修徳vs創価
Kumazemi Report | 2007-09-23 |
第86回選手権東京大会Bブロック2回戦 |
駒沢第2球技場(晴) |
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23日駒沢第2球技場第3試合を弟子のホソゼミが取材しましたので掲載します。研修中の身で名門修徳を取材するのは3年早いと言おうと思ったのですが、言う前に勝手に行かれてしまいました。もはや師匠を師匠と思っていないようです。
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午後になって若干風が涼しく感じるようになった駒沢第2球技場に“東の大関”修徳の登場です。
14時のキックオフを待つ修徳イレブンの右サイドの張り出しがとても気になり始めた頃、主審のホイッスルが鳴り響きます。1回戦をPK戦で勝ち上がってきた創価の勢いはどんなものか。インターハイの雪辱なるか。
キックオフと同時に高いフィジカルを発揮する修徳高校は、やはり右サイドをフルに使った展開をしてきます。試合を待ちわびていたかのようにその7番西谷選手から出たボールに中央から入り込んだ10番小澤選手が合わせて修徳が開始4分で先制点を奪取します。あっという間の出来事と相手を寄せ付けないスピーディなコンビネーションに会場みな唖然としていました。
このままゲームはどうなるのか、修徳がそれくらい点を積み上げてしまうのか、そんなことを考えながらゲームは続きます。修徳のフィジカルは依然目立つものの、負けじと創価も果敢にゴール前に仕掛けます。この創価の粘り強さがこの2回戦でも見ることができるのか。時計の針が25分を回るころ集中的に修徳ゴールにブルーのユニフォームが襲いかかります。そんな前半29分、右サイドから上がったセンタリングに創価10番の選手が頭で合わせて同点ゴール。修徳のフィジカルに対抗するのは粘り強くボールを繋いでチャンスを待つ、そんな風にも感じる同点ゴールで一気に士気が上がる創価イレブン。一方、同点に追いつかれた修徳は前半30分にもかかわらず頭を抱える選手が・・・。「こんなはずじゃない」と聞こえてくるような表情です。
その追いつかれた修徳がどう立て直すのかと思っていた矢先の前半32分、創価が痛恨のPK献上です。キッカーは9番目黒選手。しかし、フェイントを入れて蹴ったボールに創価GKが鋭く反応、見事に止めます。やはり、「この時間帯の流れは創価にあったな」と思うしかない感じでした。
しかし、ここから修徳本来のプレイスタイルが激しくなります。右サイド7番西谷選手のアクセルは全開になり、中央に切れ込むドリブル、20mの距離を全力疾走でボールに吸い付き、創価ディフェンスを蹴散らすかのような強い当たりではね除けてはクロスを上げるなど、右サイドを完全に支配します。そして前半36分に目黒選手が勝ち越しヘディングシュート。前半終了間際には10番小澤選手のチャンスメークから再び目黒選手が3点目をゲット。痛恨のPK失敗からわずか10分の間に2点もぎ取るんですから、修徳目黒選手の精神力はとしかいいようがありません。
後半になっても修徳の体力は落ちることはなく、ピッチの中をところ狭しと駆け回ります。徐々に疲れが見え始めていた創価も必死に守りますが、33分左サイドからの攻撃でまたもや目黒選手のこの日ハットトリックとなる勝負を決定づける4点目のヘッドで決まり、勝負ありとなりました。
4-1というスコアだけ見れば修徳の圧勝ですが、創価のバランスのとれたシステムとプレイスタイル、なにより諦めない精神はすばらしいものでした。勝った大関修徳としても今日のゲームで得た収穫はきっとあると思います。今後の修徳の試合は目が話せないと思いました。
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あたかも東京の高校サッカーを知っているような口ぶり、なぜか多用する体言止め、ところどころに入る「つぶやき」。どうやらホソゼミは表現については密かに家で学習しているようです。でもホソゼミは『ビリーズブートキャンプ7日間集中プログラム』を完遂して2kg太ったものすごーく意志の弱いやつなので、これ以上褒めるのはやめときます。
今日の最後は私kumazemiがセレクトした「立ちはだかる原選手」の写真でで締めます。
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