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2008年8月26日 (火)

高輪vs都つばさ総合

Kumazemi Report 2008-08-24
第87回全国選手権東京大会4地区予選
都つばさ総合高グラウンド(雨)
高輪   vs   都つばさ総合
2
0 前半 0
0 後半 0
1 延前 0
1 延後 0
0

この日第2試合目は、東の張出大関の都つばさ総合に前頭筆頭高輪が挑むカードとなりました。自校グラウンドで試合をするつばさ総合の応援はもちろん多かったですが、高輪もそれに負けないくらいの応援団が詰めかけていました。

試合は両者の激しい応酬で幕を開けます。キック・アンド・ラッシュという表現がまさにぴったりの、ボールを奪ったら速い展開で前線につないでシュートを狙う攻防が繰り広げられました。お互いに気持ちが入りすぎとも思える程のプレーの中、地力で上回るつばさ総合が徐々にペースを握っていきます。

前半10分には、ゴール正面約25mからつばさ総合10番の選手がフリーキックでゴールを狙いますが、これはわずかに右にそれました。つばさ総合はFW17番、ボランチの14番が攻撃のアクセントとなり、高輪ゴールに次々と迫っていきます。

つばさ総合の攻勢に対し、高輪は文字通りの全員守備で必死にピンチを凌いでいきます。中でも光っていたのが中盤8番の選手でした。ここぞという時に相手を止める力と、運動量の豊富さはすごかったです。もちろん彼だけではなく、チーム全体の運動量が半端なものではなかったため、最後まで持つのか心配になるほどでした。こうして高輪が耐えて0-0でハーフタイムを迎えます。

P1070514_2

後半1分、6分と高輪がシュートを撃ち、反撃を感じさせましたが、再びつばさ総合が主導権を握りはじめます。長い時間攻めているためか、やや攻撃が単調になりがちでしたが、右サイドバック4番が積極的にオーバーラップするなどでアクセントをつけていました。後半12分、15分と17番が絡んだチャンスが生まれますが、いずれも高輪GK、DFの体を張ったブロックに阻まれゴールにはなりません。攻めるつばさ総合に守る高輪、という構図で進んでいきましたが、後半30分過ぎから高輪がカウンターで決定機を作るようになります。後半32分には、中盤でボールを奪い出したスルーパスに9番が走り込み、DFをかわしてシュートを放ちます。しかしこれは枠に飛ばず、スコアレスドローのまま決着は延長戦に持ち越されることとなりました。ちょうどこの頃から雨が降り始めます。

延長前半2分にも、高輪が先ほどと同じパターンでつばさゴールを脅かします。延長戦に入って明らかに試合の流れが変わりました。ここまで攻め続けてきたつばさ総合がなかなかシュートまで持ち込めなくなったのに対し、守備に忙殺されてきた高輪はボールが良く通るようになってきます。そして延長前半9分、中盤左サイドのフリーキックから高輪8番が上げたセンタリングを4番の選手が合わせると、ボールは右ポストに当たりゴールに吸い込まれました。高輪が先制し、延長前半は終わります。

P1070517雨が止んで始まった延長後半もペースを握ったのは高輪でした。延長後半1分、8番の選手だったでしょうか、スルーパスに反応してGKと1対1となったところを、冷静にシュートを決めてリードを2点に広げます。つばさ総合が前がかりになり、自陣に大きなスペースができていたところを上手く突いたゴールでした。後の無いつばさ総合は猛攻をしかけますが、完全に勢いに乗った高輪の守備を崩すことができませんでした。終了直前には18番の選手がゴール正面でGKと1対1になりますが、シュートはキャッチされ万事休す。高輪が2-0で激戦を制し、地区予選を見事突破しました。

昨年は都大会決勝まで駒を進めたつばさ総合、ここで姿を消しました。これが一発勝負というものなのでしょうが、気になる選手も多くいただけにちょっと残念な感もあります。ただ、彼らを上回って勝ち進んだ高輪イレブンを見続けられるのは非常に楽しみです。運動量に裏打ちされた全員サッカーが旋風を起こすのでしょうか。

