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2007年9月28日 (金)

修徳vs創価

Kumazemi Report 2007-09-23
第86回選手権東京大会Bブロック2回戦
駒沢第2球技場(晴)
修徳   vs   創価
4
3 前半 1
1 後半 0
1

23日駒沢第2球技場第3試合を弟子のホソゼミが取材しましたので掲載します。研修中の身で名門修徳を取材するのは3年早いと言おうと思ったのですが、言う前に勝手に行かれてしまいました。もはや師匠を師匠と思っていないようです。

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Syvsso

午後になって若干風が涼しく感じるようになった駒沢第2球技場に“東の大関”修徳の登場です。

14時のキックオフを待つ修徳イレブンの右サイドの張り出しがとても気になり始めた頃、主審のホイッスルが鳴り響きます。1回戦をPK戦で勝ち上がってきた創価の勢いはどんなものか。インターハイの雪辱なるか。

キックオフと同時に高いフィジカルを発揮する修徳高校は、やはり右サイドをフルに使った展開をしてきます。試合を待ちわびていたかのようにその7番西谷選手から出たボールに中央から入り込んだ10番小澤選手が合わせて修徳が開始4分で先制点を奪取します。あっという間の出来事と相手を寄せ付けないスピーディなコンビネーションに会場みな唖然としていました。

このままゲームはどうなるのか、修徳がそれくらい点を積み上げてしまうのか、そんなことを考えながらゲームは続きます。修徳のフィジカルは依然目立つものの、負けじと創価も果敢にゴール前に仕掛けます。この創価の粘り強さがこの2回戦でも見ることができるのか。時計の針が25分を回るころ集中的に修徳ゴールにブルーのユニフォームが襲いかかります。そんな前半29分、右サイドから上がったセンタリングに創価10番の選手が頭で合わせて同点ゴール。修徳のフィジカルに対抗するのは粘り強くボールを繋いでチャンスを待つ、そんな風にも感じる同点ゴールで一気に士気が上がる創価イレブン。一方、同点に追いつかれた修徳は前半30分にもかかわらず頭を抱える選手が・・・。「こんなはずじゃない」と聞こえてくるような表情です。

Syvsso_2

その追いつかれた修徳がどう立て直すのかと思っていた矢先の前半32分、創価が痛恨のPK献上です。キッカーは9番目黒選手。しかし、フェイントを入れて蹴ったボールに創価GKが鋭く反応、見事に止めます。やはり、「この時間帯の流れは創価にあったな」と思うしかない感じでした。

しかし、ここから修徳本来のプレイスタイルが激しくなります。右サイド7番西谷選手のアクセルは全開になり、中央に切れ込むドリブル、20mの距離を全力疾走でボールに吸い付き、創価ディフェンスを蹴散らすかのような強い当たりではね除けてはクロスを上げるなど、右サイドを完全に支配します。そして前半36分に目黒選手が勝ち越しヘディングシュート。前半終了間際には10番小澤選手のチャンスメークから再び目黒選手が3点目をゲット。痛恨のPK失敗からわずか10分の間に2点もぎ取るんですから、修徳目黒選手の精神力はとしかいいようがありません。

後半になっても修徳の体力は落ちることはなく、ピッチの中をところ狭しと駆け回ります。徐々に疲れが見え始めていた創価も必死に守りますが、33分左サイドからの攻撃でまたもや目黒選手のこの日ハットトリックとなる勝負を決定づける4点目のヘッドで決まり、勝負ありとなりました。

4-1というスコアだけ見れば修徳の圧勝ですが、創価のバランスのとれたシステムとプレイスタイル、なにより諦めない精神はすばらしいものでした。勝った大関修徳としても今日のゲームで得た収穫はきっとあると思います。今後の修徳の試合は目が話せないと思いました。

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あたかも東京の高校サッカーを知っているような口ぶり、なぜか多用する体言止め、ところどころに入る「つぶやき」。どうやらホソゼミは表現については密かに家で学習しているようです。でもホソゼミは『ビリーズブートキャンプ7日間集中プログラム』を完遂して2kg太ったものすごーく意志の弱いやつなので、これ以上褒めるのはやめときます。

今日の最後は私kumazemiがセレクトした「立ちはだかる原選手」の写真でで締めます。

Syvsso_3

2007年9月27日 (木)

都三鷹vs東京朝鮮

いつも応援してくださり、コメントもいただいているコートンハンクス様より、都三鷹vs東京朝鮮戦のリポートをいただきました。読むと見ていたかのように情景が浮かび上がるすばらしいレポートです。

Img_0376

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昨年ファイナリストへ一歩届かなかった東京朝鮮と一昨年のファイナリスト都三鷹の興味ある一戦です。

