実践学園vs都駒場
Kumazemi Report | 2008-06-08 |
平成20年度高校総体都大会2次1回戦 |
実践学園高尾グラウンド(曇) |
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総体の都大会もいよいよ大詰め。ここまで勝ち上がってきた10校がトーナメントの上を目指して激突します。その初戦、西の大関・都駒場と西の張出大関・実践学園の試合が、高尾の実践学園総合グラウンドで行われました。
立ち上がりは両者ともに探り合いの意味もあったのでしょうか、DFラインの裏を取ろうとロングボールを多用した展開となります。ただ、それだけではなく、中盤でのパス交換からラインを引き出そうとする動きも見られました。20分を過ぎた頃から駒場の時間帯に入ります。実践学園は4番と7番、駒場は6番と10番がそれぞれ中盤でボールを奪い、パスを出す役割を果たしていましたが、駒場は6番の活躍が目立ちはじめ、中盤でボールを奪う機会が増えました。そこから10番の選手などがどんどんスルーパスを出していき、実践学園ゴールへと押し寄せます。駒場の流れは前半終了まで続くのですが、実践学園は、キャプテンの10番が統率する最終ラインでことごとく食い止め、シュートを打たせませんでした。
後半の出だしも駒場が勢いよく押し込んでいきます。16分にはグラウンドを広く使ったリズムの良いパス交換からシュートを放ちますが、枠からは外れてしまいました。一方の実践学園は、両サイドで11番、16番がアクセントとなり、センタリングが多く上がるようになってきます。終盤になると主導権を握り攻め続けますが、終了間際に訪れた決定的なヘディングのチャンスも、ゴールに結びつけることはできません。展開の速い攻防の繰り広げられた80分はあっという間に終わり、決着は延長戦へと持ち越されます。
試合が動いたのは延長前半7分のことでした。実践学園の右からのCKは一度クリアされますが、再び中に入れたボールが浮いたところを、10番の選手がGKよりわずかに早く頭で触り、ゴールネットを揺らしました。均衡が崩れるとはこういうことなのか、直後の8分には駒場がチャンスを迎えます。左サイドで8番が抜け出してセンタリングを上げると、GKが飛び出しますがうまくクリアできません。そのこぼれ球をすかさずシュートしましたが、ゴールライン上で実践学園10番がボールをはじき返しました。その後も駒場は前へ前へとボールを運びますが、そのまま延長前半は終了します。
駒場のゴールを目指す執念は延長後半に入っても変わりませんでしたが、実践学園19番の投入が試合の流れを変えました。この選手が前線から激しくプレッシャーをかけ、ボールに食らいつくことで駒場陣地でのプレー時間が長くなっていきます。そして試合終了直前には、その19番が得た約25mのFKを9番が直接決め、スコアを2-0とした実践学園が激闘を制することとなりました。
両チームとも攻守のバランスに優れ、展開の速いサッカーを見せてくれた非常に面白い試合でした。最後の最後で実践学園の気迫がわずかに上回ったということかもしれませんが、駒場がここからさらに成長した姿を見られるのを楽しみにしておきたいと思います。実践学園は次戦かえつ有明との対戦になりますが、中盤での激しい攻防が見られる予感がしますね。
by こーたろー
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スコアレスで延長入って2対0ですか・・・。実践学園の精神力は凄まじいですね。次のかえつ有明戦では、こーたろーの言うとおり、中盤で激しい攻防が繰り広げられるでしょう。
一つ言わせてください。やっぱり「19番」ですよ。
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