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2007年9月19日 (水)

専大附属vs都調布南

Kumazemi Report 2007-09-16
第86回選手権東京大会Bブロック1回戦
駒沢第2球技場(晴)
専大附属   vs   都調布南
2
1 前半 0
1 後半 1
1

私の弟子でまだ新人研修中のホソゼミが駒沢第2の試合をリポートしてきました。先日「師匠(kumazemi)よりすごいレンズを買いました!」と言っていたので、「感じ悪いヤツだな」と思いつつも密かに期待していましたが、やっぱり写真も戦評もまだまだでした。

両チームの選手には大変申し訳ありませんが、それでもトライした弟子の挑戦意欲に敬意を表し、記事にさせてください。

私自身は専大附属の新人戦日大二戦を一度見ましたが、その時10番の選手のセンスの良さと小柄ながら勇気あるGKの選手が印象に残っていました。

以下、ホソゼミのリポートと写真です。

Sendaisensei

(上)前半12分、左サイドのセンタリングに8番の選手が入り込んできて専大附属が先制。

Sendai8

(上)専大附属、ミドルシュート

Chofuminaichance

(上)調布南、後半の決定的チャンス。

流れは前半1点を先制した専大附属が後半もサイド攻撃を展開しますが、後半中頃からやや最終ラインと中盤の間にスペースが目立つようになり、調布南がここを支配し始めます。しかし、専大附属が左サイドからのロングパスを調布南GKがファンブルしたところを押し込み2点目をゲット。追う調布南もサイド攻撃を展開、専大附属のDFラインを下げさせます。そして調布南も専大附属GKがファンブルしたところを押し込み1点返しますが、残り時間もあまりなく、このままタイムアップ、2-1で専大附属が勝利しました。

ホソゼミはまだ一人で写真取りながら戦評を克明にメモり、お気に入り選手を探してフォーカスするのは難しいようです。今後実地研修のコマを増やして指導育成いたします。

2007年9月18日 (火)

本郷vs大成

Kumazemi Report 2007-09-16
第86回選手権東京大会Bブロック1回戦
早大東伏見グラウンド(晴)
大成   vs   本郷
1
1 前半 0
0 後半 0
0

選手権都大会東伏見会場の試合です。よく師弟対決と言われるカードがありますが、大成の田口監督は阿出川監督率いる本郷OBですのでこの試合はそういった面でも関心のあるゲームでした。

大成高校を見るのは初めてなのですが、開始直後から7番、9番、10番の選手の高い個人技と見事なダイレクトプレーが連続して映し出され、これは徒者ではないと感じました。特に9番の選手は才能を感じさせるプレーヤーです。

試合は序盤から中盤を制した大成ペースで進み、5分に一度決定的チャンスがあり、ここはシュートをミスっとしまいましたが、7分にもクロスバーを叩く場面もあったりして、本郷がなかなかリズムを掴めず大成ペースで時間が経過します。

Ht14本郷はあまり中盤で手数をかけず、前線のスペースに早くボールを入れ、そこへFWを走らせてチャンスを作りたいのですが、大成の守備も冷静で、決定機を作らせません。

いい展開もあるのですが、クロスの際にミスキックしてしまったり、無理しないでいったん下げようとしたパスを突かれたりと細かいミスがあり、大成への流れをなかなか断ち切れません。

こういう流れの中、26分に大成が先制します。

サイド攻撃ではなく中央からの攻撃だったと思いますが、球の出所に意識が向いていた本郷DFが上述の才能ある9番の選手へのラストパスを許してしまいました。これをこの9番の選手が落ち着いて何なく決めました。前半はこのまま大成の1点リードで終わります。   

Ht1_2 Ht2_4

       

                         しかし、後半は一転して本郷の出足が速くなってボールや相手への寄りも前半より格段によくなり、さらにFW桃井選手もどんどん仕掛けるようになって流れを奪い返します。対する大成は前半より足が止まって運動量も減ったため、後半は本郷のペースになります。

Ht_2 Ht10_2

            

