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2008年10月20日 (月)

農大一vs日本学園

Kumazemi Report 2008-10-19
第87回全国選手権東京Bブロック3回戦
都東久留米総合高グラウンド(曇)
農大一   vs   日本学園
3
2 前半 1
1 後半 0
1

午前中の快晴から一転、曇り空となってきた都立東久留米総合高校グラウンド第二試合です。

序盤は日本学園がパスをしっかりつないで両サイドから攻め込む形となりました。前半6分にはサイド攻撃から得たコーナーキックに、ペナルティエリア中央の3番の選手が合わせますが、これはGKが落ち着いてキャッチします。しかし、まずは受けてに立って落ち着いてからゲームを組み立てようとしていた農大一がセットプレーから先制します。前半10分、右サイドでのフリーキックからのボールにニアサイドの選手が触れ、逆サイドに流れたボールを5番の選手が押し込みました。日本学園の方が欲しかったであろう先制点を、私が今大会密かに注目していた早大高等学院を破った農大一がゲットします。

P1070663

リードされた日本学園でしたが、両サイドをワイドに使っての攻撃でペースを握っていきます。その中でもアクセントとなっていたのがFW9番の選手でした。サイドを突破してセンタリングを上げたかと思えば、クロスに合わせて中央に飛び込んだり、ゴール正面から積極的にシュートを狙ったりと、どこにでも顔を出して日本学園の攻撃を牽引します。一方主導権を相手に渡した形となりながらも先制し、しっかりと守る農大一は、1本のパスからチャンスを作ろうとする意識が随所に見られました。

ゲームが動いたのは前半32分でした。農大一のゴール正面やや左からのシュートを日本学園DFが弾くと、ゴール右につけていた選手がそのこぼれ球を冷静に流し込み、リードを2点に広げます。このまま農大一が試合巧者ぶりを発揮していくのかと思いきや、どっこい日本学園も36分、10番の選手が、左サイドからゴール狙いすまして右隅上を撃ち抜く見事なシュートを決め、1点を返します。ゲームは予想外の点の取り合いの形相を示し、前半はこのまま2対1で終了します。

後半立ち上がりは、お互いにセットプレーから得点機を窺います。日本学園は後半5分、中盤右約30mのフリーキックを直接狙うものの、これはわずかに右に外れました。8分には同じような位置から農大一のフリーキックがありましたが、直接GKがキャッチします。また、日本学園は10分に、左サイドで11番だったでしょうか、ドリブルで3人を引きつけてから中央へパスを出し、そこからシュートを撃ちますが左に外れました。

両チームとも積極的にゴールを狙っていく中で残り時間が消化され、だんだんと当たりが激しくなり、ボールが落ち着かず激しい奪い合いの展開となっていきます。その中でゲームがどっちにころぶか流れを決めそうな次の1点が、農大一に入ります。後半18分でした。ペナルティエリア右の11番の選手が、ロングボールをポストプレーで上手く中央へ返すと、2番の選手が胸トラップで上手くコントロール、GKとの1対1に持ち込み落ち着いて決めました。これで得点差は再び2点となります。

P1070666

この得点の後から、2点差をつけ当然に逃げ切りを図る農大一が、試合の主導権を握る時間帯に入りました。追いかける日本学園が前がかりになったところを速攻で上手く突くなど、相手を攻撃だけに集中させないところは試合巧者ですね。残念ながら後半31分には農大一2番の選手が退場となってしまいましたが、前線に10番の選手だけを残した形にし、守備のバランスは崩しませんでした。

終盤近くなり日本学園は必死にゴール近くまでボールをつなぐものの、なかなかいい形でシュートを撃たせてもらえず、攻めきれません。37分には、右からのセンタリングに9番の選手がニアで頭で合わせますが、これもGKに阻まれてしまいました。そして、ゲームはこのままスコアは動かず、農大一が3対1での勝利を飾りました。

勝った農大一は準決勝で(無手勝流番付では)格上の国士舘との顔合わせとなりますが、何とか試合巧者ぶりで自分たちのペースに持ち込みたいですね。日本学園は敗れてしまいましたが、両サイドからどんどん切れ込んでくる攻撃は迫力がありました。毎年、都上位への進出を狙えるチーム作りをされている指導者の方々の努力には敬服いたします。来年度もリスクを冒してでも積極的に攻撃するアグレッシヴなチームでまた挑戦してください。

Kumzeminame

2008年10月19日 (日)

国士舘vs東海大菅生

Kumazemi Report 2008-10-19
第87回全国選手権東京Bブロック3回戦
都東久留米総合高グラウンド(曇)
国士舘   vs   東海大菅生
2
1 前半 1
1 後半 0
1

都立東久留米総合高校グラウンドでは快晴の空の下、まず東海大菅生と国士舘がベスト4の座をかけて対戦しました。

立ち上がりペースを握ったのは国士舘でした。右サイドで7番の選手を軸に、9番、10番の選手が絡みながら崩しにかかります。右からのコーナーキックやセンタリングに、長身11番の選手がヘディングで合わせて東海大菅生ゴールを脅かしました。また中盤ではボールを持った相手選手に対して早めにプレッシャーをかけ、パスの選択肢を多く与えません。

