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ユニオンスポーツ

【特別掲載】第101回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

  • 決勝戦のスコア
    インテンシティとコンパクトネス。Japan's Wayを示してくれました。

kumazemi's favorite players new era

  • 岡山学芸館19番木下選手
    ポストコロナ2022から私がこの目で見た素敵な選手をご紹介いたします。

kumazemi's favorite players 2018

  • 帝京10番の選手
    2018年度の私が勝手に好きになった選手をあげていきます。

kumazemi's favorite players 2012

  • 修徳の14番
    1年のブランクに再開すべきか悩みましたが、やっぱりやります。

kumazemi's favorite players 2010

  • 明治学院の8番
    2010年、この企画も4期目に入りました。少しずつでも続けます。

kumazemi's favorite players 2009

  • 修徳11番宇都宮選手
    2009年私が将来性があってイケてて面白いと思った選手たちです。

kumazemi's favorite players 2008

  • 実践学園8番
    2008年は仕事の関係であまり取材に行けなかったです。

kumazemi's favorite players 2007

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    2007年、新人戦からインターハイ、選手権とずっと追いかけました。

kumazemi's favorite players 2006

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【特別掲載】第85回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

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【特別掲載】第86回全国高校サッカー選手権大会決勝フォト

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2006年11月17日 (金)

決戦前夜

Photo_38

我が家のベランダから見た早朝の富士山です。ご存知富士山は日本で最も高い山です。

冬の晴れた日にはくっきりきれいに見えます。

いよいよ明日は全国高校サッカー選手権東京都大会決勝です。

修徳、暁星、都立久留米、東海大菅生。このうち2校が東京の最も高い山に登頂します。

思えば、ブログを始めた頃はおじさんにはきつい真夏で、奮発して買ったカメラのいじり方もわからず、稟議書しか書いたことがないゆえ表現としての文章もどう書けばいいかわからない状態でしたから、冬まで続いたのは奇跡です。

でも、この4ヶ月、撮影技術と表現力は一向に向上しないものの自分の目で見、感じたことを他の方々に表現することのすばらしさを知りました。

世の中、特に会社なんかでは「自分なりの見方、感じ方」をストレートに表現することは許されないことが多いです。

でも人間にはこの「私の見方、感じ方」を思い切り表現してみたいという欲求があり、サッカーが私にこの機会を与えてくれました。

今年の選手権東京大会シリーズは明日で終わり、全国大会へと突入していきます。

最後に残った4校の皆様 怪我せず悔いのないよう、精一杯全力でプレーして下さい。

そして勝った2校は、夢破れた300超の東京の高校サッカー部員のためにも、何としてでも全国大会の初戦を突破してください。

2006年11月16日 (木)

東京決勝過去5年

■2005年第84回(全国選手権優勝:野洲)
Aブロック Bブロック
修徳3-1(前半1-1)都立三鷹 成立学園3-0(前半1-0)国士舘
3位:駒大高、都立久留米 3位:国学院久我山、駿台学園
■2004年第83回(全国選手権優勝:鹿児島実業)
Aブロック Bブロック
修徳2-1(前半1-1)帝京 実践学園1-0(前半0-0延1-0)暁星
3位:駿台学園、都立三鷹 3位:国学院久我山、保善
■2003年第82回(全国選手権優勝:国見)
Aブロック Bブロック
成立2-1(前半0-0延1-0)帝京 国士舘1-0(前半0-0)国学院久我山
3位:都立駒場、修徳 3位:都立久留米、駒大高
■2002年第81回(全国選手権優勝:市立船橋)
Aブロック Bブロック
帝京2-1(前半2-0)国学院久我山 国士舘3-2(前半1-0)暁星
3位:保善、東京朝鮮 3位:堀越、創価
■2001年第80回(全国選手権優勝:国見)
Aブロック Bブロック
帝京3-0(前半1-0)都立駒場 国士舘1-2(前半0-0延0-0PK4-2)都立国分寺
3位:国学院久我山、都立久留米 3位:東海大菅生、駒大高

過去5年の4強以上は上表のとおりですが、全国を見てみますと東京は下記のような感じです。

  • 選手権初戦をなかなか突破できず(10戦2勝8敗)、成績はインターハイの方がいい
  • ほぼ4強という状態(国士舘3回、帝京2回、修徳2回、成立学園2回、実践学園1回)