そして何より前半完全に牛耳られていた中盤を、キャプテン7番由利選手の運動量の回復によりここの地上権を奪い返します。         

Ht1_3 そして後半34分、左タッチライン深いところからこの由利選手がニアポストに向かって放り込んだロングスローによるボールが大成DFもGKも触れぬままゴール前を通過、ここに本郷の2人の選手がダイビングヘッド気味に体ごと突っ込みます。しかし、無情にもあとわずかで押し込めず、ボールはゴールラインを越えていきました。あと3センチ額を前に出せたなら、同点ゴールになっていたでしょう。ギリギリの戦いだと勝負の分かれ目はこんなところにあったりするのですね。これもサッカーです。

試合はこのまま後半を凌ぎきった大成が1-0で勝利しました。大成は地区大会で桐朋を破っただけあって、個々の能力も高く、ダイレクトを多用する戦術も見事で強いチームだと思います。もし23日が涼しい日であったら、早実とて楽な試合運びはできないでしょう。

私が10代のとき憧れていた本郷高校3年生部員の皆さん、本当にお疲れ様でした。あの頃から取り巻く環境も学校自身も大きく変わったことと思いますが、こうやって目の前で見れば本郷は本郷です。私の心の中ではいつでも「横綱」です。

これからの5ヶ月、勉強がんばってください。本当の勝負はこれからです。

kumazemi's favorite players 2007:大成の9番、本郷の7番

2007年9月16日 (日)

かえつ有明vs中大杉並

Kumazemi Report 2007-09-16
第86回選手権東京大会Bブロック1回戦
早大東伏見グラウンド(晴)
かえつ有明   vs   中大杉並
3
0 前半 0
3 後半 1
1

昨年1年生だけのチームで旋風巻き起こしたかえつ有明と激戦5地区で私武蔵と明大中野を撃破してきた中大杉並と当たりました。かえつ有明は東の関脇ですから、中大杉並が挑戦する形です。

試合の方は開始早々かえつ有明が左サイドで裏に通したスルーパスからクロスが入り、決定的な場面を迎えますがここを中大杉並が紙一重でクリア、失点を免れます。思えばこのクリアはその後の中大杉並の戦い方の予兆でありました。

確かにかえつ有明は選手個々の技術が優れており、試合を優位に進めますが、中大杉並はボール保持者への寄りが速く、かつ簡単にクロスを入れさせない守備で対抗します。この守備はこの後しばらく続き、かえつ有明が苦戦するわけですが、この集中を切らさないディフェンスは見事でした。かえつ有明は仕方なく遠めから打つ場面が多かったです。

中大杉並も前半9分にDF1人かわしてシュートするチャンスがありましたが、こちらはかえつ有明GKのファインセーブに阻まれました。このまま前半は0-0で終わり、押していながらシュートまでなかなかいけなかったかえつ有明にはちょっとイヤな感じがしたのではないでしょうか。

Kc_3そして後半14分、このイヤな予感が的中してしまいます。

右コーナーキックのチャンスを得た中大杉並はいったん二アサイドに全員集まって、キックと同時に散っていく作戦を取り、まんまとフリーになったキャプテン7番の選手にこれ以上ないすばらしいボールが来て先制します。

それにしてもこのコーナーキック、相当練習しますね。ここで必殺技が決まるところはすばらしいの一言です。

優位に進めながら先制されたかえつ有明はみんな必死の形相で攻撃しますが、上述の通り中大杉並の集中を切らさずに速い集散を繰り返す守備にてこずります。刻々と時間が経過していき、かえつ有明に焦りの色が出始めますが、ここまで集中切らさず早く寄せていた中大杉並の守備ですが、後半25分過ぎから徐々にボールに行くタイミングが一歩遅れ始めます。

Kc_4そして後半31分くらいでした。押し込んだかえつ有明が左コーナーキックを得ます。

そのこぼれ球の奪い合いから混戦になったところを10番の選手が右足を投げ出すようにシュート、ブラインドになっていたGKは動けず、左隅にボールが吸い込まれていきました。これで1-1の同点になります。

こうなると地力に勝るかえつ有明が押せ押せになり、寄せが甘くなり始めた中大杉並に痛恨のファウルが出てしまいます。反則は決してほめられたものではありませんが、仕方がなかったように思えました。かえつ有明はこのペナルティエリアすぐ外やや左側のFKを直接蹴り込んで逆転、終了間際には左から右への大きなサイドチェンジで中大杉並を振り回し、9番の選手がシュートを決めて3-1と鮮やかな逆転で勝利を収めました。

