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2007年10月31日 (水)

東京成徳vs堀越

Kumazemi Report 2007-10-21
第86回選手権東京大会Aブロック3回戦
清瀬内山グラウンド(晴)
東京成徳   vs   堀越
0
0 前半 0
0 後半 0
0 延前 0
0 延後 0
0
7 PK 6

酒乱ゼミによる東京成徳vs堀越戦です。

夏のインターハイでは都大会1次トーナメント初戦で成立学園に敗れたものの、今大会地区予選初戦で保善を破り、ここまで城北と江北を破って勢いに乗る東京成徳が堀越とどう戦うか、興味深い一戦でした。

申し訳ありませんが酒乱ゼミなので記事はありませんが、フォトをご堪能ください。

10 14

上の写真は堀越のいい感じのシュートです。実績では堀越に及ばない東京成徳ですが、ディフェンス面でよくがんばったみたいですね。

Gk 14_2

よく「守りに守って無失点に抑え・・・」っていう表現がありますが、サッカーにおいて守り抜いて0点に抑えることはまず極めて困難です。超守備的に戦ったとしても、有効な攻撃を織り交ぜなければ、まず無失点は無理です。

よって格上相手に前後半80分と延長戦って失点なしですから、東京成徳に実力がある証拠なのです。一戦ごとに成長してきたのだと思います。PK戦はいつ見てもつらいものがありますが、ベスト4をベスト5にはできませんので、これもサッカーなのだと思うほかありません。これで二試合続けて無失点です。

Photo

去年、関東第一が準々決勝のカベを突破して西が丘に行き、今年インターハイ東京代表になりました。若いチームである東京成徳が楽しみになってきました。

一方、堀越ですが、PK戦は仕方がないとしても無得点に終わったことが悔やまれることだろうと思います。しかし、春に帝京に大敗しながら見事にチームを立て直し、インターハイでは成立学園を破りました。選手権はブロックベスト8でしたが、下を向かないで、みんなこれからもずっとサッカーに関わり続けて欲しいなと思います。

2007年10月30日 (火)

成立学園vs足立学園vol.1

Kumazemi Report 2007-10-21
第86回選手権東京大会Aブロック3回戦
清瀬内山グラウンド(晴)
成立学園   vs   足立学園
5
1 前半 0
4 後半 0
0

10.21清瀬内山会場です。

ここまで堅い守備で無失点で勝ち上がってきた足立学園が成立学園に挑戦しました。

しかし、やっぱり成立学園はすごかったようです。酒乱ゼミに任せたので戦評はない(彼はずーっと野球一筋)ので写真でお伝えします。

Img_2815 Img_2817 Img_2819_2

 

ゴールを背にしてボール受けるも左腕で相手DFとの距離を測り、一瞬で前を向き、シュートを打てるスペースへすぐに移動、そのままシュートです。

そして打点が高く、正確にボールをとらえるヘディングシュート。ジャンプのタイミングも抜群なんですね。頭二つくらい出てる感じです。Img_2808

凄まじいです。

2007年10月29日 (月)

帝京vs京華

Kumazemi Report 2007-10-21
第86回選手権東京大会Aブロック3回戦
清瀬内山グラウンド(晴)
帝京   vs   京華
6
3 前半 1
3 後半 0
1

ここ清瀬内山グランド第1試合では今年の夏を感じさせられるような強い日差しに迎えられ、西が丘サッカー場行きの切符をかけて8校が登場します。Aグランドの模様をホソゼミがリポートさせて頂きます。

緑のピッチから跳ね返る強い日差しに反射するような黄色のユニフォーム帝京高校と高輪高校を延長の末破って登場するブルーのユニフォーム京華高校の戦い。
試合開始から両チームとも短いパス、長めのパスを用いてボールは止まりません。お互いのエリアでそれぞれ仕掛けようとしている反面、これは相手の調子を確認しているようにも思える独特の時間帯。帝京が長めのパスでゴール前に揺さぶりをいれても京華DFラインは数的優位を保ちながらきちっと帝京FWをチェックします。

Img_2523ゆるく流れていくように感じた前半26分。右サイドからのボールが帝京ゴールに押し込まれ、いきなり訪れたの京華先制ゴール。これは何が起きたのか。そしてこれから何が起きようとしているのか。