私たちの東京には帝京高校を中心とした輝かしい全国大会での実績があります。プロが出来て状況も大きく変わっていますが、それでも東京代表にはインターハイでは上位に食い込む実力があります。この85回大会からもう一度歴史を作っていくべく、4校のうちどこが東京代表になっても、揃って初戦を突破してもらいたいです。新しい歴史の始まりはまずこの初戦突破からです。

1974帝京、1975浦和南、1976浦和南、1977帝京、1978古河一、1979帝京、1980古河一、1981武南・・・過去のノスタルジーに浸るのどうかとは思いますが、私には忘れられない時代です。

2006年11月15日 (水)

東京新人戦場所「西」の取組

太字は横綱、三役あるいは前頭筆頭です(番付表

念のため必ずこちらでもご確認ください。

【5地区】予選免除校:堀越・実践学園

  • ■早大高等学院会場(kumazemi's sanctuary参照) 1029vs10hs
  • 11/19 [09:30] 私立武蔵vs日大二
  • 11/19 [11:00] 中大杉並vs都立武蔵丘
  • 11/19 [12:30] 都立保谷vs佼成学園
  • 11/19 [14:00] 國學院久我山vs日大鶴ヶ丘
  • 11/23 [09:30] 都立保谷vs日大二
  • 11/23 [11:00] 中大杉並vs日大鶴ヶ丘
  • ■私立武蔵高校会場 
  • 11/23 [09:30] 私立武蔵vs佼成学園
  • 11/23 [11:00] 國學院久我山vs都立武蔵丘

【6地区】予選免除校:国士舘・駒大

  • ■狛江高校会場
  • 11/19 [11:00] 筑波大駒場vs日本学園
  • 11/19 [13:30] 都立駒場vs武蔵工大付

【7地区】【8地区】予選免除校:東海大菅生・都立久留米・早実・都立福生(会場が重なっておりますので合わせて表示しました)

  • ■立川高校会場
  • 11/19 [10:00] 都立三鷹vs都立南平(7地区)
  • 11/19 [11:30] 都立国立vs都立立川(7地区)
  • 11/19 [13:00] 都立松が谷vs大成(7地区)
  • 11/19 [14:30] 桐朋vs都立調布北(7地区)
  • 11/25 [10:00] 都立立川vs桐朋(7地区)
  • 11/25 [11:30] 都立東村山西vs都立拝島(8地区)
  • ■松が谷高校会場
  • 11/23 [10:00] 桐朋vs都立国立(7地区)
  • 11/23 [11:30] 都立三鷹vs都立松が谷(7地区)
  • 11/23 [13:00] 都立調布北vs都立立川(7地区)
  • 11/23 [14:30] 都立南平vs大成(7地区)
  • ■東大和高校会場
  • 11/19 [10:00] 中大附属vs都立小金井北(8地区)
  • 11/19 [11:30] 都立東大和南vs都立東大和(8地区)
  • 11/19 [13:00] 創価vs都立東村山西(8地区)
  • 11/19 [14:30] 都立拝島vs都立国分寺(8地区)
  • 11/25 [10:00] 都立三鷹vs大成(7地区)
  • 11/25 [11:30] 中大附属vs都立東大和(8地区)
  • ■東大和南高校会場(kumazemi's sanctuary参照)
  • 11/25 [10:00] 都立南平vs都立松が谷(7地区)
  • 11/25 [11:30] 都立小金井北vs都立東大和南(8地区)
  • ■国立高校会場
  • 11/25 [10:00] 都立調布北vs都立国立(7地区)
  • 11/25 [11:30] 創価vs都立国分寺(8地区)
  • ■国分寺高校会場
  • 11/23 [10:00] 創価vs都立拝島(8地区)
  • 11/23 [11:30] 都立東村山西vs都立国分寺(8地区)
  • 11/23 [13:00] 都立小金井北vs都立東大和(8地区)
  • 11/23 [14:30] 中大附属vs都立東大和南(8地区)

西は地区予選前半から激戦目白押しですね。

※写真と本掲載記事とは関係ありません。

2006年11月14日 (火)

