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【特別掲載】第101回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

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【特別掲載】第85回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

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【特別掲載】第86回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

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2007年5月31日 (木)

一通のメール

5月13日(日)、私は立川高校に取材に行きました。カードは総体都大会一次トーナメントBブロック1回戦、立川vs駒場です。

すでに記事にしておりますが、先制した立川がリードしている時間が長かったものの、地力のある駒場が後半ファウルで得た絶好の位置でのフリーキックを直接決めて追いつき、延長で突き放したのです。

この試合でその同点となるファウルをしてしまった立川DFカルテットの一人、背番号7の選手がコメントを書き込んでくれました。そして昨日、彼がこの試合で感じたことをメールしてくれました。

それが下の文章です。

--------------------------------------

本当に冷静さを欠いてしまい、もうがむしゃらに体をボロボロにしてでもっていう感じのプレーしかできなくなってしまい、あのようなファールを犯してしまいました。
そして2点目も相手のクロスを僕がフリーだったのに焦ってクリアミスしてしまいそれを押し込まれたのです。  

サッカーに限らず何事も大事なのはがむしゃらなプレーをしていても心は常に冷静でなくてはいけないと言うことがとても身にしみて分かりました。
言い訳になってしまいますが、今回は慣れないポジションを任された上、相手は駒場、そしてケガしてるセンターの奴の為にも負けるわけにはいかない。冷静でいられることがとても難しい条件が揃ってしまいました。。

僕ら立川はT1のチームに当たっても延長戦に持ち込んだりする力はあるのですが、やはり底力、体力みたいなことで負けてしまうのです。
東京朝鮮の時も試合内容もほぼ互角で延長戦、一対一が3~4回あったりしたのですが決めきることができなかったのです。DFではあのGKのファインセーブ(僕らにとっては彼の普通のセーブですが。笑)で、危機を救い、いよいよPK戦かと誰しもが思った残り20秒、ゴール前でFKを与えてしまいそれをきっちり決められてしまいました。
ちなみに決めたのは現在2年生の確か国体に入ってるアンビョンジュン選手でした。彼はあの試合2ゴールです。

残った4人の3年生、(あの試合に出てた12番と19番を含む)と1、2年の新チームになって僕らの2度の敗北(新人戦の地区決勝で三鷹に0-1で負けたのを入れれば3度)を見た後輩は根本的な部分、体力、筋力といった所から強化をはかっているそうです。新チームには都大会で勝って結果を残せるチームになって欲しいと思っています。

僕個人として進路は学芸大学を考えています、将来教職に就きたいと思っているのです。部活に入るかは分かりませんがどんな形でもサッカーには関わっていくつもりです。                                                     

試合で負けた悔しさをバネに、延長戦まで戦ったあの気力を頼りに受験を戦っていきます。
吉報(大学合格)を伝えることができたら嬉しいです。
ありがとうございました。
--------------------------------------

このメールには胸が熱くなりました。

本来そのポジションでプレーするはずの仲間がケガをして出られず、彼が不慣れながらもこのポジションに入ってプレーしていたのです。

駒場攻撃陣に必死にくらいつき、足をいつもより遠くまで投げ出して守ろうとしていたあの姿は、この試合に出られない仲間のためでもあったんですね。私は直に見ましたが、本当に体を張ってました。

K20vst7 K20vst7_2 K20vst7_3

今の世の中が何か殺伐としていて、自分さえよければいいというような人が多いなぁと感じていた私は、彼のこのメールを読んで、そう感じている自分自身が会社でも家庭でも「独りよがりになってはいなかったか」と恥ずかしさがこみ上げてきました。

そして結果的に失点に結びついたファウルから「何事も大事なのはがむしゃらなプレーをしていても心は常に冷静でなくてはいけない」と学ぶ彼の姿勢に、私の方が学ぶ姿勢を持たなければならないと思いました。

彼は考え抜いた末にこの総体で高校サッカーに別れを告げ、学芸大を志望校として受験に向けた準備に入ることを選択しました。そして将来は教職に就くという目標を持っています。

わが国にはこのようなはすばらしい高校生がいます。

しかし、私たち今の大人は、彼らに「ああいう大人になりたいな」と思ってもらえているでしょうか。

メールをくれた彼のこれからの人生が、希望に満ちたすばらしいものになるよう祈っています。

Rape_blossoms

2007年5月28日 (月)

