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2008年5月20日 (火)

東亜学園vs攻玉社

Kumazemi Report 2008-05-18
平成20年度高校総体都大会1次(C)2回戦
筑波大附属高グラウンド(晴)
東亜学園   vs   攻玉社
2
1 前半 0
1 後半 0
0

筑波大附属高会場の第二試合です。都大会出場二度目の中高一貫私立校が第73回選手権に東京B代表として出場した実績を持つ古豪に挑みました。

東亜学園は発達した大腿四頭筋を持つ短髪軍団、対する攻玉社はしなやかな脚線美を持つ長髪軍団という絵図でありました。

前半開始早々から東亜学園がコーナーキックを2本得るなど、スピードとパワーに勝る東亜学園が主導権を握って展開していきます。特に6番、7番、8番の選手が豊富な運動量でピッチをかき回してチャンスを作り出していきます。しかし攻玉社の攻撃にはアイデアがあり、面白い展開も見せていました。事実、最初の決定機は前半10分に攻玉社が掴みました。これは惜しくも決め切れませんでしたが、守備が崩壊しなければ面白いゲームになるのではなかろうかと感じました。

上述のとおりスピードとパワーで押し込む東亜学園ですが、攻玉社はシュートまで持っていかせない粘り強いディフェンスで対抗します。最後の最後のしぶとさはすばらしかったです。しかし、こういう展開で気をつけなければならないのはセットプレーとなのですが、前半35分、東亜学園がFKを直接決めて先制します。

Img_3804 Img_3805

Img_3806 Img_3807

壁の位置をよく確認し、グラウンダーの速いボールを蹴り込みました。見事です。押していながらなかなかシュートまで持ち込めない消化不良気味の流れがこれで好転し始めます。そして前半はこのまま東亜学園1点リードで終わりました。

しかし、後半に入っても攻玉社の体を張ったしぶといディフェンスは綻びず、東亜学園はなかなか崩すことができません。攻玉社の守備は本当によく鍛えられているなと感じました。

一方、東亜学園の方は、DFの栗原選手がピッチ内の仲間からもベンチからも「くりはら~」「くりはら~」「くりはら~!!!」と連呼されていました。試合中、四方八方からあんなに名前を呼ばれる栗原君はきっと人気者に違いありません。

私の推測が誤っていなければ、DF2番の選手が栗原選手ではないかと思います。上背があって空中戦が強く、見た目もすごい感じがする選手です。でも笑顔がサイコーです!

Img_3811

攻玉社は16分に10番の選手に代えて18番の選手を投入するなどベンチも動いて対抗しますが、逆に追加点を取られ、試合は2対0で東亜学園が勝利いたしました。

それにしても攻玉社の粘り強い守備が印象に残るゲームでした。選手権では面白い存在になるかもしれません。

kumazemi's favorite players 2008:東亜学園の2番、攻玉社の10番

2008年5月19日 (月)

国士舘vs成立学園

Kumazemi Report 2008-05-18
平成20年度高校総体都大会1次(F)2回戦
都三鷹高グラウンド(晴)
国士舘   vs   成立学園
1
0 前半 0
1 後半 0
0

三鷹高校会場の総体都大会二回戦をホソゼミさんがリポートしてくれました。この日は仕事と聞いていたのですが、時間作って行ってくれたようです(感謝!)。

18日日曜日に都内各地で行なわれた総体都大会2回戦の中から、早大学院を破った“眠れる獅子”国士舘高校とこの試合が初戦となる昨季のリーグ戦王者成立学園の三鷹高校会場のゲームをリポートさせて頂きます。

開始早々から両チームともていねいにパスを繋いで展開することが出来ず、長めのボールでカウンターを狙うパターンが目立つような展開となります。国士舘ベンチからは「寄せを早く」との指示が飛び、それに国士舘イレブンが呼応すると次第に成立学園のが乱れ始めます。スコアが動かないまま時間が過ぎ、前半30分あたりからお互いに狭いエリアでぶつかり合う場面が多くなりますが、前半は両チームとも決定的なシーンを作ることが出来ないまま時間だけが流れ、勝負は後半へと持ち越されます。

前半は国士舘陣内での展開が多く、成立学園の攻撃が目立っていましたが、私は国士舘の後半立ち上がりがカギのように思っていました。すると後半の国士舘は運動量を増やし、徐々に成立学園陣内でプレーする時間も大くなり、いよいよ国士舘が攻撃を仕掛け始めたなと感じていました。土のグランド特有のバウンドの変化でうまく繋げられない点もありましたが、後半開始からの15分間は終始国士舘ペースで展開していきます。それでも攻めきらせない成立学園には耐える時間帯となりますが、攻撃に関しては今ひとつ打ち手を掴めないでいるようにも見えました。

