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2013年4月16日 (火)

都城東vs早稲田実業

Kumazemi Report 2013-04-14
平成25年度関東大会東京予選2回戦
駒沢第2球技場(晴)
都城東   vs   早稲田実業
3
2 前半 1
0 後半 1
0 延前 0
1 延後 0
2

関東大会都予選の2回戦、今回のマッチレポートは「都城東vs早稲田実業」です。

個人的には「都城東の爆発的な攻撃力」vs「伝統の粘り強い守備から徐々にエンジンをかける早実」に注目していました。

開始序盤からその都城東の攻撃力が牙をむきます。3分、16番の抜け出しから8番へ渡りGKと1対1となります。ここはGKのファインセーブにあいます。しかし、5分でした。都城東は左サイドの12番が切れ込み、8番へ。右足を振りぬくと次の瞬間、ゴール左隅に突き刺さって1-0とします。あの位置に、あのスピードで蹴りこむ技術、本当に圧巻のゴールでした。都城東8番の選手は昨年選手権予選から身体が二回りほど大きくなっている印象でした。

_

更に猛攻を仕掛ける都城東は、DFFラインからの縦パスに9番が反応します。早実10番がたまらずファールでイエロー。キッカーは8番、壁を越え、GKの触れない素晴らしいFKで前半7分にして2-0とします。早実DF陣は2年前の選手権決勝(対久我山)にも出場していた選手たち、早々破られるわけのない鉄壁がいとも簡単に打ち破られます。

都城東は特に、特に7番、8番、16番の選手の足元の巧みさ、前をいた時のバランスの良さが際立ちます。更にチームとしても「仕掛けるとき」「はたくとき」が浸透していて早実にボール奪取の的を絞らせません。

1回戦で堀越を3-0で破り、早実に対し前半早くも2-0とした都城東、もしかしたらこのまま大量得点になるかと思っていました。

しかし、浅はかでした。やはり早実の伝統は受け継がれますね。徐々に10番、11番を中心に前に前に圧力をかけていきます。36分、12番のアーリークロスに11番がゴール前に入り込みダイレクトで押し込み2-1とします。ここまでDF陣もうまくゲームをコントロールしていたように見えましたが、一瞬ボールウォッチャーになってしまいました。

Photo 前半から飛ばした都城東、スロースターターの早実、後半そのままゲームが終わるとは思えない後半9分、早実は前線9番から10番にわたると右足一振り、GKの右脇を抜けゴールネットを揺らします。これでゲームは振り出しとなり、息を吹き返した早実は10番をターゲットとし、逆転を狙います。

20分には10番がゴール前で反転しながら左ボレー、あわやと思いましたが、ここはGKのビッグセーブで得点ならず。都城東は肝を冷やします。

このゲーム、僕なりに「やはりサッカーは面白い」と思わせる2つの視点で途中から見ていました。1つ目は「声」です。都城東に比べ、早実はゲームを通して、とにかく声を出していました。ここで言う「声」とは、一見すれば「根性論」になりがちですが、そうではなく「的確な指示」のことを指しています。どこにパスを出すべきか、どこにチェックをすべきか、それらを全員が徹底して行っていることで体力の落ちる後半にあっても、素早いチェックが出来たり、パスミスを防いだり。またその声でチームを鼓舞したり。出す・出さないでここまで変わるか、と思いました。

2つ目は「選手交代の妙」でした。都城東は29分に4番に代えて3番を投入します。この交代で早実に傾きかけた流れが徐々に引き戻されました。前線に入った3番はポストプレーだけではなく、ドリブルで仕掛けたりすることで早実DF陣は相当いやがっているように見えました。

3

後半40分に都城東は7→10→3→18とつなぎ、ビッグチャンスを得ますが、惜しくもバーの上を通りこし、延長戦へ突入します

延長前半5分、早実はターゲットとなり続けた10番がバイタルから右足を思いっきり振りぬき素晴らしいコースへ、これも惜しくもバーを叩きます。

PKも考えられる延長後半8分、都城東は10番から3番に渡りシュート、こぼれ球を9番が蹴りこみ、これがゴールへ突き刺さって3-2、決勝点となりました。

強豪校2校を撃破した都城東、間違いなく実力というべきですね。次戦は修徳戦。本当に21日が待ち遠しいです。

取材:おび天&のっぽろ

2013年4月15日 (月)

