修徳vs鳴門
Kumazemi Report | 2012-12-31 |
第91回全国高校サッカー選手権1回戦 |
駒沢陸上競技場(晴) |
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東京A代表修徳の初戦です。キックオフ30分前到着を目途に向かいましたが、駒沢着いたらものすごいファンの数で、当日券売り場は長蛇の列になっていました。高校サッカーは本当に人気がありますね。それにしてもバックスタンドの修徳大応援団すごかったです。
ゲームは序盤は五分五分の展開でしたが、鳴門は修徳の快速ツートップに裏を取られないよう守備に高い意識を持っていたように思います。鳴門DF3番の選手はこのツートップに引けを取らないスピードを持っていました。
しかし、徐々に14番本橋選手を中心に精度のあるショートパス交換が出始めた修徳が流れを掴み、押し気味に展開していきます。34分には右サイドでの14番本橋選手の粘りから別のFWの選手がタテへ抜け出しシュートまで持っていくシーンもありました。
対する鳴門も11番の選手を使った巧みなポストプレーからサイド、特に右をワイドに使った攻撃を仕掛け、修徳の快速FWを捕まえながらシンプルな速攻を仕掛けていました。そして修徳押し気味ながら前半は0対0で折り返します。
後半に入ると前半我慢した鳴門が攻勢に転じます。前半よりアグレッシヴになり運動量も増えてパスがつながるようになります。こうなるとルーズボールも鳴門に有利に転がるようになるから不思議です。スポーツにおける「流れ」は本当に重要です。
しかし、後半13分でした。修徳は鳴門陣内バイタル付近での巧みなパス交換から14番本橋選手が右側をスッと抜け出してボールを受け、これをGKの位置をよく見て蹴り込み修徳が先制します。
前半耐え、後半攻勢に転じようと鳴門にとっては、リズムを掴みかけていた矢先にくらった先制点でした。
誰もが認める中心選手のゴールで修徳は大いに盛り上がります。ここから快速FW9番小野寺選手と10番大塚選手がスピードを生かして裏を取る動きを繰り返しますが、鳴門の守備陣は冷静さを欠くことなくオフサイドの網にことごとくかけていき、ゲームはまだわからないなと感じました。ここから鳴門ベンチが立て続けに動き、後半16分、23分、27分と選手交代を敢行、点を取りに行きます。このような中、修徳14番本橋選手が足を負傷、時間も残すところ10分切っていましたので18番の選手に交代しました。
鳴門も差は1点ですので前掛かり気味になって必死に攻撃しますが、東京予選から安定さを維持する修徳守備陣は決定機を作らせません。そして3分のアディショナルタイムに入ったところで修徳は右CKから遠目にいた8番城ヶ瀧選手のヘディングシュートをゴール前にいた9番小野寺選手がヘッドで押し込み決定的な2点をゲットします。これで勝負ありとなりました。
高い技術に裏打ちされたパスサッカーに伝統のスピードを生かした攻撃で7年ぶりに出場した修徳が初戦を突破しました。次戦は第二試合PKで野洲を下した強豪青森山田ですが、臆せず思い切り戦ってほしいです。がんばってください。
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