このような展開の中、後半22分、国士舘がフリーキックのチャンスを得ます。キッカーの位置に立った国士舘7番の選手の左足から放たれたキックは、壁の外を巻いて成立学園ゴールに突き刺さります。このセットプレーから得た得点は、出足を速くして後半の立ち上がりから流れを作っていこうという国士舘イレブンの意気込みの結果なのでしょう。

Img_83221

残りの時間を成立学園がどう出てくるのか?ここからは前半にも増してフィジカル面での競い合いが多くなりますが、国士舘は気合と根性で体を張って成立の攻撃を阻止します。この試合、国士舘は負傷交代が3名程出て、キーパーを含めて多くのプレーヤーが体を張る試合となりましたが、それでも成立学園に決定的な場面は作らせないまま、後半終了のホイッスルとなりました。

強い者に果敢に正面から立ち向かっていく姿は、大人でもなかなかお目にかかれない姿勢でありますが、今日の国士舘イレブンを見ていると、どんなに倒れても、お腹を押さえながらも「大丈夫」と立ち上がってまた正面からぶつかっていく姿勢を見せてくれました。また、必死に体を張ってくる相手に対して、それこそ真っ向勝負で果敢に攻め続けた成立学園の姿も立派でした。

次は都立三鷹高校との戦いとなる国士舘高校、どんな戦いを見せてくれるのか楽しみです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

ここのところ各大会でなかなか上位に食い込めないでいた“眠れる獅子”国士舘がここで成立学園を破りました。次戦は都三鷹ということで、こちらもすごい試合になるでしょう。このブロックはFブロックですので勝ち上がるとEブロックの勝者とあたります。そしてEブロックには暁星、東京朝鮮、足立学園が入っています。

Kumzeminame

2008年5月18日 (日)

駒大高vs青稜

Kumazemi Report 2008-05-18
平成20年度高校総体都大会1次(C)2回戦
筑波大附属高グラウンド(晴)
駒澤大学高   vs   青稜
2
2 前半 2
0 後半 0
2
4 PK 3

総体都大会一次予選2回戦です。筑波大附属高グラウンドに行ってきました(あの上り坂はおじさんにはつらい!でもすごくいいところです)。

セブンイレブンに寄ってたら会場到着が遅れてしまい、着いたらすでに駒大高が1点リードしていました。青稜高校は初めて見るのですが、密かにマークしていた興味あるチームでした。実際にタレントもいてかなり力のあるチームでした。

しかし、試合の方は駒大高が前半15分に中央からいったん右サイドに展開して作ったチャンスをシュートに結びつけ、GKが弾いたところを落ち着いて押し込んで2点目をあげます。駒大高はご存知T1リーグにも所属する強豪中の強豪ですから、都大会初戦を突破してきた青稜もやはりここまでかと思いました。

ところがどっこい、ここから思いも寄らぬ青稜の反撃が始まり、ゲームは予想外の展開を見せます。

ここまでの前半でも、空中戦もよくがんばり、何より集中が切れずあきらめない姿勢の青稜は、駒大高DF陣のウラを狙う攻撃を仕掛けていきます。駒大高は中盤のプレッシャーは激しいのですが、なぜかDF陣はやや安定さを欠く状況でした。このあたりはちょっとらしくないなと感じたのですが、青稜は中盤で持ちすぎるとあっという間に寄せられて奪われてしまう危険性もあり、早めに両サイドのウラを突くようにしたのでしょう。

そして前半30分、青稜は右サイドに展開して折り返したクロスに10番の選手がヘッドで合わせ1点返します。青稜は小柄ながらスピードがあって技術力も高い9番の選手にボールが入るとチャンスにつながり、ここに8番の選手が絡むと攻撃が多彩になりますね。あとこの8番の選手は思い切りもよく、なかなかの選手と見ました。

Img_3682

1点返された駒大高ですが、この失点直後の35分にゴール前やや左の位置からフリーでシュートする場面がありましたが、ここは決めておきたかったです。

しかし、筑波大附属グラウンドはピッチが硬く、このあたりがボールコントロールに微妙な狂いを生じさせたかもしれません。

そして38分、安定感を取り戻せない駒大高DFは今度は左サイドから粘られてクロスを上げられ、これに青稜11番の選手がダイレクトで合わせてついに同点に追いつきます。ここでは駒大高DF、少しボールウォッチャーになってしまいました。

