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2008年6月21日 (土)

国士館vsかえつ有明

Kumazemi Report 2008-06-21
平成20年度高校総体都大会2次準決勝
駒沢第2球技場(晴)
国士舘   vs   かえつ有明
2
0 前半 0
2 後半 0
0

今にも雨が降り出しそうな暗い空の下、全国への切符をかけて国士舘とかえつ有明が対戦しました。豊富な運動量で圧倒するかえつ有明でしたが、ここまで勝ち上がってきた勢いで運まで味方につけた国士舘がインターハイの切符を手にしました。

序盤からかえつ有明の良さが目立つ展開となりました。フォワードからディフェンダーまで、どの選手もビックリするくらいよく走るのですが、無駄な動きというものがありません。ボールをもらった国士舘の選手に対して一気に寄せてボールを奪うと、その瞬間に前線の選手はパスをもらうための動きだしを始めます。特に目立っていたのは10番の選手でした。どこにでも顔を出してパスをつなぎ、またドリブルでの突破も見せていました。

かえつ有明は前半17分、CKのこぼれ球からシュートを撃ちますが、これはポストに弾かれてしまいます。ここからも両サイドから精度の高いセンタリングを上げてゴールを狙っていくものの、国士舘の懸命な守備になかなかシュートまで持ち込ませてもらえませんでした。

国士舘も決して防戦一方だったわけではありませんが、かえつ有明の勢いに良さを出し切れていない印象もありました。それでもしっかりとチャンスを組み立てていきます。前半終了間際には、GKからのボールをゴール前でうまくつないでシュートまで持ち込む場面がありました。

0-0で試合を折り返して迎えた後半も、かえつ有明が押し気味に進めますが、後半8分に試合が動きます。かえつ有明は中央でのパス交換で空けた左サイドに展開し、そこから中へ切り込んでゴール正面からシュートを放ちました。これをGKがセーブした国士舘は、ボールを素早く前線へ送ります。このボールを受けた左サイド11番が深い位置まで突破しセンタリングを上げると、中央で1人潰れたその向こう側でフリーで待ち受けていた8番にボールが渡ります。これをしっかりと決めた国士舘が先制に成功しました。

このゴールで流れが大きく変わりました。国士舘は俄然動きが良くなり、17分には速攻からゴール前で数的優位を作りますが、11番のシュートはかえつ有明GKの好セーブに阻まれます。続く22分には、中盤でドリブルを始めた10番が左に流れながらペナルティエリア内に入ると、GKの位置を確認して浮かせたシュートを打ちます。このボールがかえつ有明DFに当たりオウンゴールとなりました。国士舘が2点のリードを奪います。

あっという間に得点差をつけられてしまったかえつ有明でしたが、ここから再び猛攻を仕掛けます。29分、右サイドから崩すと、ペナルティエリア内でGKと1対1の局面を迎えます。狙い澄まされたシュートは入ったかと思われましたが、国士舘GKの片手で弾くスーパーセーブに阻まれました。38分には左サイドでフリーとなった10番のシュートがポストに跳ね返される場面があり、どうしてもボールがゴールに入ってくれません。

結局、かえつ有明の猛攻を凌ぎきった国士舘の勝利で試合は終わりました。ホイッスルと共にかえつ有明の選手はピッチに崩れ落ちてしまっていました。立派な試合をしても勝てない試合がある、と口で言うのは簡単ですが、戦った選手達にそう言っても良いのかどうか、正直なところ自分でもわかりません。ただ、観ていて強く印象に残るプレーをまた観せて欲しいと、誠に勝手ですがこの場を借りて伝えられればと思います。

国士館には、持ち前の相手の攻撃を凌いでワンチャンスを決められる勝負強さでインターハイでも上を目指して欲しいです。

P1070184

取材:コータロー

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

獅子がついに起き上がりましたね。名門の底力はさすがです。

2008年6月19日 (木)

國學院久我山vs駒大高

Kumazemi Report 2008-06-15
平成20年度高校総体都大会2次2回戦
清瀬内山グラウンド(晴)
國學院久我山   vs   駒澤大学高
3
0 前半 1
3 後半 1
2

衝撃的な結末を迎えた第1試合の興奮が冷めやらぬまま、清瀬内山グラウンドには國學院久我山と駒大高のイレブンが姿を現しました。西の大関と張出大関の戦いということで楽しみにしていましたが、本当に素晴らしい攻防を見せてくれました。

