-棄権-都立府中工業
  • 都立調布北6-1八王子実践
  • 都立府中西4-1帝京大学高
  • 工学院7-0聖パウロ

○8地区(武蔵野市・小金井市・小平市・国分寺市・清瀬市・東久留米市・東村山市・東大和市・武蔵村山市・あきる野市・青梅市・西多摩郡・昭島市・福生市)

  • 都立武蔵村山2-0都立小平
  • 都立昭和7-0自由学園
  • 都立武蔵4-0都立小平西

【選手権千葉大会決勝トーナメント1回戦】

  • 市立船橋4-0県立若松
  • 県立幕張総合1-1PK5-4千葉国際
  • 流経大柏7-0千葉明徳
  • 中央学院2-1県立柏井
  • 八千代6-1市立柏
  • 東京学館2-0県立船橋二和
  • 習志野9-2県立船橋北
  • 渋谷幕張5-0県立柏陵

【選手権埼玉大会決勝トーナメント1回戦】

  • 西武台3-0正智深谷
  • 所沢西2-1浦和東
  • 川越南1-1PK7-6本庄第一
  • 武南8-1東京農大三
  • 埼玉栄6-0志木
  • 国際学院2-1大宮南
  • 市立浦和3-1伊奈学園総合
  • 大宮東2-0川口市立県陽

2006年10月27日 (金)

お母さんのためのフットショー講座3

相手を抜く~1対1の局面でフェイントなどを使って相手を抜き去り突破するメカニズム~

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10月22日に行なわれた選手権東京都大会Bブロック準々決勝の東京朝鮮vs大東大一のゲームから私のイチオシの大東大13番の選手の突破シーンで説明します。

写真左まず対峙したこの場面、大東大一13番の選手は相手DFの足を見ながらjボールを間接視野※1に入れて足元にキープし、シザースフェイント※1を仕掛けようとしています。大東大一13番の選手が自分の足の動きを観ていることがわかっている東京朝鮮DFは、不用意に飛び込むとかわされるため、ボールが大東大一13番の選手の足元から離れる瞬間にすぐアタックできるよう距離を保っています。もし大東大一13番がボールキープに精一杯でボールばかり見ていたら、①の場面前にボールを奪われてます。

写真中大東大一13番の選手がは右足を内から外へまたぐシザース※2をかけます。このようにシザースはボールをまたぐわけですが、このまたぐ際にボールに触れてしまうと当然ボールが動いてしまいます。この場合は内から外へかけていますから、右足がボールに触れてしまうとボールは写真手前側に動いてしまい、アッという間にDFに体を寄せられてしまいます。ここでも大東大一13番の選手はしっかりシザースかけながらも相手の腰から下の部分をきちんと観ています。

写真右そしてこのシザースフェイントにひっかかった東京朝鮮DFが写真手前側に大きく上半身のバランスを崩します。相手の腰から下の部分をきちんと観ていた大東大一13番の選手は左足のアウトサイドを使って逆側(写真向こう側)に抜けるべく右足から左足へボールを移行させていきます。

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写真左写真手前側に重心が動いてしまった東京朝鮮DFは逆をつかれて体制の立て直しに入りますが、この場合重心が右足にないと立て直せませんので、重心の移動を行なわなければなりません。ここで「遅れ」が生じます。逆に大東大一の13番の選手は写真向こう側に踏み出すためにしっかり右足で地面を蹴り、ボールも逆のスペースに動かしています。実質上、これで勝負アリです。

写真中東京朝鮮DFが立て直して上半身を起こしたときにはすでに大東大一の13番の選手は逆をすり抜ける過程に入っていて、ボールもスペースへ運び出されています。まだ重心が左足に残っている東京朝鮮DFはもはやボールにアタックすることはできません。

写真右このまま大東大一の13番の選手は東京朝鮮DFを抜き去っていきますが、東京朝鮮DFは抜かれたものの結果的に写真向こう側に抜かせて離れずに並走したので、この後大東大一の13番の選手はシュートを打つことができず、ゴール前ややマイナスめにいた見方へのパスを選択しました。手前側を抜かれると一気にゴールニアポストまで行かれ、ニアサイドにシュートを打たれたか、もっと危険なマイナスのパスを出されて失点に繋がっていたかもしれません。ただし、この場面で手前側へ抜き去る場合はスペースの少ないところに行くことになりますので、完全に置き去りにしないと再度体を寄せられてゴールライン外に体ごと押し出される可能性もありました。よって、相手が鍛えられた東京朝鮮だったことを考えるとゴールにならなかったもののフィニッシュまで行ったこのプレーは正しかったと思います。