パスコースが無く苦しい立ち上がりとなった東海大菅生でしたが、前半10分過ぎ頃から前線でボールが回り始めます。11分には中盤右サイドからのパスが通り、9番の選手がシュートを撃ちます。これはGKが弾きコーナーキックとなりましたが、攻めの流れをたぐり寄せるきっかけとなりました。17分にはゴールかと思われるプレーがありましたが、その前にオフサイドの判定があり得点にはなりませんでした。

前半はまるで時間を計っていたかのように、約10分毎に主導権を握るチームが入れ替わります。国士舘は19分、右サイドから9番の選手がドリブルでペナルティエリア内に切れ込みシュートを撃ちますが、これはGKのナイスセーブに阻まれました。24分にはコーナーキックのこぼれ球を7番の選手がシュートしますが、またもクリアされます。こうして迎えた29分、右サイド9番の選手のセンタリングを、ニアサイドにポジションを取った8番の選手が体をひねってヘディングで合わせると、ボールはポストに当たりゴールインしました。

P1070640

先制された東海大菅生でしたが、前半30分を過ぎてから主導権を取り返します。31分に得たコーナーキックでは、この試合で初めてショートコーナーを使うなど攻撃にアクセントもつけてきました。33分に7番の選手がミドルシュート、35分にはフリーキックからゴールを狙っていきます。そして37分、中盤でボールを奪いDFラインとGKの間にパスを出すと、10番の選手が走り込みます。一度は飛び出したGKがクリアしますが、こぼれ球を9番の選手だったでしょうか、GKの頭上を越す見事なループシュートを突き刺しました。互角の内容だった前半は、スコアも1-1の同点で終わります。

後半は東海大菅生がまず仕掛けていき、2分、6分、11分とゴールエリアまでボールを運びますが、ここは国士館がいずれもクリアしました。対する国士舘は前線でなかなかボールが落ち着かず、受け身となる時間帯が続きました。しかし後半15分、その国士舘が素早いパス回しから追加点を上げます。右サイドのハーフウェーライン付近でボールを奪い、4番の選手から中盤真ん中の8番の選手へ、そしてロングパスで左サイドを駆け上がる7番の選手へとつなぐと、低い弾道のシュートをゴール右サイドネットへと決めました。

わずか数秒間のたった2本のパスで勝ち越した国士舘は、ここから勢いに乗り一気に攻め立てます。押し込まれた東海大菅生はベンチからの「落ち着け!」の声もありなんとか凌ぎきると、今度は反撃に転じます。後半19分に右からのコーナーキックをニアで11番の選手がヘディング、続く22分にも国士舘ゴールに襲いかかりますが、どちらも国士舘GKがファインセーブで防ぎました。ちなみにこのGKは顔を負傷していたようで、プロテクトマスクを装着していましたが、それを全く感じさせないガッツ溢れるプレーを見せていました。

P1070652

立て続けのゴールチャンスを防がれてしまった東海大菅生ですが、まだまだ押し込む時間帯は続きます。27分にはこれまでの試合でも途中交代で果敢なプレーを見せていた20番の選手を、33分には高さのある14番の選手を投入し、ゴール前にどんどんボールを上げていくパワープレーへとシフトしていきました。「意地でも入れるぞ!!」の声も出て気迫溢れる攻撃を展開する東海大菅生に対し、守る国士舘も体を投げ出しての迫力ある守備で応えます。この意地と意地とのぶつかり合いを制したのは、国士舘でした。前線で時間を使うプレーも交えながらリードを守りきり、2-1の勝利で準決勝への切符を手にしました。

攻守がめまぐるしく入れ替わる、非常に見応えのある一戦でした。どちらが勝っても不思議ではない、紙一重の試合だったと思います。インターハイに出場して終われる立場の国士舘ですが、保善戦に続いて接戦・激闘を制しての準決勝進出、この底力には凄まじいものがあります。

東海大菅生もさすが選手権出場経験校、ひと夏越えてすばらしいチームになっていました。来年度新チームの巻き返しに期待です。

Kumazeminame

2008年10月 1日 (水)

駿台学園vs学習院

Kumazemi Report 2008-09-21
第87回全国選手権東京Bブロック2回戦
清瀬内山グラウンド(雨)
駿台学園   vs   学習院
3
1 前半 0
2 後半 0
0

第1試合のが終わって本降りとなってしまった清瀬内山グランドに駿台学園が登場してきました。相手は1回戦で都城東に先制されながらも試合終了直前の逆転で1回戦を突破した学習院。駿台学園は東の横綱として、結果だけでなく内容も求められる選手権予選の初戦です。