実践学園vs都保谷

Kumazemi Report 2013-04-14
平成25年度関東大会東京予選2回戦
清瀬内山グラウンド(晴)
実践学園   vs   都保谷
3
1 前半 0
2 後半 0
0

暖かい日差しと時たま吹き付ける風がとても心地よい天気となった清瀬内山グランドでは、実践学園と保谷高校のゲーム(関東大会東京予選2回戦)が行われました。

前半6分、実践学園はFKを得るとキッカー5番の選手のボールに頭で合わせてシュートまで持ち込みます。続く8分にも同じくFKから長めのボールに頭で合わせます。

そして前半15分、逆サイドだったため背番号がが確認できませんでしたが、ゴール右のペナルティエリア内からの鋭いグラウンダーのシュートが保谷ゴールに突き刺さり、実践学園が先制点を奪います。

このまま試合の流れが実践学園に・・・と思いきや保谷も中盤に人数をかけて実践学園の攻撃の芽を早めに摘み、決定的な場面を作らせません。試合は膠着状態となっていきましたが、前半終了間際の39分、左サイドで実践学園5番の選手がボールを持つとゴール前にスペースを見つけて飛び込む実践学園10番の選手に精度の高いセンタリングを入れます。これを10番の選手が胸でトラップしてシュート体制に持ち込みますが、ボールを落ち着かせることが出来ず、決めることは出来ませんでした。

このまま前半は終了となりましたが、ポゼッションは実践学園に分がありつつも最後の決め手を欠いている感じでした。これが後半にどう影響するのかまたはどう修正するのかが。、後半の見所となります。

前半もそうでしたが、実践学園の5番の選手のキックの精度、FWの11番の選手の前からのプレス、10番の選手の組み立てと役割がはっきりしている感じがしました。

後半16分には相手ボールをインターセプトした実践学園5番の選手がそのままペナルティエリア内に持ち込むと、中央に走り込む9番の選手への絶妙なラストパスを供給、これに9番の選手が右足で合わせますが、保谷GKの必死なセービングで追加点とはなりません。

後半20分に実践学園は選手交代では15番の選手に代わり、12番の選手がピッチに入ります。両サイドからの攻撃に何度も保谷ゴール前を攻めたてる実践学園ではありますが、最後の最後を決めることが出来ません。Img_19871_2 このまま試合時間が過ぎていくのかと思った後半35分、右コーナーキックを蹴る実践学園5番の選手のクロスにニアサイドで実践学園10番の選手がヘディングを叩き込んでついに実践学園が追加点を決めました。後半38分には保谷DFのファウルからPKを与えられると実践学園16番の選手が落ち着いて決め、3対0で実践学園が3回戦へ駒を進めました。

保谷高校の中盤での徹底したディフェンスは素晴らしい集中力でした。実践学園の最後の2点は意地の得点のように見えましたが、ここから先は決定的な場面で日頃の練習の成果を発揮できるように頑張ってください。

取材:ぬまちちぶ

2013年4月14日 (日)

修徳vs保善

Kumazemi Report 2013-04-14
平成25年度関東大会東京予選2回戦
駒沢第2競技場(晴)
修徳   vs   保善
2
1 前半 1
1 後半 0
1

関東大会都予選の2回戦、今回のマッチレポートは「保善vs修徳」です。 先週のレポートにもある通り、この時期のチームはメンバーも含め色々と試行錯誤されている中での試合となります。選手権東京チャンピオンの修徳とて同じ、メンバー・ポジション、スタイルも暗中模索といったところでしょうか。 2回戦の中でも注目の一戦となったこのカード、会場には保護者の方以外にもたくさんの観客が詰めかけます。

まずペースを握ったのは修徳でした。特に前線の7番、9番、10番が連動します。特に9番の選手は上背もあり、更にポストに入った時のバランスも良く、保善DFも手をこまねいているようでした。

9_2

 

