恩に報いる人生
今度はおふくろが入院してしまいました。少し違和感がある部分があっての検査入院ですが、なんか1月からあまり体調良くなかったらしく、我慢してたみたいです。私の住まいと実家はけっこう距離がありますが、こんなこともあって週末はほとんど実家に帰っています。
両親が代わる代わる病院のベッドで横たわる姿を見るのはきついですが、私に両親を以前のような健康な姿に戻してあげる術はありません。時間を作っては会いにいったり、手すりつける工事したり、保険などの事務を代行するのが精一杯です。
これまで何かできることがあったのに、してなかったのではないか、だからこうなっているのではないか、という思いにさいなまれました。仕事は仕事でタイミング悪く、第4四半期ラストスパート&来期予算編成などに巻き込まれ、量は減る気配はなく、増え続けていきます。
しかし、このようなことが重なっている今、感じていることがあります。それは私は極めて恵まれているということです。
親父は奇跡的に予後が良く、後遺症が残らず病院から帰還しました。会社では、私が病院や保険の手続きで外出しなければならない時も、たくさんの人がサポートしてくれます。今まで私が主担当としてやってきた仕事も、もし自分ができるようになればと一生懸命覚えようとしてくれている若い人もいます。部下の女子社員たちは私の誕生日にメッセージ付きで「theory」ってブランドのパンツを贈ってくれました。「酒でも飲まなきゃやってらんねー」っていうような時も3人4人と付き合ってくれます。
少年サッカーでも名ばかりヘッドコーチの私をサポートしてくれた先輩が、「任せとけ」と週末の練習対応や試合引率を買って出ていただきました。
困難なことが重なると、つい「何で自分だけが」と内向きになってしまうものですが、このようなホットな仲間のおかげで私は「困難を克服してやる」と前向きになれたりします。
私も思うに人生の折り返しは間違いなく過ぎています。これからは俺が俺がはゴミ箱に捨て、恩に報いる人生としたいです。
私がささやかながら幸せでいられるのも、自分が唯一一生懸命に打ち込むことができたサッカーと、すばらしい仲間にめぐり合えたからだと思っています。
そしてこのサッカーと仲間の恩に報いるため、私は4月から夜間大学院に通って勉強することとしました。
私が易きにつかずに挑戦する姿を見せることで、両親の自然治癒力も高めたいと思います。
最近のコメント