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2008年11月24日 (月)

武蔵工大vs都野津田

Kumazemi Report 2008-11-24
平成21年度新人選手権6地区大会
都野津田高グラウンド(晴)
武蔵工大付   vs   都野津田
2
0 前半 1
2 後半 0
1

先週幕を閉じた選手権都予選と並行して、来年に向けての新人戦地区予選も着々と開催されています。今回は第6地区から、武蔵工大VS都野津田のリポートです。

両チームとも4-4-2のフォーメーションで臨みますが、中盤の構成が異なり、それによって撃の組み立ても変わってきます。中央でコンパクトにする武蔵工大は、自然と空いたサイドのスペースに長めのパスを送り、後ろから選手が走り込んで突破を図ります。対する都野津田は、サイドに開いた選手へボールをつなぎ、そこから縦への突破と中央へのパスを組み合わせた攻撃を見せていました。

前半、攻撃がうまく機能していたのは都野津田でした。中盤の11番、14番の選手がボール供給し、7番、9番の選手のドリブル突破から得たセットプレーやロングスローでチャンスを作ります。コーナーキックではファーサイドを徹底して狙っていました。こうして攻めの時間帯が続いていた前半23分、相手GKのクリアボールを拾った18番の選手が、ペナルティエリア右からクロスを上げると、ニアサイドに詰めた9番の選手が上手く押し込んで先制に成功します。

Img_2589

武蔵工大は中盤でなかなかボールを自分たちのものにすることができず、ボールの落ち着かい前半となってしまいました。9番、10番、14番の選手の攻撃トリオが奮闘しますが、少ないチャンスでは如何ともし難く、前半は都野津田1点リードで終わります。

後半に入ると、試合の表情が一変します。1点を追う武蔵工大は前線中央に積極的にボール入れるようになり、これが都野津田DFを悩ませました。後半4分、5分と9番の選手が巧いシュートを放ちますが、ここは都野津田GKはファインセーブで乗り切りました。立ち上がり押し込まれた都野津田でしたが、前がかりになった武蔵工大の裏のスペースに向けてボールを出し、追加点を狙っていきます。

一進一退の攻防が続く中、都野津田に変化が生まれました。押し込まれて下がるDFラインと裏への飛び出しを狙い気持ちが前へ向く前線の2つに分かれてしまいます。武蔵工大はこれを見逃さず、徐々にペースを握っていきます。後半22分に、交代出場の11番の選手だったでしょうか、左サイドから中央へ切り込んでのシュートを決めて同点とすると、続く27分にはノープレッシャーでボールをもらった4番の選手が、約30mの豪快なミドルシュートを突き刺し逆転します。

残りわずかで追う立場となった都野津田は最後まで諦めず攻めますが、一度傾いた流れをき戻すことはできず、試合はこのまま武蔵工大の勝利で終わりました。

他会場の結果もあり、決勝トーナメント進出はならなかった野津田でしたが、先の選手権都選で披露していたパスサッカーはしっかりと受け継がれていました。今後のチームの成長と、個人的な印象ですが中盤で軸となっていた11番の選手の成長が非常に楽しみです。

この勝利でリーグ戦Bブロック1位となった武蔵工大は、決勝トーナメント初戦で都山崎との戦となります。70分間通しての安定したプレーと、戦術の変更に柔軟に対応する力は素晴らしかったです。特に9番、10番、14番の攻撃トリオは見ものだと思います。

Img_2581_2

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

これで東京6地区(目黒区・世田谷区・町田市・狛江市・稲城市)の4強が出揃い、準決勝カードはは武蔵工大vs都山崎、都狛江vs桜美林ということになりました。その他の地区では、4地区(千代田区・港区・大田区・品川区・島嶼)注目対決であたった東海大高輪台vs正則学園はPKで東海大高輪台が勝ち、7地区決勝カードが都三鷹vs都日野台、8地区決勝カードが早稲田実業vs都国分寺に決定しています。

  • 7地区:三鷹市・調布市・府中市・国立市・立川市・日野市・多摩市・八王子市
  • 8地区:武蔵野市・小金井市・小平市・国分寺市・清瀬市・東久留米市・東村山市・東大和市・武蔵村山市・あきる野市・青梅市・西多摩郡・昭島市・福生市

2008年11月16日 (日)

帝京vs国士舘

Kumazemi Report 2008-11-15
第87回全国選手権東京Bブロック決勝
西が丘サッカー場(曇のち雨)
帝京   vs   国士舘
2
1 前半 0
1 後半 0
0

東京Bブロック決勝は2年連続33回目の出場を狙う帝京が総体東京代表の国士舘と戦いました。第1試合の時と変わって、今にも雨が降り出しそうな曇天に変わった中、15時15分にキックオフされました。