ゲームが振り出しに戻ったところで前半が終了、決着は後半以降に持込まれます。

Img_3700 後半は両チームとも勝負かけてよく動いていました。5分には駒大高に右CKからのゴール前混戦から押し込むもクロスバーに当たる場面もがあり、続く8分には、今度は青稜の8番の選手が、左サイドの裏のスペースに飛び出して受けたボールをそのままダイレクトで撃ったロングシュートがクロスバーをかすめる場面もあったりして、両チーム決着つけるべく激しく仕掛けます。

ベンチワークとしましては駒大高が先に動いて10番の選手に代えて15番の選手を、少し遅れて16番の選手に代えて14番の選手を投入、対する青稜は11番の選手に代えて20番の選手を、終盤に14番の選手に代えて6番の選手投入しました。駒大高は15番の選手が入ってリズムがよくなった感じがしました。不安定だったDF陣も、裏を取られるのを恐れるがあまり引き気味になっていたラインが徐々に修正されて激しい攻防となりましたが、このまま後半も終了。延長戦でも両チーム持久力の続く限り戦い抜くといった、闘争心あふれるすばらしい姿勢で決着つかず、PK戦となりました。

Img_3786 Img_3789

結果的にPK戦で駒大高が次に進むことになりましたが、駒大高相手に2点ビハインドから追いつき、PK戦決着まで追い込んだ青稜の健闘にはすばらしいものがありました。自信になったのではないでしょうか。でも、これは偶然ではないです。チーム力ではまだ課題が多いとは思いますが、個々の能力やかけひきなどの面ではかなりのレベルです。

また楽しみなチームが1校出現しました。

kumazemi's favorite players 2008:青稜の9番

2008年5月 3日 (土)

駿台学園vsかえつ有明

Kumazemi Report 2008-05-03
平成20年度関東大会東京予選決勝
駒沢第2球技場(雨)
駿台学園   vs   かえつ有明
2
0 前半 1
2 後半 0
1

私は所用で行けませんでしたが、TEAM kumazemiのホソゼミが、選手権決勝以来久々に取材レポートをくれました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

関東大会都大会の決勝が雨の駒沢第2球技場にて、準決勝でそれぞれ暁星、国学院久我山と名門を破ってこの決勝に進んだフレッシュな顔合わせで行なわれました。

天候が冴えない中での人工芝決戦、やはりポイントはこの雨を制することができるかどうかだったと思います。

試合開始早々、かえつ有明が先制しました。かえつ有明は狭いスペースの中で、短いダイレクトパスを繋いでリズムを作り、降り続ける雨でピッチが水を含み、球足が速くなりミスタッチが出てしまう中でも、かえつ有明は高い技術を駆使したボールコントロールで前半は終始ペースを作っていきます。

特に7番、8番、9番の選手が適宜ポジションチェンジをしながらの展開は見事でした。しかし、駿台学園DFラインもよく踏ん張り、決定的なシーンを作らせません。

前半は1-0でかえつ有明ペースで折り返しますが、このまま終わるとも思えないなんとも言えない空気のまま、後半を迎えます。

ハーフタイムでどのような指示があったのか、前半は全体的にディフェンシヴだった駿台学園が、後半早々、攻撃の枚数を増やしてかえつ有明陣内でプレーする時間が徐々に長くなってきます。中盤では激しいボールの奪い合いが展開され、試合の流れの変化をを見ていた後半21分、かえつ有明GKがペナルティエリアから出てきてクリアしようとしたところクリアミス、拾った駿台学園が無人のゴールに蹴り込むもカバーに入った有明DF陣が「落ち着いて胸でトラップしてクリアしよう・・・」としたところまさかのコントロールミス。これが無情のオウンゴールとなってしまいます。

やはり、この雨のせいでしょうか。このプレーがここまでの流れを変えてしまいます。直後の23分には左のコーナーキックから駿台学園9番の選手が低い弾道にヘッドで合わせて、かえつ有明ゴール左サイドネットに突き刺さります。

Sundaigoal_2

この3分間はあっという間の出来事でした。逆転されたかえつ有明も7番、8番、9番の選手を中心に攻撃を組み立て、駿台学園は19番の選手が得意のドリブルでの打開を図りますが、スコアは動かず、駿台学園の初優勝となりました。