試合開始直後から駿台学園はボールを支配し、ワンタッチでパスを回してリズムを掴みにいきますが、学習院も寄せを速くして、対抗していきます。ボールは奪えないながらも、そう自由にはプレーさせない学習院の守備に、駿台学園もなかなか学習院ゴール付近まで持ち込めず、決定的な場面を作ることができません。確かに技術面では差を感じるところはありましたが、久々に都大会に出てきた学習院の泥臭いサッカーにも眼を見張るものがありました。

このような展開の中、駿台学園は前半20分までシュートシーンを作れず、膠着した展開が続きます。しかし徐々に流れを掴んで学習院ゴール前でのショートパスを織り交ぜた攻撃が見られるようになってきたが前半21分、駿台学園7番の選手が足下にこぼれたボールを落ち着いてゴールに叩き込み、駿台学園がついに先制します。

Img_2006

相手のストロングポイントを消そうと泥臭く喰らいついていた学習院ですが、先制して勢いのついた駿台学園のプレッシャーが激しくなり、ここまでよく走って粘り強く戦っていた学習院の足がやや鈍くなってきて、駿台学園のパスが綺麗に回り始めます。

しかし、前半30分、学習院の右からのコーナーキックにヘッドで競り、そのセカンドボールを2列目から放ったシュート(惜しくも駿台GKが正面右でセーブ)は惜しいチャンスでした。ここから前半終了までは駿台学園がゆっくりとボールを回しながら、時折見せる学習院のロングボールからのカウンター攻撃もきっちり対応し、このまま前半を1点リードで折り返します。東の横綱には内容への注文も厳しくなってしまいますので申し訳ないのですが、駿台学園としてはやや内容面では物足りない前半だったかもしれません。

後半は開始直後から学習院が盛り返します。後半4分には立ち上がり早々のシュートを駿台ゴールに見舞う(惜しくもゴールならず)など、ハーフタイムで何らかの指示を受けたであろう学習院ががんばります。

しかし、後半10分でした。学習院はゴール右のペナルティエリアすぐ外の位置で、駿台学園にFKのチャンスをを与えてしまいます。絶好の位置から蹴られたボールは、学習院の壁に当たって方向が変わって学習院ゴールネットを揺らし、駿台学園に喉から手が出るほど欲しかった追加点となってしまいます。この2点目からペースは駿台学園に戻り、左右両サイドへのワイドな展開、ダイレクトパスを使った中央突破等、ここにきて横綱の底力の差を見せつけ始めます。攻撃の手を緩めない駿台学園は後半21分には7番の選手がゴール右サイドネットに3点目を叩き込み3対0となります。ここからの約20分、学習院は横綱の醸し出す圧力に耐え続けながら逆襲のチャンスを伺う展開となりましたが、得点を奪うことはできず、ゲームはこのまま3対0で終了しました。

番付どおりなら駿台学園はもっと圧勝の形ができたうように思えますが、学習院はみんなが全力でプレーは駿台学園の良さを出させない時間帯を多くしました。

まだ初戦を突破しただけですが、このあと少し空いた後に名門帝京との戦いが行われます。東の横綱とは言え、選手権都大会で帝京と戦うのは大きなプレッシャーがかかることでしょう。しかし、この調整期間で再度修正するところは修正し、きっちり仕上げてくるはずです。帝京戦が楽しみですね。

それにしましても、横綱相手に怯むことなく全力でボールを奪いにいくガッツ溢れる学習院のプレーには感銘を受けました。

Img_2015

2008年9月23日 (火)

東海大菅生vs都東久留米総合

Kumazemi Report 2008-09-21
第87回全国選手権東京Bブロック2回戦
都東久留米総合高グラウンド(雨)
東海大菅生   vs   都東久留米総合
2
0 前半 1
2 後半 0
1

都立東久留米総合高校グラウンドでは、ともに1回戦を3点差で勝利した東海大菅生と都東久留米総合が激しい戦いを演じました。

立ち上がりから両チーム積極的にゴールを狙っていきます。前半7分には東久留米総合が右サイドから突破すると、9番の選手がゴール正面からシュートしましたが、これはGKがキャッチしました。東久留米総合は右サイドに流れる7番、8番、9番の選手の動きがポイントとなります。彼らが右サイドで崩すと、中央に2列目の選手が飛び込んできてシュートを撃つというパターンが試合を通して見られました。

対する東海大菅生は、7番、9番の選手が存在感を示す中盤から両サイドにボールをさばき、そこからのセンタリングに空中戦に強さを見せる10番、11番の選手が合わせて得点を狙っていきます。前半22分にこの形から決定機を作りましたが、ゴールライン上でクリアされ先制点を上げることはできませんでした。

お互いに中盤であまり時間をかけずにボールを前線に送り込む速い展開がしばらく続きましたが、30分頃から流れが落ち着いてきます。同時に東久留米総合の時間帯となり始めました。そして前半終了間際に東久留米総合が先制します。左サイドからのFKに対して、飛び込んできた8番の選手がGKの目前でヘディングしゴールを決めました。前半は東久留米総合の1点リードで折り返します。