先発11人中6人が1、2年生の帝京には驚きましたが、ここまで失点0の帝京に強力な攻撃組み立てトリオと柔剛フィニッシャーコンビがどう挑むかが見どころとしましたが、序盤前半10分までは五分五分で、両校とも比較的早めにタテにいれる展開でした。

最初にビッグチャンスを掴んだのは国士舘で、前半18分、自陣深いところからのロングボールに10番山本選手がオフサイドぎりぎりから飛び出し、GKと1対1となり、トラップして勝負するのではなく右のアウトによるダイレクトを選択、横から見てて「決まったか!」と思いました。が、ボールは僅かにそれ、決定機を逃してしまいます。

その2分後の20分でした。これまで国士舘のあまり中盤でこねくり回さないで速めにタテに入れる得意の展開にシュートを撃てずにいた帝京ですが、左サイド国士舘スローインのボールを奪取して逆サイドに展開、開いて受けた10番村松選手がいったん中に行くと見せかけて事前に空いていることを確認していたタテにドリブル突破を仕掛けます。これに国士舘DF3人が対応したものの、村松選手は引き付けたところで早めにクロスを上げ、このボールにニアサイドに向かって11番奥山選手がものすごい勢いで突っ込みます。

Img_2528

ボールは合わなかったもののこのプレーが国士舘GK結城選手とDF関根選手の交錯を招き、こぼれたボールを7番2年生稲垣選手が体を倒しながら見事なダイレクトボレーを叩き込み、帝京が先制します。あの予測しにくい場面に相手に寄せられながら瞬間的にあのプレーが出るのですからあっぱれとしか言いようがないです。

それにしてもここまで無失点で勝ち上がってきた帝京、堅守と言ってしまえば簡単ですが、前線の選手も中盤の選手も守備の意識が高くてプレッシャーかけるのがものすごく速く、これが高い再現性を持って展開されるのでDFが危険を察知しやすいのです。また、GK2年生内田選手も飛び出しのタイミング、正確なキャッチング、勇気とどれをとっても一級品、帝京は口で言うのは簡単ですがなかなかできない「全員守備」ができているのです。

 

Img_5447 Img_5452

雨が降り始めた後半ですが、帝京の速いプレスは一向に衰えないどころか冴えを増し、いいリズムの中の後半6分、左サイド攻撃から8番高木選手による二アサイドを狙った低いクロスに10番村松選手が飛び込み、右足を投げ出しながらシュート、これが決まって2対0となります。

後半15分には8番高木選手の左足ミドルシュートがクロスバーを叩くなど、帝京押せ押せムードが高まります。この高木選手、皆さんご存知元日本代表高木琢也さんのご子息だそうですが、高さがあって大砲と呼ばれたお父さんとは異なるプレースタイルです。

ゲームはこのまま帝京が速いプレスで国士舘の強力攻撃陣を封じ込んで完封、2対0で勝利し、2年連続で全国選手権出場を決めました。

Img_5475_2

今年の帝京はひと夏越えて1、2年生が伸びてレギュラーの座を獲得、全体的に小柄ながらスピードあり持久力ありで、全国制覇を狙えるチームに変貌しました。抜きん出たスターはいないそうですが、東京大会全試合を無失点で勝ち上がるのはそう簡単にできるものではありません。

この1年、今さらながら、試合中今おかれている状況を把握し展開を予測して動くことによる連動と、定められた試合時間フルに走ることのできる走力・持久力といったものがどれだけ大切なことか、また勉強させていただきました。ただ、ジャンプ力とか一瞬でトップスピードに入れる能力は、やっぱり持って生まれた才能なのかなぁ・・・研究してみます。

帝京の皆様、全国制覇目指してがんばってください!夢の決勝東京勢対決、よろしくお願いします!

Kumazeminame

2008年11月15日 (土)

國學院久我山vs駒澤大学高

Kumazemi Report 2008-11-15
第87回全国選手権東京Aブロック決勝
西が丘サッカー場(曇)
國學院久我山   vs   駒澤大学高
1
1 前半 0
0 後半 0
0

ついに決勝の日がやってきました。西が丘は無風で暖かく、大勢のファンが詰めかけました。それにしても駒大高の大応援団には、試合開始前から圧倒されたのでした。

両校どちらもコンディションが良さそうでしたが、前半2分に右サイドからの攻撃でドリブルで持込んだFW11番川久保選手川久保選手の切り返しからいきなりチャンスが生まれるなど久我山の動きが良く、このようなFW11番川久保選手の左右のスペースへの流れる動を生かしたサイド攻撃が展開されます。

しかし、大応援団の声援に後押しされる駒大高も、その直後に久我山DFの自陣での不用意なプレーを突いて惜しいループシュートに繋げるなど、両校序盤からチャンスを作ります。

