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【特別掲載】第101回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

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【特別掲載】第85回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

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【特別掲載】第86回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

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2006年10月 9日 (月)

公認指導者研修with全日本ユース決勝

本日、JFA公認指導者研修があり、そのカリキュラムとして高円宮杯全日本ユース(U18)サッカー決勝の試合視察があり、埼玉スタジアム2002にて観戦しました。

研修のカリキュラムは、

  1. 10:30~12:00 講義
  2. 13:00~15:00 試合視察

となっていまして、講師はJFAナショナルトレセンコーチの布啓一郎さんでした。市立船橋高校を4度の全国選手権優勝に導いた言わずと知れた名指導者です。

講義はまず前半が「2006ドイツワールドカップのテクニカルレポート」でした。ベスト8のうち6ヶ国が優勝経験国であったことをあげ、2006大会を強豪国の2002からの巻き返しの大会であったと位置づけ、チーム全員に高度な技術・闘う姿勢・ハードワークが求められ、もはや何かを免除されるスーパースターは存在しない「甘えの許されないサッカー」に進化しているとしました。守備をしない攻撃型スター選手の穴埋めを「汗かき選手」がするようなサッカーでは全く通用しないということです。

また、得点に要した時間が10秒以内だったケースが2002年の53%から34%に激減し、また得点に要したパスの本数が3本以内だったケースも2002年の55.1%から41.5%に減少しており、ボールを保持しながら積極的にゲームを支配する攻撃が目立った大会だったそうです。強いチームは速攻させないんですね。ただこれを可能にするのは何も特別な技術ではなく、いたってシンプルな技術(ファーストタッチ、パススピード)なのだとおっしゃっていました。

実際の映像を観ながら布さんが解説を加えていただく形だったので、よくわかりました。取られたら取り返す、危険を察知したらポジション関係なく守備に入る、ここぞと判断したらセオリー無視してでもボールを奪いに行く、足先で行くのではなく体でいく、チャンスとみれば後半20分過ぎでも長い距離を走る・・・早い話が「組織の一員としてちゃんと真面目に一生懸命努力しろ」ってことです。

日本サッカー協会小野技術委員長がJFAニュース9月号で詳しく語られていますが、私もこのスタイルは日本人に合っていると思っている一人です。集団で真面目に努力し、組織のために自分の役割を必死に果たしてきた日本人には、このスタイルは馴染むのではないかと思うのです。逆に今の「ゆとり教育」ではないですが、「個」が全てにわたってものを言う仕組みは日本人にはあまり向いていないのではないでしょうか。

しかし、このチャンスをモノにするには個々にその役割を果たせる能力があることが条件です。この条件とは布さんも言っておられましたが、何も特別なことでない「基本」です。よって少年期の指導者は子どもたちにまず「基本能力」を付与しなければならないということです。そしてその基本には「仲間のために苦しいけどがんばれる」能力が必要なのではないしょうか。

準決勝イタリアvsドイツ戦のデルピエロ選手のゴール。自陣ゴール前まで下がって守備をしていたデルピエロ選手は、自チームがボールを奪い返した瞬間、ドイツが前がかりで守備陣形が整っていないと判断するや否や、チャンスと観て左サイドを一気に駆け上がりゴールを決めました。あれだけのロングランもさることながら、デルピエロ選手が何よりチームメイトを信頼して一生懸命プレーしているところに感動しました。

「俺にパスが出ないかもしれないが、出れば大きなチャンスになるから必死に走る」これを理屈じゃなくて体得してゲームで繰り返しプレーできるようになったらすばらしいことだと思います。

講義の後半のテーマだった「ユース年代の育成」は次の機会に触れたいと思います。

なお、全日本ユース決勝ですが、前半は名古屋優勢でしたが、滝川第二高校は劣勢の中9分にミドルで先制すると後半は中盤を制して優勢に試合を進め、35分に右サイドに引っ張られてバイタルエリアがぽっかり空いた隙を逃さずミドルシュートを決め2-0、42分にはダメ押しのFKを直接決めて結局3-0で滝川第二高校が勝ち、初優勝を飾りました。