東京新人戦場所「東」の取組

太字は三役あるいは前頭筆頭です(番付表Img_2003

念のため東京都高体連のHPでもご確認ください。

【1地区】予選免除校:修徳・関東第一・かえつ有明

  • ■葛飾野高校会場(くまぜみサッカーフォト)
  • 11/19 [10:00] 都立江戸川vs都立葛飾野
  • 11/19 [11:30] 都立城東vs安田学園
  • 11/23 [10:00] 都立江戸川vs安田学園
  • 11/23 [11:30] 都立城東vs都立葛飾野
  • ■城東高校会場
  • 11/25 [10:00] 都立江戸川vs都立城東
  • 11/25 [11:30] 都立葛飾野vs安田学園

【2地区】予選免除校:なし

  • ■筑波大附属会場
  • 11/19 [10:00] 獨協vs都立文京
  • 11/19 [11:30] 豊島学院vs筑波大附属
  • 11/19 [13:00] 本郷vs都立江北・・・小結と張出小結の注目カードです。
  • ■学習院会場
  • 11/19 [10:00] 日大豊山vs郁文館・・・なにげに郁文館は不気味ですよ。
  • 11/19 [11:30] 学習院高等科vs都立小石川・・・これは好カードです。
  • ■京華浦和会場
  • 11/19 [10:00] 京華vs都立足立西
  • 11/19 [11:30] 巣鴨vs都立竹早
  • 11/19 [13:00] 都立豊島vs昭和一

【3地区】予選免除校:帝京・東京朝鮮・大東大一

  • ■城北高校会場
  • 11/19 [09:30] 駿台学園vs岩倉
  • 11/19 [11:00] 都立高島vs國學院・・・國學院は選手権地区予選で"関脇"駿台学園から2点とってます。
  • 11/19 [12:30] 順天vs都立戸山
  • 11/19 [14:00] 保善vs海城
  • ■大山高校会場
  • 11/19 [09:30] 早稲田vs成城
  • 11/19 [11:00] 青山学院vs芝浦工大付
  • 11/19 [12:30] 東京成徳vs淑徳
  • 11/19 [14:00] 成立学園vs都立北園・・・大関の登場です。

【4地区】予選免除校:暁星・都立つばさ総合

  • ■つばさ総合高校会場
  • 11/19 [10:00] 明大明治vs東京
  • 11/19 [11:30] 東海大高輪台vs都立三田・・・大関の登場です。
  • ■私学事業団新小岩会場
  • 11/19 [10:00] 都立九段vs青陵
  • 11/19 [11:30] 芝vs大森学園
  • 11/19 [13:00] 正則学園vs都立田園調布
  • ■産業技術高専会場
  • 11/19 [10:00] 東洋vs東京実業
  • 11/19 [11:30] 東工大付属vs正則
  • 11/19 [13:00] 高輪vs都立美原・・・都立美原は選手権地区予選で"前頭筆頭"東京実業と接戦を演じてます。

新人選手権は上記地区予選を経て、年明けからと都大会が始まります。

2006年11月13日 (月)

修徳vs国士舘

Kumazemi Report 2006-11-12
第85回選手権東京大会Aブロック準決勝
西が丘サッカー場(晴)
修徳   vs   国士舘
2
2 前半 0
0 後半 1
1

東京Aブロック準決勝第2試合です。Ⅴ3を狙う名門修徳と01年度から03年度まで3連覇し、悲願の全国一勝を狙う国士舘の対戦となりました。両校とも言わずと知れた東京の高校サッカー界をリードする強豪中の強豪です。

朝からの強い北風も止む気配がなく、このゲームも風上をどう攻め、風下をいかに守るかがポイントになりました。そして前半は修徳が風上でした。

予想していたより比較的静かな立ち上がりでしたが、風上の修徳は9番小澤選手めがけて早めに前線に入れ、風下国士舘は"地面"を有効活用する展開です。

国士舘はポストプレーが上手でたびたびDFラインを突破しかけるのですが、修徳DF3番の石川選手の読みとカバーリングがすばらしくピンチを摘み取っていきます。

そして前半28分、ゲームが動きます。やはり「風」でした。修徳は中央ややセンターサークル寄りの位置で得たFKを、風を計算した抜群のコントロールでゴールポスト右側付近(たぶん考えられる選択肢の中で国士舘DFが最も守りにくい位置だったと思います)に放り込み、2番田中選手がワントラップしてDFをかわしてシュート、見事に先制します(写真)。

