実践学園vs國學院久我山
Kumazemi Report | 2012-04-29 |
平成24年度関東大会東京予選準決勝 |
駒沢第2球技場(晴) |
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快晴の駒沢第2、関東大会東京予選準決勝第1試合です。
先週の準々決勝、久我山は堀越に圧勝、対する実践学園は苦しみながら都駒場をPKで振り切っての進出です。実践学園が久我山の華麗なパスサッカーをいかに封じて自校の特色を生かすかをポイントに観戦いたしました。
前半14分、久我山が実践クリアボールを拾ってつないで先に決定的チャンス掴みますが、これはゴール左に外してしまいます。
実践は前半19分に右からのロングフィードからゴール前でポイントを作り、11番の選手が反転してシュートを打ちますがこれは惜しくもGK正面でした。
久我山は今日もいつものスタイルを貫こうとしますが、実践はそうはさせじと高い位置から速いプレスをかけ、FWにボールを収まるのを阻止、久我山の「らしさ」を消しにかかります前半の実践はこれをやり続けました。
0対0のまま後半に入りますが、開始早々に久我山の9番の選手がシュートを放ちます。やはり、久我山8番の選手が前めの位置でボールに絡むと何かが起こる気がします。
対する実践はテクニカルな久我山相手に足を止めません。特にあっちこっちに動いてボールに触ってチャンスを演出する久我山10番の選手には相当集中してマークしてました。
このような展開の中、久我山ベンチが先に動き、後半10分に11番に替えて19番の選手を、14分には9番の選手に替えて14番の選手を投入します。特にこの久我山14番の選手は小柄ですが高い技術に加えてすごく俊敏で、相手に囲まれていても一瞬の隙を突いて効果的な配球のできる選手です。
しかし、実践も本当よく鍛えられていて、足を止めずにハードマークを続けます。前回も書いたように正真正銘メンタルタフネス軍団です。
後半24分には実践が12番の18番の選手を投入、特に18番の選手はスピードスターでして、出たくてうずうずしたたのでしょう、ピッチに入ったら待ってましたとばかりに遠慮なく左サイドからドリブル突破を図ります。
このまま終わるかと思った終了間際の後半42分に久我山が決定的チャンスがありましたが、この至近距離からのシュートを実践GKが見事に弾いて守り抜きました。
ゲームは初夏を思わせる暑さのなか延長に入りました。延長後半には久我山DFの一瞬のスキをついたミドルシュートがあり、「決まったか」と思った瞬間、今度は久我山GKは信じられない反応でゴールを死守、ゲームは無情にもPK戦にもつれ込みました。
PK戦ではここまで2戦PKで勝ち上がってきた実践がここでも全員決め、5対3で久我山を振り切り決勝進出を決めました。
それにしてもまだ4月下旬だというのに、この実践学園のタフネスぶりは本当にすごいです。見たわけではないですが、この精神力と持久力を裏付けているのは練習量なのでしょうね。
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