都日野台vs大成
Kumazemi Report | 2015-09-19 |
第94回選手権東京都大会Bブロック2回戦 |
駒沢第二球技場(晴) |
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秋の強い日差しと心地よい風に包まれた駒沢第2球技場にて、日野台と大成の都大会2回戦が行われました。
試合開始後の激しいボールの奪い合いと思いきや、大成は左サイドから持ち込むと相手DFライン裏へのパスに中央から走り込んだ大成9番の選手がこれに合わせて先制点をあっという間に奪います。さらに前半3分には大成3番から5番へ出したラストパスをそのままシュート態勢に持ち込みますが、これは惜しくもオフサイド。このように俄然、立ち上がりは大成ペースで幕を開けました。
前半7分、これまでペースを掴みきれないでいた日野台がカウンター気味に攻撃を仕掛け、右サイドから18番の選手が中央へ切れ込むと、ペナルティエリア付近で10番の選手へ繋ぎ、ここから相手DFを交わしてシュートを決めて日野台が同点に追いつきます。 続く前半14分にもゴール前の競り合いから大成DFがこぼしたボールにきっちり反応した日野台が冷静に蹴り込んで瞬く間に逆転します。
このように前半は、流れは大成なのですが、日野台の固い守備になかなか決め手を作る事が出来ないところを、チャンスを確実に日野台が決めていくという展開になりました。前半30分には大成7番の選手が左サイドから早いパスワークで日野台DFを抜き去り中央5番の選手へラストパスを通してシュートにつなげますが、ボールはゴールマウス左へ逸れてしまいます。前半はこのまま日野台の1点リードで後半へ折り返しとなりました。
後半の立ち上がりは膠着状態が続きます。そして後半15分、大成が同点ゴールを叩き込み試合を振り出しに戻すと、ここから試合は一気に白熱していきます。
後半20分を経過すると日野台の運動量が少し落ちはじめますが、選手の気持ちはまったく切れません。対する大成は前半から反復してきた相手の裏を取る戦術を繰り返し、後半26分には相手DFの裏へ走り込んだ大成18番の選手シュートに持ち込みますが、これは日野台GKのファインセーブに阻まれます。
後半33分には。今度は日野台11番の選手がゴール前で相手GKのこぼしたボールを無人となったゴールへ落ち着いて流し込み逆転に成功します。
このまま試合は終了かと思われたアディショナルタイム4分、ラストプレーとなった大成のFKのチャンスに6番の選手がゴール右隅に突き刺さる起死回生の同点シュートを決め、試合は延長戦へ突入します。
延長戦では延長後半1分に大成14番の選手がペナルティエリア左からシュートを決めて再びリードとするも、延長後半8分に今度は日野台11番がゴール前へ走り込んで相手GKを交わして同点弾を決め、同点に追いつきます。
これを死闘と言わずに何と表現すればいいのでしょうか。しかし、両校の凄まじい攻防もこの後にゴールは生まれず4対4のまま遂にタイムアップ、運命のPK戦となります。結果、そのPK戦は日野台に勝利の女神が微笑むこととなりました。
後半の疲労蓄積が目立ち始めた頃から日野台GKの神がかったファインセーブの連発に大成はやや流れを掴み損ねた感がありましたが、両者の技術、走力、精神力が激しくぶつかり合った試合は大変見ごたえのある2回戦となりました。
取材:ぬまちちぶ
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