総体宮城県予選5/27結果

maruさんからいただいた総体宮城県予選の情報です。

ベスト8が出揃いました。いよいよ佳境に入っていきますね。

勝利校 試合結果 次の相手
利府 2-0東北学院 泉館山
泉館山 1-0富谷 利府
名取北 3-2仙台三 東北工大高
東北工大高 3-2塩釜 名取北
宮城工 2-0仙台商 聖和学園
聖和学園 1-0泉 宮城工
仙台育英 0-0PK6-5東北 学院榴ヶ岡
学院榴ヶ岡 3-1多賀城 仙台育英

注目の仙台育英と東北の試合はスコアレスでPK戦にもつれ込んだようです。

maruさんによりますと宮城工vs聖和学園、仙台育英vs学院榴ヶ岡は決勝カードといってもいいような対戦カードのようです。

準々決勝は6月2日(土)、準決勝は翌3日(日)、そして決勝はその翌日4日(月)で、いずれも会場は宮城県サッカー場です。

ここから決勝まで連戦ですね。今週のコンディション作りはかなり重要です。

ちなみにmaruさんがマネージャーやってらっしゃる高校は・・・

          ベスト8に残ってます!すごーい!

これ以上は言いません。

2007年5月27日 (日)

暁星vs都立駒場

この見聞録にたびたびコメントをいただいております「さ」様より暁星対都立駒場戦の情報をいただきましたので、ご紹介いたします。コメントでお寄せいただいたのですが、ブログに残しておきたく掲載させていただきました。「さ」様、どうぞご容赦ください。

以下、「さ」様からのレポートです。

-----------------------------------------

26日は暁星対都立駒場戦を見ました。

前半は応援が圧倒する都立駒場はやや押してたような気がします。しかし両チームともシュートはほとんどなく均衡したゲームでした。暁星は風間選手が執拗にマークをされてあまり機能してなかったように見えます。

後半も途中までは均衡してました。むしろ暁星がややペースを握ってたようにも見えました。
しかし暁星キーパーが都立駒場のロングボールをペナルティーエリアからでてキャッチしてしまいハンドをとられます。土グランドだったのでラインが見えにくかった気がします。そしてこの絶好のチャンスを都立駒場がしっかり決めて1対0。

ここから暁星は一気に2~3人メンバーを代えてきました。采配が素晴らしかったのか暁星は1人退場してしまいますが怒涛の攻撃を見せます。そして残り5分で暁星がPKを獲得します。しかしこれは都立駒場GK乗松選手のファインセーブでだれもが都立駒場の勝利と思いました。

しかし諦めない暁星は最後の最後にCKをゲットします。これをファーにまわった選手がヘディングで決めて1対1。ゴールの笛と共に前後半終了の笛。
延長はお互い一歩も引かずPKで暁星が勝ちました。とても接戦でした。

負けた都立駒場もとても素晴らしい選手が多く、特に駒場GK乗松選手は素晴らしかったです。

-----------------------------------------

こんな熱い試合だったのですね!

本当に勝負は下駄を履くまでわからないものですね。それにしても暁星の精神力は凄いです。

やはり風間選手は執拗にマークされましたか。風間選手を自由にさせたら相手守備陣にとっては大変なことになりますものね。

「さ」様イチオシの都立駒場乗松選手と言うのは下の写真の彼ですよね。都立立川戦の写真がありました。この試合でも指示の声や鼓舞する声を出し続け、すばらしいプレーをしていました。

Img_0291

初戦の都立城東戦はPK戦で辛勝発進だったものの、この駒場戦は同点PKを阻まれた後に起死回生のヘディングシュートでPK戦にもつれ込みながら勝利しました。

そう言えば昨年の選手権予選も初戦の都立江北に辛勝したあと、次戦本命の一角だった國學院久我山を1対0で下して勢いに乗り、そのままAブロックを制しました。

くしくも暁星の次の相手は國學院久我山ですね。1年経たずして再戦です。久我山は手薬煉引いて待っていることでしょう。

私はこのような永遠に連なっていくストーリーの一部分を見聞きし、画像と文章で表現し記録しておくことについて、誠に勝手ながら芸術性とクリエイティビティの追求であると思うようにしております。

