早稲田実業vs暁星
Kumazemi Report | 2007-10-21 |
第86回選手権東京大会Bブロック3回戦 |
駒沢補助競技場(晴) |
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駒沢補助球技場の準々決勝第4試合です。
昨年、Aブロックで頂点に立ち、連続出場を狙う暁星と去年の選手権予選は準々決勝で国士舘に0対2、今年のインターハイ予選でも準々決勝で都つばさ総合に2対2からPK負けと立ちはだかる「準々決勝」のカベ突破を狙う早稲田実の試合です。
早稲田実はかなり気合が入っていました。試合前からそれが伝わってきました。
早稲田実は8番の選手の豊富な運動量とスピードを生かした攻撃、暁星は何と言っても風間選手のスピードです。当然早稲田実は風間選手を徹底的にマークします。特にウラに飛び出されてそこにパス通されると決定的な仕事をされてしまいますので、風間選手が飛び出してトップギアに入りそうになると、早稲田実DFは抜かれたらすぐに次がアタック行けるように4~5人でチェックしていました。
前半6分には右サイドでの風間選手の粘りからゴール前でチャンスが生まれ、23分には風間選手の右ファーポストを狙ったFKがあったりして、暁星やや優勢に見えました。早稲田実は前半はリスクを冒さないで進めるプランだったのかもしれません。このような展開で双方チャンスを多く作ることが出来ず、前半はこのまま0-0で終わりました。
前半両チームとも決め手を欠く展開でしたが、後半最初に早稲田実ベンチが動きます。8分にFWの位置に20番の選手を投入します。いがぐり頭で背番号が大きい数字なので2年生か1年生なのかはわかりませんが、結果的にこの選手交替が早稲田実に流れを大きく引き寄せます。この20番の選手、荒削りなんですが、とにかき動き、そして追うのです。
そしてこの交替から3分後の11分、暁星のミスからボールを奪った早稲田実が速攻を仕掛けます。守備から攻撃に切り替わるはずが、突然攻撃される形になった暁星はこのピンチに対応しきれずシュートを決められ、先制点が早稲田実に入りました。このミスと20番の選手の投入とは直接結び付けることはできませんが、何か因果を感じずにはいられませんでした。
先制を許した暁星ですが、まだ時間は十分にあります。ここで暁星ベンチは17分に20番の選手に替えて2番の選手を投入、この直後の19分には右CKからヘッド一発、ボールがクロスバーをかすめるチャンスが生まれ、24分には右サイド展開から中央にいた10番風間選手にパスが通り、低くよく抑えられたシュートが放たれるなど徐々に反撃ムードが高まっていきます。
対する早稲田実は25分に8番の選手に替えて17番の選手を投入、直後の29分には暁星が19番の選手を投入と両軍総力戦の装いを呈してきます。ただ、暁星は33分にバックパスのミスから大きなピンチを招くなど、何となく連携という点で暁星らしくないシーンもありました。
暁星がDFの背後に通して風間選手に勝負させようとしても、早稲田実は集中切らさず必死に守っていました。風間選手はヨコには行けるのですが、持ち前のタテ突破をなかなかさせてもらえず、ちょっと苦しそうでした。
そして早稲田実は終了直前にも11番の選手に替えて4番の選手を投入するなど最後まで考えられるあらゆる手を尽くしてこのまま逃げ切り、ついに準々決勝のカベを突き破りました。
~今日の記事の最後に~
この日で今の暁星3年生の高校サッカーが終わりました。私が何の気なしにこのブログを始めた去年の夏、最初に衝撃を受けた選手が暁星の風間選手でした。あのときの背番号は14番でしたね。そして、暁星は東京代表を勝ち取り、私は暁星と風間選手を何回も見ることが出来ました。決勝の修徳戦は今でも鮮明に覚えています。この間、暁星のご父兄の方々、OBの方々、将来暁星でサッカーをやる小学生のご父兄の方々からたくさんのコメントやメールをいただき、これがブログを続ける上で大きな励みになりました。学業とサッカーを両立させ、試合で全力を振り絞ってプレーし、勝っても相手を慮る心を持つ皆さんを私は忘れません。切り替えに時間がかかるかもしれませんが、これからは勉強がんばってください。
暁星のOBです。このサイトのおかげで暁星の結果を知る事ができました。ありがとうございます。僕が現役だったのはもう20年近く前のことですが、当時の事を色々と思い出してしまいました。テレビでは今帝京VSつばさ総合の試合をしています。サッカーはやっぱりいいですね。
投稿: | 2007年11月17日 (土) 16:05
やっぽり早実は強いですね
投稿: ゆうた | 2007年10月25日 (木) 23:42