~試合開始前~

私がこのゲームに興味を抱いたのは、8月末の東京朝鮮vs帝京(Tリーグ)戦における東京朝鮮の高校生とは思えない左右両サイドからの攻撃に感銘を受けたこと、前述したとおり東京朝鮮の2、3年生は昨年の悔しさを、都三鷹は一昨年の悔しさをゲームの中でお互いにぶつけて、白熱した戦いになるのではと思ったからです。

試合開始前のアップでは、一糸乱れぬアップ体操をこなす「静」の東京朝鮮とオープンスペースへのダッシュを行なう「動」の都三鷹の対照的な姿が印象的でした。

~前半~

試合は予想どおり、東京朝鮮は攻撃力を生かす3トップ気味の布陣に対して、都三鷹は1トップで中盤とディフェンスを厚くした布陣で対抗していたと思います。その三鷹の厚い布陣が最後まで東京朝鮮を苦しめるとは誰が予想したでしょうか。恐らく当の三鷹関係者でさえも「してやったり」以上の出来だったと驚いているのではないでしょうか。

試合開始のホイッスルが鳴って5分、早くも試合が動きます。三鷹のGKがパントキックでボールを蹴ると主審の笛が鳴り響き、副審が旗を振っています。様子を見ていると三鷹ゴールのほぼ正面、ペナルティエリアのすぐ外からの東京朝鮮FKです。駒沢補助Gはご存知のとおり観戦位置が低いので、ファーサイドの奥域やエリアラインが非常にわかりづらく、何が起きたのか理解できないままでした。どうやらGKのパントキックがハンドの判定を受けたようです。三鷹はキーパーサイドを空けて6人位の壁を作りましたが、東京朝鮮キッカーから放たれたキーパーサイドへ低い弾道の強烈なボールが三鷹ゴール右隅に鮮やかに決まり、東京朝鮮が先制します。残り時間が少ないのであれば守りに入るのは当然ですが、開始5分に思わぬ展開で先制できた東京朝鮮にすればさらに追加点を取って前半でゲームを決めてしまおうと思うのは当然です。しかし、そこに三鷹の試合展開が残されていました。

三鷹はしきりに東京朝鮮に前掛かりなバックス陣の裏のスペースへボールを運ぼうとしています。そして先制点を取られてから5分後、今度は三鷹に思いがけない絶好のチャンスが巡ってきます。東京朝鮮バックス陣が、自陣ペナルティエリア前で安易なゴロの横パスを出したところを三鷹FWがカット、そのままGKとの1対1を落ち着いて決めて同点とします。これで試合は振り出しに戻りました。両チームともミスからの失点で、どちらが早く精神的ダメージを払拭できるかも見所になってきます。

15分には三鷹の選手がマークの甘くなった隙を突いて東京朝鮮ゴール前ペナルティエリア外からミドルシュートを放つもGKがはじいてCK、20分にもCKを得るなどチャンスを作っていきます。しかしてこの20分のCKから東京朝鮮は見事なカウンター攻撃を見せます。センターサークルあたりでクリアボールを受けた東京朝鮮FWがドリブルで中央突破を図り、三鷹バックス陣が詰め寄ったところを右サイドに展開、ここでボールを受けた選手が右45度からファーポストを狙ったインサイドキックのシュートを放ち、ボールはGKの右脇を通過していきます。誰もが「あ、入った」と確信した瞬間でしたが、無情にもボールは右ポストをボール1個分かすめていきました。この時ばかりは両チームの選手ともスローモーションのように転がるボールを足を止めて見入っていたのではないでしょうか。30分過ぎには三鷹ゴール前で東京朝鮮のワンツーからのシュートがありましたが、シュートに勢いがなく、難なくGKにセーブされる場面もありました。その後は両チーム一進一退、このまま前半は1対1で終わります。前半で感じたことはセカンドボールに対する詰めやボール奪取は中盤を厚くした三鷹が勝っていました。それに三鷹は少ない人数で攻撃を仕掛ける状況にもかかわらずシュートで終わる場面が多かったです。ただ、決定的なチャンスはあまりありませんでした。対する東京朝鮮は左右からの仕掛けや突破があまりできず、やや不完全燃焼のように思えました。

~後半~

後半も開始早々、これまた何気ないプレーでゲームが動きます。東京朝鮮ディフェンスが自陣センターサークル付近から強めのグラウンダーのバックパスをしたところ、バックスがスルー(トラップミスではないと思います)してボールがGKに向かって転がっていきました。この状況を三鷹FWは予想していたかのように詰めていきます。東京朝鮮GKは浅いポジションではなかったので、急いでボールに寄っていきますが、ペナルティエリア内で三鷹FWと交錯、ボールは無情にも東京朝鮮ゴールに吸い込まれていきました。東京朝鮮は前半に続いてディフェンス陣のミスにより失点してしまいました。ここから東京朝鮮の攻撃がパワープレー含めて激しくなるのですが、三鷹はこの状況を待っていたかのようにカウンターを仕掛けていきます。