そして私の作品においては、この客体は高校生でなければ成立しないのです。

2007年5月26日 (土)

総体都大会5/26結果

総体都大会5月26日一次トーナメント決勝の結果です。

勝利校【番付】 試合結果【番付】 次の相手【番付】
國學院久我山【張出大関】 2-0東京実業【張出小結】 暁星【張出大関】
暁星【張出大関】 1-1PK5-4都駒場【関脇】 國學院久我山【張出大関】
修徳【張出大関】 1-0創価【張出関脇】 実践学園【大関】
実践学園【大関】 3-0都調布北 修徳【張出大関】
早稲田実業【張出大関】 2-0正則学園【関脇】 都江北【小結】
都江北【小結】 2-0都西 早稲田実業【張出大関】
国士館【大関】 2-0駿台学園【張出大関】 堀越【関脇】
堀越【関脇】 2-0成立学園【関脇】 国士館【大関】

この結果により、二次トーナメント1回戦(6月10日)の組み合わせは、

  • 國學院久我山【西の張出大関】vs暁星【東の張出大関】
  • 修徳【東の張出大関】vs実践学園【西の正大関】
  • 早稲田実業【西の張出大関】vs都立江北【東の正小結】
  • 国士館【西の正大関】vs堀越【西の正関脇】

となりました。“小結”都立江北が(関東大会組を除いた)ベスト8に入って選手権の地区予選免除権を手に入れました。すばらしい快進撃です。この都立江北以外は全て関脇級以上ですし、地区予選で本郷を、二回戦では“西の張出大関”駒大高校を破ってますから、大相撲で言うところの「敢闘賞」決定です。

こう見ますとやはり実績ある強豪校がずらりですが、ここで成立学園が姿を消しました。堀越は地力がありますね。また、国士館が駿台学園を下しましたが、このカード、ひょっとしたらと思っていましたもののここは正大関が底力を見せてくれました。

ちなみに昨年のベスト8は國學院久我山、保善、都立三鷹、東京朝鮮、修徳、私立武蔵、早稲田実業、東海大菅生で関東大会組が国士館と帝京で、二次トーナメント初戦の組み合わせは、

  • 國學院久我山vs保善
  • 都立三鷹vs東京朝鮮
  • 修徳vs私立武蔵
  • 早稲田実業vs東海大菅生

でした。ここで保善を延長の末に勝利した國學院久我山が次戦で国士館をPK戦で下し、決勝では帝京を破って優勝、見事全国高校総体東京第一代表になりました。第二代表の帝京ともに全国でも好成績を残したのは記憶に新しいところです。

ここでわれらが“横綱”帝京なんですが、全国高校総体に出場するためには初戦で國學院久我山か暁星を倒して、準決勝で修徳か実践学園を倒さなければなりません。ここの4校は全て大関陣です。横綱とはいえ、これは結構ハードですね。

日程は6月2日(土)、3日(日)、4日(月)が関東大会の開催日で、これを挟んで6月10日(日)が二次トーナメント1回戦、17日(日)が二回戦、23日(土)が準決勝(総体代表決定戦)、24日(日)が決勝です。

最後に私のブログつながりの友人で現役バリバリのサッカー部マネージャーmaruさんから情報をいただきました総体宮城県予選決勝トーナメント1回戦の結果をお知らせいたします。

利府2-0白石、東北学院9-1築館、富谷3-2古川、泉館山2-0東陵、名取北2-1仙台二、仙台三3-0古川工、塩釜4-0迫桜、東北工大5-1石巻商、宮城工2-1白石工、仙台商2-1佐沼、聖和学園8-0志津川、泉5-0涌谷、仙台育英9-0古川学園、東北5-0石巻工、多賀城2-0亘理、学院榴ヶ岡5-1気仙沼

昨夏代表の宮城工は辛勝発進、明日は利府vs東北学院と仙台育英vs東北という決勝カードといってもおかしくない対戦が起こってしまうようです。

2007年5月22日 (火)

都調布北vs都保谷

Kumazemi Report 2007-05-20
平成19年度高校総体都大会1次(D)2回戦
実践学園高尾グラウンド(晴)
都調布北   vs   都保谷
2
1 前半 1
1 後半 1
0 延前 0
0 延後 0
2
2 PK 0