敗れましたが、中大杉並はすばらしい戦いをしていたと思います。特にこの暑さにこの相手で、選手みんなが高い守備の意識を持続していたのは見事です。下の写真は身を挺して守る中大杉並8番の選手です。

 

Kcdf

中大杉並が5地区を勝ち抜いた力は本物です。いいチームでした。あともう少し粘れば1-0で勝ってました。ただ、この「あともうひと踏ん張り」の差が番付校とそうでない学校にあるんです。ここを強化すれば中大杉並は必ずもっと強いチームになると思います。新人戦がんばってください。かえつ有明の次は暁星ですね。これも見ものです。

それにしてもかえつ有明の選手、みんな逞しくなってました。

kumazemi's favorite players 2007:かえつ有明の6番、中大杉並の7番

2007年8月20日 (月)

都立大附属vs駒場学園

Kumazemi Report 2007-08-19
第86回全国選手権東京大会6地区予選
都狛江高グラウンド(晴)
都立大附属   vs   駒場学園
2
1 前半 1
1 後半 0
1

狛江高校会場最終ゲーム、6地区最後の都大会出場校枠をめぐる戦いです。最後の椅子を奪い合うのにふさわしい1点を争うゲームになりました。

ご存知、駒場学園はT3リーグ(現在Aブロック首位)でも活躍する強豪です。しかし、新人戦地区予選は都立町田にPK負け、総体支部予選では日本学園に完敗と今年は都大会に出場できていません。対する都立大附属も新人戦地区予選は都立芦花に破れ、総体支部予選では日大鶴ヶ丘に決勝で阻まれました。

したがいまして両チームとも3年生は自分たちの足跡を後輩に残すためにも絶対に負けられないゲームであったと思います。

ゲームは思いもよらない展開で幕が開きます。「ピーッ」とキックオフのホイッスルが鳴り、「よいしょ」とカメラを構えて準備態勢に入ろうと思った瞬間に「ピピーッ」とゴールを宣するホイッスルが鳴りました。都立大附属のノーホイッスルゴールです。キックオフ直後に左に展開、折り返しのクロスを頭で押し込んだのです。

Komabadoutengoal そしてその6分後でした。今度は都立大附属ゴール前に送り込まれたボールに駒場学園の選手が突っ込み、GKとDFとその選手が一緒にもつれたところ、ボールがころころとゴール前中央に転がりだし、それを誰からもマークされていなかった14番の選手が難なく押し込み同点に追いつきます。

開始10分で1点ずつ取り合い、これはどうなるのだろうと思ったのですが、ここからゲームは一転膠着します。駒場学園は14番の選手を中心に11番の選手を絡めて攻撃し、守備はDFラインを浅く敷いて相手の大きな展開を阻止、中盤をコンパクトにして攻撃します。

対する都立大附属は、この浅いDFラインをドリブルで突破を図るような仕掛けが少なく、駒場学園ペースでゲームが進んでいきます。しかし、都立大附属DFも必死の守備で最終ラインは突破させません。前半は1-1で終わりました。

Toritsudaikessyougoal後半が始まり、前半は何となく駒場学園が勝ち越し点を奪いそうで奪えない雰囲気でしたので、後半の都立大附属はどう戦うかななんて思いながらメモってたら、ハンドかオフサイドかわからなかったのですが、ファウルでホイッスルが鳴ると思ったのか駒場学園守備陣が一瞬立ってしまったところにドフリーの14番の選手にボールが渡り、これを落ち着いて蹴りこんで都立大附属が勝ち越します。後半3分の出来事でした。

残り30分強で追う立場になった駒場学園は14分に20番の選手を投入、しかし、勝ち越した都立大附属は前半と打って変わって13番の選手がどんどんドリブル突破を仕掛けるようになり、14番の選手のオフサイドぎりぎりに飛び出していくような前半欲しかったプレーなどが徐々に駒場学園の焦りを誘い始めます。

Panching この後20分過ぎに7番の選手を投入、30分過ぎには9番の選手を投入してガンガン攻め続けます。しかし、都立大附属は集中を切らさず、特にバイタルエリア付近を強固に守り決定的場面を作らせません。この後半の守備は本当に見事でした。

バイタルエリアをがっちり守られる駒場学園は外から中、中から外とボールをよく動かして攻めるのですが、なかなかこのバイタルエリア付近の都立大附属DFを混乱させられません。そんな中、私が「あ、決まった」と思ったプレーがありました。駒場学園10番の選手のミドルシュートです。