京華イレブンの手には強く握り締めた拳。残りの56分をこの11人の選手はどのように戦うのか、そして帝京イレブンは・・・。「ピーッ」試合が再開し、ネット越しに見えるグランドでの異変にすぐさま気付きます。先ほどまでの帝京とは様子が違い、パス、左右への展開、全く別のチームがここにはいるように感じます。ゴールエリアでの帝京のアタックが多くなった前半32分、帝京高校2番の選手がゴール前での毀れ球に容赦なく詰め寄り、京華ゴールに押し込み、帝京、同点に追いつきます。追いついた帝京、強豪相手に専制を遂げた京華は、追いつかれた今、どのように戦おうとしているのか。この前半残り10分弱の在り方が全てなのかもしれない。そう感じていた5分後、前半38分、帝京10番の選手が京華GKのハンブルしたボールに詰。め寄りこれをきっちり決めて帝京逆転。これで前半は折り返しか?と思っていた前半ロスタイム。帝京6番、11番、9番と回したボールはゴールエリア右から京華ゴールを襲い、前半を終えて3-1。

Img_2585
前半の3点は確かに京華には痛い3点かもしれませんが、京華DF陣も必死にマーキングし完全に崩しきれない帝京がいたからそこ泥臭いながらも押し込むゴールシーンになっていたのだと思います。この集中力で京華DFは後半を乗り切ることは出来るか?

後半のキックオフです。前半とは打って変わってグランドを広く使い始める帝京。何よりも左右でのサイドチェンジ、ダイレクトまたはワンタッチでのパス回し、京華へのプレス、どれをとっても試合を優位に展開し始める帝京。これが強豪たる由縁とも感じる後半6分、ゴール前でヘッドで落としたボールを帝京10番の選手がボックス右から強烈なシュートで追加点。
勿論この展開やコンビネーションは素晴しいですが、それよりも後半立ち上がりのこの時間帯に追加点を入れることがどれだけ京華にとっての精神力を打ち砕かれた事か。これから残された時間で帝京は得点をどれだけ積み上げようとしているのか。帝京がここを意図していたとしたら恐ろしいチームです。確かにこの後も帝京はグランド全体を早いパス回しで展開していくゲーム展開で何度も京華ゴールを脅かします。京華も必死にゴール前でのディフェンスから攻撃を試みますが、徐々に疲労が足を止めてしまう場面も目立つようになってきてしまいます。

Img_2526

Img_2607後半33分帝京19番がフリーの状態でゴール左へ、続いて後半35分には左コーナーから上がったボールに帝京2番がヘディングでゴール。6-1でゲーム終了のホイッスル。確かに技術面での力の差は存在していたのかもしれませんが、それ以上に帝京の凄さという部分が見えた試合でありました。得点を入れるタイミングや時間帯。こういったところで相手に与えるプレッシャーは必ずしも大きく、また、強さを表現することの出来る部分なのですね。

2007年10月24日 (水)

都駒場vs國學院久我山

TEAM kumazemiの最新秘密兵器コータローの初取材記事です。以下全文加筆修正なしで掲載いたします。なお、写真は「普通のおじさん」アキゼミが撮影いたしました。

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Kumazemi Report 2007-10-21
第86回選手権東京大会Bブロック3回戦
駒沢補助競技場(晴)
都駒場   vs   國學院久我山
2
0 前半 0
2 後半 1
1

小春日和」よりも「小夏日和」がしっくりとくる陽気の中、駒沢補助競技場に國學院久我山と都立駒場が登場です。私、こと高校サッカーに関しては全くのド素人で、レポートさせて頂くこと自体恐れ多いのですが、ド素人なりに感じたことを表現してきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

この試合、感動という言葉そのままに、感情を揺り動かされた80分間でした。

前半は久我山ペースで始まります。独特の間合いとリズムの10番を中心に細かいパス回しを見せると、左サイドに張る14番や、中央の8番が積極的にゴールを狙い、駒場DF陣を悩ませました。特に久我山左サイドの攻防は激しく、駒場が2人でボールを奪いに行っても、久我山はその隙間を縫うようにパスをつないでいきます。シュートまで持ち込む場面もあったのですが、得点を奪うことはできません。

前半14分頃、久我山の最初のCKだったでしょうか、ファーサイドで久我山8番と駒場DFが接触し倒れます。このとき久我山8番が、駒場DFが起き上がるのを待って軽くタッチしたのですが、こういうシーンは大好きです。かっこいいですね。

話が少し逸れましたが、試合は久我山ペースのまま進んでいきます。10番と9番がきれいなワンツーで突破すれば、ゴールを背にしてボールを受けた8番がワントラップで振り向き相手を置き去りにする場面もありました。32分頃にはCKからファーサイドで4番が完璧なヘディングを放ちますが、無情にもクロスバーに弾かれてしまいます。圧倒的に攻めているのにどうしてもゴールが奪えないのは、久我山側としては非常に嫌な展開だったと思います。

反対に駒場側としては、攻められていても失点していないとポジティブに考えられたかもしれません。私はそう感じたのですが、それは駒場GKのプレーがとても印象的だったからです。好セーブや思い切った飛び出しに加え、良く声が出ていました。一方的に攻められている中で、彼の声はDF陣に力を与えていたように見えました。