20日は高尾まで行ったものの、ちょっと用事があったので15時キックオフのこのゲーム開始には間に合わず、後半からの観戦になってしまいました。

しかし延長戦からPKまでもつれ込むエキサイティングなゲームですばらしい選手も発見しましたのでリポートします。

着いて早々でした。保谷の10番の選手が中央から次々に調布北の守備をかわし、1人で持ち込んでシュートを決めるシーンに遭遇しました。これで保谷が2対1と勝ち越します。

「上手だなぁ」と思いましたが、保谷はこの10番の選手だけでなく、8番、9番、14番の選手など技術の高い選手がたくさんいて、ちょっと見ただけで「正小結はさすがだな」と感じました。

完全に保谷のペースでした。

Chofugk 対する退場者を出して1人少ない調布北は一言で言うと「ひたむきに」プレーしていました。やや長いボールを多用しているなとは感じていましたがでも「ひたむき」でした。一番がんばっていたのはGKの選手ですね。やや神がかったファインセーブを連発して自陣ゴールを守り続けます。まさしく「守護神」です。

しかし、後半30分には私がこの日一番「うまいなぁ」と感じた保谷の14番の選手のワントラップボレーなんかも飛び出してなかなか調布北が流れを引き戻せない時間が続きます。

しかし、終了間際、これまたこの日の私イチオシの調布北10番の選手がバイタルエリアで高い個人技を発揮して粘り、右サイドのウラへパスを通します。そしてそこからの見事な折り返しから混戦となったところ蹴りこみ、同点に追いつきます。

私が勝手に思うにこの同点ゴールには布石があったと思います。その流れを変えた一つのプレーとはこの同点ゴールの直前に調布北の10番の選手から左サイドの15番の選手に通ったパスです。

それまでロングボールか中央こじ開け主体でなかなかサイドに有効な展開ができていなかったのですが、この一本のパスは10番の選手にバイタルエリア付近でも焦って中をこじ開けようとせず、いったん外へ出そうという意識の変化ではなかったかと思うのです。このような展開でしたから、保谷は中のマークがやや甘くなって失点してしまいました。

本当、サッカーは一つのプレーで流れがガラッと変わりますね。この同点劇の直後の終了寸前には、決定的場面を故意にファウルで阻止したとして保谷の選手が一発退場になってしまいました。

そしてゲームは延長でも決着つかず、PK戦に突入、後半の後半から主導権を失ってしまった保谷は調布北GKのナイスセーブもあったりして4人連続で決められず敗退してしまいした。こんな高い技術を持っている保谷の選手が次々とPKを外していくシーンを見て、サッカーにおけるメンタル面の影響の恐ろしさを感じました。

最後に今日のナイスショットを掲載します。調布北10番の選手のシュートシーンです。プレーもすばらしいですが、とてもハンサムでかっこいいので深大寺界隈ではモテモテで有名なのではないでしょうか(サッカーと関係ないことでごめんなさい)

Chofu10shoot

kumazemi's favorite players 2007:都立保谷の14番、都立調布北の10番

2007年5月21日 (月)

実践学園vs都新宿

Kumazemi Report 2007-05-20
平成19年度高校総体都大会1次(D)2回戦
私立武蔵高校グラウンド(晴)
実践学園   vs   都新宿
7
2 前半 0
5 後半 0
0

総体都大会2回戦Dブロック実践学園高尾グラウンド会場の試合です。

聞いたところによりますと都立新宿高校は20年ぶりの都大会出場で、1回戦都小金井北戦の勝利は30年ぶりの都大会での勝利だそうです。

私はこういうストーリー大好きです。そして天はそんな物語をちゃんと見ていて、30年ぶりに都大会で1勝した歴史ある公立校に、西の正大関が立ちはだかるシナリオを書いていました。

この両チームでは選手個々の経験も違うでしょうし、技術やスピード、パワーも違います。練習環境も違います。無論、格段に実践学園の方が優位です。

しかし、優位である実践学園は勝利はもちろんのこと、おそらく焦点を当てているであろう次のブロック決勝と二次トーナメント初戦に向けて内容が求められます。修正不要なストロングポイントの確認や短期間で修正でき得る課題の抽出も大事です。しかし、内容の乏しい試合、即ち全体としてよくない、まるで実践学園らしくないゲームですと、実績ある強豪とはいえ立て直すのはさすがに容易ではなくなります。