9番をターゲットとし、そこからサイド展開が随所に見られました。 16分、修徳は右スローインからのこぼれにいち早く反応した9番が右足を振りぬきゴールネットを揺らし1-0とします。ここから一気に修徳ペースで試合が進むかと思われましたが、18分、保善7番が左サイドを駆け上がりクロス、わずかのところで修徳DFがクリアします。一進一退の前半半ばの27分、保善は左サイドへのスルーパスから前線が粘ってこぼれたところを10番が冷静に押し込み1-1とします。 保善7番は、後半25分に交代となりますが、修徳DFを翻弄し続けました。おそらく修徳は7番警戒で選手交代・ポジションチェンジしたように見えました。 29分に2番に代えて14番をボランチ、8番のキャプテンを右サイドに配置換えしたように思います(※8番は昨年度右サイドで鉄壁の守備を見せていました) 。1-1となってから、やや修徳ペースで試合は進みますが、両者決定機を作れないまま前半終了となります。

後半開始3分、いきなり保善がしかけます。7番がこぼれ球を拾うと細かいドリブルでバイタル付近に接近し、直接左足でシュートを狙います。しかし、惜しくもゴールをとらえることが出来ません。

7_2

 

すると12分に修徳10番が体をうまく使いながらゴール前へ。あわやPKかと思われましたが、ノーホイッスル。と思いきや・・・・保善のGKがパントキックをする際にエリア外に出たという判定でハンドを取られ、修徳は直接FKを得ます。10番の低い弾道で、「入った!!」と思いましたが、保善GKがわずかのところでセーブします。

段々と足の止まる選手が出てくる後半20分過ぎ、修徳がもう一段ギアを入れ直します。23分、修徳右サイド7番がサイドを切り崩し10番へパス、待ち構えていた10番は冷静に蹴りこみ2-1と突き放します。

2_3

 

得点が入ってからは試合巧者の修徳らしく間延びしたラインをうまく活用して33分、44分にも決定機を作ります。得点には結びつきませんでしたが2-1のまま試合は終了し、3回戦へ駒を進めました。次は波に乗っている都立城東戦です。 テクニシャンを要する城東に対して、どのような試合展開を見せるか楽しみですね。

取材:おび天

2013年4月 8日 (月)

都城東vs堀越

Kumazemi Report 2013-04-07
平成25年度関東大会東京予選1回戦
駒沢第二競技場(晴(強風))
都城東   vs   堀越
3
1 前半 0
2 後半 0
0

駒沢第二競技場第3試合です。近年安定した力を発揮している都城東と名門復活を期する堀越の対決です。

強風は一向に止まず、相変わらずのコンディションでしたが、序盤は堀越がペースを掴みます。前半10分までに4度ほど大きなチャンスがありました。これを決めることはできませんでしたが、流れは堀越だったと思います。昨年から中心選手の8番と10番のテクニシャンを擁する都城東ですが、前半20分過ぎまで堀越陣内バイタルに入り込むこともほとんどできず、耐える時間が続く感じでした。

しかし、一回のチャンスが都城東に微笑みます。前半25分にゴール前に入れたボールが堀越ゴールのクロスバーに当たり、この跳ね返りをうまく拾って押し込み、都城東が先制します。シュートまで持っていく回数は圧倒的に堀越でしたので、まだ慌てることはなかったのですが、チャンスをモノにできなかった時間帯にたった1回のピンチに失点してしまったからか少し焦りが出てきたように感じました。

Img_3121 この先制で落ち着きを取り戻した都城東は8番にボールを集めますが、この8番の選手の広い視野から繰り出される前後左右への緩急自在の配球が堀越を翻弄し始めます。前半はこのまま都城東1点リードで折り返します。

後半に入ってすぐに堀越は14番の選手に代えて16番の選手を投入、追撃モードに入った堀越は前掛かりになって攻撃を仕掛けます。

しかし、都城東は後半8分にタテ一本カウンターから8番の選手が抜け出してGKの位置をよく見て流し込んで2点目を取り、突き放します。

2点ビハインドとなった堀越はもう攻めるしかなく、球際でも必死にくらいつき反撃を試みますが、都城東のバランスを崩さない守備陣と8番の選手が作るリズムに決定機を作れません。

