多摩大目黒vs都墨田川
Kumazemi Report | 2012-10-21 |
第91回全国選手権東京Aブロック2回戦 |
実践学園高尾グラウンド(晴) |
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実践学園高尾グラウンド第3試合Aブロック2回戦です。
このAブロック左側は修徳、都駒場、國學院久我山の選手権に複数回出場した名門に加えて早実と東京朝鮮の強豪が鎮座するブロックです。この試合に勝った方が駒沢補助で辛くも都駒場を退けた夏のチャンピオン修徳に挑むことになります。
ゲームは序盤こそ一進一退でしたが、徐々に多摩大目黒が出足速くプレッシャーをかけ、リズムを掴んでいきます。対する墨田川はセットプレーや敵陣深い位置でのスローインでは190cm級のDF6番の選手を上げるなどいくつかあるストロングポイントを使って先制点を狙います。
しかし、前半20分過ぎあたりからは多摩大目黒が完全にペースを握り、24分には左からの攻撃で中央に位置していた8番の選手が墨田川GKと1対1になる場面がありましたが、少し焦ったかGK正面に蹴ってしまい、先制のチャンスを逸してしまいます。
押し込まれてなかなか自陣から思うようにビルドアップできない墨田川ですが、辛抱しながらチャンスを窺います。
前半38分にも多摩大目黒はFKからの混戦でGKと1対1になる場面もありましたが、これも墨田川GKのすばらしいプレーで阻止され、押しながらも最後詰め切れない展開にややしびれ気味になっていきます。前半このままスコアレスで折り返すのかと思った終了間際の40分、多摩大目黒の18番の選手がゴール正面からミドルを決めて先制します。何とかスコアレスで折り返して後半の40分間で1~2点差の勝負に持ち込みたかったであろう墨田川としては時間的にも痛恨の失点でした。
後半はまずは追いつかなければならない墨田川が前に出ようとしますが、多摩大目黒のプレッシャーは全く緩まず、墨田川にプレーの判断に要する時間を与えません。それでも墨田川は2点目を奪われれば極めて勝利が厳しくなるがゆえ、我慢しながらチャンスを窺います。
しかし、後半20分でした。右サイド約30mの位置から墨田川ゴールのファーサイドに蹴り込まれたFKに飛び込んでヘッドで押し込み2対0となります。
さらに後半25分にはまたしても右サイドのゴールまで約25mのFKをファーサイドに蹴り込み、今度はその折り返しを体押し込み3対0となります。
完全に崩されないよう何とか耐えて我慢していた墨田川でしたが、この2発のセットプレーからの失点で完全に劣勢になってしまいました。
それでもすぐに反撃して1点返して意地を見せてくれましたが、ゲームはもう1点追加した多摩大目黒が4対1で勝利、修徳に挑むことになりました。
実力的に多摩大目黒が上だったとは思いますが、前半40分の失点がなければもう少し違う展開になっていたでしょう。しかし、どんなに点が取れそうで取れない展開であっても最後の最後にそうさせないところに多摩大目黒にしたたかさがあるのかもしれません。
修徳戦はそう多くの決定機はないと思われますので、決めるところは決めないと厳しくなりますが、きっちり修正してくることと思います。次戦あっと驚くようなゲームを期待しています。
墨田川はもしかすると2年生主体かもしれませんが、もし3年生の選手がいたならばこれからの受験に向けたスパートにエールを送りたいと思います。
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