1009_2

2006年10月 8日 (日)

子どもの体力

YOMIURI ON LINEのヘッドラインに「小中高生の体力低下続く、朝食抜きの影響明らか」というのがありました。朝食を食べなかったり、テレビを見る時間が長かったりする子供の体力は相対的に低いそうです(2005年度「体力・運動能力調査の結果)。

私のアーカイブにも今から4年前の2002年に読売新聞が特集した「子どもカラダ事情<体力編>」という記事があります。この記事では

  1. 親たちが子どもを外で遊ばせない
  2. 学習指導要領の変遷

に関係があるのではないかと仮説を立てています。

そして、親たちが子どもを外で遊ばせない理由として、外は危ない、テレビゲームがある、せっかくの公園もボール遊び禁止である、などを示しています。また、学習指導要領の方は、戦後:「身体の正常な発達」→1968:「体力の向上」→1977:「運動に親しませる」→1989:「楽しさを教える系傾向を強調」と変遷を経てきたことで、確実に体を動かす場として学校の「体育の授業」が「初めに基礎・基本を教えて」いくやり方から「まず試合をやって、おもしろさを教える」やり方に変わってきことなどを上げています。

さらに記事は、この時の中央教育審議会(中教審)スポーツ・青少年分科会による子どもたちが運動不足になった原因を「時間」「空間」「仲間」の減少ととらえた報告案を紹介し、国民一人ひとりが体力の重要さを認識できるかが、国の将来さえ左右しかねない、とまとめています。この分科会報告案は『「このまま子どもが成人した」将来について「我が国の社会が沈滞してしまうのではないかと危惧する」』とまで言い切っていたそうです。

ただ、記事に出てきた文部科学省スポーツ・青少年局の「ムチを振れば、体力は上がる。昔は先生の笛一つで成果が上がったが、一方でたくさんの運動嫌いを生み出してしまった」という説明と「運動に親しんで生涯にわたってスポーツを楽しむことで、結果的に体力向上に役立つ」という信念にも説得力があります。

と、2002年の話を長々と書きましたが、現在は2006年です。それももうあと3ヶ月で終わりです。この4年で中教審がまとめた『「時間」「空間」「仲間」の減少』という課題認識はどういう成果につながったのでしょうか。新たに「朝食抜き」という原因が出てきたところに「あらっ」と感じてしまいました。

ちなみに2005年度の体力・運動能力調査では、私が取材の主たるターゲットとしている高校3年生(17歳)の男子持久走と女子ハンドボール投げは過去最低だったそうです。

日本サッカーはドイツワールドカップで敗れましたが、14年前にプロができてから技術・戦術はそれ以前よりはるかに向上しました。底辺も拡大しました。ただ、何か一方で毎年少しずつぽろぽろ落っことしているものがあるような気がしてならないのは私だけでしょうか。

1007

写真はある東京の公園です。時間だってその気になれば作れるし、場所だってたくさんありますよ。「やる気」があって、それが「本気」ならできるはずです。会議室でロの字になって議論したところで解決なんてできません。みんな外へ出よう!

2006年10月 7日 (土)

中高一貫校を考える(学費編)

9月29日の日記「子供の未来」でちょっと触れました私立中学受験の話ですが、週刊ダイヤモンド誌で特集がありましたのでちょっと記しておきたいと思います。

下世話な話で申し訳ないのですが、学費。

東京に限定した私立中高一貫校の6年間の学費(目安、入学金+授業料+施設・設備費+諸経費)のベスト10です。データの出所は大手進学塾です。

  1. 玉川学園(713万円、初年度年額138万円、寄付金有/学校債無)
  2. 慶應中等部(683万円、初年度年額150万円、寄付金有/学校債有)
  3. 東洋英和(682万円、初年度年額144万円、寄付金有/学校債無)
  4. 立教池袋(648万円、初年度年額127万円、寄付金有/学校債無)
  5. 学習院(623万円、初年度年額131万円、寄付金有/学校債無)
  6. 学習院女子(612万円、初年度年額124万円、寄付金有/学校債無)
  7. 大妻多摩(606万円、初年度年額130万円、寄付金無/学校債無)
  8. 大妻(599万円、初年度年額115万円、寄付金無/学校債無)
  9. 成城学園(592万円、初年度年額125万円、寄付金有/学校債無)
  10. 暁星(588万円、初年度年額115万円、寄付金無/学校債無)