取材:コータロー

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竹原先生率いる高輪は、コータローからの情報によるとスタミナがあって集中力が切れず、ここぞという場面での決定力もあるすばらしいチームとのことでので、都大会が大いに楽しみですね。対するつばさ総合は、昨年度は関東大会に出場して選手権都大会準Ⅴですから、今年のチームは他校には執拗にマークされ、周囲からは否が応でも前チームと比較され、といった感じで大変だったと思います。堀川先生、いつかまた旋風を巻き起こしてください。

Kumzeminame

2008年8月25日 (月)

正則学園vs明治学院

Kumazemi Report 2008-08-24
第87回全国選手権東京大会4地区予選
都つばさ総合高グラウンド(曇)
正則学園   vs   明治学院
1
1 前半 0
0 後半 0
0

選手権都予選への出場校が続々と決まった今週でしたが、その最後を締めくくったのは4地区でした。この日は都つばさ総合高校グラウンドで4試合が行われ、それぞれ勝利した4校が都予選への切符を手にしました。雲行きの怪しい中始まった第1試合では、正則学園と明治学院が顔を合わせました。

立ち上がり最初にチャンスを作ったのは明治学院でした。前半6分、カウンターから11番がドリブルで切れ込みGKと1対1となりますが、決めることはできませんでした。正則学園は長身の18番をはじめ空中戦の強い選手を前線に擁しており、両サイドからのセンタリングが大きな武器となります。また、右サイド8番の選手が何人もの相手選手を引きつけられるドリブラーだったため、右サイドからの攻撃が自然と多く見られました。12分には、その8番のドリブルから得たコーナーキックをヘディングでゴールに突き刺し、先制点を奪います。パターンにはまった得点、という印象でした。

P1070505

リードしてからはしばらく正則学園の時間帯が続きます。自陣でボールを奪った瞬間の、前線の8番、11番、18番の動き出しの早さが非常に良く目立ちました。明治学院は10番、11番が軸となりパスを丁寧につないでボールを前に運ぼうとしますが、上手く守られてしまいなかなかゴールに近づくことができません。しっかりと守って、カウンターで一発を狙う形でチャンスを伺う形となっていきました。前半はこのまま正則学園のリードで終えます。

後半も正則学園ペースで始まります。前半は大人しかった18番が積極的にボールに絡みはじめ、またセンターバックの5番が積極的に前に出てミドルシュートを狙うなど、勢いを感じさせるプレーを見せました。押し込まれる時間が続く明治学院でしたが、後半21分にはフリーキックのこぼれ球を6番がシュートするなど、セットプレーからゴールに近づく場面が増えてきます。そして試合終了間際の34分に最大のチャンスを迎えました。12番の選手が中盤でボールを奪いロングパスを出すと、7番の選手がディフェンスラインの裏に抜け出しGKと1対1の局面を迎えます。しかし思い切りよく撃ったシュートはゴール右に外れてしまい、試合は1点のリードを守りきった正則学園の勝利となりました。

P1070508

この日は1得点に終わりましたが、正則学園の両サイドからのセンタリングの数は凄まじいものがありました。都予選でも空中戦でのゴールシーンを期待したいですね。

取材:コータロー

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

正則学園はサイド攻撃が得意のようですね。実力校がまず第一のハードルを超え、都大会出場を決めました。敗れた明治学院も守備をきっちりして真正面から戦い、決定的チャンスも作ったようです。正則学園は間違いなく都大会ではマークされるものと思いますが、得意のサイド攻撃にさらに磨きをかけて、最高のパフォーマンスを見せてください。

 

Kumzeminame

2008年8月11日 (月)

流経大柏vs市立船橋<幻の決勝戦>

Kumazemi Report 2008-08-04
平成20年度全国高校総体決勝
埼玉スタジアム2002(雷雨)
市立船橋   vs   流経大柏
0
- 前半 -
- 後半 -
0

千葉県決戦となった今年のインターハイ。試合開始時刻の17時が近づくにつれて期待が高まってきますが、雲行きも怪しくなってきました。開始15分頃前から降り出した雨は次第に強まり、雷がかなり近い距離で落ちます。当初は17時半キックオフに変更となった試合でしたが、雷雨が止む気配が全くないため、安全確認ができてから30分後のキックオフがアナウンスされました。