Photo_71

風下の国士舘は前半できればこれ以上失点しないで後半に臨みたかったと思いますが、前半終了間際に右サイドの崩しから、9番小澤選手に決められ2-0となります。この1点が、国士舘には後々効いてくることになります。

風下を意識しすぎたわけではないと思うのですが、ここまで都立駒場にも早実にも無失点で勝ち上がってきた国士館にしてはらしくない感じがしました。私も前半2-0で修徳リードで折り返すという展開は予想していませんでしたが、これで修徳は後半の風下を徹底して守備的に戦って逃げ切るプランが成立してしまいました(勝手な想像です)。

後半はこの勝手な想像のとおり、やや一方的に風上の国士舘が攻め立てます。6分には中央バイタルエリアやや外側のFKから決定的なチャンスがあり、8分には今度は先ほどよりゴールに近い位置でのFKと立て続けにセットプレーのチャンスがありました。しかし、修徳も必死に守ってピンチをしのぎます。

このような展開がしばらく続いた後半20分、左からじわじわ攻めあがってきた国士館が中央へ横パスをつなぎます。このパスにそれまで必死にくらいついて守っていた修徳DFがいとも簡単に前を向かせてしまいます。それも一発でシュートレンジに入れてしまうぐらい寄せがありませんでした。次の瞬間、強烈なミドルシュートを打たれ、コースは甘かったような気がしましたがいかんせんこの風で加速度が増し、修徳ゴールに吸い込まれていきました。これで1点差。残り時間あと20分。国士舘の実力を考えれば同点、逆転も十分可能な残り時間です。

しかし、ここから「粘りの修徳」が本領を発揮します。以前の日記でも書きましたが、修徳の精神力はすごいのであります。あきらめないし、下向かない。キレないし、サボらない。これが冬の修徳なのです。

国士舘は1点返してからはさらに押せ押せになったのですが、少し焦っていたのでしょうか。持ち味のつなぐサッカーより前へ前へのサッカーになってしまったような気がします。もし「風」が弱かったら、1点差になってもつなぐサッカーをしたのでしょうが、今日のような日はボールも加速度ついてころがっていきますので、仕方がなかったのかもしれません。でも、後半30分過ぎはもうこれを「猛攻」と言わずして何が「猛攻か」と言えるほど激しい攻撃を仕掛けました。

しかし、ゲームはこのまま修徳が逃げ切り、国士舘は結果的に前半終了間際に献上してしまった2点目で涙をのみました。

写真は国士舘ゴール前での空中戦、「粘った」修徳DF陣そして勇気ある飛び出しで決定的場面を防いだ国士舘GKの写真です。

Photo_74

これでAブロック決勝は暁星vs修徳と私世代には涙がでるようなカードになりました。ちょっと気がかりなのは故障でしょうか小澤選手が途中で退いてしまいました。今日はやや引き気味でしたが、決勝では小澤選手のDFの裏に飛び込むアグレッシヴなプレーがみたいですね。

なお、Bブロックでは東海大菅生が2-1で東京朝鮮を破り、来年から都立高校改革の一環で統合が決まっている都立久留米が延長戦の末2-1で王者帝京を破り、Bブロック決勝は東海大菅生対都立久留米のカードになりました。Aブロックは東の正大関同士、Bブロックは西の正大関同士の決勝です。

他県では神奈川代表は桐光学園、埼玉準決勝は武南1-0西武台、市立浦和3-2国際学院、千葉準決勝は渋谷幕張0-0PK4-2市立船橋、八千代2-1流経大柏となっています。千葉では県内二強がそろって準決勝で敗退しました(渋谷幕張恐るべし)。

2006年11月12日 (日)

暁星vs関東第一

Kumazemi Report 2006-11-12
第85回選手権東京大会Aブロック準決勝
西が丘サッカー場(晴)
暁星   vs   関東第一
5
2 前半 0
3 後半 0
0

西が丘サッカー場で行われた選手権東京Aブロック準決勝第1試合、暁星対関東第一のゲームです。快晴でしたが、ゲーム展開に影響を及ぼすほど強く北風が吹く中で行われました。先に申し上げますが、このような大差になってしまったのはアクシデントの影響もあってのことで、100%実力差ではないと思います。