ハーフタイムから雨が降り始めてきた中、後半がスタートします。前半ラストは思うようにボールを前に運べなかった東海大菅生でしたが、セットプレーを中心に東久留米ゴールを脅かすシーンが増えてきます。何度かのチャンスを東久留米総合の堅い守備に阻まれてきた後半19分、ペナルティエリア右側へのロングボールを11番の選手が頭で合わせてボールをゴールに送り込みました。このプレーでGKと激突した11番の選手は顔面を強打してしまったようで、すぐに呼ばれた救急車で搬送されていきました。その後の状態がとても心配で気になりますが、勇気あるプレーに拍手を贈りたいと思います。

アクシデントがありながらも同点に追いついた東海大菅生は、一気に流れを引き寄せ逆転ゴールを奪いにかかります。対する東久留米総合は、雨で滑りやすくなったボールの扱いに苦労し、思うようにパスをつなげられなくなります。こうして東海大菅生ペースで進んだ後半37分、ゴールエリア右よりでの浮き球を、東海大菅生8番の選手が思い切りよくボレーシュートすると、ドライブのかかったボールはGKが伸ばした手をすり抜けてゴールへ突き刺さりました。東海大菅生が2-1と逆転に成功します。

追いつめられた東久留米総合は最後の力を振り絞って攻撃を仕掛けますが、残り時間も少なく、後半39分にセンタリングのボールがクロスバーを直撃するのが精一杯となってしまいました。

最後まで結末のわからない激闘を制した東海大菅生からは、チームメイトの負傷というアクシデントを乗り越えての逆転に、精神力の強さを感じました。次は国士舘との対戦となりますが、相当タフな試合になる予感がします。今日のような強さをまた見られるのを楽しみにしたいと思います。

わずかに力及ばす悔しい結果となってしまった東久留米総合でしたが、最後まで戦い抜いた選手達には、人に感動を与える試合をしたことに誇りを持って欲しいと思います。素晴らしい試合をありがとうございました。

P1070569

取材:コータロー

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

都東久留米総合は3年生いないんですよね。それで東海大菅生とこの戦いぶりですから、さすがです。サッカーする環境も格段に良くなったようですし、東久留米の伝統、来年度は間違いなく復活しますね。

Kumzeminame

2008年9月22日 (月)

駒大高vs都三鷹

Kumazemi Report 2008-09-21
第87回全国選手権東京Aブロック2回戦
早大東伏見グラウンド(雨)
駒澤大学高   vs   都三鷹
2
1 前半 0
1 後半 0
0

08年度選手権東京都大会二回戦、東伏見会場では昨年度全国選手権ベスト8の都三鷹と駒大高が戦いました。

総体では駒大高が國學院久我山に2対3、都三鷹は国士館に1対3と、共に東京代表となったチームと戦って惜敗だった実力校同士の対戦です。

総体都大会で駒大高の青稜戦を見ましたが、この日の駒大高はあの時とは別のチームかと思うほど進化していました。

立ち上がりから速い寄せと奪ったボールを速く回してスピーディに攻撃する駒大が優勢に進めます。とにかくボール保持者対しての寄せが速く、パスの受けてに対してもアタックの準備をすぐに整えるので、都三鷹のパスサッカーが封じられていきます。特に7番、9番、10番、19番の織り成すスピードに乗った攻撃はすばらしいものがありました。

守勢に回らざるを得なくなった都三鷹ですが、たとえボールを奪っても、展開に少しでも手間取るとあっという間に詰められますので、この日の駒大相手にリズムを取り返すには、連動を意識して駒大と互角かそれ以上の運動量を費やすか、ダイレクトやワンタッチが有効だったように思います。

また、駒大高のコーナーキックでは長身でいかにも強そうなDF6番の選手が上がって、彼に3本中2本合わせます。そのままヘディングシュートもありますし、ファーポストあたりで競って落とさせ、そこに10番の選手が突っ込む作戦だったかと思います。

このような展開の中、前半18分、スピードで圧力をかけ続ける駒大高が先制します。やや都三鷹DF陣が処理にもたついたところをうまく突き、10番の選手が思い切りよく左足を振りぬき、ゴールに突き刺しました。写真はその先制シュートの場面です。

Img_4873

先制された都三鷹ですが、DF15番の選手から前線へ供給されるパスは有効で、駒大高の豊富な運動量とスピードに支えられたパスサッカーに対抗するには、こういった思い切ってウラ狙ってそこにポイントを作る攻撃も有効だと感じました。21分には、ゴール前にロビング気味に上げたボールが駒大ゴールのクロスバーに当たり、跳ね返りを押し込む(ここはGKがナイスセーブ)という場面もありました。しかし、前半は1点リードの駒大高のペースでこのまま終わります。