ちなみに私が試合を取材した中にも中高一貫私立校がありました。

  • かえつ有明(541万円、初年度年額115万円、寄付金有/学校債無)・・・24位
  • 桐朋(496万円、初年度年額115万円、寄付金無/学校債有)・・・56位
  • 帝京(485万円、初年度年額110万円、寄付金無/学校債無)・・・65位
  • 早稲田実業(482万円、初年度年額108万円、寄付金有/学校債無)・・・71位
  • 足立学園(426万円、初年度年額101万円、寄付金無/学校債無)・・・123位

ちょっと脱線しますが「部活」。これも中学、高校それぞれの部活参加率が出てました。選手権都大会を勝ち進んでいる高校の部活参加率を拾ってみますと、

  • 帝京:65%
  • 暁星:70%
  • かえつ有明:70%
  • 早実:不明

けっこう高い数字ではないでしょうか。あと週刊ダイヤモンド誌はビジネス誌ですので、「社長の出身校」なる記事もありました。

かの御手洗冨士夫日本経団連会長(キャノン会長)は私が選手権地区予選で取材しました都立小山台高校出身です(私の愛用するカメラもキャノン製です!)。

学費編の最後は学校タイプ別による大学までの合計教育費です。全て公立小学校をスタート地点として、オール公立で903万円オール私立で1500~1600万円(幅があるのは文系と理系で異なるため)ぐらいになるようです。

  • これに中学受験の際の進学塾代や通常の塾、予備校といった費用をいれると、当然もっとハネ上がります。ちなみに小学校4年生から6年生にかけての進学塾費用は、150~300万円くらいかかるそうです。

最後に小学校4年生の娘を持つ父の今の率直な気持ちを字てがみで表現しました。

2006年10月 5日 (木)

兵庫国体

兵庫のじぎく国体のサッカー少年の部の結果です。 こののじぎく兵庫国体から、サッカー少年の部はこれまでの高校生限定から「16歳以下」という条件に変更され、なんと中学3年生が出場できるようになったのです。これは育成面を考えると画期的なことです。

(1回戦)

  • 愛媛選抜2-1青森選抜
  • 熊本選抜3-2京都選抜
  • 神奈川選抜6-1香川選抜
  • 岐阜選抜1-0北海道選抜
  • 静岡選抜1-0埼玉選抜
  • 大分選抜2-0島根選抜
  • 大阪選抜6-0長野選抜
  • 千葉選抜1-0広島選抜

(2回戦)

  • 石川選抜3-0山梨選抜
  • 熊本選抜3-2愛媛選抜
  • 岐阜選抜2-1神奈川選抜
  • 沖縄選抜4-2岡山選抜
  • 兵庫選抜3-1岩手選抜
  • 静岡選抜2-1大分選抜
  • 千葉選抜1-0大阪選抜
  • 鹿児島選抜2-1宮城選抜

(準々決勝)

  • 石川選抜2-1熊本選抜
  • 沖縄選抜1-0岐阜選抜
  • 兵庫選抜0-0(PK4-3)静岡選抜
  • 千葉選抜2-1鹿児島選抜

(準決勝)

  • 沖縄選抜2-1石川選抜
  • 千葉選抜5-1兵庫選抜

(3位決定戦)

  • 兵庫選抜4-3石川選抜

(決勝)

  • 千葉選抜0-0(延0-0)沖縄選抜   ※規程により両チーム優勝(千葉は2年連続7度目、沖縄は初優勝)

千葉強し!