Img_3115_2 刻々と時間が過ぎ、堀越の焦りが強くなり始めた後半27分、これも焦りからでてしまったか堀越GKのミスをついた都城東が決定的な3点目を決めました。

ゲームはこのまま終了、都城東が3対0で堀越を破りました。

都城東は上述の8番、10番の選手を中心にチームとしてのレベルが昨年より上がっている感じがしました。まだ春先ですので今期のチーム力云々を論ずるのは早いですが、次の早実戦は重要なゲームになりますね。がんばってください。

kumazemi's favorite players 2013:都城東の8

Kumazemi_new_rogo

2013年4月 7日 (日)

暁星vs豊島学院

Kumazemi Report 2013-04-07
平成25年度関東大会東京予選1回戦
駒沢第二競技場(晴(強風))
暁星   vs   豊島学院
2
1 前半 0
1 後半 0
0

東京は台風並みの低気圧が通り過ぎて快晴となったものの強い風だけは治まらず、コンディション的にはあまりよくない中、25年度の関東大会都予選が始まりました。

この時期は新1年生入部を目前にして各校試行錯誤しながらチームとしての色合いを模索する時です。そんな中で暁星がどんな感じなのか見てみました。

前半は追い風の豊島学院がスピードを活かした攻撃でいい流れを掴みます。特に8番の選手のアグレッシブな仕掛けには暁星守備陣も少し手を焼いていました。前半10分には豊島学院がこの8番の選手のスピードに乗ったタテへの突破でGKと1対1のチャンスがありました。しかし、残念ながらこの決定機を決めることはできませんでした。おそらくこのシーン、暁星は「やられた」と思ったのではないでしょうか。

Img_3075 前半20分過ぎから向かい風の暁星に持ち前の小刻みなパスワークが冴え始め、前半29分には決定的チャンスを迎えます。こちらも外してしまいましたが、豊島学院のスピードを活かしたシンプルなタテ攻撃に耐えていた暁星が徐々に圧力をかけ始めます。

そして前半36分でした。暁星は見事なパスワークから豊島学院守備陣を翻弄、最後はヘッドで押し込んで暁星が先制します。

後半に入って追い風になった暁星は風を味方につけながらも速いパス交換でいいリズムを形成、しばらく優位にゲームを組み立てます。しかし、ややフィニッシュに制度を欠き、いい流れながら追加点は奪えません。

すると豊島学院ベンチが動いて後半14分に8番の選手に代えて16番の選手を投入、19分には9番の選手に代えて13番の選手を投入します。駒沢第二の人工芝ピッチはけっこう固く、この強風もあって、前半長い距離を走ってやや疲れが見えていた前の選手をフレッシュにする意図だったかもしれません。

奪ったボールをグラウンダーでていねいに繋いで攻撃したい豊島学院ですが、暁星の中盤のプレッシャーもあって、これがなかなかうまくいきません。ゆえに攻撃の糸口がなかなか見つからない時間帯が長く続きます。

Img_3102_2 そして後半36分に暁星が18番の選手を投入、この後アディショナルタイムに入った40+2分にカウンターから右サイドを突破して2点目を決めた暁星が2対0で勝利しました。

正直、豊島学院の前半のあのGKと1対1が決まっていたらゲームの行方はわからなかったと思います。敗れはしましたがスピードあるドリブルが持ち味の8番の選手やポジショニングや反応がすばらしいGKの選手がいますのでこれからが楽しみですね。なお、暁星の8番の選手の今後も要チェックです。

2013年1月13日 (日)

鵬翔vs星稜

Kumazemi Report 2013-01-12
第91回全国高校サッカー選手権準決勝
国立競技場(晴)
鵬翔   vs   星稜
2
1 前半 1
1 後半 1
2
4 PK 3

いよいよ選手権は会場を国立へ移し、 天気も良く、風もほとんどなく 非常に素晴らしいコンディションの中で 準決勝が行われました。

今大会、優勝候補と目されていたチームが いずれも姿を消す中で勝ち残った両チーム。 選手権本大会に入ってもなお試合を重ねるごとに 成長を遂げている両チームの対戦は非常に注目が集まります。試合序盤、流れをつかんだのは星稜でした。長身FWの13番にシンプルにボールを集め、 9番の選手に落とし攻撃のリズムをつかみます。 両FWともに背丈があり、ポストプレーはさることながら 足元の技術もかなり高く、鵬翔はとても苦労します。