私としましては駒大高が何とか先に先制して、高い技術を持つ久我山を焦らせれば面白い展開になると思っていたのですが、序盤から持ち前の華麗なパスサッカーを展開する久我山が、前半8分、右CKから中央から2番高橋選手がヘディングシュート、これが駒大GKを手をすり抜けゴールに吸い込まれ、先制します。

Img_2425

追う展開となった駒大高ですが、失点直後にセンターサークル付近でのFKをヘディングシュートに結びつけ、反撃を開始します。守備では駒大高6番の選手も久我山10番田邉選手に競り合いで勝り、このまま流れを久我山に行かせないようくらいついていきます。

しかし、今日の久我山はいつにも増してコンディションが良く、視野広く持ち前の技術の高さをいかんなく発揮します。特に中盤でのタメも効かせ方と、そこから前へ仕掛けていく際のダイレクトパスのタイミングと精度がすばらしく、これぞファンタスティックという展開を見せます。駒大高は35分に19番の選手に代えて8番の選手を投入しますが、前半はこのまま久我山ペースで終了します。

後半に入っても久我山ペースは変わらず、守備では前半少し不安定さがありましたが、中盤6番7番の選手が効き、安定さを取り戻していきます。この二人が簡単に確実にプレーしますので、リズムが崩れないのです。

しかし、前半押されながらも最小失点に抑えた駒大高もセットプレー一つ一つ大事にチャンスに結びつけ、展開では後半8分には右サイドの崩しからゴール前でのビッグチャンスも作り出すなど、私は見ていて追いつくチャンスは必ずいくつか来ると思っていました。

Img_5377 Img_5401

そして 後半16分でした。私が駒大高勝利のカギを握っている見ていた(4×4+2=)18番稲富選手が投入されます。入ってすぐ右サイドを駆け上がりシュート性のロビングを放ち、これがクロスバーをかすめるシーンがありました。押されている中ではこのような思い切ったプレーが流れを変えることがあります。事実、このあたりからチャンスを何度も作りながらもやや手間をかけすぎたか2点目を取れない久我山に対して、駒大高がいいリズムになりました。

しかし、久我山は上手いだけでなく、したたかさも持っていて、同点期を狙って押せ押せになる駒大高をさらに焦燥させるようなプレーも展開、そうこうしていると10番田邉選手が左足で強烈なミドルシュートを見舞うなど、本当によく鍛えられてます。

駒大高も32分に14番の選手を投入、必死に反撃を試みますが、ゲームはこのまま終了、國學院久我山が全国選手権出場切符を手にしました。

敗れた駒大高ですが、格上の久我山相手に初めての決勝でしたが、最後まで必死にくらいついて全力でプレー、特に守備では6番の選手を中心に最後まで集中切らさず守りきりました。すばらしかったです。

Img_5407 Img_5412_2

私も長年高校サッカー見てますが、西が丘で試合終了後にバックスタンド応援席への挨拶だけでなく、ゴール側スタンドまで挨拶している景色は初めて見ました。それぐらい駒大高の応援はすごかったです。そして、その応援団に感謝の気持ちを表す駒大高サッカー部のみんなの深々と頭を下げていた時間は相当のものでした。今年ベスト4の壁を突破した駒大高、来期も期待しています。

勝った國學院久我山ですが、プロ入りが決まっている絶対的エースを擁し、FWに得点力があって、きちんと汗かき役もいる東京代表にふさわしいチームです。今日も全員が高い技術と戦術眼をあわせ持つ横綱にふさわしい試合運びでした。

全国制覇狙えます。

2008年11月12日 (水)

いよいよ08選手権東京大会決勝戦!

夏の地区予選から始まった全国高校サッカー選手権大会東京都大会も、8日(土)と9日(日)に準決勝が行なわれ、Aブロックが國學院久我山vs駒大高、Bブロックが帝京vs国士舘という決勝カードになりました。4校とも番付上位です。

【Aブロック決勝】

  國學院久我山高校 駒澤大学高校
創立 昭和17年 昭和23年
所在地 東京都杉並区久我山1-9-1 東京都世田谷区上用賀1-17-12
直近番付 西の横綱 西の大関
部員数 125名 100名
高校選手権 出場2回 なし
08年関東大会 ベスト4(かえつ有明にPK戦2対3) ベスト16(かえつ有明に0対2)
08年総体 優勝 ベスト10(國學院久我山に2対3)
08年Tリーグ 1位(8勝3敗) 5位(6勝4敗1分)

【Bブロック決勝】

  帝京高校 国士舘高校
創立 昭和18年 昭和21年(至徳中学校設置年)
所在地 東京都板橋区稲荷台27 - 1 東京都世田谷区若林4-32-1
直近番付 東の大関 西の関脇
部員数 81名 71名
高校選手権 32回出場(優勝6回・準優勝3回) 出場3回
08年関東大会 ベスト16(國學院久我山に2対3) 地区予選敗退(日本学園に0対3)
08年総体 一次敗退(國學院久我山に0対4) 準優勝(國學院久我山に1対5)
08年Tリーグ 2位(7勝2敗2分) 9位(4勝7敗)

