農大一vs日本学園
Kumazemi Report | 2008-10-19 |
第87回全国選手権東京Bブロック3回戦 |
都東久留米総合高グラウンド(曇) |
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午前中の快晴から一転、曇り空となってきた都立東久留米総合高校グラウンド第二試合です。
序盤は日本学園がパスをしっかりつないで両サイドから攻め込む形となりました。前半6分にはサイド攻撃から得たコーナーキックに、ペナルティエリア中央の3番の選手が合わせますが、これはGKが落ち着いてキャッチします。しかし、まずは受けてに立って落ち着いてからゲームを組み立てようとしていた農大一がセットプレーから先制します。前半10分、右サイドでのフリーキックからのボールにニアサイドの選手が触れ、逆サイドに流れたボールを5番の選手が押し込みました。日本学園の方が欲しかったであろう先制点を、私が今大会密かに注目していた早大高等学院を破った農大一がゲットします。
リードされた日本学園でしたが、両サイドをワイドに使っての攻撃でペースを握っていきます。その中でもアクセントとなっていたのがFW9番の選手でした。サイドを突破してセンタリングを上げたかと思えば、クロスに合わせて中央に飛び込んだり、ゴール正面から積極的にシュートを狙ったりと、どこにでも顔を出して日本学園の攻撃を牽引します。一方主導権を相手に渡した形となりながらも先制し、しっかりと守る農大一は、1本のパスからチャンスを作ろうとする意識が随所に見られました。
ゲームが動いたのは前半32分でした。農大一のゴール正面やや左からのシュートを日本学園DFが弾くと、ゴール右につけていた選手がそのこぼれ球を冷静に流し込み、リードを2点に広げます。このまま農大一が試合巧者ぶりを発揮していくのかと思いきや、どっこい日本学園も36分、10番の選手が、左サイドからゴール狙いすまして右隅上を撃ち抜く見事なシュートを決め、1点を返します。ゲームは予想外の点の取り合いの形相を示し、前半はこのまま2対1で終了します。
後半立ち上がりは、お互いにセットプレーから得点機を窺います。日本学園は後半5分、中盤右約30mのフリーキックを直接狙うものの、これはわずかに右に外れました。8分には同じような位置から農大一のフリーキックがありましたが、直接GKがキャッチします。また、日本学園は10分に、左サイドで11番だったでしょうか、ドリブルで3人を引きつけてから中央へパスを出し、そこからシュートを撃ちますが左に外れました。
両チームとも積極的にゴールを狙っていく中で残り時間が消化され、だんだんと当たりが激しくなり、ボールが落ち着かず激しい奪い合いの展開となっていきます。その中でゲームがどっちにころぶか流れを決めそうな次の1点が、農大一に入ります。後半18分でした。ペナルティエリア右の11番の選手が、ロングボールをポストプレーで上手く中央へ返すと、2番の選手が胸トラップで上手くコントロール、GKとの1対1に持ち込み落ち着いて決めました。これで得点差は再び2点となります。
この得点の後から、2点差をつけ当然に逃げ切りを図る農大一が、試合の主導権を握る時間帯に入りました。追いかける日本学園が前がかりになったところを速攻で上手く突くなど、相手を攻撃だけに集中させないところは試合巧者ですね。残念ながら後半31分には農大一2番の選手が退場となってしまいましたが、前線に10番の選手だけを残した形にし、守備のバランスは崩しませんでした。
終盤近くなり日本学園は必死にゴール近くまでボールをつなぐものの、なかなかいい形でシュートを撃たせてもらえず、攻めきれません。37分には、右からのセンタリングに9番の選手がニアで頭で合わせますが、これもGKに阻まれてしまいました。そして、ゲームはこのままスコアは動かず、農大一が3対1での勝利を飾りました。
勝った農大一は準決勝で(無手勝流番付では)格上の国士舘との顔合わせとなりますが、何とか試合巧者ぶりで自分たちのペースに持ち込みたいですね。日本学園は敗れてしまいましたが、両サイドからどんどん切れ込んでくる攻撃は迫力がありました。毎年、都上位への進出を狙えるチーム作りをされている指導者の方々の努力には敬服いたします。来年度もリスクを冒してでも積極的に攻撃するアグレッシヴなチームでまた挑戦してください。
東大和南は私も注目しているチームですし、ぜひ見てみたいです。
投稿: 8地区様<kumazemi | 2008年10月23日 (木) 10:24
選手権もいよいよ大詰めを迎えましたね。
ただ選手権が終わればすぐに新人戦!!
特に8地区はおもしろそうですね。
11月16日?の東久留米総合で強豪が集結します!
おそらく
都国分寺VS都小平南
都東大和南VS都清瀬
都東久留米総合VS拓大一になるでしょう。
どうかくまぜみ様、都東大和南の新チームのレポートをしていただけないでしょうか!?(笑
)
投稿: 8地区 | 2008年10月22日 (水) 07:46
見る方の目、夫々で同じ試合を観た私は摩逆の感想です。農大【ポゼッションからショートやロングパスからゴール狙う】
日本学円【起点はサイドから中へのクロスからゴール狙う】
農大はGKから蹴る回数と同じ位、DFへつなぎ大事にボール持っていたように見えましたよ。プチ久我山かな。他に観戦していた方いますか?それにしても施設はすごい都立高校だ。
投稿: 片山 晋吾 | 2008年10月21日 (火) 14:51
農大一はくじ運に恵まれた感があるが、ココまで来た勢いで次も楽しみ・・・・
次の国士舘戦が本当の勝負ですね。
でひいい試合を期待しています。
投稿: セットアッパー | 2008年10月20日 (月) 21:18