東京朝鮮vs大東大一
Kumazemi Report | 2006-10-22 |
第85回選手権東京大会Bブロック3回戦 |
駒沢第2球技場(晴) |
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東京Bブロック準々決勝の一戦、総体都大会では優勝した國學院久我山に1対2と惜敗したもののベスト4まで進んだ東京朝鮮高級学校の登場です。むろん、優勝候補の中の1校です。
対する大東大一は1回戦の東京実業、2回戦の武蔵工大付をともに完封して勝ちあがってきました。なんと言っても注目は13番の選手です。それにしても大東大一のユニフォームかっこいいですね。緑一色に漢字の縦書き。これでエンジだったら私世代が泣いて喜ぶ古河一です。
ゲームの方は、序盤こそ互角の展開だったのですが、ダイレクトや少ないタッチでポンポンつなぎ、高速ドリブルで縦横無尽に走りまわリ出した東京朝鮮が優勢になっていきます。
大東大一は13番の選手に何とかいい形でボールを入れたいのですが、東京朝鮮も当然わかっていますので、そう簡単には入れさせてくれません。よってなかなかいい形が作れません。そうこうしているうちどんどん東京朝鮮のプレッシャーが強くなっていきました。
そして前半15分頃だったと思います。大東大一は左サイドから中へドリブルで切り込まれ先制を許します。その5分後にも混戦からシュートを決められ2-0になります。東京朝鮮は球際も強く、ちょっとしたコントロールミスでもガツっと体を寄せて相手を自由にさせません。40分には左サイドをくずされてあげられた絶妙なクロスにヘッドで合わされ3点目を奪われます。
後半に入っても東京朝鮮のダイレクトやワンタッチ、ツータッチの早いパス交換はテンポよく継続して繰り出され、大東大一は攻撃に移る際も早い寄せで芽を摘まれてしまい、速攻に活路を見出そうとします。しかし、5分には東京朝鮮7番の選手にゴール前混戦から押し込まれ、20分にはまたも右サイドからゴール前に切り込まれ5点目を奪われてしまいました。
しかし、上述のように速攻に活路を見出そうとしていた大東大一は25分、自陣左サイドでカットからタテ一本で1点返します。優勝候補相手にやや一方的な展開になりつつある中、1点を返すのは容易ではありません。鮮やかな速攻でした。
でも東京朝鮮も攻撃の手を緩めず、終了直前には右コーナーキックのチャンスにファーサイドにあげたボールをピタッと折り返されヘッドで押し込まれ、結果は6-1で東京朝鮮の圧勝でした。
昨年の大東大一の選手権はといいますと、地区予選をきっちり勝ち抜き、
- 選手権都大会1回戦:●大東大一0-0PK暁星○
という成績でした。おととしの選手権は都大会に進めず
- 選手権地区予選決勝:●大東大一1-2成城○
という成績でした。
今年は地区予選3試合すべて3点差以上つけて勝ち上がり、
- 都大会1回戦:○大東大一3-0東京実業●
- 都大会2回戦:○大東大一1-0武蔵工大付属●
- 都大会準々決勝●大東大一1-6東京朝鮮○
と都大会で2勝しベスト8入りです。ここ数年で着実に力をつけてきていることが一目瞭然でわかります。現2年生にもいい選手がたくさんいるようですし、新人戦でも上位に進んでほしいと思います。
最後に上述したとおり大東大一のユニフォームは本当にカッコイイのですが、応援に来ていたご父兄の皆さんも同じ緑に校名が漢字で縦書きされたTシャツを着ておられ、思わず遠めからパシャっとやってしまったのでその写真を載せさせていただきます。
東京朝鮮の5番
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