それにしても1年はあっという間ですね。三鷹高校快進撃の興奮がついこの間のような気がします。これだけ1年が早いと、私もどんどん年をとっていくわけで、あっという間におっさん化していくのであります。

最近、おふくろが自宅で転んで腰を圧迫骨折し、先日お見舞いに行きました。おふくろも年とったなぁと思いましたが、かくいう私も首などあっちこっちが痛くなってますから、確実に年とってるんですよね。もう若くないです。

でも、ハートが年とってはダメです。1回しかない人生、40過ぎたらたまには好きな事に没頭できる時間があってもいいのではないでしょうか。心に余裕を持たないと、人生も味気ないものになります。カメラはけっこうな値段しましたが、思い切って買ってよかったです。これぞ六十の手習いならぬく四十の手習いです。

Photo_2

準決勝は両日とも雨混じりで冷え冷えしました。

決勝はスカッと晴れてほしいですね。

2008年11月11日 (火)

国士舘vs農大一

Kumazemi Report 2008-11-09
第87回全国選手権東京Bブロック準決勝
西が丘サッカー場(雨)
国士舘   vs   農大一
1
0 前半 0
1 後半 0
0

雨天の西が丘サッカー場の第2試合では農大一高と国士舘が対戦しました。
格上の国士舘に対し、農大一高はどのような戦いを挑むのか楽しみにしていた一戦です。

序盤はDFラインをそれほど上げずに落ち着いた立ち上がりを迎える国士舘に対し、農大一の4バックはラインを高い位置でコンパクトにしてゲームを展開します。前半10分に右サイドの深い位置でファウルを取った農大一は、キッカー14番の選手から柔らかいボールが出ますが惜しくも合わせられず、また14分には相手のクリアミスを拾ってからのスルーパスに10番の選手が詰めますが、国士舘GKのファインセーブに阻まれます。

そして前半15分を過ぎると徐々に国士舘が動き始めます。FW10番の選手がしきりに農大一DFラインの裏を狙う動きをとりますが、農大一もDF3番の選手を中心にラインを修正してきます。この動きにより、農大一はライン修正しながらもやや中盤にスペースを作らせてしまうことになり、国士舘7番の選手が左サイドを制し始めます。前半31分、この空いた左サイドのスペースへ出たパスを受けた国士舘7番の選手がそのままドリブルでゴールエリアへ持ち込みますが、これは惜しくもキーパー正面。ここからはやや膠着状態が続きます。前半終了間際には国士舘キャプテン5番の選手がドリブルからシュートを打ちますが、農大一GKが落ち着いてキャッチしました。

前半終了まで、しつこいくらいに繰り返しラインの裏を果敢に取ろうとする動きから出来始めたスペースをうまく使い始めた国士舘にリズムが生まれ始めたところで、前半終了のホイッスルとなり前半は0対0で折り返すことになります。

後半は、前半の3バックから4バックに切り替えた国士舘がどのような攻撃を仕掛けるのか楽しみでしたが、中盤でチャンスメーカーとなっていた農大一10番の選手の動きにも注目しました。後半始めに流れを掴んだのは農大一でした。左サイドからの10番の選手のロングボールを、右サイド7番の選手がフリーで受けて右足で放ったシュートは惜しくも外れてしまいます。続くコーナーキックからのチャンスも国士舘DFが必死の守りを見せました。

守りの時間を耐え抜いた国士舘は、後半15分頃からチャンスを作りはじめます。後半14分、ロングボールをゴール前でヘッドで落としたところに走りこんだ9番の選手のミドルシュート、FW11番の選手が農大一DFのマークを付けたままゴール前に持ち込んでのシュート、いずれもゴールにはなりませんが、先ほどまで流れを掴んでいた農大一が一方的にディフェンシブにならざるをえなくなります。こうなってくると国士舘の攻撃は止まることを知らず、後半23分には3本のコーナーキックを立て続けに得ます。セカンドボールを必ず拾い、そこからくる2列目からのシュートに何度もヒヤッとさせられた農大一でしたが、全員でゴールを死守します。こうして約10分間の国士舘の波状攻撃を何とか乗り切りました。

Img_2382

そして農大一の7番の選手に代わり17番の選手が入って間もない後半31分にゲームが動きます。農大一のクリアボールを国士舘10番の選手が奪うとそのまま持ち込み、一人かわして放ったシュートが決まり国士舘がついに均衡を破ります。相手のクリアミスで崩れたDFを突く、国士舘の一瞬の隙を見逃さない攻撃はここしかない、というシーンでした。