Komaba10middle

しかし、これも厚い都立大附属の守りに阻まれ、万事休すとなりました。

私は試合終了後の両チームの対照的な光景は何べんも見ていますが、今日は見ていられなくなり、すぐに家路につきました。

駒場学園の3年生選手の皆さん、下向かないでください。これまで相当つらい練習してきたと思います。確かに都大会出場はかないませんでした。これは現実です。しかし、たった1試合に負けただけで、今までの努力が全て無意味になるわけではありません。必ず意味のあるものになります。というか意味のあるものにしてください。これからは卒業後の進路成就に向けてがんばってください。密かに応援しています。

Kumazeminame

2007年8月19日 (日)

日本学園vs学芸大附属

Kumazemi Report 2007-08-19
第86回全国選手権東京大会6地区予選
都狛江高グラウンド(晴)
日本学園   vs   学芸大附属
2
1 前半 0
1 後半 0
0

6地区の都大会出場校決定戦です。総体は都大会一次トーナメント初戦で東海大高輪台に延長で惜敗した日本学園が、都大会出場を賭けて臨みました。学芸大附属は総体では保谷に惜しくも破れ、都大会には出られませんでしたが、ここまで1失点と堅守で勝ち上がってきており、やや失点が多く苦しみながら勝ち上がってきた日本学園にどう挑むかが観戦ポイントでした。

会場に到着したのが前半の25分過ぎでしたがこの時点で日本学園が1点リードしていました。しかし、見る限りでは暑さもあったと思いますが日本学園は少し苦しそうで、押しているのに2点目を取れず、なかなか突き放せない詰まった状況のようでした。前半はこのまま終わります。

乾燥して硬そうなグラウンドからはボールを蹴るたびに土ぼこりが舞い上がり、それが風で拡散するピッチコンディションなのでみんなやりづらかったと思います。それに今日もかなり暑い日でした。

後半も日本学園が押していきますが、14番の選手と10番の選手がサイドを崩そうという意思はあるものの、なかなか決定的場面を演出できません。ここで日本学園ベンチが動き、7番の選手に代えて18番の選手を投入します。この選手交代の意味はすぐにわかりました。彼はドリブラーだったのです。膠着した状況を打破しようと、仕掛ける選手を送り込んだのです。これで明らかにリズムが変わりました。この18番の選手による右サイドからの攻撃が増えた日本学園は14分にコーナーキックからのこぼれ球を14番の選手が蹴りこみ突き放しました。日本学園の攻撃はこの14番の選手と10番の選手がポイントで、そこに小柄ですが負けん気の強そうな9番の選手が絡んでいってチャンスを作ります。この9番の選手は日本学園の攻撃のスパイスになってます。

Nichigaku9kirikomi_2 Nichigaku14 Nichigaku11shoot 

学芸大附属はなかなか中盤をつくることができず、前線に早めに放り込むやや単調な攻撃が多かったような気がしますが、ここまで失点が多く、想像するに今日はその点を徹底的に修正してきたであろう日本学園の早い出足に苦しみました。後半から投入された9番か10番の選手に一度ボールをあてて、そこからサイドへ展開するようなピッチの横幅を活用したダイナミックな攻撃を仕掛けたほうがよかったかもしれません。ただ、追う立場でプレッシャーも受ける中、早く敵陣ゴール前に行きたい気持ちもよくわかります。私のような外野は常に勝手な講釈をたれますが、やってる選手たちにとってはどうしようもない部分もあるはずなんですよね。

学芸大附属守備陣はもっと思い切ってラインを上げた方がいい場面もありましたが、全体を通してはよくがんばったと思います。新チームに何人の2年生がいるのかはわかりませんが、次期もきっといいチームになると思います。ただし、攻撃のバリュエーションはもっと増やしてください。

Gakudaisyubijin

なお、5地区では都立保谷が専大附属に破れ、私立武蔵が中大杉並に3対0と完敗、都立石神井が日大二に3対0で完勝しました。東亜学園も残ってます。7地区では都立調布南、都立松が谷、大成が勝ち抜け、8地区では創価、東海大菅生、都立国分寺、中大附属が都大会出場を決めています。Kumazeminame