80分の試合の中で僅か3分間で流れを変えてしまった駿台学園と、終始流れを作りながらも追加点を取ることができなかったかえつ有明。展開のあやもあったと思いますが、これもサッカーです

これから始まる東京の熱い戦いを予感させる決勝戦となりました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

駿台学園のみなさん、優勝おめでとうございました。関東大会ではいいゲームを期待しています。

Img_8239

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2008年4月21日 (月)

駿台学園vs暁星

Kumazemi Report 2008-04-20
平成20年度関東大会東京予選準決勝
清瀬内山グラウンド(曇)
駿台学園   vs   暁星
3
1 前半 1
2 後半 0
1

名門対新鋭の構図となっていた準決勝、第1試合で名門が敗退しこの試合はどうなるのか注目の一戦でした。ただ、申し訳ないのですがどうしても外せない所用があったため、前半のみの観戦となりました。ご了承ください。

昨年の関東大会予選決勝は帝京vs関東第一で、4強はこの二校に都つばさ総合と実践学園でした。都つばさ総合は3位決定戦で実践学園とのハードな試合を勝って関東大会に出場(後に選手権神奈川代表になる日大藤沢に惜敗)し、秋の選手権予選で決勝まで進んだのはご承知のとおりだと思います。高校生にとって「自信」は成長していくのに最も大きなエネルギーとなります。

さて、この試合ですが、第1試合よりも風が強くなってきて悪コンディションでのスタートとなりました。やはり風上の暁星が優勢に進めますが、両チームともややパスの精度が良くない感じがしました。

Gyosei_senseiそんな中、前半10分くらいだったと思います。暁星は左からのロングスローをヘッドでねじ込んで先制します。このパターンは繰り返し練習しているのでしょうか、修徳戦でも何回か見たような気がします。とにかく比較的早い時間に得点が生まれました。

あっさり先制を許した駿台学園ですが、選手一人ひとりの能力はかなりのレベルでして、特に攻撃の時のスピードは凄いものがありました。正直、修徳戦をスピードとダイレクトプレーで粉砕した暁星より、駿台学園の方がスピーディに感じました。

前半風下にまわった駿台学園ですが、そんなことお構いなしでボールが風の抵抗で止まることも味方につけるかのようなオープン攻撃も見られました。

そして前半終了間際、暁星相手陣内のFKのこぼれ球を奪った駿台学園がここから速攻を仕掛け、(駿台学園のユニフォームのデザインがやや番号が見づらいカラーなので曖昧なのですが確か)19番の選手が1人で中央をドリブルで突破し、暁星DF陣を次々と振り切りそのままシュートを決め、同点に追いつきました。

Sundai19

試合は後半2点を奪った駿台学園が暁星を破り、こちらも初の決勝進出となりました。

これで5月3日の駒沢第2はかえつ有明vs駿台学園です。フレッシュな決勝カードですね。とは言え、それぞれ國學院久我山、暁星を破っての決勝進出ですからその実力は推して知るべしです。

旋風巻き起こす高校が毎年入れ替わり立ち代わり出てきて、ビッグネームとてうかうかできない東京は本当にエキサイティングですね。

2008年4月20日 (日)

かえつ有明vs國學院久我山

Kumazemi Report 2008-04-20
平成20年度関東大会東京予選準決勝
清瀬内山グラウンド(曇)
かえつ有明   vs   國學院久我山
1
1 前半 0
0 後半 1
0 延前 0
0 延後 0
1
4 PK 2

関東大会東京都大会は、本日強風の中、準決勝が行われ、ここまで成立学園、帝京を破り波に乗る國學院久我山に、ベスト4の壁を突破したかえつ有明が挑みました。

開始早々からGKと1対1の場面が出るなど、スロースターターのイメージがある國學院久我山の猛攻が続きます。國學院久我山は選手個々の技術が高く、かつ視野が広いので次々とスペースを見つけては仕掛けていく感じでした。かえつ有明は完全に守勢にまわり、シュートまで持込むことができず、我慢の時間が続きます。

10分には國學院久我山9番の選手の左サイドからの低いクロスに見事に合わせる決定的な場面がありましたが、かえつ有明6番の選手がゴールマウスからはじき出して防ぎました。

Img_3439 ここで國學院久我山は7番の選手に替えて13番の選手を投入します。この選手は私のFavorite Player 2007です。心なしか体格ががっちりした感じがしました。元気そうでよかったです。