久我山といえば細かいパスをつないで崩すサッカーですが、立ち上がりから中盤でのパス交換からチャンスを作ります。前半2分には、ゴール正面でのパス回しから、左サイドでフリーになった選手がシュートを撃ちます。8分には右サイドの9番の選手が戻し気味に上げたセンタリングに、10番の選手が合わせる場面がありました。どちらもゴールにはなりませんでしたが、久我山が自分たちの形を作って駒大ゴールに襲いかかります。

対する駒大も、11分に左サイドからのセンタリングを、ファーに走り込んだ9番の選手がヘディングで合わせるチャンスを作ります。また、中盤で当たり激しくプレッシャーをかけ、奪ったボールを素早く前につないでいくシーンが目立ちました。

P1070166

駒大の寄せの速さに苦しんでいた久我山ですが、個々の技術力の高さでうまくマークを外してボールをつなげられるようになります。18分、21分、23分、28分と、次々とパスで崩してシュートに持ち込みました。しかし、駒大GKの好セーブもありゴールを割ることはできません。

サッカーとは不思議なもので、どんなに主導権を握っていても、ゴールが決まらないと突然流れが変わることが多々ありますが、まさにその通りの展開が待ち受けていました。33分、駒大は左からのCKに6番の選手が見事に頭で合わせて先制ゴールを奪います。久我山は39分に、ゴール正面からのFKを6番の選手が枠に飛ばしますが、またしても駒大GKが好守を見せ、駒大1点リードで試合を折り返しました。

後半に入ると、リードする駒大は前線に1人を残し、中盤でさらに激しいディフェンスを展開していきます。しかし、それでもパスサッカーで前へボールを運んでいく久我山が、後半12分にPKを獲得すると、10番の選手が落ち着いて決めて同点に追いつきます。これで勢いに乗った久我山は、続く19分には、左サイドから上手く崩してペナルティエリア中央の選手(12番の選手だったでしょうか)がダイレクトでゴールに突き刺し、一気に逆転してしまいます。ここからは久我山がボールをキープし、駒大にチャンスを作らせません。さらに28分に11番の選手が3点目を決めると、試合は決着がついてしまったかのように思われました。

しかし、駒大がここから驚異的な粘りを見せます。33分、中盤でボールを持った6番の選手が、右サイドの19番の選手に素晴らしいパスを送ると、そこからクリア気味となったボールを拾った9番の選手がゴール右隅に流し込み、スコアを3-2としました。1点差まで詰め寄り一気に畳みかけたい駒大に対し、久我山はボールをキープしながらワンチャンスでダメ押し点を狙うという、手に汗握る攻防がラスト数分間繰り広げられます。結果的には、この最後の局面を乗り切った久我山が準決勝進出を決めました。

P1070171

抜群の攻撃力で激戦を制した久我山は、準決勝で駿台学園と対戦します。どうしても前線の選手に目が行きがちな久我山ですが、彼らを後ろで支える選手たちと、駿台攻撃陣との戦いには是非注目したいと思います。ほんのわずかな差で敗れてしまったという印象の駒大は、高い位置からの激しいディフェンスが光っていました。あれをやられると相手のチームは相当やりづらいなと、観てる側からでも感じるほどでした。

取材:コータロー

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

このゲーム、すごい試合だったようですね。駒大高は青稜戦では少しらしくない試合運びだったりしましたが、やっぱりさすがですね。この短期間に相当修正したようです。

準決勝は本当に左右両ブロックとも興味深い対戦カードになりました。ちょっと大げさですが新旧交代の幕開けとなるのか、東京の高校サッカー界に君臨してきた名門が踏ん張るのか、って感じでしょうか。

今週末、できれば曇りであってほしいです。

Flyinggutsman2

2008年6月17日 (火)

かえつ有明vs実践学園

Kumazemi Report 2008-06-15
平成20年度高校総体都大会2次2回戦
駒沢補助競技場(晴)
かえつ有明   vs   実践学園
1
0 前半 0
1 後半 1
0 延前 0
0 延後 0
1
3 PK 2

強い日差しが降りそそぐ駒沢補助球技場ピッチから新人戦決勝での取材以来となるかえつ有明と、この総体で素晴らしい戦いを見せてくれてきた実践学園のゲームをリポートします。