Img_2394

農大一ベンチも再度後半35分に動き、FW18番の選手、20番の選手を投入します。直後の37分、ロングボールに合わせてペナルティエリア外正面からミドルボレーを放つと、綺麗に国士舘ゴールに吸い込まれましたが、惜しくも直前のゴール前でのプレーがファウルとなってしまい、幻のゴールとなってしまいます。集中力の切れない両校は、攻守の切替の激しい死闘を残り5分間でも繰り広げました。国士舘の決定的な攻撃に対し、農大一は何度も捨て身の守備を見せ追加点を許しません。どぢて、西が丘に鳴り響く試合終了のホイッスルが、1対0で国士舘の決勝進出を告げました。

国士舘は終始バランスよく、そしてシンプルに攻め、時には両サイドからの揺さぶりも出来、また5番の選手をはじめとする安定したディフェンスは、帝京との名門決戦に大きな期待を持たせてくれるものです。

また、大応援団を率いた農大一は、最後まで集中力を切らすことなく全力で国士舘を攻め立てた攻撃や、統率の取れたディフェンスラインは素晴らしいものでした。農一旋風が限りなく吹き荒れたこの選手権だったと思います。来年、また新チームになってこのグラウンドに緑の旋風が吹き荒れることを楽しみにしたいと思います。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

私が密かにマークしていた早大高等学院(地区予選で専大附属、都保谷、都石神井を完封撃破))を破った農大一、ベスト4はその実力を示すものであり、国士舘相手に喰らいつけたのも納得です。

Img_2165

農大一高、ありがとう。

Kumazeminame

2008年11月10日 (月)

帝京vs実践学園

Kumazemi Report 2008-11-09
第87回全国選手権東京Bブロック準決勝
西が丘サッカー場(曇)
帝京   vs   実践学園
0
0 前半 0
0 後半 0
0 延前 0
0 延後 0
0
7 PK 6

昨日と変わり映えしない曇天の中、この天気と真逆の展開でBブロック準決勝が展開されました。

総体都大会で國學院久我山に0対4と信じられないスコアで決勝トーナメントを阻まれた帝京ですが、ここまでの3試合全て完封で勝ち上がり、しかも準々決勝では駿台学園に完勝してここまで来ました。対する実践学園は初戦足立学園の粘りに苦しみつつも準々決勝では都駒場を一蹴して勝ち上がってきました。

Img_5320_2試合は序盤から帝京が厳しいプレッシャーをかけ、セカンドボールに対する読みも対応も速く、実践学園を圧倒します。攻撃では10番の選手が中心となってダイレクトプレーを随所に織り交ぜ、信じられない身体能力を持つキャプテン11番の選手の突破力と空中戦に強く一発のある13番の選手を中心に多彩な攻撃を仕掛けます。

対する実践学園攻撃のカギは両サイドハーフかなと思っていたのですが、これでもかこれでもかと繰り返される帝京の分厚い攻撃に、守勢に回らざるを得なくなります。それでも前半11分と12分に立て続け似合ったFKのチャンスでは、ゴール前GKの出にくいポイントにボールを入れてこぼれ球を狙うパターンを展開しました。

20分過ぎには帝京が時折ロングボールを入れる攻撃も見せ始め、迫力ある連続攻撃でどんどん実践学園を追い詰めていきます。正直、失点も時間の問題かなと思いましたが、実践学園は守備でつまらないミスを犯さず、体を張り堅実にとにかく耐え続けていました。帝京の26分の右サイドFKから10番の選手のヘッド、30分の10番の選手に右サイドを突破されての13番の選手へのニアでの合わせにも必死に守り、37分の右CKをグラウンダーでニアに合わされたピンチも体を張って守りました。このように帝京の分厚い怒涛の攻撃にとにかく耐える実践学園でしたが、前半はこのまま凌ぎ切り、何とか0対0で前半を終えます。

後半も実践学園の耐える時間は長くなるだろうなと思っていたのですが、ベンチワークが流れを一転させます。後半5分、実践学園は4番の選手に代えて8番の選手を投入します。この8番の選手がそれまでの耐える実践学園を苦しみから解放します。縦横無尽に動き回り、正確な技術で果敢に帝京に挑み、これにより前半は孤立して機能していなかった前線11番9番の選手にボールが入るようになり、ダイレクトプレーがバンバン出てきて前半と打って変わって見違えるようなチームになります。逆に8番の選手が入ってから15分くらいは、連続セットプレーを受けるなど帝京が耐える時間となりました。

押され気味だった帝京も後半20分過ぎからは盛り返し、25分には左ファーサイドへのクロスにフリーの13番の選手に決定的チャンスが訪れるなど徐々にリズムを奪い返しに行きます。しかし、この直後の29分には実践学園が右サイドからロビング気味のクロスに前に出てきた帝京GKが触れない惜しいヘディングシュートもありました。

