前橋育英vs國學院久我山
Kumazemi Report | 2009-01-05 |
第87回全国高校サッカー選手権準々決勝 |
駒沢陸上競技場(晴) |
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選手権もいよいよ準々決勝です。駒沢会場、2試合14得点の國學院久我山と3試合無失点の前橋育英の対決というインターハイの再戦となりました。
夏の総体でも顔を合わせている両校の対戦は、前橋育英ペースで幕を開けました。前半3分、5分と立て続けにフリーキックからゴールを狙います。さらに7分には、スルーパス1本からGKと1対1の局面を迎えました。これは久我山GK間宮選手がカード覚悟のファールで止めましたが、前橋育英はこのように次々とチャンスを作り出していきます。
対する久我山は持ち味である中盤での素早いパス交換から攻撃を組み立てます。しかし、どの局面でも素早い寄せで数的優位に立つ前橋育英のディフェンスに苦しみ、なかなかリズム良くパスを回すことができませんでした。そんな中でもボールをつないで得た前半20分のコーナーキック、選手の密集するゴール前で合わせたボールはゴールへと向かいますが、惜しくもクリアされてしまいます。
ここからは前半終了まで、前橋育英が激しく攻め立てる展開となりました。長身の25番皆川選手と13番西澤選手の2トップが常に久我山ディフェンスラインの裏を執拗に狙い、そこへ10番佐藤選手を中心とした中盤からスルーパスが送り込まれます。何度も決定的な場面を迎えますが、GK間宮選手がナイスセーブ連発で久我山ゴールを死守し、前半は0-0のまま終わります。
前橋育英の猛攻は後半に入っても変わりません。そんな中、久我山は後半9分にFW20番具島選手と交代でMF19番洞内選手を投入し、中盤でプレーする10番田邉選手を前に上げて11番川久保選手との2トップにします。攻撃のキーマン田邉選手をよりゴールに近い位置でプレーさせ、何とか局面を打破したいという采配だったように感じました。
しかしこの日の前橋育英の試合運びは一枚も二枚も上手でした。手を緩めることなく攻撃を続けた後半16分、中盤でボールを持った7番六平選手がドリブルで切り込んでパスを出すと、10番佐藤選手が絶妙なボールコントロールから先制点となるシュートを決めます。そしてここからも終始ボールを支配し、追加点を奪いにかかりました。
同点に追いつくため何とか前線へとボールをつなぎたい久我山ですが、守備に追われて思うような組み立てができません。GK間宮選手を中心に前橋育英の猛攻を凌ぐのが精一杯でした。最後まで失点を1に止めたものの、どうしても欲しかったゴールは遠く、無情にも久我山の選手権はここに終わりを告げました。
百戦錬磨の前橋育英に敗れこそしましたが、最後まで自らのスタイルであるパスサッカーを貫き通したその姿は美しいものでした。それに何と言っても全国ベスト8です。選手の皆さん、胸を張ってください。君たちは偉業を成し遂げたのです。
我ら東京代表の2008年度は國學院久我山のベスト8という形で終わりました。帝京をPKで破った広島皆実はベスト4に勝ち残っています。紙一重で上位進出を阻まれていますが、昨年度の三鷹に続いて2年連続8強入りを果たしました。何をどうすればいいかなどいうことは私の口からは言えません。しかし、確実に覇権奪還に向けての胎動は聞こえてきています。
久我山が見せてくれたトータルフットボールと帝京の堅固な守備は、2010年に向けて東京にとって大きな財産となりました。この財産を発展させつつどう次世代につなげていくか。一ファンとしてこれからも応援し続けたいと思います。
香川西、市船破ったじゃないですか!すごいですよ。
この試合、やはり前橋育英はさすがでした。準決勝、久我山の分までがんばってほしいです。
しかし、鹿児島城西の大迫選手ってすごいですね。
投稿: mf10様<kumazemi | 2009年1月 9日 (金) 21:01
前橋育英の守備はホント堅いですね!
国学院の攻撃を0におさえるとは・・・
香川のチームは過去でさえベスト8なし。
さて優勝は勢いでは鹿児島城西??
投稿: mf10 | 2009年1月 7日 (水) 22:18