追加点をあげてから5分後、三鷹は自陣右サイドで奪ったボールを相手陣地にたっぷりあるスペースの右サイド深い位置に向けてロングボールを入れます。東京朝鮮GKがクリアしようと飛び出してきますが、それを待ってましたといわんばかりに三鷹FWが素早く詰め寄り、GKがクリアする前にボールを奪取します。そしてGKと1対1になったところをフォローに来た味方選手に戻し、この選手が守備陣形が整わない東京朝鮮ゴール前にパス、これが決まって3対1となります。これで東京朝鮮にとっては非常に苦しい展開になってしまいました。

残り30分は東京朝鮮のパワープレーの連続です。サイドからゴール前、両サイドからの果敢な仕掛けと突破など厚みのある攻撃を続けますが、三鷹は前半同様セカンドボールへの詰めと寄りの速さと中盤での出足で東京朝鮮の動きを封じ込めようと必死にプレーします。後半15分にはCKからヘディングシュート、同25分には同じくCKからのこぼれ球を拾ってシュート、同31分には右サイド突破からのセンタリングに体を張った逃げで得たCKにドンピシャのヘディングシュート(これは三鷹GKが前半のミスを帳消しにするファインセーブで死守)、同35分には三鷹ゴール前正面30mのFK・・・これでもかこれでもかと押し寄せてくる東京朝鮮の攻撃を三鷹は最後まで集中を切らさず守りました。そしてこのままタイムアップ、三鷹が東京朝鮮を下しました。

~最後に~

それにしても相手の3回のミスを見逃さず全て得点につなげたサッカーには驚かされました。特に印象に残った選手は三鷹のサイドバック20番の選手です。小柄ですが身体能力に長けているのか、東京朝鮮FW陣に臆することなくプレーしていたのが印象的でした。この試合の得点は全てミスによる得点といっても過言ではないと思います。またこれもサッカーなんですね。ゲームだけでなく、日常生活においてもミスをなくそうと思ってもそう簡単にはなくなりません。また、自らミスしたいと思う人もいません。大事なことはミスを繰り返さないように努力することだと思います。だからこそ選手の皆さんは猛暑の中でも一生懸命繰り返し繰り返し練習をしたのだと思います。

この試合で東京朝鮮は去りましたが、また来年度を楽しみにしています。都三鷹は次戦関東第一とのことで、次回はどのようなプレースタイルか楽しみにしています。

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私はまさかこんな展開になっていたとは知りませんでした。確かに三鷹の得点は東京朝鮮のミスがらみだったようですが、それでも実力がなければ勝つことはできません。さすが三鷹は山下先生と香取先生がタッグ組んでるだけあります。これはBブロック本当にわからなくなってきました。インターハイ出た関東第一も次は全開モードでしょう。

ちなみにこの情報はコートンハンクス様から27日の明け方にいただきました。お仕事でお疲れのところ睡眠時間削って書いていただき、本当にありがとうございました。

2007年9月26日 (水)

都つばさ総合vs都江戸川

Kumazemi Report 2007-09-23
第86回選手権東京大会Aブロック2回戦
駒沢第2球技場(晴)
都つばさ総合   vs   都江戸川
4
1 前半 2
3 後半 0
2

キックオフと同時に江戸川のロングシュートで幕を開けたこの試合、前半序盤は初戦芝浦工大高を4対1で撃破して勢いに乗る江戸川のペースで進みます。

展開としては、最終ラインからゆっくりパスを回してゲームを組み立てるつばさ総合に対し、江戸川は中央からディフェンスの裏を突く長いパスでペースを作っていく、という感じだったと思います。

Evsts_4高速ドリブラー井上選手を抑えなければ勝機がない江戸川は、彼の前にスペースを与えないよう注意しながら守り、ボールを奪ったら速攻を仕掛けるという戦術だったと思います。

この流れの中、前半9分、挑戦者江戸川が左コーナーキックのチャンスにうまくヘッドで合わせて先制します。

大関となり追われる立場になったつばさ総合がよもやの先制を許し、ゲームとしては面白くなりました。先制パンチをくらったつばさ総合は、早い時間帯に追いつくべくディフェンスラインを上げていきます。

しかし、前半18分、裏を取ろうと動き出した11番の選手が縦パスに鋭く反応、そして左足を振りぬき江戸川が2点目をゲットします。前半早い段階で江戸川が2点をリードするという、大関つばさ総合にとっては、差し手争いしているうちにもろ差しにされた形になってしまいました。

Evsts22_2

つばさのみんなは家を出るとき、まさかこのような展開になるとは思ってもみなかったと思いますが、スピードスターを複数擁するつばさ総合は、ショートパスをつないで左右にゆさぶりをかけるいつもの攻撃スタイルで反撃します。一方、リードした江戸川も時折ミドルレンジのシュートを織り交ぜるなど流れが変わらないよう必死にプレーします。