序盤から両校とも持ち前の得意な攻撃パターンで仕掛け合います。ショートパスでリズムを作ろうとするかえつ有明に対し、実践学園はスペースを詰めてパスコースを絞り込み、奪取したボールをサイド展開を図ります。序盤のペースは実践学園が握っていたように思えました。前半10分にはセットプレーからの右クロスに合わせたボレーシュートがあり、右サイドから供給される精度の高いパスをシュートに持ち込むシーンが前半9分、15分、20分と立て続けにありました。しかし、いずれも惜しくも枠の外へ外れてしまいます。

かえつ有明は守備に割く時間が長くなりますが、この日の実践学園は今までやってきた自分達のサッカーを展開、相手のパスを複数で取り囲んで奪って自分達の流れを作っていきます。前半37分にはかえつ有明のマークが一瞬ずれたところを見逃さず、実践学園7番の選手がグラウンダーのパスを足もとに受けてシュートを打ちますが、これも僅かに枠の外へと流れていきました。

ここで前半終了となりますが、前半は実践学園の流れだったと言えるでしょう。後半は関東大会に出場してシード校となった実力をどのように見せてくれるのか期待していました。しかし、後半5分に惜しくもオフサイドでノーゴールとなるも実践学園のシュートがゴールネットを揺らすなど、この後半も引き続き序盤は実践学園ムードで展開します。なかなかゴール前のシーンが作れないかえつ有明ですが、後半19分、左サイドから出されたパスに8番の選手が飛び出し、かえつ有明が先制ゴールを奪います。終始押され気味だったかえつ有明ですが、さすが決定的なチャンスを逃さない勝負強さがありました。

Img_9064

この先制点の後は五分五分の戦いとなりますが、時計が35分をまわり、このまま逃げ切るのかと思った終了間際の39分、途中交代で入った実践学園19番の選手がドリブルで左サイドに膨らみながら、フリーの状態でシュートを決め、起死回生の一発を叩き込みます。この実践学園19番の選手は、必殺仕事人「ガッツ」君です。いつも後半途中から出てきてムードを高める実践学園の秘密兵器です。

Img_9081

この一撃で試合は振り出しに戻り、延長戦に突入します。この延長戦でも終始実践学園の流れでしたが、ゲーム途中で足を怪我したようにも思えたかえつ有明4番の選手の必死のディフェンスもあってゲームは大いに盛り上がります。延長後半になるとさすがに実践学園の激しい攻撃にかえつ有明守備陣も疲れの色が隠せなくなってきます。しかしながら、関東大会に出場して自信を深めたかえつ有明はゴール死守、このまま延長戦も終了、決着は無情にもPK戦となりましたが、耐え抜いたかえつ有明がGKのファインセーブもあって、準決勝進出を決めました。

実践学園は展開力、個々の技術と戦術理解力、持久力とバランスのとれた素晴らしいチームでしたが、最後は決定的な場面においてゴールを許さなかったかえつ有明の執念が勝りました。準決勝は両カードとも春の2強対名門中の名門となりました。今週末、いよいよ東京の夏のチャンピオンが決まります。

取材:ホソゼミ

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

かえつ有明、自信がついたんですね。こういう試合をしぶとく勝ち上がることでさらに自信を深めたことでしょう。

Flyinggutsman2

2008年6月16日 (月)

駿台学園vs早稲田実業

Kumazemi Report 2008-06-15
平成20年度高校総体都大会2次2回戦
清瀬内山グラウンド(晴)
駿台学園   vs   早稲田実業
1
0 前半 0
1 後半 0
0

清瀬内山グラウンドの第1試合は、駿台学園と早稲田実業の対戦です。手に汗握る攻防の最後に待っていたのは、衝撃的なスーパーゴールでした。

立ち上がりから両チームとも積極的にゴールを狙う姿勢を見せていきます。駿台は左サイドバックの5番、中盤左の18番が良くボールに触り、サイドからの攻撃を組み立てます。対する早実もサイドを起点として、高い精度のクロスに空中戦の強いフォワードが飛び込んでいく迫力ある攻めを見せます。両チームともサイド狙いという点では共通していましたが、その中でも駿台は中央でのパス交換をアクセントとしていたのに対し、早実はロングボールをポストプレーでつなぎサイドに開くというように、チームカラーの良く出た展開となっていました。

P1070155

前半20分過ぎから、早実が主導権を握る時間に入りました。前線からどんどん相手にプレッシャーをかけパスコースを消していき、中盤でどんどんボールを奪います。奪ったボールを中盤の6番が中心となり前線に供給し、9番の正確なポストプレーで攻めの形を作っていきますが、シュートはGKに阻まれ、なかなか得点には結びつけられませんでした。