2007年8月17日 (金)

日体荏原vs立正

Kumazemi Report 2007-08-17
第86回全国選手権東京大会4地区予選
駒沢補助競技場(晴)
日体荏原   vs   立正
8
3 前半 0
5 後半 0
0

前頭筆頭の試合を見に駒沢補助球技場まで来ました。まず思ったのは日体荏原のユニフォームがカッコイイのです!最近校名を漢字で記したユニフォームは少なくなってきているなか、真っ赤に黒を配して「日体荏原」 です。

ゲームの方は日体荏原の完勝でした。しかし、前半の20分過ぎくらいまではこんな大差がつくとは思いませんでした。というのもゴール前を死守する立正の守備にてこずり、なかなかいい形のフィニッシュまで持っていけなかったからです。ボールは支配するもののここ一番でパスの精度が今一歩だったりして、リズムとしては決して日体荏原のリズムではなかったのではないでしょうか。

しかし、こんな展開の中、キラリと光る選手がいました。日体荏原の10番の選手です。決して体格的に恵まれた方ではないですが、正確なボールコントロールと少ないタッチの見事なボールさばきでかなりのセンスを持ち合わせていることがうかがえました。そしてこの10番の選手がイヤな雰囲気を断ち切る仕事をします。

前半27分頃だったと思います。それまで配給に徹していた10番の選手が一瞬空いたシュートコースを見逃さず強烈なミドルシュートを突き刺し日体荏原が先制します。

これで波に乗った日体荏原は相手より上回るフィジカル面もあって空中戦も仕掛けるようになり、29分には浮き球の奪い合いからヘッドで押し込み2-0とします。

対する立正は相手の速い寄せと強いフィジカルに思うようなプレーができず、劣勢を強いられます。相手は格上ですから、奪ったボールはあまり手数をかけずに前線にどんどん入れていかないとなかなかシュートまで持っていけません。よって、状況を判断して速攻だと思ったらスピードコントロールされたパスを供給しないと瞬く間にカットされてしまいます。立正はややこういう場面が多かったように思いました。

前半は3-0で折り返し、後半は3分にドリブル突破した9番の選手のシュート、10分には中央やや右から20番の選手が抜け出してシュート、13分には同じような位置から今度は7番の選手が抜け出してシュートを決め、22分には右コーナーキックから9番の選手が強烈なヘディングシュートを決めます。

Img_1220

24分には上述した10番の選手の前線の位置をよく見た見事なロビングを19番の選手がヘッドで決めました。この場面では、ゴール前の前線の選手にDFが張り付いていたので低いボールで点で合わせるのではなく、滞空時間の長い高いボールを供給してに「せーの」で競らせる意図を持ったプレーですばらしい状況判断でした。

ただ、暑さもあったと思いますが日体荏原は細かいプレーでイージーミスも散見され、これはきちんと修正しないとこれからプレッシャーのきつい三役級とやるときに苦しくなります。細かいプレーを堅実に、ここぞという時は大胆に、が大切です。修徳あたりはこういう部分を徹底的に詰めてきていい流れを作らせてくれません。次の試合ではボールを大切に扱うという意識を強く持ってでプレーしてください。であれば視野が広くて状況判断の的確な10番の選手を中心とした日体荏原の攻撃は十分三役級にも通じるものがありますから、目標の位置に到達できると思います。

立正は前半よく守っていたのですが、後半守備が破綻してしまいました。特に中央付近を再三突破され失点してしまったのは今後の課題の一つだと思います。日体荏原守備陣も試合中何度か処理を誤ってヒヤッとする場面がありましたが、こういうところを抜け目なく突くしたたかさも必要です。

これで日体荏原は否が応でも緊張する初戦を突破しました。次が都立小山台、反対側から東京高校が虎視眈々と狙うブロックで気が抜けないですが、目標達成に向けがんばってください。

kumazemi's favorite players 2007:日体荏原の10番

Kumazeminame

2007年8月16日 (木)

東工大附属vs東海大高輪台

Kumazemi Report 2007-08-16
第86回全国選手権東京大会4地区予選
駒沢第2球技場(晴)
東工大附属   vs   東海大高輪台
4
1 前半 0
3 後半 2
2