私も経験ありますが、格上相手に早い段階で思わぬリードを奪った場合、守りに入ればやられることはわかっていても「このまま終われ」という思いがよぎってきます。そして前半35分、つばさ総合が左コーナーキックのチャンスに3番の選手が頭で合わせて1点返し、前半はこのまま終わります。結果論ですが、江戸川が献上したこの時間帯での1点が、この試合の流れを大きく変えてしまいます。あと40分で最低無失点に抑えて2点とらなければならないのと1点とればいいのでは心の持ち方が大きく異なります。

Evsts2案の定1点差で後半を迎えたつばさ総合は、中盤を制圧し、激しく攻撃を仕掛けます。こうなると守勢に回らざるを得ない江戸川はどんどん体力を消耗していきます。そして後半10分、9番の選手がドリブルで2人の江戸川DFを切り裂きシュート、ボールが右隅に突き刺さりついに同点に追いつきます。江戸川もカウンターで気をはきますが、後半半ば頃から足が止まってしまいました。この展開の中、後半24分には17番の選手がヘッドで逆転ゴール、同34分には10番の選手がとどめの4点目を決め勝負が決しました。

もろ差しで何度か土俵際まで追い込まれながら、最後は豪快に上手投げです。つばさ総合の底力はさすがです。大関として立ちあいで変わることも奇襲もせず、真正面から受けて立ち、最後は投げ飛ばしました。

でも江戸川はよくがんばりました。Wing様の情報によれば、2年生も多いとのこと、次期は楽しみです。都立の強豪に名を連ねることも不可能ではない、そんな可能性を感じさせるチームです。大関を追い詰めたこの試合を自信にしてがんばってください。

kumazemi's favorite players 2007:江戸川の11番

※本記事はホソゼミの取材をベースにkumazemiがところどころ加筆修正した作品です。なお、写真はすべてホソゼミが撮影いたしました。

2007年9月25日 (火)

9/23東伏見会場ゲームリポート

私の見聞録がこんなおおごとになる前から読者ファンとして支えてくださっている二人の方からゲームリポートを頂戴いたしました。本当にありがたいことですし、私も励みになります。

まずは第一試合の早稲田実業vs大成の試合です。

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初戦で本郷を破り勢いに乗る大成と西の大関早稲田実業の対決です。

本郷戦で決勝点をあげた大成のエース、9番の選手は、今日は10番の背番号を背負い、ボランチでの登場です。早実に攻め込まれることを想定して、10番の選手は、守備の要としての機能とゲームメイクを任されているようでした。事実、試合を通して彼は、屈強な早実の選手相手にもヘディングで殆ど負けませんでした。

予想通り、早実が圧倒的にボールを支配する試合展開で、大成は、試合早々から守勢に回ります。早実は、ボールを中盤で繋ぎながらも、チャンスを見て、ロングフィードを前線に蹴り込んだり、サイドから崩したりと、比較的シンプルな攻撃を展開します。前半6分に早実に最初のチャンスが来ますが、こぼれ球を直接蹴ったボールはクロスバーの上を通過します。

前半12分、早実の快足フォワードのコンビ(9番、11番)が、センターリングから豪快なヘッドで最初の点をもぎ取ります。その後も早実の攻勢は続き、16分に5番の選手の蹴ったコーナーキックをキャプテン10番の世良選手がヘディングで2点目を決めます。5番の選手の正確なキックと、世良選手の豪快なヘディングは驚異で、セットプレーで点が取れることは、トーナメントを勝ち上がる上での早実の大きな武器と感じました。世良選手は、10番ながら、ディフェンスのポジションです。セットプレーでの得点能力も素晴らしいのですが、後方から蹴りだす正確無比なロングフィードも見事で、後方からゲームを組み立てる姿は、74年ワールドカップでドイツを優勝に導いた皇帝ベッケンバウワーを彷彿とさせます。彼がチームの絶対的支柱であることは間違いありません。

前半早々に2点を先制された大成は、エースの10番の選手を前線に上げ、10番、11番のツートップと、守備中心のシステムから点を取りに行く姿勢に転換します。18分には、ペナルティエリアすぐ外で自らが得たフリーキックを大成10番の選手が蹴ります。ボールは低く強く蹴りだされ、早実の壁に当たり、惜しくもゴールはならず、コーナーキックとなります。前半の終盤には、大成も中盤で球を回し始め、自分たちのサッカーを取り戻します。大成はドリブルでも仕掛けるようになります。

前半は、2対0と早実の優勢で進みましたが、後半早実は、選手を入れ替えたり、選手のポジションを大幅に変更します。左サイドの5番の選手をFWに配置換えしたり、試合終盤では、8番の中盤の選手をバックに入れるなど、早実は、相手や戦況に応じて、複数の選手が複数のポジションをこなせるようなポリバレントなサッカーを目指しているようです。後半9分には、早実のキャプテン世良選手が、5番のコーナーキックを再びヘディングで決めます。25分には、早実5番の選手が、ロングフィードからバックの裏に抜け出て、キーパーとの1対1を冷静に決めます。この4点目により、早実は勝利を確実なものにします。

