駿台学園vs学習院
Kumazemi Report | 2008-09-21 |
第87回全国選手権東京Bブロック2回戦 |
清瀬内山グラウンド(雨) |
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第1試合のが終わって本降りとなってしまった清瀬内山グランドに駿台学園が登場してきました。相手は1回戦で都城東に先制されながらも試合終了直前の逆転で1回戦を突破した学習院。駿台学園は東の横綱として、結果だけでなく内容も求められる選手権予選の初戦です。
試合開始直後から駿台学園はボールを支配し、ワンタッチでパスを回してリズムを掴みにいきますが、学習院も寄せを速くして、対抗していきます。ボールは奪えないながらも、そう自由にはプレーさせない学習院の守備に、駿台学園もなかなか学習院ゴール付近まで持ち込めず、決定的な場面を作ることができません。確かに技術面では差を感じるところはありましたが、久々に都大会に出てきた学習院の泥臭いサッカーにも眼を見張るものがありました。
このような展開の中、駿台学園は前半20分までシュートシーンを作れず、膠着した展開が続きます。しかし徐々に流れを掴んで学習院ゴール前でのショートパスを織り交ぜた攻撃が見られるようになってきたが前半21分、駿台学園7番の選手が足下にこぼれたボールを落ち着いてゴールに叩き込み、駿台学園がついに先制します。
相手のストロングポイントを消そうと泥臭く喰らいついていた学習院ですが、先制して勢いのついた駿台学園のプレッシャーが激しくなり、ここまでよく走って粘り強く戦っていた学習院の足がやや鈍くなってきて、駿台学園のパスが綺麗に回り始めます。
しかし、前半30分、学習院の右からのコーナーキックにヘッドで競り、そのセカンドボールを2列目から放ったシュート(惜しくも駿台GKが正面右でセーブ)は惜しいチャンスでした。ここから前半終了までは駿台学園がゆっくりとボールを回しながら、時折見せる学習院のロングボールからのカウンター攻撃もきっちり対応し、このまま前半を1点リードで折り返します。東の横綱には内容への注文も厳しくなってしまいますので申し訳ないのですが、駿台学園としてはやや内容面では物足りない前半だったかもしれません。
後半は開始直後から学習院が盛り返します。後半4分には立ち上がり早々のシュートを駿台ゴールに見舞う(惜しくもゴールならず)など、ハーフタイムで何らかの指示を受けたであろう学習院ががんばります。
しかし、後半10分でした。学習院はゴール右のペナルティエリアすぐ外の位置で、駿台学園にFKのチャンスをを与えてしまいます。絶好の位置から蹴られたボールは、学習院の壁に当たって方向が変わって学習院ゴールネットを揺らし、駿台学園に喉から手が出るほど欲しかった追加点となってしまいます。この2点目からペースは駿台学園に戻り、左右両サイドへのワイドな展開、ダイレクトパスを使った中央突破等、ここにきて横綱の底力の差を見せつけ始めます。攻撃の手を緩めない駿台学園は後半21分には7番の選手がゴール右サイドネットに3点目を叩き込み3対0となります。ここからの約20分、学習院は横綱の醸し出す圧力に耐え続けながら逆襲のチャンスを伺う展開となりましたが、得点を奪うことはできず、ゲームはこのまま3対0で終了しました。
番付どおりなら駿台学園はもっと圧勝の形ができたうように思えますが、学習院はみんなが全力でプレーは駿台学園の良さを出させない時間帯を多くしました。
まだ初戦を突破しただけですが、このあと少し空いた後に名門帝京との戦いが行われます。東の横綱とは言え、選手権都大会で帝京と戦うのは大きなプレッシャーがかかることでしょう。しかし、この調整期間で再度修正するところは修正し、きっちり仕上げてくるはずです。帝京戦が楽しみですね。
それにしましても、横綱相手に怯むことなく全力でボールを奪いにいくガッツ溢れる学習院のプレーには感銘を受けました。
お元気ですか?
ぜひ、香川県情報もお願いします!
投稿: mf10様<kumazemi | 2008年10月23日 (木) 10:25
東京は熱戦スタートしてて、すでに強豪同士の試合もおこなわれているんですね~
こちらも今週から1回戦スタート
今年も楽しみに東京大会レポートみさせてもらいますよ!
投稿: mf10 | 2008年10月 9日 (木) 21:34