地区予選屈指の好カードは、東の張出関脇が地区予選初戦で姿を消すという波乱の結果となりました。

前半開始直後から気合の入った東工大附属が早い出足と中盤でのダイレクトパス多用で主導権を握ります。対する東海大高輪台は空中戦こそ制するものの、なかなか攻撃の糸口をつかめない感じでした。ゲームは10分過ぎあたりから動き始め、最初のビッグチャンスは東工大附属がCKからつくりました。

観た感じでは1対1では東工大附属が勝っていたようにも見え、この選手権に向けて相当鍛えてきたんだなと思いました。また、上述のように中盤でダイレクトパスを多用する東工大附属に対して東海大高輪台は不用意に飛び込まないように対処したのかもしれませんが、ややプレスが甘い感じを受けました。こうなるとゲームは東工大附属ペースが加速する形になります。

そして東工大附属が先制点をもぎとります。前半29分くらいだったと思います。私が一目見てスターになれる!と感じた9番の選手が左コーナーキックに勇気あるヘディングシュートを決めました。

Senseigoal

この後も勢いに乗った東工大附属は小さな三角形を瞬時に作ってダイレクトを多用しながらシンプルな攻撃を仕掛けます。よもやの先制パンチをくらった東海大高輪台は、ダイレクトの出所を読んでボールを奪いにいく姿勢を出し、何とか反撃を試みますが、前線への展開において、FWの足もとなのかスペースなのかが今一歩はっきりしないのでなかなかいい形でフィニッシュまで持って行けません。前半はこのまま1-0で終了しました。

ここからは私の大切な友人のレポートから一部拝借して記述します。

後半は暑さから両チームとも足が止まり始めますが、セットプレーから東海大高輪台が同点に追いつきます。しかし、すぐに東工大附属もFKから得点して突き放します。このような展開からラスト10分間は東海大高輪台もDFの要を前線に上げてパワープレーを試みますが、前掛になったところを逆にカウンターから失点してしまい、終わってみれば4-2で東工大附属に軍配が上がりました。聞いたところによりますとこの日の東工大附属のベンチには藤田監督(帝京→順天堂大)と顧問の先生以外にコーチ3名、GKコーチ2名、トレーナー1名を配するという充実ぶりだったそうです。そしてすばらしい指導者と伺っております進藤先生はスタンドからご覧になっていたそうです。文武両道は口で言うほど簡単なことではなく、さらにこれをきちんと貫くのは並大抵のことではないと思います。今日の勝利はまさにあっぱれとしか言いようがありません。

敗れた東海大高輪台はこの友人もスタートから「らしくないというか大人しかった」と言ってました。この原因が何なのかはわかりません。暑さかもしれませんし緊張かもしれません。どんな強豪校や名門校でも大会初戦というのは戦い方が難しいといいます。相手の情報も当然入っていたでしょうし、負けられないという意識がちょうどいい気合を通り越して過剰になってしまっていたのかもしれません。でも、これで全てが終わるわけではなく、みなさんの人生からみれば一つのポイントに過ぎません。予選開催中は悔しい思いから離れられないと思いますが、東海大高輪台の選手はみんな上手なんですからこれをバネにしてぜひ次のカテゴリにトライしてください。

Sliding Goalmae

なお、今日で都立福生、桐朋、芝といった好チームが姿を消しています。

kumazemi's favorite players 2007:東工大附属の9番

Kumzeminame

2007年8月15日 (水)

都八丈vs錦城学園

Kumazemi Report 2007-08-14
第86回全国選手権東京大会4地区予選
大井第2球技場(晴)
都八丈   vs   錦城学園
5
3 前半 0
2 後半 0
0

いよいよ選手権予選が始まりました。今日は盆休みということもあって大井埠頭まで行ってみました。が、激しい暑さで大井埠頭公園内を歩いているうちに頭痛がし始め、軽い熱中症のような症状になってしまいました。恐ろしい熱さです。明らかに異常です。

この会場には初めてきましたが、人工芝のいいピッチです。観客席もあります。しかし、ゴール裏とバックスタンド側は雑草ぼうぼうでした大田区役所の職員の皆さん、忙しいとは思いますが刈っておいてください。あれは芝生観戦席とは言えません。

さて、試合の方は開始直後から都八丈が主導権を握ります。錦城学園のサイドのプレッシャーがやや甘く、一度ボールをサイドに展開されると深く切り込まれてピンチを招いてしまいます。しかし、最後の最後の守備意識は高いものがあり、押しているものの都八丈は先制できずに時間が経過していきました。