ちなみにこのプレーは正味2.5秒~3.0秒くらいの出来事だったと思います。

こういった局面を個人の力で打開することはとても大切です。ゴールデンエイジ(小学生中学年~高学年)で足元のボールを間接視野に入れて相手や周囲の状況を観る能力とマシューズ※3、シザースといったフェイントの技術は一定レベル以上習得しておかないと、都大会準々決勝に残るようなチームでレギュラーになるのは難しいのではないかと思います。

  • ※1 意識して見ようと焦点を当てているものの周りに見えるもの。
  • ※2 ボールを内側から外側にまたいで相手を動かし、その逆を抜くフェイント。シザースとは「鋏」。
  • ※3 左(右)に行くと見せかけて左足(右足)を大きく踏み込み、右足(左足)のアウトサイドで素早く右(左)に押し出して抜くフェイント。このフェイントをよく使っていたイングランドのスタンレー・マシューズからその名がついています。

2006年10月26日 (木)

選手権東京大会ベスト4決まる

10月22日に準々決勝が行なわれ、AブロックBブロックともにベスト4が出揃いました。ベスト8が出揃ったときは順当とも波乱とも言えないと記しましたが、こう顔ぶれを見ますとほぼ順当と言える波乱の少ない結果となっています。

【Aブロック】

  • 暁星3-0都立福生
  • 関東第一5-0都立つばさ総合
  • 国士舘2-0早稲田実業
  • 修徳2-0堀越

【Bブロック】

  • 東京朝鮮6-1大東文化大学第一
  • 東海大菅生4-1かえつ有明
  • 都立久留米2-1駒澤大学高校
  • 帝京1-0実践学園

私がダークホースとにらんでいた早稲田実業ですが、やはり国士舘のカベは厚かったですね。また、都立福生も暁星に一泡吹かせることはできませんでした。残念です。それから何か暁星は一昨年の修徳と同じような雰囲気漂わせてますね。地区予選から出てきて都大会初戦で優勝候補最右翼を破ってのベスト4です。あと帝京がしぶとく1点差で勝ち上がってきてますね。意外と得点できないで苦戦している感じがしますが、私の記憶ではこういう流れで来ている時の帝京は強いです。唯一の都立、久留米がインターハイベスト4に挑みます。そして3連覇のかかる修徳は過去の戦績からいうと相性がいいとは言えない国士舘と戦います。

準決勝の組み合わせは、

【Aブロック】

  • 暁星vs関東第一(11/12西が丘サッカー場11:00)
  • 国士舘vs修徳(11/12西が丘サッカー場13:00)

【Bブロック】

  • 東京朝鮮vs東海大菅生(11/12駒沢陸上競技場11:00)
  • 帝京vs都立久留米(11/12駒沢陸上競技場13:00)

いよいよクライマックスに近づいてきました。

2006年10月25日 (水)

東海大菅生vsかえつ有明

Kumazemi Report 2006-10-22
第85回選手権東京大会Bブロック3回戦
駒沢第2球技場(晴)
東海大菅生   vs   かえつ有明
4
2 前半 1
2 後半 0
1

都立石神井を零封し、私立武蔵に圧勝して勝ちあがってきた驚異の1年生軍団かえつ有明が強豪東海大菅生に挑んだ一戦です。

試合開始前のかえつ有明は監督の「長い距離を走れ」という指示のもと、入念にアップ、一方東海大菅生は広く展開する練習をしてました。

東海大菅生も相手が全員1年生とはいえ、侮れない相手であることは十分承知の上でゲームに臨んだことと思います。

それでも、開始早々かえつ有明が速攻から先制します。反対側のゴール裏にいたのでよく観えませんでしたが、あっという間の出来事でした。それぐらい鮮やかな速攻でした。

ただ、この先制点で目が覚めたのか東海大菅生はこの後何度か決定的場面を作り出します。しかし、かえつ有明はキーパーのファインプレーやシュートがポストをたたく幸運さもあってしのいでいきました。