両チームの選手がどう感じていたかは想像の域を出ませんが、圧倒的な久我山ペースという事実は変わりません。特に35分以降は、10番がこれまで以上に鋭いプレーを次々と見せていきますが、ゴールは依然として遠い存在のままでした。

前半終了間際、猛攻を耐え抜いた駒場に突然のチャンスが訪れます。ロングボールから11番がシュートを撃ちますが、これは久我山GKが好セーブを見せ、0-0のままハーフタイムに突入しました。

後半に入り、駒場が積極的にシュートを撃ちに行く場面がありましたが、久我山の勢いは前半から衰えを見せません。前線の選手がポジションを流動的に代えながら、休み無く厚みのある攻撃を展開します。後半13分にはCKから2番がニアに飛び込み合わせますが、これがポストに当たってしまいました。直後に10番がGKと1対1の局面を迎えると、シュートではなくフリーの2番へのパスを選択しますが、これはオフサイドとなります。

試合が動いたのは後半22分でした。駒場が右サイドで浮き球を拾いゴール前に入れると、最後はゴール前に詰めていた9番が押し込んで先制しました。予想外、と言っては駒場に失礼ですが、全く予期せぬゴールに会場はどよめきます。これで勢いづいた駒場は、直後にもGKと1対1の局面を作りますが、ここは久我山GKが果敢に飛び出してセーブしました。
確実に流れを変えた駒場のゴールでしたが、久我山も徐々に反撃に転じます。後半28分、右の10番から中央9番へパスが通り、絶好のチャンスを迎えました。シュートは駒場GKが弾いてCKになります。2本続いたCKを凌いだ駒場でしたが、ここでGKがボールを持ったままエリア外に出てしまい、危険な位置でFKを与えてしまいます。

Pict0265_2ゴール正面やや左、約20ⅿからのFKをゴール左にきれいに沈めた久我山10番は、喜びを爆発させながら駒場ベンチに向かって絶叫していました。ゴールを決めて相手ベンチに向かう行為自体は、賛否両論あるかもしれません。ですが私は、彼が心の底から出したかのような声がとても好きでした。感情をストレートに表現する姿に、若干のうらやましさを感じたことも否めません。

さて試合に戻りましょう。残り時間が10分ほどということもあり、両チームとも勝利への執念がさらに燃え上がったのでしょうか、激しい攻防が繰り広げられます。少しずつ押し込む久我山が、隙を突かれてハーフウェーライン付近でボールを奪われたのが37分のことでした。ゴールまで無人のフィールドを独走しようとする駒場の選手を後ろから久我山の選手が掴み、一発レッドで退場となりました。

Pict0307 決定的チャンスを潰された駒場でしたが、ここでもらったFKから決勝点が生まれます。3番が大きくゴール前に上げたボールが、ニアで流されてゴールに吸い込まれました。後が無くなってしまった久我山は、とにかくボールを前線に運びシュートを撃ちます。終了間際には久我山8番が1人で突破しますが、駒場DFとGKの気迫あふれる守備を破ることはできませんでした。

終始攻めながらもゴールが遠かった久我山には、つらい試合だったと思います。試合終了と同時に倒れ込んだ選手の姿が、全てを物語っていたようでした。残念な結果にはなりましたが、観る者をゾクゾクさせるような攻撃には誇りを持って欲しいと思います。少なくとも私の記憶と感触には、この日の久我山サッカーがしっかりと刻まれました。感謝しています。

番狂わせを演じた駒場にも、ホイッスルと共に崩れ落ちた選手がいました。最後列からチームを励まし続けたGKです。失点のきっかけが自分のミスだったこともあり、ギリギリの精神状態で最後まで戦っていたのだと思います。その彼にチームメイトが手を差し伸べた時、チームが1つ成長した瞬間を見たような気がして、私、年甲斐もなく泣いてしまいました。準決勝でもチーム力を出し切ってサッカーをして欲しいと心から思っています。

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20代の感性豊かな青年によるみずみずしい文章です。何も言うことはありません。彼は天才です。

私(kumazemi)は今日(24日)の午後から26日まで海外へ出かけますので、清瀬内山会場のレポートは帰国後にアップいたします。

2007年10月23日 (火)

早稲田実業vs暁星

Kumazemi Report 2007-10-21
第86回選手権東京大会Bブロック3回戦
駒沢補助競技場(晴)
早稲田実業   vs   暁星
1
0 前半 0
1 後半 0
0

駒沢補助球技場の準々決勝第4試合です。

昨年、Aブロックで頂点に立ち、連続出場を狙う暁星と去年の選手権予選は準々決勝で国士舘に0対2、今年のインターハイ予選でも準々決勝で都つばさ総合に2対2からPK負けと立ちはだかる「準々決勝」のカベ突破を狙う早稲田実の試合です。

