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2012年10月29日 (月)

國學院久我山vs東京朝鮮

Kumazemi Report 2012-10-28
第91回全国選手権東京Aブロック準々決勝
駒沢第二競技場(雨)
國學院久我山   vs   東京朝鮮
1
0 前半 1
1 後半 0
0 延前 0
0 延後 0
1
5 PK 3

Aブロック準々決勝です。雨の中1点を争う激しい試合になりました。

いつも通りゆっくりスタートの久我山に対し、東京朝鮮は序盤からガンガン攻めて主導権を握ります。総体都大会で都三鷹に完勝した際の取材記事でも取り上げた東京朝鮮11番はこの日も健在でした。久我山も彼を徹底マーク、突破を許さない布陣を引きます。

それでも全員が前への意識が高い東京朝鮮は前半12分に左サイドの突破から最初の決定的チャンスを掴みます。これは決められませんでしたが、前半28分、上述東京朝鮮11番の選手が浮き球を競り合った際のこぼれ球を7番の選手(よく見えなかったのですが確か7番の選手だったと思います)が蹴り込み、東京朝鮮が先制します。雨天の中、久我山が持ち前のリズミカルなパスサッカーを出し始める前に一気に攻めて先制点を奪う理想的な展開になります。

先制され終始押され気味だった久我山はベンチが動き、早くも前半34分に14番の選手を投入します。この14番の選手は総体都大会では先発メンバーでしたの私もよく覚えています。この久我山ベンチの判断が後半天も味方につけて吉と出ます。ゲームはこのまま東京朝鮮1点リードで前半を折り返します。

201210281 14番の選手を投入した後の前半ラスト5分で決断したか、後半に入ると久我山ベンチは次々とカードを切ってきます。まず後半4分に5番の選手に代えて18番の選手を、そして後半7分には11番の選手に代えて20番の選手を投入します。このあたりから雨が弱くなってきてほぼ曇天の状態になったこともあり、久我山のダイレクトやワンタッチを多用した華麗なパスサッカーが奏でられてきます。そしてこの20番の選手が東京朝鮮自陣右サイドで暴れまわり、東京朝鮮の素早い押し上げによる攻撃の厚みを完全に消し去りました。

完全にボールを支配され、アゲンストの流れを察知した東京朝鮮は全員を引き気味に配して守備強化戦術を採り、1点を守りにいきます。しかし、久我山の攻撃にひたすら耐えるこの戦術は徐々に選手の持久力を奪っていきます。東京朝鮮はボールを奪っても単調な速攻にならざるを得ず、押し上げもままならないために久我山に波状攻撃をくらい、後半20分まではかなりきつそうでした。

それでも1点を守りきるべくボールにも相手にも必死にくらいつき、最後の最後は自由にさせず、この久我山の猛攻に耐える姿には悲壮感すら感じました。

しかし、後10分というところだった後半29分、久我山のFKのチャンスの際に痛恨のファウルでPKを献上、これを久我山はきっちり決め同点となります。

201210282_2

後10分逃げ切ればという時間帯にPKで追いつかれた東京朝鮮はかなりきつい精神状態に追い込まれたことでしょう。息を吹き返した久我山のこの後の激しい攻撃に防戦一方になってしまいます。

しかし、東京朝鮮は足をつる選手を続出させながらも何とか耐えぬき、ゲームは延長戦に突入します。休憩時間で再度闘魂を注入した東京朝鮮は、延長前半に中央突破から決定機を掴むなど踏ん張り、対するスマートさが売りの久我山も延長前後半通じて想像以上の持久力を有していることを見せつけました。久我山に関してはその技術の高さに目を奪われがちですが、サッカーの基本中の基本であるゲームを通じて走りきる力もきちんと備えています。