また、星稜5番の選手からのロングスローはCKと同じくらいの球筋で脅威となります。 そんな中、13分にゲームは動きます。 星稜は右サイドから10番、13番とつなぎ、 13番からシュート性のクロスが入ります。 中を固めていた鵬翔DFですが、クロスはファーサイドまで流れます。 ここに詰めていた19番が冷静に左足で蹴りこみ1-0とします。中の人数は揃っていましたが、クロスはコース/スピードともに質が高く、13番を褒めるほかありません。

しかし、鵬翔にもチャンスが巡ってきます。 前半1分と22分にゴール前フリーキックのチャンスをものに 出来ていなかった鵬翔ですが、29分にまたしても同じような位置で ファウルを受けます。 キッカーは2年生にして司令塔の8番。これまでの戦いにおいても幾度となくチャンスをつくってきた右足が振りぬかれ、ボールは 縦回転の軌道を描き、壁を越してフォークボールのように落ちていきそのままゴールに突き刺さって1-1の振り出しに戻します。

これで息を吹き返した30分過ぎからの鵬翔は、高い位置でのボール奪取から攻撃へつなげリズムが生まれます。また、DF陣もここまで苦戦していた星稜FW陣に対してもしっかりとケアし、決定的な仕事をさせず前半を終了します。ちなみに鵬翔GKはプレスキックは右足、速攻時のパントキックは左足、どちらも正確なコントロールされていて驚きました。

さて、後半の入りはやや鵬翔ペースで進みます。リズムの生まれた攻撃は、8番を軸に屈強な星稜DF陣とのボディコンタクトを避けるかのように1タッチ・2タッチで 簡単にはたき、サイドを支配します。特に左サイドの6番と7番の運動量は素晴らしいものがありました。

両チームともに決め手を欠く中、後半14分でした。星稜は 右サイドで得たフリーキック、サインプレーで右サイドを崩し グラウンダーのクロスからシュートへつなげます。 混戦からあわや・・・の場面をDF陣が辛うじてクリアします。

続く24分、鵬翔ベンチは1年生FW10番に代えて13番を投入します。鵬翔のエースナンバーは13番、あまりにも有名な話ですね。13番の選手は県予選で左膝半月板を損傷しており、限られた時間でしかプレーできないようで、今大会はスーパーサブ的な役割のようです。

さてゲームは25分以降もやや鵬翔ペースで進んでいましたが 35分、星稜にスーパープレーが生まれ、追加点が入ります。右サイドからあげられたクロスが鵬翔DFにあたりゴールライン付近に浮き球として流れてきます。そこに走り込んでいた星稜10番が背後からの浮き球にダイレクトで合わせてボレーシュートを放ち、これが逆サイドネットに突き刺さります。位置こそ違えど、バッジオがブレシア時代に決めたゴールを思い出しました。瞬時にGKの位置やコースを判断した10番の素晴しい個人技だったと思います。 正直このゴールで勝負あったと思いましたが、私が間違っていました。

ドラマはまだまだ続きます。2分後の37分、鵬翔は右FKからこぼれたボールに素早く反応した6番が右足を振りぬきゴールへ突き刺し2-2の同点とします。

そして死闘を尽くした両チームの戦いはこのまま同点で終了、無情にもPK戦での決着となり、PK4-3で鵬翔が初の決勝進出を決めました。 ここまで勝ち残った両チーム、大差はなく正直どちらが勝ってもおかしくない  好ゲームでした 。 同じ条件で再戦したらどちらが勝つかなんてわかりません。気持ちのこもった試合にただただ胸が熱くなりました。

関東を襲った大雪の影響で19日(土)に変更となった決勝戦、どちらかが勝っても初優勝。この選手権に向けて頑張ってきた高校生の頂点を決めるゲームであると共に、このチームで出来る最後のゲームです。

最高のプレーを期待したいと思います。

取材:おび天

2013年1月 6日 (日)

桐光学園vs作陽

Kumazemi Report 2013-01-05
第91回全国高校サッカー選手権準々決勝
三ツ沢球技場(晴)
桐光学園   vs   作陽
2
1 前半 0
1 後半 1
1