したがいまして新宿が実践学園らしさを出させず、どこまで食らいついていくがポイントだったと思います。

J789実践学園は写真の9番の選手を基点に7番の選手と8番の選手が絡んで、左右から、中央から、スピードのある攻撃を仕掛けます。

あえて言いますと、中盤での新宿のプレスがやや甘く、ここを自在にやられた感はありました。

しかし、それも無理はありません。中盤で都度飛び込んで行けば、個々の技術と局面打開力に勝る実践学園に守備の枚数を抜かれ、ゴール前の守備が薄くなってしまいます。

ボールを支配され、中盤を制されるのはやむを得ないこととし、守備において絞るタイミングやバランスを失うことだけは避けながら人数をかけて最後の最後で守り、奪ったボールを早めに前線キャプテン11番の選手にあてる作戦だったのだと思います。

S4heisou開始10分過ぎくらいから実践学園はこのような作戦に有効なサイド攻撃をどんどん仕掛けます。それも簡単にクロスを上げるのではなく、執拗に切り込んでいきます。新宿も体を張って守りますが、この攻撃は新宿の選手たちの体力をかなりの速度で奪っていたのではないでしょうか。

実践学園の次々に繰り出すスピードを保持したまま精度の高いダイレクトプレーには私も唸るしかありませんでした。

そして前半10分少し過ぎたくらいだったと思いますが、右サイドからのピンポイントのクロスにドンピシャのヘッドを合わされ実践学園が先制します。そしてその後30分くらいだったでしょうか、それほど処理が難しそうではなかった低めのクロスを新宿GKがファンブルしてしまい、そこを押し込まれて2対0となります。確かにファンブルはファンブルなんですが、実践学園の選手は間に合わなくても簡単にキャッチさせないような動きをしていましたし、ファンブルしたところをちゃんと詰めてて押し込むのもさすがです。

こういうプレーは相当練習していないと本番では出ません。大体、GKが何でもないボールをファンブルする可能性はそんなに高くありませんし、たぶんシュートがポストに当たって跳ね返ってくる確率より低いのではないでしょうか。しかし、どんなに確率が低くても相手ゴール付近では何が起こるかわからない、何かが起これば即得点のチャンスになるのだ、ということを80分間頭に入れてプレーするのは口で言うほど簡単ではありません。

Sgoalmae

結果的には大差がつきましたが、先の関東予選で“横綱”帝京とがっぷり四つの戦いをしながら、都立つばさ総合に破れてここから戦わざるを得なくなった手負いの獅子状態の実践学園相手に新宿はよく戦いました。

スタンドには年配の新宿高校のOBらしき方も観戦に来られていました。私の時代は応援に来てくれる人などほとんどおらず、強いて言うなら当時付き合っていた彼女(女房じゃないです・・・)が忍んで来てくれるぐらいでしたから羨ましいです。

新宿の選手の皆様、これから勉強の方も大変になってくるとは思いますが、都大会で1勝したことに誇りにして、学業にもサッカーにも精一杯取り組んでいってください。

2007年5月20日 (日)

総体都大会5/20結果

総体都大会2回戦5月20日の結果です。

勝利校【番付】 試合結果【番付】 次の相手【番付】
東京実業【張出小結】 2-1開成 國學院久我山【張出大関】
國學院久我山【張出大関】 7-0都東大和 東京実業【張出小結】
暁星【張出大関】 3-0海城 都駒場【正関脇】
都駒場【正関脇】 2-0東京【張出小結】 暁星【張出大関】
修徳【張出大関】 2-0都東大和南 創価【張出関脇】
創価【張出関脇】 2-0成蹊 修徳【張出大関】
実践学園【正大関】 7-0都新宿 都調布北
都調布北 2-2PK2-0都保谷【正小結】 実践学園【正大関】
早稲田実業【張出大関】 1-0東京朝鮮【正大関】 正則学園【正関脇】
正則学園【正関脇】 1-1PK4-3都国分寺【張出関脇】 早稲田実業【張出大関】
都西 2-1かえつ有明【正関脇】 都江北【正小結】
都江北【正小結】 2-1駒大高【張出大関】 都西
駿台学園【張出大関】 1-1PK4-2足立学園 国士館【正大関】
国士館【正大関】 0-0PK7-6都調布南 駿台学園【張出大関】
成立学園【正関脇】 2-0東海大菅生【正大関】 堀越【正関脇】
堀越【正関脇】 0-0PK3-1東海大高輪台【張出関脇】 成立学園【正関脇】