後半になって雨が降り出します。ハーフタイムでどのような指示があったかはもちろん知る由もないのですが、いきなり都三鷹に前半にはなかったプレーが飛び出します。自陣左サイドからタテ方向に攻撃を仕掛け、19番の選手がウラにに抜け出した9番の選手にタテパス、受けた9番の選手がそのまま右アウトサイドのダイレクトで浮かせてシュート、ボールはいったん止めて前を向くだろうと前に出てきていた駒大高GKの頭上を越え、そのままゴールインしました。しかし、無情にもウラに抜け出した9番の選手が僅かにタイミングが速くオフサイドの判定、ノーゴールとなりました。

このプレーから都三鷹が息を吹き返し、その2分後には強烈なミドルシュートを見舞うなど昨年度チャンピオンの意地を見せ始めます。、このあたりから雨足が強くなりますが、後半22分にはコーナーキックのチャンス、23分にはゴール前のこぼれ球を5番の選手が押し込む(これも駒大高GKがセーブ)など、前半と打って変わって駒大高陣内での展開時間が長くなっていきます。

しかし、この展開をじっと我慢し、したたかに追加点を狙っていた駒大高は後半26分、数少ない後半のチャンスの一つを、この試合でキーマン的存在感を示していた9番の選手がシュートを決め、2対0とします。

最少得点差のまま、後半になっていいリズムを取り返したかに見えた都三鷹にとっては、これはあまりにも痛い失点でした。ここら辺からはさらに雨足も強くなります。

後半38分には都三鷹19番の選手と4番の選手の連動で左サイドから崩しにかかりますが、駒大高守備陣も落ち着いて守り、試合はこのまま終了、2対0で駒大高が勝利しました。

Img_4903都三鷹の選手権まで残った3年生の皆さん、お疲れ様でした。いろんな意味で今年はこれまで大変だったと思います。負けた悔しさ、言いようのない安堵感、様々な思いが沸き起こっているでしょう。

でも皆さんの高校生活には、練習のつらさと同等かそれ以上のいい思い出が残ったことと思います。

駒大高は次は暁星です。総体時の暁星はいいところなく国士舘に破れましたが、ひと夏越えて変わっているはずです。

でも、今日のゲームのような展開ならば勝機はあります。

kumazemi's favorite players 2008:駒大高の9番

2008年9月19日 (金)

都足立vs高輪

Kumazemi Report 2008-09-14
第87回全国選手権東京Bブロック1回戦
駒沢補助競技場(曇)
都足立   vs   高輪
3
1 前半 0
2 後半 2
2

雨が降るとの予報を良い意味で裏切るように陽が差してきた駒沢補助競技場。ここでの第2試合は、PK戦、延長戦に競り勝って2地区から勝ち上がってきた都足立と、4地区で昨年のファイナリスト都つばさ総合との激闘を延長戦の末に制した高輪が顔を合わせました。試合はここまでの両校の軌跡を思い返させるような、息をのむ激しい展開となります。

激しいゴールの奪い合いの幕を開けたのは、都足立でした。前半7分、ゴール前からこぼれた浮き球を、5番が30mの距離から巧くドライブをかけてシュートします。ボールはGKの指先をすり抜けてクロスバーのすぐ下に入りました。先制した都足立は勢いに乗り攻め続け、10分には11番の選手がゴール前までドリブル突破しシュートを撃ちますが、高輪DFがゴールライン際で何とか防ぎました。

ここまで押され気味の高輪は、13分頃から前へ向かう気持ちが形となり、相手陣内でボールを持つ時間が増えてきます。小柄な選手の多い高輪は、体格の良い都足立守備陣に苦戦しますが、サイド攻撃、特に右サイドからチャンスを窺い、また、果敢にミドルシュートを狙っていました。徐々に良い形になってきた高輪でしたが、都足立が再び主導権を握り厚い攻撃を繰り出します。都足立は10番の選手と11番の選手がパス回しの中心となり、中でためてサイドにさばく形が多く見られました。

前半25分には右サイドからのアーリークロスに、12番の選手が飛び込んで触りましたがこれはゴール上に。28分には8番の選手が出したスルーパスから、12番の選手がGKと1対1の局面を迎えましたが、シュートはゴールポストわずか右にそれました。

ここからは両チーム一進一退の攻防を演じます。33分に高輪8番の選手だったでしょうか、左サイドからシュートするとGKが弾くと、そこに詰めますがDFがクリアします。そのままボールは都足立の前線に渡りカウンターとなりました。このように速い展開のサッカーが繰り広げられましたが、スコアは変わることなく1-0のまま前半は終わります。

後半最初の決定機は都足立のものでした。後半2分に右からのコーナーキックを、ファーサイドの11番の選手がヘディングで叩きつけます。跳ねたボールはゴール上部へ向かいましたが、ここは高輪GKがファインセーブを見せ凌ぎました。この直後から「ピンチの後にチャンスあり」という言葉通りに高輪の時間帯が訪れます。