早稲田実はかなり気合が入っていました。試合前からそれが伝わってきました。

早稲田実は8番の選手の豊富な運動量とスピードを生かした攻撃、暁星は何と言っても風間選手のスピードです。当然早稲田実は風間選手を徹底的にマークします。特にウラに飛び出されてそこにパス通されると決定的な仕事をされてしまいますので、風間選手が飛び出してトップギアに入りそうになると、早稲田実DFは抜かれたらすぐに次がアタック行けるように4~5人でチェックしていました。

5

前半6分には右サイドでの風間選手の粘りからゴール前でチャンスが生まれ、23分には風間選手の右ファーポストを狙ったFKがあったりして、暁星やや優勢に見えました。早稲田実は前半はリスクを冒さないで進めるプランだったのかもしれません。このような展開で双方チャンスを多く作ることが出来ず、前半はこのまま0-0で終わりました。

前半両チームとも決め手を欠く展開でしたが、後半最初に早稲田実ベンチが動きます。8分にFWの位置に20番の選手を投入します。いがぐり頭で背番号が大きい数字なので2年生か1年生なのかはわかりませんが、結果的にこの選手交替が早稲田実に流れを大きく引き寄せます。この20番の選手、荒削りなんですが、とにかき動き、そして追うのです。

Pict0602 そしてこの交替から3分後の11分、暁星のミスからボールを奪った早稲田実が速攻を仕掛けます。守備から攻撃に切り替わるはずが、突然攻撃される形になった暁星はこのピンチに対応しきれずシュートを決められ、先制点が早稲田実に入りました。このミスと20番の選手の投入とは直接結び付けることはできませんが、何か因果を感じずにはいられませんでした。

先制を許した暁星ですが、まだ時間は十分にあります。ここで暁星ベンチは17分に20番の選手に替えて2番の選手を投入、この直後の19分には右CKからヘッド一発、ボールがクロスバーをかすめるチャンスが生まれ、24分には右サイド展開から中央にいた10番風間選手にパスが通り、低くよく抑えられたシュートが放たれるなど徐々に反撃ムードが高まっていきます。

対する早稲田実は25分に8番の選手に替えて17番の選手を投入、直後の29分には暁星が19番の選手を投入と両軍総力戦の装いを呈してきます。ただ、暁星は33分にバックパスのミスから大きなピンチを招くなど、何となく連携という点で暁星らしくないシーンもありました。

暁星がDFの背後に通して風間選手に勝負させようとしても、早稲田実は集中切らさず必死に守っていました。風間選手はヨコには行けるのですが、持ち前のタテ突破をなかなかさせてもらえず、ちょっと苦しそうでした。

そして早稲田実は終了直前にも11番の選手に替えて4番の選手を投入するなど最後まで考えられるあらゆる手を尽くしてこのまま逃げ切り、ついに準々決勝のカベを突き破りました。

~今日の記事の最後に~

この日で今の暁星3年生の高校サッカーが終わりました。私が何の気なしにこのブログを始めた去年の夏、最初に衝撃を受けた選手が暁星の風間選手でした。あのときの背番号は14番でしたね。そして、暁星は東京代表を勝ち取り、私は暁星と風間選手を何回も見ることが出来ました。決勝の修徳戦は今でも鮮明に覚えています。この間、暁星のご父兄の方々、OBの方々、将来暁星でサッカーをやる小学生のご父兄の方々からたくさんのコメントやメールをいただき、これがブログを続ける上で大きな励みになりました。学業とサッカーを両立させ、試合で全力を振り絞ってプレーし、勝っても相手を慮る心を持つ皆さんを私は忘れません。切り替えに時間がかかるかもしれませんが、これからは勉強がんばってください。

Kumzeminame

2007年10月22日 (月)

修徳vs農大一

Kumazemi Report 2007-10-21
第86回選手権東京大会Bブロック3回戦
駒沢補助競技場(晴)
修徳   vs   農大一
4
1 前半 0
3 後半 0
0

Bブロック準々決勝、駒沢補助球技場第3試合です。

8強のカベを破れば一気にスパートしそうな実力校農大一とご存知名門修徳の試合です。この試合は修徳の誇る強力な攻撃トリオ(小澤選手、目黒選手、西谷選手)と前回葛飾野戦で「いい選手だなぁ」とマークした農大一14番の選手をフォーカスすることといたしました。

開始早々、小澤選手の左足のシュートが炸裂、惜しくもゴールにはなりませんでしたが、この日の小澤選手はキレキレモードでコンディションの良さがうかがわれました。この小澤選手、後ほど触れますが後半ものすごいプレーを見せてくれます。