ゲームは関東第一が風上でスタートします。

関東第一は5分に左サイドからの早めのクロスからビッグチャンスをつくり、10分には中央ペナルティエリアやや外からの惜しいミドルシュートを放つなど、攻撃がフィニッシュまでいくいい流れで展開します。はっきり申し上げて関東第一のペースだったと思います。

ただ、暁星も焦らず集中して守り、すきあらば14番風間選手を中心に速攻を仕掛けます。こんな感じで関東第一優位で進んでいた15分、たった1回の決定的チャンスを暁星がものにします。

Photo_61 Photo_63 Photo_64

Photo_65

決めたのはkumazemi's favorite playersである14番風間選手です。関東第一からオフサイドのアピールがありますが、写真一番左を見る限りでは、オフサイドではなかったです。風間選手の飛び出しがあまりに絶妙だったのです。カウンター一発できっちり1点とるところは暁星はさすがです。このしたたかさは伝統のなせる技でしょう。

関東第一は28分に右コーナーキックを深めに蹴った惜しいチャンス(たぶん繰り返し練習しているパターンだと思います)があり、結果論ですがこれは決めておきたかったです。

このピンチを逃れた30分、関東第一がDFからビルドアップしていこうとするところを中盤でボールを奪い返した暁星がそのままつなぎ、8番宮崎選手が左足を一閃2点目を取ります。

アクシデントはこの3分後におきました。暁星ペナルティエリアで混戦になっていたところ「ピーッ」とファウルを表す長い笛が鳴りました。私は(というより私の席の近くにいた人ほとんどが)「PKだ!」と叫びました。錯覚かもしれませんが主審の方がペナルティマークを指すようなしぐさも見えたのです。しかし、PKは始まらず、関東第一の選手がピッチの外へ出て行きました。シミュレーションによる累積2枚目のイエローでの退場だったのです。

風上にいながら2点を先行され、3点とらなければならない状況で1人少ないハンデを背負うには、あまりにも早い時間帯でした。前半はこのまま2-0で終わりますが、下手すると7対3くらいで関東第一が押していましたので、関東第一にとっては何とも重苦しい前半の終わり方でした。

後半になっても強風は止まず、暁星が風上の有利さをフル活用して開始早々から攻め立てます。7分には左サイドから狙い済ました10番寺島選手のミドルシュートで3-0、18分には自陣バイタルエリア付近で奪ったボールをタテにすばやくつなぎ、またもや14番風間選手がマークを振り切ってシュートして4-0、終了直前には左サイド深いところでの風間選手の粘りから5点目を上げ、結局5-0で暁星が勝ちました。

後半28分に関東第一のエース森相選手にチャンスが来ましたが、暁星も早い寄せで仕事をさせませんでした。

Photo_66 Photo_67 Photo_68

警戒されマークされながらも決定的な仕事をする風間選手はすごいです。これで2年生ですから末恐ろしいです。

しかし、関東第一も歴史を作りました。ほとんどの高校生が、高校生として西が丘サッカー場でプレーすることは「憧れ」のまま永遠に封印することになります。ここまできたのはすばらしいです。感動しました。

昨年までの10年間、暁星が決勝に進出すること3度、96年度は修徳に、02年度は国士舘に、04年度は実践学園に、それぞれあと一歩のところで敗れています。決勝は修徳でも国士舘でもどっちでもリベンジマッチになります。今年の決勝もまたみどころのあるカードになりそうです。

kumazemi's favorite players関東第一の森相選手(9番)

2006年11月10日 (金)

無手勝流東京都高校サッカー番付

昨日、1人で番付編成会議を開き、下表のとおりといたしました。

この番付は、全国高校総体で一定の成績をおさめた帝京、國學院久我山を最高位にしたところから出発し、他は直近選手権東京大会の成績(何回戦かだけでなく敗れた相手の実力等も多少考慮)、総体の成績、歴史そして新人選手権前半の成績を加味して勝手にまとめたものであります。見やすさ追求でやや強引に東西の数を合わせました(少し西が不利かもしれません・・・ごめんなさい)。

この番付表は大相撲と違って横綱にも降格が発生します。成績を数値化して係数かけて云々などロジックは全くありませんので、この点はどうぞご容赦ください。

この番付は新人選手権都大会終了後、総体予選終了後、選手権予選終了後の年3回見直したいと思います。なにぶん無手勝流ですので、スタートの下記番付に違和感がある方がいらっしゃいましたら遠慮なくご指摘ください。次回見直しの際の参考にすべく学習します