後半5分、右サイドでの組み立てから同点ゴールを奪うと、続く7分にはスルーパスに反応した選手がGKと1対1となったところを、右寄りでフリーの9番の選手に落ち着いてパスを出します。9番の選手は無人のゴールにボールを送り込み、わずか2分間で高輪が逆転に成功しました。これで試合の流れは一気に高輪に傾き、16分にはゴールライン際の角度の無いところからのシュートがGKを脅かすシーンもあり、このまま高輪が勝負を決めるかと思われました。

しかし後半20分を過ぎたあたりから都足立が底力を見せ始めます。前がかりとなりディフェンスと中盤との間が空き気味となりましたが、そのリスクを負って攻撃を仕掛けました。そして24分、右コーナーキックからのボールを、GKと交錯しながらヘディングしゴールに突き刺しまして2-2の同点に追いつきました。さらにその4分後には、ロングボールに反応した11番が、GKよりわずかに先にボールに触りゴールに流し込んで3-2と逆転します。都足立は31分にはクロスバーを叩くシュートを撃つなど、一気にペースを握りました。

再度の逆転を狙う高輪は、選手を2人入れ替えてチームの活性化を図ります。しかし、ここまで縦横無尽に走っていた疲れのためか、気持ちにプレーが追いつかずもどかしい印象を受けました。さらに都足立が引いてしっかり守りを固めていたためチャンスを作ることができず、試合はこのまま3-2で都足立の勝利に終わりました。

都足立はこれで地区予選から立て続けに接戦を制したことになります。ギリギリの局面を打破してきたねばり強さは、トーナメント戦では大きなものではないでしょうか。都駒場との次戦でも底力を見せてくれるのか楽しみですね。敗れてしまった高輪もねばり強さでは決して劣っていませんでした。1年生も多い若いチームのようですので、来年の飛躍を期待していたいと思います。

最後に、素晴らしい試合を見せてくれた両チームに感謝して終わらせて頂きたいと思います。

by コータロー

高輪は若いチームだと伺った覚えがあります。この都大会での激闘は今の2年生、1年生にはとても大きな経験になったと思います。対する都足立は先制しながら追いつかれ、逆転されながら最後に再び逆転しての勝利、見事な精神力です。こういう試合をモノにするとノッてきますので、都足立、要注目です。

Kumzeminame_2

2008年9月18日 (木)

足立学園vs和光

Kumazemi Report 2008-09-14
第87回全国選手権東京Bブロック1回戦
駒沢補助競技場(曇)
足立学園   vs   和光
3
2 前半 0
1 後半 0
0

今年もついに高校サッカー選手権都大会の季節がやって来ました。14日は各地で熱戦が繰り広げられましたが、その中から駒沢補助競技場で開催された和光vs足立学園の試合をリポートします。私、不覚にもカメラを玄関に置き忘れてきてしまったため、文章のみとなりますことを深くお詫び申し上げます。

立ち上がり直後に和光がコーナーキックを得て試合は始まりました。和光は中盤で相手にプレッシャーをうまくかけていたのですが、前半8分頃から足立学園の選手がその間を縫ってパスを通し始めます。攻める時間帯が続いた足立学園は、16分に和光ディフェンスに一瞬の隙が生まれたのを見逃さず先制ゴールを決めました。

リードを奪ってからも足立学園ペースは続きます。コーナーキックからは長身センターバックの4番の選手がターゲットとなり、また右サイドでは10番の選手と20番の選手のコンビネーションで和光守備陣を悩ませます。23分には左からのセンタリングを10番の選手がペナルティエリア中央でヘディングしましたが、これは和光DFが身を挺して防ぎました。押し込まれて苦しい和光はカウンターからの反撃を狙います。28分にはゴール前での巧いコントロールからシュートを放ちますが、GKに阻まれました。

前半30分、足立学園が追加点を上げます。ゴール右45度、約30mの位置でFKを得ると、キッカー7番の選手が左足でシュートを撃ちます。ボールは壁を越えながらカーブを描き、GKが手を伸ばして触りましたが、ゴール右上に突き刺さりました。会場が沸き上がる見事なゴールでスコアを2-0とします。その後両チームともに1人ずつ選手交代があり、前半を終了しました。

後半に入っても足立学園ペースは変わりません。後半4分には9番の選手が左サイドから切れ込んでGKと至近距離で1対1の局面を作ります。シュートをGKが弾くと、こぼれ球を、10番の選手だったでしょうか、頭で押し込もうとしましたが、クロスバーに弾かれました。足立学園は両サイドからのセンタリングから数多くのチャンスを生み出していましたが、それを支えていた1つの要因は7番の選手の正確な左足のキックでした。精度の高いキックがあり、さらに空中戦に強い選手を揃えているのは、相手にとっては大きな脅威でしょう。

まず1点を返したい和光は、ボールを奪ってから両サイドを使っての攻めを試みます。右サイドでは8番の選手と18番の選手がうまく絡みながら崩しにかかります。ですが、チーム全体が後ろに下がってしまっていたせいか、なかなか前線に人数がおらず思うようにパスをつなぐことができませんでした。