試合は地力に勝る修徳が押し気味に進めますが、農大一も上述の14番の選手に技術が高い8番と11番の選手を中心に攻撃を組み立て、守っては随所に体を張ったプレーを織り交ぜながら必死にがんばります。しかし、修徳はちょっとやそっとじゃ倒れない高校生離れしたボディバランス能力を有するこの強力トリオが前線から激しくプレッシャーをかけ、農大一をじわじわ追い詰めていきます。

1 2 3

とにかく修徳の選手は自らはなかなか倒れませんが、相手に寄せるときは確実にバランスを崩させますので、やられた方はたまったものではありません。ボールが来たらいつ何時も次のプレーにつながるポイントへ一発で正確に止めないとあっという間に体をぶつけられてボールを奪われてしまいます。上の目黒選手の写真を見てもわかるとおり、見えていないはずの真後ろからアタックに来た選手に対して瞬時に遠い方の足でボールを届かない場所に動かし、右足一本に重心かけて振り切ってそのままスペースへ飛び出していきます。

そして前半38分、相手を引き付けるだけ引き付けて仲間を余らせた修徳が西谷選手のゴールで先制します。サッカーにたらればは禁物ですが、農大一は「あと数分持ちこたえれば・・・」っていうやられてはいけない時間帯に一発くらってしまいました。前半は修徳1点リードで終わりました。

でも、まだ1点です。農大一も8番の選手を中心に攻撃を組み立てようとしますが、14番の選手も11番の選手も要所ではがっちり抑え込まれ、なかなかいい形が作れません。逆に修徳は後半15分には右ロビングを落としたところからのシュート、キャプテン原選手のFKに合わせたヘディングシュートとたたみ掛けていきます。こんな展開で農大一が攻め込んだところで上述の小澤選手のスーパープレーが飛び出しました。

2_2 自陣でボールを奪った修徳は前線で張っていた小澤選手にタテオパス一本、農大一もさすがに小澤選手をマークしていましたが、ボールを受けた小澤選手は一瞬で前を向きドリブル突破、マークしていた農大一DFが並走して突破を食い止めに体を寄せていきましたが、寄せ切れなかった瞬間に右足を一閃、25メートルはあったろうと思われる距離をボールは空間を飛び続け、そのまま農大ゴール左隅に突き刺さりました。後半20分の出来事でした。

日頃の練習だけでなく、センスというか才能というかこういったものに、ゲームの中での一瞬の閃き、GKの位置を確認する視野、さらに体を寄せられていながらあの距離を正確に蹴ることのできる技術、これらが全部揃ってないとあそこからは打ちません。というか打てるわけないです。

この後、修徳は22分に左サイド突破からの低いクロスに目黒選手がダイヴィングヘッドがあって、30分に小澤選手のキープからチャンスを作ってそれを押し込み3-0、終了間際には右サイドからの攻撃から16番の選手のシュートが決まって4-0となり修徳が完勝しました。修徳は強力攻撃陣だけでなく、地味ながら黙々と着実に仕事をこなす6番の選手もいたりしてチームとして完成されつつあります。

最後に目黒選手のダイビングヘッドとそれに見事に反応した農大一GKの写真をお見せいたします。

Photo_6

kumazemi's favorite players 2007:農大一の14番

2007年10月21日 (日)

都三鷹vs関東第一

Kumazemi Report 2007-10-21
第86回選手権東京大会Bブロック3回戦
駒沢補助競技場(晴)
都三鷹   vs   関東第一
2
0 前半 0
2 後半 0
0

選手権東京予選Bブロック準々決勝です。駒沢補助球技場で行われました。

今年インターハイに出場して1勝をあげ、新しい歴史を作った関東第一にそのインターハイではよもやの地区予選敗退を喫した都三鷹が挑みました。ただ、皆さんもご存知の通り、都三鷹は来期のT1昇格を勝ち取り、本大会では初戦でBブロック優勝候補でもあった東京朝鮮を破りましたので、何かが起こるのではなかろうかと思って見ていたファンの方々も多かったと思います。

Photo_2 前半はどちらかというと静かでした。関東第一は個々の技術の高さもありボールを保持するのですが、都三鷹も相手ボール保持者に素早く2人がアタックするような速い寄せで有効な仕事はさせず、なかなか双方チャンスを作れない展開が続きます。

このような流れの中、前半15分に関東第一が決定的なチャンスを迎えます。関東第一の8番の選手と9番の選手を密着してマークしていた都三鷹ですが、一瞬バイタルエリア付近を個人技とパスで切り崩されてしまいます。私も「三鷹、やられた」と思ったのですが、これを三鷹GKが神がかり的ファインセーブで防ぎます。これでゲームが動き出すかと思ったのですが、淡々とした流れはさほど変わることはなく、このまま前半は0-0で終わり、勝負は後半に持ち越されます。