P1070332

しかし、いくら待てども雨足は弱まらず19時前だったでしょうか、試合中止と両校優勝が発表されました。安全上仕方のないこととはいえ、この対戦カードが観られないのは非常に残念でした。

P1070333

by コータロー

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

2008年度全国高校総体は、アクシデントもあって流経大柏と市立船橋の両校優勝で幕を閉じました。市立船橋は総体連覇、流経大柏は昨年の全国選手権に続いて高体連大会冬夏連覇となりました。

何をどうやったら千葉県のようになれるのでしょうか。

一県だけ別ルート走っているような気がします。

Kumazeminame

2008年8月10日 (日)

流経大柏vs佐賀東

Kumazemi Report 2008-08-03
平成20年度全国高校総体準決勝
駒場運動公園競技場(晴)
流経大柏   vs   佐賀東
2
0 前半 0
2 後半 0
0

前日の準々決勝を勝ち抜いた流経大柏と佐賀東が、駒場運動公園競技場で対戦しました。会場では気温が35度を超えたとアナウンスされていましたが、ピッチ上の体感温度はそれ以上だったのではないでしょうか。

過酷な環境でのゲームとなりましたが、両チームとも中盤で激しくボールを奪い合います。流経大柏は、9番久場選手と10番田口選手にボールが入ると、何かしてくれるような予感を漂わせていました。また、チーム全体として高い位置からどんどんプレッシャーをかけに行こうという姿勢が非常に良く伝わってもきていました。

P1070284佐賀東は、前半14分に10番桃井選手がすり抜けるようなドリブルからチャンスを作りCKを獲得します。このCKからゴール前で混戦となりますが、流経大柏DFが必死のクリアで凌ぎました。ここからしばらく佐賀東の時間帯となりましたが、ボールを奪ってから前へ運ぶ際の約束事が徹底されているようで、自陣からでもあっという間に前線の選手にボールが渡るシーンが非常に多く見られました。

前半25分頃から、徐々に流経大柏のペースとなります。決定的な場面になると必ずと言って良いほど久場選手がボールに絡み、シュートまで持ち込みますがなかなかゴールにつなげることができません。両者拮抗した前半はこのまま0-0で終了します。

後半開始直後の3分に流経大柏が先制点を奪います。右サイドのスローインから上手くボールを回して、ペナルティエリア内の14番吉村選手がゴールを決めました。

P1070288_3 後半10分を回ったあたりから、佐賀東の選手たちの足が止まり始めます。猛暑のせいもあるのでしょうが、後半立ち上がりに決められた影響というのもあったのだろうと思います。中盤での激しさはあまり変わらなかったのですが、流経大柏が高い位置でボールを取る機会が多くなりました。後半18分には、右からのスローインを10番田口選手がヘディングしたボールがバーに当たるなど、追加点を狙っていきます。

そして迎えた後半30分、流経大柏が見事な攻撃で2点目を決めました。中盤で久場選手がボールを持つと、すかさず田口選手がDFラインの裏へ走り出します。その動きに合わせてふわりと浮かせたパスが出ると、田口選手はしっかりとコントロールしてシュートを撃ちました。走り込むタイミングとパスの質の両方がバッチリかみ合った綺麗な得点でした。

残り時間わずかとなり、リードされた佐賀東は前がかりとなってどんどんシュートを撃っていきますが、ボールを枠内に飛ばすことができず、試合は2-0のまま幕を閉じました。

P1070291_2

決勝進出を決めた流経大柏には、見事という形容詞しか浮かんできません。決勝ではどういう試合を見せてくれるのか、非常に楽しみでした。今回は敗れてしまった佐賀東も、流れるようなパスでボールを前に運ぶ攻撃は、また観たいと思わせるものでした。選手権予選の動向も気にしていきたいと思います。

取材:コータロー

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

今大会、佐賀東は旋風を巻き起こしましたね。九州も各県実力が拮抗してきて、どんどんレベルが上がっている感じがします。でも、勢いある相手をきっちり迎え撃つ流経大柏はさすがです。

Flying_gutsman_2

2008年8月 9日 (土)

市立船橋vs大津

Kumazemi Report 2008-08-03
平成20年度全国高校総体準決勝
駒場運動公園競技場(晴)
市立船橋   vs   大津(熊本)
2
1 前半 1
1 後半 1
2
4 PK 3