そして26分の帝京の選手交代の後、34分に実践学園はいつものスーパーサブ19番の選手を投入、両チーム延長を見据えます。試合はこのまま0対0で終了、昨日のAブロックの2試合に続いてまたもや延長戦突入となります。

延長前半6分、帝京にビッグチャンスが訪れます。ゴール右側すぐそばで帝京が間接FKを得たのです。このプレースキックは観衆が息を飲むドキドキの場面となりました。キッカーを任されたのは6番の選手でした。

Img_5309

この絶体絶命のピンチを防いだ実践学園は8番の選手の豊富な運動量と19番の選手のスピードで息を吹き返して逆襲しますが、さすがここまで失点0の帝京守備陣、強く堅実な守りで決定機を作らせません。このような息詰まる両者の攻防に20分は短すぎ、ゲームはこのまま終了、PK戦にまでもつれ込みました。結果は7人目まで行って7対6で帝京が決勝進出を決めました。

Img_5332 Img_5341

それにしても壮絶な試合でした。前半の実践学園は、あれは作戦だったのかと勘ぐりたくなるほど後半・延長は別のチームに変貌、とても見ごたえある展開となりました。特に実践学園8番の選手の動き、レフティ7番の選手の正確無比な左足のプレースキックには唸るものがありました。

帝京はこれで初戦海城戦から連続4試合無失点で決勝まで勝ち上がりました。さすがです。

kumazemi's favorite players 2008:実践学園の8番

Kumazeminame

2008年11月 9日 (日)

駒澤大学高vs修徳

Kumazemi Report 2008-11-08
第87回全国選手権東京Aブロック準決勝
西が丘サッカー場(曇)
駒澤大学高   vs   修徳
0
0 前半 0
0 後半 0
0 延前 0
0 延後 0
0
4 PK 2

雨の上がった西が丘、Aブロック準決勝第2試合です。

過去何度かベスト4まで勝ち上がったものの準決勝の壁に阻まれていた駒大高が、何度も西が丘の芝を踏んでいる修徳にどんな戦いを挑むのか注目していました。

立ち上がりからお互い強い当たりと速いチェックで相手の出足を封じ込みあう激しい展開となりました。ファーストシュートこそ修徳でしたが、セカンドボールやルーズボールをことごとく拾う駒大高がややペースを掴みます。この駒大高のプレシャーに伝統のサイド攻撃を封じられる修徳でしたが、そこはさすが名門、守備ではマークがずれることなくきっちりと相手を捕まえ、決定的場面は作らせません。やや膠着気味の展開が続いていきますが、前半20分あたりから高い技術を持つ10番の選手を起点に攻撃を仕掛ける修徳が流れを取り返していきます。

対する駒大高は前半36分に右FKをファーポスト方向に入れ、ヘッドでフィニッシュまでいきますが、ここは修徳GKがナイスセーブで防ぎました。でも特筆すべきは両校のディフェンスで、特に駒大高は集中切らさず人数をかけて3試合で11得点の修徳を封じ込みます。とにかく両校の守備に関する意識の高さはすばらしく、動けど動けどほとんどフリーになれない両校FWはかなり苦しい展開だったと思います。そんな中、愚直なまでにポストプレーに徹する修徳FW9番の選手がことのほか光っていました。ただ、前半はこのまま両チーム無得点で終了します。

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後半に入ると最初から駒大高がエンジンかけてきて、9分、11分と同じような位置(修徳陣内右タッチライン際)から連続してFKのチャンスを得てゴール前での競り合いを仕掛け、13分にはもっと近いペナルティエリアすぐ外でのFKを得て8番の選手のヘディングシュートに結び付けますが、ゴールを割ることはできませんでした。このように後半20分くらいまでは修徳押され気味の展開でした。

しかし、後半21分に修徳が右ペナルティエリアすぐ外のFKをファーへ蹴り込み、そのこぼれ球をシュートまで持って行ったあたりからリズムが出てきます。駒大高は22分に長身の14番の選手を送り込みますが、入った直後の競り合いで頭部を負傷、流血のため交代するアクシデントが起こります。

ここら辺から1対1がやたらと強い両校が激しいぶつかり合いを展開、38分に駒大高が左サイドからゴール前にすばらしいクロスを供給、そこにヘッドで飛び込みますが僅かに合わないビッグチャンスがありました。

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試合はこのまま両チーム前後半無得点のまま延長戦に突入、ここでも両校集中を切らすことなく、高い守備の意識で激しく戦い、どちらかというと駒大高の怒涛の攻めに、修徳がやれるものならやってみろ的な強力な守備で対抗、延長前後半20分の激闘はスコアレスドローで終了しました。そして決着はPK戦でということになり、先攻の駒大高が4人目まで落ち着いて決め、決勝戦切符を掴み取りました。都三鷹、暁星、修徳を破っての決勝進出、グレートです。

100分間集中切らさず守り抜くことがどんだけすごいか、敗れた修徳を見ていて、サッカーやったことある方なら魂揺さぶられたと思います。修徳のひたむきで必死で一生懸命なプレーを見ていて、我が子もそういう子供に育てたいなと思いました。

駒大高の決勝戦におけるカギは4×4+2です!