ゲームの方は延長戦でも決着つかずPK戦にもつれ込み、先攻の久我山が5対3で準決勝進出を決めました。

東京朝鮮の11番の選手を本大会でもう見れないのはとても残念ですが、先制され残り時間が少なくなってきてもロングボールを多用することなく自分たちのスタイルを貫き通し、最後は追いついてPKで振り切ってしまうところはさすが國學院久我山です。

田邊草民選手や右高選手級の傑出したスーパースターはおらず、どちらかというとここまで静かな評価で来ていた久我山ですが、するするっと4強まで来ました。次の修徳戦はかなりのハイレベルのゲームとなること必至です。

Kumzeminame

2012年10月28日 (日)

修徳vs多摩大目黒

Kumazemi Report 2012-10-28
第91回全国選手権東京Aブロック準々決勝
駒沢第二競技場(雨)
修徳   vs   多摩大目黒
1
1 前半 0
0 後半 0
0

生憎の雨、しかも時おり強く降る中駒沢第2競技場で行われたAブロック準々決勝です。

201210281 さすがに傘をさしながらメモを取ってデジタル一眼レフをいじくるのは無理でした。携帯カメラですがご容赦ください。

当然ながらかなりのスリッピーなピッチになったわけですが、両校とも速い球足をきちんと測ってプレーします。さすが東京Aブロック8強です。

ゲームは技術、戦術眼、スピードで上回る修徳がペースを掴みます。特に中盤の浮き球を制圧する8番の選手とボールを多く触ってはチャンスを演出する14番の選手は目立つ存在で、修徳の攻守の要ですね。

その修徳が前半3分、CKから押し込んであっさり先制します。序盤のセットプレー一発で1点もぎ取りました。

先制された多摩大目黒ですが、やや押されながらもピッチ全体を使って攻撃し、特に10番の選手が中央で前を向けた時はいい攻撃につながります。

早い時間に先制した修徳ですが、その後はやや攻めあぐね、なかなかいい形でフィニッシュに持っていくことができません。それでも決定的パスの供給者である14番の選手がボールを持つといい何か起きそうな雰囲気になります。そういう意味ではこの14番の選手が修徳のキーマンですね。ゲームの方は前半はこのまま修徳1点リードで終了します。

後半に入ってもエンジン全開とはならない修徳ですが、後半6分のエースストライカー9番の選手の左サイド突破からのクロスに8番の選手が合わせた場面、その4分後のまたもや8番の選手のゴール前の粘りから生まれたエース9番の選手の強烈なミドルなど、さすがと唸らせる攻撃もありました。しかし、全体的には押してはいるものの完全な修徳ペースという感じは受けませんでした。さすがにベンチからも相手に合わすことなく自分たちのプレーをするよう檄が飛びます。

201210282 何とか追いつきたい多摩大目黒はベンチも動いて後半12分に7番の選手に代えて14番の選手を投入、この14番の選手が技術が高くボールが持てるので、多摩大目黒の攻撃リズムが変わっていきました。後半25分にはこの14番の選手が右サイドで修徳DFを3人引き付けて中央にボールを供給、シュートまでつなげるチャンスもありました。14番の選手がペナルティエリア付近でボールを持つとすかさず修徳の選手が2~3人で囲みに行ってましたので、修徳も彼のドリブル突破をかなり警戒していたようです。

その修徳は後半に入って8番の選手が積極的に攻撃参加、前半より攻撃の厚みは増します。後半31分にその8番の選手が見せた右スローインから個人技で多摩大目黒DFを抜き去り、一瞬で振り抜いてクロスバーをかすめたシュートはすごかったです。

しかしゲームは前半3分の修徳先制以降両校ともゴールは生まれず、1対0で修徳が勝利しました。サッカーでbe carefullと言われている開始5分内での失点ですが、あの開始3分の失点がなければ、今日の修徳はやや大人しかっただけに、多摩大目黒にとっても違う展開になっていたかもしれません。後はあの途中から入った14番の選手ですね。もう少しプレーを見たかったです。