思うようにボールがつながらない駿台は、前線で活発にポジションチェンジを繰り返すなど突破口を模索します。前半最後の5分には、うまくファウルをもらいFKのチャンスを2度得ましたが、早実ディフェンスの壁を崩すことはできません。非常に内容の濃い前半は0-0のまま終わります。

後半も早実ペースで始まります。3分、早実9番の絶妙なポストプレーから6番が抜け出します。ここは駿台DFがカットするのですが、GKがキャッチしたところバックパスでファールを取られ、ゴール至近距離からの間接FKを得ました。これは飛び出してきた駿台DFにクリアされたものの、ここから早実は勢いづきます。11分にはCKから、ペナルティエリア中央の4番が完璧なタイミングでヘディングしますが、駿台GKが好セーブを見せました。

ロングボール、ポストプレー、サイドからセンタリング、という流れで押し続ける早実を前に、駿台は守備に追われる時間帯が続きます。そこを耐えて耐えて迎えた38分に1本のパスから試合を決めるゴールが生まれました。

右サイドへのロングボールを駿台19番が受けて勝負にでます。サイドで1人抜くと、内側に切れ込んで2人目を交わしにかかりました。足を伸ばしたDFに一度はボールを止められるのですが、それを奪ってペナルティエリア内に入っていきます。そしてまた1人交わし、ちょうどゴール正面で体をひねりながら左足で放ったシュートは、ゴール右隅へと決まりました。鳥肌の立つこのゴールがそのまま決勝点となり、駿台が準決勝への切符を手にすることとなりました。

思うような攻撃が出来ない中でも、ワンプレーで得点を取れてしまうところに、駿台の勢い、勝負強さをかいま見たような気がする試合でした。準決勝では久我山相手にどのような試合を見せてくれるのか、楽しみでなりません。早実は終始主導権を握っていただけに悔しい結果となってしまいましたが、チームの完成度は抜け出ているのではないでしょうか。闘将という言葉が似合うセンターバックの4番を中心に、プレーに妥協を許さない姿勢を感じることができましたし、まだまだ強くなるチームだという予感がしてなりません。

取材:コータロー

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

8日の記事の見どころでも触れましたが、やっぱり駿台スーパードリブラー19番のビッグプレーが出ましたか。

押していながらワンプレーでやられてしまうっていうのも、これまたサッカーなんですね。

Kumzeminame

2008年6月15日 (日)

国士館vs暁星

Kumazemi Report 2008-06-15
平成20年度高校総体都大会2次2回戦
駒沢補助競技場(晴)
国士舘   vs   暁星
2
1 前半 0
1 後半 0
0

梅雨も一休みとなった父の日、名門同士がベスト4かけて戦いました。

一次予選で東京朝鮮を破った暁星ですが、私は成立学園と都三鷹を破って久々に上位に進出してきた、勢いを感じさせる国士館がどういう試合をするのかを注視していました。結果、この勢いそのままにピッチを縦横無尽に駆け回った国士館が暁星を圧倒しました。

その休むことを知らない国士館の攻撃組立トリオが次の皆様です。

Img_4343_2 Img_4212_2 Img_4348_2

そして見事な柔&剛のフィニッシャーコンビが次のお二人です。

Img_4325_2 Img_4292_2

ゲームは開始直後こそヒヤッとするシーンがあったものの、寄せの速さと鋭い読みで国士館が支配します。

国士館の先制点は前半9分でした。左から供給されたボールにポジションチェンジして走りこんできた7番の選手がほぼフリーの状態で蹴り込みました。これはいい時間帯の得点でしたね。この後も国士館は鋭い出足でボールを支配、執拗に暁星陣内左サイド(国士館からは右サイド)のウラを狙います。絞り込んで狭くしてボールを奪う守備に7番の選手のスピーディなゲームメイクには見事でした。前半は終了間際にも決定的チャンスもあったりして、終始国士館ペースで終わりました。

後半になっても国士館の出足の速さとセカンドボールへの対応のうまさは衰えず、暁星はなかなかリズムを掴めません。密かに期待していた暁星9番の選手にもなかなかいいボールが入らず、新人戦の修徳戦で見せた縦へのドリブル突破もなかなかさせてもらえません。

このような展開の中、後半15分、中央狭いところでのパス交換から最後9番の選手のショートパスが7番の選手に通り、これを落ち着いて決めて国士館が追加点を奪います。

Img_4313

これまたいい時間帯に2点目が決まり、がぜん国士館のムードがよくなります。「柔」の10番と「剛」の11番に気を取られていると、上述の組立工トリオがこの二人を追い越してまでゴール前に迫ってきますので、守備陣はたまったものではありません。