駒場運動公園競技場での準決勝2試合目は、市立船橋と大津が顔を合わせました。第1試合と同じ「千葉県vs九州」という構図は、今の高校サッカーの勢力図を表しているのでしょうか。

中盤でのボールの奪い合いが特徴的だった第1試合とは変わって、両校ともロングボールで一気に相手ゴール前まで進める序盤となりました。ボールの動きが非常に速く、お互いにどんどん決定機を作っていく見応えのある展開です。

P1070314時間が経つにつれて大津がキープする時間が増えていきます。市立船橋DFラインが若干下がり気味だったこともあり、中盤で大津の選手が前を向いてボールを持つシーンが目立ちました。この試合初めてのゴールが生まれたのが前半17分のことでした。大津右サイドからのセンタリングを、ファーで14番谷口選手が折り返すと、ニアに詰めた9番黒木選手が倒れ込みながらのシュートでゴールしました。

先制された市立船橋でしたが、すぐさま反撃に出ます。しかし、19分にDFのミスを突いた10番中村選手のシュートはバーに跳ね返され、21分の9番笈川選手のシュートもGKにセーブされます。こうしてシュートまで持ち込みますが、流れとしては大津ペースという印象はぬぐえません。前半30分頃には、大津ディフェンスが市立船橋にボールを前に運ばせない程でした。

ただ、それでも同点に追いついてしまうのが市立船橋の強さなのでしょう。前半32分に、左サイドを12番鈴木選手がドリブルで上がっていくと、グラウンダーでセンタリングを出します。それを10番中村選手が綺麗にトラップしてから左足を振り抜いてのシュートでゴールを決めました。1-1の同点でハーフタイムを迎えます。

後半に入ってもお互いにゴール前でのプレーが目立ちます。後半2分には市立船橋11番野口選手がシュートを撃ちますが、GK江藤選手がセーブしました。12分に大津が得たゴール正面のFKは、GK若尾選手が好守を見せてました。

P1070317

次に試合を動かしたのは、後半20分頃に3人を入れ替えた大津でした。右サイド深い位置からのセンタリングを9番黒木選手が何とか触り、ゴール左隅に流し込み再びリードを奪います。残り時間も少なくなり追いつめられた市立船橋でしたが、ここで驚異的な粘りを見せました。後半31分に右からのCKを得ると、12番鈴木選手の蹴ったボールを、ニアサイドに走り込んできた7番望月選手が頭で合わせて、再度試合を振り出しに戻しました。そしてスコア2-2のまま前後半70分が終了し、PK戦へと突入します。

さっきまでは賑やかだったスタジアムが急に静まりかえり、両チームの選手が決勝戦への切符をかけてゴールに臨みます。ここで主役となったのは、試合終了間際に交代した市立船橋GK有富選手でした。PKストッパーとして投入される重圧をものともせず、大津3人目のシュートを見事防ぎました。4人目まで蹴り終わった時点で4-3で市立船橋のリード。大津5人目が蹴ったボールがゴール上に外れてしまい、市立船橋の決勝進出、決勝での千葉県対決が決まりました。

2度も同点に追いつき、PK戦のためにGKを代えて勝利する市立船橋の底力を感じた一戦でした。大津も素晴らしいサッカーを見せてくれましたし、暑い中良い試合を見せてくれた両校選手に拍手を贈り、感謝したいと思います。

取材:コータロー

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ものインターハイ史に残るようなすごい試合だったようです。私も観たかったです!これで決勝が千葉対決となりました。このときはまさか決勝戦があのような展開になるとは想像もしておらず、同県決戦にワクワクドキドキしていたのですが・・・

Flying_gutsman_3

2008年8月 8日 (金)

市立船橋vs作陽

Kumazemi Report 2008-08-02
平成20年度全国高校総体準々決勝
埼玉スタジアム第2(晴)
市立船橋   vs   作陽
4
3 前半 0
1 後半 0
0

準々決勝の埼玉スタジアム第2グラウンドには、流経大柏に続いて千葉県代表の市立船橋が登場しました。岡山の作陽と準決勝進出をかけての試合が始まります。

両者ともに多少相手の出方を伺いながらの立ち上がりとなりました。市立船橋は10番中村選手が中心となって攻撃を組み立てていきます。対する作陽は、ワンタッチでのパス交換を多用しながら、隙あらばロングパスで裏を狙っているようでした。