夏王者の修徳は苦しみながらも4強一番乗りを果たしました。次は久我山と東京朝鮮の勝者と戦いますが、どちらが来てもかなり見ごたえのあるゲームになるでしょう。

Kumzeminame

2012年10月22日 (月)

多摩大目黒vs都墨田川

Kumazemi Report 2012-10-21
第91回全国選手権東京Aブロック2回戦
実践学園高尾グラウンド(晴)
多摩大目黒   vs   都墨田川
4
1 前半 0
3 後半 1
1

実践学園高尾グラウンド第3試合Aブロック2回戦です。

このAブロック左側は修徳、都駒場、國學院久我山の選手権に複数回出場した名門に加えて早実と東京朝鮮の強豪が鎮座するブロックです。この試合に勝った方が駒沢補助で辛くも都駒場を退けた夏のチャンピオン修徳に挑むことになります。

ゲームは序盤こそ一進一退でしたが、徐々に多摩大目黒が出足速くプレッシャーをかけ、リズムを掴んでいきます。対する墨田川はセットプレーや敵陣深い位置でのスローインでは190cm級のDF6番の選手を上げるなどいくつかあるストロングポイントを使って先制点を狙います。

しかし、前半20分過ぎあたりからは多摩大目黒が完全にペースを握り、24分には左からの攻撃で中央に位置していた8番の選手が墨田川GKと1対1になる場面がありましたが、少し焦ったかGK正面に蹴ってしまい、先制のチャンスを逸してしまいます。

押し込まれてなかなか自陣から思うようにビルドアップできない墨田川ですが、辛抱しながらチャンスを窺います。

前半38分にも多摩大目黒はFKからの混戦でGKと1対1になる場面もありましたが、これも墨田川GKのすばらしいプレーで阻止され、押しながらも最後詰め切れない展開にややしびれ気味になっていきます。前半このままスコアレスで折り返すのかと思った終了間際の40分、多摩大目黒の18番の選手がゴール正面からミドルを決めて先制します。何とかスコアレスで折り返して後半の40分間で1~2点差の勝負に持ち込みたかったであろう墨田川としては時間的にも痛恨の失点でした。

後半はまずは追いつかなければならない墨田川が前に出ようとしますが、多摩大目黒のプレッシャーは全く緩まず、墨田川にプレーの判断に要する時間を与えません。それでも墨田川は2点目を奪われれば極めて勝利が厳しくなるがゆえ、我慢しながらチャンスを窺います。

しかし、後半20分でした。右サイド約30mの位置から墨田川ゴールのファーサイドに蹴り込まれたFKに飛び込んでヘッドで押し込み2対0となります。

Photo

 

さらに後半25分にはまたしても右サイドのゴールまで約25mのFKをファーサイドに蹴り込み、今度はその折り返しを体押し込み3対0となります。

完全に崩されないよう何とか耐えて我慢していた墨田川でしたが、この2発のセットプレーからの失点で完全に劣勢になってしまいました。

それでもすぐに反撃して1点返して意地を見せてくれましたが、ゲームはもう1点追加した多摩大目黒が4対1で勝利、修徳に挑むことになりました。

実力的に多摩大目黒が上だったとは思いますが、前半40分の失点がなければもう少し違う展開になっていたでしょう。しかし、どんなに点が取れそうで取れない展開であっても最後の最後にそうさせないところに多摩大目黒にしたたかさがあるのかもしれません。

Photo_2

修徳戦はそう多くの決定機はないと思われますので、決めるところは決めないと厳しくなりますが、きっちり修正してくることと思います。次戦あっと驚くようなゲームを期待しています。

墨田川はもしかすると2年生主体かもしれませんが、もし3年生の選手がいたならばこれからの受験に向けたスパートにエールを送りたいと思います。

Kumazemi_new_rogo_2

2012年10月21日 (日)

都豊島vs明大中野八王子

Kumazemi Report 2012-10-21
第91回全国選手権東京Bブロック2回戦
実践学園高尾グラウンド(晴)
都豊島   vs   明大中野八王子
2
2 前半 0
0 後半 1
1