この後も國學院久我山の9番、10番、11番がこれでもかとかえつ有明陣内をかき回し、完全にペースを握ります。とにかく視野が広いのであっという間にスペースを見つけてはそこを突くという感じに見えました。対するかえつ有明はパスコース選択の判断がやや遅い感じもしました。

國學院久我山は25分にも決定的場面がありました。結果論ですがこれらここまでの多くのチャンスを決めきれなかったことが、勝敗に影響してしまったような気がします。

Kaetsu_sensei対するかえつ有明はこの25分のピンチを凌いだ後、右サイドからのオープン攻撃から激しいスライディングを間一髪かわして中央へ入れたボールを(よく見えなかったのですが、たぶん)11番の中村選手が押し込んで先制します。中村選手も3年生になって精かんな顔つきになりましたね。何回もあった決定的場面を決められなかった國學院久我山に対して、たった1回のシュートまで行ったチャンスをかえつ有明はモノにします。前半はこのままかえつ有明リードで終わりました。

後半に入るとリードするかえつ有明の出足が見違えるようによくなります。國學院久我山10番の選手にはかえつ有明4番の選手ががっちりマーク、前半しばしば見られたDF不安定さも見えなくなってきました。

Kugayama_pk_2 こう着状態が続いていた後半25分、國學院久我山の選手がレッドカードを食らってしまいます。このあたりは少し苛立ちがあったのかもしれません。1人少なくなった國學院久我山は6番の選手に替えて12番の選手を投入します。しかし、かえつ有明は出足鋭く攻撃の芽を摘み、リズムを崩しません。私もこれで決まったかと思った後半37分、かえつ有明のパスミスからボールを奪った國學院久我山が左へ速攻を展開、すぐに中へ折り返したところをペナルティエリア内で痛恨のファウル、かえつ有明がPKを与えてしまいます。國學院久我山はこれを難なく決めて同点に追いつきます。

試合はこのまま同点で終了、延長戦に入ります。延長に入るとかえつ有明は13番佐々木選手を投入しました。1年生の時はDFで選手権都大会であの石神井をはね返し続けたあの選手です。國學院久我山は1人少ない疲れからやや攻撃が淡白になってきてここで10番の選手に替えて18番の選手を入れますが、かえつ有明も延長後半に9番の選手が退場となってしまうなど両チーム決め手を欠き、決着はPK戦にもつれ込みました。

PK戦は専攻かえつ有明は2人目の選手が止められてしまいますが、國學院久我山は3人目4人目が連続で止められ、5人目3番の選手がきっちり決めたかえつ有明が4対2で勝利しました。

Kaestsu_win

これでかえつ有明は決勝進出です。脅威の1年生軍団だった2006年から足掛け3年で春の都大会で決勝まで来ました。國學院久我山破っての決勝進出です。すごいですね。しかし、決勝で9番の選手が見られないのは残念です・・・

kumazemi's favorite players 2007:かえつ有明の19番

2008年4月 9日 (水)

暁星vs修徳

Kumazemi Report 2008-04-06
平成20年度関東大会東京予選2回戦
早大東伏見グラウンド(晴)
暁星   vs   修徳
3
3 前半 1
0 後半 0
1

東京を代表する名門同士がここで対決しました。

お馴染みの赤が暁星、伝統の白-紺-紺が修徳です。思い出しますね、2006年選手権東京都大会Aブロック決勝。あれもすごい試合でした。暁星は絶対的エースだった風間君が卒業し、修徳は小澤君&目黒君&西谷君のスーパー攻撃陣と寡黙なボランチ原選手が抜けてどんなチームになっているか興味津々で会場に来ました。

試合の方は開始直後から両チーム全開、激しいゲームになりました。両チームとも「20番」の選手がエースストライカーなのだと思って見ていましたが、先に修徳の「20番」の選手が大仕事をします。修徳はタテへの意識が強く、局面によっては少しボールを落ち着かせて攻撃してもいいのになとは思いましたが、お家芸のサイド攻撃はこのチームでも健在でして、サイドに出たらどんどん仕掛けていきます。

そして前半10分でした。修徳は中央付近から暁星DFが足を投げ出しても届かなかったに低くて速いグラウンダーのパスを右サイド出します。これを受けた右サイドの選手が間髪入れずこれも低くて速いグラウンダーのボールで折り返し、ものすごいスピードで詰めてきた「20番」の選手がダイレクトで蹴りこんで先制しました。