次はブロック決勝ですのでブロック別にまとめますと、

【A】東京実業vs國學院久我山(東の前頭筆頭対西の張出大関)

【B】暁星vs都駒場(東の張出大関対西の正関脇)

【C】修徳vs創価(東の張出大関対西の張出関脇)

【D】実践学園vs都調布北(西の正大関対西の平幕)

【E】早稲田実vs正則学園(西の張出大関対東の正関脇)

【F】都西vs都江北(西の平幕対東の正小結)

【G】駿台学園vs国士館(東の張出大関対西の正大関)

【H】成立学園vs堀越(東の正関脇対西の正関脇)

となりました。Dブロック以外は見事な東西対決ですね。

この中で注目はFブロックですね。かえつ有明(関脇)と駒大高(張出大関)がここで散りました。また、正小結の都保谷も平幕の都調布北にPK戦で敗れました。駒大高を破った江北高校は本郷戦を見て「これはなかなかやるチームだな」と感じていましたが今日は大物を食いました。もう一方の西高校はすごいですね。張出小結と関脇を連続撃破です。正直、ここでかえつ有明が敗退するとは予想しておりませんでしたが、これが高校サッカーの恐ろしいところなんですよね。伸びるところは短時間でグングン伸びますので、ちょっと前のイメージなんかアテにならないことがあるのです。

これで二次トーナメント初戦で横綱へ挑戦するのは東京実業、國學院久我山、暁星、都駒場の4校に絞られました。

しかし、こう見ますとやっぱり東京は群雄割拠ですね。シード校3校と今日まで残っている16校を見ますとひゃーって感じです。

今回番付的には下がってしまいましたが、その底力については衆目の一致するところとなっている國學院久我山、成立学園、修徳が要注目ですね。

2007年5月19日 (土)

雲の上の人

よく畏れ多くて近づけなけない、超大企業のトップとかある特定の分野でおよそ一般には考えらない実績や功績のあった人などによく使います。

この間海外に行ったとき、実はこの「雲の上」に出くわす機会があり、パシャッとやってみました。それが下の写真です。

Unkai2

この写真を見てあらためて思ったのですが、「雲の上」は「その下は何も見えない」のでありました。

「雲の上の存在」の方は何もすき好んでそうなった方ばかりではないですし、そもそも外野が勝手に言うことですのでご迷惑に感じていることもあろうかと思いますが、雲の上からは地上が見えませんので注意が必要です。

満開の桜を観ながら日中から「花見」と称して酒宴を催すことができる人がいる反面、少しお酒がまわっていつもより不自然に明朗になっているその大勢の笑い声に耳を閉ざし、今日をどう生きればいいのか思案せざるを得ない人がいるのも現実です。

Shocho_2

今自分がおいしいところを食べていられているのなら、反対側で誰かがおいしくないところを食べ続けている可能性が高いです。

しかし残念ながら、一部から評価され、ちやほやされて勝手に「雲の上の存在」に近いところにいると大きな勘違いをし、「俺は何をやっても許されるのだ」と驕りながら甘えている輩が多くなってきている気がしてなりません。

現実が見えなくなってきたなと感じながらも自己を変えるエネルギーが沸いてこないようなら、もう引いた方がいいです。と言いますか引いていただかないと周りが迷惑です。

他者を慮る能力の欠如した人間は共同体の維持を阻害します。

2007年5月18日 (金)

関東大会組合せ

2007年度関東大会の1回戦日程です。「グループ」分けされてますが、リーグ戦ではなくトーナメント戦です。

【Aグループ】

カード 日時 会場
帝京vs高崎経済大付 6月2日(土)10:00 西が丘サッカー場
埼玉栄vs山梨学院大付 6月2日(土)10:00 ヴェルディグラウンド
柏日体vs横浜市立東 6月2日(土)12:00 ヴェルディグラウンド
水戸商vs矢板中央 6月2日(土)12:00 西が丘サッカー場