     東(1~4地区)

     西(5~6地区)

     帝京

     横綱    

     國學院久我山

暁星

東京朝鮮

修徳

大関

国士舘

東海大菅生

都立久留米

東海大

高輪台

関東第一

成立学園

大張関出

実践学園

都立駒場

駒大

大東大

保善

駿台学園

関脇

早実

堀越

私立武蔵

正則学園

かえつ有明

都立

つばさ総合

関張脇出

都立 三鷹

都立国分寺

創価

学習院

高等科

都立葛飾野

都立江北

小結

桐朋

都立保谷

都立福生

本郷

成城

京華

小張結出

中大附属

農大一

都立石神井

東京

東京実業

東京成徳

筆前頭頭

武蔵工大

附属

都立松ヶ谷

日本学園

【前頭上位】

日大二(西)、東工大附属(東)、高輪(東)、都立小石川(東)、駒場東邦(西)、都立国立(西)、都立南平(西)

【前頭中位】

國學院(東)、都立小金井北(西)、大森学園(西)、中大杉並(西)、都立町田(西)、都立東大和南(西)

【三役にいてもおかしくない関取衆】

東亜学園(西)、足立学園(東)、城北(東)、駒場学園(西)、拓大一(西)、都立日野台(西)

【注目株】

  • 都立武蔵野北(新人戦は敗れるも“西の張出関脇”国分寺から1点ゲットしました)
  • 都立小山台(新人戦はPKで敗れるも“東の張出大関”東海大高輪台相手に大健闘)
  • 都立千歳丘(新人戦は敗れるも選手権予選では都大会1回戦を突破)
  • 専大附属(新人戦は日大二にPK戦で敗れるも勇敢なGKを中心によくまとまっている)
  • 都立小岩(選手権ベスト8で東の“張出関脇”かえつ有明と予選で接戦を演じる)

【番外】

  • 都立城東(2)
  • 都立足立(4)
  • 都立葛西南(3)
  • 都立片倉(4)
  • 都立東大和(2)
  • 都立杉並総合(2)
  • 都立八王子北(0)
  • 都立美原※2005年開校

いずれも「サッカー特別推薦枠」を実施している都立高校で、( )内は06年度合格者実績です。なお、このサッカー特別推薦枠は番付表内の都立つばさ総合(3)、都立保谷(3)も実施しています。

※引き続きkumazemi's favorite playersへの情報提供もよろしくお願いします!

2006年11月 7日 (火)

kumazemi's favorite players中間報告

kumazemi's favorite playersがおかげさまをもちまして25人になりました。この約4ヶ月間、一つしかない体と週末の空いた時間を有効に活用し、自分の目で選抜した選手たちです。1人韮崎高校の選手がいますが、さしずめウラ東京選抜です。これからも周囲に流されず、自分の五感のみを駆使してたくさんの隠れた逸材を見つけ出していこうと思います。

ただ、このkumazemi's favorite players、情報として一つ欠点がありまして、実は私、彼らの名前がわからないのです。個人情報に関わることですので慎重さは必要ですが、このkumazemi's favorite playersは上位カテゴリー(大学、JFL、強豪アマチュアクラブなど)の指導者の方やセレクション担当されている方々をちょっぴり意識している手前、これでは情報の体をなしていないのであります。

もし、読者の方々で彼らの情報(お名前やこれまでのサッカー歴など)をご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントでもメールでも結構ですので、ご教示いただけないでしょうか。ご本人からのPRも大歓迎です。どうぞよろしくお願いします。

もし将来、kumazemi's favorite playersからJリーガーや日本代表が出たら、もう、私死んでもいいです!