しかし、前半25分に同点にされた後、右から中央にドリブルで突破されてゴール正面から完璧なシュートを決められ逆転を許します。

選手権出場経験のある東海大菅生に激しいプレッシャーと多彩な攻撃で追い込まれ、なかなかリズムをつかめないかえつ有明は後半に2点を追加され、1-4で破れました。「相手のいいところを消しながら自分たちの持ち味を出す」東海大菅生はさすがでした。

ポイントは前半だったように思います。石神井戦のように粘り強く守って1点を争うような接戦に持ち込み、後半にリードを奪って押し切るようなゲーム展開が望ましかったのではないでしょうか。こう考えるとあの先制点は予想外に早く入ったと言えます。そして、あまりにも早く逆転を許してしまいました。サッカーに「もしも」や「たられば」は禁句ですが、願わくば前半1-0、最低でも1-1の同点だったら違う展開になっていかもしれません。

波に乗ったときには爆発的な攻撃力を発揮するこのオール1年生のチームも、東海大菅生のような歴史ある強豪校相手に後半の40分間失点せず、かつ2点とらなければならない展開はさぞきつかったろうと思います。

でもオール1年生のチームが都大会で2回勝ち、敗れはしましたが東海大菅生相手に先制パンチ食らわして本気ださせるんですから「すごい」です。

新人戦は逆にこのままのチームで戦える強みもありますね。関東大会には出るのも現実味があります。いや、ぜひ出てほしいです。下の写真は前の試合を観ているかえつ有明の選手たちです。本当、あどけない顔ばかりです。でもサッカーはどこか野武士的でなかなかお目にかかれないチームです。

私も時間が許す限りかえつ有明を追いかけてみようと思います。彼らが3年生になったとき、どういうチームになっているか、ブログを使って記録してみようかなと思っています。

なお、サッカーとは関係ないですが、かえつ有明の制服はさっぱりとしていて清潔感にあふれ、しかもデザインのセンスもいい制服でした。

1022

2006年10月24日 (火)

東京朝鮮vs大東大一

Kumazemi Report 2006-10-22
第85回選手権東京大会Bブロック3回戦
駒沢第2球技場(晴)
東京朝鮮   vs   大東大一
6
3 前半 0
3 後半 1
1

東京Bブロック準々決勝の一戦、総体都大会では優勝した國學院久我山に1対2と惜敗したもののベスト4まで進んだ東京朝鮮高級学校の登場です。むろん、優勝候補の中の1校です。

対する大東大一は1回戦の東京実業、2回戦の武蔵工大付をともに完封して勝ちあがってきました。なんと言っても注目は13番の選手です。それにしても大東大一のユニフォームかっこいいですね。緑一色に漢字の縦書き。これでエンジだったら私世代が泣いて喜ぶ古河一です。

ゲームの方は、序盤こそ互角の展開だったのですが、ダイレクトや少ないタッチでポンポンつなぎ、高速ドリブルで縦横無尽に走りまわリ出した東京朝鮮が優勢になっていきます。

大東大一は13番の選手に何とかいい形でボールを入れたいのですが、東京朝鮮も当然わかっていますので、そう簡単には入れさせてくれません。よってなかなかいい形が作れません。そうこうしているうちどんどん東京朝鮮のプレッシャーが強くなっていきました。

そして前半15分頃だったと思います。大東大一は左サイドから中へドリブルで切り込まれ先制を許します。その5分後にも混戦からシュートを決められ2-0になります。東京朝鮮は球際も強く、ちょっとしたコントロールミスでもガツっと体を寄せて相手を自由にさせません。40分には左サイドをくずされてあげられた絶妙なクロスにヘッドで合わされ3点目を奪われます。

後半に入っても東京朝鮮のダイレクトやワンタッチ、ツータッチの早いパス交換はテンポよく継続して繰り出され、大東大一は攻撃に移る際も早い寄せで芽を摘まれてしまい、速攻に活路を見出そうとします。しかし、5分には東京朝鮮7番の選手にゴール前混戦から押し込まれ、20分にはまたも右サイドからゴール前に切り込まれ5点目を奪われてしまいました。

しかし、上述のように速攻に活路を見出そうとしていた大東大一は25分、自陣左サイドでカットからタテ一本で1点返します。優勝候補相手にやや一方的な展開になりつつある中、1点を返すのは容易ではありません。鮮やかな速攻でした。

でも東京朝鮮も攻撃の手を緩めず、終了直前には右コーナーキックのチャンスにファーサイドにあげたボールをピタッと折り返されヘッドで押し込まれ、結果は6-1で東京朝鮮の圧勝でした。