快晴の実践学園高尾グラウンドのBブロック2回戦です。勝った方が第1試合で東京実業を4対2で下した総体代表校実践学園と戦います。

両校とも中盤7番の選手が配球源ですが、明大中野八王子は彼の巧みなキープから両サイドの俊足の選手がタテに仕掛けて攻撃します。開始直後こそ五分五分の展開でしたが、次第に明大中野八王子が流れを掴み、前半13分にはこの7番の選手の配球から左サイドを駆け上がった10番の選手がえぐって切り込み、速いクロスを入れますが、中の選手が合わせ切れず、シュートはバーの上へと外れてしまいました。でも、明大中野八王子は優位に進めていきます。

ところが高校サッカー観戦の醍醐味でもある恐ろしいまでの高校生の思い切りのよさが、明大中野八王子に傾いた流れを一気に変えてしまいます。それは前半14分に起こりました。それは都豊島の11番の選手が放った、右サイド約40mはあろうかというおよそシュートを打つエリアではないところからのロングシュートです。これが見事なスピードで弧を描き、特段前に出ていたわけではない明大中野八王子GKの頭上を抜けてゴールに吸い込まれていきました。これには場内からどよめきの声が上がりました。それもそのはずプロでもこのようなロングを決められる選手はそういません。我慢の展開だった都豊島はこの一発で流れを取り返します。

Photo

よもやの長距離弾にあっけにとられていた明大中野八王子でしたが、気持ちを切り替えて得意のサイド攻撃を仕掛けます。特に10番の選手が執拗に都豊島DF13番の選手に1対1を仕掛けていました。

しかし仕掛けられた都豊島13番の選手もやられたらやり返すべく食らいつき、決定的な突破だけはさせまいと必死に阻止します。この戦いは見ごたえがありました。

そしてこの都豊島DF13番の選手の粘りが、追加点につながります。前半終了間際の38分でした。都豊島から見て右サイドからビルドアップを狙う明大中野八王子10番の選手に、高い位置まで上がっていった都豊島DF13番の選手が絡みついてボールを奪取、そのまま中央の7番の選手に供給、受けた7番の選手がバイタルほぼ中央からシュート、これが決まって2対0となります。決めた7番の選手は青森山田から鹿島に入団した柴崎選手を髣髴させるセンス抜群のすばらしい選手です。申し訳ないですがこれから勝手に「2地区の岳」と呼ばせてもらいます。

早めに1点返したい明大中野八王子は、後半アタマから2人の選手を交代し、反撃を開始します。一進一退が続く中で双方チャンスをつくりますが、明大中野八王子はルーズボールが拾えず苦労します。2点ある都豊島もプレッシャーかけつつも時間を効果的に使います。ここでも「2地区の岳」7番の選手が巧みにキープしたかと思えば、コーナーに向かって長いドリブルしたりと逸る相手を翻弄します。

ところがこれまで前線から激しい守備で貢献していた8番の選手が負傷退場、足をつる選手も出始めると都豊島も徐々に受け身になり、後半31分左CKからの混戦から10番の選手が正面から蹴り込み明大中野八王子が1点返します。

2_5
残り10分を切っているところでの反撃の狼煙を上げるこのゴール、この後ゲームがどう展開していくのか会場は大いに盛り上がってきます。しかもアディショナルタイムは5分の表示。明大中野八王子の大応援団はヒートアップします。

しかし、負傷者を出しながらもゲームはこのまま都豊島が逃げ切り、実践学園への挑戦権を得ました。両軍の7番対決あり、サイドでのマッチアップあり、滅多に見られないロングシュートありと見所の多いゲームでしたが、オフザボールにおける動きの質に少しだけ都豊島に分があったように感じました。でも本当にすばらしい試合でした。

kumazemi's favorite players 2012:都豊島の7

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