ボール保持率で上回る関東第一がどんな仕掛けと工夫をしてくるかと都三鷹が前半のような集中を切らさない粘り強い守備を続けられるかをフォーカスポイントとしていましたが、ゲームは予想外の展開となります。

Photo_4前半より攻撃がアグレッシヴになってきた都三鷹が後半12分、左サイドでのパス交換から素早く中央へ入れ、それを思い切ってミドルシュート、こぼれたところを押し込んで先制します。「スピードでタテに突破し、深い位置まで切り込んで中へ折り返す」という攻撃はあまりなく、「外へ展開したらいったんポイントを作って中央のDFをバラし、そこに正確にヨコパスを通して、前が空いてればミドルを打つ」という狙いだったようです。

Photo_3

そしてその数分後、都三鷹はまたもやほぼゴール前中央からミドルシュートを放ち、ボールがGKの手とクロスバーに当たって跳ね返ってきたところを蹴り込んで2-0とします。ミドルシュートもすごかったのですが、跳ね返ってきたボールを蹴りこんだシュートも見事でした。これは何気ないプレーでしたがすばらしかったです。

同じパターンで偶然に2点入ることはまずありませんので、、これは練習の賜物なのでしょう。この攻撃パターンの習得と集中を切らさない守備、これを担保する持久力の強化などが夏負けてからここまでの都三鷹の大きな成長ポイントだったのではないでしょうか。

対する総体都大会で都つばさ総合を寄せ付けなかった関東第一ですが、攻撃にもあまり工夫がみられず、何となく元気がない感じがしました。関東第一がリズムをつかめないままゲームはこのまま終了し、都三鷹が準決勝へ進みました。

Photo_5優勝候補を2校撃破した都三鷹は、山下先生の策士ぶりがクローズアップされることも多いかと思いますが、東京朝鮮と関東第一は指導者がその試合のために何か策を弄して完勝できるほど甘い相手ではありません。確かに作戦はあったとは思いますが、夏以降、この選手権予選までに克服すべき課題を明確にして相当の練習をしてきた成果であり、実力がついたのです。この指導力を称えるべきであると私は思います。

ただ、試合後の山下先生があまりにも嬉しそうで、ガッツポーズまで出していたので、思わずパチリとやってしまいました。ご容赦ください。

サッカーは11人でやるチームスポーツなのだということをあらためて知らされたゲームでした。私の今後の少年指導にも活かしたいと思います。

2007年9月28日 (金)

修徳vs創価

Kumazemi Report 2007-09-23
第86回選手権東京大会Bブロック2回戦
駒沢第2球技場(晴)
修徳   vs   創価
4
3 前半 1
1 後半 0
1

23日駒沢第2球技場第3試合を弟子のホソゼミが取材しましたので掲載します。研修中の身で名門修徳を取材するのは3年早いと言おうと思ったのですが、言う前に勝手に行かれてしまいました。もはや師匠を師匠と思っていないようです。

-----------------------------------------

Syvsso

午後になって若干風が涼しく感じるようになった駒沢第2球技場に“東の大関”修徳の登場です。

14時のキックオフを待つ修徳イレブンの右サイドの張り出しがとても気になり始めた頃、主審のホイッスルが鳴り響きます。1回戦をPK戦で勝ち上がってきた創価の勢いはどんなものか。インターハイの雪辱なるか。

キックオフと同時に高いフィジカルを発揮する修徳高校は、やはり右サイドをフルに使った展開をしてきます。試合を待ちわびていたかのようにその7番西谷選手から出たボールに中央から入り込んだ10番小澤選手が合わせて修徳が開始4分で先制点を奪取します。あっという間の出来事と相手を寄せ付けないスピーディなコンビネーションに会場みな唖然としていました。

このままゲームはどうなるのか、修徳がそれくらい点を積み上げてしまうのか、そんなことを考えながらゲームは続きます。修徳のフィジカルは依然目立つものの、負けじと創価も果敢にゴール前に仕掛けます。この創価の粘り強さがこの2回戦でも見ることができるのか。時計の針が25分を回るころ集中的に修徳ゴールにブルーのユニフォームが襲いかかります。そんな前半29分、右サイドから上がったセンタリングに創価10番の選手が頭で合わせて同点ゴール。修徳のフィジカルに対抗するのは粘り強くボールを繋いでチャンスを待つ、そんな風にも感じる同点ゴールで一気に士気が上がる創価イレブン。一方、同点に追いつかれた修徳は前半30分にもかかわらず頭を抱える選手が・・・。「こんなはずじゃない」と聞こえてくるような表情です。