千葉はジェフユース、レイソルユース、市立船橋、習志野、八千代、流経大柏あたりのメンバーで構成されているのでしょうね。ちなみに選手権千葉県予選でも東京同様ベスト16が出揃っています。次のカードは、市立船橋vs若松、幕張総合vs千葉国際、習志野vs船橋北、柏陵vs渋谷幕張、八千代vs市立柏、船橋二和vs東京学館、柏井vs中央学院、千葉明徳vs流経大柏、となっています(10/28から)。

それにしても東京選抜も長崎選抜も不在とは・・・

2006年10月 4日 (水)

J1の経営成績(05年度)

 

売上高

営業利益

営業利益率

入場料比率

千葉

2,722

174

6.39%

16.13%

浦和

5,805

357

6.15%

85.25%

川崎

1,913

97

5.07%

14.48%

F東京

3,168

114

3.60%

25.16%

名古屋

3,720

124

3.33%

16.69%

C大阪

2,311

28

1.21%

16.96%

大宮

2,242

10

0.45%

13.87%

3,874

16

0.41%

13.66%

東京V

3,077

5

0.16%

 

横浜M

4,822

6

0.12%

19.35%

鹿島

3,156

1

0.03%

21.86%

新潟

2,639

-43

-1.63%

44.90%

清水

3,077

-93

-3.02%

15.24%

G大阪

3,418

-107

-3.13%

14.80%

磐田

3,890

-183

-4.70%

16.81%

広島

2,304

-169

-7.34%

15.02%

大分

1,502

-179

-11.92%

24.23%

神戸

1,876

-1228

-65.46%

23.40%

これは日経産業新聞から抜粋した2005年度J1各チームの経営成績で、単位は百万円です。営業利益率の高いチームから順に並べてあります。

鬼武チェアマン曰く、浦和は投資対効果が高く、新潟は熱狂的サポーターに支えられた入場料収入が高さが好成績を収めている理由とのことです。率商売では千葉です。大きなコストをかけずに若くていい選手をたくさん見出したり育てたりしてきたオシムさん、さすがです。

上表には記していませんが、新聞を見る限りでは営業費用に占める人件費(選手とチームスタッフ)の割合は40%~50%のようで、費用の約半分を人件費が占めていますので、広告宣伝費や販売促進費などのプロモーション費を圧迫しているかもしれませんね。また、純資産と総負債のバランスでは鹿島がダントツによく、逆に神戸は営業赤字も負債も大きくて経営的にはかなり苦しいようです。

こうみますと今期は一部チームが入れ替わっているものの、前期の経営成績と今期の(現在の)順位との整合がとれているのは浦和レッズ、川崎フロンターレで、とれていないのが名古屋グランパスとFC東京と言えそうです。ただ、名古屋もFC東京も将来への投資に回しているのかもしれません。

あと売上高は浦和がダントツですが、特筆すべきはこの売上高に占める入場料収入の割合が85%にも上っていることです。浦和は営業利益も約3.6億ありますので、浦和のみが「出を制する」必要に迫られていないのです。マリノスは48.2億の売り上げで6百万の営業利益(営業利益率0.12%)ですから高コスト経営になっているようですね。マリノスが入場料収入を増やして積極的に再投資すれば1年で優勝争いできます。

プロサッカーリーグがエンタテインメントである以上、強い弱いだけでなく、そんなにサッカーを知らない人でも感動したり熱狂できたりする仕掛けが必要です。どっかで聞いたフレーズですがJリーグは「地域密着型エンタテインメント」ですから、そこはやはり選手各々の出身地や出身校といった地域属性は大事だと思うのです。様々な事情があるのはわかりますが、それにしても地元選手が少なすぎではないでしょうか(ちなみに、ちゃんと数えてませんがFC東京の登録選手みたら外国人を除いた30名のうち東京出身は4名くらいでした)。

これら「おらが選手」にドラマ性を付加してオリジナルコンテンツに創りあげたらどうでしょう。ストーリー創るんです。そしてストーリー&ドラマなら何と言っても高校サッカーですね。そもそも都道府県別の代表校がチャンピオンを争う大会ですから地域性まるだしですし、予選を勝ち抜くまでの過程にもドラマてんこ盛りです。それに何と言っても日本テレビさんがばっちりプロモーションしてくれてます(できれば日テレさんには正月に創り上げたコンテンツ素材を追っかけていただき、一度夏あたりに「選手権、その後」みたいな番組を制作していただけますとなおグッドです)。