流れを大きく変えたのは前半18分のワンプレーでした。市立船橋9番笈川選手が中盤でパスを受けると、ボールを前に運びながら周囲を見渡します。と、そこから一気にスピードを上げ、ドリブルでペナルティエリアに進入しました。作陽の体を張ってのディフェンスにバランスを崩しますが、倒れ込みながらも足を伸ばして撃ったシュートがゴールに吸い込まれました。こうして市立船橋が先制します。

直後の21分には、市立船橋の中村選手が左サイドを突破してセンタリングを上げると、このボールが作陽DFに当たってオウンゴールになり、リードは2点に開きました。作陽としては、決して内容で押されていた訳ではなかっただけに痛恨の3分間となってしまいました。

26分には作陽が見せ場を作ります。左サイドからのロングボールに合わせて抜け出した7番吉田選手が、GKが前に出てきたのを見てループシュートを狙いますが、勢いが弱くキャッチされてしまいました。続く29分には再び市立船橋がゴールを奪います。中盤でボールを奪って笈川選手につなげると、ドリブルでDFを突破しGK山本選手との1対1を制してスコアを3-0としました。市立船橋は試合を通して前線から激しくボールを追いプレッシャーをかけており、高い位置でマイボールになればドリブルで一気にゴールまで持ち込める強力な武器が見事にハマったのがこのシーンだったと思います。

後半に入り作陽が押す時間帯がありましたが、得点が生まれたのは市立船橋側でした。後半17分、市立船橋GK若尾選手からのロングフィードを作陽DFがトラップミスすると、中村選手がそこを逃さずボールを奪い4点目となるゴールを決めました。

作陽はここからもパスをつないでの攻撃で得点を狙いますが、どうしてもゴールが遠く反撃することができません。4-0で市立船橋が勝利しました。

得点差こそ大きくついたこの試合でしたが、流れが一方に大きく偏っていたというわけではありませんでした。こうした試合でも一気に得点を決めることができるのが、市立船橋の勝負強さなのかもしれません。そんな市立船橋の中でも一際目立っていたのが12番鈴木選手でした。運動量が非常に豊富で、ここぞというときに最適の場所にいるタイプの選手でしょうか。個人的に注目していきたいと思います。

Vs_2

取材:コータロー

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作陽に4対0ってすごいね。市立船橋さすがです。笈川選手は将来楽しみですね。

Flying_gutsman

2008年8月 7日 (木)

流経大柏vs大分鶴崎

Kumazemi Report 2008-08-03
平成20年度全国高校総体準々決勝
埼玉スタジアム第2(晴)
流経大柏   vs   大分鶴崎
2
1 前半 1
1 後半 0
1

前日に休息日を挟んで迎えた準々決勝から、埼玉スタジアム第2グラウンドで行われた流経大柏と大分鶴崎の試合をリポートします。この日は日差しこそ弱かったものの非常に蒸し暑く、座っているだけで汗が止まらないコンディションでした。こんな中でプレーできるだけでもすごいことと思います。

会場への到着が少し遅れてしまい、不覚にも大分鶴崎の先制点を見逃してしまいました。どうやら前半4分という早い時間に、7番伊賀上選手の決めたゴールだったようです。いきなり追う形となった流経大柏でしたが、徐々にペースを握っていきます。そして前半26分、右からのCKから、ペナルティエリア中央で待ち構えていた5番野村選手が、右足インサイドで丁寧にシュートし同点としました。これで勢いに乗った流経大柏は、前半終了まで攻勢をかけます。左サイドの7番河本選手の突破などからチャンスを作りますが、大分鶴崎GK挟間選手が好セーブを連発し、ゴールを許しませんでした。

後半に入ると、大分鶴崎はロングパスを通して足の速い選手をDFラインの裏へ走らせる攻撃が多くなりました。大きなサイドチェンジから折り返しのセンタリングを上げ、中の選手がシュート、という場面もありましたが、シュートが枠から逸れてしまいます。一方の流経大柏は、中→外→中のパスを多用して相手DFを崩すパターンが目立つようになりました。後半から入った右サイドの2番中森選手がフリーになりチャンスを演出しますが、こちらもゴールまでつなげることが出来ません。