このブログを読んでる方々には釈迦に説法みたいなものですが、今日の国士館見ててやっぱりサッカーは「連動」だなと改めて感じました。

後半、暁星の17番の選手がは国士館が絞り込んだ逆サイドの大きなスペースを使おうと必死に声を出しながら狙いますが、ボール保持者に素早く寄せて判断を遅らせ、その間にセカンドDFがボールの出所をきっちり押さえる国士館のパターンに効果的な攻撃に至りませんでした。

ゲームはこのまま2対0で国士館が勝利し、ベスト4に進出しました。攻撃面ばかり記述してしまいましたが、守備は壁のように立ちはだかるキャプテン5番の選手を中心に安定しており、また、前線の選手特に10番の選手の献身的な前からの守備にも感動するものがありました。

Img_4170 Img_4384

国士館、いい感じになってきましたね。

kumazemi's favorite players 2008:国士館の10番

Kumazeminame_2

2008年6月11日 (水)

早稲田実業vs城北

Kumazemi Report 2008-06-08
平成20年度高校総体都大会2次1回戦
実践学園高尾グラウンド(晴)
早稲田実業   vs   城北
5
2 前半 0
3 後半 1
1

実践学園高尾グラウンドでの第2試合は、早稲田実業と城北の顔合わせです。延長戦までもつれ込んだ第1試合の興奮もようやく落ち着いて来た頃、両チームの選手がピッチに登場し、キックオフの笛が吹かれました。

最初の得点が生まれたのは、試合開始からわずか2分のことでした。早実左サイドの8番がDFラインを突破すると、うまく回転をかけたシュートでゴール右サイドネットにボールを送り込みました。さらに9分にはまた左サイドから、今度は9番とのパス交換からペナルティエリアに入り込んだ7番が中央へパスを出すと、11番が確実に押し込んで2点目を奪います。あっという間に2点のリードを奪った早実が、ここからも主導権を握って試合を進めていきます。

Img_1769

まずは1点を返したい城北ですが、早実の中盤での速いプレッシャーに思うようにパスがつなげない時間が続きます。その中でも一際目立っていたのが右サイドバックの16番でした。基本的には右サイドバックのポジションでプレーしていましたが、攻撃シーンでは自由に前線に上がっていきます。その分長い距離を走っていましたので、キツそうな表情も見せていましたが、その動きは強いアクセントとなっていました。

城北はセンタリングからのチャンスを狙い続けましたが、前半は2-0のまま終了しました。早実としては2点は取ったものの、その他の決定機を活かしきれなかった印象も残りました。

後半も主導権は動かず、早実が後半12分にオーバーヘッドで3点目、14分には4点目を追加します。城北イレブンはさすがにこれがこたえたのか、少し集中が切れてしまったようにも見えました。早実も無理に攻めることはせず、比較的落ち着いた展開で時間が過ぎていきます。

後半36分、城北が一矢を報いました。中盤でパスをつなぐと、パスを受けた10番がダイレクトシュートを決めます。早実は終了間際にさらに追加点を上げ、最終的には5-1で勝利を飾りました。

勝った早実は、次は駿台学園との対戦となります。この日も高精度のセンタリングから多くのチャンスを作っていましたが、両サイドでの攻防が1つのポイントになるのではないかと思います。城北には厳しい試合となってしまいましたが、ここまで勝ち上がってきたチームですから、次の活躍に期待しています。

Img_8723

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

城北はよくぞ早実から1点取りました。これは大きいです。久々の上位進出で選手の皆さんも必要以上に力が入ったことでしょう。

夏の練習で守備をもっと強固にして、選手権では再び上位に食い込んで欲しいです。

Kumzeminame_2

2008年6月 9日 (月)

実践学園vs都駒場

Kumazemi Report 2008-06-08
平成20年度高校総体都大会2次1回戦
実践学園高尾グラウンド(曇)
実践学園   vs   都駒場
2
0 前半 0
0 後半 0
1 延前 0
1 延後 0
0

総体の都大会もいよいよ大詰め。ここまで勝ち上がってきた10校がトーナメントの上を目指して激突します。その初戦、西の大関・都駒場と西の張出大関・実践学園の試合が、高尾の実践学園総合グラウンドで行われました。