試合も終盤に差しかかってきた後半27分、足立学園が再びリードを広げました。左サイドでボールをキープした11番からのセンタリングを、ペナルティエリア中央に走り込んできた選手が頭で合わせてゴールへ突き刺します。試合はこのまま3-0で終わり、足立学園が2回戦進出を決めました。

思い通りにプレーさせてもらえず残念な結果になってしまった和光でしたが、最後まで戦い抜いた選手たちには暖かい拍手を贈らせて頂きたいと思います。足立学園は2回戦では実践学園との対戦です。選手の中で目立って映ったのは、正確な左足を持つ7番の選手と、ラスト5分で投入された、細かいタッチを得意とする14番の選手でした。14番の選手は短い時間のプレーでしたが、試合の流れを変える何かを持っていそうな、どこかワクワクさせてくれる選手という印象を受けました。

by コータロー

速報アップしながら、よくぞ取材した。北大卒は才能が違う!

Kumzeminame

2008年9月16日 (火)

帝京vs海城

Kumazemi Report 2008-09-14
第87回全国選手権東京Bブロック1回戦
清瀬内山グラウンド(曇)
帝京   vs   海城
4
2 前半 0
2 後半 0
0

光陰矢のごとし。1年はあっという間ですね。昨年は都三鷹フィーバーに沸いた東京ですが、今年はどんな展開が待っているのでしょうか。好天に恵まれ強い日差しが降り注いだ清瀬内山グランドから帝京vs海城戦をリポートします。

帝京は昨年の東京Aブロック優勝校であり、今年は堂々都大会からの出場、対する海城は接戦を次々に制し、3地区予選をしぶとく勝ち抜いてきました。

ゲームは開始早々、黄色とブルーのユニフォーム帝京が、両サイドをフルに使った大きなサイドチェンジを交えた攻撃でペースを握ります。特にサイドバックの4番の選手やMFの10番の選手のスピードは圧巻で、海城イレブンはしばらく耐える時間が続きます。

前半4分には、帝京がバイタルエリアへの供給された鋭いパスを起点に中央からの攻撃を仕掛け、くさびのパスに反応した帝京の選手がフリーの状態でシュートする場面がありました。どこかで聞いたフレーズですが、人とボールが連動する、この帝京の見事な攻撃が序盤から続き、王者の底知れぬ力を感じさせます。

Img_1911

前半17分には右サイドから帝京4番の選手がペナルティエリア内の11番の選手にボールを供給、頭で合わせるもこれはわずかに枠を外してしまいます。

ここまでは、帝京がゲームを支配して決定的なチャンスを幾度も作りながら決めることのできない時間が続き、海城は猛攻に耐えながら集中切らさず必死に守備を固めて少ない好機を狙うという展開だったと思います。しかし、帝京イレブンの「集中!」の声が大きくなり始めた前半の中盤過ぎから、徐々に海城が帝京の重圧に圧迫され始めます。

そして迎えた前半22分、右サイドから帝京7番の選手ががふんわり浮かしたロビング系ボールが、海城ゴール右ポストに当たってそのままゴールイン、意外な形で帝京に先制点が入ります。続いて前半35分には、中央からフリーだった帝京8番の選手が振り抜いた右足のシュートが海城ゴール左サイドネットに突き刺さり、2点目をゲットします。必死に耐えていた海城でしたが、前半で王者相手に2点ビハインドとなってしまいました。

後半が始まってもゲームは圧倒的に帝京が支配しますが、ここでもいまひとつ攻めきれず、海城もあきらめずに必死に守って反撃の糸口を探します。しかし、後半19分に帝京が低いクロスに11番の選手ががヘッドで3点目、35分には9番の選手がこれまたヘッドでとどめの4点目をゲット、勝負がつきました。

帝京は難しい初戦をものにしましたが、ややディフェンスラインと中盤とが間延びしてしまい、必要以上にビルドアップに時間を掛けてしまうこともあったりしましたが、そこは王者帝京、次戦に向けてきっちり修正してくることでしょう。

ただし、次の相手は強豪関東第一です。帝京の属するこのブロックには駿台学園もいる激戦ブロックで、目が離せません。

健闘むなしく初戦で破れた海城ですが、オールブルーに漢字で「海城」、かっこよかったです。

Img_1909

2008年8月28日 (木)

大森学園vs東工大附

Kumazemi Report 2008-08-24
第87回全国選手権東京大会4地区予選
都つばさ総合高グラウンド(雨)
大森学園   vs   東工大附属
2
1 前半 1
1 後半 0
1

4地区決勝4連戦の最後の試合は、東の小結である東工大附属に大森学園が挑みました。前の試合後半から強くなった雨で、砂のグラウンドは見ているだけでも重くなっているようでした。