Syvsso_2

その追いつかれた修徳がどう立て直すのかと思っていた矢先の前半32分、創価が痛恨のPK献上です。キッカーは9番目黒選手。しかし、フェイントを入れて蹴ったボールに創価GKが鋭く反応、見事に止めます。やはり、「この時間帯の流れは創価にあったな」と思うしかない感じでした。

しかし、ここから修徳本来のプレイスタイルが激しくなります。右サイド7番西谷選手のアクセルは全開になり、中央に切れ込むドリブル、20mの距離を全力疾走でボールに吸い付き、創価ディフェンスを蹴散らすかのような強い当たりではね除けてはクロスを上げるなど、右サイドを完全に支配します。そして前半36分に目黒選手が勝ち越しヘディングシュート。前半終了間際には10番小澤選手のチャンスメークから再び目黒選手が3点目をゲット。痛恨のPK失敗からわずか10分の間に2点もぎ取るんですから、修徳目黒選手の精神力はとしかいいようがありません。

後半になっても修徳の体力は落ちることはなく、ピッチの中をところ狭しと駆け回ります。徐々に疲れが見え始めていた創価も必死に守りますが、33分左サイドからの攻撃でまたもや目黒選手のこの日ハットトリックとなる勝負を決定づける4点目のヘッドで決まり、勝負ありとなりました。

4-1というスコアだけ見れば修徳の圧勝ですが、創価のバランスのとれたシステムとプレイスタイル、なにより諦めない精神はすばらしいものでした。勝った大関修徳としても今日のゲームで得た収穫はきっとあると思います。今後の修徳の試合は目が話せないと思いました。

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あたかも東京の高校サッカーを知っているような口ぶり、なぜか多用する体言止め、ところどころに入る「つぶやき」。どうやらホソゼミは表現については密かに家で学習しているようです。でもホソゼミは『ビリーズブートキャンプ7日間集中プログラム』を完遂して2kg太ったものすごーく意志の弱いやつなので、これ以上褒めるのはやめときます。

今日の最後は私kumazemiがセレクトした「立ちはだかる原選手」の写真でで締めます。

Syvsso_3

2007年9月26日 (水)

都つばさ総合vs都江戸川

Kumazemi Report 2007-09-23
第86回選手権東京大会Aブロック2回戦
駒沢第2球技場(晴)
都つばさ総合   vs   都江戸川
4
1 前半 2
3 後半 0
2

キックオフと同時に江戸川のロングシュートで幕を開けたこの試合、前半序盤は初戦芝浦工大高を4対1で撃破して勢いに乗る江戸川のペースで進みます。

展開としては、最終ラインからゆっくりパスを回してゲームを組み立てるつばさ総合に対し、江戸川は中央からディフェンスの裏を突く長いパスでペースを作っていく、という感じだったと思います。

Evsts_4高速ドリブラー井上選手を抑えなければ勝機がない江戸川は、彼の前にスペースを与えないよう注意しながら守り、ボールを奪ったら速攻を仕掛けるという戦術だったと思います。

この流れの中、前半9分、挑戦者江戸川が左コーナーキックのチャンスにうまくヘッドで合わせて先制します。

大関となり追われる立場になったつばさ総合がよもやの先制を許し、ゲームとしては面白くなりました。先制パンチをくらったつばさ総合は、早い時間帯に追いつくべくディフェンスラインを上げていきます。

しかし、前半18分、裏を取ろうと動き出した11番の選手が縦パスに鋭く反応、そして左足を振りぬき江戸川が2点目をゲットします。前半早い段階で江戸川が2点をリードするという、大関つばさ総合にとっては、差し手争いしているうちにもろ差しにされた形になってしまいました。

Evsts22_2

つばさのみんなは家を出るとき、まさかこのような展開になるとは思ってもみなかったと思いますが、スピードスターを複数擁するつばさ総合は、ショートパスをつないで左右にゆさぶりをかけるいつもの攻撃スタイルで反撃します。一方、リードした江戸川も時折ミドルレンジのシュートを織り交ぜるなど流れが変わらないよう必死にプレーします。

私も経験ありますが、格上相手に早い段階で思わぬリードを奪った場合、守りに入ればやられることはわかっていても「このまま終われ」という思いがよぎってきます。そして前半35分、つばさ総合が左コーナーキックのチャンスに3番の選手が頭で合わせて1点返し、前半はこのまま終わります。結果論ですが、江戸川が献上したこの時間帯での1点が、この試合の流れを大きく変えてしまいます。あと40分で最低無失点に抑えて2点とらなければならないのと1点とればいいのでは心の持ち方が大きく異なります。