しかし、前半23分頃、都八丈はポストプレーのうまいFW11番の選手のゴールで先制します。とるべき人がとったことでいいムードになった都八丈はこの後も攻撃の手を緩めず、28分頃にはボランチ7番の選手の見事な配球からまたも11番の選手がドリブルシュートを決めて2-0、前半終了間際には中盤8番の選手が錦城学園DFを1人かわして右足を振りぬき、目の覚めるようなミドルシュートを決めて3-0となります。

この都八丈は10番キャプテンの選手が中心のチームだと思いますが、運動量は少ないものの奪ったボールを確実に配球する7番の選手にスピードのある9番の選手の右サイドの突破、そしてこのミドルシュートを決めた運動量豊富で技術もある8番の選手の左サイド突破が主な攻撃スタイルです。

Hachijo8dribble この8番の選手は線こそやや細いもののつばさ総合の井上選手を髣髴とさせるいい選手です。

確かに錦城学園のコレクティブゾーンにおける守備にやや迫力に欠ける部分があったので、さほどプレッシャーなくできたとは思いますが、でもこの暑さの中で守備の意識を持ちつつも長い距離をドリブルで駆け上がったり、ショートパスで局面打開を図ろうとするセンスはきらりと光るものがありました。

あと何と言っても都八丈の7番の選手です。

写真は前半のひとコマですが、FKの場面ではありません。ボールを保持しながら、暑さ対策で一休みしつつ、ちゃんと前線の選手の位置とスペースを確認しています。

Hachijo7_2この後はやはり似たような場面で、今度は暑さ対策の一休みを入れずに突然トップギアに入れてゴール前までドリブル突破を仕掛けました。後半、都八丈は大幅に選手を入れ替えますが、この7番の選手は替えませんでしたので、要なのでしょう。

試合のほうは後半から出てきた20番の選手の活躍もあって5-0で都八丈が勝ちました。錦城学園は数回あった速攻でのチャンスで1点返したかったですね。バイタルエリア付近で数的優位になる局面もありましたが、焦りからでしょうかフィニッシュにつなげるプレーがやや雑になってしまいました。あと、後半替わった錦城のGKの選手がしきりに指示していたのが印象的でしたが、やはりもっとプレッシャーをかけなければいけません。

でもあの暑さの中、炎天下でサッカーを75分やるのは大変です。屈強40代を自認する私でさえ歩いているだけで軽い熱中症になるくらいの状態ですから、選手たちの消耗は相当だったと思います。

Kinjogoalmae

錦城学園含めて本日28校が姿を消しました。ノックアウト方式の一発勝負は感動を生みますが切なさも残りますね。なお、都福生は順調に発進し、次戦は創価です。地区予選屈指の好カードになりました。

kumazemi's favorite players 2007:都立八丈の8番

Kumazeminame

2007年7月20日 (金)

駒大高vs修徳

Kumazemi Report 2007-07-19
2007年T1リーグ第9節
駒沢補助競技場(曇)
修徳   vs   駒澤大学高
1
1 前半 1
0 後半 0
1

T1リーグ第9節、駒大高と修徳のゲームです。

ここまで駒大高は2勝5敗1分、修徳は4勝2敗2分で、失点が修徳9に対して駒大高は15ですので、数字づらだけ見れば、駒大高は失点しないで接線に持ち込みたいところだったと思います。

駒大高は5敗しているものの完封負けは2試合だけで、帝京からは2点取ってますので、もしかしたら壮絶な「打ち合い」になるのではないかと思っていましたが、予想に反して1点を争う緊迫したゲームになりました。

K4head最初のチャンスは駒大高に来ました。前半5分の左コーナーキックです。ファーポストめがけて舞いあったボールに、駒大高キャプテン4番の選手が修徳DFに体を寄せられながらも競り勝ち、ヘディングシュートを放ちました。

ボールは僅かに左ポスト外に流れてしまい、ゴールにはなりませんでしたが、順位的にT2リーグへの降格圏内にいる駒大高のこのゲームに対する気迫を感じました。

ただ、試合の方はやや修徳が押し気味で進んでいきます。

このピンチで目が覚めたか、その後は修徳がチャンスを作っていきます。特に15分の10番エース小澤選手のワントラップ・ボレーはだてに修徳の10番背負ってないなと思わせるプレーでした。また、守備では駒大高のサイド攻撃を封じるためにコレクティヴゾーンではあっという間に4人で囲んでボールを奪うなど、集中して守っていました。