最初の5分間は東工大附が押し込みますが、それを凌いだ大森学園が一気に攻勢に転じます。前半8分、自陣からのロングボールがゴール正面にこぼれたところを、9番の選手がダイレクトボレーでゴールに突き刺しました。13分には再び9番がゴール右角度の無いところから強烈なシュートを放ちます。これは左ポストに弾かれましたが、この選手はチャンスあらばシュートを撃っていく姿勢が全身から伝わってきていました。また、11番の選手も活発に動き回り、東工大附ディフェンス陣を翻弄していきます。

P1070532一時は大森学園の勢いに飲まれた東工大附でしたが、前半20分頃に立て続けにコーナーキックを得て同点弾を狙います。そして前半22分、左からのコーナーキックを、ファーサイドの長身5番が完璧なヘディングでゴールしました。このゴールにより今度は東工大附が勢いに乗って攻める時間となります。押し込まれた大森学園はミドルシュートで反撃するのが精一杯で、次々と上げられるセンタリングへの対応に専念する形となっていました。激しい展開の前半は1-1で終わりを迎えます。

後半はやや落ち着いた立ち上がりとなりましたが、7分に均衡を破る得点が生まれます。大森学園がゴール正面やや左25mでFKを得ると、キッカーの7番の選手がゴール右に一直線でボールを送り込みました。大森学園が再びリードを奪います。

ここからは前半の再現かのように、再び東工大附が猛攻を仕掛けます。後半14分にスルーパスから1対1のチャンスを作ったのをはじめ、休む間もなく大森学園ゴールに迫っていきます。しかし最後の最後でゴールを割ることができず、試合は2-1で大森学園の勝利となりました。

大森学園はほとんどの時間を守備に追われながらも、思い切りの良い2得点で見事勝利しました。積極的にどんどん得点を狙っていく姿をまた見せて欲しいですね。

P1070535

取材:コータロー

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総体は青稜に都大会進出を阻まれた大森学園が東工大附属を破って都大会出場を決めました。この試合、CKからヘッドで同点弾突き刺した東工大附属を、大森学園が直接FKからの決勝点で勝利ですか。セットプレーは恐ろしいですね。

Kumzeminame

2008年8月27日 (水)

青稜vs都小山台

Kumazemi Report 2008-08-24
第87回全国選手権東京大会4地区予選
都つばさ総合高グラウンド(雨)
青稜   vs   都小山台
3
0 前半 0
3 後半 0
0

雨が降ったり止んだりと不安定な空の下で試合は続いていきます。第3試合では青稜と都小山台が対戦しました。

前半4分に青稜が、6分には小山台がまずフリーキックからチャンスを伺う序盤となりました。前半10分を過ぎた頃から徐々に青稜ペースとなり、猛攻の時間が始まります。青稜のシュートをゴールラインギリギリで都小山台DFがクリアする場面もありました。

青稜でチームを引っ張っていたのは中盤7番の選手でした。絶えずチームメイトへの声かけをしていましたし、14分にはポストに嫌われてしまいましたが約35mのミドルシュートを放つ活躍を見せます。チーム全体で積極的にシュートをしていく青稜の時間帯が続きました。

P1070527

対する都小山台は、上手く守られて攻撃をなかなか組み立てられず苦しい戦いとなります。その中でも健闘していたのが9番の選手でした。相手DFを背中に背負ってボールを受けることが多かったのですが、やわらかいボールタッチで反転して突破を試みていました。小山台は時間と共にリズムが良くなっていきましたが決定機までは持ち込めず、また青稜も攻め疲れなのかゴールに近づく回数が少しずつ減っていきます。こうして無得点のまま前半は終了しました。

試合が動いたのは後半に入った直後でした。後半1分、青稜9番の選手だったでしょうか、ペナルティエリア左でフリーになり落ち着いてシュートを決めて先制点を上げました。リードして一気に流れを掴むかと思われた青稜でしたが、守りきる意識が強くなってしまったのでしょうか、監督は「守りに入るな!」と指示を出していましたが受け身のプレーが目立つようになり都小山台がボールを持つ時間が多くなり、ディフェンスラインの裏を狙ってボールを送り青稜ゴールを脅かします。しかし、次の得点を決めたのは青稜でした。
雨が強まってきた後半30分、左サイドのスローインを起点としたパスから、10番がGKとの1対1を制してリードを2点に広げます。続いて34分にも追加点を上げ、終わってみれば3-0のスコアで青稜が勝利しました。

青稜はリードして受け身になってから、もう一度盛り返して見事追加点を奪うという難しいことをやってくれました。相手に渡った流れを取り戻せるのは力のある証拠だと思います。都大会でもその粘り強さを見たいものです。

取材:コータロー

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総体都大会で、あの駒大高と延長までもつれ込む熱戦を演じた青稜が都大会出場を決めました。私の注目する青稜9番(総体時)の選手も順調に仕上がってるようですね。選手権都大会は独特の雰囲気がありますから、これにのまれないよう、落ち着いて持てる能力を100%発揮して欲しいです。彼は本当に要注目です。

Kumzeminame