Img_3305

暁星はややパスの精度を欠き、いつものため息が出るようなダイレクトプレーがなかなか出ません。これも修徳の守備が集中していたからだと思いますが、前半中ごろあたりから暁星がスピードに乗った攻撃が出始め、修徳もボディコンタクトを強めて対抗します。しかし、前半20分、暁星は右サイドから速攻を仕掛け、修徳はその折り返しの対応に激しく対応したのですがこれがファウルとなってしまい、PKを献上してしまします。しかし、暁星はこのPKを外してしまい、当然私は「これで流れは修徳だな」と思いました。

しかし、この後暁星持ち前のスピード&ダイレクトが冴え始め、24分にはゴール前に放り込んだFKから押し込むもクロスバーに当たる場面もありました。それにしても暁星の18番の選手と11番の選手は速いです。この二人がサイドに流れては繰り返し繰り返し強引に突破を図るので、リスク対応に追われた修徳DFの連携がだんだん崩れだし、不安定になっていきます。

そして前半30分でした。暁星は左サイドからロングスローを入れ、これをダイレクトでポンポンつなぎ、無理せずいったん下げたところをこれまたダイレクトでミドルシュートを叩き込み、同点に追いつきます。見ていてこれぞ暁星サッカーの真骨頂だなと感じました。

先制してPKのピンチを凌いだ修徳でしたが、なかなか守備の修正がうまくいかず、ここから暁星の怒涛のスピード&ダイレクト攻撃が始まります。35分には暁星の11番の選手が右寄りの位置でボールを受け、途端に大きく空いた前のスペースにドリブル突破を仕掛けます。この11番の選手へのタテパスがよかったです。修徳DFは一瞬彼をフリーにしていました。修徳のDFはファーストディフェンダーーが並走して突破を止めにかかりますが振り切られてしまい、危険を察知したセカンドディフェンダーがもの凄いスピードで止めに入りましたが最後間に合わず、ゴール右スミに流し込まれてしまいました。

Img_3394

逆転した暁星は完全に流れを引き戻し、4分後の39分にも自陣FKをこれまたヘッドでポンポンとつなぎ、最後もダイレクトでシュートを決めあっという間に3対1になりました。本当、アッという間の3得点でした。

後半は両チームとも得点できず、試合はこのまま終了、3対1で暁星がベスト8に進出しました。

今年も暁星のスピードを生かし、そして巧みなダイレクトを多用した攻撃が見られそうです。そして修徳もこの日明らかになった課題はきっちり修正して夏に出てくるでしょう。

本年もこの名門対決がドラマを生み出すことを願ってやみません。

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2008年4月 8日 (火)

正則学園vs都三鷹

Kumazemi Report 2008-04-06
平成20年度関東大会東京予選2回戦
早大東伏見グラウンド(晴)
正則学園   vs   都三鷹
2
0 前半 0
2 後半 1
1

めっきり春らしくなってきました。6日には先の全国高校サッカー選手権で旋風巻き起こした都三鷹と正則学園のゲームを始め、帝京vs國學院久我山、暁星vs修徳の名門対決もありました。好天に恵まれ、各会場いずれも接戦が展開されたようです。ここでは都三鷹と正則学園のゲームをリポートします。

都三鷹は一見して大型チームになってまして、選手権で大暴れした白井選手に雰囲気が似ている6番の選手がキャプテンです。対する正則学園にも長身の外国人の選手もいて、またがっちりした体格のいい選手が揃っていました。

都三鷹は長身FW11番の選手の空中戦を仕掛け、正則学園は6番の選手と7番の選手が織り成すシンプルでスピーディな組み立てに早くて上手な11番の選手が絡んで攻撃を仕掛けます。前半はやや正則学園優勢かという感じでしたが、0対0で終わりました。

Img_3227

後半、正則学園はメンバーを変えたようでしたが、後半開始早々から正則学園は高い位置からガンガンプレッシャーかけ、ボールを奪ったらすぐに仕掛けていき、三鷹DFの対応がやや後手に回り始めます。

そして後半7分、バイタルエリアを突破されそうになった三鷹DFがファウルを犯してしまい、このペナルティエリアすぐ外のほぼゴール正面という絶好の位置でFKを与えてしまいます。正則学園はこのFKを(確か右ポストをかすめたのではないかと思われます)ゴールに直接叩き込んで先制します。

先制された三鷹は10分に大木選手を投入します。大木選手といえばあの選手権開幕試合対高知中央戦のぼてぼてシュートを思い出しますが、そもそも昨年から秘密兵器としてほぼ必ず後半投入され、出ると前線で動き回って相手DFをかき回す必殺仕事人であります。