昨年の大東大一の選手権はといいますと、地区予選をきっちり勝ち抜き、

  • 選手権都大会1回戦:●大東大一0-0PK暁星○

という成績でした。おととしの選手権は都大会に進めず

  • 選手権地区予選決勝:●大東大一1-2成城○

という成績でした。

今年は地区予選3試合すべて3点差以上つけて勝ち上がり、

  • 都大会1回戦:○大東大一3-0東京実業●
  • 都大会2回戦:○大東大一1-0武蔵工大付属●
  • 都大会準々決勝●大東大一1-6東京朝鮮○

と都大会で2勝しベスト8入りです。ここ数年で着実に力をつけてきていることが一目瞭然でわかります。現2年生にもいい選手がたくさんいるようですし、新人戦でも上位に進んでほしいと思います。

最後に上述したとおり大東大一のユニフォームは本当にカッコイイのですが、応援に来ていたご父兄の皆さんも同じ緑に校名が漢字で縦書きされたTシャツを着ておられ、思わず遠めからパシャっとやってしまったのでその写真を載せさせていただきます。

10222_1 kumazemi's favorite players

東京朝鮮の5番

2006年10月23日 (月)

都立つばさ総合vs関東第一

Kumazemi Report 2006-10-22
第85回選手権東京大会Aブロック3回戦
駒沢第2球技場(晴)
関東第一   vs   都つばさ総合
5
3 前半 0
2 後半 0
0

学習院を延長の末撃破した都立つばさ総合、前回準優勝の都立三鷹を完封した関東第一の戦いでした。

都立つばさ総合は都大会1回戦、関東第一はTFLとそれぞれ一度取材したことがあるチーム同士で、既に強豪私立校の一角に名を連ね、地力に勝る関東第一につばさ総合がどう挑むかがポイントでした。

結果は関東第一の完勝でした。

都大会はトーナメントで負けたら終わりですから、つばさ総合は当然後半は攻撃的にいくことになります。ただ、1回戦、2回戦とも相手を零封した関東第一の守備をこじ開けるのは容易ではありませんでした。それでもつばさ総合はアグレッシブに挑みました。結果的に後半の後半に前がかりになったところを立て続けに2点失い、5対0という結果になりましたが、下を向く必要はないです。精一杯やった結果です。関東第一が強かったのです。

私たち外野はよく無責任に「あの場面はもっとこうすれば・・・」とか「もっと気合で走り負けないで・・・」などとついしたり顔で論じてしまうものですが、自分達と相手の実力差や強豪がゲーム中に発する言いようのない圧力などはプレーしている選手が一番わかっています。なぜ勝てなかったのかも、なぜこの点差になったのかも、一番わかっているのは選手です。このブログは高校サッカー年鑑ではありませんから、こんなことを論ずるつもりはありません。それは“評論家”に任せます。

私がつばさ総合の3年生イレブンと高校サッカーの取材を通じて会うのはこれで終わりです。3年生のみんなはこれからそれぞれの進路に向かって真の戦いが始まります。都大会1回戦突破して準々決勝へ進出した誇りを胸に、決意新たに今後の人生に踏み出して欲しいと思います。そして後輩達にとってはあらたな歴史の始まりです。現1、2年生は伝統に向けて踏み出した今年を忘れず、またすばらしいチームになってほしいと思います。

ここにこのゲームでもアグレッジブに攻めていた証として後半の9番の選手のシュートと前回Favorite Playersにも選ばせていただいた11番の選手のシュートを、それと最後の挨拶の場面を載せさせていただきます。学習院との起死回生の同点劇からの逆転サヨナラ勝ち、あのエキサイティングなゲームを私は忘れません。

最後に1、2回戦に続いて見事な完封勝ちでベスト4に進んだ関東第一イレブン。次は國學院久我山、ニクい都立福生を撃破したビッグネーム暁星高校です。準決勝は凄まじい戦いになると思いますが、すばらしいパフォーマンスを披露してください。そして関東第一サッカー部における新しい歴史の一歩を刻んでください。期待しています。

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2006年10月17日 (火)