後半、かなりの選手を入れ替えたこともあり、早実もやや守備の連係が乱れ始め、27分には、大成が混戦から1点をもぎ取り、意地を見せます。

結局、早実が4対1で大成に貫録勝ちをしました。常に守勢に回されながらも、最後まで点を取りに行った大成にも挫けないメンタルの強さを感じました。田口監督の下、大成はこれから良いチームに成長して行くと思います。

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Y様、すばらしいリポートありがとうございます。それにしても見事な戦評です。私も弟子なんかとっていい気になっている場合じゃありません。初心に帰ってがんばります!

次は第2試合の暁星vsかえつ有明です。

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Photo

この試合、結果だけ見れば暁星楽勝のように見えますが、点差ほど暁星にとって楽なゲームではありませんでした。

まず試合への入り方が対照的でした。暁星は先取点を狙って猛攻を仕掛けたのに対して、かえつ有明は結構落ち着いて守備から入ったような感じを受けました。何となくゴール前に攻めあがる暁星でしたが、かえつ守備陣に跳ね返されて点が入る雰囲気はありません。そんな中、左サイドで相手クリアーボールを拾った谷本選手が右足で強烈なミドルシュートを放つと左サイドバーをかすめてネットを揺らし先制点。谷本選手はもともとサイドハーフのプレーヤーでミドルシュートを得意とする選手とのこと、これは”はまった”という得点シーンでした。

これで暁星が乗っていくかと思いましたが、かえつ有明はパスを丁寧に繋いで反撃に出ます。ショートパスと連動した動きでサイドを崩し、精度の高いセンタリングが上がり始めます。もうすっかりおなじみの暁星林監督の大きな指示の声もヒートアップ、きちんと人を捕まえるようにとの指示が出ます。これは流れがかえつ有明にいくのを阻止しようという意図だったと思います。それでも暁星は中盤での支配権を奪え返すことが出来なかったので、風間選手をトップから中盤に下げ、石塚選手を自由に動けるようにします。もちろん中盤を厚くするためです。ワントップになってもFW佐竹選手が空中戦を支配でき、ポストプレーも機能していたので徐々に暁星が決定的な場面を作ることが出来るようになっていき、前半の終了間際にコーナーキックから荒木選手が押し込んで2点目をゲットしました。 

Photo_4 後半に入っても暁星は前半からの良い形を継続することが出来、効果的に3点目(石塚選手)4点目(荒木選手)を入れることで試合を決定付けました。

暁星が勝利しましたが、勝負のポイントは中盤の支配権を暁星が前半で奪い返した点にあったと思います。個別に見ますと石塚選手の驚異的な運動量と、2得点をあげながらも安定したディフェンスを見せた荒木選手の二人ですね。

暁星の次戦準々決勝の相手となる早実はディフェンスラインからでも縦に鋭いフィードを得意としており、いい試合になるのではないでしょうか。暁星も早実もともに残り一ヶ月で再調整をしてコンディションを上げてほしいと思います。

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K様、ていねいなリポートありがとうございました。要所に昨年度の優勝メンバーが配置されている暁星はやはり強いですね。

昨年無欲で旋風巻き起こしたかえつ有明ですが、今年はすばらしいパスサッカーを展開するチームになってました。いよいよ次期は他校に追いつき3年生チームとして各大会に挑みますね。がんばってください。

Kumazeminame

2007年9月24日 (月)

農大一vs都葛飾野

Kumazemi Report 2007-09-23
第86回選手権東京大会Bブロック2回戦
駒沢第2球技場(晴)
農大一   vs   都葛飾野
2
2 前半 0
0 後半 1
1

選手権都大会23日駒沢第二球技場第4試合です。葛飾野は取材しに学校まで行ったことは何回もあるのですが、学校そのものを取材したことはなかったので、高尾行きを断念してこっちに来ました。

葛飾野は近年力をつけてきた都立校で、1地区では強豪私立の次に位置する都立の星です。対する農大一は都大会常連でもう一つ壁を越えれば関東第一のようにググーッと来るであろう東京の実力校です。

この2校による前のゲームで創価に圧勝した修徳への挑戦権をかけた戦いです。

両軍ほどよく気合が乗ったウォーミングアップでしたが、序盤はお互い出方を探るような静かな立ち上がりでした。葛飾野は18番の選手がよくボールに絡んで前線への起点作りに奔走し、農大一は強くて冷静な14番の選手から右に張り出す19番の選手からゴール前で張る大型FW9番の選手に合わせる展開を模索します。

