都福生vs成蹊
Kumazemi Report | 2009-08-21 |
第88回全国選手権東京大会8地区予選 |
都東久留米総合高グラウンド(晴) |
![]() |
|
![]() |
このところ好天に恵まれている東京ですが、今日も太陽の照りつける1日となりました。その中でも一番暑いであろう14時半にキックオフの都福生と成蹊の試合を、東久留米総合高校グラウンドからリポートいたします。
昨年の地区決勝でも顔を合わせた両校だからでしょうか、探り合いの一切ない、出だしから持ち味を出し合う試合となりました。最初にシュートしたのは都福生4番の選手。右に外れてしまいましたが、隙あらば狙っていく姿勢を感じさせる良いプレーでした。都福生は、ボールを奪ってから手数をかけずにライン裏を突くシンプルなサッカーで先制のチャンスをうかがいます。
対する成蹊は、長身FW9番の選手をターゲットにロングボール中心でいくかと思われましたが、スペースを巧く使いワイドなボール回しで攻撃を組み立てます。中盤でのセカンドボールをほとんど拾っていたこともあり、ボールを支配する時間が続きました。またコーナーキックでは、ファーサイドの9番の選手を狙いつつ、ニアに直接ゴールへ向かうボールを入れるなど、変化をつけて攻め立てます。
前半23分、都福生が一瞬の隙を突いて先制点を上げます。何番の選手だったか確認できなかったのですが、浮いたボールを見事にミートさせ、成蹊GKが伸ばした手とクロスバーとのわずかな隙間を通す約35mものドライブシュートを決めました。思い切りの良さとテクニックのどちらかが欠けても生まれない素晴らしいゴールで都福生が先手を取ります。
このゴールでやや慌ててしまったのでしょうか、ここまでロングボールをしっかりと跳ね返していた成蹊DFに乱れが出始めます。都福生はそこを突いて追加点を奪いたいところですが、時間が経過するにつれて落ち着きを取り戻した成蹊が再びペースを握り返しました。前半35分には成蹊9番の選手のシュートがありましたが、これは都福生GKがセービング。都福生1点リードで試合を折り返します。
後半に入ってもボールを持つのは成蹊。しかし都福生はバイタルエリアにボールが入ると、ほぼ必ず数的優位に立ちボールを奪っていきます。これは実際にプレーしている選手にしかわからないことでしょうが、成蹊がボールを支配していたのか、それとも都福生がボールを支配させていたのか、どちらともとれるような状況のように見えました。後者のように思えたのは後半7分、都福生が素早い展開から右サイドを崩し強烈なシュート。成蹊GKがファインセーブで凌ぎます。
後半15分を過ぎたあたりから成蹊が次々とチャンスを生み出します。17分には11番の選手のミドルシュートがクロスバーをかすめると、27分にも右サイドから8番の選手が足を振り切ってシュートしますが、これもクロスバーへ。成蹊イレブンのもどかしい気持ちが伝わってくるような場面が続きました。
長く耐えていた都福生が反撃に出たのは後半30分でした。右サイド7番の選手が粘って折り返すと、待ち受けていた9番の選手が落ち着いて決めてリードを広げます。この時9番の選手以外にも何人か飛び込んできていたのですが、このように中盤の選手が一気に走り込んでくるシーンは他にもありました。練習から徹底してやっていたプレーと思いますが、見事の一言に尽きます。
成蹊は後半35分に1点を返し、応援団の声援を背中に受け最後まで同点ゴールを目指しましたが、無情にも試合終了のホイッスルが響きました。猛暑の中で戦い抜いた両校の選手たち、お疲れ様でした。
昨年に引き続き都大会への切符を手にした都福生は、守るべき所でしっかり守り、決めるべき所でしっかりと決める勝負強さを持つチームでした。昨年は1回戦で姿を消してしまいましたが、今年はどこまで勝ち上がって行くのか、期待したいと思います。
敗れた成蹊は運に見放されてしまった面もあったかと思いますが、自分たちのスタイルを明確に持ち、最後まで変えることがありませんでした。何事も最後まで貫き通すのは難しいことです。それをやってのけた選手達に拍手を贈らせて頂きたいと思います。
ゲリラ不足でどうなるかわかりませんが、日本学園見てみたいですね。
私はいつも日本学園はマークしてます。
投稿: さるすべり様<kumazemi | 2009年9月 4日 (金) 01:28
私事なんですが、日本学園のレポートを是非機会があればお願いします。
投稿: さるすべり | 2009年9月 1日 (火) 15:21
猛暑のなか、選手も監督も応援団も頑張った一戦だったようですね!
GK滞空時間長くみえます。
都大会でも活躍に期待でしょう!!
投稿: mf10 | 2009年8月27日 (木) 09:25