Kumazemi Report |
2007-05-13 |
平成19年度高校総体都大会1次(B)1回戦 |
都立川高グラウンド(晴) |
|
3 |
0 |
前半 |
1 |
1 |
後半 |
0 |
1 |
延前 |
0 |
1 |
延後 |
0 |
|
1 |
|
|
総体都大会1回戦です。西の前頭筆頭が西の正関脇に挑みました。
立川は先の関東予選(新人戦)初戦で“大関”東京朝鮮相手に1対2と惜敗したものの延長まで持ち込む大健闘を見せており、実は密かにマークしていたのであります。
この立川がはご存知元祖“都立の強豪”駒場とどう戦うか、みどころのあるゲームになるだろうと思っていたのですが、本当にそういうゲームになりました。
開始直後、いきなり立川が駒場DFのちょっとした躊躇からボールを奪い、決定的な場面をつくります。これがこのゲームがもつれるプロローグになりました。立川は攻撃の組み立ては10番の選手と11番の選手のホットラインに19番の選手のスピード、対する駒場は9番の選手の高い技術とスピードから10番と11番の選手へといった感じでしょうか。特に11番の選手の前半17分の振り向きざまのシュートは、会場でも「おおお!」と声が上がっていました。
しかし、立川の11番の選手もすばらしい選手です。長身を生かしたヘディングの競り合い、ポストプレー、左右へ流れての突破と何れも高いパフォーマンスを表現できる選手で、駒場守備陣も相当神経使っている感じでした。
前半15分すぎくらいからは、攻撃がシュートで終わる場面が増えてきた駒場が徐々にペースを掴んでいきますが、立川は出足が早く、ぎりぎりのところまであきらめないで「つま先だけでも当ててやる!」といった感じの気迫あふれるプレーでよく守っていました。
そして前半はこのまま0-0で後半勝負だなと思った矢先の41分、バイタルエリアちょい手前あたりにふらふらっと上がったボールに立川6番の選手が反応、駒場の3番と4番のDFの選手が寄せきれなかったところをうまくコントロールし、思い切りよく右足を振りぬきます。これが決まって立川が先制、直後に前半終了のホイッスルが鳴りました。
駒場にしてみれば予想外の展開だったかもしれません。前半0-0はゲームプラン内だったと思いますが、1点ビハインドでの折り返しは想定外だったのではないでしょうか。
後半、駒場は怒涛の攻撃を見せます。立川もGKの選手のファインセーブ連発と私が今日一番感銘を受けた2,4,7,12番の立川DFのがんばりで必死に守ります。28分には左サイドに流れた高い技術をもつ駒場9番の選手にいいボールが出ました。ファーストタッチでそのままゴール方向にコントロールしていれば即シュートが打てたと思われましたが、中(やや後ろ)にコントロールしてしまいました。これも焦りからかもしれません。下の写真はそのがんばりに私が感銘を受けた立川DFカルテットの皆様です(それにしても後方の駒場応援団、すごい数です)。
しかし、関脇はそう甘くはなかったです。選手交代含めてこれでもかこれでもかと勝負をかけてくる駒場に対し、立川はだんだんファウルが多くなってきます。そして後半30分、ついに耐え切れなくなったかバイタルエリアで駒場にFKを与えてしまいます。これを一人おとりに使ってDF5番の選手が得意の左足を一閃、ボールは立川ゴールに突き刺さり、同点に追いつきます。その後は今日はあまり仕掛けていなかった駒場のエース10番の選手も前を向いて突破を図るようなプレーが出始めましたが、ゲームはこのまま終了、延長戦に入りました。
ここまで本当によくがんばっていた立川ですが、延長前半直後の2分くらいに見事なダイレクトプレーから右サイドに流され、そこからの低いクロスに合わされて勝ち越し点を奪われてしまいます。これでもう持ちこたえるパワーがかなり薄くなってしまったようです。11番の選手も孤立してしまい、奪ってもつなぎ先をがっちり押さえ込まれてしまいました。そして延長後半6分くらいに20番の選手の右サイドでの粘りあるプレーから3点目を奪われ、勝負がつきました。
それにしても立川の健闘が光るゲームでした。格上相手に真正面から堂々と戦っていました。はっきり申し上げて強いチームだと思います。
立川の皆さん、7地区は激戦区ですが選手権でも都大会に出てきてください。11番の選手をもう一度見たいですし、DFカルテットの皆さんとももう一度会いたい気持ちです。
これだけがんばりましたから、次はもっといい試合ができます。サッカーと勉強の両立も大変だと思いますが、顔を上げて選手権上位進出目指してすぐにスタート切ってください。
kumazemi's favorite players 2007:都立駒場の5番、都立立川の1番(GK)
最近のコメント