見た日

見た場所

大会名

所属

背番号

ポジション

07/17/2006

横河電機G

TFL(T2)

駒場学園

10

FW

07/17/2006

横河電機G

TFL(T2)

都立国分寺

11

FW

08/04/2006

高槻市

高校総体

帝京

3

DF

08/04/2006

高槻市

高校総体

韮崎

14

FW

08/20/2006

東伏見G

選手権予選

都立小山台

18

FW

08/20/2006

東伏見G

選手権予選

暁星

14

FW

08/20/2006

東伏見G

選手権予選

東京実業

8

MF

08/29/2006

駒沢第二

TFL(T1)

成立学園

7

MF

08/29/2006

駒沢第二

TFL(T1)

関東第一

9

FW

08/29/2006

駒沢第二

TFL(T1)

関東第一

10

MF

09/03/2006

横河電機G

TFL(T2)

暁星

14

FW

09/03/2006

横河電機G

TFL(T2)

横河武蔵野

9

MF

09/03/2006

横河電機G

TFL(T2)

横河武蔵野

13

FW

09/10/2006

東大和南高校

TFL(T3)

東工大附属

11

MF

09/10/2006

東大和南高校

TFL(T3)

都立東大和南

14

FW

09/17/2006

葛飾野高

選手権都大会

大東文化大一

13

MF

09/17/2006

葛飾野高

選手権都大会

かえつ有明

4

DF

09/17/2006

葛飾野高

選手権都大会

かえつ有明

11

FW

09/24/2006

東伏見G

選手権都大会

都立つばさ総合

11

MF

09/24/2006

東伏見G

選手権都大会

学習院高等科

14

FW

09/24/2006

東伏見G

選手権都大会

都立福生

7

MF

10/22/2006

駒沢第二

選手権都大会

東京朝鮮

5

DF

10/29/2006

杉並総合高校

新人選手権

専大附属

1

GK

11/03/2006

清瀬高校

新人選手権

都立国分寺

15

MF

11/05/2006

杉並総合高校

新人選手権

国学院久我山

3

DF

実は私、このkumazemi's favorite playersに載っている選手たちブロマイド風フォトを全員ではないのですが別に保管しております。手前味噌かつ余計なお世話で恐縮ですが、たぶん、このフォトは選手たちにとってもいい思い出になるでしょうし、選手たちが私ぐらいの年齢にになって父親になったら思い切り自慢できるはずです。近日中にパスワード方式でアップしたいと思っておりますので、期待しててください!(撮影技術は下の下ですのでその点はご了承願います)

2006年11月 6日 (月)

11/5首都圏の高校サッカー

この3連休、東京では各地で新人選手権地区予選が行なわれ、埼玉と千葉では選手権準々決勝が行なわれベスト4が決まりました。

【東京都新人選手権】

新人戦地区予選では、國學院久我山、都立三鷹などが順当に勝ち上がる中、いくつかの実績ある学校が姿を消しています。

  • 足立学園2-3都立豊島(足立学園が地区予選で敗退とは・・・)
  • ●城北0-1國學院
  • 駒場学園1-1PK4-5都立町田(駒場学園には少しだけ運が足りなかったようです・・・)
  • ●東亜学園0-1私立武蔵(この強豪校同士のカードは1点差で決着)

あと、私が過去に取材したことのある高校につきましてはこのような結果になっています。

  • 都立西2-2PK3-4早大高等学院
  • 都立田無0-1都立石神井
  • 都立小山台1-1PK4-5東海大高輪台(強豪相手にこの戦い。次につながります!)
  • 都立日比谷0-1都立田園調布
  • 桐朋4-0都立翔陽
  • 中大附属1-0都立羽村
  • 都立東大和南1-1PK4-3都立多摩
  • 東京実業7-1朋優学院
  • 東工大附5-0都立山崎
  • 日大二3-1都立杉並総合
  • 都立国分寺3-1都立武蔵野(国分寺から1点取ったのは見事です)

【選手権千葉大会】

  • ○市立船橋2-0(前半1-0)幕張総合
  • ○渋谷幕張1-1(前半1-0)延長1-0(前半0-0)習志野
  • ○流経大柏3-0(前半0-0)中央学院
  • ○八千代3-0(前半1-0)東京学館

11月12日(日)に柏の葉公園総合競技場で行なわれる準決勝は、市立船橋vs渋谷幕張、流経大柏vs八千代というカードになりました。

【選手権埼玉大会】

  • 西武台6-0(前半4-0)所沢西
  • ○武南4-1(前半2-1)川越南
  • ○国際学院1-1(前半0-0)PK5-4埼玉栄
  • ○市立浦和3-2(前半2-1)大宮東