お母さんのためのフットショー講座2

間合い ~自分と相手の距離、空間のこと~

ボールを保持する方もしていない方も、この空間をいかに使うかで次のプレーの有効度が変わってきます。一流の選手には「自分の間合い」があり、彼らはこの「自分の間合い」でいろいろな駆け引きや心理作戦を使ってプレーします。写真は選手権埼玉県大会二次リーグの西武台高校vs浦和西高校のゲームで、後半も半ば過ぎでの場面です。


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(写真のNOは左から数えての番号です)

写真1:守備陣からボールを受けた浦和西10番の選手がドリブルで上がっていきます。西武台25番の選手は中に切り込まれますと一気にバイタルエリアまで突破される危険があるので、間合いを計りながら画面右側のサイドに押し込もうとしながらも、ボールを奪いにいける距離を保っています。一方、浦和西10番の選手はこの場面では左サイド(画面右方向)にパスを出してもタッチライン際に追い込まれ、屈強な西武台DFにボールを奪われる可能性が大なので、ピッチ中央に行こうと考えています(体の向きを中側にとっていますね)。この判断のもと、浦和西10番の選手はこの25番が当たりに来たところをかわそうと間合いを計っています。

写真2:「今だ!ボールを奪える」と判断した西武台25番の選手が当たりにいきました。この当たり方も決して足先だけで突っつこうとするものではなく、きちんと体を寄せながらいっています(このあたりの一見些細で細かいことも強豪校は極めて高い確率の再現性をもってできるんです)。しかし、浦和西10番の選手は待ってましたとばかりに右足のアウトサイド(足の甲の外側)を使って行きたかった方向に切り返します。土ぼこりからもこの浦和西10番の選手も軸足(左足)を踏ん張り、急な角度の変更にも耐えうる体制をきちんととっているのがわかります。

写真3そして浦和西10番の選手がこの間合いにおける駆け引きに勝ち、見事にかわして行きたい方向に行きました。ただ、見逃してはならないのは浦和西10番の選手のサポートに入ろうと13番の選手が上がってくるところを、西武台の13番の選手も並走して戻ってきており、浦和西に数的優位を与えないようにしているところです(この場面でもし西武台13番の選手がサボって戻らないと西武台25番の選手は相手と1対2という形に陥り、ボールを奪える確率は極めて低くなります)。つまり西武台13番の選手は浦和西の10番の選手に25番の選手との1対1を選択せざるを得ないようにしたのです(これもプレッシャーです)。この場面は後半の後半でしたから疲労もあったと思いますが、強豪校はこういうところもサボらないできっちり繰り返し繰り返しやってくるんです(やられた方はたまったもんではありませんが)。

写真4体ごと当たりに行っていた西武台の25番の選手は完全にかわされてしまいました。浦和西の10番の選手はかわした後もすぐに顔を上げて中央にスペースができていることを確認Catchし、ドリブルを選択Decisionして、突破を仕掛けていきましたAction。この間合いの勝負は結果的に浦和西の10番の選手が勝ち、確かこのあとそのままバイタルエリアまで進入し、シュートまでいったと記憶しています。

このようにサッカーでは間合いを駆使して対峙する局面がけっこうあり、この間合いの勝敗が攻撃側が決定的場面を作ったり、守備側が決定的場面を防いだりといったシーンの一つの根拠になっているケースが多いです。

ゲームを見るとき、すごいスピードで突破したり、激しいタックルで突破を防いだり、はたまたダイビングヘッドやものすごいミドルシュートが決まったりといった場面だけでなく、そこに至るまでの過程でこの間合いの場面に注意して観てみるのもまた違った角度からサッカーを楽しめると思います。

写真を掲載させていただきました浦和西高校も埼玉県大会で何回も決勝に進んだこともある名門ですが、このゲームは下記のような結果になってしまいました。逆にこれくらい今年の西武台高校は強いということです。それにしても埼玉大会のパンフレットは出来栄えが美しく、後々も思い出に残るような作りであるにもかかわらず東京のそれより200円も安いです。さすがサッカーどころは違う!