立ち上がりは両者ともに探り合いの意味もあったのでしょうか、DFラインの裏を取ろうとロングボールを多用した展開となります。ただ、それだけではなく、中盤でのパス交換からラインを引き出そうとする動きも見られました。20分を過ぎた頃から駒場の時間帯に入ります。実践学園は4番と7番、駒場は6番と10番がそれぞれ中盤でボールを奪い、パスを出す役割を果たしていましたが、駒場は6番の活躍が目立ちはじめ、中盤でボールを奪う機会が増えました。そこから10番の選手などがどんどんスルーパスを出していき、実践学園ゴールへと押し寄せます。駒場の流れは前半終了まで続くのですが、実践学園は、キャプテンの10番が統率する最終ラインでことごとく食い止め、シュートを打たせませんでした。

Img_1710_3

後半の出だしも駒場が勢いよく押し込んでいきます。16分にはグラウンドを広く使ったリズムの良いパス交換からシュートを放ちますが、枠からは外れてしまいました。一方の実践学園は、両サイドで11番、16番がアクセントとなり、センタリングが多く上がるようになってきます。終盤になると主導権を握り攻め続けますが、終了間際に訪れた決定的なヘディングのチャンスも、ゴールに結びつけることはできません。展開の速い攻防の繰り広げられた80分はあっという間に終わり、決着は延長戦へと持ち越されます。

Img_1748試合が動いたのは延長前半7分のことでした。実践学園の右からのCKは一度クリアされますが、再び中に入れたボールが浮いたところを、10番の選手がGKよりわずかに早く頭で触り、ゴールネットを揺らしました。均衡が崩れるとはこういうことなのか、直後の8分には駒場がチャンスを迎えます。左サイドで8番が抜け出してセンタリングを上げると、GKが飛び出しますがうまくクリアできません。そのこぼれ球をすかさずシュートしましたが、ゴールライン上で実践学園10番がボールをはじき返しました。その後も駒場は前へ前へとボールを運びますが、そのまま延長前半は終了します。

駒場のゴールを目指す執念は延長後半に入っても変わりませんでしたが、実践学園19番の投入が試合の流れを変えました。この選手が前線から激しくプレッシャーをかけ、ボールに食らいつくことで駒場陣地でのプレー時間が長くなっていきます。そして試合終了直前には、その19番が得た約25mのFKを9番が直接決め、スコアを2-0とした実践学園が激闘を制することとなりました。

両チームとも攻守のバランスに優れ、展開の速いサッカーを見せてくれた非常に面白い試合でした。最後の最後で実践学園の気迫がわずかに上回ったということかもしれませんが、駒場がここからさらに成長した姿を見られるのを楽しみにしておきたいと思います。実践学園は次戦かえつ有明との対戦になりますが、中盤での激しい攻防が見られる予感がしますね。

Img_1761

by こーたろー

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

スコアレスで延長入って2対0ですか・・・。実践学園の精神力は凄まじいですね。次のかえつ有明戦では、こーたろーの言うとおり、中盤で激しい攻防が繰り広げられるでしょう。

一つ言わせてください。やっぱり「19番」ですよ。

2008年6月 3日 (火)

暁星vs東京朝鮮

Kumazemi Report 2008-05-31
平成20年度高校総体都大会1次(E)決勝
実践学園高尾グラウンド(曇)
暁星   vs   東京朝鮮
2
0 前半 0
2 後半 0
0

第2試合は東京朝鮮と暁星の決勝カードです。言わずと知れた強豪校同士の対戦、しかもこの雨で人工芝ピッチということで、どんな試合になるかドキドキワクワクしていました。試合開始前の練習を見ていて、東京朝鮮のFW10番の選手、暁星高校のFW10番の選手が気なりました。

比較的小柄な暁星イレブンは、ゲーム開始から豊富な運動量で東京朝鮮に立ち向かいます。ただ、前半30分を過ぎた頃にはFW10番の選手が起点となってDFの裏を狙った攻撃がありましたが、ここは東京朝鮮DF3番と4番の選手が落ち着いて対応、チャンスの芽を摘みます。反対に東京朝鮮FW10番はやや右サイドで受けたボールを少し中央に持ち込んで自身でシュートを打つなど、個人技を生かしたシュートシーンが幾つかありました。

Img_8619

今日のように雨でスリッピーになっているピッチでのゲームでは、やや遠目からのシュートでもでもゴールの可能性が高くなります。無論、両校守備陣もそれを警戒しますので、必然的にややゴールから離れたエリアでも前のスペースを空けないよう、チェックは厳しくなります。