いよいよ選手権も準々決勝、大勢の観客が 三ツ沢球技場に集まりました。 グラウンドとスタンドの距離が近く、 さらに高さもあり本当に観やすい球技場ですね。

さて、今回のマッチレポートは プリンスリーグ関東1部でJユースを抑え、首位を走る神奈川代表の桐光学園と 高校年代最高峰のプレミアリーグに参戦している岡山県代表の作陽高校となります。

先述のとおり、注目の一戦に大勢の高校サッカーファンが集まりました。 試合序盤、桐光の圧倒的な攻撃力が作陽DF陣を翻弄します。 特に10番の選手から出されるパスは精度が非常に高く、さらにこの選手は ボディコントロールが良くドリブルでの仕掛けも目を見張るものがありました。 この10番からの供給に反応する両サイドやFW陣のスピードやタイミング、常に 裏への抜け出しを意識した姿勢がすばらしかったと思います。

前半10分を過ぎるあたりから私自身、「とりこ」に なっていたのはいうまでもありません。 また、DF陣もどこでボールを奪うのか、同じ認識のもとでプレーしており、 その奪ったあとからの攻撃への切り替えも早く、今大会観てきた中でも頭ひとつ抜けたチームのよう感じました。 一方、幾度となく繰り返される桐光の攻撃に対してぎりぎりのところで防いでいたのが 作陽DF陣。特にCBの4番、5番は高さもさることながら対人の強さ、読みの鋭さが 素晴らしくとても落ち着いたプレーを見せます。

前半0-0を想定内のゲームプラン通りとして進めていた作陽だったかもしれませんが 34分に均衡が破れます。桐光10番のCKを4番が折り返し、混戦から2番が押し込み1-0とし 前半終了。

しかし、このまま引き下がるわけのはずがない作陽は後半から 一気に畳み掛けます。 前半は桐光10番からの展開力、FW陣の裏への抜け出しが気になり なかなかラインを高めにとることのできなかったと思いますが 後半からコンパクトなライン取りを行い、高い位置でボールを奪い攻撃に転じます。 特に10番から9番の選手が入った16分過ぎからその勢いは増します。 前半思うように前線で収まらなかったボールがこの9番をターゲットに シンプルにあててそこからの展開が桐光DF陣を苦しめます。9番は大柄な選手ですが、高さ・キープ力・突破力ともに優れ 攻撃にリズムが生まれます。

また、作陽7番は私が見てきた中でもトップクラスのスピードを持ち合わせており 彼にボールが渡ると会場内の空気が一瞬止まったかのような雰囲気になります。 そんな中、後半35分に作陽9番→7番でサイドを崩しセンタリングから 14番(後半21分途中交代の選手)が中で粘ってキープし、ゴール右隅に同点ゴールを 決めます。

後半のギリギリまで何とか粘っていた桐光DF陣もこの失点はショックが 大きかったように思います。 更に畳み掛ける作陽、もしかしたら逆転も・・・と会場の雰囲気が変わり始めた 後半ロスタイムにドラマ、いやこんな安っぽい言葉では言い表せない ある意味サッカーの面白さ、怖さを感じる瞬間が訪れます。

ロスタイム41分にPK戦を想定して作陽はGK1番から大型の21番に交代します。 桐光のスローインからゲームは始まり、中で競り合いこぼれた球、次の瞬間素早く反応した 桐光の9番の選手が右足を振りぬくと、グラウンダーのボールはだれにも触れることなく ゴールに突き刺さってしまいます。 何という幕切れでしょうか。

最後の場面、決して油断や集中の途切れがあったとは思えません。 ただ、これがサッカーなのだと改めて感じることが出来ました。 両チームともに死力を尽くし、観るものを魅了し、熱くさせた選手たちに 本当に温かい拍手が送られたことは言うまでもありません。 残念ながら敗れてしまった作陽ですが、3年生が最後までチームを引っ張り 本当に良いチームでした。2年生メンバーも多いようですので、是非戻ってきて もらいたいと思います。