Jリーグは14年目を迎えたばかりで、人間で言えばまだ中学生ですから、大学生なみの成績を求めるのはまだ無理かもしれませんが、でもそろそろ本気で考えないと危ない気がします。決して安泰ではないです。

2006年10月 1日 (日)

桐朋高校vs足立学園高校

Kumazemi Report 2006-10-01
2006年T3リーグ順位決定戦
桐朋高グラウンド(曇)
足立学園   vs   桐朋
4
4 前半 1
0 後半 1
2

T3リーグの9位10位決定戦です。

この両チームの選手権予選の方は、

  • 桐朋3-1京華(都大会1回戦)、桐朋0-2東海大菅生(都大会2回戦)
  • 足立学園0-0PK3-4学習院(地区予選決勝)

という結果でした。足立学園は強豪で都大会常連ですから地区予選敗退というのはちょっと驚きましたが、先日学習院のゲーム(対都立つばさ総合)をみましたところ技術とスピードを兼ね備えたいい選手もいる強いチームでしたのである意味納得です。

ゲームの方はというと結論から言いますと足立学園の完勝でした。

開始直後の5分、足立学園は右コーナーキックからニア一発であっさり先制します(写真右上)。この後も出てきますが、足立学園はコーナーキック(というよりセットプレー全般に)にいろんなバリエーションを持っています。かなり練習していることがうかがえ、チームの戦術の一つの核を成していると思われます。

対する桐朋は全体的にパスの精度が良くなく、守備も不安定な状態が続きます。こんな展開の中、前半25分桐朋はDFのクリアミスを足立学園MFに拾われ、そのままタテ一本通されて2点目を失ってしまいます(写真左下)。足立学園は8番の選手がゲームを組み立て、20番の選手との連携から次々と突破を図っていきます。

しかし、桐朋も前半34分、ゴール正面で得たFKのチャンスを直接左隅に決め、1点返します。このFKは見事でした

これでゲームはわからなくなるのかなぁと思いましたが、足立学園は主導権を握り続けました。

そして前半40分、足立学園はまたもや右コーナーキックからのこぼれ球を左から折り返し、ものすごいジャンプ力を生かしてヘッドで押し込みます、下はその時の連続写真です。

10013 100132 100133

前半の足立学園は、終了間際の44分にも右からのロビングにヘッドで競り勝って4点目を決め、3点リードで前半を終えます。

後半は桐朋も少し出足がよくなり、ゲームは前半と打って変わって膠着状態が続き、桐朋は後半20分頃いっぺんに4~5人選手を入れ替えました。これでさらに全体の動きもよくなりサイドを使った攻撃も仕掛けられるようになり、後半35分桐朋の長身フォワード19番の選手がすごいミドルシュートが決め2点差に詰め寄ります。足立学園のGKは打たれた瞬間からゴールネットを揺らすまでほとんど動けませんでした。それぐらいいいシュートでした。

しかし、反撃もここまで、4-2で足立学園が勝利し、T3リーグ9位を確保しました。

昇降格に直接関係ないゲームで、選手権予選終了後の日程ということもあって、お互い新戦力を試しながらという試合でした。再三触れているオール1年生のかえつ有明だけでなく、取材した限りでは大東大一や東京実業などの実力校も若いチームでしたし、私の限られた観戦でもけっこう1、2年生にいい選手を擁する学校も多かったですから、実力も伝統もある桐朋と足立学園が秋から始まる新人戦ではどんな戦いをするか楽しみですね。

10017 この後に行われた昇格がかかった3位4位決定戦は、東京高校が前半2点のビハインドをひっくり返して4-3で都立石神井を下して見事3位になりました。来期からFC町田ゼルビアユース、東亜学園とともにT2リーグへ昇格です。

まだT3リーグの7位8位(農大一高か桜美林か)の順位が決まっていませんが、これ以外のTリーグの順位は決まりました。

※写真は後半桐朋高校7番の選手のミドルシュート