しかし、前半の前半までは両チームともやや決め手を欠く展開だったと思います。

14 最初にチャンスを掴んだのは農大一でした。

15分、右コーナーキックに14番の選手が持ち前の体幹の強さを生かして、相手DFより体を前に入れてヘディングシュート、惜しくも外れましたがビッグチャンスでした。

この直前の10分、葛飾野はGKとDFのボールが絡んだ連携で一瞬ヒヤリとする場面がありました。しかし、このプレーはこの後の大きな場面の伏線になったような気がします。何でもないシーンだったので見過ごしてしまいがちですが、私の経験上、誰も気づかないようなプレーがその後の試合を決定付けるようなプレーにつながっていくケース(ややこじつけもありますが・・・)が多いのではないかと感じています。この場面はそんなことを予感させるものでした。

都葛飾野は7番の選手が右サイドを仕掛て突っつきはじめ、ここから高い技術と強さを感じさせる10番と20番の選手につなぎ、打開を図ります。この葛飾野の10番と20番の選手は非常にいい選手です。下の写真は、その20番の選手の思い切りのいいシュートシーンです。

20

こんな展開の中、農大一が前半28分、上述の14番の選手のボール奪取から右に展開、早めに入れたロビング気味のクロスに農大攻撃陣と葛飾野DFが交錯したところを押し込み先制します。

そして5分後の33分、またも右クロスから今度は11番の選手がヘッドをズバッと決め追加点を上げます。農大一FW9番の選手は上背もありますが、足元にもきちんと収まり、ポストプレーもうまいです。前半にあった自身がフリーでドンピシャのボールが来た場面がありましたが、あれは決めないといけません。

試合の方はこのまま前半終了、後半葛飾野が1点返しますが及ばず、修徳への挑戦権は農大一が獲得しました。

私がこの試合で目を奪われたのは農大一の14番の選手と葛飾野の10番と20番の選手です。特に葛飾野の10番の選手は自身ががっちりマークされながらもボールが来たらそう必死にキープし、何とか農大一の詰めが速い中央を避け、サイド展開に持っていこうとがんばっていました。農大一のこの10番の選手を自由にさせない戦術の中、彼の奮闘には胸を打つものがありました。その彼のフリーキックの場面を載せさせてください。

10fk

農大一は次戦で修徳と戦いますが、14番の選手のコンディションがばっちりで走り負けなければ間違いなくいいゲームになります。

2007年9月23日 (日)

選手権都大会9/23結果

昨日はたくさんのコメントをいただきましてありがとうございました。kumazemi不覚にも風邪を引いてしまい、昨日は結果をブログにまとめている途中8時に寝てしまいました・・・でもきちんと返信させていただきます。

昨日行われた16試合の結果をまとめ、23日付けでアップしました。両ブロックでベスト8が揃いました。

【Aブロック】

勝利校 試合結果 次の相手(10/21)
帝京 2-1東京実業 京華
京華 2-1(延)高輪 帝京
足立学園 3-0大東大一        成立学園
成立学園 2-1(延)実践学園 足立学園
東京成徳 1-0都立江北 堀越
堀越 3-1東工大附属  東京成徳
都立国分寺 2-0都立大附属       都立つばさ総合
都立つばさ総合 4-2都立江戸川       都立国分寺

【Bブロック】

勝利校 試合結果  次の相手(10/21)  
修徳 4-1創価 農大一
農大一 2-1都立葛飾野    修徳
早稲田実業 4-1大成          暁星
暁星 4-0かえつ有明     早稲田実業
國學院久我山     5-0都立松が谷    都立駒場
都立駒場 1-0国士舘    國學院久我山
都立三鷹 3-1東京朝鮮    関東第一
関東第一 4-0専大附属     都立三鷹

実践学園、都江北、東京朝鮮、国士館の大関級が姿を消しました。しかし、実践学園vs成立学園の試合は本当、高尾山噴火直前までいくようなすごい試合だったようですね。この試合には弟子の1人でいざというときに使うカプセル怪獣「マツケンザウルス」がムービー持って現場に行っていますので、何とかして動画で載せたいと思っています。

足立学園がんばってますね。今年のこれまでの成績は今一歩でしたが、さすが実績ある実力校、選手権ではきっちりチームを作り上げてきました。横綱成立学園も一息入れられない戦いが続きます。

つばさ総合も初戦は苦戦したみたいですね。前半20分まで0-2でリードされていたようです。ここから4点入れて逆転ですからつばさの底力はすごいです。でも都江戸川も大健闘です。よくがんばりました。

都江北は1点に泣きましたが、ここまでの成績は立派です。東京成徳はハイレベル3地区の新たな顔になっていきそうですね。

都駒場vs国士館もどうなるかと思っていましたが、都駒場がやりましたね。国士館が選手権都大会の初戦で消えるのは最近聞いたことがないです。

都三鷹が東京朝鮮に勝ちました。都三鷹は組合せ決まってから相当気合入れて調整してきたと思いますが、本番で全力出し切れるチームはすばらしいです。関東第一戦見ものです。