2006年10月15日 (日)

公認指導者研修2006(10/9)

先日、公認指導者研修with全日本ユース決勝でも書きましたが、後半のテーマだった「ユース育成」について、いただいた資料にオシム語録(本文中の『』内)を記したページがあったのですが、それがとても示唆に富むものでしたのでそのページをご紹介します。実際のJFA公認指導者研修で使用されたものです。

『指導者は選手の未来に触れている』

■指導者のポリシー・指導者のあり方・・・Players first

■ゲームは子どものもの  指導者の「チェス」ではない

『サッカーのコーチは学校の先生より2倍難しい』

■大人は手助けをする・・・①選手の技術を向上させられる(年代に応じた指導→長期一貫指導)②育成の指導者は教育的であること(選手を自立させる)

『自分たちが良いプレーをして前進する戦術は正統派』

■育成年代・・・①自チームの選手に目を向け、分析し、働きかけることの重要性を忘れないこと②相手の良いところを潰し、スコア上で勝つことを狙う戦術を採用したら、戦術的な進歩はない

『育成のサッカーはしつけ』

秩序と自由・・・意見を言う(自己主張)⇒言ったことに責任を持つ(自己責任)⇒全ては思い通りにならない(秩序の中での自由)

『学ばない子供は知らない大人になる』

■理不尽を楽しめる≪U14≫・・・①「理屈」と「理屈じゃない」それがサッカーであり人生②秩序、それに伴う理不尽さに耐えることを学び始める時期

■理不尽を楽しめる≪U16≫・・・①大人のサッカーの入り口(全て要求され始める)②心身ともに闘える選手に

そして、まとめの一発はこれです。

『勝つ事と育てる事は矛盾すると同時に矛盾しない。コーチはその矛盾の間に生活している』

2006年10月11日 (水)

お母さんのためのフットショー講座1

私はカメラが趣味なので、余計なお世話ですがゲーム観戦などでその技術が表現されたシーンを撮影できたら、それ活用し、サッカーをやっているお子さんのいらっしゃるのお母さんのために解きほぐしてみたいと思います。

スクリーン ~自分の体を相手とボールの間に入れること~10082

【ポイント】

  • 半身になって相手から遠い足でキープする
  • 立ち足は膝を曲げ柔軟に保つ
  • 相手の動きを確認するために腕(両方)を使う

このようなポイントの他にアドバイスとしてはあまり動かない方がいいです。動き回っていると相手にボールを奪う機会を与えてしまう可能性が高いです。

写真は国士舘自陣右タッチライン際の場面です。ここで国士館がボールを奪われると大ピンチになるところでしたが、この後国士舘の選手は横河の選手にボールを当てて外に出し、スローインを得る判断をしました。サポートがやや遅かったので、一度プレーを切ったんですね。

このプレーが表出するのは写真のようにライン際などの端っこが多いです。なぜなら写真のようにラインの向こうはピッチ外のためライン側から相手に突っつかれることがないからです。スクリーン技術が高いとボール保持する時間が多く持てますから、詰まった局面でも仲間のサポートを待つことができます。ただ、腕を使わないで足先だけでやろうとすると体を強く寄せられてバランスを崩され、すぐにボールを奪われてしまいます。ゲームでこのシーンに出くわしたら、立ち足の柔軟性だけでなく、両腕の使い方を観てみるのもその選手の技能を推し測る上で有効なポイントです。

ボレーシュート ~ボールを地面に落とさずに放つシュート、浮球を打つシュート~1008

【ポイント】

  • ボールをよく見る
  • (ボールの)コースに入る
  • ボールの高さに合わせて上半身を倒しながら蹴り足を振り上げる
  • 足の甲(インステップ)でミートし、膝から下の部分を振り切る

写真の場面は、キーパーがはじいたがボールがゴール正面にいた写真選手の前に浮いた状態できたところを、そのままダイレクトでボレーシュートを打った直後のものです。シュートは惜しくもゴールポストに当たってしまいましたが、上半身を倒す側の反対側に両腕を振って体の傾斜を整え、見事にミートしました。、軸足も膝を使ってやや曲げ、決して伸びきっていません。

ボレーは空中のボールを瞬間的に正確にミートするものですので、技術が足りないと上へふかしてしまったり、空振りしたりします。しかし、たいがい瞬間的な場面で放たれるためゴールキーパーが全く反応できないことが多く、きっちりミートされた速い弾道となれば、多少コースが甘くても得点になりやすいです。しかも、ダイナミックなので観ている者を驚嘆させます。ゲームでこのシーンに出くわしたら、上半身の倒しと軸足の柔らかさをチェックしてみてください。軸足が伸びきっていたり、上半身の倒しが浮球の高さと合っていないと十中八九ミスキックになります。

※写真は10月8日に行われた横河武蔵野FCと国士舘大学の練習試合です。