試合が動いたのは終盤に差しかかった63分でした。中盤右寄りでボールをもらった流経大柏9番久場選手が、ペナルティエリア付近で中に切れ込みながらDF2人をかわし放ったシュートがゴール左に突き刺さりました。

リードを奪った流経大柏は、ボールをキープして無理に攻めない展開へ持ち込みます。追いつきたい大分鶴崎でしたが、なかなかチャンスを作らせてもらえることができず、このまま2-1で流経大柏が準決勝進出を決めました。この試合、どちらかが圧倒的に支配していたわけではありませんでした。その中で逆転勝利を果たしたところに、流経大柏の強さがあるのかな、と感じた一戦でした。

Vs

by コータロー

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四谷での事前mtgどおり、行ってくれたんですね。暑い中、お疲れ様です。

Flying_gutsman

2008年8月 1日 (金)

市立船橋vs矢板中央

Kumazemi Report 2008-07-30
平成20年度全国高校総体2回戦
レッズランドF1グラウンド(晴)
市立船橋   vs   矢板中央
3
1 前半 0
2 後半 1
1

埼玉県さいたま市にあるレッズランドで行われた全国高校総体の2回戦のリポートです。畏れ多くも、かの市立船橋をゲーム分析ド素人のホソゼミが取材させていただきました。

レッズランドは周りを緑に囲まれた、やや芝は深めのグラウンドでした。昨年度インターハイの覇者で、高校サッカー界のキングとして君臨する市立船橋と富山選手を擁する矢板中央の登場とあり、多くのファンが見つめるカードとなりました。

Img_9818

試合開始早々はお互い探り合いという感じのボール回しが目立ちますが、最初にチャンスメイクしたのは、赤のユニフォーム矢板中央でした。サイドから供給されたボールにヘッドで合わせ、あわや先取点というシーンをつくります。

対する市立船橋は矢板中央の攻撃を受けながらも、徐々にエンジンの回転数を上げていき、ピッチを広く使ったサイドは攻撃と攻守の切り替えを速くしていきます。矢板中央はワイドに展開する市立船橋のパスのインターセプトを狙い、奪ったボールを左サイドのに展開、市立船橋右サイドに勝負をかけます。ゲームが動き出してきたなと感じていた前半26分、矢板中央は自陣ペナルティエリア内でファウル、不覚にもイエローカードをもらってしまい、市立船橋がPKをゲット、これを10番中村選手がきっちり決めて先制します。

このイエローカードは流れが変わってしまったポイントだったのかもしれません。ここから市立船橋10番中村選手、11番野口選手、12番鈴木選手の矢板中央ゴール前でプレーするシーンが増えますが、矢板中央も必死に踏ん張ります。

前半はこのまま1対0で市立船橋リードで折り返しますが、後半の見どころは追う立場になった矢板中央の富山選手を中心とした攻撃です。

Img_9867_2しかし、後半に入ってもきっちりパスをつないで、サイドを全開にして左右から攻撃を仕掛けるスタイルはますます勢いを増し、矢板中央に疲労が見え始めた後半13分、市立船橋MFの笈川選手が50mほどドリブルで持ち込み、そのままシュートを決めます。これは圧巻でした。

後半の中盤あたりから、猛暑もあって、両チーム共に疲労が目立ち始めます。自然と短いパスよりもロングパスを選択して裏のスペースを狙う仕掛けが目立ってきます。後半27分には、矢板中央17番湯澤選手が市立船橋ゴール前の競り合いを制して押し込むように1点を返しますが、後半34分には市立船橋12番鈴木選手が見事なループで3点目を決めます。

Img_9901 3対1となっても市立船橋の10番中村選手の攻撃意識は高く、足もとの技術、ドリブル、切り返し、視野どれをとっても、「さすが市立船橋の10番」です。私はあまりのすごさに見入ってしまい、ボーっとしている間にゲーム終了のホイッスルを耳にしました。