Evsts2案の定1点差で後半を迎えたつばさ総合は、中盤を制圧し、激しく攻撃を仕掛けます。こうなると守勢に回らざるを得ない江戸川はどんどん体力を消耗していきます。そして後半10分、9番の選手がドリブルで2人の江戸川DFを切り裂きシュート、ボールが右隅に突き刺さりついに同点に追いつきます。江戸川もカウンターで気をはきますが、後半半ば頃から足が止まってしまいました。この展開の中、後半24分には17番の選手がヘッドで逆転ゴール、同34分には10番の選手がとどめの4点目を決め勝負が決しました。

もろ差しで何度か土俵際まで追い込まれながら、最後は豪快に上手投げです。つばさ総合の底力はさすがです。大関として立ちあいで変わることも奇襲もせず、真正面から受けて立ち、最後は投げ飛ばしました。

でも江戸川はよくがんばりました。Wing様の情報によれば、2年生も多いとのこと、次期は楽しみです。都立の強豪に名を連ねることも不可能ではない、そんな可能性を感じさせるチームです。大関を追い詰めたこの試合を自信にしてがんばってください。

kumazemi's favorite players 2007:江戸川の11番

※本記事はホソゼミの取材をベースにkumazemiがところどころ加筆修正した作品です。なお、写真はすべてホソゼミが撮影いたしました。

2007年9月24日 (月)

農大一vs都葛飾野

Kumazemi Report 2007-09-23
第86回選手権東京大会Bブロック2回戦
駒沢第2球技場(晴)
農大一   vs   都葛飾野
2
2 前半 0
0 後半 1
1

選手権都大会23日駒沢第二球技場第4試合です。葛飾野は取材しに学校まで行ったことは何回もあるのですが、学校そのものを取材したことはなかったので、高尾行きを断念してこっちに来ました。

葛飾野は近年力をつけてきた都立校で、1地区では強豪私立の次に位置する都立の星です。対する農大一は都大会常連でもう一つ壁を越えれば関東第一のようにググーッと来るであろう東京の実力校です。

この2校による前のゲームで創価に圧勝した修徳への挑戦権をかけた戦いです。

両軍ほどよく気合が乗ったウォーミングアップでしたが、序盤はお互い出方を探るような静かな立ち上がりでした。葛飾野は18番の選手がよくボールに絡んで前線への起点作りに奔走し、農大一は強くて冷静な14番の選手から右に張り出す19番の選手からゴール前で張る大型FW9番の選手に合わせる展開を模索します。

しかし、前半の前半までは両チームともやや決め手を欠く展開だったと思います。

14 最初にチャンスを掴んだのは農大一でした。

15分、右コーナーキックに14番の選手が持ち前の体幹の強さを生かして、相手DFより体を前に入れてヘディングシュート、惜しくも外れましたがビッグチャンスでした。

この直前の10分、葛飾野はGKとDFのボールが絡んだ連携で一瞬ヒヤリとする場面がありました。しかし、このプレーはこの後の大きな場面の伏線になったような気がします。何でもないシーンだったので見過ごしてしまいがちですが、私の経験上、誰も気づかないようなプレーがその後の試合を決定付けるようなプレーにつながっていくケース(ややこじつけもありますが・・・)が多いのではないかと感じています。この場面はそんなことを予感させるものでした。

都葛飾野は7番の選手が右サイドを仕掛て突っつきはじめ、ここから高い技術と強さを感じさせる10番と20番の選手につなぎ、打開を図ります。この葛飾野の10番と20番の選手は非常にいい選手です。下の写真は、その20番の選手の思い切りのいいシュートシーンです。

20

こんな展開の中、農大一が前半28分、上述の14番の選手のボール奪取から右に展開、早めに入れたロビング気味のクロスに農大攻撃陣と葛飾野DFが交錯したところを押し込み先制します。

そして5分後の33分、またも右クロスから今度は11番の選手がヘッドをズバッと決め追加点を上げます。農大一FW9番の選手は上背もありますが、足元にもきちんと収まり、ポストプレーもうまいです。前半にあった自身がフリーでドンピシャのボールが来た場面がありましたが、あれは決めないといけません。

試合の方はこのまま前半終了、後半葛飾野が1点返しますが及ばず、修徳への挑戦権は農大一が獲得しました。

私がこの試合で目を奪われたのは農大一の14番の選手と葛飾野の10番と20番の選手です。特に葛飾野の10番の選手は自身ががっちりマークされながらもボールが来たらそう必死にキープし、何とか農大一の詰めが速い中央を避け、サイド展開に持っていこうとがんばっていました。農大一のこの10番の選手を自由にさせない戦術の中、彼の奮闘には胸を打つものがありました。その彼のフリーキックの場面を載せさせてください。

10fk

農大一は次戦で修徳と戦いますが、14番の選手のコンディションがばっちりで走り負けなければ間違いなくいいゲームになります。