関東第一vs創価
Kumazemi Report | 2015-09-20 |
第94回選手権東京都大会Aブロック2回戦 |
駒沢第二球技場(晴) |
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昨日19日から2回戦が始まり、きょう20日は横綱関東第一の登場です。この横綱に挑戦するの一次予選無失点の古豪創価です。長きにわたって高校サッカーを観てる方には創価と言えば朝岡兄弟ということになりますね。
さて、試合の方は静かな立ち上がりだったものの開始3分で2回のCKを得るなど、関東第一優勢で進みます。対する創価は徹底した守備陣形を採り、カウンター攻撃に活路を見出す戦術です。トーナメントにおけるこのような戦い方は正攻法とも言え、そこを実力に勝るチームはどう攻略して得点するかもサッカーの見どころです(しばしば東南アジアのチームに苦戦する日本代表にも同じこと言え、このままだと代表戦の視聴率は下がります)。ここを関東第一はさすが横綱、全員守備でマークをずらさずスペースを与えてくれない相手に、強引なプレーや無理強いせずにボールを動かし、じわじわチャンスを窺います。
私もサッカーやってたのでわかるのですが、本来ゴールを奪うスポーツであるサッカーにおいてあまりにも守ってる時間が長いと精神的疲労度は倍増します。しかし創価は組み合わせが決まってからこの一戦に向けて相当トレーニングを積んできたのでしょう、そんな疲れは感じさせずに約束事をやり抜き、セットプレー含めて危ない場面はあったものの前半折り返し無失点を完遂します。特に関東第一攻撃のポイントである左サイド7番の選手に決定的な仕事をさせませんでした。
後半は、創価がこの戦術を最後までやり切れるのか、関東第一がどういう戦術で打開を図りに来るのかが見どころになります。 後半の関東第一は、開始早々1分、2分、3分と立て続けにCKを獲得、9分と10分にも連続でCKを得ますが、ここは創価がしのぎます。関東第一の前線の選手はあまりぐるぐる動くタイプではなく、ペナルティエリア付近でボール受けては一瞬でゴールハンターと化すというような感じを受けました。 このような流れの中の関東第一後半6発目のCKでした。これをニアサイドに合わせ、そこに飛び込んできた7番の選手がヘッドで流し込み、ついに均衡が破れます。
ここまで中盤で深追いせず、カバーリングも徹底してスペースを与えない戦術を貫いてきた創価でしたが、この戦術が機能しないセットプレーでやられてしまいました。しかも、前半注意に注意を重ねていい仕事をさせてこなかった7番の選手に決められてしまったのが痛かったです。 これで吹っ切れたか関東第一の動きはよりリズミカルになり、後半21分には右からのセンタリングにややファーサイドでボールの処理がルーズになったところを7番の選手が拾ってシュートを決め2対0、後半27分には創価ゴール前中央から11番の選手が抜けだして落ち着いて決めて3点目が入り、勝負が決しました。
いくら横綱とはいえ、選手権予選初戦かつ相手は金星狙って捨て身で向かってくる中、多少は硬くなったり焦ったりするものですが全く動じませんでした。さすがインターハイ4強です。今日の試合でもけが人はでなかったようですし、良いコンディション維持して全国制覇目指してがんばってください。
敗れた創価ですが、今日の展開で相手にそこそこの数のCKを献上してしまうのは仕方ありません。ただ、連続でくらい、かつ横綱がショートコーナーにファーサイド、ニアサイドと毎回変化をつけ出してきたところでの失点でしたので、守備陣に微妙な迷いが生じたのかもしれません。 これで代が変わって新人戦が始まりますね。またいいチーム作って都大会に出てきてください。
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