ゲームの方は東京朝鮮に惜しいチャンスもあったりして、やや東京朝鮮押し気味かなという展開でした。しかし、両校とも百戦錬磨ですから、お互いにゴールを割らせることはなく、前半無得点のまま折り返しました。私は東京朝鮮の攻撃を見ていて、この試合はミドルシュートがKeyになるなと予感しました。

後半立ち上がり5分は東京朝鮮の猛攻タイムとなります。しかし、東京朝鮮のヘディングシュートば僅か1枚のDFの壁に止められ、左隅を狙って打ったシュートはポストに嫌われてしまうなど、少しツキがなく、ゴールの女神に見放されてしまったかのようにも思えました。それでも暁星GKのファンブルを招くシュートを浴びせたり、幾つか決定的なシーンがあり、攻める東京朝鮮に凌ぐ暁星という感じでした。

しかし、サッカーは本当にわからないもので、後半12分押されて凌ぐ時間を耐えた暁星が先制いたします。やっぱりミドルシュートでした。長いパスから左に抜け出て受けた暁星20番の選手が思い切りよく打った20m以上のミドルシュートがポストに当たりながらも綺麗に東京朝鮮のゴールに突き刺さりました(※後日、「 高校サッカー好きオヤジ 」様からのご指摘により5番の選手のミドルであることが判明しました。大変失礼いたしました。 「 高校サッカー好きオヤジ 」様、本当にありがとうございました。 by くまぜみ)

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押し込みながら先制を許した東京朝鮮はここから反撃を仕掛けますが、そこを暁星FW10番の選手がDFのしたたかに裏を狙い始めます。そして後半25分、このFW10番の選手が右サイドの裏を取って飛び出してシュート、セービングを試みた東京朝鮮GKも防ぎきれず2点目が決まります。

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ここから残りの時間はほぼ東京朝鮮の攻撃の時間となりますが、暁星も粘りに粘って守りきり、2対0で暁星が勝ちました。

かえつ有明側ブロックに入った暁星の次の相手は国士舘です。風間選手がいた昨年一昨年に比べて今年は少し小粒かもしれませんが、この日東京朝鮮に完封勝ちし、新人戦では修徳を逆転で破ってますから、名門の底力は無視できません。対する国士舘も東京を代表するサッカー強豪校です。共に選手権出場実績を有する名門同士、熱い戦いを期待したいと思います。

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ホソゼミのリポートに再三出てきた東京朝鮮の10番の選手のヘディングシュートの場面をご紹介します。打点が高い!

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Kumzeminame

2008年6月 2日 (月)

実践学園vs関東第一

Kumazemi Report 2008-05-31
平成20年度高校総体都大会1次(G)決勝
実践学園高尾グラウンド(曇)
実践学園   vs   関東第一
1
1 前半 0
0 後半 0
0

“入梅宣言”を目前にしてそぼ降る雨がの実践学園高尾グランドでは、総体都大会のブロック決勝カード最後の2試合が行われました。リポートは最近よく登場するホソゼミでございます。

初めて行く実践学園高尾グランドの入口がどこかわからず迷ってしまい(ちゃんと調べてから行け!byくまぜみ)、グランドに到着したのが前半が終わりかけようとした頃だったので、残念ながら実践学園の先制ゴールを見逃してしまうという、何ともお恥ずかしいリポートになってしまいますこと、最初にお詫び申し上げます。

前半も終わりに差し掛かろうとする25分くらいでしたが、さすがにホームグランドということだけあって、実践学園側のスタンドは満員で、両チームともほぼ互角の戦いを演じておりました。然しながらよく観てみると、関東第一は守備から攻撃へ切り替えが速く、勿論、早い時間帯で追いつきたいということもあったと思いますが、やや優位に展開しているような感じも受け、後半は激しい試合になると予感しました。

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この予感どおり、さすが昨年度インターハイ東京代表、関東第一も粘り強く戦い、実践学園に決定的場面は作らせず、逆に時間帯によっては実践学園ゴールを脅かすようなシーンもありました。

しかし実践学園がホームの利もあるのか、徐々に両サイドをうまく使った攻撃で、関東第一を揺さぶる攻撃が目立ちはじめます。特に14番、7番の選手は、スペースを作るオフザボールの動き、見方が作ったスペースをうまく使う動きが素晴らしく、加えて中盤におけるディフェンスもきちんと行いバランスのとれた展開を見せてくれます。