東工大附属はここで散りましたか・・・堀越相手にひょっとしたらと思っていましたが、さすがですね堀越は。勢いがついていたチームを迎え撃った感じですね。本当さすがです。

その他では帝京、暁星、國學院久我山、修徳のビッグネームに早実、関東第一、京華が勝ち残りました。

ここで約1ヶ月空いて準々決勝は10月21日になります。

“眠れる獅子”國學院久我山、不気味です。

2007年9月20日 (木)

選手権都大会9/16結果

9月16日に行われた13試合の結果をまとめました。

【Aブロック】

勝利校 試合結果 次の相手(9/23)
東京実業 1-1PK5-4日本学園 帝京
足立学園 1-0東海大菅生 大東大一
成立学園 7-0都立西          実践学園
東京成徳 4-2城北       都立江北
東工大附属 5-1武蔵工大付       堀越
都立江戸川 4-1芝浦工大高       都立つばさ総合

【Bブロック】

勝利校 試合結果 次の相手(9/23)
創価 2-2PK6-5東亜学園 修徳
都立葛飾野 4-1東京 農大一
大成 1-0本郷          早稲田実業
かえつ有明 3-1中大杉並     暁星
都立松が谷 4-2中大附属     國學院久我山
都立駒場 3-0駒大高       国士館
専大附属 2-1都立調布南       関東第一

去年のファイナリスト東海大菅生が初戦で姿を消しました。足立学園の大物食いです。

あと私が注目していた創価vs東亜学園はPKで創価に軍配があがりました。これは見たかったです。

成立学園は圧勝、東工大附属もいいコンディションを持続しているようですね。

日本学園はPKで涙をのみ、横綱帝京への挑戦権は東京実業が取りました。

しかし、2回戦で成立学園vs実践学園に都立駒場vs国士館ですか・・・♪私の心は冬模様♪です。

他のカードも正直どっちが勝っても不思議でないカードが続きますね。

今年は何が起こるかわからないです。

高尾山が噴火?するかもしれません!

2007年9月19日 (水)

専大附属vs都調布南

Kumazemi Report 2007-09-16
第86回選手権東京大会Bブロック1回戦
駒沢第2球技場(晴)
専大附属   vs   都調布南
2
1 前半 0
1 後半 1
1

私の弟子でまだ新人研修中のホソゼミが駒沢第2の試合をリポートしてきました。先日「師匠(kumazemi)よりすごいレンズを買いました!」と言っていたので、「感じ悪いヤツだな」と思いつつも密かに期待していましたが、やっぱり写真も戦評もまだまだでした。

両チームの選手には大変申し訳ありませんが、それでもトライした弟子の挑戦意欲に敬意を表し、記事にさせてください。

私自身は専大附属の新人戦日大二戦を一度見ましたが、その時10番の選手のセンスの良さと小柄ながら勇気あるGKの選手が印象に残っていました。

以下、ホソゼミのリポートと写真です。

Sendaisensei

(上)前半12分、左サイドのセンタリングに8番の選手が入り込んできて専大附属が先制。

Sendai8

(上)専大附属、ミドルシュート

Chofuminaichance

(上)調布南、後半の決定的チャンス。

流れは前半1点を先制した専大附属が後半もサイド攻撃を展開しますが、後半中頃からやや最終ラインと中盤の間にスペースが目立つようになり、調布南がここを支配し始めます。しかし、専大附属が左サイドからのロングパスを調布南GKがファンブルしたところを押し込み2点目をゲット。追う調布南もサイド攻撃を展開、専大附属のDFラインを下げさせます。そして調布南も専大附属GKがファンブルしたところを押し込み1点返しますが、残り時間もあまりなく、このままタイムアップ、2-1で専大附属が勝利しました。

ホソゼミはまだ一人で写真取りながら戦評を克明にメモり、お気に入り選手を探してフォーカスするのは難しいようです。今後実地研修のコマを増やして指導育成いたします。

2007年9月18日 (火)

本郷vs大成

Kumazemi Report 2007-09-16
第86回選手権東京大会Bブロック1回戦
早大東伏見グラウンド(晴)
大成   vs   本郷
1
1 前半 0
0 後半 0
0

選手権都大会東伏見会場の試合です。よく師弟対決と言われるカードがありますが、大成の田口監督は阿出川監督率いる本郷OBですのでこの試合はそういった面でも関心のあるゲームでした。

大成高校を見るのは初めてなのですが、開始直後から7番、9番、10番の選手の高い個人技と見事なダイレクトプレーが連続して映し出され、これは徒者ではないと感じました。特に9番の選手は才能を感じさせるプレーヤーです。