いよいよ今大会も残すところ国立での3試合となりました。 準決勝も決勝も好ゲームが期待できそうですね。

取材:おび天

2013年1月 1日 (火)

青森山田vs野洲

Kumazemi Report 2012-12-31
第91回全国高校サッカー選手権1回戦
駒沢陸上競技場(晴)
青森山田(青森)   vs   野洲(滋賀)
1
1 前半 0
0 後半 1
1
4 PK 2

ここでどちらか一校が大会を去らざるを得ないというのは非常にさびしいです。そんな思いにさせる1回戦のカードです。

野洲といいますとセクシーフットボールというわけなのですが、ちょっと前に日経産業新聞でセゾンFCの岩谷監督の指導哲学が連載されており、この記事を読んでなるほどとちょっぴり理解してこの試合の観戦に臨みました。

対する青森山田は黒田監督率いる北の雄であり、日本サッカーの将来を背負って立つ柴崎岳を産んだ強豪です。長い冬には一面雪深くなる環境下にもかかわらず毎年すばらしいチームを創ってくる黒田監督の指導育成力には特筆すべきものがあります。

Img_3026 ゲームはいきなり開始2分に青森山田が敵陣約35mくらいの位置で得たFKからビッグチャンスを掴みます。

まだエンジンかかってなかったか、このシーン、野洲DF陣は完全に相手をフリーにしてしまいました。打たれたヘディングシュートがGK正面だったので事なきを得ましたが、落ち着いて合わされていたら失点につながっていたと思います。開始早々からこういう感じでしたのでお互いクリエイティブに決定機を演出し合うゲームになる予感がしました。

しかし、これは予感に過ぎませんでした。この後は両校意地のぶつかり合い、相手に合わさずあくまでも自分たちのスタイルを貫き通す両校は、これ以後なかなかゴール前でのチャンスを創れません。というかお互いに創らせません。

このような中、前半15分過ぎくらいだったと思いますが、野洲の選手と青森山田のGKが接触、青森山田GKが負傷してしまいます。GKゆえ長いピッチ内治療となり、かなりの時間プレーが中断しました。この影響で前半のアディショナルタイムは9分となり、これには場内もどよめいていました。

Img_3040 ですが、このアディショナルタイムに青森山田にスーパープレーが飛び出します。

前半40+8分、右サイドからドリブルでビルドアップしていた青森山田8番池上選手が、仲間の選手が猛然と池上選手を追い越して右サイドに流れて瞬間的にできた前の空間を見逃さず、ここで右足を一振り、ボールは無回転気味にアウトにかかった軌道の読みにくいミドルシュートになります。

これが見事にゴールに突き刺さり、ややセクシーフットボールに押され気味だった青森山田が先制します。一振りで劣勢を挽回する青森山田の底力をまざまざと見せつけられました。

青森山田1点リードで迎えた後半ですが、ここから野洲持ち前の高速パス交換ポゼッションサッカーが一気に噴き出します。「相手が来るとパッとはたき、来ないと少し持って嫌なところに出す。ボールは常に相手より遠い方の足で正確にコントロールし、ドリブルはスピードだけに頼らず相手の重心を見て逆を突く。ゴールに近くなればなるほどダイレクトプレーを多用して狭いところを一瞬で抜いていく。」野洲は本当に上述した日経産業新聞連載記事のとおりのチームです。

そして後半14分、右サイドの崩しからゴールラインぎりぎりまで抉ってゴール前にボールを供給、これにファーポスト付近から11番大本選手が押し込んで野洲が同点に追いつきます。

Img_3048 ここから野洲の流れになり、青森山田は防戦一方になります。それでもこの野洲の攻撃をことごとく跳ね返すのですから青森山田の守備陣もすごいです。その青森山田は後半終了間際の左CKにヘッドで合わせますが、これが惜しくもポストを叩きゴールにはなりませんでした。

そしてゲームはこのまま1対1で終了、延長はないためこの1回戦屈指の好カードは無情にも即PK戦となり、青森山田が4-2で野洲を退けて2回戦にコマを進めました。正GKが負傷退場し、なおかつ1番目のキッカーがGKの止められた中でのPK勝ち、精神面もかなり鍛えられています。これで青森山田は勢いがつくかもしれませんね。

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