Kumazeminame

2008年11月 8日 (土)

國學院久我山vs成立学園

Kumazemi Report 2008-11-08
第87回全国選手権東京Aブロック準決勝
西が丘サッカー場(雨)
國學院久我山   vs   成立学園
2
0 前半 0
1 後半 1
0 延前 0
1 延後 0
1

ついに西が丘サッカー場です。冷たい雨がそぼ降る中、東京を代表するチーム同士の準決勝が行われました。美しさを追求する理想高き名門が、今日は泥臭く勝負に挑みました。

全員坊主刈りで出てきた久我山イレブンにはびっくりしましたが、立ち上がりは普通の髪型の成立学園がペースを握りました。6番、7番の選手が中盤を形作り、前線10番、11番の選手に当ててサイドに展開、そして再び強力フィニッシャー11番の選手を狙います。対する久我山は“ダイナモ”8番の選手が、6番の選手にパスを出し、その6番の選手を追い越して右サイドに飛び出しリターンを受けるなど、今日も動き回ってチャンスメークします。

Img_4969 前半20分くらいまでは成立学園優勢で、久我山はなかなかいいチャンスを作れない展開だったと思います。特に成立学園の中央の守備は強固で、FC東京入団が決まっている10番田邉選手やエース11番の選手の突破をも簡単には許しません。

しかし、今日の久我山はロングボールを入れる展開も感じるににいつもよりやや多く、攻撃にスピードがあって守備にはタイトなマークを誇る成立学園相手に泥臭さも見せていました。それでも久我山10番田邉選手の個人技はエレガントであり、時折見せる切り込んでいくドリブルでは何人もの成立学園DFを引き付け、チャンスになっていました。

やや成立学園が攻めあぐねる展開になってきた前半34分、やはりここでも久我山10番田邉選手が右サイドからドリブルで切り込みゴール前で決定的チャンスを作り出しますが、ここは成立学園DFが凌ぎました。前半は55対45くらいで成立学園が押し気味だなという感じで0対0で終わりました。

後半になると、久我山が開始直後からガンガン来ました。後半6分には、素早いダイレクトパスの交換から、一瞬のスキを見逃さず8番の選手がミドルシュート、直後の7分には中央から10番田邉選手の左足のシュートとフィニッシュまで行く展開が連続しました。しかし、成立学園も激しい守備で真っ向勝負、見ごたえのあるゲーム展開になっていきました。

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ここらあたりからベンチワークも見ものになってきますが、先に動いたのは成立学園で、後半8分に10番と14番の選手に代えて9番と18番の選手を投入、攻撃スタイルがFWに当ててサイドへの展開から手間かけずに早めにDFの裏を突く攻撃に切り替わりました。後半20分には今度は久我山が9番の選手に代えて長身かつ一気に抜け出す力のある20番の選手を投入、こちらもいざという時の空中戦一発とタテ一本を準備します。そして後半25分でした。左サイドを駆け上がった久我山4番の選手のクロスにFW11番の選手が反応、見事なトラップから落ち着いてゴール右上に蹴り込みました。これは技術の高さがよくわかるすばらしいゴールでした。

流れ的にこのまま先制した久我山が押し切るかと感じていた後半30分、執拗にDFの裏を狙っていた成立学園が、左サイドから入れたロビング気味のボールに、9番の選手がゴール遠目の位置ながらヘディングシュート、ボールは見事な弧を描いてゴールキーパの頭上を越え、ゴールに吸い込まれていきました。これで再びゲームは振り出しに戻ります。

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ゲームはこの後もお互いに譲らずに終了、延長戦に入ります。延長前半5分に成立学園が6番の選手に代えて13番の選手を投入、この13番の選手が縦横無尽に動き回って久我山を攻め立てますが、直後の8分、華麗なパスサッカーが持ち味の國學院久我山がついにタテ一本をかまし、抜け出した20番の選手がGKと接触しながらもゴールに流し込み勝ち越し、と思いきや、これはファウルでノーゴールとなってしまいました。こんなこともあってゲームは何となく異様な雰囲気のまま、勝負は延長後半に持ち越されます。