しかし、結果的に(私が迷子になって見逃してしまった)前半の1点が決勝点となり、実践学園が勝利しました。

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水を多く含んだ人工芝ピッチで思うようなプレーが出来ないようにも感じた時間帯もありましたが、やっぱりこのレベルのチームになると基本がしっかりしていて対応力が高いので、すばらしいパフォーマンスを見せてくれますね。
関東第一としてはなかなか攻め切れないゲームとなってしまいましたが、この僅かな差は何なのかを夏の練習で克服し、選手権はがんばって欲しいと思います。

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関東第一を完封して二次トーナメントに進んだ実践学園の次の相手は都駒場です。実践学園vs都駒場のカードって興味深いですね。

この日ホソゼミは防寒対策を怠り、体の芯まで冷え切った状態で帰路についたそうです。私にメールがありました。その私はというと、子供たちの運動会が翌日曜日に順延になり、ずっと息子と将棋してました・・・

2008年5月27日 (火)

早稲田実vs都葛飾野

Kumazemi Report 2008-05-24
平成20年度高校総体都大会1次(B)決勝
早大東伏見グラウンド(曇)
早稲田実業   vs   都葛飾野
3
2 前半 0
1 後半 1
1

入梅が近いことを感じさせる不安定な天候のもと、総体東京都大会Bブロック決勝カードが早大東伏見グランドで行われました。強豪早稲田実業に挑むは下町都立の雄、葛飾野高校。この試合はホソゼミさんがリポートしてくれました。

試合開始早々、両チーム足を使ってリズムを掴もうとしますが、早実がワンタッチまででまわすテンポの速いパス回しでリズムを作っていきます。開始早々ながら自然とボールは葛飾野サイドで早実が仕掛ける攻撃が目立ち始めた前半10分。左サイドから上がったボールにヘッドで綺麗に合わせて葛飾野ゴールに先制点を叩き込みます。

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その後、間もなく、前半15分にはまたも早実がカウンターで中盤から出た長いスルーパスに9番が合わせて葛飾野ゴールに追加点を決めます。

前半15分を回ったところで早実が2点リード。このまま早実の完勝ペースで終わってしまうのか?

この後も早実はスムーズなパス回しで左右に揺さぶりながらゲームを展開しますが、決定的なシーンを作らせず耐える葛飾野が後半30分に19番が打ったロングシュート。ここから葛飾野の動きがよくなって来たように感じるとともに、今まではなんてことなく繋がっていた早実のパスが要所要所でカットされ、リズムが乱れ始めます。ここからはお互い早めにタテへ入れる展開が目立つようになりますが、スコアは動かないまま後半へ向かいます。

後半、早実のパスをつなげて組み立てる展開が再び繰り広げられるかどうかをポイントと見ていましたが、逆に葛飾野が積極的に攻撃を仕掛けるシーンが目立ち始めました。泥臭くも見えますが、豊富な運動量と体を張ってボールを保持しようとする葛飾野の攻撃に早実が耐える時間が続く中、セットプレーから流れが変わります。後半25分左サイドからの早実のコーナーキックに12番がヘッドで合わせてゴールネットを揺らします(が、後日ファウルにより得点でないことが判明)。続く33分にはセットプレー(FK)のチャンスに7番の選手がが綺麗な弧を描くシュートを葛飾野ゴールに突き刺しました。

ここまでで3対0と点差は開いてしまいましたが、諦めず早実ゴールへ仕掛ける葛飾野は後半39分に13番の選手が早実ゴール左へシュートを決め1点返しますが、無情にもここでタイムアップとなりました。

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得点差が3点ありながらも互角の戦いのように感じさせた葛飾野イレブンの頑張りはすばらしく、試合直後の光景を見て早実イレブンは終了間際に失点から何か課題を掴んだかのように感じました。

思うようにいかない時にどのようにするべきか、その中で自分達らしさを出すにはどのようにするべきか。日々の生活や仕事でも同じようなことがあります。その答えは、日々積み重ねられていく練習にあるのでしょう。

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葛飾野の39分の1点は大きな1点ですね。早実相手に3対0と3対1では大きな違いです。強豪相手に突き刺したこの1点は、今夏の成長に必ず寄与するものと思います。

早実の次の相手は城北です。そして勝った方が春のチャンピオンに挑みます。

※ホソゼミさん、これからはゴールかノーゴールかはしっかり観るよう、心よりお願い申し上げます。

Kumazeminame