都国分寺vs京華
Kumazemi Report | 2012-05-13 |
平成24年度高校総体都大会1次(A)1回戦 |
早稲田実業グラウンド(晴) |
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早稲田実業高での第2試合は、都国分寺と京華との顔合わせとなりました。
試合開始から大きな掛け声がピッチ上で飛び交う気合の入った幕開けとなりました。前半17分、国分寺左サイドから5番の選手がクロスを入れると国分寺10番の選手が綺麗にスルー、その奥から別の選手が走りこみますが、ここは京華DF陣は落ち着いて守りました。
続く前半28分には国分寺10番の選手がペナルティエリア付近から強烈なシュートを見舞いますが、堅固な京華DFは集中してこのピンチを乗り切ります。この時間あたりから国分寺は徐々に京華左サイドのスペースを狙って攻撃を仕掛けます。また同時に国分寺はテンポの良いショートパスもつながるようになり、リズムが出てきました。
そして前半33分でした。国分寺10番の選手がペナルティエリア付近から放ったシュートがゴール右に決まり、国分寺が先制します。
先制された京華は焦りもあったでしょう、中盤とFWの間にややスペースができてしまい、このFWへのタテパスもやや単調なパターンになってしまいます。
しかし、前半36分には京華11番の選手がタテパスにすばやく反転し、そのままシュートまで持ち込むシーンがありました。これは国分寺GKも必死にブロックの体制をとり、ボールはわずかにゴールの枠を外してしまいました。ここで前半が終了、ハーフタイムに入りますが、後半京華はFWの選手を代え20番の選手をピッチに送り込んできました。
後半12分、チップキックでゴール前に出されたパスに20番の選手が飛び出して体を投げ出してシュート体勢に入りますが、国分寺GKも体を張ってディフェンスします。
前半とは異なりFWへのクサビのパスが入るようになり、また中盤でタメができてサイドに展開する攻撃が出始めた京華は後半31分、右コーナーキックのチャンスをモノにしてファーサイドからシュートを決め、ラスト10分切ったところでゲームを振り出しに戻し、ゲームは延長戦に突入します。
流れは京華にありましたが、逃げ切れなかった国分寺もマインドをリセットします。そして延長前半8分、左サイドからのクロスに打点の高い国分寺4番の選手のヘディングシュートがドンピシャに決まり、追いつかれた国分寺がここで突き放します。さらにこの2分後の延長前半10分には、左CKにここでも4番の選手がヘディング、そのこぼれ球を無回転気味にゴールに突き刺し3点目を奪取します。
延長に持ち込みながら残り10分で2点差になると心が折れてしまうものですが、京華はなおも果敢に攻め、延長後半8分に飛び出してきた相手GKを落ち着いて交わして追撃の2点目を決めます。しかし、ゲームはこのままタイムアップ、国分寺が勝利いたました。
京華の総体の結果は初戦敗退です。しかし、京華が延長後半に奪ったこの1点は、この夏のチームの成長に向けてとてつもなく大きいものになると思います。
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