千葉県は新サッカー王国というよりサッカー合衆国ですね。今日観た市立船橋にご存知昨年度選手権覇者の流経大柏がいて、八千代と習志野もいるのです。恐ろしいです。

これで今年のインターハイ、市立船橋の連覇なるか、決勝千葉県対決はあるのか、興味がさらに高まりました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

拝啓 ホソゼミ様 市立船橋の観戦記に挑戦されたことに敬意を表します。

Flying_gutsman

2008年7月30日 (水)

前橋育英vs國學院久我山

Kumazemi Report 2008-07-30
平成20年度全国高校総体2回戦
しらこばと運動公園競技場(晴)
前橋育英   vs   國學院久我山
2
2 前半 0
0 後半 1
1

東京第1代表の國學院久我山が、1回戦で野洲を3対2で破ったご存知関東の強豪中の強豪前橋育英と戦いました。

ピッチに出てきた久我山イレブン見て、ほどよく気合も入っている感じで、そんなに硬くなっている感じは受けなかったのですが、試合開始2分で前橋育英に先制されてしまいます。前橋育英が右サイドの展開から中央へボールを供給、13番の選手のシュートのこぼれ球を完全にフリーだった5番の選手が難なく決めました。あっという間の出来事でした。

前橋育英はフィジカルも強くて運動量も豊富、そこから繰り出されるピッチを広く使った攻撃は分厚く、國學院久我山にいつもの華麗なるパスサッカーをさせません。また、サイド展開の際、特に左サイドですが、中盤左サイド5番の選手が中に切り込むそぶりを見せると、左サイドDF3番の選手が猛然とできたスペースに走りこみ、同サイドからの数的有利な攻撃に備えると同時に、5番の選手にシュートを打ちやすくするような動きするなど、前橋育英はとにかくよく動き、よく走るチームでした。

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一方、國學院久我山は前半6分には中央へのロビング気味のボールに、果敢に競り合いを仕掛けて押し込みましたが、これは惜しくもオフサイドでノーゴール、反撃の狼煙を上げます。

しかし、前橋育英の運動量は一向に衰えず、厳しく速いチェックに國學院久我山は苦しむ時間が続きます。激しいプレッシャーからか心なしか國學院久我山のパスの精度も今一歩となり、16分に前橋育英守備陣の連携ミスからチャンスを作るシーンもありましたが、ほぼ前橋育英のペースで試合が進んでいきます。

飲水タイム後あたりから、國學院久我山は個人で仕掛ける場面も出てくるようになり、リズムを掴みかけますが、前半28分には自陣ヘディングクリアのミスからGKと1対1になるピンチを招く(ここは久我山GKがスーパーセーブで得点阻止)など、乗り切れない感じでした。

そして迎えた前半32分、國學院久我山は前橋育英5番の選手に中央をこじ開けられ、つないだ13番に落ち着いてシュートを決められ2点のビハインドとなります。國學院久我山は得意のパスサッカーを封じられ、FW11番の選手も孤立するシーンも多く、運動量の差で押し込まれた感の強く残った前半となってしまいました。

後半に入ると、リードする前橋育英ベンチが先に動いて、8番の選手に代えて9番の選手を投入、続いて7分には今度は國學院久我山ベンチが動き、FW11番の選手に代えて15番の選手を投入します。このあたりから、前半押え込まれていたプロ並みの技術を持つ國學院久我山のエース10番の選手が、持ち前の個人技による局面打開を図りだし、チャンスが生まれるようになっていきます。

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そして後半21分、國學院久我山は右コーナーキックから4番の選手がシュートを決め、1点返します。これでゲームはわからなくなります。このあたりから、前橋育英は前半のようなリスクを負った猛攻スタイルではなく、きちんと守ってカウンターを狙うような感じになってました。

流れを掴んだ國學院久我山は、24分に絶好の位置でのFK、29分には目の覚めるような強烈ミドル、33分には怒涛の3連続コーナーキックなど攻めに攻め続けます。しかし、押しまくっているさなかに無情のタイムアップ、國學院久我山は1点差で涙をのみました。

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双方持ち味は異なるものの、互角の戦いだったと思います。國學院久我山は、都予選の駿台学園戦でほとんどシュートを撃たせなかったあのディフェンスが見られず、特にゴール前での守備が甘くなり失点してしまったのが痛かったです。でもこれが全国大会なのでしょう。國學院久我山はこの経験を選手権都大会につなげて欲しいです。秋にはもっと磨きのかかったあの華麗なるパスサッカーをぜひ見せてください。