試合は序盤から中盤を制した大成ペースで進み、5分に一度決定的チャンスがあり、ここはシュートをミスっとしまいましたが、7分にもクロスバーを叩く場面もあったりして、本郷がなかなかリズムを掴めず大成ペースで時間が経過します。

Ht14本郷はあまり中盤で手数をかけず、前線のスペースに早くボールを入れ、そこへFWを走らせてチャンスを作りたいのですが、大成の守備も冷静で、決定機を作らせません。

いい展開もあるのですが、クロスの際にミスキックしてしまったり、無理しないでいったん下げようとしたパスを突かれたりと細かいミスがあり、大成への流れをなかなか断ち切れません。

こういう流れの中、26分に大成が先制します。

サイド攻撃ではなく中央からの攻撃だったと思いますが、球の出所に意識が向いていた本郷DFが上述の才能ある9番の選手へのラストパスを許してしまいました。これをこの9番の選手が落ち着いて何なく決めました。前半はこのまま大成の1点リードで終わります。   

Ht1_2 Ht2_4

       

                         しかし、後半は一転して本郷の出足が速くなってボールや相手への寄りも前半より格段によくなり、さらにFW桃井選手もどんどん仕掛けるようになって流れを奪い返します。対する大成は前半より足が止まって運動量も減ったため、後半は本郷のペースになります。

Ht_2 Ht10_2

            

そして何より前半完全に牛耳られていた中盤を、キャプテン7番由利選手の運動量の回復によりここの地上権を奪い返します。         

Ht1_3 そして後半34分、左タッチライン深いところからこの由利選手がニアポストに向かって放り込んだロングスローによるボールが大成DFもGKも触れぬままゴール前を通過、ここに本郷の2人の選手がダイビングヘッド気味に体ごと突っ込みます。しかし、無情にもあとわずかで押し込めず、ボールはゴールラインを越えていきました。あと3センチ額を前に出せたなら、同点ゴールになっていたでしょう。ギリギリの戦いだと勝負の分かれ目はこんなところにあったりするのですね。これもサッカーです。

試合はこのまま後半を凌ぎきった大成が1-0で勝利しました。大成は地区大会で桐朋を破っただけあって、個々の能力も高く、ダイレクトを多用する戦術も見事で強いチームだと思います。もし23日が涼しい日であったら、早実とて楽な試合運びはできないでしょう。

私が10代のとき憧れていた本郷高校3年生部員の皆さん、本当にお疲れ様でした。あの頃から取り巻く環境も学校自身も大きく変わったことと思いますが、こうやって目の前で見れば本郷は本郷です。私の心の中ではいつでも「横綱」です。

これからの5ヶ月、勉強がんばってください。本当の勝負はこれからです。

kumazemi's favorite players 2007:大成の9番、本郷の7番

2007年9月17日 (月)

都駒場vs駒大高

MGさんがT1同士のダービーをリポートしてくださいました。

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都大会一回戦屈指の好カード駒ダービー、都立駒場対駒澤。
まずはお互いにシュートまでもっていけず、中盤での攻防が激しくカードも何枚もでるほど、激しい試合でした。
そんな中駒場は10分中盤でファールをもらい、大きくサイドチェンジしサイドからグランダーのセンタリングで中に入れますが、惜しくもDFにカットされます。駒場はなかなかパスが通らず、セットプレーでチャンスを作っていきます。
対して駒澤は20分に「PK」と思ったのですが、惜しくもFK。そのまま直接放ったシュートはキーパーの正面でした。
試合が動いたのは32分CKから一度弾いたボールがペナルティエリアの手前あたりに落ち、駒澤のDFがクリアしようと混戦のなかこぼれ球が駒場7番にわたり、ダイレクトシュート。これが見事に決まり先制。駒澤はなかなか1点の壁をやぶれないまま、前半終了。
後半駒澤は主将でCBの要を、前に置き、点をねらいにいきます。
6分駒澤はサイドからのパスに1人スルーを10番が反応して、シュート打つも、枠に入らず。その後も10番中心に攻める駒澤。そんな中30分頃駒場はCKからたしかヘッドで追加点。負けじと駒澤も何回もゴール前でシュートを打つが、駒場DFは集中をきらさず、点を許しません。そして反撃したい駒場は一瞬の隙をついたかのようにとどめの一撃。そして試合終了。駒澤の選手の3年生は本当にお疲れ様でした。そして駒場高校は駒澤の分まで頑張って下さい。長くなりすいません。そして、これはあくまでも自分の思ったことなので、違っていたりしていたらすいません。

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サッカーは世界最高のエンタテインメントです。MGさんが感じたことに正しいも間違いもないです!

それに戦評の語り口が何ともいえない味のある感じでナイスです!

それにしても3-0というのはちょっと意外でした。もっと接戦になるかなと思ってました。

駒大高の10番の選手と駒場の5番左利きのDFの選手はいいコンディションだったかな・・・

ちょっと気になります。