ただ、押してはいるのですが、持たなくていいところで持ってしまったりしてなかなかいい形でのフィニッシュまでいかず、向笠先生からも再三「ボールを動かせ」との指示が飛んでいました。

しかし、修徳伝統のサイド攻撃は健在でした。下の写真は修徳9番目黒選手の左サイドの突破です。

S9dribble

目黒選手というと昨年の選手権決勝対暁星戦思い出すんですよね。目黒選手は後半に出てきたのですが、原選手のFKで1点差にした後、この目黒選手から小澤選手にパスが出て、受けた小澤選手が駆け上がってきた西谷選手にもう「どうぞ決めてください」っていう感じのパスを出し、これを西谷選手がダイレクトで蹴りこんで同点に追いついたあのシーンです。

そういえば、今年の修徳、今名前あげた選手みな残っているではないですか!で、前半30分、上述の目黒&小澤&西谷のトリオが先制ゴールを生み出すのであります。今度は10番小澤選手→7番西谷選手→9番目黒選手という流れの右サイド攻撃でした。決めたのは写真の目黒選手です。

K8shoot しかし、もう負けられない駒大高は必死に反撃します。見た感じではやはり失点を防ごうと守備の意識が高かったのではないかなと思いました。でも、先制されても下を見ず、小柄な8番の選手もところ狭しと動き回ってました。

そして先制された7分後の37分、左サイドFKからゴール前で混戦になったところを16番の選手が押し込み、追いつきます。

守備の意識が高い駒大高からやっとの思いで先制したばかりだった修徳は、この時間に追いつかれたのは痛かったと思いますが、ここは駒大高の気迫が上回ったのだと思います。

その後も一進一退の攻防が続きましたが、両チームともゴールをこじ開けられず、1-1の引き分けに終わりました。駒大高としては暁星戦を残していますので、何としても勝ち点3を積み上げ、國學院久我山と成立学園との試合を残しているすぐ上の国士舘にプレッシャーをかけたいところだったと思います。でも、気持ちを切り替えてあと2節がんばってください。

Seriai

激しい勝ち点3争いだったこのゲームを象徴する写真をご紹介して、今日は終わります。

2007年7月18日 (水)

成立学園vs横河武蔵野

Kumazemi Report 2007-07-18
2007年T1リーグ第8節
駒沢補助競技場(曇)
成立学園   vs   横河武蔵野ユース
9
6 前半 0
3 後半 1
1

成立学園ですが、昨年初冬以来7ヶ月ぶりに見ました。ハンパじゃないです。

ここまで7戦6勝1分で37得点5失点・・・優勝したらプリンスリーグ関東への出場権が得られるこのリーグ戦に対するモチベーションが高いです。しかし、メンタル面だけでこのようなゲームはできません。選手個々の判断、技術、スピード、どれもがすごいのです。

文章で表現できないので、写真でご紹介します(深い曇天であまりうまく撮れませんでしたが・・・)

10dribble_2

プロ並みのボディバランスとフェイントで次々に突破し、何が何でもフィニッシュまでもっていきます。

22dribble

前を空けてしまったら、一瞬でトップギアに入って、切り裂かれてしまいます。

16dribble2

この深いタックルも、右足を使って一瞬にして左側へボールを動かし、シュートを決めました。

相手を背負っていたり、マークがタイトな時は、ダイレクトを多用しながら簡単にそしてシンプルにショートパスをつないで局面を打開します。そして、ここぞというときは高い個人技とスピードで仕掛けます。これを延々とやられたら相手はズルズル下がるしかなく、下がったらボールを奪っても攻撃に切り替わるのに時間がかかりますので、あっという間に中盤で包囲され、再びボールを奪われて攻撃をくらいます。このように成立学園はこの試合を完全に支配しました。

私もFW出身なのでどうしても前の選手に目がいってしまいがちで申し訳ないのですが、はっきり申し上げて成立学園のFW9番の選手は高校生レベルで止められるかどうかわからない強烈なゴールゲッターです。衝撃を受けました。