そして延長後半6分でした。久我山の“ダイナモ”8番の選手から左サイド寄りでボールを受けたエース11番の選手が、受ける前に空いていることを確認していた右側(つまりゴール方向)にコントロール、そのままゴールに向かってドリブル突破を開始、ペナルティエリア直前で10番田邉選手が前に走りこみ成立学園DFを引き付けて一瞬スペースができたところを、止めにかかる成立学園DFに寄せられてバランスを崩しながらもシュート、これがゴールをネットを揺らしました。しゃがみこむ成立学園DFに、喜びを爆発させる久我山イレブン、あまりにも強烈なコントラストでした。この後、残りわずかとなっても成立学園は諦めずに猛攻を仕掛けましたが、無情にもタイムアップ、東京を代表するチーム同士のセミファイナルは國學院久我山に軍配が上がりました。

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それにしてもハイレベルなすばらしいゲームでした。手に汗握るとはこのことですね。横綱が苦しみながらもエースストライカーの2発で底力を見せ、久しぶりの決勝に進みました。いよいよ次が最終決戦です。

kumazemi's favorite players 2008:國學院久我山の11番

Flying_gutsman

2008年11月 3日 (月)

応援ありがとうございます。

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ここのところ、たくさんの読者の皆様から応援のコメントをいただき、本当にありがとうございます。一人いろいろ考えたりすることもありましたが、鍼で頚椎の痛みもとれ、元気になりました。

私は2006年からこのブログを始めたのですが、最初はこんなに続けられるとは思っていませんでした。そもそもは高校サッカーに関する地域ミニコミ誌みたいなの作ろうと思っていたのです。卒業して何年か経ってからも「これ俺です」って自慢できるし、子供を持つようになってその子供に見せられたらさぞかし気持ちいいだろうなと思いました。私もずっとサッカーをしていて、新人戦、総体、選手権と予選戦ったり、たまに都大会出たりしましたが、公式戦はおろか、練習試合の写真すら1枚も持っていません。記憶だけです。だから、何か残るものがあったらいいだろうなと思い、こういったものがあったら、どんな職業に就こうと何らかの形でまたサッカーの世界に関わりをもってくれるかもしれないなと考えたのです。

こんな話を、とある友達に話したら「それならブログでしょ」という話になり、「ブログって難しいんじゃないの」と聞き返したら、「そんなことないよ。簡単だよ」って言われ、「そんならいっちょやってみるか」ということになり、次にその友人と銀座で飲んだ時にデジタル一眼レフを購入することを宣誓させられ、その週末にビックカメラへはせ参じたのであります。

最初はカメラをよく使えずに苦労したのですが、だいぶ慣れてきて夏の選手権地区予選をふらふらっと見に行ったら、暁星の試合があるということでした。暁星は名門中の名門、私の時代は、東京と言えば帝京か暁星か修徳かっていう時代でしたので、「何で暁星が地区予選から出てるんだろう」と必死にファインダーを覗きつつ記事を書いてみました。

私はここでものすごい衝撃を受けます。それは当時2年生で今は慶應大学で1年ながら公式戦に出場している風間選手です。ここから、高校サッカーに以前よりのめりこみました。いい選手はクラブへ行っているという話は聞いていましたが、高校サッカーの世界にも将来性を感じさせる選手がおり、これからはフォーカスされにくいビッグネーム以外の学校にも取材対象を拡げ、勝手に「favorite player」を選び出していろんな角度から注目してもらおうと思ったのです。

この年の暁星は地区予選から都大会も破竹の勢いで勝ち抜き、久しぶりに選手権東京代表となりました。何試合も観ましたがどれこれもみな鮮明に覚えています。特に修徳との決勝は両校の選手とも最後の最後まで諦めない、全力を出し切ったものすごい試合でした。この過程の中で、暁星の保護者の方々やOBの方々からたくさんコメントやメールをいただき、たかが私みたいなド素人のブログがこんなに多くの方々に喜んでもらい、感動してもらえるのかと、私自身多くの感動をいただきました。

このように、私がここまでブログを続けられた一つの要因に、暁星の選手の皆さんや保護者の方々そしてOBの方々からいただいたエネルギーがあるのです。

今回、駒大高vs暁星戦の記事でミスをしたばかりに、この試合に勝って準決勝に進み、まさしく大会を戦っている最中である駒大高選手や保護者・指導者・OBの皆様、私にブログ継続のエネルギーをくれた暁星関係者の皆様にも不愉快な思いをさせてしまいました。また、コメントいただきました「暁星」様に対しましても、私もTEAM kumazemiの連中も何のネガティブな感情はございません。そもそも誤記したのは私たちの方であり、もっと慎重にやらなければならないのだという自覚が慣れから欠如しておりました。あらためてお詫び申し上げます。

私たちTEAM kumazemiはこれからもエネルギーある限り高校サッカーの応援を続けていきたいと考えています。暁星の試合も前言を撤回させていただき、瑞々しい気持ちでまた行かせてください。

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