11月12日(日)に駒場運動公園陸上競技場で行なわれる準決勝は、西武台vs武南、国際学院vs市立浦和というカードになりました。

なお、その他の関東は以下のとおりですが、他府県では鹿児島実業とルーテル学院(熊本)が姿を消しています。

  • 神奈川大会決勝:秦野vs桐光学園
  • 茨城大会決勝:鹿島学園vs水戸商
  • 栃木大会決勝:真岡vs作新学院
  • 群馬大会決勝:前橋商vs前橋育英

先の新人戦地区予選の日大二vs専大附属戦で、私の息子は生まれてはじめて見るPK戦に目を白黒させてましたが、彼はこの試合で「オフサイド」による「間接フリーキック」に気付いてしまい、帰りに「なんでなんで」と聞かれて困ってしまいました。

フリーキックとは手を使って相手を押した時に起きることと信じている彼に、オフサイドを説明できない私はにわかコーチも失格です・・・。

2006年11月 5日 (日)

国学院久我山vs都立杉並

Kumazemi Report 2006-11-05
平成18年度東京都新人選手権5地区1回戦
都杉並総合高グラウンド(晴)
國學院久我山   vs   都杉並
7
4 前半 0
3 後半 0
0

東京都新人選手権5地区予選、国学院久我山のゲームです。選手権予選は都大会初戦で暁星に敗れてしまい、新チームは地区予選からのスタートとなりました。相手は1回戦で7点取った都立杉並高校です。国学院久我山が新人戦で地区予選から出てくるというのはここ数年聞いたことがないので、杉並高校にとっては「新人戦でより上位進出を目指す」という点では運の悪いところに入ってしまいました。しかし、最終目標をもう少し先に置いているのならば、戦い方によっては貴重な経験を得られる組み合わせだとも言えます。

精度の高いボールコントロール、少ないタッチで確実につなぐパスワークとこれを可能にするするオフザボールの動き、コンタクトスキルと全てに優る久我山が圧倒的にゲームを支配します。

開始早々先制した国学院久我山は、11分に右45度くらいのペナルティエリアすぐ外の位置からのFKを8番の選手が左足で直接決め、23分には10番の選手がゴール前中央でGKをよく観てループシュート、30分にはバイタルエリアで少ないタッチでパスをつないでDFを翻弄して中央から7番の選手がきっちり決め、4点差をつけて前半を折り返します。

後半は開始1分でPKを得て、これをきっちり決めて5点差とすると13分には低い弾道の右コーナーキックからダイレクトに決められ6-0とします(写真下、白が久我山)。

Photo_42 Photo_43 Photo_44 

とにかく国学院久我山は少ないタッチでシンプルに、そしてうまく周囲を使ってボールを前へ運んでいくのですが、これに左右への大きな揺さぶりや相手を何人も巻き込む密集プレー(あれ戦術ならばさしづめラグビーで言うところのラック攻撃でしょうか)など多彩なので都立杉並は翻弄されてしまいます。都立杉並は奪ってから中盤へつないだり前線へ大きくフィードしたりするのですが、それを読んで動き出す選手が少ないので攻撃が単調になってしまいました。しかし、これも相手が横綱ですから仕方ありません。いいようのない圧力を受けていたはずです。奪われれば速攻をくらうのであまり無責任なことは言えませんが、中盤でローリスクなパスばかりではなく、ポジションをも無視して引っかきまわしたり、意表をつく予想外のプレーがもっとあったらなぁと思いました。

久我山の7点目はボールへの反応(コース読み)と寄りの速さの違いであげた得点でした。下の写真がそうですが、左から順に右に行きます。久我山が右コーナー付近の深い位置からマイナスのボールを折り返します。この時点では都立杉並のDF5番の選手もボールに反応していますし、後ろから走りこんでくる国学院久我山の選手も掴んでいたと思います。

Photo_56 Photo_58 Photo_60

 

しかし、真ん中の写真では国学院久我山の選手が先人ボールに追いつき、そのままダイレクトでシュートを打たれてしまいました。後半の後半で都立杉並の選手には疲労もあったでしょうし、久我山は後半けっこう選手を入れ替えましたので能力差だけの結果ではないですが、ここらあたりも横綱級の高校は容赦ありません。中のマークが少し甘くなったり、一歩寄せが遅くなっただけで決定的な仕事をされてしまうんですね。

このゲームを観させていただき、サッカーでは「ボールを止めること」が極めて大事な技術であるということをあらためて感じました。

kumazemi's favorite players国学院久我山の3番