敗れはしましたが、フェアなプレーで警告を受けることもなく、十分美しかったです。

Kumazeminame

2008年6月22日 (日)

國學院久我山vs駿台学園

Kumazemi Report 2008-06-21
平成20年度高校総体都大会2次準決勝
駒沢第2球技場(晴)
國學院久我山   vs   駿台学園
2
0 前半 0
2 後半 0
0

総体代表をかけた準決勝、春のチャンピオンに泣く子も黙る國學院久我山が挑む形の試合となりました。

今日の國學院久我山はいつもよりエンジンがかかるのが早く、特に守備における意識の高さもあって、前半序盤からボールを支配、ゲームを優位に進めます。

開始直後に駿台20番の選手が負傷退場となるというアクシデントが発生しますが、何より國學院久我山のこの試合にかける意気込みはすごいものがあり、早くも5分にCKからヘッドで競り勝ち、ボールがクロスバーを叩くシーンもありました。

Img_4409特に國學院久我山9番の選手の運動量、技術、ハードワークを厭わない姿勢が駿台学園守備陣をきりきり舞いさせます。國學院久我山は、はたくと見せかけて寄せが甘いとすぐに前を向いてパス展開、前が空いてればドリブル突破、寄せが速いとワンタッチツータッチでポンポンつなぎます。よって、駿台学園は飛び込むに飛び込めず、的確な間合いを取れないため、結果的にプレッシャーが甘くなっていいように展開されてしまいます。

駿台学園の誇るスーパー高速ドリブラー19番の選手も、この日だけは國學院久我山DFキャプテン2番の選手を中心とする守備陣に得意のパターンを出させてもらえません。また、國學院久我山は左右のスペースもことごとく消し、駿台学園に思うようなサイド攻撃もさせません。とにかく國學院久我山の守備が高いレベルで機能しているので、ボールを出すところがないのです。しかし、前半は駿台学園もよく耐え、両校無得点のまま終わりました。前半は正直7対3ぐらいで久我山ペースだったと思います。

後半に入っても國學院久我山は中盤を制圧、9番の選手が正確なキックで右に左に振り回し、自身もいたるところに顔を出していました。

そして迎えた後半12分、空いた左サイドでボールを受けた國學院久我山10番の選手が、1対1の勝負を選択、巧みな個人技とスピードで駿台DF2番の選手を抜き去り、ゴール右スミにシュートを決めて先制します。直後、1点ビハインドになった駿台学園は長身11番の選手を投入しました。

この日の駿台学園はやや運動量も少ない感じがしました。ただ前半の20番の選手に続いて、後半20分過ぎには4番の選手も負傷退場と、この日はアゲンストの風が吹いていたのかもしれません。

それでも國學院久我山は攻撃の手を緩めず、全く変わらないリズムでパスをつなぎ続けチャンスをうかがいます。本当、久我山の選手は無駄なことしませんね。無理もしないし、疲れることしない見事なサッカーです。少し淡白なところもありますが、これも國學院久我山の伝統です。こういうサッカーは、再現性の極めて高い正確な技術が必要で、日頃から実戦形式で、数的不利有利、狭い狭くない、サイドか中央か、といろいろな場面局面の打開を図る練習をしているのではないでしょうか。

このような展開の中、後半32分、國學院久我山が今度はセットプレーから追加点を上げます。右CKからヘッドで突き刺しました。

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この2点目は駿台学園にはかなり堪えたと思います。19番の選手もセンターに入って激しく仕掛けようとしますが、この日は國學院久我山の方が一枚上でした。

この日の久我山はまさしく「Oh Fantastic!」でした。

ゲームはこのまま2対0で國學院久我山が春のチャンピンである東の横綱に快勝し、見事インターハイ出場権をもぎ取りました。試合終了後の喜びようはすごかったので、名門とはいえ、ここ最近全国に顔を出せず相当苦労していたのでしょう。

これでインターハイ東京代表は國學院久我山と国士館という東京を代表する高校サッカーの名門二校となりました。

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kumazemi's favorite players 2008:國學院久我山の9番

Flying_gutsman