【Bグループ】

カード 日時 会場
水戸葵陵vs県立座間 6月2日(土)10:00 駒沢第2球技場
前橋vs真岡 6月2日(土)12:00 駒沢第2球技場
甲府東vsさいたま市立浦和 6月2日(土)14:00 駒沢第2球技場
関東第一vs千葉国際 6月2日(土)14:00 清瀬内山G(B)

【Cグループ】

カード 日時 会場
大宮東vs前橋育英 6月2日(土)12:30 清瀬内山G(A)
日大藤沢vs都つばさ総合 6月2日(土)12:00 清瀬内山G(B)
帝京第三vs中央学院 6月2日(土)10:30 清瀬内山G(A)
宇都宮白楊vs水戸桜ノ牧 6月2日(土)10:00 清瀬内山G(B)

2回戦は6月3日にAグループが駒沢陸上競技場、Bグループは駒沢第2球技場、Cグループは駒沢補助競技場でそれぞれ10:00と12:00のキックオフで行われます。

神社で東京代表の活躍と出場全選手の皆さんがケガしないよう、祈ってきました。

Img_inari

ちなみにこの神社は新東京百景にも選ばれた関東の守護神です。

2007年5月16日 (水)

お母さんのためのフットショー講座7

今日は「クライフターン」です。

「クライフ」とはオランダの生んだ天才プレイヤーJohan“FLYING DUTCH MAN”Cruyffのことであります。

私世代で何かにつけ背番号14を好む方はこのクライフを意識している方が大半ではないでしょうか。というよりそうに違いありません。

このターンはボールを軸足の後ろに通してターンするもので現在では基本中の基本の技です。

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写真は右サイドの突破を図る48番(アメリカ人です!)が切り込みを許さないように並走してくるDFをクライフターンでかわすシーンです。左から1,2,3と来て、

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このように相手をかわしていくターンです。

うちの息子にも教えてましたが、1年生のころの彼は「クライフ」と言えず、何度教えても「ふらいく」になってしまっていましたが、2年生に進級した今はちゃんと言えるようになりました。しかし、クライフが誰だかは知りません。

我が家では息子が小学校にたくさんいるサッカー少年たちと話が合うよう、まずは「ロナウジーニョ」と「中村俊輔」を教えました。そしていよいよ本丸に入っていこうということで、最近は私がんHKで収集した記録DVDを見せながら畏れ多くも「マラドーナ」を教え込んでおります。

学校で「おまえ好きな選手誰だよ?」って友達に聞かれたら「マラドーナ」と言うように訓練しており、まかり間違っても「イチロー」って言うなよと厳しくしつけております。

今では息子もだいぶフェイントを覚え、練習では2~3種類できるようになってきました。しかし、ゲームになるとドラッグターン(足の裏を使う引き技ですね)ばっかりやるので、シュートを打ち込むべき相手ゴールからどんどん後退していくのであります。でも、「まぁいいか」と放っておいてます。

以前の見聞録で書きましたが、うちの息子は高校生の皆さんからは相当影響受けてます。技術だけでなく「声」とか目の前で見ることができる利点からサッカーの持つ「迫力」や「格闘性」も学んでいるようです。

最近は彼も忙しく、なかなか私とスケジュールが合わないので取材には親父1人で行くことが多いのですが、昨年はほぼ毎回一緒に行って、すぐ目の前で起こる数々の感動的シーンを見ていました。

今ではオフサイドも一定レベルまで覚え、サッカーのルールもほとんど理解できてきているので楽しくて仕方がないみたいですね。だから、あんまりやんや言わないようにしています。

次に取材に行くときは久しぶりに連れて行こうと思っています。カメラを手にして怪しいカッコした子供連れのおっさんがいたらそれは九分九厘私である可能性が高いです。でも、顔を見られるのは本当に本当に恥ずかしいので、できれば「あいつがくまぜみだな」と心でつぶやいてそっとしておいてください・・・

全く講座になっておらず独り言になってしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。