しかし、正則学園の早い出足は一向に衰えず、逆に三鷹DFラインからのタテパスをことごとく狙い打ち、なかなか効果的な攻撃をさせません。

そして後半13分、正則学園は右コーナーキックのチャンスにヘディングシュートを決め、2点目を奪います。このヘディングシュート、かなり難しい状態から放たれたもので、正則学園の選手のレベルの高さがうかがえました。

Img_3260

上の写真はそのヘディングシュート直後の画像です。この直前に大きく体のバランスを崩されており、そこから立て直して反り返りながらきっちりミートし、ゴール枠内に飛ばしました。本当、見事でした。すごいです。ただ、正則学園はこの後も速い展開で決定機を作りますが決めきれませんでした。

2点のビハインドとなった三鷹もスピードにある13番の選手が再三突破を試みるようになり、反撃を開始します。ピッチを広く使って左右に大きく揺さぶる攻撃も出始め、ゴール前に混戦を作り出してチャンスを作るなどいい攻撃が見られるようになってきます。

そして後半30分でした。三鷹は敵陣やや浅い位置で得たFKを7番の選手がゴール前に送り込み、ここで粘って混戦を作り出して押し込み、1点返します。この場面ではやっぱり秘密兵器の大木選手が絡んでました。

これでゲームはわからなくなりますが、正則学園は37分に8番の選手に替えて12番の選手を、39分にはエース11番の選手に替えて19番の選手を投入、イケイケになってきた三鷹のリズムをこれ以上よくさせまいとベンチが絶妙のタイミングで流れを崩し、このまま2対1で逃げ切りました。

新チームになったばかりですので「個」にフォーカスしてみましたが、私個人的にはスピードがあって体の使い方が上手い正則学園の11番の選手が印象に残りました。

西の横綱はここで姿を消しましたが、新チームの重圧は相当なものだと思います。16~17歳に過度な期待と注目は必ずしもメンタル面にいい効果が表れるとは限りません。選手の皆さんは自分たちらしいプレーをしてください。正則学園はもともと力の以前から力のある学校ですが、堀越、三鷹と接戦を勝ち抜き、いい感じになってきました。要注目です。

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2008年4月 7日 (月)

都つばさ総合vs足立学園

Kumazemi Report 2008-04-05
平成20年度関東大会東京予選2回戦
都つばさ総合高グラウンド(晴)
都つばさ総合   vs   足立学園
2
0 前半 0
1 後半 1
0 延前 0
1 延後 0
1

1回戦から約3か月。待ちに待った関東大会・都予選2回戦が各地で開催されました。つばさ総合高校グラウンドでの、都つばさ総合VS足立学園の試合をリポートします。

お互いのCKで幕を開けたこの試合は、まず足立学園ペースで進みます。中盤での浮き球をほぼ自分たちのボールとして、厚みのある攻撃で先制点を狙いました。前半15分と20分には左サイドからのセンタリングに、ゴール前に飛び込んでいく場面がありましたが、得点に結びつけることはできません。つばさ総合はなかなかボールを前に運べない中、9番と10番がワンツーでの突破を見せたり、ミドルシュートを撃つなど局面の打開を試みます。また、ディフェンス陣も集中した守りで足立学園の攻撃を凌ぎました。前半は0-0で終了します。

後半も足立学園が攻める展開が続きます。後半9分にはセンタリングを、4番だったでしょうか、頭で合わせてゴールに入れますが、その前にファールがあり得点は認められませんでした。この4番の選手は、センターバックとして攻守ともに非常に存在感がありました。

P1060970試合の大きな転換点となったのが15分でした。足立学園10番が退場となってしまいます。よくわからなかったのですが、イエローカードを受けたことに抗議して、もう1枚もらってしまったようでした。ここからしばらくは足立学園が攻め続けますが、つばさ総合も徐々に相手ゴールに近づいていきます。そして32分、ゴール前の混戦から押し込んで先制点を奪いました。足立学園も直後の34分に、7番のシュートが弾かれたのを押し込んで、あっという間に1-1の引き分けに持ち込みます。その後は両ゴール前での攻防が続きましたが、得点は生まれず延長戦へと突入することとなりました。

延長前半は、さすがに疲れが出てきたのかコンタクトプレーが少し目立つようになってきました。まず足立学園18番がディフェンスラインの裏を取る動きを見せますが、ここはつばさ総合DFがうまく守ります。対するつばさ総合も裏を狙いますが、オフサイドをとられてしまいました。終了間際には、足立学園7番がセンタリングに合わせてボレー気味のシュートを撃つも、ゴール左に外れます。

延長後半に入ると、とにかくゴール前でプレーしたい気持ちからでしょうか、ロングボールを多用した展開となります。試合を決める得点が生まれたのも、そこからでした。つばさ総合がロングボールから1人抜け出してゴールに流し込みます。試合はこのまま2-1でつばさ総合の勝利となりました。

P1060979_2 1人少ない中で、最後までそれを感じさせないサッカーを見せていた足立学園には、残念な結果となってしまいましたが、この場を借りて敬意を表したいと思います。つばさ総合は、次は駿台学園との対戦となりますが、この日のように粘りのある守備を見せて欲しいです。

by コータロー

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つばさ総合、今年もいい感じみたいですね。昨年のチームは個性派ぞろいで面白いチームでしたが今年はどのように進化していくのでしょうか。

つばさ総合相手に10人で延長までの持ち込んだ足立学園も夏までにはきっちりとチーム力を高めてくることでしょう。高校生は短期間にグーンと伸び、時折信じられないような成長しますので、総体予選が楽しみです。

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2008年2月15日 (金)

修徳vs中大杉並

Kumazemi Report 2008-01-20
平成20年度関東大会東京予選1回戦
駒沢第2球技場(晴)
修徳   vs   中大杉並
2
1 前半 0
1 後半 1
1

駿台学園vs東京成徳に引き続き、駒沢補助競技場では修徳と中大杉並の試合が始まります。時間が遅くなるにつれ寒さもどんどん厳しくなってくる中、両チームの選手がピッチに登場しました。

立ち上がり主導権を握ったのは修徳です。4分に右の6番からのセンタリングを、中央の9番がヘディングで合わせますが、これは左に外れました。空中戦で絶対的な強さを見せるこの9番の選手は、この試合のキープレーヤーとなります。15分ごろまでは修徳が、武器のサイドからのセンタリングを多用して攻め込む時間帯が続きました。

中大杉並は16分、7番がペナルティエリア付近でボールをキープし、少し後ろに戻すと、13番がミドルシュートを撃ちます。ゴール左に外れましたが、これをきっかけに攻勢に転じます。25分には右CKからゴールを狙いますが、これは修徳GKが何とかクリアしました。

しかしこの後、流れが再び修徳に傾きます。28分に、ロングボールをエリア内で9番が競り、こぼれたボールを10番がシュートして先制点を上げました。その後も9、10、11番が中心となり、ロングボールから次々と追加点を狙いに行きました。ここは中大杉並が踏ん張り、修徳1点リードでハーフタイムを迎えます。

P1060699 P1060701

前半からの勢いに乗る修徳は後半6分、左サイドからのロングボールをエリア内で9番がポストプレーで落とします。ここに10番が走り込んでミドルシュートを決め、リードを2点に広げました。1点目と同じパターンで決められるところに、修徳の強さをかいま見た気がしました。

2点を追う展開になった中大杉並でしたが、ここから必死の追い上げを見せます。9分、12分と良い攻撃の形を作ると、14分にはパス回しからボールをキープし、ペナルティエリア内で相手を抜こうとした7番が倒されてPKを獲得します。このPKを7番自らが落ち着いてゴール右に決め、スコアを2-1としました。

ここから26、7分まではお互いにゴール前までボールを運ぶ展開が続きます。守りに重点を置いてロングボールでチャンスを作りたいように見えた修徳に対して、GKの「勝たなきゃ上行けねーぞ!!」の声に象徴されるように、ゴールするしかない中大杉並が勢いで勝っていきました。30分前後は、12番、18番をはじめとして積極的にシュートを撃っていきますが、なかなか枠内には飛びません。そうしている内にペースを取り戻した修徳が守りきり、結局2-1のまま試合は終了しました。

敗れた中大杉並ですが、後半の猛反撃は思わず応援してしまうほど気持ちの入ったものでした。見方を変えれば、それを凌ぎきった修徳が試合巧者だったということでしょうか。暁星と当たる2回戦が行われるのは4月になりますが、完成度のより高まった修徳を観られるのは楽しみですね。

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昨年の選手権予選対かえつ有明戦でも感じましたが、中大杉並は確実に実力をつけてきていますね。関脇、大関クラスはそう簡単には勝たせてくれませんが、夏が楽しみです。

なお、この記事もコータロー君が取材してくれました。

※07シーズンも終了いたしましたのでkumazemi's favorite players 2007をオープンします。

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